ウルトラマン:アロング・ケイム・ア・スパイダーマン

登録日:2024/11/09 Sat 21:30:39
更新日:2025/03/26 Wed 11:01:30
所要時間:約 6 分で読めます






日米2大ヒーロー奇跡の集結



『ウルトラマン:アロング・ケイム・ア・スパイダーマン』とは、『週刊コロコロコミック』で連載されている漫画


【概要】

ウルトラマンスパイダーマンという、日本アメリカを代表するヒーローのクロスオーバー作品である。
原案に円谷プロダクションと脚本家の大石真司、シナリオを松本しげのぶ、作画を緋呂河ともが担当している。

本作の登場人物は原作ドラマなどよりもかなり若くデザインされており、容姿もドラマ版の演者に似せられていない。
世界設定も大分違う点があるので、恐らくはこの世界もマルチバースの一つという事なのだろう。
ただし、作画担当の緋呂河氏は自身のX(旧Twitter)において、原作との相違点やキャラの発言などについて謝罪を行っている。


【あらすじ】

アベンジャーズの仲間達と共に、ニューヨークを襲うDr.ドゥームの軍団と戦うスパイダーマン
しかし、戦闘よりも人命救助を優先するスパイダーマンはアイアンマンからその姿勢を叱責される。
そんな中、突然現れた謎の列車にドゥームもろとも連れ去られ、見知らぬ世界に飛ばされてしまう。
そこで見たものは、暴れまわる巨大生物と、それに立ち向かうBIGSAMURAIの姿だった!


【登場人物】

  • ピーター・パーカー/スパイダーマン
毒蜘蛛に噛まれてスーパーパワーを手に入れた、我らが「親愛なる隣人」。
アベンジャーズの仲間達と共にDr.ドゥームと戦っていたが、巻き込まれた人々を全て救おうとしすぎるあまりアイアンマンから「戦いを続ければ救える命と救えない命が出てくる」「その時必要な犠牲を選ぶ覚悟はあるか」と叱責されてしまう。
そして、ドゥームの攻撃で追い詰められてしまうが突然現れた列車にさらわれて別のバースに辿り着き、そこで出会った敵の命も救おうとするウルトラマンの姿に感銘を受けて「自分がヒーローとしてどうあるべきか」を見つけようと決意する。

日本に来て遭遇した事件の際、科学特捜隊に協力。
この世界はアベンジャーズが存在しない世界のため、「ニューヨークから来たヒーロー」として名乗り、その後は正体を隠して「スパイダーマンの友人*1」という名目でピーター・パーカーとして科学特捜隊に入隊した。
怪獣に対しても糸で動きを封じるなどサポート面で活躍し、民間レベルでも強盗を阻止するなどして知名度を上げている。

なおラゴンのエピソードにて、原作では「危機を感知する」一種の予知能力であるスパイダーセンスをテレパシーのように使用する描写があったが、原作との乖離が大きすぎた事もあって作画担当の緋呂河氏がXで謝罪文を投稿する事態に発展。
今後はテレパシー能力は削除し、原作に沿った描写を行うと発表している。
ただし、単行本では編集や印刷などに関わるタイミングの関係で修正作業が間に合わなかったため、そのまま収録されている。

光の巨人「ウルトラマン」に変身する青年。
変身する際、腕時計のタイマーを3分に設定する。当然ながらウルトラマンに変身している時は姿を消しているため、「また迷子か」とムラマツキャップやフジ隊員からは呆れられている。
原作ドラマ同様に正体を隠しているが、スパイダーマンは変身する所を見ていたために気づいており、「サムライ」と呼ばれる。

「全ての命を守る」事を使命として戦っており、それは人々だけではなく怪獣に対しても同じで少しでも救える可能性があるなら暴れまわる怪獣であっても身を挺して庇い、守る。
しかし、本当に手段が無くなった時には決断し、倒す。

怪獣であっても無闇に倒そうとはせず、救おうとする姿はいわゆる(特撮番組的な)「怪獣退治の専門家」というより「ウルトラマンコスモス」に近いかもしれない。

ウルトラマンと共に怪獣と戦う防衛組織。
ウルトラマンと同じく怪獣を簡単に倒そうとはせずに救おうとしており、数の減ってしまった怪獣の救助・保護活動も行っている。
しかし、この世界では度重なる怪獣の襲撃で怪獣抹殺の世論が高まっており、矢面に立つムラマツキャップの気苦労は絶える事はない。

本来は『ファンタスティック・フォー』のメインヴィランだが、本作ではスパイダーマンのライバルとして登場。
軍団を率いてニューヨークを襲撃し、アベンジャーズと戦っていたところ、スパイダーマンと共に謎の列車に乗ってウルトラマンの世界に辿り着いた。
ウルトラマンの世界においては、メフィラス星人と結託してラゴンを暴走させて暴れさせるなどの悪事を行う。

地球征服を企む宇宙人
本作では怪獣墓場に漂う怪獣の魂に再び命を宿す力を有しており、この力で再生した怪獣を手駒に地球を攻撃する。
性格は初代やシン版のような紳士ではなく、どちらかといえば二代目寄りな短気で粗暴。


【登場怪獣】

  • 異次元列車
特撮では『ウルトラQ』に登場。
ニューヨークで戦うスパイダーマンとDr.ドゥームの元に突如出現し、2人を乗せてウルトラマンの世界に連れていった。
その走行原理はDr.ドゥームをもってしても理解できなかった。

  • 深海生物ピーター
特撮では『ウルトラQ』に登場した怪獣。
学名を「アリゲータトータス*2という超深海生物で、本来は小さく無害だが、熱を与えると無限に巨大化する性質を持つ。
防衛軍のミサイルでウルトラマンをはるかに越える大きさにまで巨大化したが、ウルトラマンに海に落とされて縮小化。
さらにメフィラス星人が体内に仕込んでいた熱を発する機械もスパイダーマンに抜き取られて完全に無力化した。


特撮では『ウルトラQ』及び『ウルトラマン』に登場した怪獣。
人間と同じく家族を作り、さらにその家族が集まって形成されるコロニーでの共同生活や音楽を楽しむ感性など高い社会性を持つが、海洋開発の影響で住処を追われて人間の生活圏に現れた事で畏怖の対象となり、駆除が行われて絶滅危惧種になっている。

怪獣墓場に漂う魂にDr.ドゥームが力を与えて巨大化させ、同族も皆殺しにするほどに暴走してしまう。
もはや救う手段は残されておらず、最後の決断を下したウルトラマンのスペシウム光線で倒された。


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最終更新:2025年03月26日 11:01

*1 エージェントのようなものだろうか。

*2 特撮では「アリゲトータス」