「のろいのカメラ」に登場。
ドラえもん曰く「
一生使わないと思っていた」「
悪魔の発明」。
写真を撮った相手の人形が出現し、その人形に加えた事が
本人にも影響するカメラ型のひみつ道具である。
いわば、痛覚が対象に直接効く藁人形。
……想像してほしい。この道具でできた人形が壊れたらどうなるのか。
幸い子供がノコギリを使っても切れない程度には頑丈のようだが(ドラえもんがロボットだから切れなかった可能性もある)、それでも遠回しに
生殺与奪の権を他人に握られている状態に……。
サーフィスとか
ザエルアポロとか言うな。
サーフィスは自分を「コピーロボット」と例えているけど。
後にF先生は「
ヨドバ氏シリーズ」という青年漫画の一篇『丑の刻
禍冥羅』にて本作をリメイクし、その作品内でついに
死者を出してしまった。
別の作品とはいえどシャレにならないようだ。ドラえもんは子供向け漫画だから破壊は出来なかった様子。
なお、
スネ夫の人形に水を掛けた時、明らかに掛けた量以上の水が出ており、これを利用して人形に金やプラチナ、石油等増やしたいものを掛ければかけた物を無造作に増やすことができると考えられる。もちろんぶっかけられる方はたまったものではないだろう。
「自動ぶんなぐりガス」に登場。
ガスを硬い物に吹き付け、その硬い物にぶつけさせたいものを言うと、
どんなに離れていてもそれが全力ダッシュしてきて自ら頭をぶつけるという道具。
そのあまりに暴力的な名称故に、バラエティ番組『Kis My Fake』で取り上げられた際には、アイドルグループの
Kis-My-Ft2が「子供に夢を与える漫画で
ぶんなぐりwww」と
大爆笑していた。そりゃそうだ。
ぶつけさせたいものはひとつにつき1種類しか指定できないが、専用のマイクを使えば他のものも指定可能。
作中ではマイクを間違って
しずかちゃんが拾ってしまい、のび太がひたすら電柱に突進し続けることとなる。
「悪魔のパスポート」に登場。
提示さえすれば何をしても許してもらえる究極の免罪符。少なくとも親告罪の類はやり放題になる。
22世紀の治安が非常に不安になる道具である。
幸いのび太はゴミ箱を蹴倒す、スカートめくり、酷くても小遣い程度の窃盗くらいの可愛いもの(のちに良心が働き、窃盗品の返却、ゴミ掃除などをしたくらい)だった。
「あなただけの物ガス」に登場。
そのまんま。このガスを吹き付けられたものは吹き付けた人のモノになってしまい、他者の干渉が(ほぼ)不可能になる。
人に吹き付けた場合
NTRどころか、人権完全無視の強制労働だって可能。
「
イイナリキャップ」に登場。
矢印マークの帽子(送信側)と、レーダーマークの帽子(受信側)の2つからなる道具で、受信側は送信側の言いなりとなり、逆らうことは絶対にできなくなる。
…つまり、
相手を自分の奴隷にすることができるというとんでもないものである。
これにより危うくのび太は
ライオンにバターを塗られて食べられかけた。
ただし、もみ合うなどして自然に取れる、誰かに取ってもらうなどの要因で脱ぐことは可能。
それができなかったらやばいだろうが、最後のセーフティは組み込まれているようだ。
また動物が帽子をかぶった場合、送受信どちらであっても人間の言葉で話せるようになる。
「魂ふきこみ銃」に登場。
後ろの口当てに息を吹き込みながら引き金を引くことで、自分の魂の片割れを対象に打ち込み、相手の体を
乗っ取る非常に悪質な道具。これが
六道骸か……。
撃たれた相手は虹彩が真っ白になり、思い通りに動くことは勿論、好き放題にセリフを言わせることも可能。
相手の体に魂の片割れを憑依している間は視聴覚を共有しているため、操っている相手を動かす事で遠方の相手を探す事も可能。
それこそどんな命令も思うがままの鉄人28号状態になるわけで、
極めて陰険な道具と言えるが憑依者が知らないことに関しては操れない。
なので「お前の口座の暗証番号を教えろ」などと言っても応えてくれるわけではない。
「しずちゃんの心の秘密」わさドラ「いそうろうジャイアン」に登場。
