科学特捜隊

登録日:2009/07/17 Fri 10:40:11
更新日:2021/02/19 Fri 16:54:43
所要時間:約 5 分で読めます




※この項目にはパソコン用AVG『ウルトラ作戦 科特隊出撃せよ!』の内容が含まれております。


ウルトラマン』に登場した地球防衛組織。正式名称は『国際科学警察機構 科学特別捜査隊』

一般警察の手に負えない異変や怪事件の捜査、他の天体の侵略者からの防衛が主な任務となる。

フランス・パリに本部があり、インド、トルコ、ボリビア、ニューヨーク、中近東、ブラジル、ロンドン、モスクワ、日本など、世界二十数ヶ所に支部を置く。
パリ本部の長官はスイス人のF・G・ピースであるとされている(本編未登場)。

日本支部は自衛隊や防衛軍(防衛隊)と協力しての作戦が幾度も行われているが、『ウルトラ作戦』においては防衛軍の下部組織として扱われている。
この位置づけの要因としては、科特隊が日本での数多くの怪異報告、つまり『ウルトラQ』での事件を受けてからの設立だからである。
資料などの引継は行われており、ラゴンのデータが存在するのはそのため。

基地は東京郊外に存在し、特殊金属をはさんだコンクリートで建造されている。
宇宙鳥獣エックスやケロニア、ブルトンゼットンに攻められた。

ジェットビートルや特殊潜航艇S号などのスーパーメカを配備。


設立初期の隊員はムラマツ隊長以下、ハヤタ、イデ、アラシ、フジの計五名で構成されたエリートの少数精鋭主義。
全員が日本人なのは、パリ本部が世界全体の怪異現象の処理に追われて人が割けなかったため日本でスカウトを行った結果である*1

本来は科学者顧問として一の谷博士がつく予定であった。
しかし博士は科学特捜隊初の任務・核露怪獣ゴルドキング退治の際に重傷を負い、引退してしまう(ウルトラ作戦での設定)。
本編では岩本博士が科学顧問の役割をになっている。
後に西郷長官が赴任し、他に二班が設立されヤマト班、ミナト班、ムラマツ班の三班体制となった。
本編の脚本家・金城哲夫による小説『怪獣絵物語ウルトラマン』では「五人で一チームが二十組、百人体制」となっている。

実相寺昭雄の小説『ゴールドラッシュ作戦』によれば、本来捜査資料の分類番号でカテゴライズされる怪獣・宇宙人に
プレス発表時に必要な適当な名前を即座に命名する、金下哲也なる資料部長が存在するとのこと(小説中には未登場)。

パラレルワールドの続編OVA『ウルトラマン怪獣伝説40年目の真実』では科特隊日本支部は40年の間に組織改変が行われ、地球防衛軍に吸収されている。
そのため、今もなお防衛職に就いている者は科特隊でなく、地球防衛軍で何らかの役職を持っている。


【各隊員】
ここではムラマツ班のみ紹介する。なお下の名前は劇中登場しなかった。

◆ムラマツ・トシオ (演:小林昭二)
通称「キャップ
一の谷博士からの依頼に答えたパリ本部より日本支部隊長になるよう命じられた。
本来はサコミズとともに活動する予定だったのだが、彼は宇宙へと行ってしまう。
ちなみにサコミズはCREW GUYS JAPANの隊長である。おかげで一からスカウトするはめに。
指導力があり、冷静沈着な命令を下すと同時に、できるならば平和的解決を目指す穏健派でもある。
(ただしガヴァドンの件では逆に強硬派として描かれていた)
『帰ってきたウルトラマン』の前身となる『続ウルトラマン』では30年後には既に引退したという老人になっており、
再び現れた怪獣に苦戦する地球防衛組織に助言を与える人物として登場が予定されていた。
OVA『ウルトラマン怪獣伝説40年目の真実』除隊後、10年前に他界しているため回想シーンにのみ登場(小林昭二が既に故人のため)。40年前にハヤタの正体を知っていたのではないかと、ウルトラマンは推測している。

