温水和彦(負けヒロインが多すぎる!)

登録日:2024/10/09 (曜日) 02:45:00
更新日:2025/02/19 Wed 18:04:40
所要時間:約 25 分で読めます







都会の水道水は不味いとか、いや最近は却って美味いとか言われている。

だが同じ建物の蛇口による味の違いを知る人は少ない。

俺はツワブキ高校1年C組、温水和彦―『知る側』の人間だ。




出典:負けヒロインが多すぎる!、4話『負けヒロインを覗く時、負けヒロインもまたあなたを覗いているのだ』、2024年7月~9月まで放送。
A-1 Pictures、アニプレックス、小学館「ガガガ文庫」、©雨森たきび、マケイン応援委員会




温水和彦とは、雨森たきびによるライトノベル作品『負けヒロインが多すぎる!』の登場人物。

CV:鵜澤正太郎(オーディオブック版)/梅田修一朗(アニメ版)

【人物】

本作の主人公で、ツワブキ高校1年→2年。
自身をラブコメにおける「背景」であると自称しており、その「背景」とヒロインレースに敗れた「負けヒロイン」たちとの交流を描いたのが本作である。

「背景」を自称する通り、見た目においては大きな特徴も無い、ベビーフェイス寄りの平凡な少年。
物語開始時点で友達が一人もいない所謂ぼっちだが、本人はそれを全く憂いていない「達観系ぼっち」
一人でいることも苦にならず、元々の趣味もインドア系に偏っているため弊害も少ない。
自身がコミュ障だからというのもあるが、人間関係のごたごたに巻き込まれるのを避ける上で貫いている側面もある。
個人的なルールとして「堅気と百合の間には入らない」と徹底しているらしい。*1
さらに後者に関しては所謂「百合に挟まる男」を死すべきだという苛烈極まりない思想も持ち合わせている*2

そんなこともあってか自己評価が非常に低く、モブ女子の「普通」と言う感想すら「意外と高評価だな…」と捉えるほど。
文学部負けヒロインたちとの仲が進展しないのも、偏にこの自己評価が絡んでいるのも原因の一つではとも読者から推測されている。

ぼっち故に交友関係も狭くコミュニケーション能力も高いとは言えないが、実際は負けヒロインたちの話を聞いてあげたり、有事の際にはフォローに回ったり奮闘して問題解決に勤しんだりと根っこは他人想いの優しい性格。
作中のトラブルも自身の危機回避のためでもあるが、自身を犠牲にしてでも誰も傷つかない選択肢を取り、不器用ながらも第三者への気配りも忘れないその姿に惹かれて仲良くなった人物も少なくない。
…しかし普段は負けヒロインズに対してはデリカシーのない発言をし、それを聞かれては呆れながら(ぞ)と小突かれることも多い。
そんな彼も頭では誰だろうとズバズバとツッコみを入れており、時おり地の文に挟まる毒舌も本作の見どころだったり。

生粋のオタクで、特にラノベを愛読しており作中でも多数のタイトルを読む姿が見られる。読んでいたラノベは後述。
それ以外も漫画・アニメ・ゲームと凡そのオタク趣味を網羅している。
ラノベや漫画はかなりの数持っているらしく、あまり他人に見せたくないものに関しては自室・部室の本棚の裏等に隠している。
なお、他部員や佳樹にはバレており、勝手に読まれるのはまだマシでアニメ最終話では杏菜に部室のラノベ・漫画を人質扱いで脅され、無理矢理杏菜の計画に付き合わせられた。
自室には推し作品『魔装戦姫シノノメ』のB2タペストリーを飾っており、よりによって堅気女子の杏菜と千早に見られる辱めを受けた。千早には気を遣われ過ぎて言われたくない台詞をずかずか言われたのも哀愁を漂わせる。
さらに秘蔵のデータはSDカードで保管してるらしく、作中では負けヒロインズ&佳樹によって自室から2枚見つかるも、どちらも杏菜の鼻水塗れ&データ削除の憂き目にあった。

また、学校内の水道水巡りも趣味としており、校内の水道は大方網羅している。
それぞれの水道の美味い時間・教室までの距離も把握しており、休み時間はそれらを計算しながら丁度授業開始とともに着席できるようにしている。

部活見学時に成り行きで入部届を書かされていたことから、文芸部にも所属。以降は部活動にも精を出すことに。
部室でラノベの愛読もしながら執筆業も本格的に始めることとなり、定期発行する部誌と小説投稿サイトには彼の作品が連載されている。
元々は異世界のスローライフものを書く予定だったが、合宿を通して心変わりしたのか『初恋通りの半端モノ』と言う地方の商店街を舞台としたラブコメを書いているとのこと。
尚、原作では章の幕間として文芸部員の作品を実際に読めるのだが、和彦の作品は現時点では一度も掲載されておらず中身の詳細は不明。

