温水ちよ

登録日:2024/11/05 Tue 00:25:00
更新日:2025/05/11 Sun 23:58:36
所要時間:約 8 分で読めます




温水(ぬくみず)ちよとは、パワプロクンポケットシリーズに登場する彼女候補である。
初出作品はパワプロクンポケット9


概要

黄色いパーカーに短めの水髪をした女の子。年齢は不明。
ブギウギ商店街にある零細劇団「劇団アタッテ砕けろ」の座長を務めている。武美によると3年前くらいからやっているらしい。
芸名は「流れ星ボエ夢」。主人公は知らずに恥ずかしい名前と言ってしまい、報復として主人公に「ウンコ垂れの助」と芸名を付けた。

とっつきやすい性格で誰にでも気さくに話せる。だが演出の練習中は人一倍厳しくなるらしい。
団員からも信頼されており一部には好意も抱かれているが、皮肉にもその性格が苦難へと繋がることになる。

その一方で一人で抱え込んでしまうところもある。
時折もし夢がダメになったらどうなってしまうのかと考えてしまうらしい。


生活はかなり厳しくバイトを多数掛け持ちしている。
家も安アパートで食事もドリルモグラーズの食堂…どころか倉刈家並みに質素。
風呂は流し台で済ませる。主人公の食事の目の前で行った。

実家は無く、両親が経営破綻したことで夜逃げし、その途中で生き別れてしまったとのことが明かされる。
女優を目指しているのも、有名になってまた両親と再会するためだという。


そんな彼女のルートは、演劇界の苦労や闇、人間関係の拗れを描いたある種の劇場である。


表サクセスでの活躍

前半パート

主人公が商店街をうろついていると、女の子から劇団公演を見に来るように言われる。
金なしの風来坊には無縁の場所かと思われたが、月・水・金曜以外の日は見学可能らしいので行ってみることにした。

主人公も劇団の練習に混ざるようになり、本格的な演技にも取り組むようになる。
「俺は変身ヒーローだ!」

そして演劇の楽しさに目覚めた主人公は、劇団の一員となったのだった。 …金ないけど。


実は劇団は商店街の倉庫で練習をしており、更に金のない自転車操業状態だった。
本来公演するはずだった劇も、いざこざで延期になってしまいそれをちよ一人で受け持っていたという。

主人公は劇団を再興するべく商店街に協力を持ちかける。
そして商店街の協力のもと、倉庫で公演を行うことになった。
…実際は商店街の収入に繋がると唆したのだが。

公演日は12月2週に決定し、それまでに準備を進めることになる…

そして主人公はちよの家で居候することになる。主人公の私生活は知られていたようだ。
だが、このことは劇団メンバー全体に行き渡っていなかったのだ…


劇団メンバー(一部)

  • 官藤吐夢
顔が2番目広いやつ。
ちよに好意を抱いており、距離の近い主人公にきつくあたってしまう。

  • 野田
メガネ。真面目な性格をしている。
本業が道具制作をやっており、着ぐるみ製作を担当。見た目を追及しているためか、通気性は最悪らしい…
残念ながら途中でフェードアウトする。

  • 若木
顎が細いやつ。人相が悪い
劇団を支えてくれるだけでなく主人公に気をかけてくれる良いやつ。いいひとだなー

  • 吉田
こいつは元メンバー。そしてちよの元カレ。
脚本だったのだが、期限までに書ききれずに失踪してしまった。

  • 小日向
顔がでかい人。
劇団メンバーとして頑張っている。

  • ピエロ
・・・・・・・・・。
ちょっと、さっきそこにサーカスのピエロがいなかった?


後半パート

元カレとは吹っ切れたかのように見えたが、実際は未練があったらしく演劇の本はすべて捨てられずにいた。

官藤はちよと主人公の仲が良いことを妬んでおり、主人公は官藤にちよと同居していることを咎められられるが、ちよと主人公とのナニかを見せつけられたことで吹っ切れる。
が、直後にトラックを避けたことで足を捻り演劇に出られなくなる。
官藤は主人公が主役をやるように告げ、戦線から一旦退いた。
ついでにちよと主人公は恋人になった。



しかし、この男「若木」は黙っていなかった!
ちよと主人公の関係をこいつも妬み始めていたのだ!

