????

登録日:2010/03/26 Fri 11:29:49
更新日:2025/03/21 Fri 21:26:32
所要時間:約 5 分で読めます






なんだおまえら まさかぼくをやっつけにきたのか?
あいにく ぼくはつぎのイタズラをかんがえるのにいそがしいんだ サッサとかえってくれよ


????とは『ペーパーマリオRPG』に登場する敵キャラクター。


【概要】

ステージ4『ブタのためにカネはなる』のボスで、オドロン寺院を拠点とする。
ビジュアルは前作のバケバケに近いが、白いシーツを被り、三角帽子と青いリボンを着けた姿。
なにより黒目に赤い瞳という恐ろしい目つきが特徴的。

【人物】

大のイタズラ好きで、自身が面白そうと思ったことを最優先で行う享楽的主義者。
オドロン寺院の鐘が鳴る度にウスグラ村の住民一人をブタに変える呪いをかけたのだが、その理由が食用でも恐怖支配でもなく、
『いつも暗くてぶつぶつ言っててつまらないので、どうせならブヒブヒ鳴くブタにしたほうが面白そうと思った』というなんとも漠然としたもの。
しかもこれを悪びれる様子もなく、開き直りながら言う。
ノリの軽い口調で喋り、「チャオ!」や「うしゃしゃしゃしゃ!」と言うのが口癖。


【作中での活躍】

4つ目のスターストーンを求め、オドロン寺院へと足を踏み入れたマリオ一行。
最上階まで上っていくと戦闘となる。


????

HP40
攻撃力4
防御力0

なぜか名前が分からず「????」となっており、クリスチーヌのものしりをもってしても判明できない。*1
攻撃法は空中に浮いてからの頭突きのみ。
HPが20以下になると、『とっておきの魔法』と称して紫色の影のようなマリオに変身*2し、ジャンプやハンマーで攻撃する。
ちなみにハンマーで攻撃してもビリビリ状態のダメージは受けたりする。
なお、イベント前(変身イベントのHPラインより上の時)にチャージ連発等で攻撃を底上げし、一気に倒し切ったり、眠りが効くのでネムラセフミィを駆使してハメればHP0まで削れる……が、この場合イベント終了後にサイレントでHP10回復するため無駄骨になる。

…だがあまり強くなく、簡単に倒せる。
そもそも3面中ボスのゴールド・ホークや道中のアトミックテレサと同ステータスであり、今更こんな能力で来られても
それよりずっと強い前章の大ボスを倒したマリオの相手にはならなくなってしまっている。
一応ボスなので、リメイク版ではボスクリア時のボーナスコインがもらえる。
あまりの呆気なさに仲間も多少不信に思うものの、肝心のスターストーンはゲット出来たので、マリオ達はオドロン寺院を後にする……。





追記・修正はブタになってからお願いします。








































が、戦闘後に動かせるようになるのは取り残されたカゲの方。

とりあえずウスグラ村に帰ることになるが、なかまがいないのでただでさえ厄介なハイパー系のモンスターや、眠りにしてくるパンジーさんをまともに相手をするのは危険。
そして行きには全く出なかったきらめくパンジーさんが帰り道に限って出現し、ものしりしたくても出来ないジレンマに陥る。


ウスグラ村に入る直前で、なんと「マリオ」が現れる。
実は先の戦闘で放った変身魔法は自身の姿形が変わるだけでなく、変身された者の名前と姿を奪うことができるというとんでもないものであり、マリオはその両方を奪われていたのだった。
マリオの体を甚く気に入った彼は、自らが本物のマリオに成り代わるべくこちらを消そうとするのだが、そのまま倒してはつまらないという理由で名前を当てれば返してやると提案してくる。
勿論、知るはずもなくバトルに。だが、お互い攻撃してもダメージを与えられないため逃げの一択しかない。
リメイク版ではこちらの攻撃だけが通用しないようになったほか、マリオが戦闘開始時に「バトルからにげだそうなんておもうんじゃないよ!!」フリ念押しをしてくるため、より逃げるのが分かりやすくなった。

