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変身(ヒーロー)

登録日:2012/04/06 Fri 16:54:36
更新日:2026/05/24 Sun 15:52:44
所要時間:約 6 分で読めます






ライダー、変……身!! トウッ!



O(%)o






蒸  着  !



ヒーローの変身――それは、何時までも色褪せる事の無い男達の永遠のロマンである。



ヒーローの殆どは生身のまま戦う事は無く、必要に応じてその姿を戦闘形態に変化させる。
それは戦闘スーツの装着であったり真の姿の解放であったり様々であるが、大半の者はそれに何らかのプロセスが必要である。

人はそれを「変身シーン」と呼び、ヒーローの特徴の一つとする。

番組を見る子供たちはこぞってこれを真似し、大人も彼等を永遠の物にするため視聴者達の印象に残るようなイカした変身ポーズを考える。

変身シーンはヒーローのお約束なのだ。

また、多くの場合は「名乗り口上」や「決め台詞」が重要な要素となる。

変身するヒーローは言い方を変えれば「ヒーロー」と「世を忍ぶ仮の姿」の二つの顔を持つ存在であり、「ヒーローの力では救えない人を仮の姿の職能で救う」など、この点を積極的に活用しようとする者も散見される。

因みに、変身するガンダムも存在する。

尚、ヒーローっぽくてもヒロインの変身は変身(ヒロイン)で扱う。


◆変身時のお約束と特異なケース


基本的に変身時は攻撃をしたりツッコミやコメントを呟くと言った横槍が入らないのが定番…と言われがちだが実際は割とそうでもなく、変身中に攻撃したり、変身アイテムを奪ったり、人質を取って変身出来ないよう仕向けたり…といったような変身妨害は変身ヒーローモノにおいては昔から定番であった。
流石に毎回やってしまうと作劇に支障をきたすためか回数はそれほど多くないことが大半だが、こうした展開が取り入れられる際はいかに敵の妨害をくぐり抜け変身するかという駆け引きも見どころとなる。
また、「変身する場所が人目につかない所なのでそもそも相手がいない」「変身時に周囲に結界を張る等奇襲に備える」
「変身時に膨大なエネルギーを放出するので近づくと危険」「組織の目的上、ヒーローの姿で倒さないと意味がない」など、毎回変身妨害をしないことに理由付けをする作品も多い。

自粛理由については名乗りを上げて変身するのはヒーローだけではなく、
怪人や幹部なども名乗りを上げて変身する事があったりするので変身中に攻撃が頻発すると自分達もやられて堂々巡りとなるので、
あえて攻撃せずに変身を見届けているのであろう(変身途中に攻撃したりするものはもう後がないようなケース)。

また、ヒーローの中には「変身シーンをあえて見せない」と言ったケースも存在し、こちらは神出鬼没さを視聴者に印象付ける事に貢献している。

変身の際に大仰なポーズをとるのは歌舞伎や時代劇に端を発する「見栄を切る」という日本独自の文化の影響が強いため、日本のヒーロー番組が海外、特に欧米に輸出されると「そんなことしている間に攻撃されるのでは?」と首をかしげる視聴者も多かったという。
しかし、スーパー戦隊シリーズがパワーレンジャーシリーズとしてリメイクされ、海外でも数十年間かけて定着したことで、あちらでも「見栄」を好む視聴者も増えてきたようだ。



以下、各作品に於ける変身シーンの傾向。


【仮面ライダーシリーズ】


言わずと知れた変身ヒーロー。
仮面ライダーのいわゆる旧1号は、腰の変身ベルト「タイフーン」に風を受け風力で変身すると言う設定で、バイクによる加速や飛び降りで風力を得る必要があった。
しかし主役を一文字隼人に交代した後に固有の「変身ポーズ」を取る事で能動的にその場で変身できるという設定が登場。
これは仮面ライダーを演ずる本郷猛が事故により出演続行が不可能になるアクシデントが発生し、番組続行案の一つとして代わりの主人公を登場させる運びとなった。
これは風力変身があまりにも抽象的でカタルシスに欠ける事による代替システムが求められた事と、新たな仮面ライダーに変身する一文字隼人(正確には一文字役の佐々木氏)が免許を取得していなかった事に起因する。*1
結果的に子供が真似しやすくなり、仮面ライダーの大ヒットに繋がった。
2号編が始まってしばらくの間は、「変身!」と掛け声を上げてから上着のファスナーを下げてベルトを出してポーズを取ったり、後述する平成ライダーのように溜めず一気に言い切ったりと、様々な見せ方が試行錯誤されていた。