伊達に進学校に通ってるだけあり意外と成績は良く、少なくとも文芸部の中でも取り分け優秀。
とは言えぼっちを脱却し交友関係が広がっていった弊害か、1年1学期~3学期の間で見事に成績が下がっていってるとのこと。
どうやら元々はツワブキ高校に入学できるほど成績が良かったわけではなく、中学時代もパンフレットをチラ見しては自身の成績と照らし合わせて諦めていた。
しかし、自身と同じ高校に入りたい成績優秀な子が身近におり、その子のために必死に勉強をして無事入学できた…とまことしやかに囁かれている。

反対に運動は苦手らしく、根本的に身体が細く筋肉量もかなり少ない。
身長は170cmでやはり平均に近い*3が、体重が52kgと男子高校生にしては軽い方*4
何なら体重も力も杏菜に劣り、アニメ・漫画だと杏菜相手に片手で両腕を抑えつけられたくらいには非力。
この身体故に檸檬との短距離走対決の特訓にもかなり悩まされたが、後に生徒会との特訓で多少は改善された。
そしてそんな体つきなためか、とある目的のために女装をしたこともある。
さらに7巻では挿絵付きで女装姿を見ることができる。化粧を担当した夢子をして「抱ける」と公言し、天愛星が鼻血を吹き出すほどには出来が良いため興味のある人は是非。

また、食べ盛りの高校生にしては大分小食で、これも体重が軽い原因の一つと言える。
普段の弁当も購買のパン一袋のみで、寿司も「口一杯に頬張ると食べるのに疲れる」ことから一貫を箸で切り分けながら食べるほど。ちなみにこれを聞いた杏菜は「食べて…疲れる…?」と本気で不思議そうな顔をした。
同時にかなりの神経質で、間接キスや食べ回しを嫌がり、更には人が素手で持った物すらなるべく食べるのを避ける。
…のだが、身近にいるのがよく食べて和彦にもしばしば一口与える杏菜や間接キスを気にしない檸檬等なため、実際にはちょくちょくやっている。
ちなみに好物は白はんぺん。

友達と出かけることがなかったからか、ファッションセンスの方はまぁまぁ終わっている。
アニメではまともな服な服を着ているが、基本的に出かける際のコーディネートは佳樹がしてくれているもので、本人が自分で買ったものは英字新聞柄だったりドラゴンがプリントされているものだったりと、中学生以下のそれ。

誕生日はクリスマスの12月25日。この時期になると佳樹も目に見えて張り切り、自宅の壁には誕生日までカウントダウンしている手作り横断幕が張り出される。
家の外にも張り出す予定だったが流石に和彦に止められた。

家族構成は父・母・妹佳樹の4人家族で、両親はLINEでの台詞のみで姿は未登場。
両親が共働きなためか佳樹ほどではないにしろ料理もそこそこでき、普段も佳樹の帰りが遅れる場合は和彦が夕食の支度をすることも。
腕前の方も冷蔵庫の残り物を見て十分人に食べさせられるクオリティの料理を作れるほどにはある。
実際に杏菜に振舞った「あんかけ焼きそば」もカロリーを抑えつつ味も満足させるほどの出来で、生徒会の合宿でひばりが夕食の鍋をひっくり返した際にもアドリブで「キャベツの浅漬け」「巻かないロールキャベツ」を用意した。
それでも和彦本人的にはまだまだなようで、前述の生徒会に夕食を作った際にも「佳樹なら同じ時間でメインをもう二つは作りつつ、食後のデザートも用意したはずだ」と満足はできていない模様。
料理とは別に裁縫もある程度でき、ボタンを縫い付けるくらいなら難なくできる。
作中でもうっかり第二ボタンを後輩にあげてしまった慎太郎の学ランに自身のボタンを縫い直し、物語外では杏菜の限界を迎えたブラウスの胸ボタンも縫い付けたことがある。


【主な人間関係】

■八奈見杏菜

文芸部の仲間その1にして本作のメインヒロイン。呼びは「八奈見さん」だが、地の文では「八奈見」と呼び捨てにしている。*5
行きつけのファミレスでラノベを読み更けていた際に、たまたま草介に振られるところを目撃する。
そして運悪くお互いに目が合い流れで話し相手となる&料金を立て替え、お金の代わりに毎日杏菜が弁当を作ってくる約束を(一方的に)立てられ、奇妙な交流が始まった。
一応仮にもクラスで人気な女子の手作り弁当と言うことで多少は気分が上がるが、実際にはそれ以上にいちいち人目を避けたり金額を付ける面倒さを考えていた。
それからも(箱だけは)手作りサンドイッチ+唐揚げと卵焼き、ギチギチに固まった米とおかずの塊、オムライス+帝王ホテルのホワイトソース(※賞味期限切れ)…と独特な弁当を受け取りつつ、失恋への隠れ蓑として文芸部にも入部し、交流を深めていくことに。
一度は杏菜の評判を気にして関係を解消し疎遠になるが、草介との一件で復縁し以前みたいな友達兼部活仲間として仲良くやっていくことになった。
ちなみに和彦が唯一口頭で友達申請をした相手でもあり、事実上の初めての友達とも言える。

