登録日:2023/10/31 Tue 1:23:30
更新日:2025/01/28 Tue 00:49:22
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「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」は佐伯さんによる
ライトノベル作品である。
【概要】
「
小説家になろう」に2018年12月から連載され、
GA文庫にて書籍化された。
イラストは1巻発売時、「和武はざの」が担当していたが、後に本人からの降板の申し出があり、2巻より「はねこと」が担当することになり、現在に至っている。
略称は「お隣の天使様」、「天使様」と呼ばれている。
「このライトノベルがすごい!」文庫部門で2020年版から2年連続で10位、2022年版で6位、2023年版で4位、2024年版で1位を獲得した。2022年12月時点でシリーズ累計発行部数は100万部を突破している。
メディアミックス
コミカライズ版が2022年1月6日より『マンガUP!』にて連載中。作画は芝田わん、構成は優木すず。
アニメ版は2023年1月~3月にかけてアニメ1期が放送された。制作会社はproject No.9。またアニメ2期の制作も発表されている。
【あらすじ】
進学して一人暮らしを始めた高校一年生の藤宮 周。
彼の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。
特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
隣同士で暮らす二人は、ゆっくり、少しずつ、お互いの心を通わせていく。
これは、可愛らしい隣人との、甘くて焦れったい恋の物語――。
(アニメ公式HPより引用)
【キャラクター】
(主要人物)
藤宮周
CV:坂泰斗
本作の主人公。11月8日生まれ。
高校1年生の時に地元を離れて、1SLDKのマンションで
一人暮らしを始めた。
一人暮らしをしているとは言っても家事全般は苦手で、部屋は様々なもので溢れている。
自炊もしていないので、大抵がコンビニ弁当、栄養補助食品、外食などで済ましており、真昼をはじめ周囲を心配させてしまうこともある。
ある雨の日にブランコに佇んでいた真昼を見つけ、それをきっかけに交流を深めていく。
その中で真昼が置かれた境遇や意外な性格に驚きつつも、真昼の優しさに触れたことにより、心を開いていく。それと同時に真昼への恋心を自覚するようになる。
中学時代に友人関係のトラブルを抱えてしまったことで、人間不信になってしまう。地元を離れて一人暮らしを始めたのもそのためである。
真昼に対しては恋心を自覚しているが、上述の対人関係トラブルもあってか、なかなか前に踏み出せず、言動も何かと予防線を張っているような理論武装をしている節がある。
学校では目立たないようにしているが、前髪を整えておしゃれすればイケメンに様変わりする。
好きな食べ物が卵料理。甘すぎるものは苦手。
椎名真昼
CV:
石見舞菜香
本作のヒロイン。12月6日生まれ。
周の住んでいるマンションの隣人である。
容姿端麗。サラサラとした金髪ロングヘア。人当たりもよく誰に対しても物腰柔らかく丁寧に対応してくれる。
学校ではそんな性格も相まって「
天使様」ともてはやされており、人気を博しているが、本人はその呼び名で言われることを嫌がっている。
好きなことは料理。一人暮らしを始めるまでは家政婦に幅広いジャンルの料理を教えてもらったことから、一通りはできる。
周にも料理を教えているが、周の壊滅的な料理スキルに呆れつつも簡単な作業から教えている模様。包丁を研ぐ石が欲しいらしい。
小柄ではあるが、千歳曰く、「華奢なのに凹凸がある」と言わしめていることから、スタイルもよい。
両親に愛されないまま育ってしまった過去を持つ。そんな家庭環境故に自己肯定感が低い。
寂しいが故に愛情に飢えている節もあるが、基本的には薄っぺらな好意を振りまく言動を嫌っている。ある意味、周以上に人間不信な側面があるのではないかと思われる。
上述の事情もあり、最初周と出会っていた時も毒舌をつぶやきつつ警戒していたところがある。だが、彼のさりげない優しさに触れたことにより、その考えも少しずつ変わっていくようになっていった。