相手の髪の毛や爪などの身体の一部を機械にセットすることで、遺伝情報を解析し、画面に映った本人が知っていることを喋ってくれる。
ドラえもん曰く「
嘘をついたり隠し事をしたりしない」そうなので、どんなプライベートな情報でも引き出せてしまう。やろうと思えば上記では聞き出せなかった口座の番号も聞ける。
本人が隠したいことについては軽く聞いただけでは口を濁すことはあるが、強く尋ねれば結局答えてくれる…。
「十円なんでもストア」に登場。看板にお店の名前を書けばなんでも十円で買える。ただし一枚の看板でかえるのは一枚だけ。
看板が高いのかもしれないが看板に未来デパートと書いて「かんばん用紙」と書けばいいだけなので…
なんなら未来デパートもこれ一つあればいらないレベル。何故一般市場にこれがある・・・。
「デビルカード」に登場。
金がどんどん奪われる…のではなく、身長(1mm)と引き換えに300円を手に入れる道具。
但し、1mm未満になる場合は
この世界から消えてなくなるらしい。
普通に使えばそう高くない限度があるが、
ビッグライトや
アットグングンSと併用すれば簡単に金持ちになれそうだ。
というか実際ビッグライトと併用してのび太の消失を防ぐ羽目に。
そしてその理由は単にのび太が調子に乗ったからではなく、誰が使ったかに関わらず身長が減るのがカードを貰った人間であったため。
流石に制約くらいはあるのだろうが、資本主義社会を根本から否定しかねない正に悪魔のカードである。
なお、このカード自体は厳密にはひみつ道具(ドラえもんの道具)ではなく、「悪魔ット(魔法陣の描かれたマット)」によって呼び出された悪魔がくれたものである。そのためか、わさドラ版公式サイトのひみつ道具カタログにもデビルカードの記載はない。
悪魔ットは載ってる。一体あの悪魔何者なんだよ。
300円じゃ足りんという人に。
「
お金がわいて出た話」に登場。
この道具で紙に数字を書くとその数字が額面の
お金となって使用できる夢のような道具。
だが、実はその金は
未来に借金をして使ったことになっている…。
要するに
クレジットカードの発展系みたいなものである。
生涯賃金を超える額を使おうとした場合にどうなるかは不明だが、無条件の給付ではない以上「ご利用は計画的に」というのは今も昔も未来でも変わらない真理なのだろう。
「
円ピツで大金持ち」に登場。
紙に数字を書くとお金として使える。
だが、正式名称は「
アルバイト料先払い円ピツ」。
つまり、使った額を労働で返さなければならない。
もしも車や宝石、家などの高額なものをこれで買った場合、一体何時間働かなければいけなくなるのだろうか…?
ただし本編ではドラえもんが宿題のあるのび太の代わりに働いており、必ずしも使用者本人の労働でなければならないというわけではないようだ。
借金なんかしたくねえって人に。
「ムリヤリキャッシュカード」に登場。
見た目は中央に穴の開いたキャッシュカード。
暗証番号を予め設定しておき、穴から誰かを覗きながら金額と暗証番号を言えば現金がカードから出てくる。
現金は覗かれた対象の所持金から引かれている。現時点で持っていない場合は、その人が未来で手に入れる金から引いてしまう。これを使えば嫌いな奴から無限大に金を引き出して破産させることもできるぞ!
言葉を紡ぐのが面倒な人に。
「ポカリ=百円」に登場。
あらゆる危難に対し慰謝料を無理やりぶん取る機械。
設定を「1回想像するごとに1万円」とかにすれば相手をたちまちド貧乏に…
そうです、リミッターなんてありません。
だが未来の金から奪うことはないようで、相手が一文無し(所持金だけでなく、衣服を含む相手の所有物が全て消滅した状態)になったらおしまい。リミッターかける場所が違うだろうに…。
「おとしだまぼきん」に登場する。募金箱のように首から吊り下げて、効果をONにすると、この箱を見ると、誰でもお年玉をあげたくなってしまう。
箱の横のダイヤルを回すと、お金をあげたくなる電波を強める事が出来、上げすぎると周囲の者が全財産をあげたくなってしまう。
だからリミッター付けろよ!
