特務機体カタフラクト

登録日:2023/11/29 (水曜日) 23:24:21
更新日:2025/02/14 Fri 20:00:49
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特務機体カタフラクトとは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に登場する兵器。


【概要】


優先排除対象…レイヴン
まさか貴様が戻ってこようとはな

画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 ミッション「特務機体撃破」
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

惑星封鎖機構が保有する巨大兵器。

「封鎖機構最強の地上兵器」とも呼ばれており、見た目は中央に二脚型MTが組み込まれた巨大な戦車
名前は古代ローマ帝国にて用いられた重装騎兵に由来する。ロボ好きだと『アルドノア・ゼロ』あたりでお馴染みかもしれない。
いかにも鈍重そうな見た目に反してブースターによる高速移動と、単独で助走をつけずに飛び跳ねる事さえ可能なほどの機動力を持つ。

機体中央に二脚型MTを組み込む事によって「戦場での汎用性」を確保しているとの事だが、何を以て「汎用性を高めた」ことになっているのかは定かではないが、
「戦車部分や搭載された火器は外付けのパーツのようなもので、MTに組み付ける事で操作系統などを変えずに、一介のMTパイロットでも特務機体を操縦出来るようにしているのではないか?」
「電子制御などの機体制御部品をMT部分に集約することで整備性を向上させているのではないか」
などと推察されている。
そうでなきゃわざわざこんな欠陥構造にする理由が...

左右と後方は戦車の装甲によって守られているものの、正面はMT部分を守る物が存在せず脆弱で、この構造が同時に致命的な弱点となっている誰が呼んだか懲罰席
ウォルター曰く「正面からの被弾を想定していない」らしく、それだけ正面の火力に自信があるという事なのかあるいは現実の戦車と同じように歩兵に当たる他特務機体との連携で守る運用方法なのだろうか。
ただ、実際戦ってみるとわかるが、このMT部分もMTとしては明らかに耐久力がおかしいので言うほど致命的な弱点ではないのでは?という意見もある。ゲーム補正かもしれないけど
まあいくら正面装甲が薄くても高速で動き回る武装満載の兵器の前に立つことは自殺と大して変わらないと思われるので、それをいなして正面からぶん殴ってくる621がおかしいだけかもしれないが

ルビコン解放戦線から「特務機体撃破」という依頼で単独で本機を撃破に向かうミッション、周回後ルートで独立傭兵ケイト・マークソンから依頼されるBAWS第2工廠の「強制査察妨害」のミッションで登場する。
特に後者は特務部隊専用の高性能機エクドロモイを2機も随伴に付けている為、カタフラクトばかりに気を取られているとケイトの動き次第ではこちらに痛烈な横槍が飛んできかねないのが非常に厄介。
カタフラクト1機ですら十分過ぎるのにそのあまりにも『査察』のレベルを超え過ぎた、工廠丸々叩き潰さんと言わんばかりの戦力にはウォルターをして「明らかに戦力が過剰だ」と言わしめた程である。

また、発売前のティザートレーラーでは、本編の前日譚のストーリームービーにおいてウォルター率いる部隊「ハウンズ」の前に立ちはだかった。
617、620が協働で立ち向かうが、620はレーザーショットガンの直撃を受けて機体を粉々に吹き飛ばされ死亡。
しかし、その隙を突いた617が懐へと飛び込み体当たりでカタフラクトの突進を受け止め、唯一残されたガトリングガンを砲身が赤く焼き付くまでの零距離射撃を見舞い撃破している。


【ボスとしての性能】


上記の欠陥構造ばかりがネタにされがちだが、良くも悪くも弱みはその1点のみであり、ネタ機と舐めてかかると痛い目を見る。
スマートクリーナー同様に弱点部位以外の攻撃は全てアーマー判定で弾き返されて微々たるダメージしか入らず、
さらにジャガーノートと同様にフィールドを絶えず高速で移動しているため的も絞りにくい。
加えて両者との大きな違いとして短時間ながら機体下部に装備されたブースターを吹かしての飛行も可能で、時折こちらをその巨体で飛び越し後ろに回り込もうとする動きも見せる為に、初見では度肝を抜かれた621も多い。
弱点を狙うことばかり考えて軽率な立ち回りで追いかけていると逆に強烈な攻撃をカウンターで叩き込まれるため、ある程度の距離を保ちつつ、正面と向き合い次第重い一撃を適度に入れ、スタッガーまで詰めていきたい。

  • 突進

機体を加速させての体当たり。
カタフラクトの質量そのものを武器とするシンプルながら強烈な攻撃。
サイズの関係で同様の攻撃を使用するジャガーノートほどの攻撃範囲は無いが、その分スピードが速く避けにくい。
普通に動き回っているところに接触しただけでもダメージと怯みが発生するため、不用意にカタフラクトに近づくのは避けるのが無難。とりあえずは空中に陣取るのが定石。

  • ガトリング

両キャタピラの上部に取り付けられたガトリング砲
動き回りながらばら撒いてきたり、他の武装と組み合わせて弾幕を張ってくる。
足を止めなければまとまって直撃を受ける事はあまり無いため、多少かする程度は気にせず他の攻撃の回避に集中するのが良い。


多連装式の垂直ミサイル。
頭上の死角から降り注いでくるので視認するのは困難だが、誘導性はそれほど高くないので、ある程度のブースター速度を確保してタイミングを合わせればクイックブーストを過剰に使わなくともまとまった被弾は避けられる。