これは後輩達にも踏襲され、所謂「昭和ライダー」と呼ばれる面々は皆独特の変身シーンとポーズを持ち、「仮面ライダー=変身ポーズ」を印象付けた。
本郷も一文字も変身前で既に強いため、ポーズ中に攻撃しないというよりは「変身の隙を作るぐらいは生身でも可能」と言うべきだろう。
たまにバイクに乗りながら変身するシーンもあるが、危ない為か作品一つに1・2回程度。
中でも仮面ライダーV3走行中にバイクのハンドルから両手を放して立ち上がり、そのまま変身ポーズという危険極まりない変身*2を披露しており、これは現在でもV3の代名詞の一つとして語り継がれている。

少し変わった例としては仮面ライダースーパー1がある。
彼は元々外部からの遠隔操作で変身システムを起動する方式が採用されていたのだが、ドグマ帝国に研究所を破壊されたため、赤心少林拳の修行によって「変身の呼吸」を体得し、拳法の型のような動きが変身ポーズとして登場した。
更に、番組後半には彼自身の成長により、更に素早いポーズで変身できるようになった。
変身ポーズ自体に設定上の明確な意味づけがある」「正規の手順が使えなくなったので別の方法で強引に変身システムを起動」「本人の成長によってポーズ簡略化」という、平成、令和ライダーでも中々見られないユニークなケースである。

変身に伴う弱点は基本的に「変身ポーズ」ではなく「変身ポーズを取り終わって変身中の行動不能時間」とされており、
終盤でライダー1号の攻略法がなくなっていったショッカーは変身中のライダーのベルトを絶対零度で凍らせるという手をとる。
ドクトルGは風見志郎に変身のチャンスを与えることなく優勢に戦えたが、 崖から落としてしまったことで変身のチャンスを与えてしまった
暗黒結社ゴルゴムは、エネルギーに反応して爆発する性質を持つイラガ怪人の繭を町中に設置することで、多量のエネルギー放出を伴うBLACKの変身を妨害しつつインフラも停止させる一挙両得の作戦を行い、後一歩のところまで追い詰めたが、南光太郎が「空中でなら周囲に繭がない」と気づいたことで失敗。
そしてクライシス帝国に至っては、BLACKの全能力を研究し尽くして機能停止ビームを開発し、BLACKへの変身機能を破壊した上で宇宙空間に放り出して処刑する戦法を地球侵略の初手で実行するというガチっぷりだったが、相手がキングストーンを有する世紀王だったのが運の尽き。不思議なことが起こってBLACK RXにパワーアップされ、機能停止ビームも通じなくなった
おまけに「変身中の光っている間はダメージ無効」と劇中明言されてしまっており、イラガ怪人方式の変身妨害も通用しなくなってしまった。流石RXだ。

また、ストロンガーのチャージアップやBLACK RXのフォームチェンジのような二段変身も既に試みられている。
この試みは当時こそあまり使われなかったが(ストロンガーはともかくRXについては以降はOVや映画だった為尺が少ない事もあるか)、
平成ライダーにて「1人の仮面ライダーがフォームチェンジで特性の異なる複数の姿を使い分ける」という形で定番となった。
この辺は「ウルトラシリーズ平成三部作からの影響を受けたのでは」と考察するファンも多い。