ウスグラ村では、先ほど出会ったマリオが『村を救った英雄』としてもてはやされており、仲間達も『なんだかマリオがおしゃべりになったなー』と少し違和感を覚えているぐらいで偽物に気づくことができていなかった。
姿、名前、仲間全てを失い、外へ助けを求めようにも、ウスグラ村の土管は『名前が描かれた物を身につけていないと押し戻される』という仕様により、実質脱出は不可能。名前を奪われた者(以下、リメイク版のバトルたつじんキノピオからの呼称であるナナシと表記する)は孤立無援という大ピンチを迎えてしまう。*3


一方外では、カゲ三人組の一人ビビアンが紛失したイチコロバクダンが見つからないと困っていたのだが、我らがヒーローであるナナシはこれを助ける。
自身の方が悲惨な状況にも拘わらず、手を差し伸べてくれたナナシの優しさに感動し、体と名前と仲間を取り戻す手伝いをしたいということでビビアンが仲間に加わった。
早速、カゲがくれを使ってカラスの話を聞くと、敵の秘密がオドロン寺院の地下に隠されているということを知る。*4

オドロン寺院の地下に入り、とある一室にたどり着くと、倉庫のような部屋にいくつかの宝箱と1羽のオウムがいた。
カゲがくれで話を聞くと、どうやら敵の魔法は『相手に名前がバレない限りは無敵だが、最低一人は名前を知っている者がいないと力がなくなってしまう』という制約があるらしく、
その名を唯一知るオウムは名前の一部の見張りも兼ねて監禁されていたのだ。

そしてついに…

『しかしハラへった~ ランペル のヤツ はやくかえってこないかなぁ…』







登録日:2010/03/26 Fri 11:29:49
更新日:2025/03/21 Fri 21:26:32
所要時間:約 5 分で読めます



敵の真の名前『ランペル』を突き止めることに成功した。


また、オウムが守っていた宝箱にはカタカナのンの文字という斬新すぎるアイテムがあり、実はそれまではカタカナのンが入力できないようになっていた。*5
そのため2周目プレイなどで事前に知っていても暴くことはできない仕様となっている。試しにラソペルと入力してみるのは誰もが通る道


ウスグラ村まで戻るとまたもや現れるマリオ…いや、ニセマリオ。
再度名前を当ててみろと挑発してくるが、いざ指摘されるとひどく驚き…



な…


なんで おまえが その名前をしってんだよ!?


そんな そんな…





そんな そんな そんな そんな
そんな そんな そんな そんな
そんな そんな そんな そんな

どうして どうして どうして どうして
どうして どうして どうして どうして
どうして どうして どうして どうして

なんで なんで なんで なんで
なんで なんで なんで なんで
なんで なんで なんで なんで



目ぇ~がぁ~ まぁ~わ~るぅ~~っ



結局約束を守ることはなく逃走し、オドロン寺院へ追いかけることに。
最上階にたどり着くと仲間を引き連れ待ち構えていた『ランペル』との最終決戦となる。


ステータスは最初に戦った時と一緒。
初戦との違いは初めからマリオの姿でいることと、 仲間が敵になっていること。
前者はともかく、後者のせいで1ターンの火力が大幅に上がっている。
リメイク版では1戦目から戦闘曲もアレンジされている。

最初のターンでは、実は助けようとしていたカゲが倒すべき敵であるマリオだと気づいてしまったビビアンがショックで戦線離脱してしまい、マリオ一人で戦う羽目になってしまう。
しかし、数ターン経つと

ごめんなさいお姉さま、わたしはマリオとのアイに生きます
さぁ、生きるも死ぬも一緒よ、マリオ!!

そう言い放ち、戦線復帰する。


この戦闘では騙されている仲間も敵になっているが、倒してもなかまチェンジされる。ランペルさえ倒せばクリアできるので無視して集中攻撃するべし。
1回戦目同様、本人は章の大ボスとしてはかなり弱いためすぐにカタがつくだろう。
そうしてランペルを倒すと、マリオの姿とスターストーンを取り返せる。ビビアンも改めてなかまになり、ステージクリア。

一時はマリオを孤立させるまで追い詰めたものの、自身の能力を過信しすぎていたことと、すぐに始末するのは面白くないとして名前当てに興じる享楽的な性格が災いし、
最後の最後に返り討ちにあってしまった彼は『おぼえてろよ~!』という自身にとって最大級の皮肉である捨て台詞を吐きながら逃走するのだった。


