シショー(マリオストーリー)

登録日:2024/10/18 Fri 00:00:00
更新日:2025/04/18 Fri 04:01:58
所要時間:約 8 分で読めます





               




この項目ではN64ゲーム『マリオストーリー』に登場するキャラクター・シショーの解説を行う。
また本項目では彼の弟子であるチェンリーの解説も併せて行う。

【概要】



キノコタウンの一角に位置するキノコ道場、そこでの責任者を務める老キノピオである。
寄る年波には勝てないのか背中を曲げて過ごしており、喋り方も咳混じりで細々しく、体調が心配になってしまう雰囲気である。
しかしそれに屈することなく、道場で弟子たちと共に修業を積み技を日々磨き上げているのである。

同じくキノコタウンに住むキャシーとはきょうだい関係。といっても噂好きのキノピオから聞ける話であり、本人らの口から聞けることは無い。
また仲間のクリオの祖父であるクリじいは、かつて共に修業をしあった中でもあるとか。
クリじい同行時に彼の言動が妙にアクティブだったり、クリオのバトルの才能の高さもシショー由来のものと考えるとある意味納得できる話である、


そんなシショーを慕う二人の弟子がチェンリーである。
チェンは凛々しい眉毛と辮髪がトレードマークのメット。他の個体と違って緑色のコウラがトレードマーク。
兄弟子やシショーに追いつくことを夢見て修業を積む若き格闘家である。
リーは青いカンフー服を纏ったバケバケ*1
飄々とした喋り方で軽い性格にも見えるが、その実力はなかなかのものである。

道場というだけあって、シショーに話かけるとバトルすることができる。
なおストーリー序盤ではシショーが修行の旅に出ているため道場を使用できない。
一度解放されれば好きなタイミングで無料で挑戦できる。しっかり準備を整えてから挑もう。
ただし一度クリアしたバトルはプレイできないため注意。


一番手に挑むのはチェン。まずは小手調べといこう。

VSチェン


マリオさん
いくでやんす



修業を積んでいるだけあってかステータスはなかなかのもの。そんじょそこらのメットより遥かに大きいスペックを誇る。
……が、しかしカメ族のサガには逆らえずジャンプで踏んでしまえばあっさりひっくり返ってしまう。
こうなればまな板の鯉…ならぬ亀なので一気に片をつけてやろう。踏みつけ攻撃が得意なクリオの出番である。


あ…
そんなことしちゃ ダメでやんす

かわいい




チェンを倒せば、晴れてマリオの強さが認められて大事なもの『しょだんのあかし』を授与してくれる。
この『あかし』は特段効果のないトロフィーめいたもの。しかし強さが認められて悪い気がしないのも確かである。
更なる高みを目指して次の戦いへ挑もう。

次なる対戦相手は怪しげな風貌のリー。何やら特技があるようだが…?

VSリー


とくいワザ いっきま~す




リーの特技、それはマリオの現在の仲間たちにバケること。
姿は勿論、使ってくる技まで丸々コピーするという大した技である。
長くは保たないのか数ターン経過すると元の姿に戻ってしまうが、また再びバケてくる。
ちなみに元の姿では頭突きでガツンと攻撃してくる。
変身能力に目を奪われがちだが、攻撃力5というのもなかなか厄介。残りHPには気を配ろう。

仲間の特性を理解して挑むのが戦いのコツになってくるだろう。
例えばレサレサにバケた場合は低ダメージ連続ヒットの攻撃をしてくるので防御を上げるのが大事、パレッタなら空中の堅い敵に対する攻撃手段を用意……といった具合である。
逆にカメキにバケた場合、ジャンプで踏まれるとひっくり返って動けないという弱点までコピーしてしまう。あれ?チェンと同じ轍を踏んでない?
また仲間にバケている間は攻撃力もそれをコピーする。つまりランクの低い仲間に化けると火力がガタ落ちする。
コピー能力の精度は素晴らしいものだが、どれをコピーするべきかの判断力まではイマイチなのだった…

なおバケた状態のリーには、クリオの物知りテキストが仲間ごとに個別に用意されているという手の凝りよう。
クリオが普段仲間たちにどのようなイメージを抱いているのか、ほんのり伝わってくる内容なので興味のあるプレイヤーはぜひ。
ちなみに通常のバケバケもマリオの仲間たちにバケるのだが、クリオのものしりもリーとはちょっとだけ違うものが用意されている。



こうしてリーを打ちのめした暁には、シショーより『2だんのあかし』が授与される。
二人の弟子を倒せばいよいよシショーとの手合わせが解禁される。年老いて弱々しい印象の彼だが、果たしてその実力とは……


VSシショー


いくでござる!