時は移り変わって平成ライダー及び令和ライダーシリーズ。
やはり一部の例外を除いて皆変身ベルト(+各種アイテム)で変身する。

平成ライダー1号である「クウガ」にも当然変身シーンやポーズは存在したが、流石にリアルで知られる「クウガ」。
腕が視界を遮らないように構えを工夫することで、変身妨害を想定した変身ポーズが盛り込まれた。
そして実際に、3話目にして女豹怪人ズ・メビオ・ダが早速変身中の五代雄介を攻撃し、雄介も変身しながら応戦すると言う、自然な流れの中でカッコいい対応を見せる事で新時代の特撮の姿勢を示してみせた。
その後は「クウガを倒したらゲゲルのスコアにボーナスが発生する」という追加ルールが定められており、変身妨害が恒例化しなくなったことにも「グロンギ側も、雄介をクウガに変身させてから倒した方がメリットが大きい」という理由づけが行われた。
これ以後平成ライダーでは変身中の攻撃が今まで以上に盛んに行われるようになり、
ライダー側も「変身プロセスの簡略化」「生身で戦いながら隙を作って変身」「変身してから現地に移動して戦う」「変身プロセス自体を攻撃に組み込む」「バンクシーン」と言った工夫を凝らす様になった。
ただ、シリーズが進むにつれ、次第に昭和ライダーのような「クサさ」を取り入れる動きも生まれ、平成第2期の中頃辺りからは凝った変身ポーズも復権しつつある。
また、『仮面ライダー電王』、『仮面ライダーOOO』、『仮面ライダーゼッツ』では変身するフォームによってポーズも違うという試みが取り入れられている*3(『OOO』は左手のみ違う)
他の作品においても「最強フォームのみポーズが変わる」「変身者が変わるとポーズも変わる」といったケースはある。

クウガにおけるもう一つの変革として、「変身」の言い方が昭和ライダーの「変....身!」といったタメのあるものではなく、
変身!」と一気に言い切るようになった。
これは、クウガに変身する五代雄介を演じたオダギリジョーが、
「見栄を切った言い方より自然な流れでの言い方の方が良い」という主張を押し通したため。
現場では昭和の言い方でやれと言われたそうだが、それでも言い切るようにやったところ、そのままOKが出たのだとか*4
結果的に、この言い切る形の「変身!」は平成ライダーシリーズで受け継がれたが、シーンによっては演出として溜めを入れることもあり、また照井竜仁藤攻介など溜めを入れた掛け声を基本とする者もいる。

なお平成では、強化アーマーを身に着けて変身するタイプと、肉体そのものが変化するタイプがいる。
一見装着系に見えるが実は肉体変化系だったりするライダーもちらほら。
前者の場合マスク割れが出来る為作劇には持ってこいだが、海外の視聴者からは「変身といってもスーツに着替えているだけでは?」という指摘が多かったらしく、海外展開を前提とした『ゼッツ』では強化スーツ路線から一度離れ、演出面でも肉体変化を強調している。


ウルトラマンシリーズ


ギネスにも(シリーズの長さが)認められた、日本が誇る巨大ヒーロー。
殆どの変身者は変身アイテムと呼ばれる変身用の小道具を持ち、それを使用する事によって変身する。
その際、ウルトラマンが飛び出してくるような変身バンクが主に使われている。通称:「ぐんぐんカット

上記の顔文字のような片腕を上げるタイプが主流だが、アグルのような両腕やセブンゼロのような体に身に纏うように変身する特殊型や、
マックスマグニフィセントのように腕を挙げないタイプ、
メビウスエックスのように、バンク中にポーズを変えるタイプ、
ギンガのように腕を手前で組んでくるくる回転しながら変身するバンクなど意外と多種多様。

マックスに関してはポーズ以外にも、「いったん特殊型のように変身してから巨大化する」という一風変わった変身バンクになっている。
このタイプの例は他だとジードにおけるゼロのぐんぐんカットくらいでかなり珍しいタイプ。
合体ウルトラマン系列だとまた違った演出がなされる場合も多い。

また続編にて変更されたためギンガのようにバンクのタイプが二種類あるものや、
かなり凝ってるビクトリー映像作品に出るたびに演出が違うゼロなどのような特殊なケースも存在する。

平成に入ってからは、いろんな事情*5で劇場作品では(特に昭和ウルトラマンは)変身バンクを新規に作り直すこともあるため、
本放送時と劇場版の変身バンクを見比べてみるのも楽しい。

