ユニウス条約(ガンダムSEED DESTINY)

登録日:2023/03/10 Fri 00:14:49
更新日:2025/04/24 Thu 18:17:30
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ユニウス条約とは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の世界に存在する架空の条約。


【概要】

第1次連合・プラント大戦の最終決戦、「第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦」終結から約半年後のC.E.72年3月10日、
地球連合とプラントの間で締結された停戦条約。これを以て大戦は正式に終結した。
戦争の結果として地球・プラント両方共致命的な打撃を受け、勝者が決まらないまま終戦へ向かっていたため、条約内容は後述するごく一部を除いて対等なものとなっている。

その名の通り、調印はユニウスセブン跡地にて行われた。

話題になるのが主に「NJC禁止」「ミラージュコロイド禁止」「兵器保有数制限」の三点であるため、
これらのみを定めた条約の様に思われがちだが、実際には他にも様々な条項が存在する。


【1.リンデマンプランの遵守】

スカンジナビア王国外相リンデマンが提唱した兵器保有数制限に関する項目。
各国は人口、GNP、失業率、つまりは国力に応じた分だけの軍事力を配備する事ができると定められた。

数十億人規模の地球連合に対して人口数千万人のプラントに不利な内容であり、
これを受けて両軍共に、特に不利なザフトは以降の新兵器にマルチロール性を強く意識する様になる。
またインパルスガンダムが三機の航空機に分割できる構造なのも、「MSとして存在する時間が戦闘中のみ」とする事で、
「普段は航空機である」という理屈でMSの保有数制限を潜り抜けるためである。
……とされる事が多いが、これは少なくとも放送当時は公式設定ではない*1
実際には他のセカンドシリーズの機能を持った上半身・下半身パーツも開発し、
インパルス一機でカオス・アビス・ガイアを切り替えられる様にする*2事が本来の目標であり、
やはり「保有数制限に対応し一機のMSに幅広い機能を持たせる」ことを意図していた様である。
結果的に主力量産機のザクウォーリア/ザクファントム、既存機でもバクゥ(→バクゥハウンド)などにほぼ同じ考え方の機構が搭載されたことから、ある意味最もその後のプラントやザフトへの影響が大きかった条文ともいえる。


【2.賠償金放棄】

両軍共に痛み分けに近い形で戦争が終結した事から、地球連合とプラントの双方共に賠償金は無しとされた。
本編は勿論番外編でも設定上でも特に触れられる事が無いため少々影が薄い部分。


【3.戦争犯罪者は各国それぞれで裁くものとし、国際裁判は開かない】

1年半に渡る戦闘で両軍共に不当な虐殺行為が多発した大戦であったにもかかわらず、国際裁判で戦犯は裁かれなかった。
推測であるが、おそらくそれ故にあまりに被疑者が多く、キリが無さ過ぎてやってられないためではないだろうか。
というか、第1次連合・プラント大戦で双方の行ったぶっ飛んだ戦争犯罪は既存の価値観で裁定できる範囲をとうに逸脱しているため、
軍部の実行者・その上官・指揮官、作戦に参加した兵士、加えて議会及び政府機関、支援基盤だった財閥、大量破壊兵器の研究機関その他諸々、
真面目に全部処罰していたら極刑・死刑のバーゲンセール化するのは明白なので連合・ザフト共に人が居なくなる可能性もある。
ガンダムSEEDを見たことのない人の中には「話を盛りすぎでは」と思う人もいるかもしれないが、作中で明確に描写されたものでは
  • 地球連合サイド:サイクロプスをサザーランドと一緒に起動した将校、同時にアークエンジェルの呼びかけに応じて戦闘を放棄して撤退(脱走)したユーラシア連邦部隊、血のバレンタイン事件で核弾頭を持ち込んだ&それに直接的または間接的に協力した&核発射を指示した&実際に発射した兵士、ボアズ要塞やヤキン・ドゥーエの戦闘で核を発射した&それらの護衛をした兵士、第三次ビクトリア攻防戦でザフト兵士の生き残りをその場で虐殺して行った兵士
  • ザフトサイド:民間人の乗ったシャトルを撃墜したイザーク、第二次ビクトリア攻防戦にて捕虜にした地球連合軍兵士を銃殺刑に処した兵士、パナマ攻略戦にて降伏して捕虜になりたがっている地球連合軍の兵士を虐殺した兵士
と、軽く例をあげただけでも戦争犯罪者の数は相当な規模であり、戦争全体で見ればこの何倍、何十倍になるか想像し難い。そんな彼らを一人一人ピックアップし全員まとめて戦争犯罪者として裁く必要がある、と言えば本気で国際裁判をしようと思うとどれだけ規模がデカくなるか、それで極刑判決を出される人間がどれほど現れるかなど個人で想像できる範疇を軽く超えてしまっている。
加えて、勝者がいないので裁こうにもまず戦犯の基準が決められないし、双方の被害がデカすぎて国際法廷すら開く余裕もなく
また連合にはアズラエルやサザーランド・ザフトにはザラ議長やクルーゼといった、既に死んでいる、かつ最も代表的な戦犯が存在する上、
よしんば他国の裁定に納得がいかなくとも互いに追及できる体力すら残っていない……とまあこんな有り様なので、
もはや他の細かい調整は各国に任せて有耶無耶する以外に取り得る手段がなかったのだろう。

