登録日:2024/01/30 Tue 18:09:36
更新日:2024/08/28 Wed 19:39:08
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『
不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』(
Shiren the Wanderer: The Tower of Fortune and the Dice of Fate)とは、『風来のシレン』シリーズの一作。
元々はチュンソフトがスパイクと合併する前の2010年に
ニンテンドーDS向けに発売された作品であるが、新ダンジョンや各種調整のされた完全版『5+』が2015年に
Playstation Vitaで発売され、更に2020年には
Nintendo Switchや
Steamでも発売された。
なお時系列としては4→GB2→本作→3となる。
【ストーリー】
砂漠の魔城で邪神の復活を食い止めた後、シレンとコッパは新たな冒険を求めて旅を続けていた。
そんなある日、彼らは『イノリの里』と呼ばれる小さな村に迷い込む。
―仙境にそびえたつフォーチュンタワーに登って、運命神リーバに会えば、運命を変えてくれる―
『イノリの里』には、そんな言い伝えが残されていた。
そして、恋人の運命を変えるためフォーチュンタワーに挑むジロきちとの出会い―
幾多の不思議な伝説をその目で確かめてきたシレンとコッパの、新たな冒険が幕を開ける。
本当に運命を変えることが出来るのだろうか?
果たして、タワーに向かったシレンたちが目にするものは……
【システム】
特徴的なもののみを記載する。
・夜
『
シレン4』にも登場したシステム。周囲が暗くなって松明を使わないと視認性が悪化する他、凶暴な夜のモンスターが徘徊するようになる。
基本的に夜のモンスターに通常の攻撃は通じず、『
夜の技』でしかまともなダメージを与えられない。
技の使用回数は有限だが、今作では『仙桃』という食料アイテムを食べることで回復させることが可能。
・スーパーシレン
ダンジョン内で敵を倒して行くと「覚醒直前状態」となり、そこから更に一定数敵を倒すとシレンが覚醒。黄色いオーラを纏ってパワーアップする。
この状態中はシレンに攻撃力・防御力アップ・倍速などの恩恵の他、敵に直接攻撃をすると状態異常を与えることができるようになる。
ただし当然ながら永続というワケではなく、状態異常になる、罠を踏む、空腹、体力ピンチになるなどの条件で解除されてしまう。
故に冒険中は可能な限りこの状態を維持するのが攻略のポイントとなる。
・装備成長
キャラクターだけでなく装備にも
経験値とレベルの概念があり、使い続けると基礎性能や印のスロットがアップする。
・新種道具
ネコマネキ村にある秘伝の甕に好きなアイテムを入れて暫くすると、能力がランダムで付与されたアイテムになる。
村で購入できるようになる他、以降は一部の
ダンジョンでも床オチするようになる。
強力なアイテムを生成できれば嬉しい反面、
ダンジョン攻略難易度に密接に関与する他、一度作られたアイテムは登録限界(64種)を超えないと削除できないなど不便な点も。
まずは「脱出の巻物」を突っ込み、手軽に脱出効果のある巻物を入手できるようにするのは風来人の嗜み。
【登場人物】
・シレン&コッパ
旅の神・クロンに導かれ宛てもなく旅をする風来人と語りイタチ。
今作は旅の途中で訪れたイノリの里のジロきちの個人的な願いを助けるためにフォーチュンタワーに挑む。
なお、上述したように本作はGB2(砂漠の魔城)から3(からくり屋敷)の間の話なのだが、3は『砂漠の魔城からおよそ1年後』の話である。
忙しすぎでは?
