ネプチューンオオカブト

登録日:2024/02/18 Sun 12:41:05
更新日:2025/04/12 Sat 18:14:58
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ネプチューンオオカブトとは、昆虫綱コウチュウ目コガネムシ科ヘラクレスオオカブト属(ディナステス属)に分類されるカブトムシの一種である。


概要

南米大陸の北部に生息する大型のカブトムシ
体長は大きな個体で15cmを超え、同属のヘラクレスオオカブトに次いで世界に2番目に体長が大きいカブトムシである。ちなみにヘラクレスオオカブトは17cmを超える。
(ただし横幅を含めた体全体の大きさではアクティオンゾウカブトなどのゾウカブト類の方が大きい)

胸角には黄金色の毛がびっしり生えている。
また胸角に大きな突起があるため、実質的には「3本の角を持っている」と言われることもある。

ヘラクレスオオカブトと見た目が似ているものの、「上の角(胸角)だけでなく下の角(頭角)も長い*1」「乾燥時でも羽の色が黒い*2」「ヘラクレスオオカブトに比べて脚が短い」などの点で区別できる。

近年ではディナステス属の中でもカバイロオオカブト亜属に分類されるとされ、ヘラクレスオオカブトと区別されることも多い。ただしヘラクレスとネプチューンの雑種である「ヘラチューン」の存在も確認されている。

名前はローマ神話に登場する海神「ネプチューン」に由来。


戦闘能力

闘争心がまあまあ強いヘラクレスオオカブト*3と異なり、ネプチューンオオカブトは臆病な性格をしている個体が多い。自分より明らかに小さな相手を見ても戦わずに逃げてしまう個体も少なくない。

また脚が短いため踏ん張る力はあまり強くなく*4、体格の割には投げ飛ばされやすいのも弱点である。
場合によっては日本のカブトムシやセアカフタマタクワガタなどの自分より小さな相手にも投げ飛ばされてしまうこともある。

胸角だけでなく頭角も長いため挟む力もヘラクレスオオカブトほど強くはない。

総合的な評価としては「体格はトップクラスだが、その割にはお世辞にも強いとは言い難い」といったところだろうか。
この企画のように、ヘラクレスの噛ませになることも…。

しかし中には闘争心が強い個体もおり、そういう個体であればコーカサスオオカブトやパラワンオオヒラタクワガタなどの強豪とも互角に戦えると言われている。

ちなみに頭角がヘラクレスより長いため、「リーチが長い」という長所も一応存在する。そのためヘラクレスのように相手を挟んで投げるというよりも、むしろ相手を頭角で突き上げる方が得意。

また、性格がおとなしいということは逆に言えば体力を消耗しにくいということでもあるため、長生きしやすいというメリットもある。
成虫の寿命は半年〜1年程度であり、カブトムシ全体で見るとヘラクレスと並び最も長い部類に入る。

ネプチューンオオカブトの仲間

ここではネプチューンオオカブト以外の、カバイロオオカブト亜属に分類されるカブトムシを紹介する。

ローチオオカブト

ネプチューンオオカブトの亜種。体長は大きな個体で13cm程度で、ネプチューンよりやや小さい。
ネプチューンよりも体毛が多くなる傾向がある。

サタンオオカブト

「悪魔」(サタン)の名を持つカブトムシ。しかしネプチューンと同様に性格は臆病者。
胸角、頭角共に短いので体長は11cm程度しかなく、ディナステス属では(シロカブトムシほどではないが)小柄な部類に入る。しかし挟む力は意外と強い。
ネプチューンと違って胸角の突起は無い。
ボリビアにしか生息していない珍しいカブトムシでもある。また秘境に生息していることや、ボリビアという国自体の治安があまり良くないことから採集するのは困難であり、そもそも現在は日本国内に輸入される個体は非常に少ない