実際の各国の裁判例では、メインキャラではクルーゼは実際に「既に死んでいる戦犯」として処断されている事が語られている。
またイザーク・ジュールディアッカ・エルスマンが両名共に極刑に処されかけたが、*3
ギルバート・デュランダル議長が議会を説得した事により免れた事が語られている。
デュランダルの言う通りプラントでは成人とはいえまだ10代の若者である事を考慮した判決を出せるとも、
事情や本人に罪の自覚があるとはいえ特赦を出せる一例とも言え、「良くも悪くも」といった所。
ただし白服(現場人員としては最高格*4)のイザークはともかく、ディアッカに関しては赤→緑に降格になっている理由が「『無印』での行動が軍規上の問題行動と判断されたため懲罰を課された」となっているため、やはり彼のように明確に記録が残ってしまっているケースだと限度はあったようだ。


【4.旧プラント理事国への関税優遇】

元々プラント建設に出資した理事国、大西洋連邦・ユーラシア連邦・東アジア共和国に対する優遇措置。
元々金を出した側である以上、理事国側からすれば然るべき条項であろうが、
元々それが嫌で独立戦争を起こした面のあるプラントとしてはあまり嬉しい文章ではないだろう。
とはいえ戦前程に露骨なプラント不利なものではなかったともされる。


【5.リンデマンプランに関する査察の無条件・無期限受け入れ】

第一項と重なるため割愛。


【6.ニュートロンジャマーキャンセラーの軍事利用禁止】

核弾頭や、原子力空母・原潜・核エンジン搭載MSといった、兵器に対するNJCの使用禁止。
連合・ザフト共に、戦後は核エンジンを搭載したMSを主力量産機とするつもりでいたが、これにより両軍とも方針転換を余儀なくされたとされている。
要は作るな使うなだが、実の所ほとんど守られていない
特に地球軍は相変わらず核ミサイルやら核エンジン搭載機やらを開発・配備・使用している。
そしてやられたらやり返すが如くザフトも終盤になると核動力機を申し訳程度に型番偽装して投入する始末。

バッテリー機だと画面を派手に飛び回ってドカドカ攻撃が撒けない&電池切れを起こして絵面が地味になるからという制作の都合も見え隠れしている


【7.ミラージュコロイドステルスの使用禁止】

ガンダムシリーズでも殊更強力なステルス技術、ミラージュコロイドステルスの使用禁止。
NJCとは異なり「軍事」という文言が無いため、一般利用も含めて禁止された模様。
まぁステルス技術がどう平和利用できるという話でもあるのだが。

「ミラージュコロイド軍事利用禁止」とは言うものの、C.E.世界では一般ビームサーベルもミラージュコロイドの関連技術であり、
これを額面通りに受け止めるとビームサーベルまで使用不可能となってしまうため、
あまりに厳密に守り過ぎるのは却ってどちらの為にもならないと見做され、関連技術については有耶無耶にされる事となった。
またこれも「消えてないのでセーフ」はある程度通ってしまうらしく、例えばデスティニーガンダムは明確にミラージュコロイド技術を使った機種でもある*5核動力でもある。主人公機だろお前


【8.プラントのジブラルタル・カーペンタリア基地・在地球公館の設置】

プラントは地上の拠点として、最後まで守り通したカーペンタリア基地と、
一度は放棄したジブラルタル基地を保有し、そこにザフト側の地球監視団基地、プラントの地球の在外公館を設置する事が認められた。

その代わりにそれ以外の地上拠点は全て無条件放棄する事が定められた。
……のだが、あくまで基地の建設がダメなだけで、劇中ではサンディエゴにあるザフト軍の施設が描写されていたほか、人道支援&復興活動のために多くのザフト軍が地球各地に駐屯していた*6ほか、『DESTINY』で再度開戦した頃にはペルシャ湾近くのマハムール基地や地中海のディオキア基地など、新たな基地が追加で建設されている。