他人に迷惑をかけたくないという優しい人に。
「フエール銀行」に登場。
この銀行の通常預金の利子は1時間ごとに1割と非常に高く、預けた金額が10円でも一週間待てば8994万3774円と一気に大金持ちになる。
さらに利子が高い定期預金(1ヶ月定期で1時間2割、1年定期で1時間5割)。
途中解約が不可能であり下ろせるまでに長期間かかるが、当然預金額は普通預金の比ではない額まで膨れ上がる。
真面目に計算すると、1ヶ月定期ならば10円が1ヶ月後に100阿僧祇円(0が58個)になる。億は8ケタなので、単位ですら億の12個上。
大国の国家予算とか世界屈指の大富豪の総資産とかそういうレベルすらはした金、世界中の貨幣をかき集めても到底及ばない。
また1年定期だと期間が終わる頃にはおよそ1500桁以上の金額まで到達する。1無量大数でも100桁に及ばない。もはや何も言うまい。
なお、くれぐれもこの銀行で借金はしないように。利息はなんと1時間2割。カイジに比べたら遥かにマシだが後で酷い目に。
早く返さないと前述の「イシャ料支払い機」同様持ち物が強制的に差し押さえられ、どんどん消えてしまう。
こんな道具が出回った日には世界経済はインフレを通り越して全ての通貨がジンバブエドル状態になって崩壊待ったなしだろう。
……というかフエール銀行といいデビルカードといい金を産みだすばかりの道具がありふれている22世紀で経済事情はどうなっているのだろうか。
そもそも、融資より(定期)預金の利息の方が高い事から考えて普通の銀行と同じシステムで金を増やしているとも考えづらい。22世紀の経済事情は一体(ry
もしかしたら、電子決済が発達しすぎて現金は子供のオモチャ同然になってしまっている、という皮肉なのかもしれない。
「ポータブル国会」に登場。
国会議事堂の形をしたポストのような道具で、法案を投函すると採決すらすっとばして全国でそれが施行される。
早い話が独裁主義。多数決も三権分立も何もあったもんじゃない。
ただし、あまりにも個人に有利になる法案を入れ過ぎると「カイサン」という音声とともにぶっ壊れる。リミッターはあったようだ。
わさドラ「誕生!大統領のび太」に登場。
本のかたちをしたこの道具で、これに手を置いて宣言をすると「大統領」になることができ、さまざまなルールや政策を実現させることが出来るというシロモノである。
前述のポータブル国会の
アメリカ版といえるだろう。
「
『真実の旗印』はつねに正しい」 に登場。
これを持って言ったセリフは、
全てその世界の常識となる。
すなわち、相手の前で「君は僕に過去にひどいことをしたから、一生タダ働きして罪を償うと言ったじゃないか」と言えば、テイのいい
奴隷が手に入る。ターゲットに「お前は人を殺した」、警察に「こいつは人を殺したんです」と言えば…。
旗を体から離すと効果は消え、騙された人々も正気に戻る。
似た道具に、どんなデタラメを言っても相手が信じてしまうクチバシ型の道具「
うそつ機」がある。
ただし、こっちは使い方を間違えると元に戻せなくなるリスクあり。
「命れいじゅう」に登場する。
れいじゅではない。
誰かにさせたいことを命令として紙に書き、それをカプセル状の弾丸に入れ、この銃に装填して撃つと、撃たれた相手は意思に反してその命令通りに体が勝手に動く。
撃つ相手は人間だけでなく動物でも有効で、その動物の性質上無理があることでも可能。
わさドラ「目ヂカラにご用心」に登場する。
ミントタブレットみたいな形で、これを食べると目ヂカラが強くなり、見つめるだけでどんな相手にも信用してもらえるようになる。
大量に食べると目力が強くなり、相手を吹き飛ばすほどの衝撃波が出る上、炭酸飲料と一緒に食べると更に強力になり、
目からコンクリートを切断するほどの光線が放出され、食べた者は気を失ってしまう。効き目が短いのが幸い。
「シテクレジットカード」に登場する。このカードに頼み事を書いて誰かの身に付けておくと、相手はそれをせずにはいられなくなる。
ただし、本来やりたくない頼み事の場合は、心の中で葛藤が起こるため、行うまでに時間がかかるが、結局やる。
「自信ぐらつ機」に登場。
真実の旗印とは逆に、相手の自信を失わせることでこちらの言いたいことを信じ込ませる道具。宗教っぽさとか独裁者っぽさはこちらの方が上である。
商売の場で使用すれば無限大の利益が手に入るだろうし、真実の旗印同様相手の人権を剥奪することもたやすい。
いわば人間社会そのものを破壊しうる可能性のある道具である。
ただし、こちらは相手にアンテナを付ける必要があるため、アンテナの本数という人数制限がある。フエルミラーで無制限にしてはいけない。
また、自信を失った相手が想定外の行動を取る事もある。
作中ではアンテナを付けられたドラえもんが、のび太がひみつ道具を使って調子に乗る姿に失望し、未来に帰ると言い出してしまった。
