クルルヤック

登録日:2021/07/16 Fri 01:07:49
更新日:2025/03/22 Sat 23:15:38
所要時間:約 8 分で読めます





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荒地の泥棒
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概要

モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター:ワールド』(MHWorld)。

鳥竜種に分類されるモンスターではあるが、翼は持たず飛べない
その代わり、前脚が物を持てるくらいに発達している。
別名の「掻鳥(そうちょう)」は、その前脚を使って物を掻き出す様が由来となっている。

MHWorldでは「古代樹の森」や「大蟻塚の荒地」、MHRiseでは「大社跡」や「水没林」、「砂原」に生息しており、砂漠地帯、あるいは緑豊かな地を好むように見られるが、MHRiseでは「溶岩洞」にも姿を見せることがある。

新大陸ではいつものドス鳥竜が牙竜種に取って代わっているため、初めて遭遇する鳥竜種のポジションになっている。
鳥竜種なのでイャンクッククルペッコの後任ということになるのだが、中型モンスター用の戦闘BGMがフィールド毎にあるMHWorldでの戦闘BGMは「古代樹の森」ではドスジャグラスと同じ、「大蟻塚の荒地」では大型モンスターのものでも小型モンスターのものでもないことから、実はドス鳥竜と同じ中型モンスターという扱いになっていることが分かる。

発達した前脚で掴む物は、好物のモンスターの卵だったり、時には生半可な斬れ味の武器を弾くような岩だったり、たまたま掴んだ手頃な壺だったりする。
特に岩や壺を抱えるのは外敵と遭遇した際であり、普段は臆病だがこの時ばかりは岩を使って殴りつけたり投げてきたりとやたら強気になる。
なので岩を取り落とした瞬間急に退散したり、時々明らかな格上に岩で喧嘩を売っては返り討ちにされたりすることも…。
また、壺でも攻撃しようとして即刻割ってしまうこともある。習性というよりは単に岩と壺の見分けがついていないだけの模様。

一方で、繁殖期には番が1個ずつを孵化するまで抱えて生活するという設定もあり、卵を「盗む」という側面と「守る」という側面の両方を持ち合わせている。
ということは、嘴こそドードー鳥ではあるが、モチーフはオヴィラプトルということなのだろうか*1

他作品でのクルルヤック


MHRise



悠々緩々 御用心

抜き足 差し足 泥棒鳥竜

卵 掻き寄せ 勇み足

賊 許すまじ (とら)まえろ

とんずら剽疾(ひょうしつ) 捉まえろ

MHRiseでも続投。
本作の登場ムービーではリノプロスの巣から卵を強奪し、怒り心頭のリノプロス達から華麗に逃げおおせる姿を披露している。
アンジャナフと縄張り争いをすることがあるが、クルルヤックからすると格上のアンジャナフ相手なので、当然ながら結果は惨敗。無茶しやがって…

MHST2

産まれたぞ!! クルルヤックだっ!


ストーリー冒頭、体験版の収録範囲で登場。
先輩ライダーの手解きを受けながらオトモンのタマゴ探しをしていた主人公ライダーとの邂逅のきっかけは、ひとりでに動くタマゴだったりするのだが、その正体はタマゴを抱えていたナビルー。
ナビルーが抱えていたタマゴは地の色がクルルヤックの体色であることから、自分の子のタマゴをナビルーが奪ったから襲ってきたという感じになる…はず。まさか共食いする気だった…?
岩を持った時に攻撃的になるという生態を活かし、MHST2の武器持ち替えと部位破壊、そして共闘時に2人のライダーが同時に絆技を発動させる「ダブル絆技」のチュートリアルの相手役を務めており、最後は派手に散ることとなる。

オトモンのタマゴをモンスターの巣から持ち帰ることが基本的な行動パターンである『ストーリーズ』らしい話の作り方になっており、戦闘後はナビルーが持ってきたタマゴから1頭孵化することになる。
探索中は、先輩ライダーの「ランマル」と名付けられたドスランポスを借りていたので、主人公ライダーからすれば初オトモンがクルルヤックということになる。
しかしこの後ランマルに違う意味で介入されて、この前提が崩れ去ってしまうのだが…