ぐんぐんカットのパターンは当該項目参照。 

昭和ウルトラマンでは無言で変身することが多かったが、
『ウルトラマンT(タロウ)』で東光太郎が「タロウー!」とウルトラマンの名前を叫びながら変身したことに端を発して叫び変身が見られ始め、
平成ウルトラマンでも『ウルトラマンガイア』の中盤から高山我夢が「ガイアー!」と叫び変身を始めたことで、
以降の作品でも『コスモス』などで叫び変身が採用された。
そのためか、ティガダイナも、劇場作品などでは本編ではあまりしなかった叫び変身を行うことも。

ちなみにガイア以降で叫び変身がデフォルトでないのはネクサス、マックス、ゼロ、ギンガ、ブレーザー、アーク。
代わりにネクサスでは「ウォォォォ!」と叫びながら変身することも多かった。
なお、ギンガの場合はギンガSからは叫び変身になっている(おそらくタロウリスペクトだろう)。
オーブは変身アイテムを構える時には無言の場合が多いが、変身プロセスや変身後に「光の力、お借りします!」などの決め台詞を言い、
ジードではさらに変身アイテムを構える際にも決まった口上を述べるようになった。


ウルトラマンは怪獣を始めとした巨大な敵を相手にする事が多いため、変身そのものを妨害されることは殆ど無い。
周囲の人間は逃げ惑っていて関心を避けるのは容易いし、怪獣は人間態のウルトラマンを敵だと認識できないためである。
しかしまったくないこともなく、例えば「メビウス」ではレッサーボガールが変身しようとしたヒビノ・ミライを攻撃し、気絶させることで変身を妨害していた。
他にもダークルギエルは、変身中のギンガを蹴飛ばすという前代未聞の大胆な妨害をやっていた(ご丁寧にもぐんぐんカット内に割り込んでくる演出)。
また、変身アイテムそのものが盗まれたりして変身が阻害されることもある。特にセブンのハニートラップ絡みは有名。

変身者とウルトラマンが別人格である場合、状況によっては変身をウルトラマン自身が制止したり、
変身者に戦う意思がない(もしくは戦える精神状態でない)まま変身したために力を存分に発揮できないといった事が起きる。
ウルトラマンコスモス』では逆に、ムサシの窮地を救うべくコスモスが変身をするように促したこともあったし、
ウルトラマンZ』において、おおむねの意見そのものは一致している時期のエピソード含めて「行くぞハルキ!」「押忍!」とお互いにウルトラマンとしての力を行使するべき状況であることを確かめてから変身動作に入っている描写があるなど、
近年の「ウルトラヒーローだって、自分の言葉で意見を述べる『登場キャラクター』である」描写が定着してからは軽くでもお互いに変身を促し合う演出も多く見られる。
かなり特殊な例では、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』で登場したティガの一形態であるティガダークは、
過去のティガが闇の力を振るっていた時の形態であるため、光の心を持ったまま変身した主人公のダイゴの精神と噛み合わず、
いわば心と肉体の属性がアンマッチだったために本来の力を発揮できない*6という事態に陥っていた。


ウルトラマンが人間に擬態しているパターンでは、エネルギーの酷使や重度のダメージによって変身能力が失われる可能性もある。
そもそも擬態しているタイプはむしろ人間に変身しているので、元の姿に戻る術を失うこともある、と言った方が正確か。
『トリガー』に客演したリブット曰く、ウルトラマンは人間の姿になると光の力を解放するアイテムがないとウルトラマンの姿になれないとのことなので、
例え擬態型であっても、アイテムを用いて元の姿に戻るプロセス自体は「変身」に近いようだ。
実際に明言されていないだけで、『レオ』の時点ですでに、セブンが大きなダメージによる変身アイテム喪失により「ダンの姿しか使えない」状態となっている(ウルトラ念力などごく一部の技は「一応」使用可能*7、程度)ケースが存在している。


スーパー戦隊シリーズ


戦闘服を着込む以上、当然彼等も変身アイテムを所有している。
変身アイテムは多くの場合全員で統一されているが、追加戦士などは他のメンバーと全く違うアイテムで差別化することも多い。
また同時変身はほぼお約束である。
こちらも強力な攻撃を受けると変身解除される事がある。