尤も、ドラえもん自身も序盤でこの道具を使って相手を強引に言い負かしているので、この話ののび太のことを悪く言える立場ではないのだが。
「アリガターヤ」に登場。
天使の輪のような道具で、これを頭の上に浮かべ何か発言すると、紫の霞が発生し、発言をありがたい言葉に変え、周囲の人間が使用者を崇め奉るようになる。
要は使用者を「教祖様」、周囲の人を「狂信者」に変えるというとんでもない道具。
「なあみんな、カラスは白いよな」
「真っ白でございますとも!」
トチ狂ってやがる。
ただしこれも風が吹けば飛んでいく。しかも、乗っかりさえすれば犬などの動物でも使用可能な仕様。
似たような道具に通した音を全て感動的にする「ジーンマイク」があるが、これはせいぜいアイドルになれる程度。
「のび太王にはさからえない」に登場する。この椅子に座った者が他人に命令すると、命令された者は絶対に逆らうことができなくなる。
これだけでも酷いが、人だけではなく、
自然現象にも命令することができる。
作中では「私に雷を落とせ」と言った
ジャイアンに、
雷が直撃した。
わさドラ「ぬれぎぬを着せよう!」に登場する。これを誰かに着せると、たとえ自分がやった証拠があっても、着せられた人に罪をなすりつけることができる。
とれば効果は消えるが、これも「いいなりキャップ」と同じく着せられた人が自分で剥がすことはできず、ぬれぎぬをつけていない人物にとってもらうしかない。
ペットにしたいものに対してボタンほどの専用チップを取り付けてこの笛を吹くと、それをペットにすることができる。
動物はもちろん、無機物をも意志を持って動くペットにすることができるが例によって
人間相手にも使用可能。
作中ではジャイアンがのび太のペットにされ、ご主人様の言うことを何でも聞く
奴隷と化した。
語尾に「わん」をつけ、小屋を作って欲しいとお願いするなどペットらしい思考回路になる他、満足したのび太がチップを外そうとしても「ご主人様とずっと一緒にいたいわん!」と言って抵抗する様子も見られた。
ドラえもんは「ちゃんと責任もって飼うんだぞ!」と言っていたが、
明らかにそういう問題じゃない。
コロコロの後輩(といっても別冊コロコロだが)にも似たようなアイテムが。こちらは立場どころか知能までペット=動物レベルまで落ちる。
「メモリーディスク」に登場。
CDのようなディスク型の道具で、人の頭上を目掛けて投げると、その人の頭上でディスクが回転し、
その人の1日分の記憶を脳から抜き出す。
その記憶は、専用のプレーヤーで映像として見ることが可能。
更に、ディスクをマジックで塗り潰してから戻すと、その部分の記憶を忘れてしまう。
その他、
ありもしない偽の記憶を植え付けることさえできてしまう。
ただ忘れさせるだけなら「ワスレンボー」「ワスレバット」「忘れろ草」など他の道具もあるが、記憶の内容を改竄してしまうという点は、悪用された場合かなりヤバイ。
「アスレチックハウス」、わさドラ「無理矢理アスレチックスクール」
に登場。家に仕掛けることで家の中が運動施設になる。
のだが
底が見えないほどの大きな穴や
逆向きに動くエスカレーター等明らかに危険で場合によっては大怪我や、最悪
死亡になんてことになりかねない。
学校やデパート等の人が沢山集まる大型施設で発動したらどんな大惨事になるかわかったものじゃない。
わさドラでは実際に
学校で使い、ドラえもん達が一晩中かけて攻略する羽目になってしまった。
なおわさドラでは
「使用中他の秘密道具は使用できない」という更に酷い仕様になっている。
「ジャイアンが1000人!?」では「アスレチックハウス アウトドアバージョン」という派生種が登場している。
わさドラ「ハラハラハウス」に登場。
家型の機械で、煙突を押すとアクション要素付きのクイズゲームが始まる。
が、やはりというべきか仕掛けが総じて危険であり、迫り来る壁やら逆向きに動くエスカレーター&背後に回転ノコギリ、挙げ句の果てに宇宙にワープ、ブラックホールに吸い込まれるなどクイズゲームなのにアスレチックハウス以上に身体を張る羽目になる。
しかもゲームを開始するとまず家が封鎖される上、四次元ポケットも使用できなくなる。
また近くの人間を強制的に参加させるため、使用時に家にいる人間はほぼ間違いなく道連れとなる。どんなデスゲームだよ。
ちなみにレベルアップ機能もあるのだが、上記の仕掛けは全てレベル1のもの。
「ライター芝居」に登場。
誤記ではない。
大きめのライターであり、中に入れた文書を焼くことでその通りの内容を現実に起こすことが出来る。
例えば「のび太は3時に貯金箱を取り出しドラヤキを買ってくる」と書いて燃やした場合、3時になると何をしていてものび太は貯金箱を掴み、泣こうが喚こうが貯金箱が空っぽであろうが脚が勝手にお菓子屋に向かっていく…という実にひどい道具。
字さえ間違えなければ完全犯罪を企ててターゲットを嵌めることだって……?