このときの生まれたばかりの幼体クルルヤックはプロモーション上の推しポイントなのか、MHW:Iの公式Xでも画像付きで紹介されている。
その他MHRiseのSwitch版で「破滅の鳥竜?」配信開始の少し前にもMHW:Iの公式Xでオトモンのクルルヤックが紹介されていたりする。
MHW:IのアカウントでMHST2の話題とは、当時はこれ如何に?ではあったが、クルルヤック以外も紹介対象はMHWorld/MHW:Iで登場している種なので、どうやらMHWorldのモンスターがMHST2で登場することのプロモーションという方針らしい。

『ストーリーズ』のオトモンといえば種毎の絆技もまた特色だが、クルルヤックの絆技「エッグスプロージョン」は、ラグビーの如くナビルーからパスされたタマゴが実は発火直前のタマゴ爆弾であり、それを敵に投げ捨ててダメージを与えるというもの。
イャンクックの「リバースボール」とはまた違った形のネタ演出になっている。

MHNow

Worldがベースの位置情報ゲームでも当然登場。
ゲーム序盤から登場し、雪原地帯以外に姿を見せる。

序盤に戦うので倒しやすいモンスターではあるのだが、地面から岩を掻き出すと攻撃が弾かれて与えるダメージが大きく下がってしまう。ついでに弾かれると隙だらけになるのでカウンターを貰いやすい。向こうが岩をすぐに叩き割ったり投げてしまえばいいのだが、現在はそういうサイクルをしていない為、岩に攻撃が吸われすぎると75秒経過し時間切れで失敗になることもしばしば。
岩を持ってる時は下手に弱点の頭を狙わず、剣士ならロックオンを外して戦うといい。落ち着いて戦えば難しい相手ではない。

他にハロウィンイベントではカボチャを持った本種が見られる等、ゲーム内のイベントでも出番有り。どうやら現代世界にある色んなものに興味津々のようである。


特徴的なクエスト

クルルヤックがターゲットとして登場する特徴的なクエストが幾つか存在する。

卵好きになろう!(MHWorld)

上位 ★★★★★★
狩猟クエスト
卵好きになろう!
目的地 メインターゲット 報酬金 7200z
闘技場 クルルヤック1頭の狩猟
制限時間 受注・参加条件
50分 HR11以上
このクエストはイベントクエストの定番である最大金冠確定のクエストであり、前脚で掴む岩も合わせて巨大化する別の意味での強化クエストになっている。
そして同時に後述するネタ装備「クルルフェイクα」の生産用チケットが入手出来るクエストでもある。


異世界からの来訪者(MHWorld)

上位 ★★★★★★
特殊クエスト
異世界からの来訪者
目的地 メインターゲット 報酬金 10800z
大蟻塚の荒地 任務を達成する
制限時間 受注・参加条件
50分 HR16以上
クリア後の再受注不可
FF14コラボの一連のクエストの1つ。
このクエストでも巨大なクルルヤックが登場するのだが、モーグリの大切な「エーテライト」という石を奪ったことで巨大化しており、更に攻撃力が高まっている。
エーテライトを用いた攻撃の破壊力は、防具をガチガチに固めていても体力の半分を奪われる上に気絶耐性Lv3を付けていないと確定で気絶させられ、追撃であえなく1乙する程であり、クルルヤックという種から考えると想像も付かない。
しかも麻痺と睡眠、そして罠を無効化し、たとえ怯ませてもその手からエーテライトを離すことは決してない。
「たかがクルルヤック」と舐めてかかると間違いなく痛い目を見る、通常のクルルヤックからあまりにも乖離したその強さから「歴戦王クルルヤック」と呼び恐れるハンターも少なくない。
ストーリークリアから間もないハンターからは3乙の報告も多数上がっている。
ちなみに当のモーグリは、クルルヤックを「怖い顔のチョコボ」だと思っていたらしい。
そのためかこのクエストの戦闘BGMはFF14のチョコボレースの物になっておりこれまた異質。
クリア後はクエストリストから消えてしまうが、救難信号などで他人のクエストに参加することはできる。

破滅の鳥竜?(MHRise)

