登録日:2023/08/25 Fri 00:33:09
更新日:2025/06/25 Wed 21:08:53
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概要
各ブキジャンルの中で最も標準的な性能となりやすい
「スプラ〇〇」シリーズの一つで、シューターのスタンダードモデル。
インクリングが
マリオカートや
スマブラに外部出演した際の基本装備がこれ。実物の
水鉄砲として現実世界で発売されたり、Splatoonが世界に初公開された2014年E3の出展PVで初陣を飾ったブキもこれと、対外的な露出が非常に多い。
スプラトゥーンを詳しく知らなくても
「ああ、あの丸っぽい水鉄砲ね」となんとなく思い浮かぶ人は多いのではなかろうか。
名実ともにスプラトゥーンを象徴するブキである。
スマブラでは一部ワザで鈍器として用いられたりもする
デザインはシリーズごとに少しずつ変わっているが、「ポップにデフォルメされた、ベーシックなデザインの水鉄砲」という点は一貫している。
プレイヤーからは『スプラシューター』から「寿司」と略されて呼ばれやすい。
性能
チュートリアルブキである
わかばシューターを
十中八九猛者にボコられつつもなんとか使いこなしたあと、多くのプレイヤーが最初に手に取るであろうブキ。
塗り特化のわかばから多少塗り性能を削ぎつつ、その分を攻撃性能に分配。射程やインク効率、移動速度などのステータスも必要十分な数値を確保し、際立った部分はないものの、まさに
バランス型の教科書のような性能。
……と見せかけて、スプラシューターの本質はバランス型のくせに撃ち合い性能がかなり高いところにある。
実は、単純な射程はシューターの中ではわりと短い方。ブキ全体で見ると猶更長くなく、実態としてはほぼ近距離型の短射程ブキ。
その代わり、射程内のキル性能に関してはシューター同士どころか全ブキ同士で比較しても上位に食い込むほどに強い。
- 「3確」の単発火力と連射力
- 多くの近距離特化ブキに優位を取れる程度の射程
- 攻めやすく逃げやすい機動力
……と、射程に収めさえすれば大抵のブキに対面有利を取れるポテンシャルを持つのだ。
平均以上のインク効率と短射程シューターらしい機動力も持ち合わせているので、基本的な塗り性能もそこそこ優れている。
この
「優れたキル能力とそこそこの塗りを両立」という特性が、意外なほどライバルが少ない。
もちろんバランス型だけにどちらを見ても上には上がいるが、何かしらの方向に特化していないバランス型は
中途半端となりがちなことを考えると、基本ブキでありながら中々珍しい立ち位置。
他にも「距離減衰が少ない」「ブレ回復が全ブキ中トップクラスに早い」という隠れ特性も有している。多少距離があっても3確の火力を維持しやすい他、事前に撃っていても一瞬射撃を中断すれば即座にベストコンディションで攻撃できるため、実質的な集弾性も高いという強みも持つ。
撃ち合い以外は平均的、撃ち合いに関しては平均以上、というまさしくハイスタンダードな能力の持ち主がスプラシューターだ。
一方短所の方も明確で、
チャージャーや
ローラーなど、特定の距離専門の相手にメタを張れる尖った強みはないこと。
本質的にはバランス型なのでここら辺は立ち回りで対処しなければならない。対応できる幅こそ広いが、それを長所としてイカすためには知識と経験が必要になるだろう。
とはいえ、非常に扱いやすいので小難しく考えず使っていいブキでもある。もし自信を無くしてしまったら上級者が握る
寿司スシのプレイ動画を観てみるとよい。立ち回りが勉強になるのは勿論、スシの対応力を実感できるはずだ。
基本的には最前線を維持し続け、塗りとキルをバランスよくこなしていく、というシューターの基本の動きが求められるブキである。
わかばシューターを卒業し、未熟ながらも派手に撃ち合ってみたいという欲求に応えられるよう緻密に設計された本ブキ。そのポテンシャルを活かせるかはプレイヤーのウデマエに懸かっているぞ。
ブキセット一覧
・スプラシューター
サブウェポン:クイックボム
スペシャルウェポン:ボムラッシュ
解放ランク:2
価格:500
記念すべき初代だが、実は歴代スプラシューターの中でもかなり癖強の一丁。
近接戦闘に特化した組み合わせ。
クイックボムは逃げ場潰しや追撃の一発、足場確保などに便利な安定した強サブ。スプラシューターの近距離戦闘力をさらにブーストする相棒として噛み合いはよい。
一方で、クイボの大きな魅力であるメインの確定数を減らす「クイックボムコンボ」には癖があり、ダメージの関係上クイボ直撃でも確定数が一発しか減らない。カス当たりだと近距離ヒット(35)はともかく、遠距離ヒット(25)では当てても確定数が変わらないと、数値の妙に悩まされてしまう。
