スプラシューター(Splatoon)

登録日:2023/08/25 Fri 00:33:09
更新日:2024/03/04 Mon 22:55:01
所要時間:約 5 分で読めます




スプラシューターとは、『Splatoonシリーズ』に登場するブキの一種。
分類はシューター


概要

各ブキジャンルの中でも最もベーシックな性能となる「スプラ〇〇」シリーズの一つで、シューター種の基礎と言えるスタンダードモデル。
プレイヤーからは「プラューター」からとって「寿司(スシ)」と呼ばれることが多い。

おそらくわかばシューター強みがいまいち理解できず初心者狩りに遭いながらなんとか使いこなしたあと、多くのプレイヤーが最初に手にするだろうブキ。

デザインはシリーズごとに少しずつ変わっているが、「ポップにデフォルメされた、比較的ベーシックなデザインの水鉄砲」という点は一貫している。

マリオカート」や「スマッシュブラザーズシリーズ」にインクリングが参戦した際の基本装備となっていたり、玩具として実物の水鉄砲になったりと、外部露出も多めである意味シリーズを象徴するブキのひとつ。
なお、スマブラでは一部技で鈍器として用いられているが、もちろん原作ではそんな使い方はできない。


性能

全ての性能がシューターとしては平均値、という一見して分かる通りのバランス型ブキ。
わかばシューターとは比べ物にならないほどに撃ち合いに強く、それでいながら塗り能力も決して低くはない。また、インク効率や移動速度などのステータスも際立って高くはないとはいえ、必要十分な数値になっている、という教科書のようなバランス型の性能である。

ただし、使いこなしていくと単なるバランス型とは言い切れない独特の癖の強さが見えてきて、それが強みにも弱みにもなっている。

実は、単純な射程としてはシューターとしては平均クラスではあるが、ブキ全体で見ると決して長い方ではない。実態としては中射程よりは短射程ブキに近い一丁である。
その代わり射程内の攻撃能力に関しては、シューター同士どころか全ブキ同士で比較しても上位に食い込むほどに強い。
「3発当てれば狩れる」攻撃力に、高めの集弾力、そこそこのインク効率が揃っている上に「距離減衰が少ない」という特性を持つため、射程に収めさえすれば基本的にほとんどのブキを一方的に潰せる火力を出せる。バランス型ではあるが火力に強めに振ってあるブキと認識したほうがいいかもしれない。

まとめると、
  • 必要十分な単発火力と連射力
  • 高すぎないほどほどの集弾性でそこまで正確なエイムをしなくとも当てやすく、かと言って極端なブレはないためキルタイムが安定している
  • 多くの近距離ブキに優位を取れる射程と遠距離ブキから逃げやすい移動速度
……と、撃ち合いに関しては全て平均以上と言えるハイスタンダードな能力の持ち主。
すなわちバランス型よりはキル性能に偏重しているブキである

また隠れた特性として、「ブレ回復が全ブキ中トップクラスに早い」という能力を持っている。そのため、塗り状態からでも一歩歩いて射撃を中断すれば、即座に攻撃体勢に移行できる。これも「塗りもバトルも両方こなせる」バランス型の長所と言える。
基本的な塗り性能がそこそこ優れているため、ナワバリバトルでの自陣拡大はもちろんのこと、足場づくりやスペシャルポイント回収にも長けている点も、キル力の高いブキとしては地味に嬉しいところだろう。
特にこの「優れたキル能力とそこそこの塗りを両立」という特性が、意外なほどライバルが少ない。もちろんバランス型だけにどちらを見ても上には上がいるが、単純スペックでスプラシューターを上回るブキとなるとかなりのクセがあるものが多いので、扱いやすさから熟練者にもスプラシューターの愛好家は多い。
スプラトゥーンに限らず大体のゲームにおいて、何かしらの方向に特化していないバランス型は中途半端と見られて上級者から避けられがちなことを考えると、基本ブキでありながら中々珍しい立ち位置と言える。

ただし短所の方も明確で、長射程から一方的に狙撃されたり、逆にローラーやフデに至近距離からぶん殴られたりするとほぼ手が出ない。
あくまで「有効射程全体で均等に優れたキルタイムを出せる」点が優秀なだけで、相手の得意なフィールドで優位を保てるわけでは決してない。対応できる幅こそ広いが、それを長所としてイカすためには「常に相手の苦手な射程を維持し続ける」意識が重要になる。

基本的には最前線を維持し続け、塗りとキルをバランスよくこなしていく、というシューターの基本の動きが求められるブキである。
なんでもできるこのブキを器用貧乏とするか、万能選手とするかはプレイヤーの腕次第だろう。


ブキセット一覧

Splatoon1

・スプラシューター

サブウェポン:クイックボム
スペシャルウェポン:ボムラッシュ
購入可能なランク:2
価格:500

記念すべき初代だが、実は歴代スプラシューターの中でもかなり癖強の一丁。
近接戦闘に特化した組み合わせとなっており、インファイトでは無類の強さを誇る。
クイックボムは逃げ場潰しや追撃の一発等々でかなり便利だが、所謂「クイックボムコンボ」に癖があり、「最初に使って確定数を減らす」クイコンが苦手。「逃げる背中に追い打ちで叩き込む」クイコンの方がやりやすいだろう。
ボムラッシュはクイックボムを乱れ打ちする。塗りにもキルにも巻き返しにも追い打ちにも使えるため、わかりやすく強い。
最大の弱点は自分より射程の長い相手への手数に乏しい点。得意レンジまで持っていく技量が試される。

・スプラシューターコラボ

サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:スーパーショット
購入可能なランク:4
価格:2000