【9.地球軍監視団基地・在プラント公館の設置】

同じく、地球側もプラントの監視団基地としてザフトの軍基地を一つ提供する事となった。


【10.月の中立地帯化・両軍に同数の月面基地設置許可】

大戦序盤は何度か戦場となり、それ以降は連合の勢力圏となり、終盤には大規模基地が壊滅した月面であるが、これ以降は月は中立地帯とし、また両軍共に同数の月面基地を建設する事が認められた。

地球連合は壊滅したプトレマイオス基地に代わる拠点として新たにアルザッヘル基地とダイダロス基地を建設したが、
プラントは特に月面基地を追加建設する事は無かった。


【11.国境線の復旧】

国境線はC.E.70年2月10日の時点に復旧するとした。
開戦直後に南アメリカ合衆国が大西洋連邦に吸収され、大戦終盤にはオーブも大西洋連邦に管理される事となったが、
これにより両国は独立国としての権利を取り戻した。
アメリカ合衆国は後に大西洋連邦に独立戦争を仕掛けており、結果的に南アメリカ合衆国にとっては大きな価値があったと見られる。
オーブはともかく南米関係はどちらかというと公式外伝のストーリーで大きく言及された条項。


【その他の国々について】

ユニウス条約というのはあくまでも「地球連合とザフトとの間に結ばれた終戦条約」である
その為、オーブやスカンジナビア王国といったどちらにも属さない国に対する拘束力を持つものではない
その影響で、後の設定追加でオーブは極秘裏にとは言えユニウス条約発効直後にミラージュコロイド搭載MSを開発していた事となった。

キラらがNJCを装備したフリーダムを保有している事について、視聴者から「ユニウス条約違反では?」という疑問が持たれる事もあるが、連合でもプラントでもないオーブ所属のキラはユニウス条約に縛られるものではない。
つまり、「ユニウス条約違反ではないのか」という疑問については「条約違反にはならない」*7
また、最終的にファーストステージシリーズの機体はプロヴィデンスを除いた全てが外部に流出してしまっており(ジャスティスは自爆により失われたが)、フリーダムのみをとやかく言うのは筋違いと言えば筋違いである。
勿論、これらはあくまで「条約違反ではない」というだけの事である。
現実に例えればブラジルの民間人が米軍*8から強奪したクラスター爆弾を積んだB-1爆撃機を動態保存しているようなものであり、
そしてブラジルはオスロ条約に批准していないのでクラスター爆弾は条約違反ではないという意味での「問題無さ」である*9
使用を制限する条約が存在するような、それも盗品の兵器を稼働状態で個人が保有している事の是非は別問題である事は間違いない(但しその別問題が問題ありになる法律が作中に存在するかは明らかにされていない)。
なお劇中ではオーブが(実質的に)フリーダムを保有している事についての指摘は特に描かれていない。
もっとも、国家元首(カガリ)を誘拐されている時点ではフリーダムがオーブの物として扱われているかは怪しく、カガリが帰還した頃には既に戦争中な上フリーダムも大破しているので、指摘するタイミングはなかっただろう。
同様に「元々フリーダムはラクスがザフトから強奪した機体なんだから、いつまでも借りパクしてないで、とっととザフトに返還するべきではないのか」と言われることもあるが、実際のところラクスはSEED時代には既にフリーダムの横流しの件で犯罪者扱いを受けている。*10
しかしDESTINY時代にはラクス・クライン*11として公的に姿を現している。
なので、むしろ「ユニウス条約に定められたザフト軍人へのプラント評議会による戦争裁判の結果、フリーダム奪取を含む一連の行為はパトリック・ラウ両名の戦争犯罪への特例として名誉が回復された」可能性が高い。
それとは別に「個人が持つ兵器としては強大過ぎなのではないか」という意見もあるが、これは心情の問題であって、条約云々とは全く無関係の話である。
現実的な話をするなら、個人を狙ってフリーダム無しでは対応出来ない脅威に晒された*12ので、強大かはともかく過大では無かったとしか言いようがないが。

なお、「ジャンク屋」は連合でもプラントでもないが、言ってしまえば双方と取引がある会社なので(ユニウス条約を含む)両方の法律を守る必要があると思われる*13
作中ではミーティアの使用を条約違反だと止められるシーンがある(管理を任されている兵器を使うというのは、ユニウス条約以外の問題もあるだろうが)。


【実態】

結論から言えばユニウス条約は、賠償金や在プラント公館といった非戦闘系の項目についてはともかく、肝心のNJCやミラージュコロイドといった軍事系の項目に関しては、極めて遺憾ながらロクに機能しなかった
ルールの隙を突いたり、お互い落としどころを見つけて有耶無耶にしたり、もしくは堂々と無視したりと、連合もプラントも前大戦の反省を受けてなお厳密に守っていた条約とは言い難いものであった。