また、やっぱり変身アイテムはよく取られたり無くしたりするが、作品によっては「アイテム自体は大量生産品なので失くしたり壊されても新品を用意できる」というケースも。

特命戦隊ゴーバスターズ』などでは敵の攻撃を防ぎながら変身が可能。
轟轟戦隊ボウケンジャー』では敵の武器を利用しての変身も度々見られた。
烈車戦隊トッキュウジャー』に至っては自動で相手を弾き飛ばしてくれる機能がつき、変身妨害の心配がなくなった。
他にも変身アイテムが壊されたり故障したりして、応急修理するシーンもあったりする。

変身アイテムには特にこれといった「伝統のモチーフ」はないが、『太陽戦隊サンバルカン』で腕時計をモチーフにしたバルカンブレスが登場してからは変身ブレスが主流だった。
これは男児が憧れるパパ必須の携帯品が腕時計だったためで、玩具でも実際にデジタル腕時計機能を備えていたケースも多い。
平成に入ると、『電磁戦隊メガレンジャー』のケイタイザーや『百獣戦隊ガオレンジャー』のGフォンを皮切りに携帯電話も多く用いられるようになった。
しかしブレスレットも、そのシンプルな使い勝手の良さゆえか定期的に登場する。
一方、スマホは「タッチパネルで入力し、開閉や物理ボタンはほぼなし」という形式が玩具化しづらいためか、今のところ初期メンバーの変身アイテムに用いられたことがなく、『特命戦隊ゴーバスターズ』のモーフィンブラスターや『烈車戦隊トッキュウジャー』のアプリチェンジャーなど、追加戦士用に少数登場するに留まっている*8
「スマホ型アイテム」全体に裾野を広げても、該当するのは『王様戦隊キングオージャー』のキングスホットラインくらいである。
そして、時代の経過に伴って携帯電話/スマホが子供にも身近になりすぎてしまったためか、銃や剣などの武器型変身アイテムが主流になり、『動物戦隊ジュウオウジャー』を最後に携帯電話型変身アイテムは用いられなった。
これは同じ東映とバンダイが手がける「プリキュアシリーズ」でも見られ、手鏡やメイクセット、たまに変身ブレスといった「女の子が携帯していて不自然ではないおしゃれアイテム」のことが多めで、「明確に変身ケータイ」であるチームは意外にいない。次点で明らかに変身というかプリキュアとしての対応活動にしか用途が無い形状のものも多め。

ちなみに戦隊初期の作品ゴレンジャージャッカーバトルフィーバーには変身アイテムが存在せず
ゴレン・フィーバーはそれぞれ「Go!」「フィーバー!」と叫んで一回転すると一瞬で変身可能。

一方のジャッカーは基地の変身用カプセルに入ってエネルギー(ぶっちゃけ放射線)を照射してもらう事で変身が可能とちょっと面倒くさい。
しかも場所が限られている。…つまり凄まじく不便なのでこれ以降は変身自体はどこでもできるタイプしか出ていない。
他社作品だがトミカヒーローシリーズでも「レスキューフォース」ではジャッカー方式が使われたが、流石に不便だったらしく*9
第2期にあたる「レスキューファイアー」では道具さえあればどこでも変身できるようになった。
トミカヒーローについては「シーズンをまたぐのを使って技術的な進歩を暗示している」、とも解釈できるか。



【アメリカ】


アメリカのヒーローは基本的に普段からヒーローとしての能力を使うことができるため、
全身タイツなどを普段着の下に着込んでおいて非常時に服を脱ぎ捨てるか、コスチュームを着込んで変身する。
つまりヒーローの姿は日常の姿を隠すためのそれであったり、ただの戦闘服とも言える。

また殆どフルフェイスのマスクを着用しないため、服を脱ぐだけで変身でき、余り時間を取らないのも印象的。

ちなみにスーパーマンは正体を隠さなければならないにもかかわらず素顔を完全にさらけ出しているが、
それでもバレないのは、彼が普段掛けている眼鏡から催眠電波が出ており、周りの者はスーパーマン=クラークであることを認識出来ないから、という
中々にヤバい設定が存在する。

