登録日:2023/10/23 (月曜日) 1:23:10
更新日:2025/03/27 Thu 14:54:27
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皆から『戻ったのか?』と聞かれてずっと答えられなかったが、今なら言えるぞ……俺は昔の自分に戻る!
ジョン・ウィック(John Wick)とは映画「
ジョン・ウィック」シリーズの主人公である。
●目次
【プロフィール】
フルネーム:ジョナサン・ウィック(Johnathan Wick)
旧名:ジャルダーニ・ジョヴォノヴィッチ(Ярдані Іовоновіч)
出身地:旧ソビエト連邦ベラルーシ、パドリエ
生年月:1964年9月
職業:(元)殺し屋
異名:ババヤガー
愛車:フォード・マスタング BOSS429
好みの飲食物:バーボン
【概要】
元ロシアンマフィア、タラソフファミリーのお抱えの殺し屋であり、スラヴ民話に登場する魔女ババヤガーの異名を持つ。
裏社会における伝説的な存在であり、ブギーマン(闇の者)とされる裏社会の殺し屋達を殺すための活動していた。
物語のスタート時点では引退済で引退のきっかけはヘレンという女性との出会いであり、恋におちたジョンは彼女と結婚すると同時に暗殺稼業から完全な引退を決意。
意向を聞いたタラソフファミリーのボス、ヴィゴ・タラソフはジョンに引退と引き換えに誰しも不可能と考えられていた人物の暗殺を依頼するが、ジョンは完遂し、それによってタラソフファミリーは大きな発展を遂げることができたため、引退を認められ、ファミリーからも完全に抜けることに成功する。
それからジョンは殺しとは無縁の平和な暮らしをしていたが、引退から5年で妻ヘレンは病魔に侵され、治療の甲斐なく死去。
絶望するジョンだがヘレンの葬儀の翌日、彼の元に生前の彼女の依頼でデイジーという名前の子犬が届けられ、その彼女の最後の贈り物であるデイジーと共に新たな人生を送る決意をした僅か数日後、ガソリンスタンドで給油中に偶然出会ったヴィゴの息子ヨセフが仲間と共にジョンの自宅に車目的の強盗を慣行。ジョンのことを全く知らなかったヨセフたちに引退生活で鈍っていたジョンはなすすべなく叩きのめされ、愛車を奪われただけでなく、愛犬のデイジーも殺されてしまう。
妻の最後の贈り物を無残に殺されたジョンは復讐のために完全に引退していた筈の殺し屋の世界に再び足を踏み入れる。
【人物像】
「断固とした強靭な意思で必ずやり遂げる男」と評される驚異的な戦闘能力とタフネスを持つ殺し屋。
背中にはラテン語で「fortis Fortuna adiuvat(幸運は勇者を好む)」というタトゥーが掘られている。
裏の世界の殺し屋で知らない者はいないとされる伝説的人物であり、交友関係はかなり広く、劇中登場する名有りの殺し屋のほとんどがジョンの顔見知りである。
基本冷静さを持ち合わせた寡黙な性格で紳士的な人物であり、殺し屋ながら普段は物腰柔らかな対応をしている。
劇中彼と戦った殺し屋の何人かは一定の傷を負わされた程度でトドメを刺されずに見逃されていたりしており、慈悲深い性格でもあるともいえる。
幼少期に孤児になった後に犯罪組織「ルスカ・ロマ」に加入し、そこで殺し屋としての訓練を受けていたとされる。
伝説的な評判をもっていたが5年という引退からのブランクで全盛期の戦闘力は持ち合わせていないらしく、1作目冒頭、就寝中の奇襲とはいえ高度な戦闘技術を持ち合わせていないヨセフ一味にいいようにやられてしまっていた他、戦闘中に弾切れを起こして窮地に追いやられたり、戦闘中に不意打ちに対応できずに失神させられて捕縛される、など友人のマーカスの助けがないとほぼ確実に死んでいた状況も出ている。
しかし、ババヤガーの異名を持つ伝説的なその名前に違わず、劇中すさまじい戦闘能力を発揮しており、シリーズ4作合わせて劇中映っている範囲内だけで300人以上の人間を殺害している。
尋常ではないタフさを持ち合わせ、下腹を切り裂かれる、高所から受け身なしで落下する、車に轢かれる、腹を銃で撃ち抜かれる等、どうみても死んでもおかしくないシーンがいくつも存在するが彼の戦いを止めるに至っていない。
全編通して戦闘に参加するときは上下黒かグレーのスーツスタイルである。
上記の犬と車以外にもシリーズが進むごとに自身の大切な物を失っていっており、1作目は友人を、2作目では自宅と妻との思い出を収めた
携帯電話を、3作目にて結婚指輪を左手薬指ごと失っている。なお、失った薬指は以後そのままである。
これも彼が今まで暗殺者として多くの命を奪ったことへの因果なのだろうか?
