マッカォ/ドスマッカォ

登録日:2024/09/11 (水曜日) 15:58:00
更新日:2025/01/16 Thu 22:37:51
所要時間:約 8 分で読めます




マッカォ及びドスマッカォは『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスター。
モンスターハンタークロス(以下MHX)』にて初登場した。


【概要】

マッカォ

主にMHXの新フィールド「古代林」に棲息している小型鳥竜種モンスター
今作では古代林以外にも遺跡平原でも見られ、続編のモンスターハンターダブルクロス(以下MHXX)の新フィールド「遺群嶺」にも棲息している。

顔真っ赤赤い体緑の羽毛を纏ったような外見に、茶色く太い尻尾が特徴的。
先輩鳥竜種達のような状態異常攻撃は使わず無属性攻撃だが、噛みつき以外にも発達した尻尾を主体に攻撃してくる等、これまでの小型鳥竜種モンスターよりも技巧派な面が見られる。
ゲーム内では単体では活動せず基本的に2,3体の群れを形成しており、ボスであるドスマッカォの下、集団で行動しボスの招集に応じて現れて数の力で襲い掛かってくる。
しかし他の鳥竜種モンスターと違ってボスの統率力には難があるようで…?(後述)

ドスマッカォ

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跳躍のアウトロー
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 種族:鳥竜種
 別名:跳狗竜(ちょうくりゅう)
危険度:★3

マッカォ達を束ねる雄の中型鳥竜種モンスター。
ボスということもあって体も大きく顔もさらに真っ赤になっているが、中でも後頭部の「冠羽」と呼ばれる黄色みがかった鮮やかで羽飾りのように見える鶏冠(トサカ)と、マッカォよりもさらに発達し棘や肉球のようなものが付いて攻撃性が高くさらに柔軟性も兼ね備えた尻尾が特徴的。

MHXでは初報PVからその姿を見せており、MHX初出のモンスターの中でも、最初に情報が公開されたうちの一体である。

ドスフロギィ以来5年ぶりの「ドス」の名が付くモンスター&狗竜系の鳥竜種モンスターとして、村の序盤の緊急クエストで必ず戦うことになる。

【戦闘】

序盤に戦う鳥竜種ということで、これまでのシリーズをプレイしてきたハンター達からはドスランポスドスジャギィと一緒だろ?楽勝じゃん(笑)と相当舐められていた本種だが、これまでのドス鳥竜種とは違った動きを繰り出してきて油断していたハンター達を驚かせ、場合によっては返り討ちにしてきた。当然MHXやMHXXから始めた初心者ハンターにとっても強敵として立ちはだかった。その為、ドス鳥竜種最強論争ではよく名前が挙がるモンスターでもある。

戦闘スタイルはが使ってきた噛みつき系の攻撃は使わず、主にパンチやキックといった肉弾戦法を用いる。中でも尻尾をバネのように利用したホッピングジャンプやステップを使ってくるのが特徴的で、これらを駆使してフィールドを縦横無尽に動き回りハンターを翻弄してくる。その為正攻法というかこれまでの戦い方が上手くハマらずに苦戦した人は多いだろう。

しかし所詮は序盤に戦う鳥竜種、他のモンスターと比較しても体力は低く肉質も固い部位は無いので頭や尻尾を攻撃していれば割とすぐに瀕死になることも。跳躍攻撃も動きをしっかりと見極めれば怖くないし、逆にこちらの攻撃のチャンスになるものもあるので焦らないことが大事。なんならブシドースタイルのジャスト回避の練習台にするのも手*1

疲労状態になるとフィールドにある腐肉を食べる以外に、大型モンスターの巣に行って卵を盗んで食べるという大胆な行動も行うこともある。

部位破壊は頭部と尻尾。頭は鶏冠がボロボロになり、尻尾は棘が折れる。何気に中型鳥竜種では部位破壊箇所が2つ以上存在する初めてのモンスターだった*2

弱点属性は火。他にも状態異常は一通り効くし、罠や閃光玉、特に音爆弾が効くのは大きいのでこれらのアイテムを持ち込めばそこまで苦戦はしないだろう。

ちなみに瀕死状態まで追いつめられると、部下のマッカォ達はボスを見捨てて逃亡してしまい助けに来ない。これもある意味種の存続の為の行動だと思われるが、他のドス鳥竜種では見られない光景でちょっと不憫に見えてくる…。