お互いにそれぞれを「良き相棒」と言える存在で、作者自身も二人の関係をそう表現している。
部室で話すのは勿論、自宅でも通話で話したり二人きりで出かけたり、何かと行動を共にする。
内心では杏菜のあまりに遠慮のないガサツな言動に愚痴りながらも、何だかんだ最後まで付き合いがち。
また、和彦にとって初めての、しかも異性の友達にも関わらず距離感が大分バグっている。
和彦が家族以外との付き合い方を知らないため、距離感が杏菜次第となっているからと思われる。

今も可愛いこと自体は認めているが、和彦的にはあくまで「可愛くて、大飯喰らい。だからといって、ラッコに恋はしないだろ」*6と小動物的な可愛さと認識している。

恋愛方面では、作中で書かれている通りに解釈をするなら「可愛いがあくまで愛玩動物に対する感情で、恋愛は無い」ことになる。
初期の頃こそ地の文で「ただ俺は、八奈見と並んでこうしていられる時間が好きだ」と独白していたり、杏菜が檸檬等3人について話していると「八奈見さんには他の人を悪く言って欲しくないっていうか」と止めさせたりと結構杏菜を特別視しているような描写もあったが、巻を進めるごとにおおよそクラスメイトの美少女に対する扱いとは思えない程対応が雑になっていく。
しかし地の文では頻繁に杏菜を指標に持ち出し、他の女子の前でも杏菜を基準に物事を思案している描写があり、最早常に無意識に和彦の頭の中には杏菜がいるように見えてしまう。
さらに本文をよく読むと、演劇とは言え杏菜が報われない恋物語のヒロインをさせられてるのを見て「脚本がダメだな」と苛立ちを覚えたり、口ずさんでる杏菜を遠目で見て「──可愛らしい子だな」と思ってしまったり、心の中に『八奈見フォルダ』を作成していたりと、細かな感情が散りばめられている。
そんなわけで読者からも「八奈見で脳が焼かれている」「信用できない語り手」と評されており、女性として見ていない件もあまり信用されておらず実態は不明。
本編ではないが、「このライトノベルがすごい!2025年版」発売時にイラスト担当のいみぎむる氏により、和彦と杏菜のツーショットが描かれた記念イラストが2つ公開されている。
そのイラストではそれぞれ腕を組んでいる、頬がつくほど密着している杏菜に照れてる姿も見せており、本編とリンクしていると捉えれば女子として意識している部分も少なからずあるようだ。


■焼塩檸檬

文芸部の仲間その2にしてヒロインの一人。読者からも呼ばれている和彦の渾名「ぬっくん」の発案者。
和彦と同じ桃園中学校出身で、中学3年時には隣の席同士でもあったが、まともに話したことはほぼ無かった。
たまたま和彦が光希と話してる際に、光希と千早の関係を聞いたのが事実上の出会いとなる。
その後に光希の付き添いで文芸部に来た際に失恋が確定し、その場で文芸部にも入部となった。
本作のお色気要員染みた活躍(?)に翻弄され、体育館倉庫では暑さで朦朧としながら上半身裸で抱き着かれたりしばしば和彦の前で着替え始めたり文化祭でミイラ男のコスプレをした際も包帯の下は何も着ていなかったり…と思春期男子たる和彦も度々ドギマギしている。
ちなみに檸檬自身もある程度自分がモテることは自覚しており、男子との距離の取り方は気を付けているが、そんな中でも和彦への接し方は他の男子とは違うらしい。

恋愛方面でどう思っているかは不明。ただし同じクラスカースト上位女子の杏菜とは扱いが大分違う。
前述の通り檸檬の無防備な姿にドギマギはしたり、6巻でのデートも素直に楽しんだりと、少なくとも杏菜と違い(地の文では)しっかりと女性扱いはしている。
また、地の文でも他負けヒロインズより「クラス・陸上部の人気者」且つ「美少女」な点が強調されがち。ドラマCDにおいてはあまりの写真映えの良さから『小麦色の天使』とまで評していた。
しかし、和彦的にも2巻での光希との一件が強く頭に残っているようで「その欠片がまだキラキラと輝いていて、他の恋が入り込む余地なんて──」と感傷的な物思いもしていた。
真っ当に可愛いと評価はしているものの、檸檬が光希以外を好きになる姿を想像できず、ましてや檸檬と陰キャの自身とは釣り合わないからと最初から恋愛関係の線を除外しているように見える。