そんなもん使うなら最初から覆面しろよ……。*10

ただしアイアンマンのような装着型ヒーローや、
ハルクのような変異型ヒーローといった、変身することによってヒーローになる者も一部にいる。

日本の戦隊をリメイクしているパワーレンジャーは当たり前だが日本の戦隊のまんま。
ただし、変身バンクは素顔が出ている事が多いからか、大体新規に作り直されている。
また、文化の違いや玩具規制の関係でアイテムのギミックが削除されたり*11、アイテムそのものが変更されるケース*12もたまにある。

アメコミ初の「変身」は、フォーセット・コミック(現DCコミックス社)の
キャプテン・マーベル(現シャザム)と言われている。


メタルヒーローシリーズ


後の特撮ヒーロー界に多大な影響を与える画期的な演出をいくつも生み出した『宇宙刑事ギャバン』。
その革命の一つとして「変身自体は瞬間的に済ませ、名乗った直後ナレーションによってそのプロセスが解説される」という手法が用いられた。
これは「変身中に敵が攻撃しない理由付け」になっており、実際に劇中でも敵に銃撃されたギャバンが瞬時に変身し、弾を掴み取って回避してから変身プロセス解説というギャバンならではの場面もある。
ただし変身ポーズは複雑で子供には少々難しい。

この手法はのちのメタルヒーローシリーズにも受け継がれ、ギャバン方式以外にも
など、変身アイテムのアピールが強まる時代の中で「アイテムに依らない変身」を追求していくことになる。
特捜ロボ ジャンパーソン』に至っては人間態が存在しないため、変身そのものが廃されている*14
強いて挙げるなら、『特捜エクシードラフト』ではトライジャケットを専用車両から取り出すためのキーとして専用端末のアクセスロック-Sを用いるため、これが変身アイテムと言えば言えなくもない。

重甲ビーファイター』でようやく、一般的な携帯式変身アイテムのビーコマンダーが登場し、次回作『ビーファイターカブト』でもコマンドボイサーとインセクトコマンダーが用いられた。

コメディ路線に舵を切った『ビーロボカブタック』では、低等身のマスコット形態「ノーマルモード」から高等身の戦闘形態「スーパーモード」に移行する「スーパーチェンジ」が用いられたため、再び変身アイテムは廃止。
ただしビーロボ1号機のカブタックと2号機のクワジーロは、相棒となる人間が所持する友情コマンダーでコマンドを音声入力しなければスーパーチェンジ出来ないため、これが事実上の変身アイテムに相当する*15
テツワン探偵ロボタック』でも友情コマンダーに相当するワンダフルートが登場したが、これは厳密には充電装置であり、後半には普通に自力でジシャックチェンジすることの方が多かった。

終了したスーパー戦隊シリーズの後継作「Project R.E.D.」第一弾として『ギャバン』をリブートした『超宇宙刑事ギャバンインフィニティ』では明確な変身アイテムとしてギャバリオントリガーが登場したが、変身シーケンスと掛け声はギャバンのものを踏襲しており、蒸着プロセスの解説もしっかり挿入されている。



牙狼シリーズ


ハイパーミッドナイトアクションドラマ。

本作のヒーローである魔戒騎士たちはホラーの弱点である「ソウルメタル」で作られた鎧を召還し、装着することで変身する。
具体的には武器(剣や槍など)で空中に円を描くようにして空間を切り裂き、その裂け目から魔界にある鎧を呼び出す。
鎧はホラーの力を利用して作られているため、理性を保ったまま装着できるのは99.9秒に限られる。
しかし、体を極限まで鍛え抜き、ソウルメタル製の武器と魔法衣で武装した魔戒騎士は生身でも非常に強く、弱いホラーなら鎧を装着せずに倒されるケースもある。
そのため魔戒騎士にとっては変身そのものが必殺技であり、互角に戦うために鎧を装着するのは相応の強敵が相手である場合に限られる

映画作品においては、なんらかの理由で鎧の召喚を封じられ、鎧無しでは苦戦は免れない強敵を相手に生身で立ち向かわなければならなくなるのがお約束で、
絶対的な力の差を前にしても決して諦めない『守りし者』の矜持」「誓約を打ち破り変身に成功した時のカタルシス」が大一番での見どころとなる。