基本的には相手の足元を奪う、逃げる背中に追い打ちで叩き込む運用のクイコンがやりやすいだろう。
ボムラッシュはクイックボムを乱れ打ちする。塗りやキルはもちろん打開や抑えにも使えるため、わかりやすく強い。
最大の弱点は自分より射程の長い相手への手数に乏しい点。インファイトでは無類の強さを誇るため、得意レンジにまで持っていく技量が試される。
・スプラシューターコラボ
サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:スーパーショット
解放ランク:4
価格:2000
スポーツブランドのアロメとコラボしたマイナーチェンジモデル。
無印の圧倒的な近距離戦闘力を捨て、その代わりに遠距離にも対応可能にしたモデル。
何かとぶっ壊れスペックのスペシャルばかりの初代でもとりわけ強力なスーパーショットを得たため追加当時は短射程シューターの環境トップをひた走っていたが、スーパーショットの弱体化とメインの若干の弱体化によって多少大人しくなった。
対応力に優れるセットで何でもできる分、ポテンシャルを活かすには盤面ごとに果たせる役割をしっかり考える意識が大切。これはリメイク版である『3』の無印も同様。
・スプラシューターワサビ
サブウェポン:スプラッシュボム
スペシャルウェポン:トルネード
解放ランク:20
価格:4300
現状初代のみの登場。スプラッシュボム+トルネードという構成。
キル力と汎用性を併せ持つスプラッシュボムを獲得し、トルネードも性能こそ他のスペシャルに比べ大人しめなものの、癖が少なく扱いやすい。
何よりリメイク版の『3』と同じく「敵を動かす」ことはかなり得意だったため、コラボと持ち替えながら多くのユーザーに愛用された。
・スプラシューター
サブウェポン:クイックボム
スペシャルウェポン:スーパーチャクチ
解放ランク:2
価格:900
『2』となってデザインが一新。タンク部分と銃身が一体化し洗練されたデザインに。
初代の無印同様の近接戦闘特化構成で、スペシャルは『2』初登場のスーパーチャクチに変わった……のだが、ぶっちゃけあまり評価の良いスペシャルではなく、合わせてこのスプラシューター自体の評価も微妙なところ。
発売当初はチャクチ→クイボ追撃のクイコンが猛威を振るい、クイックボム弱体化の間接的な原因になったのだが、アップデートでスーパーチャクチの仕様が変わってしまったのが一番痛い。
とはいえ、やはりチャクチからのクイックボムが強いのは変わりなく、メイン自体も変わらず安定した強さなので、やってやれないブキではない。
・スプラシューターコラボ
サブウェポン:スプラッシュボム
スペシャルウェポン:ジェットパック
解放ランク:4
価格:2000
初代のワサビからスプラッシュボムを獲得。クイックボムとは別ベクトルで用途が広く、キルも取りやすいサブなので扱いやすい。
ジェットパックも中~遠距離に攻撃可能なスペシャルとバランスのいい構成。ジェットパック調整前の当初は初代と同じく環境トップを走っていたが、アップデートの調整によって少々癖が強くなり、考えなしに使っていける構成ではなくなった。
・スプラシューターベッチュー
サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:マルチミサイル
解放ランク:6
価格:5300
銃身は白と黒のモノトーン。銃口の下にアクセントの赤い洗濯バサミをあしらった「ベッチューコレクション」モデルで、現状『2』のみの登場。
歴代のスプラシューターでも珍しく、自動索敵のマルチミサイルを搭載したモデル。サブはキューバンボムを持ち、キル力こそ他二種のボムに劣るが牽制力と塗りが強め。歴代屈指のシステマチックな強みを持つオンリーワンのスシ。
洒落たカラーも相まって、ひそかに好きだったプレイヤーも多いのではないだろうか。
マルチミサイルの強化に従って環境での需要も上がっていった、スプラシューターシリーズでも珍しい大器晩成の歴史を歩んだブキでもある。
・スプラシューター
サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:ウルトラショット
解放ランク:2
再度デザインが変わると共に、ここに来て大きく構成が変わった。組み合わせとしては前述の「初代スプラシューターコラボ」のリメイクセットである。
近距離の相手を寄せ付けないメイン、中距離の相手を強引にどかして安全地帯を作れるサブ、遠距離の敵を狙撃して一発逆転できるスペシャルとバランスよく揃っており、前作・前々作の近接戦闘特化構成の無印と比較すると扱いやすさは段違い。
『3』発売から今に至るまで環境から外れたことがない、まさに器用万能を体現するスシ。