攻撃方法はプルプルと震えながらのゲンコツでポカリ、というシンプルもの。
……なのだがそれだけで6ダメージをたたき出してくる。素の攻撃力だけならステージ7のボスと同格という恐ろしい馬鹿力。
あの貧弱なモーションのどこにこれだけのパワーが秘められているのだろう……命中する直前に最大の力を込めて破壊力を増幅させているのだろうか
HPも先ほどのリーから2倍以上の値になっており、格の違いというものをこれでもかと見せてくれる。普段のよぼよぼしたと振る舞いが嘘のようである。
戦闘中もマリオの戦いぶりにアドバイスを投げるなど、武芸の師としてこちらを導く様を見せてくれる。

対策としては一気に攻め切るのが得策。搦手を一切使ってこないのでこちらが一番ダメージを出せる戦法で挑もう。
また「ミニミニフミィ」や「ネムラセフミィ」などの状態異常も必中ではないが有効。序盤に命中すれば有利に進められる。



戦いの末シショーに認められたマリオ。その強さを称えられて『3だんのあかし』を手に入れるのだった!










…あれ?シショー倒したのに免許皆伝じゃないの?




どうやら先ほどは本気ではなかったようで、話しかければ再度戦うかどうか問われることとなる。
今度は「本気で」挑ませてもらう、とのことだが……

VSシショー(2戦目)



戦いが始まるや否や気合いを込めはじめ……


\ポフンッ/


マリオよ いくぞ!

突如全身が黄金に輝いてパワーアップ。
これがシショーの本気の戦闘モードである。

HP、攻撃力どちらも初戦から大幅にパワーアップ。クッパ城で戦うコワッパと比肩する…言い換えればラストステージの中ボス並みのスペックと評すればその恐ろしさが伝わるだろう。
更に攻撃モーションも大きく変化しており、いずれも強力な技になっている。

一つが気合いを入れてからの正拳突き。初戦のゲンコツ攻撃とは打って変わってきびきびとしたモーションとなっている。
不意を突くようなモーションで放たれる攻撃故非常にガードしづらく、初見では見る見るうちにHPが減っていくことだろう。

二つが目にも止まらぬ高速突進からのアッパーカットの2連続攻撃。
厄介なことに攻撃判定も2回発生しており、5ダメージ+6ダメージの合計11ダメージをたたき出してくる。

そのまま戦うとゴリゴリHPを削られるため、こちらもある程度のHPは用意したいところ。
状態異常も全く効かないわけではないので、初戦と同様に狙ってみると良いだろう。



辛うじて本気のシショーを乗り越えたマリオ達。その技を認められて『4だんのあかし』を手に入れるのだった!!






……次の展開は流石に予測が付くだろう。
免許皆伝はもう少しお預けのようである。



という訳でシショーに話しかければ、またまた手合わせを持ちかけられることに。
今回は「本気の本気」であり、シショーの覚悟も伝わってくる。不測が無いよう万全を期して挑もう!


VSシショー(3戦目)


はああああああっ!
いくぞぉ マリオよぉ!!





遂に姿を現した本気の本気の戦闘モード

2戦目のパワーアップに加えて全身から黄金の闘気が迸っている
加えて口調までもがやや荒々しいものに……
作中でもかなり珍しい、キノピオがマリオを呼び捨てする台詞でもある。

ステータスは遂にHPがカンスト更に攻撃力は2桁の大台に乗ってしまい、ラスボスのクッパをも上回り*2、本作のもう一方の裏ボスのゼニノコーとも並ぶようになる。
地味ながら防御力が1アップしているのも手ごわいところ。あの闘気によって攻撃が弾かれてしまうのだろうか。

攻撃モーションは2戦目から据え置き、その上で新たな超必殺技が新たに追加されている。


はいぁあああああっ!!!
マリオよ
これが うけられるかぁ!!!!!