身も蓋もない話をすると、これは「撮影用のスーツがアクションに不向き」という撮影上の都合によるものが大きい模様。

また、魔獣装甲コダマや鎧竜エデルなど、魔戒騎士の鎧によく似た戦闘形態を持つ者もたまに登場する。



◆ネタな変身プロセス

以上の様に「変身」とはヒーローにとっての見せ場だが、ギャグ系の作品ではそこにも笑いを入れてくることがある。

タイムボカンシリーズの第5作目。
いつもは主人公の気合と掛け声で変身しているように見えたが、後半で実は「掛け声の後一時的に意識を失わされ、その間瞬間的に未来へと転送され『変身班』による処置が施される」というめんどくさいプロセスが挟まっていることが判明した。

  • 電エース
河崎実が制作・主演しているミニ特撮ドラマシリーズ。
主人公が「快楽の星」出身なため、「何か気持ち良くなることをする」という変態じみたトリガーで変身する。
まあ「ビールを一杯」なんて快楽でもOKなのだが、「ビールがないから女性に無理やり抱き着く」・「お楽しみの最中にうっかり変身してムード台無し」なんてアレな変身シーンも散見された。

  • 雅楽戦隊ホワイトストーンズ
ローカル番組『ドラバラ鈴井の巣』内で放送された低予算特撮ドラマ。
変身プロセス自体は「主人公3人が雅楽三管を奏でる」という雅やかなものだが、なぜか約一名全裸カットが挿入された。

  • ドッコイダー
ライトノベル住めば都のコスモス荘』に登場するヒーロー。
スーツの製造元が玩具メーカーのため変身のたびに大仰なポーズを取る必要があるのだが、その性質上「ある程度広い場所じゃないと変身出来ない」という弱点が存在する。

  • 仮名ライダー
空想科学大戦!』2・4・5巻に登場するヒーロー。
原作者が「強さが短時間で変化する」メカニズムを考案できず、
編集長が「一瞬での変身」を譲らなかったため、
変身を宣言してポップアップテントを設営して着替える
という仮面ライダーとアメコミの折衷のようなプロセスを踏む。
ただし何度もやるようなギャグでもないので予め着替えてから姿を現すことの方が多く、仮名ライダー単独でのヒーロー活動から「SAMON三馬鹿ウーターマン・カガクゴーとの三大ヒーロー」に移った4~5巻ではサラッとトオルから仮名ライダーに着替えている描写のエピソードも多い。
一応着替えその物もそれほど時間はかからないようで、「素顔の状態で敵に殴り飛ばされた直後、破れたエアバッグ*16の中から仮名ライダーとして登場する」という変身レベルの早着替えを見せた事も。

  • ゴゴレッド
過去に様々な特撮ヒーローを演じていた高野八誠氏がメガホンを取ったアマチュア映画『HE-LOW』に登場する、午後のひと時を守るゴゴファイターのリーダー。
「午後の珈琲」を飲むことで変身するのだが、変身できるのは午後のみで、更にスーツを着用する際はスタイリストに着付けを手伝ってもらわないといけないため1回の変身が長い、などやたらと使い勝手が悪い。
また、物語中では「スライダー仮面龍騎士」及び「ウルト・ロマン」というヒーローも登場しているが、変身アイテムは生活に困って売却済みだった。なので代わりにどっかで見たような変身アイテムモザイク付きで持ってきたが、流石に東○と円○プロにそこまでは許可を取っていなかったため途中でストップが入っている。

  • スーパー戦闘 純烈ジャー
メンバー4人のうち3人が過去に特撮ヒーローを演じていたことでも知られるムード歌謡グループ「純烈」のメンバー達が本人役で演じる、温泉の平和を守るヒーローチーム。
万能効能温泉マイク「マイクチェンジャー」に掛け声を吹き込むことで、各メンバーと契を交わした温泉の女神「オフロディーテ」を召喚しエネルギー融合することで変身する。
銭湯の浴室を背景に、ワープしてきたおばちゃんが純烈メンバーと抱き合った後、アーマーに変化して装着されるという変身バンクはインパクト抜群。