【主な攻撃】

戦闘時はまっすぐ走ってくることが少なく、ホッピングやステップを使ってジグザグに移動することが多い。その為距離を取って罠を使ってハメようとしても上手いこと躱される…なんてこともあるので注意。
  • タックル
後方に体を引いた後、前方にタックルをしてくる狗竜系鳥竜種特有の攻撃。
「ヘェーイ!」という掛け声はしない。

  • パンチ攻撃
前脚でひっかくようにパンチする。他の攻撃と比べて威力は低いが、隙が少なく素早く攻撃してくるので連続して喰らうと結構なダメージになることも。(スパアマ付きの武器だと特に)
ステップしながらボクシングでいうフックを繰り出すように連続で放ってくることも。

  • 仲間呼び
高らかに吼えて部下のマッカォを呼び出す。しかし瀕死になると呼んでも来てくれない。哀れ。

  • 飛び跳ね攻撃
ハンターが側面や後方にいると使ってくる。チラリと後ろを見てからその場で尻尾をバンバン!と叩きつけながら飛び跳ねる。格闘技でいうストンピングのような攻撃。
時計周りに回転しながら2回連続で放ってくる。地味に尻尾だけでなく頭部にも攻撃判定があるので注意。
これが終わると確定で威嚇行動をとるので攻撃や回復をするチャンスでもある。

  • 尻尾立ち上がり
ドスマッカォの象徴的な行動及び攻撃。尻尾だけで全体重を支えて立ち上がる。
この状態から後脚で2連キックする攻撃は発生も早く、連続して喰らうとそこそこ痛い。
中でもこの状態でグッグッと力を溜めるような挙動し軽く吼えた後、ビョーン!と前方に向けて飛び跳ねて襲い掛かってくる跳躍突進攻撃には要注意。本種の大技でもあり大ダメージは必至で、さらにスピードは怒り状態のティガレックスの突進攻撃以上なので、放った後に回避は非常に困難。見た目はさながら両足で放つライダーキックのよう。
とはいえ攻撃は直線上なので、正面に見て左右どちらかに移動すれば回避は容易。溜めるモーションを見て慌てて緊急回避をすると喰らいやすい攻撃なので焦らないことが大事である。仕掛けてくるタイミングはわかりやすいので回避系の狩技やジャスト回避も有効。MHXXならブレイブスタイルで強引にいなしてもいい。
さらに尻尾で立ち上がっている時に攻撃して怯ませるか、非怒り時に音爆弾を投げるとピョーン!とやや後方に吹っ飛びダウンするので追撃のチャンスになる*3
他には疲労時や尻尾が部位破壊出来ていると、飛び跳ねた後盛大にずっこけるのでこの時も攻撃チャンス。
上位クエスト以降だと怒り時に2回連続で放ってくるようになり、この攻撃の際は尻尾を部位破壊していても転ばないのでそこは注意。

【装備】

武器はマッカォ種の緑の羽毛赤い表皮の形取ったようなツートンカラーに彩られた鮮やかな見た目。
MHXで太刀双剣ハンマーガンランスチャージアックス操虫棍ライトボウガンがあり、MHXXにて大剣が追加されて計9種類存在する。
どれも癖が少なく扱いやすい無属性武器なのでストーリー攻略中にお世話になった人も多いのではないだろうか。ただ序盤に戦えるモンスターの武器な為、後半以降は別の武器に乗り換える人がほとんどだろう。アグナコトルの武器に派生する武器種もあるのでその場合は踏み台になることも。

ちなみに体験版でライトボウガンを選択すると武器はドスマッカォ武器だったのだが、とんでもない爆盛り全部乗せの超性能ボウガンになっていた。
固有システムの多いライトボウガンで新要素を余すところなく見せようとしたためだと思われるが、製品版での異なる性能にガッカリしたプレイヤーは少なくない。
なお、ドスマッカォ武器のライトボウガンは獰猛化素材を使わない作成難易度に反してG級終盤でも上位互換が無くちゃんと使える性能をしており、かなり強い部類。