なお、同作には性能が全く同じモデルチェンジブキとして「ヒーローシューター レプリカ」と「オーダーシューター レプリカ」が存在する。見た目が好みであればこちらを使うのもよい。
イカすプレイヤーは見た目まで拘り抜くのだ。
・スプラシューターコラボ
サブウェポン:スプラッシュボム
スペシャルウェポン:トリプルトルネード
解放ランク:10
こちらは初代「ワサビ」のリメイク版。Ver2.0.0で追加。
無印より有効な射程は短くなったが、よりキル力の高いサブのおかげで前線での圧をさらに掛けやすくなった。一地点制圧特化のトリプルトルネードもあって「相手を動かす」能力に関してはかなり優れており、動揺した相手を優れた機動力&火力のメインで仕留めるという動きがやりやすい。
なお、発売当初のトリプルトルネードは評価が芳しくなかったものの、スプラシューターに実装されたことで評価が見直された(使われる中で再開拓が進んだ)という歴史を持っていたり。
汎用性の高いスプボムとルール関与のトルネードを持つ、無印とは別口で高い需要を持つスシ。
こちらもモデルチェンジブキとして「オクタシューター レプリカ」が存在。
・スプラシューター煌
サブウェポン:クイックボム
スペシャルウェポン:テイオウイカ
解放ランク:12
Ver10.0.0で追加された「バンカラコレクション」モデル。銀色の銃身にシチリンカラーの銃口、何より煌々と輝くホログラム素材のタンク部分が特徴的な、新たなスプラシューター。
タンクの色はピンクと水色基調の虹色。パッと見ファンシーな印象を受けるからか、春でふわもこなコーディネートを調えるプレイヤーも多いようだ。
前作、前々作で無印に付いていたクイックボムが復活。さらにスペシャルは前作のスーパーチャクチからテイオウイカに変更され、いよいよ近距離完全特化の構成に変貌。
前述通り確定数を減らすクイコンは噛み合いにくいものの近距離の戦闘能力は非常に高い。何よりチャクチよりルール関与がしやすいライン押し上げの鬼・テイオウイカを得たのが大きく、最前線での活動を恐れないウデマエを持っていれば無法な活躍を見せられるだろう。
一方、その代償に遠距離への対抗手段は皆無。同ブキ二種と異なりさまざまな局面に対応できる万能性は失われており、わりと上級者向け。イカにメインの射程内で相手を叩けるかがミソとなっている。
とはいえその対面性能とテイオウゆえ概ね評価は高い。
これで無印・コラボ・煌と、スプラシューターは『3』において三種とも環境~準環境ブキに名を連ねるという栄誉を手にした。
余談
- 上記の通りスプラトゥーン関連のあらゆるメディアで見かけるブキ。
月間コロコロコミックにて今も連載されている『Splatoon』および『Splatoon バンカラ!』では主人公であるゴーグルくんが使うブキであり、漫画作品とはいえいわゆる主人公機でもある。
インクリング達と並びもうひとつの「シリーズの顔」と言っても過言ではないだろう。
- スプラトゥーンを遊んだプレイヤーならわかばシューターと並び、絶対に一回は使ったことがあるブキだろう。初めてのナワバリバトルの勝敗は思い出せなくても、ブキチからこのブキを受け取った時の、まだゲームに慣れる前の期待と興奮も伴った純粋なワクワク感は今でも思い出せるのではないだろうか。
わかばシューターと合わせ、勝てなくなった時の気分転換や当時の思い出を振り返りたい時に握ってみるのも悪くない。ナワバリバトルで追加スロットを全部空っぽにしたギアにして臨めばさらにそれっぽくなるぞ。
今は無き過去を想うかの哺乳類の気持ちが少しはわかる……かもしれない。
追記・修正は、初心に返ってお願いします。
- 初代はボムピッチャーじゃなくてボムラッシュでは? -- 名無しさん (2023-08-25 21:31:19)
- ナワバリバトル気分転換や試運転のつもりで行くのは甘いぞ -- 名無しさん (2023-08-27 13:26:16)
- ↑↑なんかこのWikiでスプラのブキ項目積極的に作ってるやつは過去作の記述がガバいんだよな。エアプで調査不足なのか、記憶が壊れてるのかは不明だが、なんにせよおかしな記載があったら修正するしかないな。 -- 名無しさん (2023-08-28 04:07:34)
- 前にシューター(Splatoon)の項目でも内容がニワカすぎて作り直しってことがありましたが、まぁこの規模くらいなら気づいた人が直すって程度でもなんとかなりそうではありますね。情報誤りによる大幅修正はあまりとやかく言わないということで、有識者がどんどん修正しちゃっていいと思いますがいかがでしょう -- 名無しさん (2023-08-28 14:15:26)
最終更新:2025年06月25日 21:08