ハリ千本バッジ

登録日:2024/04/09 (火) 20:15:56
更新日:2025/04/21 Mon 19:05:31
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\ノマスー/


「ハリ千本バッジ」とは、漫画「ドラえもん」に登場するひみつ道具のひとつ。
小学四年生1975年4月号に掲載され、単行本第10巻収録のエピソード「ハリ千本ノマス」にて初登場。
エイプリルフールエピソード」や「」に関係する道具としては、使い方や効果が少々変わったものであるのが特徴。


【外見と効果】

魚のハリセンボンの形をしたバッジ。
おそらく「ハリセンボン」「(嘘ついたら)針千本飲ます」を掛けたシャレ。

このバッジをつけている人に対して嘘をつくと、バッジが「ノマスー」と反応し、嘘をついた人がその嘘を事実にするべく行動してしまう。
特徴としては、嘘をついた側は体が勝手に動き「何故こんなことをしているのか」と自分で自分に疑問を抱きながらも行動をしてしまう。

「嘘を本当にするひみつ道具」はいくつかあるが、その中でも「使用者が騙される側に回らないと効果が得られない」という、珍しいタイプの道具。
問題点は、使用者にとって「どうか本当に嘘であってくれ」と祈りたくなるような内容の嘘に対しても効果を発揮してしまうということ。
また、バッジの効果は「魔法のような力で一瞬で嘘を事実にする」わけではなく、あくまで「嘘をついた人に、嘘を事実にするための行動をさせる」だけ
なので、装着者と相手の身体能力によっては実行前に相手を取り押さえるという形で対応することが、一応は可能。
また、作中の台詞からすると、バッジを外すとその場で効果は取り消される模様。

しかし、相手の行動を阻止することもバッジを外すこともできなかった場合、嘘の内容によっては「家や家族、お金などの大切なものを失ったうえに友人知人が犯罪者になる」という結末が待っている。
そのため、本wikiの危険なひみつ道具の項目にもしっかりと記載されている。
おそらくは、劇中におけるジャイアンスネ夫、それ以外ではオオカミ少年や詐欺師など「からかいや金儲けのために悪質な嘘をつく人」を罰するための道具なのだろう。


【登場エピソード】

エイプリルフール。毎年必ず騙されて友人たちに笑い者にされているため、人間不信に陥っているのび太を気の毒に思ったドラえもんが出したのがこの道具。
「独り言」として使い方と効果を聞かされても信じようとしないのび太だったが本当である可能性も捨てきれず、ドラえもんが「うっかり落とした」道具を手に、実験のためにママのもとへ向かうのであった。

《アニメ版》

初登場エピソードが大山版とわさドラ版で1回ずつ、どちらも原作どおりのサブタイトルアニメ化されている。
それぞれ1994年4月1日2020年3月28日放送。2020年版の「ノマスー」の声は古賀晶子が演じた。
オチは「静香がのび太にある嘘をつき、それを実行しに野比家に向かう」というものだが大山版では原作より過激になっているのに対し、わさドラ版では令和にはブラックすぎると判断されたのかマイルドになっている。


【類似のひみつ道具】

  • ソノウソホント
  • アトカラホントスピーカー
    • いずれも、『自分が言った嘘(のような突拍子もないこと)を現実にする』道具。
  • ウソ800(エイトオーオー)
    • 『自分が言った内容を、嘘に変える』道具。
  • うそつ機
    • 『自分が言った嘘を、相手は現実だと信じ込む』道具。

『嘘』に絞っただけでもこれだけの道具があるが、いずれも使用者が能動的に嘘をつく必要がある。
そのため、受動的に嘘をつかれる必要があるこの道具は、数多いひみつ道具の中でも異彩を放っているのは間違いない。


追記修正は、誰にも害のない笑える嘘を考えてからお願いします。

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最終更新:2025年04月21日 19:05