  • 神話戦士ギガゼウス
関西ローカルの特撮ドラマ。
地球防衛とヒーロー事業を営む法人「ゼウス技研」の実働隊「ゼウス隊」のメンバーが変身アイテム「ゼウスブレス」を使って変身する。
変身シーケンス自体は「ギガ・フィックス!」と掛け声を上げてゼウスブレスを胸の前で構える、というありがちなものだが、特筆すべきは変身したあと。
というのも、ギガゼウスへの変身は身体に著しい負荷を与えるため、一度変身したら最低2日はインターバルを置かなければ最悪命の危険がある。
そのため、ゼウス隊では5日ごとのシフトを組んで交代制で変身しており、ゼウスブレスも1つしかないものを使い回している*17。そのため、ギガゼウスがダメージで変身解除された際、他のメンバーの間で「俺は昨日変身しててシフト的に無理だからお前にブレスを託す」という脱力モノのやりとりが繰り広げられることもあった。
また、変身を解除すると何故か感電するらしく、顔が痙攣したり白目をむいたりする。







……と申す熱心な方もいらっしゃるので、追記・修正は変身中に襲い来る悪役を退けてからお願いします。

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最終更新:2026年05月24日 15:52

*1 しかし、佐々木剛自身は「免許を所持していなかったから変身ポーズが加わったと説明は受けていない」と述べている。

*2 演じる宮内洋氏の要望により、牽引によるトリックではなく実際に運転しながら変身していることがはっきりと分かる映像になっている。そもそも、この変身自体が彼の提案とのこと

*3 『電王』はフォームチェンジすると人格も変わるため、各人格がそれぞれ変身ポーズを考えている、という理屈である

*4 放送当時の玩具CMでは、昭和ライダー同様に「変ンン身!」と溜めを入れた掛け声を披露している

*5 決定的な理由としては、「メビウス&ウルトラ兄弟」の際に「セブンだけ地球人としての姿が映る」という理由から、設定面・技術面それぞれの整合性のために全員分を現在の技術で作り直した事が挙げられるだろう

*6 『ティガ』においてはかつてのティガが地球に置いて行った戦闘用の肉体と主人公のダイゴが一体化しているという設定で、その肉体にかつてのティガの精神・魂は存在しないので、闇の力を使っていた時のコツなどを訊ねたり、そもそも戦闘自体を任せるという選択肢がなかった。

*7 消耗が激しいらしく、「(現状で使ってしまうと)命を縮める」とナレーションで説明されている

*8 スマートウォッチであれば『魔進戦隊キラメイジャー』のキラメイチェンジャーのモチーフに採用された

*9 子供から「変身して見せてよ」と言われてここではできないと返すとニセモノ呼ばわりされたり、現場に居合わせた隊員がすぐに合流できない場面もあった

*10 スーパーヒーローにあまり馴染みのない開始当時の風潮では、表情のわからない主役は受け入れられなかったとかなんとか

*11 ショドウフォンの変形ギミックとスシチェンジャーのディスク装填ギミックが削除されたパワーレンジャー・サムライが該当

*12 アイテム無しで変身するエイリアンレンジャー、黒騎士ことマグナ・ガーディアンの変身アイテムとしてダイレンジャーのオーラチェンジャーが流用されたロスト・ギャラクシー、初期メンバーの変身アイテムがグローブからサングラスに変更されたジャングルフューリー、変身アイテムが忍者一番刀とスターバーガーからカラクリヘンゲンに変更されたニンジャスティールが該当

*13 「生身で現場に向かっている次の場面で変身して登場」「物陰を通り抜ける一瞬の間に変身」など

*14 バイザーを装着して「アクションモード」に移行するプロセスが一般的なヒーローの変身に相当するが、後半は常時アクションモードで行動していることがほとんどだった

*15 実はこれは「友情コマンダーで友情の力を増幅し、スーパーチェンジに必要なエネルギーを確保」というメカニズムであり、最終回ではスターマインドに友情コマンダーを破壊されたカブタックが、これまで譲との間に育んだ友情の力により最初で最後の自力スーパーチェンジを果たした

*16 全身を包むボール状の巨大なタイプ

*17 単純に1つしかブレスを作れなかったという事情もある模様