2年生編に入った7巻からは別のクラス*7となり、檸檬自身も6巻の勝負を経て陸上部に改めて専念すると決めたので顔を合わせる機会は更に減った。そのことに和彦も少しの寂しさを感じているものの、会えばお互いの立場を尊重しつつとても和やかに掛け合いを演じる仲になった。
6巻と7巻の間で、和彦曰く檸檬の態度が微妙にぎこちない期間があったそうだが、やがて元に戻ったとのこと。態度の変遷の理由こそ不明瞭ながら無理に深掘りしようとはせず、和彦は今の檸檬との友人関係を将来振り返るのを楽しみにしている。


■小鞠知花

文芸部の仲間その3にしてヒロインの一人。文芸部1年女子の中では唯一のオリジナルメンバー。
長らく顔を出していなかった(そもそも入部していることを知らなかったため当然だが)文芸部からの伝令役として和彦のクラスに訪れたのが出会い。
読者的には和彦と杏菜が一緒にいる場面を多く見ているため勘違いしがちだが、実際のところ杏菜は週1~2程度しか部室へ来ず非常階段へ来るのも半月に1回程度*8、教室でも殆ど絡まない。
そのため実質的にはほぼ毎日部室に顔を出し、非常階段にも頻繁に来ている知花の方が和彦といる時間が長いことになる。
引っ込み思案な知花に対しても容赦なくデリカシーに欠ける発言をかまし、そのたびに「し、死ね!」と悪態をつかれるのがお約束と化している。
また、世話焼き体質も如何となく発揮し、自業自得で自転車のチェーンが外れても手が汚れるのも構わず付け直したり、どら焼き(アニメだとカヌレ)をお小遣い事情で断念した際には自身のを二つに分け与えたりと普段の扱いの割に優しく振舞う場面も多い。
「なんていうかさー、お金がない相手への対応が、私の時とちょっと違わないかな?」
「そうだとしたら、理由は言った方がいい?」

恋愛方面でどう思っているかはやはり不明。他負けヒロインズと比べると恋愛対象と言うよりは庇護対象として見ている節があるか。
一応「こいつ悲鳴は可愛いな」と、要所要所で可愛い子とは認めており、クラスカースト上位の杏菜が入部した際にも「小鞠も普通に顔は整っているし、別に卑下することないじゃん」と和彦なりにフォローを入れている。*9

知花に対する和彦の感情は、どちらかと言えば同じ陰キャでありコミュ障でありオタクだという同族意識(しかし和彦は知花に比べれば尚の事だが、そこまで陰キャでもコミュ障でもない)や、小動物に対するそれといった所か。
他二人と違いドキッとした描写も皆無なため、現状では庇護はされど異性として見られることは難しそうである。


■温水佳樹

和彦の母校でもある桃園中学校に通っている、2歳下の実妹。
両親が共働きなこともあり一緒にいる時間が長いためか、兄妹仲は非常に良い。
と言うか佳樹がドが付くほどのブラコンで、この手の妹キャラとしては特別珍しくはないが、兄を異性としても好意を寄せている描写すら見せてくる。
佳樹も事あるごとにアプローチを仕掛けるが、和彦は本気にせずやんわりと返すのが定番の流れとなっている。
しかも佳樹が中学に上がってからは、親から添い寝禁止令が出たほど。逆に言えば小学生までは頻繁に添い寝していたことに…
だからと言って兄周辺の女性を排除せんとするわけでもなく、兄に友達や彼女候補ができると心から喜び、嬉々として二人をくっつけようと奮闘する兄想いの良い子。
しかし、愛する兄の情報は愛読してるラノベから端末のパスワードまでほぼ全てを網羅しており、和彦のプライバシーは皆無に等しい。
ちなみに、和彦が小さい頃に犬を飼いたいと親にねだっても飼えずに残念がってた際に、佳樹は「私がお兄様の犬になります」爆弾発言をしたことがある。
流石にその後和彦からはしっかりと怒られたとのこと。

こう書くと佳樹からのみ一方的にドデカ矢印が向いているように見えるが、実際は和彦も大概なシスコン。
佳樹に彼氏疑惑が出ると目に見えて焦燥し、普段の常識人寄りの言動もどこへやらの奇行を見せる。
特に5巻では、全編を通して佳樹の彼氏疑惑を暴くために奔走する。

ちなみに、文芸部見学の際に佳樹も自作の小説を持ち込んだが、その内容は妹を孕ました兄と離れ離れになる禁じられたラブストーリー。
こんな反応に困るものを妹から見せられた和彦の心境や如何に。