・おユウ
ジロきちの幼馴染の美少女。
不治の病に侵され病床に伏しており、余命いくばくもない。
主に関わってくるリーバ八獣神
・運命神リーバ
リーバ八獣神の長にして主神。
その性質から占い師が名を出すことがあり、過去作では、1で訪れた黄金都市アムテカで守神として崇められていた。
三つの目を持つヤギのような見た目の石像に憑依して姿を現す。
見た目は恐ろしいが案外寛容。
・旅の神クロン
リーバ八獣神の一柱。旅と風を司る風来人の神様。
同じフロアに長時間留まっていると突風で追っ払うのはクロンのせいだと言われている。
シレン達の事を目にかけているようで、その為かある事情により
絶望に陥った一行に対して助け舟を出してくれ、シレン達は運命を超える奇跡に挑むこととなる。
・泥棒神ギトー
リーバ八獣神の一柱。読んで字のごとく泥棒の神様。
数多の風来人とも縁が深い一方で、八獣神の中で唯一悪役の役周りだからか、はたまたリーバに不満があるのか
本編に登場こそしないものの、リーバに対して裏でとある計画を画策している……。
仲間たち
一度に連れていける仲間は三人まで。
シレンと違い仲間たちのレベルは継続性なので、何度も連れて行けば強くなって冒険の助けになる。
・ジロきち
風前の灯火であるおユウの命を救うため、運命を変えるためにフォーチュンタワーに挑む少年。
味方キャラとしてはレベルが上がりやすい早熟型且つ、体力の高いタンクタイプ。
遠距離攻撃手段は持たない代わりに体力がなくなるとその場に墓石になって留まる。この状態のジロきちに薬草などの回復アイテムを投げると復活する他、墓石は中立NPC扱いなのですれ違うことが可能。
シナリオの都合上彼がいないと話が進まないため、彼が墓石の状態で先へ進むことはできず、階段に行っても強制的に帰還させられる。
その場合、ジロきちは墓石のまま最後のフロアに留まり続けるので復活させることで改めて先に進めるようになる。
しかし一番の問題は、メインストーリーをクリアするとその後
二度と仲間にならないということ。
離脱前にしあわせの草などを大量に注ぎ込んでしまった場合も返ってこない。
流石にあんまりだと判断されたか、スイッチ版追加の高難易度
ダンジョン「運命神の裏庭」でのみ、徘徊NPCとして出てきたジロきちを仲間にできるようになった。
が、逆にガッツリ育成をしたければ、本編クリア前にアイテムを収集&駆使して育て切らないといけなくなった。
・タオ
パンダを模した服に「~アル」というエセ中国語が特徴的な少女。
タオを一角に□、若しくは◇状の軌道に飛ぶ
ブーメランで固定ダメージを与える。
ブーメランは敵も壁も貫通するので上手くいけば大量に敵を巻き込める。
しかし一度仲間にする度に1500ギタンを要求される上、一度断ったあとでもう一度話しかけると2000ギタンに値上げしてくる。
他にもシレンが困っている時(空腹、装備が呪われてる等)に話しかけると、それを打開するアイテムを
定価の5倍で売ってくれるなど商魂逞しい。
・小次郎太さま
イノリの里に住む富豪の跡取り息子。「さま」までがキャラクター名。
攻撃力が高い他、金持ちなのでギタン投げで遠距離攻撃も可能。
このギタンはデブータ同様の山なり軌道に加え遠投特性もあるため、ひまガッパ系に投げ返されることもない。落としたのは回収できない。
しかし防御力が非常に低いことに加え、本作で唯一の攻撃的なAIを持っている関係上、不利な相手にも正面切って積極的に戦おうとするので落とされやすい。
またフォーチュンタワー攻略中、特定の条件を満たしていると勝手にパーティを抜けてどっかへ行ってしまうことも。
・おコン
キツネ姉妹の姉の方。紫の袴。
獣形態で
何故か屋内にある塔の内部に仕掛けられた獣用の罠にかかっており、助けてあげると後日お礼を言いに来て仲間になってくれる。
モンスターに変身してモンスターごとの特殊能力を使用する。レベルが上がると変身できる種類が増える。
しかしどれもこれも一癖二癖ある能力が多く、基礎ステータスも低めなので打たれ弱い。おコンに話しかけることでモンスターへの変身のオンオフを切り替えられるので適宜活用すること。
とりわけ強力なのは味方のデバフを除去して自己強化する「
すいだすゾウ」や周囲8マスの相手を眠らせる「うたたねバク」。
姉妹で父の仇を追っているらしいが……。
・コハル
キツネ姉妹の妹の方。赤い袴。おコンと同時に仲間になってくれる。
姉はモンスターに変身するが、コハルは「狐の小刀」、もしくは「狐の盾」のどちらかの装備品に変身する。
武具としては最初は印も入っておらず素手よりマシ程度の性能だが、装備レベルがアップすると性能も固有印も強力なものが揃っていく。