「階級ワッペン」に登場。
未来の子供達が軍隊ごっこに使用するオモチャ(階級は日本陸軍がモデル)らしいが、これをつけると上位のワッペンをつけた人には絶対逆らえなくなる。
勿論、つけられた服を脱ぐことで効果を消せるが、事前に「服を脱ぐな」といっておくことでその穴すら塞がる。
ちなみに『新ドラえもん全百科』ではサメに貼り付けてペットにしていたので、おそらく地肌に張っても効果がある。や、ヤバすぎる…。
「オーケーマイク」に登場。
手持ちの小型ペンマイク型の道具。
シナリオライター以上に手っ取り早い「命令系ひみつ道具」であり、語った台詞を聞いた相手は常にその通りにしてくれる。
勿論本人の意思などすっ飛ばし、「逆立ちしろ」「踊り続けろ」などの無茶振りでも、本人の意思を
無視して肉体を勝手に動かす。
ドフラミンゴが能力を使って同じようなことをやってましたね。
同じような道具に前述の「命令じゅう」があり、こちらは「シナリオライター」のように文章を書いて弾に込めることで撃った相手を操る。なんか
能力バトルものにありそうだ。
「こころふきこみマイク」、わさドラ「ウラシマキャンディー」に登場。
上記のオーケーマイクの完全上位互換とも言える道具で、相手にさせたいことをマイクに告げるだけで、相手が
自主的に命令通りの行動をするようになる。
これだけ聞けばオーケーマイクと同じ道具と思うかもしれないが、この道具の恐ろしいところは「心吹き込み」とあるように、相手の意志や精神に干渉すること。
すなわち無理矢理何かをやらせたり洗脳するのではなく、
マイクに吹き込んだことを相手が自分の意志で「心から実行したい」と考えて行うのだ。
更に、相手は「道具を使われて命令された」あるいは「自分が知らない間にこんなことをしてしまっていた」等という感覚は無く、「自分がやりたいと思ったからやった」と考えているので、命令系や洗脳系ひみつ道具より遥かにヤバい代物と言えるだろう。
ただし相手の精神力が強い場合(例えば原作のジャイアンのように「のび太に絶対謝りたくない」と考えている等)は、何度もマイクで命令しないと命令通りの行動をしてくれないこともある。
要は強制力こそ及ばないが、うちはシスイの「
別天神」と同じ効果がある。
洗脳系と命令系、どっちがよりイヤな道具だと思いますかみなさん。
「機械化機」に登場。
オーケーマイクより更に強引度が高いマシン。
生身の動物をAIBOや
ゾイドに変える道具…というわけではなく、比喩としての機械にすることが出来、相手にその機械の持つ機能を付けることができる。5種類まで登録可能。
すなわち、これを使えば人間をラジコンにでもストーブにでも掃除機にもできる。
勿論本人に拒否権はない。
未来の世界に人権とその概念は無いのか……!?
他のひみつ道具にも言えることだが、本来は自分に使う道具であり他人に使うのは想定外なのだろう。なのだが
手をアイロンにした場合自力でスイッチが切れない。
やはり危険には違いないブツである。
また、恐らく他人の持ち物やお店の商品もコピー可能だろう。
それぞれ「ソノウソホント」、「帰ってきたドラえもん」、「アトカラホントスピーカー」に登場。
この道具を使って言ったことは全て本当(あるいは嘘)になる。
ファンの間でも度々最強のひみつ道具として候補に挙げられる。何せ自分の願望が無制限に、リスク無しに叶えられるのだから。
うまく使えば非常に有効な道具であろうが、もしも危険な発言、例えば「世界が滅びる」的なことを言った場合は想像するだに恐ろしい…。
一応日テレ版ではソノウソホントに関しては「外してしまうと効果が消える」ようにはなっていて、アトカラホントスピーカーについても一応取り消しボタンがある。
しかし悪用されたらえらいことになるのは必定である。
ただし、ウソ8OOがドラえもん屈指の感動のラストを生み出したのも事実である。ファンなら言うまでもない事であろう。
なお「ソノウソホント」に似たクチバシ型の道具に先述した「うそつ機」があるが、あれは前述の通り嘘を「信じさせる」道具であって「本当にする」道具ではない。
ただし、どんな突拍子もない嘘でも無条件で信じ込ませることができる道具である。
「家がだんだん遠くなる」に登場。
ペットを捨てるためのひみつ道具。これを食べた者が家から出ると、二度と家に帰れなくなるという恐ろしい道具。しかも能力に抵抗して無事に帰ってこれた事例は無いという。
この時点で「未来には動物愛護法はないのか?」とか「外来種問題はいいのか」と言いたくなる代物だが、なんとこれ人間が食べても効果ありというヒドイ効能がある。
犬に追いかけられたり、家を知る者に会おうとしたら邪魔が入ったり、機嫌が悪いからと嘘をつかれたり、頭をぶつけたショックで住所を忘れたり、更には捜索していた側が途中で諦めたりと周囲の状況がそうさせるのだ。今回に限ったことではないが、そもそもこんなものを部屋のど真ん中に放置するドラえもんが怖いし、のび太も軽々しく食べるんじゃねぇ。