  • レーザーキャノン

トレーラーで620を葬った武装。
近中距離でショットガンのように一文字に拡散させて放つパターンと、遠距離でのエネルギーを収束させて極太のレーザーを放つパターンがある。
他の攻撃はあくまでも本命であるこのレーザーを命中させるための目眩しといっても過言ではない、絶大な威力と射程距離を誇る、まさしくカタフラクトの必殺兵器である。
遠距離での収束型は言わずもがな、拡散型もこちらの接近を拒否するように放ってくるには余りある射程と拡散範囲を持つため、距離を離したからと油断していると思わぬ位置で命中弾を食らう恐れがある。
発射前には警告が表示されるが、収束型は「警告音が鳴り終わって一瞬後ぐらいに発射」と嫌らしくディレイをかけてきている。
アラートがきたら上下運動で拡散型を避け、来なければ収束型なのでタイミングを覚えてクイックブーストで回避…と両対応気味に動く必要がある。
砲口の光り方でも見分けはつかないことはないが…

【攻略法】


  • スタッガーで足を止め、追撃を狙う

何はなくともカタフラクト戦でも狙うべきはこの1点。
常に高速で動き回っているため、そのままでは弱点部位である中央のMT部位に攻撃を加える事は困難である。
幸い、弱点に当てずともグレネードやプラズマ等の爆風や衝撃力が大きい武器ならとりあえず命中させるだけでスタッガーは貯められる。

足を止めさせたら、ブリーフィング通りにMTが露出した正面に回り込んで最大火力を叩き込もう。
EN属性の通りが比較的良いが極端な違いというほどではなく、スタッガーさえできればパイルバンカーでも簡単に吹っ飛ばせる。
早期決着を望むなら是非持ち込んでおきたい。BASHO腕などで近接適性を上げておくのも忘れずに。
また、MT部分には真上くらいまで攻撃が当たるため、回避に専念しながら垂直ミサイルを撃ち続けるという手もある。

  • 空中から射撃する

カタフラクトはキャタピラのような脚の部分が前に突き出ている。
そのため地上からは真正面でなければ攻撃はほぼ当たらないが、多少でも上昇すれば邪魔になる脚の部分を避けてMT部分に攻撃できる。
射撃メインならば逆関節・上昇推力の高いブースターに変えたり重量を軽くするなどすれば周回撃破が楽になるだろう。

【総評】


慣れないうちは高速移動と、パターンは少ないながらもシンプルに強力な攻撃の数々を繰り出す難敵だが、「最強の地上兵器」の触れ込みの割にはアーマーの判定がやや甘く、
一周毎のちょうど中盤で出現する特務機体という事もありボスの中では対処がしやすい。
さらに登場ミッションも報酬が高く、初出の「特務機体撃破」ならば道中も取り巻きも一切なしのタイマンで、支出を節約しながらの周回もしやすい。

先述の通り、近接適性を高めてスタッガー中に殴り飛ばせば早期撃破が狙いやすく,
中盤の金策としてテスターAC狩りからこちらへ乗り換えるレイヴンも多く、今日もどこかで鉄屑にされるカタフラクトは後を絶たない。
先輩である617達の仇でもあるので、遠慮なくとっつきなりの近接で抉らせてもらい穴だらけにしてやろう。

ただし、取り巻きと一緒に現れる「強制査察妨害」ではさすがに話が別。茶々入れをされると不覚を取ることにも繋がりうる。
油断せず、ケイトと分担して各個撃破していくと良い。エクドロモイ2機を押し付け、カタフラクトの速攻撃破に集中するのが比較的楽か。


【余談】


先述の通り、ティザートレーラーにおいてハウンズの面々の前に本機が立ちはだかるストーリームービーは、発売前には「命を使い捨てにした過酷な作戦」と「その命令に従うしかなく捨て駒にされる傭兵達」「それを指揮する冷徹なハンドラー・ウォルター」という図式のように思えたかもしれない。

だが、本編をプレイ後に改めてこのムービーを観てみると、この一連のストーリーが全く別の印象を持った物に見えてくる筈である。

ミサイルで防壁を破壊して血路を開いた619、体を張って注意を引いて付け入る隙を作り出した620、そして、残されたガトリングガンでカタフラクトへ肉薄し、最期は大破寸前の機体でアサルトアーマーを発動し自爆した617達は、何を想い、あの戦場へ赴いたのか...
彼らもまた、621同様にウォルターによって与えられた「意味」を果たすために自ら進んで戦ったのではないだろうか?という事も考えられるが、フロム作品の例に漏れず、詳細は作中で語られる事はないためこの辺りは各々の解釈に委ねられる。

ちなみに「至近距離に張り付いてガトリングガンをぶっ放す」という617が取ったこの戦法は本編のカタフラクトにも有効だったりする。スタッガーさせたらPVの再現を狙ってみるのも一興か。

なお、「特務機体撃破」のミッションはエアが斡旋した仕事なのだが、上記の因縁があるためか、エアが斡旋したミッションでは基本的に不在のウォルターが珍しく会話に参加する。
621がどうウォルターに説明したかは不明

追記・修正はガトリングガンを真正面から受けながらお願いします。

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最終更新:2025年02月14日 20:00
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