シリーズとしての繋がりは全くないが、クロスオーバー作品『ヒーロー戦記』では仮面ライダーの立花藤兵衛とは双子という設定である。
また仮面ノリダーの立花藤兵衛はムラマツと同一人物であるというギャグがある。


ハヤタ・シン (演:黒部進)
事故でウルトラマンと融合した青年。主人公としては珍しい副隊長格であり、数々の功績を持つ科特隊養成所出身のエリート。
実践経験こそないが、航空機などの操縦技術はトップクラス。

小説版では(ウルトラマンに変身するたびに姿をくらませる為)市民から怪獣から逃げている臆病者呼ばわりされた。
ウルトラマンが地球に滞在した一番の理由は『ハヤタを死なせたくない』から。
最終話でウルトラマンと分離した後は、ウルトラマンと合体してからの記憶を失っていた。
…一部作品ではおぼろげに覚えていたり、ちょっとした拍子に思いだしたりするけど*2

ウルトラマンは本当に彼が気に入ったのか、その後の作品でも地球にいるときは基本的に彼の姿を使う。


◆アラシ・ダイスケ (演:毒蝮三太夫(放送当時:石井伊吉))
隊員きってのタフガイでよく異星人に操られる元警察官。熱血漢でいびきがうるさい。
怪力自慢の射撃の名手であり、あらゆる武器を使いこなせる。
『ウルトラQ』に出たM1号の事件で暴走した『地底超特急いなずま号』回収作業時にムラマツと出会い、スカウトされた(ウルトラ作戦での設定)。
ウルトラ警備隊のフルハシとの関係は(演者が同じなだけで)ない。そうでない作品もあるが。
OVA『ウルトラマン怪獣伝説40年目の真実』除隊後、老人介護施設の施設長に就任している。快活な毒舌は健在であり、これは中の人ネタである。


ウルトラマン放送中に笑点に出演し、「なんで正義の味方が座布団運びやってんだ」と言われたことら現在の芸名に変更したと言う。

仮面ノリダーにおいてはにジョッカーに操られた。


◆イデ・ミツヒロ (演:二瓶正也)
天才的な発明狂。マルス133など数多くの新兵器を開発し、特殊潜航艇S号や地底戦車ペルシダーも彼の作品である。
漫画『ウルトラマン THE FIRST』ではスペルゲン反射鏡も発明している(が、バルタン星人に盗み出されてしまう)。

明るい性格だが意外に繊細。アラシに劣らずいびきがうるさい。
科学センターのホープで、一の谷、岩本両博士の弟子だった縁でスカウトされる(ウルトラ作戦での設定)。
いくら作ってもウルトラマン頼りになることが嫌になり、一時気力を失う。
だが再生ピグモンの死を目の当たりにして復活、直後に再生ドラコを倒す。

小説「ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント」によれば、彼が開発したハイテク装備の殆どは
その場のインスピレーションで作った為まともなデータが残っていないものが多く、
また技術そのものもチート過ぎて受け継げる人間がいなかった事で殆どがロストテクノロジー化してしまい、
僅かに残った物もメテオールとして扱われている。
逆にウルトラマンの帰還以降40年間怪獣もウルトラマンも現れなかった平行世界であるオリジナルDVD『ウルトラマン怪獣伝説 -40年目の真実-』では
マルス133やマッドバズーカが今だ第一線で使用され続けていると自ら自慢している。
こちらはこちらで40年以上現役ということなので如何に優秀な設計であるかが窺えるだろう。

楳図版ではハヤタやアラシはイケメンなのにイデだけギャグ顔。


◆フジ・アキコ (演:桜井浩子)
紅一点であり、主に本部での通信連絡を担当するが現場に出ることもある。
親はパリ本部に勤めており、本人は様々な職を経ての志願。(ウルトラ作戦での設定)
『ウルトラ8兄弟』ではハヤタの奥さんだったが、別に恋人だった等の描写なし。
女性隊員で唯一、巨大化されたあげく、怪獣図鑑に怪獣と共に掲載された。