なお、別に存在する解毒剤を服用するか、吐いてしまえば効果は無くなる。時間がたって完全に消化吸収してしまったときに解毒剤を服用しても効果があるかは不明。
「アソボウ」に登場。これを使えば周囲の人達を遊びに行かせることができる。
大きな病院周辺で使えば医師が仕事をすっぽかし重病で入院している多くの人達が犠牲になり、オフィス街で使えば万単位の人が仕事を辞めて遊びに行くので大混乱や大きな損失は必至だろう。
大きな金融機関のある場所なら尚更。更に省庁や国会議事堂あたりで使えば議員や官僚が仕事を放棄するので国家の機能を麻痺させることも。
…やってることが
バカンスワルドと変わらんではないか。
「人よけジャイロ」に登場。これを地図にはめるとそのあたりから人がいなくなる。地図にはめたあたりに行こうとも思わなくなるため、前述のアソボウと同じで大規模な犠牲、損失、混乱を生み出すことができる。
ちなみに向きを逆にすると人よせジャイロと化して混雑する。
「かぐやロボット」に登場。
竹から人体(女の子)錬成を行える道具。
誕生の経緯はともかく、できるのはきちんとした人間の女の子であり、一度作ったら責任が一生ついて回る。えらく生々しい
ちなみにこの道具は「二十二世紀デパート」の誤配により登場。よりにもよってなんて道具を誤配するんだ。
元々は子供のいない夫婦のためのものらしいが、キャベツ畑人形のようにバリエーションがなければ同じ名前&姿の子供が大量に……。
「
ジャイアンよい子だねんねしな」に登場。
本人のDNA(髪の毛など)を元にクローンを生成できる道具。
クローンの外見はDNAの当人そっくりだが知能は赤ちゃんの状態であり、教育が必要となる。
ただし、知能の発達の速度は極めて早く、誕生から数日で当人に追いつく。
「かぐやロボット」とは違い、取り消しボタンが存在し、それを押すと元のDNAの状態に戻る。
ちなみにこの道具も「二十二世紀デパート」の
誤配により登場。
同様の話が同作者のSF短編集「恋人製造法」というエピソードでも使われており、こちらでは「片思いの女の子のクローン」を創ったためかハッピーエンド(?)で終わっている。
「
のび太の創世日記」に登場したひみつ道具。
太陽系を創造することができるという、上記のかぐやロボットやクローン培養基以上に作ったら責任が問われそうな道具。
作り方次第では太陽や惑星はもちろん、
生物や人間さえも錬成可能。
一応リセットすることは可能だが、
仮に生物を生み出していた場合それらをすべて抹殺する訳で…。
なお、この世界の生物がコチラ側に来られないかと言えば、
内部のテクノロジーだけで突破してくる事がある上に、タイムパトロールが把握していない超空間の支流を駆使して翻弄するというガチで危険な代物である。
こんなものが夏休みの自由研究として発売されている未来世界の倫理観はどうなっているのだろうか。
「人間貯金箱製造機」という話で一コマだけ登場したひみつ道具ではあるが、普通に考えてかなり危険かつ犯罪的道具。
どんなセキュリティや金庫であってもひとふりすれば解除、開放してしまう、よって盗みや不法侵入が自由自在に行える。
また気密性が要求される場所(潜水艦内や宇宙船内、細菌研究所など)でうっかりこの道具をぶちまけたりしたら…。
「
いやなお客の帰しかた」、「しずかちゃんとおじいの木」、「かわうそのび太の大冒険」に登場。
このテープで「メビウスの帯」をつくりドアに貼ると、ドアの両側の空間がつながり同じ所を行き来することになる。
…なのだがわさドラではドアでなくとも貼っておくだけで効果があるとされている。
つまりこのテープをうっかり高速道路等に落としてしまうと多くの
車が逆走してしまい、大事故になるのは想像に難くない。
大きめの
鍵の様な道具で、開閉する扉にこれで触れると、どんな扉でも触れた人間の「開けゴマ」の掛け声以外では絶対に開かなくなるという未来のセキュリティアイテム。
……原作では上記の使い方をしているのだが、一部ゲーム作品では
開かない扉をゴマロックで触れて、開閉権を乗っ取って扉を開ける
という使い方もしている。
未来の警察も頭を悩ませそうな道具である。
上記万能オープナーひらけゴマと同様「人間貯金箱製造機」に登場。
この話ではセキュリティ性が高め(それでものび太は無理矢理開けたが)の未来の貯金箱が多数登場する。
故にわざわざ人間を貯金箱にするだけのこの道具の有効性がまったくもって不明。
というか人間をモノ扱いして口に金を入れ込むなんて正気の沙汰か…。
更にこの道具は暗証番号を本人の目の前で言わなければならないので、容易に自分がこの道具の対象にされていると判断できてしまう。