なお、周と最初に出会った時のことについて、母親から「生まれてこなければ」と存在自体を否定する発言を受けてしまいショックで立ち直れない状態にいたためである。
『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門で2022年版から4年連続で1位にランクインしている。
赤澤樹
CV:八代拓
周の友人。誕生日は3月4日。
明るくノリがいい周の友人。過去に友人関係で悩みを持つ周でも樹といるときは素の自分でやり取りができる様子。白河千歳の恋人(千歳のことは「ちい」と呼んで所かまわずイチャイチャしている。いわゆるバカップルである)
周の家で千歳とクリスマスパーティーを開いた際、ふとしたことで真昼が周の家の隣人であることを知る。それ以降はからかいつつも二人の仲を応援している。特に周には真昼への気持ちを伝えるようにアドバイスしている。
千歳をめぐっては、彼の父が千歳との交際に反対しており、それが原因で周の家に家出してきたこともある。
白河千歳
CV:白石晴香
樹の恋人で周の友人。誕生日は5月5日。
人懐っこい明るい元気少女。運動神経抜群。中学時代は陸上部のエースだったが、樹を取り巻く人間関係の影響で今は陸上をしていない。
樹のことを「いっくん」と呼んでいて、所かまわずイチャイチャしている。
リア充爆発しろ。
周とも気兼ねなく接しており、真昼へのプレゼントを選ぶために買い物に付き合ったこともある。
真昼とはクリスマスパーティーで知り合った。それ以降は「
まひるん」と呼んで距離を縮め、彼女とも友人になれた。(
初対面時にいきなり肌を触ろうとしてドン引きされたこともある)
料理に関しては普通にやれば問題ないが、本人が奇抜な発想を求めるがあまり、酷い出来になることも。
(周へ
バレンタインの義理チョコとしてロシアン式のチョコをプレゼントしたことがあり、周を悶絶させた)
(その他友人・親族)
門脇優太
CV:
小野賢章
周のクラスメート。陸上部のエースで、真昼の「天使様」に相対するように「
王子様」というあだ名で通っている。
かなり人気が高く、バレンタインでは多くのチョコをもらっている。あるエピソードをきっかけに周と真昼の関係を知ることになる。
周は彼に苦手意識もあったが、打ち解けることが出来た。その後は良き友人として接している。
藤宮修斗
CV:古川慎
周の父親。落ち着いた性格。
正月の時に周の家を訪問した際、真昼とも面識を持った。
周のことを信頼しており、離れて暮らしているが何かと気にかけている。中学時代の彼のことを知ってこそなのだろう。
藤宮志保子
CV:
金元寿子
周の母親。思い込みが激しい性格。
周の家に抜き打ちで訪問した際、家にいた真昼と出会う。その際に彼女だと思った真昼を気に入り、親密な関係になった。ラインのIDは交換済みで定期的にやり取りしているようだ。
椎名小夜
CV:
中原麻衣
真昼の母親。夫とは恋愛婚ではなく、関係が冷え切っている。真昼を妊娠したものの本人は一時の過ちであったと言っているほど。真昼への愛情はないに等しい。
実際に育児は家政婦に投げており、真昼が自立したら親子関係の解消を考えている。
真昼が心を閉ざしてしまった原因である。
【アニメ版】
概要
2023年1月から2023年3月にかけてTOKYO MXや
AT-Xなどで
アニメ化された。
全12話で原作の第1巻~第4巻にあたる内容がアニメ化された。
また第2期の制作が決定されている。
制作会社はproject No.9。
スタッフ(1期)
監督:王麗花
シリーズ構成:大和慶一郎
キャラクターデザイン:野口孝行
音楽:日向萌
製作:「お隣の天使様」製作委員会
主題歌(1期)
OP:「ギフト」
オーイシマサヨシによる
オープニングテーマ。
「天使が舞い降りた」というフレーズが印象的。(
真昼はいい顔しないような気が)
ED
① 「小さな恋のうた」
椎名真昼(石見舞菜香)による
エンディングテーマ。
MONGOL800の同名楽曲のカバーソングである。
なお、「
からかい上手の高木さん」の高木さん(CV:
高橋李依)もこの曲をカバーしており、この手のジャンルのアニメにマッチしているのかもしれない。
② 「
愛唄」
椎名真昼(石見舞菜香)による第7話エンディングテーマ。
GReeeeNの同名楽曲のカバーソングである。
こちらも「
からかい上手の高木さん」で高木さんがアニメ11話でカバーしている。
何か因果関係があるのだろうか?