ユニウス条約はあくまで「地球連合とプラントの間で」結ばれた条約であったため、
地球連合、とりわけファントムペインは「地球軍の正規部隊ではなくロゴスの私兵である」という、
文字通り申し訳程度の理由付けでミラージュコロイドを装備した艦を運用し、
挙句の果てには「条約違反のミラージュコロイドを隠すために条約違反の核エンジンとNJCを備えたNダガーN」などという、
条約違反の数え役満と言うべき代物まで開発・運用されている。

プラントも地球軍が条約を素直に守ってくれるとは思っていなかった様で、
核兵器を自爆させる防御兵器「ニュートロンスタンピーダー」を開発している。

『DESTINY』劇中に於いては第1話でいきなりファントムペイン所属のミラージュコロイド搭載艦が登場、
ブレイク・ザ・ワールド事件後に連合がプラントに宣戦布告した後はまたしても大規模核攻撃部隊を投入してさえいる。
ザフトも開戦後は核動力機であるサードステージを開発したり、その内の一機にはミラージュコロイドも装備されていたり、
ジェネシスの小型版であるネオ・ジェネシスを投入するなど、大戦中盤以降は条約はほぼ有名無実化していた。

開戦前からロクに守られてはいなかったが。
総じて再度の連合・プラントの開戦後は事実上ユニウス条約は破棄される事となった


【余談】

『SEED』自体が1stガンダムのオマージュ的な側面があり、
ユニウス条約も一年戦争の終戦条約、グラナダ条約と似た部分が見られる。
「戦争犯罪者は(生後間もないミネバ以外、ジオン公国の支配階層としては滅亡していた)ザビ家」としてそれ以外を問わず、
また賠償金の請求も無し、ジオン共和国の独立認可といった点が類似している。

一方、大量破壊兵器の取り扱いについては真逆であり、
NJCとミラージュコロイドの使用が禁止されたユニウス条約に対し、
一年戦争の終結に伴って核兵器の使用を禁止する南極条約が失効した事で、核の使用に明確な制限が無くなった。*14






追記修正はルールの抜け穴を突きながらお願いします。


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最終更新:2025年04月24日 18:17

*1 元々はファン間の考察であったが、今日ではこれを追認する形で半ば公式化しつつあり、公式ムックや外伝で「普段は航空機」説に対する言及がある。

*2 実際に当時の外伝やMSVで本編に出てきた3タイプだけではなく「カオス/アビス/ガイア装備のインパルス」が登場したこともある

*3 劇中では明確にされていないが、イザークは民間人の乗ったシャトルを撃墜した件が原因である事が示唆されている他、ディアッカは小説版では事実上ザフトを脱走し独断で三隻同盟に加担しあちら側の戦力として戦ったためとされている他、イザーク共々クルーゼの配下であった事も影響している可能性が匂わされている。

*4 軍としてのザフトには連合やオーブの軍のような階級が存在しない。上下関係もそのまま制服の色や役職で設けている

*5 SpecⅡのはまた別の技術であるとなっているが、これがミラージュコロイド技術の発展形なのか本当にまったく別個の技術でああなっているのかは明かされていない

*6 劇中では強引に現地民を駆り出したり、横暴を働く連合と対照的に真っ当に支援活動を行うザフト軍の方が現地民に好印象を持たれていた。そのため駐屯に対して反発の声は殆どなかったどころか自分達からザフト兵を受け入れる地域も増えるという状態であった。

*7 とはいえ、仮にキラから核搭載機であるフリーダムを返還されたとしても、ザフトからすればユニウス条約を締結してしまっている以上、それはそれで面倒な事態になりかねないが。

*8 アメリカもオスロ条約は未批准である

*9 この辺は実際に西側諸国からは「批准してないのと『使って構わない』はまた別」とする意見が出ているとかもある。オスロ条約の本来の目的である不発弾対策もあるが。

*10 アスランとの婚約解消などはこれが直接の原因

*11 実際にはミーア・キャンベル

*12 襲撃者はフリーダムの存在に驚いていたので、これが原因という認識は誤り

*13 実際に「双方と取引があるからこそ」と推測される組合の特権や順守義務がある規定は(明確な理由説明こそないが)かなりたくさん言及されている。主人公が全然守っていないだけ

*14 なおグラナダ条約を認めず「ジオン独立戦争は終わっていないためGP02Aは南極条約違反」とデラーズは演説で主張した。最もそのデラーズによる星の屑作戦は「(強奪したGP02Aによる)核攻撃」「コロニー落とし」と南極条約違反ありきの作戦であり、デラーズもまた南極条約を守る気は更々なく、「連邦が破ったのでこちらも守る必要はない」と作戦の正当化に使われた見るべきか。