高速突進からのアッパーカット、そしてとどめの正拳突きが加わった3連続攻撃を仕掛けてくる。
勿論ダメージ判定も3回発生。万が一全段ガードに失敗してしまった場合、その総ダメージ量は驚異の5+6+7=18ダメージ

とにかく3連続攻撃を何とかしなければ勝ち目はない。
最も有効的なのがバッジ『ビリビリーン』の装備である。
これを身に付けることで体に電気を纏い、バトル中にマリオに触れて攻撃した敵にダメージを与えることができるようになる。
素手で攻めてくるシショーへのカウンターになるのは言うまでもなく、実は連続攻撃をキャンセルさせる効果もあるのだ。
ガードに成功したか問わず効果が発動するため、安定感が非常に増す。これ一つで被ダメージを大幅に抑えられるため、なんとしてでも用意したいところ。

他に有効な手段としては防御力の上昇である。
バッジ『ナイスデボウギョ』を使ってガードを成功させればダメージが更に1減るが、連続攻撃の場合はそれぞれにダメージ減少が適用される。
もし全てガードすれば2ダメージ×3回で6ダメージ減少となる。操作のハードルは高いが、BPがビリビリーンの半分なのは確かなメリット。入手も容易なのでこれに頼るのもあり。

仲間たちの力を借りるのも重要である。
おプクの『みずのまもり』で数ターン防御力アップ、もしくはポコピーの『くもがくれ』で回避率アップを付与すれば安定して戦える。
勿論上記の戦法と組み合わせれば安定性はより増す。

体裁とか気にしないからどんな手段使ってでも勝ちたいという人にはアイテム『ストーンぼうし』による耐久戦がいいだろう。
3ターン行動不能になる代わりにあらゆる攻撃を無効化する強力なアイテムであり、アイテム欄いっぱいにこれを持ち込めばとりあえず死なずに済む。
耐え凌いでいる間に仲間たちの攻撃でHPを削ろう。FP消費無しで防御力無視の攻撃ができるアカリンや、バクハツ攻撃で高いダメージを繰り出せるピンキーがおすすめ。
ストーンぼうしの調達費用や仲間たちのランク上げ、何よりひたすらしゃがみ込んで無心に攻撃を耐えるマリオというあまりに見栄えの悪いバトル風景にさえ目をつぶれば非常に有効な戦法である。


本気の本気のシショーを打ち倒せば、晴れて『めんきょかいでん』を授与してもらえる。
こうしてマリオ達の長い長い武闘の旅は、一つの終わりを迎えるのであった──!





あ、クッパも忘れず倒してくださいね。







以降はシショーに話しかけてもバトルはできなくなる。
今後も己を磨き続けるようマリオを応援する一方で「ワシも まだまだ…しゅぎょうを するでござる」と更なる高みへの意欲を見せている。この調子ならまだまだ元気でいられるだろう。

【余談】

  • シショー戦のBGMはカンフーらしい勇壮で躍動感あふれた一曲。二胡風のメロディやシショーの拳の冴えも相まって、プレイヤーに高揚感をもたらしてくれる。残念ながらサントラ未収録のため曲名は不明。
    • またキノコ道場のBGMは打撃音が随所から聞こえてくるストイックなもの。……しかし、本来は道場の中でのみ聞こえる設定のはずだが、1Fのキノコショップの隅に行くと座標の都合でうっすら聞こえてくる
      静かな店内に響き渡る格闘音は実にシュール。誰が言ったか騒音問題

  • 道場の前には『あかし』を持っていることを自慢するキノピオが、サムイサムイ村にもおなじく『あかし』について語るペンギンがいる。
    マリオの持っている『あかし』によって台詞も変化するため気になる人はこまめにチェックしてみよう。


  • どんどんパワーアップしていく道場での修行だが、いずれも逃走可能。勝てない敵からは潔く逃げる勇気も必要なのだ。そういった判断力も培わせてくれるのかもしれない。
    なお敗北した場合はゲームオーバーにこそならないが残りHPが1。キケンデパワー発動のHP調整でもしていない限り早急にキノピオハウスに駆け込んで疲れを取ろう…


また いつでも 追記・修正しにくると
よいでござる
ゴホ…

画像出典:マリオストーリー/インテリジェントシステムズ/任天堂/2000年8月11日発売
(画像は2021年12月10日に配信のNINTENDO 64 Nintendo Switch Online版)

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最終更新:2025年04月18日 04:01

*1 マリオストーリー初出の布を被ったお化けのようなキャラクター。本作では他にステージ7の敵として、次回作でも派生キャラがボスとして登場している。

*2 ただしクッパは2連戦+スターのつえによる無敵化や回復を使用+搦手を多く使うなどこちらも十分強敵