③ 「
君に届け」
椎名真昼(石見舞菜香)による第12話エンディングテーマ。
flumpoolの同名楽曲のカバーソングである。同名の少女漫画原作映画の主題歌として有名
やっぱり「
からかい上手の高木さん」で高木さんが劇場版でこの曲をカバーしている。
運命的なつながりを感じずにはいられない関係性である。
追記・修正はお隣に住んでいる天使様のような彼女と出会ってからお願いします。
- やっぱEDの曲選択、高木さんやなって思うよね。君に届けは劇場版高木さんと被っちゃったと言えなくもないけど、他は寄せに行ってると言われても仕方ないレベル -- 名無しさん (2023-11-01 02:31:13)
- 原作5.5巻読むと樹と千歳の馴れ初めとか樹の父が千歳嫌ってる理由分かったけど、こっちのカップルも結構複雑な事情抱えてるのよね。 -- 名無しさん (2023-11-02 01:22:28)
- これ原作はまだ続いてるのか。アニメは奇麗に終わってたからもう完結したのかと思ってたわ -- 名無しさん (2023-11-02 11:45:36)
- ↑現在本編は8巻まで刊行されてるみたいね -- 名無しさん (2023-11-02 11:47:46)
- ヒロインめちゃくちゃ可愛いけど主人公に優しさ&イケメン以外の長所が少し欲しいとは思った -- 名無しさん (2023-11-03 09:36:25)
- その都度恥ずかしがらずに相手に感謝の言葉を言えるのは結構な長所だぞ。つーか、社会に出た後は主人公がモテる。旦那に最適なので -- 名無しさん (2023-11-03 13:01:51)
- それは長所じゃなくてあれだけ世話になっててちゃんとお礼を言えないとしたら相当性格に問題があるってだけだと思う。最初の方から風邪の看病とかゴミ屋敷の掃除とか世話になりっぱなしだから、仮にお礼を言わなかったらいくら何でもおかしすぎる。 -- 名無しさん (2023-11-03 18:42:47)
- 途中送信した。主人公は全然性格悪くないんだからあんなに世話になってたらそりゃお礼を言うはずだよ -- 名無しさん (2023-11-03 18:44:21)
- ↑いや、そんな大事の話じゃないよ。料理作ってもらったら都度おいしいとか感想を言うとか、日々相手をちゃんと見てるから調子悪い時には何かあったか聞くなり、黙って寄り添うなりの話。付き合う前よりその後の話の方がその手の描写は多いな -- 名無しさん (2023-11-03 20:01:50)
- 家族でもない他人にほぼ毎日料理を作ってもらうのが「大事の話じゃない」ってのはちょっと理解できないな…金払ってるから大事じゃないとも思えないし。相手を見るとか寄り添うとかはラブコメ主人公のテンプレですし、それは主人公にやらせないと物語を作りようがないでしょ。というか最初からヒロインが世話焼きすぎだから主人公がどうこうじゃなくてヒロインがタイトル通り駄目人間好きだったって方がまだ説得力がある -- 名無しさん (2023-11-03 23:40:43)
- 真昼の父って母親と比べたらまだ話は通じる人だけど、父は父で別ベクトルでかなりのクズよなって原作読んで思った -- 名無しさん (2023-11-07 21:20:15)
- というか主人公と親しい人物以外は軒並み割とアレな人が多い気がする(特に男性) -- 名無しさん (2023-11-26 04:48:46)
- 周の両親が良い分他がなんか大分アレやな、千歳兄も描写少ないのになんか性格悪そうだし -- 名無しさん (2023-12-02 10:24:10)
- 主人公とかのメインキャラをマシに見せるために周囲をアレにするって手法も存在するしそれと同じようなものかもね。この主人公は全く嫌な奴じゃないむしろ好青年だけど優しい以外の長所がよくわからんから「マシに見せる」じゃなくて「キャラを立てる」ためかもしれない -- 名無しさん (2024-05-05 00:59:26)
- アレな人物って言うて真昼の両親と周の中学生時代のいじめの主犯くらいで、それらは彼らの生い立ちおいては重要なキャラではあるけども本編にはほとんど出ないからそこまで多くはないかと。まあ確かに過保護だったり距離感が若干おかしい人はいるにはいるけどクラスメイト含め基本善人しかいないような気がする。体育祭で真昼に論破されてたやつも今はもう完全に引き下がってるみたいなことも示唆されてるし。 -- 名無しさん (2024-06-03 00:14:50)
- 「たくさんいる勇者候補のうち運よく魔王倒した奴を主人公にした」ってのと同じで、「特殊な事情抱えた女の子とたまたま一番いい時期に知り合えた常識的な男を主人公にした」って感じでは。 -- 名無しさん (2024-06-03 00:23:23)
最終更新:2025年01月28日 00:49