◆ホシノ・イサム (演:津沢彰秀)
何故か本部に出入りできる少年。後に科特隊特別隊員になる。
子供ながら、重いスパイダーショットを撃った事もある。
後半では科特隊の養成学校に入ったためか、登場しなくなる(実際は役者の都合)。
パラレルワールドの続編『ウルトラマン怪獣伝説 40年目の真実』ではイデの影響を受けてイギリスへ留学後、
民間の研究機関に籍を置いていることになっている。
『ヒーロー戦記』ではバルタン星人にウルトラアイともども人質にされた。


◆岩本博士 (演:平田昭彦)
科特隊初任務時に引退した一の谷博士に代わって科特隊顧問になった博士。(ウルトラ作戦での設定)
ジェットビートルの設計者であると同時に、フェニックス号などの高性能宇宙船も開発している。
ゴジラを抹殺したオキシジェン・デストロイヤーの開発者とは関係がないが、無重力弾は作り、初代ウルトラマンでも倒せなかったゼットンを倒した。
演者の平田昭彦は初代ゴジラ、初代バランに続いて三回も怪獣を一撃で撃退したことになった。
この人が最終話でうっかりしていなければ、ウルトラマンは死なずに済んだという声もある。


ピグモン
ジェロニモンとの戦いで、ジェロニモンのたくらみを人類に伝えた。
更に、戦意をなくしつつあったイデをかばい再生ドラコに立ち向かった。
ドラコにあえなく殺されてしまったが、ムラマツキャップは彼に科特隊特別隊員の称号を与えた。


◆一の谷博士(ウルトラ作戦のみ)
『ウルトラQ』の準レギュラー。
怪獣の日本襲来を予想して科特隊設立に尽力する。当初はメンバーに入っていたが科特隊初任務の核露怪獣ゴルドキングの戦いで負傷して引退している。




【科特隊の退治・対処した怪獣】

  • 核露怪獣ゴルドキング(ウルトラ作戦)
  • 硬態怪獣ビルガメラー(ウルトラ作戦)
  • 地底怪獣ゴロモス(ウルトラ作戦)
  • 誘拐怪人ケムール人(二代目)(ウルトラ作戦)
  • バイオ怪獣イオゴン(ウルトラ作戦)
  • 岩怪獣ロンゴ(ウルトラ作戦)
  • 宇宙鳥獣エックス(ウルトラ作戦・撃退のみで退治には至らず)
  • 宇宙怪獣ベムラー(長編怪獣映画ウルトラマンのみ)
  • 磁力怪獣アントラー
  • 地底怪獣マグラー
  • 吸血怪奇植物スフラン(多々良島の個体とジョンスン島の個体が存在)
  • どくろ怪獣レッドキング(甦れ!ウルトラマン)
  • ミイラ人間
  • 宇宙忍者バルタン星人(二代目、等身大で多数撃破)
  • 毒ガス怪獣ケムラー
  • 冷凍怪獣ギガス
  • 黄金怪獣ゴルドン (一匹目)
  • ケロニアの円盤(エアーシップ)数機
  • 吸血植物ケロニア幼体(説明のみ)
  • メフィラス星人の円盤(本人は脱出)
  • 再生ドラコ
  • 再生テレスドン
  • 怪獣酋長ジェロニモン
  • 砂地獄怪獣サイゴ
  • 変身怪人ゼットン星人(円盤数機、科特隊本部に侵入した個体)
  • 宇宙恐竜ゼットン

ペスター戦では最後のトドメこそウルトラマンが刺したものの致命傷を与えて瀕死状態にまで追い込んでいる。
ザラガス戦では科特隊の援護によってウルトラマンに勝利をもたらし、
ゴモラ戦ではゴモラの尻尾を焼き切って弱体化させた事がウルトラマンの勝利をもたらした。
アボラス&バニラ戦ではアボラスを援護してバニラを倒させる事で敵の数を減らし、間接的にウルトラマンを援護している。