そして12月。公演の日が近づいており、演劇の完成度も上がりチケットの売上も好調。

しかし3日前に出演者の出川と梶原が出演できなくなってしまう。
主人公は閃きから商店街に向かい、代役として木川とカンタ君を連れてくる。
役割と合致しており無事解決…と思われたが、若木は違った!

変な役者プライドが出た若木は、一人でキレて出て行ってしまった!最初の頃の頼れる仲間っぷりは演技だったのか!
全編通して本当に良いやつだったのは小日向だった。


こうして迎えた本番の日、初日の公演は大盛況。
有名なプロデューサーもやって来た。 

おおっと。破滅の始まりだ。





ネタバレ注意






次の日。
倉庫に向かうと、そこには焼け跡しか残っていなかった。
何者かの放火によって、何もかも焼き尽くされしまったのだ。

犯人は若木
彼は演劇が好きなのではなく、ちよのためだけに演劇を続けていたという。
ぽっと出の主人公とちよの関係に嫉妬し、代役を入れてまでした演劇を認められなかった彼は自棄になり倉庫を焼き払ったのである。
若木は言いたい放題言った後立ち去って行った。まあこの後お縄だろうが、なんともやるせない男だった。


ちよは精神が不安定気味になったが、そこにかのプロデューサーから電話がかかってくる。
なんとオーディションに招かれたといい、その夜に向かう。


だが、そのプロデューサーは女性を食い物(性)にする悪徳プロデューサーだったのだ。
現に何人もの被害者が出ているようだが、警察が動いていないあたり…

プロデューサーはちよを話を話半分に聞いた後、ちよをまず全裸にさせようとする。
この業界は自分自身が商品になる…やっぱりそういうことじゃないか。枕営業である。


そこへ主人公が颯爽と登場!ちよを説得しようとする。






裏サクセスでの活躍

パワポケ12の裏サクセスである秘密結社編で、盗賊の「マルチナ」として登場。

主人公の財布をスろうとしたときに捕まり、成り行きで仲間になる。

両親を失っており、ノースという男が養っている。何かと面倒な依頼を押し付けてくるが、報酬は1000ペラ。最後だけ3000ペラくれる。


まあもうお察しの通り彼の本性はクズで、正体は魔法使いだった。ザム団ともつるんでいたとか。
そしてマルチナの正体は、古代の神官の末裔だった。
ノースはマルチナすらも生贄にして願い(不老不死、イケメン化)を叶えようとするが、その前にノースはネズミ男と化してしまった。

マルチナはこの世界でも女優を目指しており時折練習している。
料理のほうは…まあ、うん。


エピローグでは両親の所在が分かり、実家へと帰る。
だがその後、音信不通となってしまう。
違う世界に行き主人公たちのことは忘れてしまったのだろう。おや…


余談

主人公の役割は上記の官藤イベントのタイミングで変わり、あんまり遅いと主人公はタコ星人にされてしまう。

パワポケ10には「赤貝ちよ」という人物の写真集があるらしいが、温水ちよとの関係は不明。
時系列的に流石に別人かと思われるが、あのバッドエンドがあるのであながち否定しきれないのが…





夢があるってのはいいことだよ。
夢に向かって努力して夢をかなえるためにがんばることはとてもいいことだ。
でも、一つの夢に縛られすぎるのはどうかと思うな。


夢っていくつも持てるものなの?


夢がかなったとき、夢がかなわなくなったときそれで終わりじゃない。
すぐに次の夢が見えてくるものさ。


・・・ありがとう。
ちょっとだけ気が楽になったよ。


どういたしまして。





追記修正は、たくさんの夢を持つ人がお願いします。

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最終更新:2025年05月11日 23:58

*1 ちよ達が去った後、早速次の女を呼ぼうとしている。