■玉木慎太郎

文芸部の部長で、3年生の先輩。
知り合いが増える前の和彦が心置きなく話せる数少ない男子生徒。実は出会う前から小説投稿サイトで慎太郎の作品を読んでいた。
文学少年であると同時にアニメや所謂なろう作品にも精通しているため、和彦とも話が合う貴重な存在でもある。
慎太郎自身も和彦の人となりを見てきたのもあってか厚い信頼を寄せており、次期副部長には和彦を指名した。残り二人が新参者ゆえの消去法でもあるだろうが
さらに、和彦とはクリスマスイブにオシャレなカフェで一つのグラスを二人で飲み、第二ボタンを貰った仲である。


■月之木古都

文芸部の副部長で、3年生の先輩。
入学時の部活見学会で名簿と称して入部届を書かせ、実質的に和彦を文芸部に入れた張本人。
先輩として頼りにしている慎太郎とは違い、此方は最低限の礼儀は弁えているが突拍子な行動で振り回され、しばしば呆れている。
それどころか4巻では和彦に降りかかった災難の元凶と言っても良く、彼女のとある私物が原因で終始奔走することに。
とは言え、先輩らしく和彦が悩んだ際には破天荒ながらもしっかりと背中を後押しする。


■志喜屋夢子

生徒会書記を務める、和彦の先輩にしてヒロインの一人。
初期は出番こそ多くないがちょくちょく和彦との絡みはあり、動きが鈍った際は飲み物を飲ませたり立ち上がる手助けをしたりとその度に手を貸している。
この時点で他人から見てもベタベタしてるレベルであり、一部始終を見た草介・華恋も「お前、いつもあんな風にベタベタしてるのか」「さすがのわたしも照れちゃうよ」と少し呆れていた。お前らが言うな
また、日頃から彼女の生態を観察しメモに残しているとのこと。これには杏菜も「なんか久々に温水君のキモいとこが出てきたんだけど」とドン引きしていた。
ちなみに勉強ができるギャルと言うのも和彦の好みに刺さるポイントらしい。

4巻では古都のとある私物を取り戻すため、そして文芸部と生徒会の因縁を解決するために翻弄する和彦に協力を申し出た。
同巻では表紙も飾り、和彦とともに行動し仲を深めていく内容ながらメインヒロインレベルの活躍を見せている。
その後和彦の奔走の甲斐もあり、無事古都との和解に成功。
夢子も先輩とのわだかまりを解いてくれた和彦には深く感謝しており、この一件で和彦への好感度も跳ね上がった。

それゆえに以降毎巻、夢子とのイチャイチャ正統派ラブコメイベントが発生している。
近寄られるたびに「いい匂い」と思っており、負けヒロインズと違い半ば理不尽な要求や弄りもされず、和彦と佳樹を「温水佳樹……君に……似てる……」と評しているゆえに和彦からの好感度も高い点も見逃せない。
さらにボードゲームのルールにかこつけて二人きりで遊ぶ約束を立てる、動けなくなったら抱っこを求める、結婚式場では邪魔者(杏菜のイヤホン)を外してキスしかける…と負けヒロインズが持ち得なかったほどほどに我を通す押しの強さも健在。
その姿は最早負けヒロインズを食いかねない程のヒロインムーブで、一部では真のメインヒロインと評されているとか。
明確に好意を口に出してるわけではないが、和彦へのボディタッチが巻数を跨ぐごとに増えていったり、短距離走の特訓を頑張る理由を聞いて「君は誰にでも…優しいんだね」と少々不機嫌になった(=自分だから頑張ってくれたわけじゃない)ことから、後輩として可愛がりつつ異性としても意識が向き始めているようだ。
3巻でドアを勢いよく閉めて挟んだ?あれは反射行動みたいなものだから…


■馬剃天愛星

生徒会副会長を務める、和彦と同級生にしてヒロインの一人。
生徒会の中でも取り分け生真面目な性格な上、とある事情で文芸部を敵視していたことから最初のうちは当たりが強くやや自意識過剰な面も見せていた。あんま今と変わんないな?
4巻では古都からとある私物を没収し、返す条件として「古都と夢子の仲に決着をつける」ことを提示する。
また、彼女がひた隠しにしていた成績も知ることになり、同人誌の件とは別に天愛星との交流も進めていくことに…。
何気に和彦が名前で呼んでいる貴重な女子。

夢子曰くかなりチョロく、クリスマスで和彦が事前に考えていたやや陳腐な言葉を発した際にも顔を赤くしていた。
以降はヒロインの一人として、控えめながら和彦へアプローチをかけ始めることに。
しかしとある呪物によって天愛星が腐の沼へ沈んでいくことになるとは、このときは誰も知る由が無かった…。