【基本装備】

◆隊員服
平時には青いブレザーとズボン (フジ隊員はスカート) を着用しているが、その下にはお馴染みのオレンジ色のユニフォームを纏っている。
このユニフォームには簡易宇宙服としての機能も備わっており、有害な宇宙線や放射能も通さない。
ネクタイには危険探知機が付いていて、放射能や電磁波に反応して音と光で知らせてくれる。


◆ヘルメット
特殊素材で出来た丈夫なメット。バイザーを降ろすと宇宙ヘルメットにもなる。
メビウスにてサコミズが被っていたモデルは、色は同じだがモノはスーパーGUTSのヘルメットと同型。
当時改造元にしていたヘルメットが手に入らなかったのだろうか。


◆流星バッジ
科学特捜隊のメンバーの証。通信機としての機能も備わっている。
「ウルトラマン 40年目の真実」における発言からイデの作成したものであるようだ。

◆スーパーガン
隊員や科特隊の協力者に支給される小型の光線銃。
単体ではあまり強力ではないが、三つのスーパーガンの銃口を合わせて撃つ「トリプルショット」は強力無比。
再生テレスドンや劇場版でのレッドキングを壊れる様子もなく一撃で撃破している。
なんで毎回そうしないのかという突っ込みもあるが、後から新しく追加された機能ではという説もある。
様々なアタッチメントを装着することも可能。
大きさを誤解させる程グリップが短く、持ちにくそう。

後にトリプルショットは『ウルトラマンX』でも使用された。

◆スパイダーショット
主にアラシが使用する中型の熱線銃。
セレクターによって熱線から火炎、リング状のビームなど様々な機能を発揮する。
ウルトラ怪獣かっとび!ランド』ではアラシがレッドキングに対して放ったがマッサージ代わりにしかならなかった。


◆マルス133
イデがスペシウム光線を参考に2丁開発した強力な光線銃。
エネルギー源も同じくスペシウムを使用しており、理論上はスペシウム光線と同等の威力があるという。
分解可能で、またビートルの銃座に備え付けて使用する事も可能。




【メカニック】

ジェットビートル
科特隊の使用する主力戦闘攻撃機。詳しくは項目を参照。


◆小型ビートル
全長:15m
全幅:10.5m
重量:17t
最高速度:マッハ1.5
乗員:2名

支援や偵察に用いられるSTOL機。その形状から本編外で三角ビートルとも呼ばれる。
出番はジェットビートル程多くはないが、度々活躍した。


◆科特隊専用車
通信機が搭載されていること以外は普通の車両。
ベース車は「シボレー・コルヴェア」。


◆特殊潜航艇S号
全長:9m
全幅:2.4m
重量:40t
最高速度:20ノット (水中)
乗員:5名

ジェットビートルで空輸される小型潜航艇。一応魚雷で武装しているが、主に調査や連絡に使われる。
劇中にはS16、S21、S25の三隻が登場した。

とあるファンブックで紹介された際、よりにもよってベムラーに噛みつかれた写真が使われた。


◆ペルシダー (ベルシダー)
全長:7m
全幅:1.2m
重量:37t
最高速度:20km (地中)
乗員:3名

ゴルドン撃滅の為に投入されたイデ開発の試作地底戦車。
主にレーザー砲と地底魚雷で戦う。

資料と本編で名前が一致しない他、ZATのベルミダーII世は
このベルミダーの後継機ではないかという説があったりと意外と語られる話は少なくない。


F-4ファントムⅡ
実在する戦闘機で当時のアメリカ空軍の最新鋭機。
NY支部の機体がUMG麻酔弾を空輸した。

防衛軍もこの機体を使用しており、ブルトンやアボラス、メフィラス星人の円盤を編隊で攻撃したが…
F-4はこの後のウルトラシリーズや他の円谷プロ作品にも度々登場している






追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年02月19日 16:54

*1 本編の設定としては科特隊養成所を卒業した隊員であるため、スカウトではない

*2 「メビウス&ウルトラ兄弟」(ウルトラマンがハヤタとして重要な役職に就いている)などを根拠に「実は基本となる歴史でも覚えているのではないか?でなければ本人もなぜかわからないままハヤタが2人になってしまう」とする考え方も出来なくはないが