車は所謂アメリカンマッスルカーを好んでいるらしく、1作目冒頭で強奪される愛車はわずか859台しか生産されていない希少車であるフォード・マスタング69年型BOSS429であり、代車として借りた車はシボレー・シェベル70年型。後半コンチネンタルホテルよりプレゼントされる車はダッジ・チャージャー11年型といずれもV8エンジンを搭載したハイパワーな車である。
バーボンウイスキーを好むようで彼を知る人物から好みを把握されており、劇中バーボンの実在のブランド「ブラントン」を飲むシーンが複数回登場している。
【戦闘能力】
接近戦のエキスパートで拳銃、
散弾銃、アサルトライフル、
狙撃銃、ナイフ、
日本刀、徒手空拳による格闘術からヌンチャクのような武具までを使いこなし、状況によっては鉛筆等の日用品すら殺人武具として利用する。
戦闘においては特に銃器をメインに使用。セミオートマチック式の拳銃を主な武装としている。CAR(センター・アクシズ・リロック)システムという接近戦に長ける銃の構えを多用している。
3作目中盤より左手薬指を喪失しているにもかかわらず、
散弾銃の再装填時に4発の弾薬を一度に片手に持って装填するクワッドリロードという技術を披露するなど銃の操作技術は極めて高い。
また、古物商の店において発見したそのままでは使用ができないいくつかの旧式の拳銃をその場でパーツごとに分解して即興で組み立て、使用可能にするという銃構造に精通しているものでなければ不可能な技術も見せている。
高価な特注の銃器なども幾つも使用しているが愛着自体は持っていないのか弾薬が切れると銃本体を相手に向けて投擲し、怯ませた隙に攻撃するという戦法を劇中多用している。
防具としては1作目ではスーツの下に防弾ベストを着用するスタイルをとっていたが、2作目より防弾繊維が編み込まれたコンチネンタル謹製のオーダーメイド防弾スーツを着用しており、以後はそちらを愛用する。
自動車や
バイク等の運転技術も卓越しており、自動車を運転しながらの銃撃戦や
バイクに騎乗しながらの格闘戦までこなす他、わざと車のドアを開けて敵にぶつけ、倒れた敵をそのまま射殺したり、轢いて車上に乗り上げた敵の転がる音を頼りに車の天井ごと拳銃で撃ち抜いたり、3作目ではなんと馬で道路を疾走しつつ
バイクの殺し屋集団を撃退するといった芸当も見せている。
【使用武器】
劇中、自前の武器だけでなく相手の武器を強奪して使用するケースが多く、数えきれないほどの銃器を使用しているので代表的なもののみを挙げる。
シリーズ1作目から2作目冒頭までのジョンのメインアームとなるドイツ製の9㎜口径自動拳銃。銃身の長いロングスライドモデルであり、跳ね上がりを抑えるためのコンペンセイターが銃口に取り付けられている。ジョンの自宅の地下室に他の武器や金貨と共に封印される形で保管されていた。
武器を投げ捨てる癖のあるジョンのメインアームで唯一戦闘中に投棄されなかった銃でもある。2作目冒頭、戦いを終えて再び自宅の地下に封印されたのち、直後に起きたサンティーノの来訪からのイザコザで自宅を焼かれてしまい、それ以降二度と陽の目をみることはなかった。
シリーズ2作目前半にコンチネンタルホテル・ローマにてソムリエからおすすめされた一丁。
オーストリア製9mm口径自動拳銃グロック34をアメリカのカスタムガンメーカーTTI(タラン・タクティカル・イノベーションズ)がカスタマイズしたもの。
2作目前半のイタリアでの戦闘でサイドアームとして使用した他、次世代モデルをベースにしたものをシリーズ4作目前半にメインアームとして使用している。シリーズ2作目よりTTIのカスタムガンが通してに登場するようになるがこれは2作目より作品の銃器監修をTTIが務めるようになったためである。