ただしその特性上、巻物で修正値を上げることはできるが、どちらかにしか変身できないので武具共鳴は発生せず、合成の壺やマゼルン合成、メッキがけなどはできず、ミドロ系のサビやにぎり変化の息を喰らうと変身が解除されて次のフロアに行くまで再変身できなくなるなど制約も多い。そして要求EXPが非常に多いのでレベル上げも正攻法でやろうとすればかなり骨が折れる。あと最終強化の武具の名前と説明文が自重しなさ過ぎ。
……が、コハルの本質はそこではない。
実は味方キャラとしてのコハルの性能は武具に変身している時のスペックや修正値を参照する。
要するに最高レベル且つ、武器+99、盾+99の時の性能は他の味方と一線を画す近接ファイターとなる。
他の味方と違って武具レベルがそのままコハルのレベルになるためレベル8が最高値。そして不幸の種でレベルを下げられることも、修正値を下げられることもないため、愛情込めて育てれば大器晩成型の頼れる味方としての活躍が見込める。
なお、タオもおコンもコハルも、風来人ではないので、「ぬぐすり草」は効果がない。
そのため、次回作にはアスカの参戦を期待する風来人が後を絶たない。
…と思っていたら、次回作ではぬぐすり草がオミットされることが早々に発表されてしまった。せっかくアスカが出たのに(泣)
・ゲンさん
ネコマネキ村に住む
マタギ(猟師)を生業とする恰幅のいい三毛猫。
昼の間は特筆するような能力は持たないが、夜になると一変。猟銃を用いてシレンの技以外で唯一夜のモンスター相手にまともなダメージ&デバフを与えてくれる。
昼の間も昼行灯というワケではなく、育てれば中々に高いスペックを発揮してくれる。
余談だが「オスの三毛猫」というのはかなり珍しい。
・仙人&スズメ
厳密には味方ではなく、
ダンジョン内で遭遇する迷子。
ダンジョン内で道に迷っている彼らをパーティに加え、それぞれ仙人の庵、すずめのお宿に連れて行くと冒険の手助けをしてくれるようになる。
【ダンジョン】
一部を抜粋。
イノリの里とネコマネキ村を繋ぐチュートリアル
ダンジョン。
コッパがシレンに不思議のダンジョンのレクチャーをしてくれる。
一度クリアすると二度と入れなくなる。
メインストーリーダンジョン。
運命の小道(5F)から始まり、過去の塔or現在の塔or未来の塔(各7F)→フォーチュンタワー(14F)→奇跡の塔(9F)の順に攻略していく。道中には中継地点として「仙人の庵」と「すずめのお宿」がある。
前述したとおり、初回挑戦時はジロきちが生存していないと最上階まで行けない。
途中三つの塔で分岐し、それぞれの塔の最上階でダイスを手に入れると一旦拠点に帰る、を繰り返して
三つ目のダイスを手に入れることでようやく先へ進むことができる。
過去・現在・未来、三つのダイスを手にしてフォーチュンタワー最上階にまで上り詰めた者にダイスを振らせ、その運命を決定づけるという。
メインストーリークリア後も特定の仲間を連れて攻略すると新たな
ダンジョンが出現する。
夜あり。
この
ダンジョンでは満腹度がターン経過ではなく、リアルタイムで減っていく。
そのためアイテム厳選などじっくり考える暇がなく、手際よく進めないと即座に飢えてしまう。
逆に食料が潤沢であればその仕様を逆手に取り、規定ターンギリギリまで足踏みを続けての稼ぎプレイをしても満腹度はあまり減らないので積極的に活用すると多少楽になる。
初回挑戦時は最下層でボス戦がある上に、この
ダンジョンの出現
フラグが立つと味方が一部離脱、クリアするまで味方に復帰しない。
味方をあまり鍛えていないと相当な苦戦を強いられることになる。
夜あり。
こちらも基本的には無難な持ち込み可能
ダンジョンだが、『キャットストーン』という7種のアイテムを持ち込んで最奥へ到達すると、
一つだけ願いを叶えてもらえる。
一度願いを叶えてもらっても、再度キャットストーンを集めて最下層まで潜れば他の願いも叶えてもらえる。当然ながらキャットストーンが足りないと何も貰えない。
中にはこれでしか挑戦できない
ダンジョンや習得できない夜の技もあるので実益は大きい。
しかし当然ながら問題もあり、まずキャットストーンが集めづらい。
基本的には
ダンジョン内にいる子ダヌキから買って集めることになるのだが、どこに出現するかはランダム。ギタンを集めづらいアイテム持ち込み不可
ダンジョンにすら平気で現れる。
そして売ってくれるキャットストーンの種類も完全ランダムな上、一度に一個しか売ってくれない。
他の入手手段は高難易度持ち込み
ダンジョンの壁の中に低確率で落ちている程度。一応パスワードで各種一個ずつ入手することはできるがこれも一度きり。