■放虎原ひばり

生徒会の会長を務める、2年生の先輩。
文化祭前の生徒会室で初対面となり、急遽和彦が文芸部部長として会議に出席する際にも参加を認める柔軟な対応を見せた。
和彦が自身や文芸部だけではどうしようもないときに力を貸してくれる心強い存在。
彼女がいなければ今日の文芸部は存在しなかっただろう。


■桜井弘人

生徒会会計を務める、同級生の1年生。
作中最大の常識人且つ苦労人属性なのも相まって、和彦とは馬が合う模様。
それゆえか男子ながら和彦からの好感度はかなり高く、自炊もする家庭的な一面も見て「結婚してくれ」と地の文で囁いたほど。
2年生に進級後は同じクラスとなり仲良くなった。


■袴田草介

和彦のクラスメイトで、杏菜の幼馴染且つ想い人。
行きつけのファミレスでラノベを読み更けていた際に、杏菜の後押しで華恋を追いかけに行く様子を見ていた。
その後、杏菜との弁当立て替え関係解消後に和彦に話しかける。当初杏菜が和彦を好きになったと勘違いしており、その応援をしたかったとのこと。
しかし実際は振った罪悪感から新しい恋を強引に後押しする、杏菜の心情を顧みない行動となった。
草介の言葉・杏菜の悲しそうな表情を見た和彦の必至な吐露により、杏菜も本心を草介に伝え草介も自身の過ちに気付き謝罪。
結果的に杏菜が自身の失恋と向き合い、距離が離れてた和彦とも復縁し改めて友達になる、物語のターニングポイントとなったと言える。
その後もちょくちょく和彦とは話をする関係になり、クラスの集まりにも度々誘っている。


■姫宮華恋

和彦のクラスメイトで、杏菜の親友且つ草介の恋人。
杏菜と出会っても暫くは特に話したりしなかったが、文化祭準備期間にて階段から倒れてくる彼女の爆乳が顔に圧し掛かるラッキースケベ+ビンタを受け止めるなんともラブコメヒロインらしい初絡みをする。
転校初日に草介を痴漢呼ばわりしたのも、もしかしたら同じ出会い方をしたからかもしれない。
話すたびに「脳内に軽快なBGM」「周囲に漂い花の香」と専用エフェクトが掛かるほどの存在感を見せ、その圧倒的ヒロインオーラから杏菜を「4KのTV」と例えながらも華恋を更に上を行く「8KのTV」と例えていた。これ杏菜も結構褒めてるよね
以前から和彦のことは杏菜・草介から話で聞いており、彼女のフレンドリーな性格や押しの強さもあってすぐに友達になった。
以降も専用BGMを引っ提げながら時たま和彦と話をする仲に。ちなみにBGMは華恋の心情とリンクしてるらしくリアクションに合わせて音量や曲調が変わるらしい。
また、華恋の見立てでは和彦と杏奈のテンションはリンクしているらしく、実際知花とひと悶着あった翌日、和彦の元気がない姿を見つつ杏奈も様子がおかしいことを見抜いていた。
華恋に限った話ではないが和彦とはちょくちょく会話が噛み合わずアンジャッシュ状態になり、杏菜と付き合っているとも勘違いしていた。まぁ普段からあの距離感見ててバレンタインの件があればそう思うのも無理はないが…。


■綾野光希

和彦と同じ中学・同じ塾だった知り合いで、檸檬の幼馴染且つ想い人。
文芸部に入った和彦に安部公房の全集を借りに行っていいか尋ね、その後檸檬と一緒に文芸部を訪れ無自覚に檸檬を振った。
地下資源館でのトラブルから、檸檬のために奔走し光希自身も檸檬と腹を割って話す機会を設けてくれた和彦には深く感謝をしている。
その後も文芸部の助っとや和彦のお願いにも快く応じたりと、良き友人関係を築いている。
2年生に進級後は同じクラスにもなった。

なお、上記場面の前でとある目的で行動を共にしていた和彦と千早を見つけるも、自身の恋人と一緒にいた和彦に怒るどころか「覚悟は出来てる」「千早が心移りするのも、お前相手なら納得──」と信頼を見せたりと、作中でそこまで話したことのない和彦への好感度が不自然なほどに高い。
このことから中学時代になんらかの形で和彦の優しい人となりを見ているのでは?と読者からは推測されている。