シリーズ2作目後半にサンティーノを抹殺するためにバワリー・キングより受け取ったアメリカ製45口径自動拳銃。装弾数は7発でキングより「君の懸賞金700万ドルだから1発につき100万ドルで7発分」といわれて付属していた予備マガジンは取り上げられてしまう。その銃一丁7発でジョンはサンティーノを襲撃するが戦闘開始わずか2秒で撃ち切ってしまった。
シリーズ3作目後半にコンチネンタルホテル・NYの武器庫にてコンシェルジュのシャロンからおすすめされた一丁。アメリカ製の9㎜口径の自動拳銃STI2011をTTIがカスタムしたもので最大の特徴は通常の
9mmパラベラム弾よりはるかに強力な9mmメジャー弾を使用可能なこと。
主席連合の特殊部隊襲撃に対して活躍が期待されたが襲撃してきた部隊は全身強力な防弾装備で身を固めてきていたため、普通に撃っても全く貫通できず、ヘルメットのバイザーの隙間や防弾装備の隙間をゼロ距離射撃することでようやく倒せる有様だった。結局弾薬が尽きると即座にポイ捨てされてしまった。
シリーズ3作目後半にコンチネンタルホテル・NYの武器庫よりジョンが拝借した1丁。スイス製の9mm拳銃弾を使用するカービン銃をTTIがカスタマイズしたものである。
前述の2011コンバットマスターとセットで主席連合の部隊との戦闘に挑むが使用弾薬が9㎜拳銃弾だったせいかこちらも高性能な防弾装備にまるで歯が立たず、ゼロ距離射撃などを駆使してようやく数名倒せる程度であり、弾薬を撃ち切って早々に投擲して放棄してしまった。
シリーズ3作目後半にコンチネンタルホテル・NYにて武器庫よりジョンが拝借した1丁。前述の2011とMPXが火力不足だったために改めて持ち出した12ゲージのイタリア製半自動式
散弾銃。
貫通に特化したスラッグ弾を弾薬として使用し、主席連合の高性能防弾を1発で無力化できるほどの高威力。この銃を使用している際にジョンがみせたのが競技目的で考案された弾薬を一度に4発持って装填するクワッドリロードである。
シリーズ4作目後半にバワリー・キングがジョンのために調達してきた9㎜口径自動拳銃。TTIがSTIの拳銃をベースに制作したカスタムガン。ピットヴァイパーとはクサリヘビの意味でフレームのダストカバー部分が2本の牙をイメージするように鋭利になっている点が特徴である。本作ではジョンは接近戦で相手に突き立てるなどいろんな意味で活用してしまった。
【外部出演】
Overkill Software開発、2013年08月13日発売の
Co-op 強盗FPSゲーム、
PAYDAY2に後のアップデートにて
プレイアブルキャラクターとして参戦。
タラソフ・ファミリーとの一件が片付いたある日、ジョン・ウィックはかつての旧友、チェインズ(Chains)のもとに迫っている危険を察知し、彼に忠告の電話をかける。これによりチェインズは命からがら窮地を脱し、生き延びる事に成功する。その見返りとしてジョンはワシントンDCでの仕事に助力が必要だと述べ、チェインズが属するプロフェッショナル強盗集団、PAYDAYGangに協力を依頼。後に正式にメンバーとしてジョンが加入する事となる。
ジョン・ウィック第一作目の日本での劇場公開は
2015年10月16日。
しかし、米国公開日は一年前の2014年10月24日。
その翌日である10月25日の
ゲームアップデートでプレイヤーキャラクターとして実装された。
我々日本人にとっては、日本での劇場公開を待たずして一足先に
PAYDAY2にプレイヤーキャラクターとしてメディア出演し、
その後、約一年後に遂に日本でもジョン・ウィック第一作目が公開されるという運びとなった。
実際、
PAYDAY2にて初めてジョン・ウィックを知って彼の魅力に取り憑かれ、一年後に日本での劇場公開直前に予告映像で活躍する彼の勇姿を見てニヤリとしたHeisterなジョン・ウィックファンも多いのではないだろうか?