それだけでなくこのキャットストーン、壺に入れることができないので所持枠をこれでもかと圧迫してくる。アイテムを預かってくれる蔵でも同様。
そして最後に、これだけキャットストーンが集めづらいのに対して、叶えてもらえる願いは全部で
13種類もある。
実用的な願いはその実半分程度とはいえ、もう少し安定入手する手段が欲しかったところである。
特殊な
ダンジョン。
ダンジョンに入るとまずは15個の階段があるエントランスホールに送られる。
この階段はそれぞれ「3フロアの間、武器か盾しか落ちていない」、「2フロアの間、
モンスターハウス確定」といった特徴的な階層に続いており、階段に書かれた規定フロアをクリアすると階段の減ったエントランスホールに戻され、次に進む道を決める。それを繰り返して45階全て上りきればクリア。
まずは装備を整えて安定択を取るか、イチかバチか難易度の高いフロアを先に攻略して後を楽にするか…という、プレイヤーの選択がものをいう
ダンジョン。
特に注意すべきは、一部の階段を除いて床落ちアイテムの種類が固定されているので食糧難になりやすいこと。
それさえどうにかできれば攻略のめどは見えてくる…はず。
これまた特殊なルールの
ダンジョン。
常に視界明瞭で最初からマップが全部見えている…が、
一度部屋に入ってから出るとその部屋が崩れて入れなくなってしまう。(ただし階段部屋と店は埋まることがない)
いわゆる一筆書きの要領で進まないと隔離部屋に取り残されて詰みになってしまう。
その分つるはし・トンネルの杖といった壁を掘れるアイテム、高飛び草・高飛びの腕輪といったワープアイテムが高確率で入手できるが、その分装備は貧弱なものばかりで正面から戦闘がかなり難しい。
部屋の崩落に巻き込んで敵をまとめて始末したり、分岐路を作って敵をやりすごしたりといった逃げプレイが肝要。
逃げるが勝ち? いえ、逃げるしかないダンジョンです。
個別項目参照。
【余談】
至高への挑戦をクリアすると手に入る「新作の壺」には開発者からのメッセージが書かれているが、要約すると「
ゲームを買ってくれないと新作が出ない」といった言葉である。
現に本作発売以降シレンシリーズは完全版を除くとかなりの停滞期に入っており、10年以上完全新作が出ない状況だった。
追記・修正はダイスを振って好きな目を出せる人にお願いします。
- 最近地味に知名度と人気を上げつつあるタオチャン -- 名無しさん (2024-01-30 20:50:05)
- DS→PSVita→SwitchとSteamで13年にも渡ってシレンシリーズの命脈を死守した功績は計り知れない。初代は勿論、2とアスカと同じくらい語られて良い作品ではないかと -- 名無しさん (2024-01-30 22:22:45)
- 今まで記事なかったのか・・・ある種の完成型みたいな作品よね -- 名無しさん (2024-01-30 22:57:38)
- 6がかなりシンプルだから案外差別化できてるやつ -- 名無しさん (2024-01-31 00:27:03)
- 続編が出てなかっただけでコイツが打ち止めにしただけでは? -- 名無しさん (2024-01-31 03:23:25)
- ↑出すスパンが異常だったからねこの時期のシレン。4と5なんて一年開いてないし -- 名無しさん (2024-01-31 07:06:03)
- 誰だよ「一朗太さま」。「小次郎太さま」だろ・・・ -- 名無しさん (2024-01-31 10:11:51)
- 旧道はむしろ時間制限に余裕があって「放置でもしない限りまず飢えない」という印象のダンジョンだな…。あと、イノリの洞窟は、キャットストーンが揃っていない場合何も貰えないんじゃなくてやりなおし草がもらえるはず。 -- 名無しさん (2024-01-31 18:19:10)
- ↑7 図鑑説明への評判が先行して未プレイ層からも敬遠されてる感がある。もっと良いところも見てほしいなぁ -- 名無しさん (2024-01-31 22:40:02)
- DS版発売当初はタイミングが悪かったか全然売れなかったけど、移植版が22年末時点で累計50万本も売れたらしい。クロンの追い風に乗って6発売までこぎ着けた -- 名無しさん (2024-01-31 23:48:53)
- 旧道がクリアできないせいで、ゲンさんたちの復帰をあきらめた人も多いんじゃないだろうか -- 名無しさん (2024-04-13 10:52:09)
- switchで1000円セール。6から5に遡る購入層を獲得しようとしているなら、アスカ見参を頼むチュンソフト -- 名無しさん (2024-07-23 10:50:00)
最終更新:2024年08月28日 19:39