…未来人の倫理感はどうなっているのだろうか。
ちなみに人間以外にも使用可能な他、本人が暗証番号を何らかの形で口走っても効果が発生する。
「物体瞬間移動機」に登場。
離れた場所にある物体の座標を設定してこの機械を作動させると、その物体が手元に瞬間移動してくる。
…もう何ができるか分かるね?完全犯罪の「窃盗」「誘拐」が可能。
それゆえ、作中でも「ドロボー機」との通称がある旨が語られている。
ドラえもんは何故こんなものを持っている…。そもそもなぜ市販で売ってる。
似たような道具に「とりよせバッグ」「とりよせ壺」などが存在するが、結局どっちも自分以外の所有物を平気で盗めるどえらい道具である。
「キンシひょうしき」(わさドラでは「ダメダメ! キンシひょうしき」)に登場。
やめさせたいことを書いてさせばその場所でそのことが一切できなくなる。
要は「動く」と書けばその場所にいる人間は移動も叶わない。更に「息」と書けば窒息死まっしぐら。
ちなみに「ドジ」「まぬけ」などと書けばその場所にいる限りドジをしなくなる模様。専用のペンチで抜けるほか、文字が消えれば解除される。
わさドラ「ドラえもんやめます」に登場。今やっていることを辞めさせる。
これを使えば相手を簡単に無職にできるし、「あなたはいつまで生きつづけるのですか」といえば相手を自殺させることも可能かもしれない。
ただ道具の力は絶対ではないようで、母親をやめさせられた
のび太のママが出て行こうとするのび太を引き止めている。
同じくドラえもんものび太に食べさせられており半ば強制的に未来へ帰ったが、方法は不明なもののドラミによって元に戻っている。
なお、元々この道具は自然解除するものではないらしく、自力で元に戻った玉子に対してドラえもんは驚いている。
大山版「エイコーの花道」に登場する。赤いじゅうたんのような道具。
中心のお立ち台に立った者は、何かをやろうとしたり、「〇〇をやめないか」と問われると、それを辞めたくなり、引退を宣言する。
辞ニンジンにくらべると相手に使わせるのが難しいが、辞ニンジン同様、相手を無職にできるし自殺させることもできる。
なお、この道具で引退を宣言したあとに、今きたばかりの花道を戻って再びお立ち台に上ると、その者は引退せずがんばることを宣言する。
わさドラ「スネ夫、美容院へ行く」に登場。強風で吹き飛ばしたり周囲の温度を高めて相手の着ている服を脱がす。
要は相手を簡単に露出狂にする道具。
ただし脱ぐ順番については相手の意思に依るので、お目当ての箇所を脱がせるために結局最大出力まで上げないといけなかったりする場合もある。
なお作中では残念ながら女の子ではなくスネ夫に使われている。平和だ。
「きせかえカメラ」に登場したひみつ道具で、大長編でもしょっちゅう登場するのでおなじみの
カメラ型のひみつ道具。
中にデザイン画や写真を入れればその通りの姿に変装することができるという、世界中のアパレルブランドを倒産させること間違いなしの道具であるが、
これさえあれば
どんな破廉恥な衣装であろうが、
全裸(何も絵や写真を入れない)にだろうができる。カメラが故障した場合は何の写真を入れて撮っても裸になる。おまわりさんこちらです。
カオス展開でお馴染みの『
続ドラえもん全百科』では校長先生の長い話を遮らせるためにのび太がミニスカートとカボチャパンツだけにした所、
そのまま発狂してしまった。
ムユウボウは「夜の世界の王様だ」や大山版「ネッシーがくる」に、ゆめふうりんは「なにがなんでもお花見を」「ひろびろ日本」「ゆめふうりん」「
ドラえもん のび太と竜の騎士」に、横笛は日テレ版「狂った腹時計の巻き」に登場。
眠っている人間を自由に操ることができる。つまり【下品すぎるので省略】や【過激なので制限】も出来ると思われる。
一見便利そうだが、どちらも寝ぼけている相手なのであまり言うことを聞いてくれないのが難点。
宇宙完全大百科端末機を通じてサーバー本体の「宇宙完全大百科」に接続することで、過去・現在・未来を問わずありとあらゆる情報を検索することができる道具。星一個の中に膨大な情報を詰め込んでおり、Wikipediaも真っ青。
地球の本棚かよ。
当然ながら人物の情報も引き出すことができ、
その人物が生まれてから死ぬまでの全ての事象が掲載されている。しかも、どんな決定的瞬間でも画像で出力することも可能。
未来の世界ではプライバシーという概念が無いのだろうか。
暗証番号や営業秘密など厳重に隠さなければならないことも簡単に漏洩されてしまうのだから、実にひどい道具である。
また、それ以上に問題なのが未来の情報も検索できるということ。悪用も存分に可能だし知っただけで未来改変に繋がりかねないしと上記とは次元の異なる問題にも繋がる。