PAYDAYGang他メンバーのホクストン(Hoxton)とも面識があったらしく、収監中だった彼を脱獄させるジョブでは、
ジョン・ウィックの姿を見るなり「暫く振りだな!家族(妻)は元気か?」と盛大な地雷を踏み声をかけ、直後に「何だよ?俺何か変な事言ったか?」と戸惑う場面も。
ハロウィンや
クリスマス等といったコミカルなイベントでは、ハロウィンの怪物を目の当たりにして怖気付いて座り込んだり、PAYDAYGang達と肩を組んでノリノリでクリスマス・キャロルを合唱しながら祝ったりと、映画ではとても見られないようなユーモラスな彼の姿を見ることができる。
追記・修正は聖印を押してからお願いします。
- 危険人物 -- 名無しさん (2023-10-23 02:22:42)
- トータルで不運な人 -- 名無しさん (2023-10-23 07:13:31)
- 生き様は格好いいが、彼のようになりたいか?と聞かれたらNOだな… -- 名無しさん (2023-10-23 08:12:46)
- 自分の責任の範疇なら、何してもいいけど、いろんな関係者が連帯責任取らされまくってるはた迷惑な人。コンセクエンスのアキラの非難が正しかった -- 名無しさん (2023-10-23 09:37:43)
- コンセクエンスの最後の支配人の発言って、言葉通りの意味なのか、ただ同郷だったからそういう表現を使ったのか、どっちなんだろう?前者だと、割と最低だけど -- 名無しさん (2023-10-23 09:48:48)
- 敵に回すと恐ろしいなんてもんじゃなく確実に部下も自分も破滅させられるけど味方になっても災いを連れてくるから心強くはいられない男 -- 名無しさん (2023-10-23 21:20:43)
- 全部ヨセフが悪い -- 名無しさん (2023-10-25 15:07:59)
- 見るたびにこの人の全盛期はどれだけ強かったのかと疑問を覚える -- 名無しさん (2023-10-28 19:28:19)
- ↑負傷するのですら珍しかったらしい -- 名無しさん (2023-10-28 20:21:42)
- ちなみに防弾スーツはフィクションのガジェットではなく実在する。ただし開発したカナダのメーカーによると着想を得たのは007のジェームズ・ボンドかららしい -- 名無しさん (2023-10-28 20:52:18)
- シリーズを一通り見てみると、あらゆる分野ですごいけど、徒手空拳での戦いはそこまで得意ではない印象だな。 -- 名無しさん (2024-05-08 15:42:09)
- 作中の強さも凄まじいけど、これでも現役時代ほどじゃないやらなんやらって全盛期どんだけ化けモンだったんだよ…w -- 名無しさん (2024-06-21 05:50:42)
- ↑2引退してブランクがあるのと単純に歳を取った事で全盛期からはかなり衰えてたんだろうな全盛期ならそれこそ素手だけで何人も殺せそう -- 名無しさん (2024-10-25 01:23:00)
- ジョンの恐ろしい所はあの異常なまでのタフネスだよな···(防弾スーツ着てるとは言え)撃たれまくり、刺されまくり、高所から落とされまくったり、轢かれたりしまくって大ダメージ負ってもそれでも尚起き上がって執拗に殺そうとしてくるあの執念とタフネスはもう本物の化物と同じ··· -- 名無しさん (2025-02-11 02:59:36)
- 地味に一作目時点ですでに50歳、最新作だと還暦近いのか・・・その年であの強さかよ -- 名無しさん (2025-03-15 07:15:18)
最終更新:2025年03月27日 14:54