■朝雲千早

光希と同じ塾に通っている、光希の恋人。
クラスは違ったが同じ塾で、和彦も名前だけは知っていた模様。
檸檬と光希を尾行していた際に出会い、その後もともに二人を尾行し果てにはダブルデートと言う名目で地下資源館に行ったりと順調に仲良くなっていく。
以降も彼氏と共に和彦の友人として、たびたび登場している。
実は作中で初めて和彦を「名前で」呼び、唯一「明確に」義理チョコを渡した人物でもある。
更には状況的に双子を演じる必要があったとはいえ、和彦の姉を演じたこともある。
上手く撒いた後も頻りに姉弟プレイを続けたりと、恋愛感情は皆無にしろ和彦のことをかなり気に入ってる模様。
また、千早独自のとある活動にて佳樹がアシスタントを務めており、ただでさえ驚異的だった佳樹の対和彦索敵能力が悪化強化されることに。

なお、和彦からの評価は出会った当初こそ良かったのだが、彼女の奇行…もとい危行を合間見るごとに「絶対に佳樹の連絡先から削除しよう」「そろそろ朝雲さんも『こいつ』でいいはずだ」「この作戦が終わり次第、文芸部を出禁にしようと思います」順調に好感度が駄々下がっている。


■白玉リコ

和彦等が2年生に進級した後に文芸部に仮入部した、1年生の後輩にしてヒロインの一人。
和彦にしては珍しく「フワフワした女の子らしい女の子」「ホワホワしていて可愛い」「守ってあげないと」と見た目をべた褒めしており、嫉妬ラッコ等からの鋭い視線を受けながらリコの人となりを知ってすぐに打ち解けていく。
…と言うか、他負けヒロインズの和彦への対応がアレなため、和彦をやたら褒めてベタベタ近づく「あざとさ」骨抜きにされつつあった。
そうするうちにリコが「想い人と結ばれなかった負けヒロイン」だと知り、知らぬ間に彼女の計画に巻き込まれていくことに…。
しかもリコの姉と婚約者と出くわした際には、成り行きで和彦と恋人関係にあることにされた。
その後もリコの小悪魔ムーブや破滅願望に似た衝動に振り回されつつも、一時の感情に流されず彼女に寄り添う先輩らしさも見せる。


【主な毒舌台詞】

・俺まだ知り合いですらなかったのか。

・正直全く気は進まないが、人数ギリギリとか言われるとちょっと弱い。少数派の辛さは俺も分かる。

・なぜそこまでアニソンを憎むのか。7月のアナ雪事件は、そこまで八奈見の心を壊したというのか……?

・休日にまで八奈見と会うのは面倒だな。玄関先に置いといたら、夜中に勝手に食べてくれるとかならいいけど……。

・でも牛乳瓶に野草を挿したくらいで、累積したマイナスはプラスにならないぞ。

・じゃあ八奈見の羊羹のカロリー、俺にもくるのかな。追放しないと。

・八奈見界隈なのに、とてもいい人だな…。

・最近のダイエット、そんな能力バトルみたいなことになってるのか。

・幼馴染、そんなに強いカードじゃないぞ。

・同級生女子がママさんとか、設定だけでトキメクのは許して欲しい。

・八奈見のスポンジ状の脳にも、なんとなく伝わったのだろう。



【作中で登場したラノベ】

『年上の妹に甘えちゃっていいですか?』…1巻冒頭で杏菜と出会うファミレスで読んでいた新刊。20ページに渡って主人公を甘やかす胡桃ちゃんの甘やかしシーンはシリーズ定番。

『私のことを貧乳とか言う奴は犬のうんこ踏め』胸の大きさで階級が決まるディストピアを舞台にした能力バトル物。前巻ラストでは親友のキラリちゃんがCカップに成長して闇落ちした熱い展開になっていた。

『二人合わせてハタチだから、いますぐお嫁にいけますよ?』…生徒会の持ち物検査で天愛星に検挙された新刊。校門で表紙を晒され設定を説明させられる辱めを受けた。ちなみに作中ではタイトル通りの頓智でも実際に結婚が合法になった世界らしい。

『幼なじみが天井裏に住み着いたのでバルサン買ってきた』…通称『おさバル』。居候ヒロインとの頭脳戦が持ち味で、ラノベ界のホーム・アローンと呼ばれているとか。最新刊ではついにヒロインが主人公宅に住民票を移した。

『ここが男子校だと気づくまでの100日間を語ろうか』…ヒロイン全てが女装男子と言う意欲作の長寿シリーズ。文芸部の蔵書で和彦の持ち物ではない。

『借りた部屋にJKが付いてきたけど、食費が高くてもう限界です』…夏休み最初の登校日に部室で読んでいた新刊。

『妹だからってラブコメできないって、誰が決めたのお兄ちゃん?』…タイトルだけ見ると妹モノのラブコメっぽいが、前巻で兄妹の血が繋がっていないことが判明して大炎上した問題作。

『結婚の約束をした幼なじみがわりと多い』…ヒロイン全員が幼馴染且つ許嫁で、全ヒロインのIFルートも掲載されている。和彦のお気に入りは心優しい眼鏡さん。ただし名前は忘れた。