【その後の動向】


逃走中にマジョリンに捕まってしまい、抜けたビビアンの代わりにカゲ三人組の一人として暗躍する。ただし新入りのためか基本パシリ、マジョリンからは『シロスケ』呼ばわりなど、ビビアン同様扱いは悪い。*6
このとき名前を間違われる度に「ランペル」であると訂正する。あれだけ自分の名前を隠し続けていた彼が名前を分からせようとする姿は皮肉なものである。
名前がバレてしまったためか、バケバケ特有の変身能力は使えるものの、体を奪う・他者を他の物に変える能力は失われた。*7

次に登場するのはステージ6のリッチリッチエクスプレス
人気スターであるMr.トロンに化けて列車を爆破しようとするが、マリオ達によって阻止される。一度は捕縛されたものの、リバーサイド駅で下ろされた際に変身を解き、逃走。
その後、ピカリーしんでんに先回りし、マジョリン・マリリンと共にスターストーンをゲットするが、それはまっかなニセモノであり、ホンモノはまんまとマリオが手に入れるなど踏んだり蹴ったりな結果に終わった。

さらに、最終ステージのやみのきゅうでんでも出現。入る際にフランクリ教授に変装して1000年の扉をマリオ達に開けさせ、途中で正体を明かしてマジョリン、マリリンとの三人組でのバトルとなる。
ステータスは体力はそのままに攻撃力が6に上がっている他、マリオや連れている他のなかまにも変身する。

またカゲの女王が姿を現した際にも駆けつけるが、完全部外者のためかイマイチ事情が分かってなかった。
最終的にカゲの女王が倒された際は、カゲ2人組が撤退したその場の流れで逃げ出した。


以降フィールドでは会えなくなるが、エピローグでは変身能力を活かし、クラウダと共にマリオの冒険を再現した劇場の演劇役者として活躍しているとのこと。


【余談】

マリオの色がワリオカラーに変化するバッジ『エムブレームW』を装備して挑むと、姿を乗っ取られてもマリオの色が原色(赤い帽子に青のつなぎ)なので入れ替わったことがバレバレである。
しかし、リメイク版ではこの点が妙に細かいものになっており、『エムブレームW』を装備した状態でランペルが変身するときちんとワリオカラーのニセマリオになる。ウスグラ村の住民のセリフも変化するこだわりよう。
また、2回戦にてビビアンが加勢する前に倒すことに成功すると、きんきゅうキノコで復活する

名前の由来及びモチーフは恐らくドイツの童話『ルンペルシュティルツヒェン』と、その英語名であるランペルスティルスキン。
ざっくり言うと『小人の名前を当てる』というお話。
ちなみに本作ではオウムがうっかり喋ってしまったため名前バレしたが、オリジナルでは自分で高らかに名前を歌っていたところを他人に聞かれてしまったというオチ。



チャオ!チャオ!追記修正よろしくね!
うしゃしゃしゃしゃしゃ

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最終更新:2025年03月21日 21:26

*1 曰く『似た姿のヤツなら載っているが、やはり名前は分からない』とのことであり、ステータスだけは教えてくれる

*2 このとき相手をスキャンするような光の輪を出してマリオの情報を読み込んでいる。

*3 メタ的なことを言えば、ウスグラ村の土管はチビヨッシーが居なければ辿り着けないため、この状態で脱出できてしまうと二度と戻ってこれない=ゲームが詰んでしまうことを防ぐための措置もあると思われる。

*4 ちなみにカラス達は敵が成り代わっていることに既に気づいている。野生動物からすれば魔法の変身は擬態にすらならないということだろうか。

*5 Switch版でもチビヨッシーの名前入力がSwitchの入力を使用しているのに対し、ランペルの名前あてはゲーム内で入力する仕様になっている。

*6 なんの因果か、同族のバケバケも『マリオストーリー』においてはマジョリンと同じ氷属性を操るパラレラーの配下だった

*7 カゲ3人組加入以降は自分からランペルと名乗っていることもあるが、オウムが名前を知っていても奪う力が残っていたことから、マリオ一行やマジョリンがその場にいない状況かつ自身を知らない者相手であれば奪うこと自体は可能かもしれない。