防具はをベースに黄色の装飾が施された見た目。
剣士用はまさに森林保護職員のような恰好で実際に王国の警備兵の正式装備として採用されているらしい。
ガンナー用はさながら絵本などで見たことのある『ロビン・フット』のような恰好で、実際に彼と思わしき人物をモデルにしてデザインされているとのこと。
ちなみに女性用の脚装備はプリーツミニスカートとなっておりそういう見た目、格好が好きな人には堪らない一品。

スキルで注目すべきは今作より新しく登場した「飛燕」。ジャンプ攻撃の威力と乗り蓄積値&特殊ダウン値を高めるのでエリアルスタイルと相性がいい装備である*4
上位で作成出来るSシリーズではKO術が付くのでエリアルハンマーや狩猟笛を使う際選択肢になり得るか。
G級で作成出来るXシリーズでは護石等を利用して重撃を追加させることも可能になる。

【余談】

開発スタッフ曰く、羽毛を纏った外見は『始祖鳥』、脚力の部分は『カンガルー』、羽飾りは『ネイティブ・アメリカン』…といった複数のモチーフを掛け合わせて作成したとのこと。
戦闘スタイルはタイ式のキックボクシングを参考にしているらしい。
名前の由来は顔真っ赤……ではなく、タイ語でパンチを意味する『マッド』と膝を意味する『カォ』を繋げたものということ。…顔が真っ赤なのは名前から来てるのかもしれないが。

戦闘BGMは『跳躍のアウトロー ~ ドスマッカォ』。別に本種限定ではなく、他のドス鳥竜種達との戦闘でも流れる。
騒々しいながらどことなく明るくユーモラスな曲調が印象深い。時折入る笛の音が良いアクセントになっている。

MHXXでは当然の如くG級個体も登場。……登場するのだが、単独クエストが無い。では何処にいるのかと言うと ☆G1『不潔ものの大集合』にて、確定乱入の二体 にいる。本来コンガ20体討伐が主だが、ドスマッカォの狩猟がサブターゲットに指定されている。サブターゲット+フリー討伐扱いの為、大量の素材が手に入る上に何かと必要な『大鳥竜玉』が出やすい事からG級序盤の稼ぎ対象にするのも有効。既に述べたマッカォ武器ならここを狙うと早いうちに究極強化を目指せる。資金は採掘で赫星石×2〜3がボコボコ貯まる為有効。

MHXXが舞台となっているパチンコ『Pモンスターハンター ダブルクロス』でも通常時にステップアップ予告的な演出で登場している。
龍歴院の主席研究員が地面に落ちてるものを拾う→マッカォが襲来(研究員が逃げたらそこで終わり)
→ハンターが助けに来る(助けに来たハンターが担当する図柄でリーチ)
→マッカォと一騎討ちになり(リーチ後直でこの演出に発展することもある)倒せればSPリーチに発展…というもの。
しかし、信頼度の高い演出ではない為負けまくるハンター達を何度も見ることになる。ちなみにハンター達が装備しているもの*5は、ブラックX、白疾風、天眼、燼滅刃シリーズ等で、G級,二つ名モンスターの武具を装備しているくせにマッカォごときに悉く負けてしまうのだ。演出の都合とはいえ、このマッカォがめちゃくちゃ強いのか、はたまたハンター達が弱いのか…。

情報公開時の旧2chの本スレでは、マッカォというちょっと間抜けっぽい名前の響きや特徴的な外見に加えて、公式が公開した一枚絵でこちらを煽っているような絶妙な表情とポーズを見せていたことがウケ、即座にドスマッカォ達のAAが作られ、先輩鳥竜種のごとき謎の人気を獲得していた。

20周年記念モンスター総選挙では229体中144位の順位に位置付けた。
MHX、MHXXにしか登場していないものの、先輩のドス鳥竜種達や後輩のオサイズチよりも高いのは序盤にしてはなかなか強い要素と印象深い見た目が影響しているのかもしれない(もっともこの系統で一番高かったのはだが)。


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最終更新:2025年01月16日 22:37

*1 何気に訓練クエストではドスマッカォが相手を務めている。

*2 現在は他にクルルヤックが頭部や前脚と複数個所が壊れる。

*3 同時に落し物もこの時発生する。

*4 ちなみにMHXのOPムービーでは本種のガンナー装備でエリアルスタイルのハンターが登場している。

*5 男性ハンターは頭防具を付けてないが