『継母に負けた女はどうですか?』…精文館書店汐田橋店へ向かった際に限定版を求めてた、最近ハマったラブコメ。

『ヒロインレース終了後、俺がバツ5になっていた件』…精文館書店豊橋本店隣のファストフード店*10で読んでいた新刊。

『〇〇しないと進級できない学園で、俺は清く生き抜きます』…スマ本屋名鉄神宮前店で購入した新刊。和彦曰く購入した理由は単に発売日が近かっただけで他意は無い。

『滅びの国の戦記』…通称『ホロセン』。中学時代に図書室で借りて愛読していた作品。ラノベかどうかは不明。図書委員の眼鏡っ子のお気に入りらしく早口でネタバレされた。

『踏まれて始まるラブストーリー ~生足限定特装版~』…タイトルで誤解されそうだが健全な純愛モノとのこと。

ほかには『接近戦に強いお姉さんは好きですか?』『つるぺた先輩』なるラノベなども登場している。


【余談】

本作の応募原稿時の時点では現状より少しなよなよした性格だったが、書籍化に伴い「メンタルを安定させて筋の通った気の利かない性格」に変更されているとのこと。
今の達観系ぼっちな性格や少々毒舌なところは書籍化の際に生まれた設定なのだろうか。

作中の趣味が功を奏した(?)のか、アニメ公式サイトには「マケイン水道探索」なるページが存在する。
宣伝スタッフ・視聴者がリサーチした公園・蛇口の水道水のレビューが載せられている。
レビューは本作舞台の豊橋市が多めではあるが、東京都等の関東圏や兵庫県等の近畿地方など多岐にわたる。
公式サイトでは現在もおすすめの水道を募集しているので、近所におすすめの水道があるWiki籠り諸兄はXで「#マケイン水道探索」とタグをつけてつぶやいてみよう。

「このライトノベルがすごい!2025」のキャラクター男性部門においては、ヒロインが4年連続1位の作品アニメが同時期に放映された作品の主人公等を抑え、見事総合部門・イラストレーター部門とともに1位にランクイン。
…したのだが、キャラクター女性部門で2位にランクインし色んな意味で美味しかった杏菜に話題を掻っ攫われてしまった感が拭えない。

現在和彦と縁があるヒロインは実妹の佳樹を除いて6人。
なお、本編には未登場だが過去に「図書委員のよく話してた子」「一緒にゲームした佳樹のクラスメイトの引きこもりの子」「幼稚園の頃一緒に遊んでた子」とも少なからず交流があったことが判明。
前者に関しては5巻BOOKWAKER特典SSの過去話にてそれっぽい子が登場するが、同一人物かは不明。
もしかしたら後々ヒロインとして登場する伏線では?と読者からは推測されている。
そして後者に関しては登場したら和彦にとっての幼馴染ヒロインということに…。



追記・修正は母校の水道水を全て網羅したことある人でお願いします。

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最終更新:2025年02月19日 18:04
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*1 ここで言う「堅気」とは杏菜のような『オタク趣味を知らない人』を差し、「百合」とは元来の『女性同士の恋愛関係』と言うよりは単なる『仲が良い女性同士のじゃれ合い』と言うネットで拡大解釈された誤った範囲を差す。

*2 もちろん冗談だろうが。

*3 漫画版の佳樹のキャラ弁の記載で判明。16歳の日本人男性の平均身長は約169.5cm。

*4 16歳の日本人男性の平均体重は約60.5kg。

*5 実は実際の呼びと地の文で呼び方が異なるのは杏菜のみ。

*6 ラッコは皮下脂肪が少なく、ほぼ一日中水中で生活をするため体温維持のために一日当たり体重の約20~30%の餌を摂る必要がある。成体の体重が約25~40kgなため量にすると5kg以上。ちなみに水族館での食費に換算すると月額約150万円掛かる。

*7 ツワブキ高校では、教師陣から見て付き合っていると判断された2人は風紀面を考慮してか次年度のクラス分けで別のクラスにされるらしい。実際のところ檸檬と和彦は別に付き合っていないが、6巻の様子から教師陣に誤解されたと考えられる。

*8 10月半ばに呼び出された際に「八奈見からの呼び出しは今学期3回目だ。」と地の文で独白していた。

*9 ちなみにこの台詞、ラブコメ主人公によくある「思ったことを言っただけの鈍感発言」ではなく、二人しかいない文芸部女子の一人である古都の見た目を褒めた手前知花に対して何も言わないわけにはいかずに気を遣った末の発言である。しかも即座に知花を観察して良かった探しをした上でと言う、和彦の人の良さを感じ取れる描写となっている。

*10 現実の精文館書店豊橋本店にも1階にマクドナルド豊橋広小路店が併設されている。