「標本採集箱」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』6巻に収録)に登場。大山版で
アニメ化もされている。
付属のスキャナ(アニメではペン型)で生き物の絵や写真をスキャンすることにより、もっとも近場にいるその生き物をキャプチャリングして標本にすることができる。
キャプチャされた生物は仮死状態となって一切身動きが取れなくなり、そのまま既存の標本と同じように観察できるようになる。
箱のボタンを押したり、箱から取り出すと生き物は蘇生する。
これだけ見れば生物学者垂涎の便利な道具なのだが、やはりと言うかなんと言うか、この道具なんと
人間もキャプチャリングすることが可能。
作中ではドラえもんとのび太がジャイアンを言いくるめて自分の写真をスキャンさせ、
「ジャイアンの標本」として空き地で晒し者にしていた。
ジャイアンに関しては自業自得な面が多々あるものの、未来世界の人権意識が心配になる一品である。
いつもの事とか言わない。
ニワトリに物を見せると卵から小さくて精巧な複製を作ることができる。
どこが危険な道具?と思うだろう。問題はその使用方法である。
レプリコッコを使ってスネ夫から貸してもらえなかった漫画を複製して調子にのったドラえもんとのび太は今度は本屋の漫画を複製しようとする。要するにデジタル万引きが容易にできる道具なのである。
そのためか、ジャイアンとスネ夫がのび太に借りて使用した際には、目的に気づいた本屋の店主に追い出された。
定期の様な形状のパスポートで、どんな場所であろうが入退場を管理している係員やガードマンに見せると
何の疑問も持たれずパス出来る
という、これまたセキュリティで悪事を働けそうな道具。
見せる必要があるので機械には通用しにくいのが幸いか。
一件便利そうな道具だが、話のオチではこの道具が「パス(定期券)」であることが命取りになってしまった。
どんな大きなものでも沈めることができる。
人のいる家を生き埋めにしても証拠等残らない。病院や国会などに使うと…もうどうなるか分かるね?
うかび玉を投げると出てくる。
「悪の道を進め!」に登場。
何をしても結果的に善行になる道具。
この説明だけ見ればどんな悪事も「善行」になってしまうと思うかもしれないが、実際には『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』にて、「道具に搭載された悪意修正回路の働きにより、他者を助ける結果に繋がる行動しか取れなくなる」道具と説明されている。
むしろそれが当然だろうに、なんだか恐ろしくマトモに思えてくるから不思議だよね。
ちなみに劇中では、善行を行っても全て空回りして失敗してしまうことに捨て鉢になったのび太が、「だったら悪の道に走ってやる!」という極論を実行しようとしたのを阻止するためにドラえもんが強制的に使用した。使用者本人が外そうとしても外せないというオプションも加わった。
大山版「コワッペン」に登場。
ワッペン型のひみつ道具で、付属の専用ペン(他のペンだと効果なし)で物の名前を書いて他人に貼り付ければ、その人は書かれた物をひどく怖がるようになる。「昼寝」などの行動も有効。
服などに貼った場合はそれを脱げば効果が消える。
…これだけでも結構厄介な代物だが、なんと物や行動だけでなく人の名前も有効で、例えば自分の名前を書いて他人に貼ればその人は自分を恐れて絶対に逆らえなくなる。とはいえ先述の方法などで効果を消せるので、その場合は逆襲される事になるが。ぶっちゃけこの使い方は上記の階級ワッペンと基本的に同じ。
のび太は昼寝中、夢の中でこの使い道を思い付き、町の人々をどんどん自分の奴隷にしていった。もし目覚めれば現実で実行しただろうが、偶然知ったドラえもんの活躍で未然に防ぐ事ができた。
「手じなふろしき」に登場。
名前を呼ぶだけでふろしきからなんでも出てくる道具。
フエルミラーなどのようなコピー元が不要で、名前を呼ぶだけでいいのであきらかに制限がゆるくてヤバい。
しかも声が聞こえる範囲で名前を呼べば、他人が言ったものも勝手にふろしきから出てくる。
さらに問題なのは、生物も出せるということ。もちろん人間も可。
作中ではのび太やドラえもんがふろしきから出てきて2人になってしまった。
なので本物そっくりのコピーを生み出す、または複製する道具だと思われる。
外見がそっくりなだけのニセモノを出す道具かもしれないが、少なくともこの道具で出たのび太たち人間は自分の意思を持って動いていたので、ハリボテではない。
仮に出てくるものがニセモノだったとしても、現金や金券、当選した宝くじなど、複製したらヤバイものはいくらでもあるわけだし…。
書籍や機密文書など、外見さえソックリならコピーでも十分なものはいくらでもある。作中でのび太はオバQの単行本を出していたが、それってあきらかに海賊版なのでは…。