集会所下位
大連続狩猟クエスト
破滅の鳥竜?
目的地 メインターゲット 報酬金 4680z
闘技場 全てのターゲットの狩猟
制限時間 受注・参加条件
50分 なし
Switch版でVer3.1アップデートが翌週に控えた2021年6月18日登場のイベントクエスト。
オサイズチ、ドスバギィのどちらかが狩猟された後、3頭目として登場する。
これだけなら何の変哲もないクエストだが、下位クエストでありながらサイズの振れ幅が大きいようで、最小金冠が出てしまう場合もある模様。
そしてこのクエストの何よりの特徴、それはカプコンコラボ第1弾として『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』(MHST2)のコラボであり、戦闘BGM、クエストクリアBGMともMHST2のものになっている。
そのため、プラットフォーム毎に配信時期が異なり、Switch版は2021年6月(MHST2発売前)、Steam版は発売当初、それ以外のプラットフォームは2024年4月から配信となっている。

MHRiseでは乗り状態が「操竜」という形でリニューアルされており、乗った状態で操ることが出来る。
また、クルルヤックがMHST2の新オトモンであることはMHRise発売前の時点で明らかにされており、ある意味クルルヤックに乗るライダーの再現が出来るクエストになっている。
MHRiseにドスジャギィがいなかったのが悔やまれる
しかしVer3.0の新規追加コンテンツを消化出来るようなHRでは既に屁でもないクエストなので、逆に狙うのが難しい場合も有り得るが。


武器・防具

武器は太刀双剣ハンマー狩猟笛ランス操虫棍
防具は「クルルシリーズ」。中東風の意匠で、男性用はキャラバン商人、女性用は踊り子っぽくなる。
MHWorldとMHRiseでは大きく異なるので、以下個別に記載する。

MHWorld

武器の命名則はバラバラ。
武器は攻撃力が低い代わりに高い会心が特徴で、睡眠*2属性が付く。

防具も見切りが付くなど会心型だが、それ以上に「運搬の達人」や「スタミナ急速回復」など運搬に役立つスキルが目立つ。これで卵を盗めば気分はクルルヤック。

MHNowでもこちらと同じような性能をしており、武器は若干会心が付いた無属性。
防具は頭と脚で見切りが付くのでどの防具とも相性がいい。特に頭はロックオンも付いているので剣士は序盤で作成してから長いことお世話になる防具だろう。

●クルルフェイク

先に挙げた「卵好きになろう!」の報酬で作れる防具として、シリーズ恒例のモンスターの頭部を模した防具のクルルヤック版である「クルルフェイクα」がある。
前脚で物を持つのに長けたクルルヤックらしく「運搬の達人」スキルが発動するが、ハンターが半分クルルヤックの鳥人間になってしまうその姿はシュールという一言に尽きる。
それだけに留まらず、動く度に物理演算により小刻みに揺れる
また、MHWorldでは「重ね着装備」のシステムが登場しており、他の防具を装備しながら見た目だけ(あるいはその逆)なんてことも出来てしまう。

MHRise

武器の命名則は「ピコ・〇〇」→「ピコ・プリ〇〇」で統一され、会心重視はそのままに無属性になった。

防具は一転して狩猟笛特化型に。特にRiseでは護石や装飾品に頼らず「笛吹き名人」が付く唯一の装備であるため、カリピストなら胴は必須。
上位になると「KO術」や「スタミナ奪取」が一式で最大レベルまで揃うので、とにかく相手をグロッキーにしたいハンターにオススメ。


余談

  • 等身大着ぐるみが製作されており、2019年末~2020年初に開催された「モンスターハンターフェスタ」で会場を歩き回っていた。
  • MHWorld発売前のCMで、山田孝之がMHWorldで登場するモンスターになりきるというCMが製作されているのだが、物真似をしたネルギガンテ、クルルヤック、パオウルムー、ディアブロスの4種の中でも、怯んだ時に持っていた岩を落としてしまうモーションを再現しているクルルヤックが一際目立った。

山田「クルルヤックゥッ!!クルルヤックゥッ!!!クルルヤックゥゥゥッ!!!!」

山田「アァアアアアアアアアァァァァァァアアアアアアアッッッッ!!!!!」


追記・修正は卵を運搬しながらお願いします。

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最終更新:2025年03月22日 23:15

*1 初期に見つかったオヴィラプトルの化石は「他の恐竜の卵を盗んだ姿」とされていたが、実際は「卵を守っている姿」だったという逸話がある。詳細はリンク先も参照。

*2 弓のみ爆破。