甲虫王者ムシキングでのネプチューンオオカブト

初期の2003年春から登場。
階級は強さ160と体格の割にはかなり控えめ。もっとも、強さ180以上にヘルクレスオオカブトやコーカサスオオカブトといったもっと強いカブトムシがいるから調整せざるを得なかったのだろうが…。
性格はバランスタイプ。必殺技はパー。
超必殺技はアトラスオオカブトと同じ「サイドスクリュースロー」。
肩書きは「幻の巨神」。

ちなみに超必殺技以外のステータスはヘルクレスオキシデンタリス*5と全く同じ。
また、究極必殺技が使えないため、「同属の甲虫が多いためタッグマッチで有利」という点を除き、ムシキング*6の完全下位互換になってしまっている。

ムシキングオールスターズの一員にして、ネブ博士の親友であるムシキング・ジョニーが最も好きな甲虫である。

映画『グレイテストチャンピオンへの道』では「ダークサイド・ネプチューン」がラストボスとして登場した。
こちらはカード化せず、移植版の「GCへの道DS」「同2」のみの登場となる。

長らく究極必殺技が使えなかったが、アダー完結編でついに「スーパーサイドスクリュースロー」が使えるようになった。

新甲虫王者ムシキングでは旧作でいう強さ200相当のSSRへ出世し、ヘルクレスオオカブトと同じ階級になった。また、必殺技が変更されて2016ファーストと超神化4弾では「ネプチューンウェイブ」、激闘6弾では「ワダツミ」となった。



ローチオオカブト

新甲虫王者ムシキングに登場。
レアリティはSR。性格はバランスタイプ。
必殺技はパー。必殺技は「トリトーンテンペスト」。
肩書きは「四本角の新星」。
超神化4弾ではGRとして登場。必殺技は「クロイイカズチ」。肩書きは「黒きオーディン」。


サタンオオカブト

2004セカンドから参戦。強さ180、必殺技はパー。
性格はスーパーディフェンスタイプ。全甲虫の中で最も体力が高い甲虫だった*7が、その代わり攻撃力が低く強さ140(バランスタイプ)と同等*8であるというアンバランスな性能をしていた。
超必殺技は「S・A・S(サタンエアスピン)」。
肩書きは「ボリビアの秘宝」。

3億枚突破記念限定デザインと2005セカンドプラスではアダーコレクションのカードもマシンから排出されていた。

新甲虫王者ムシキングでは強さ200相当のSSRまで出世した。これは旧作で強さ180だった甲虫で唯一となる*9
激闘4弾では赤い目のブラック甲虫仕様のものがカード化されており、稼働終了後も「CHUNITHM」とのコラボ記念デザインカードが出たりとネプチューンは愚か下手をすればヘルクレス以上の破格な高待遇を受けている。


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最終更新:2025年04月12日 18:14

*1 ヘラクレスオオカブトは胸角だけ長い。

*2 ただしヘラクレスオオカブトも湿度が高いと羽が黒くなる。

*3 とはいえヘラクレスオオカブトも普段はおとなしい性格をしており、コーカサスオオカブトと異なり無駄な戦いはしないタイプではあるが…。

*4 ヘラクレスオオカブトコーカサスオオカブトアクティオンゾウカブトなどの強豪と言われるカブトムシ類は脚が長いものが多い。

*5 2007ファーストから参戦したヘルクレスオオカブトの亜種。

*6 強さ160のバランスタイプで、究極必殺技が使える。ただし他の同属の甲虫は全て強さ120以下であるためタッグマッチでは肩身がやや狭い。

*7 ちなみに強さ200のディフェンスタイプは(敵専用甲虫を除いて)存在しない。

*8 ケンタウルスオオカブト・パンカブト・性格なしのアトラスオオカブトと同じ。

*9 ただし覚醒や亜種を除く。パラワンオオヒラタクワガタとコーカサスオオカブトは覚醒システムによってSSRへ強化可能な他、亜種(スマトラオオヒラタクワガタ、マレーコーカサスオオカブト)が覚醒なしでSSR甲虫として参戦している。