スポーツブランドのアロメとコラボしたマイナーチェンジモデル。
無印の圧倒的な近距離戦闘能力を捨て、その代わりに遠距離にも対応可能にしたモデル、というのが近いか。
何かとぶっ壊れスペックのスペシャルばかりの初代でもとりわけ強力なスーパーショットを得たため追加当時は短射程シューターの環境トップをひた走っていたが、スーパーショットの弱体化とメインの若干の弱体化によって多少大人しくなっている。
何でもできるからと言って漫然と使っているだけでは器用貧乏になるため、目的意識はしっかり持って使いたい。これはリメイク版である3の無印も同様。

・スプラシューターワサビ

サブウェポン:スプラッシュボム
スペシャルウェポン:トルネード
購入可能なランク:20
価格:4300

現状初代のみの登場。スプラッシュボム+トルネードという構成。
キル力の高いスプラッシュボムを獲得し、トルネードも性能こそ他のスペシャルに比べ大人しめなものの癖が少なく扱いやすい。
何よりリメイク版の3コラボと同じく「敵を動かす」ことはかなり得意だったため、コラボと持ち替えながら多くのユーザーに愛用された。


Splatoon2

・スプラシューター

サブウェポン:クイックボム
スペシャルウェポン:スーパーチャクチ
購入可能なランク:2
価格:900

デザインが一新された。
初代の無印同様の近接戦闘特化構成で、スペシャルがスーパーチャクチに変わった……が、このスペシャルあまり評価が芳しく無く、合わせてこのスプラシューター自体の評価も微妙なところ。
発売当初はチャクチからのクイボコンボが猛威を振るい、クイックボム弱体化の間接的な原因になったのだが、アップデートでスーパーチャクチの仕様が変わったのが痛い。
とはいえ、やはりチャクチしてからのクイックボムが強いのは変わりなく、メイン自体は安定した強さなので、やってやれないブキではない。

・スプラシューターコラボ

サブウェポン:スプラッシュボム
スペシャルウェポン:ジェットパック
購入可能なランク:4
価格:2000

初代のワサビからスプラッシュボムを獲得。クイックボムとは別ベクトルで何かと便利でキルも取りやすいサブなので扱いやすい。
ジェットパックは当初は強力なスペシャルだったため1と同じく環境トップを走っていたが、調整によって癖が強くなり、考えなしに使っていける構成ではなくなった。

・スプラシューターベッチュー

サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:マルチミサイル
価格:5300

銃口の下に洗濯バサミをあしらったベッチューコレクションモデルで、現状2のみの登場。
歴代のスプラシューターでも珍しく、自動索敵のマルチミサイルを搭載したモデル。サブはキューバンボムで、キル力こそ他2種のボムに劣るが塗りが強め。
マルチミサイルの強化に従って環境での需要も上がっていった、スプラシューターシリーズでも珍しい大器晩成の歴史を歩んだブキでもある。


Splatoon3

・スプラシューター

サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:ウルトラショット
購入可能なランク:2

再度デザインが変わると共に、ここに来て大きく構成が変わった。組み合わせとしては、前述の初代のコラボモデルのリメイクである。
近距離の相手を寄せ付けないメイン、中距離の相手を強引にどかして安全地帯を作れるサブ、遠距離の敵を狙撃して一発逆転できるスペシャルと、バランスよく揃っており、前作・前々作の近接戦闘特化構成の無印と比較すると扱いやすさは段違い。

・スプラシューターコラボ

サブウェポン:スプラッシュボム
スペシャルウェポン:トリプルトルネード
購入可能なランク:10

上記の初代ワサビのリメイク版。
無印版よりも有効な射程は狭くなったが、よりキル力の高いサブのおかげで前線での圧はかけやすくなった。
サブ、スペシャル共に見た目が派手で有効範囲も広いため、「相手を動かす」能力に関してはかなり優れており、動揺した相手を悠々とメインで仕留めるという動きがやりやすい。

また性能は全く同じのモデルチェンジブキとして「ヒーローシューター レプリカ」と「オクタシューター レプリカ」、そして「オーダーシューター レプリカ」が存在する。
ヒーローシューターとオーダーシューターは無印スプラシューター、オクタシューターはスプラシューターコラボに対応しているため、見た目が好みであればこちらを使うのもよい。イカすプレイヤーは見た目まで拘り抜くのだ。


余談

上記の通りシリーズの顔と言っても過言ではない、メディア・プレイヤー共にどこででも見かけるブキ。『月間コロコロコミック』にて連載されている『Splatoon』および『Splatoon バンカラ!』の主人公ゴーグルくんが使うブキであり、漫画作品とはいえいわゆる主人公機でもある。

また、初めてスプラトゥーンをプレイした人が絶対に一回は使ったことあるブキだろう。初ナワバリバトルは勝ったか負けたか思い出せなくても、ブキチからこのブキを受け取った時のワクワク感は今でも思い出せるのではないだろうか。
基本に忠実かつ平均以上のステータスを持つブキなので、どうにも勝てなくなったイカたちは調子リセットもかねてスプラシューターを使ってみるのが良いだろう。ガチ/バンカラマッチのウデマエを下げたくはないだろうから、気分転換のつもりでナワバリバトルをするといい。特に必須と言えるギアパワーもないので、せっかくならスロットも全部空っぽのものにして、ギア作りもついでにすれば良いだろう。
もしかしたら、いつのまにか忘れていた絶望したオルタナの思い出あの頃の純粋な気持ちを思い出すかもしれない……。



追記・修正は、初心に返ってお願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Splatoon
  • ブキ
  • シューター
  • スプラシューター
  • バランス型
  • 器用貧乏
  • 器用万能
  • Splatoonブキ解説項目
最終更新:2024年03月04日 22:55