怒愚魔党(ウルトラ忍法帖)

登録日:2025/02/08 Sat 18:17:44
更新日:2025/02/14 Fri 18:04:02
所要時間:約 2 分で読めます




怒愚魔(ドグマ)(とう)とは、漫画『ウルトラ忍法帖超』に登場した悪の忍者組織。
実は『北斗の拳』にも同じ名前の野党集団が出てくるのだが全くの偶然。あんまり人気も知名度もないリュウ編の頃の話なので……


概要

マンセブンの少年時代を描いた「マンとセブン 友情の証の巻」(ボンボンKC『(フラッシュ)』2巻*1、電子書籍版15巻収録)で回想シーンに登場。
マンとセブンがティガと同じくらいの齢の頃、朧党をはじめとする悪の忍群と敵対する以前に最初に戦った悪の忍群で、彼らとの死闘はマンとセブンにとって大切な思い出となっている。

みどー曰く「子供のマンとセブンに壊滅させられたのだから、あまり大した組織じゃなかった。あ……マンとセブンが子供のくせにすごすぎたのかも」


構成員

  • 怒羅吸羅巣(ドラキュラス)
怒愚魔党の首領。
目的のためならば子供を殺すことも躊躇しない残酷非道な冷血漢。

モチーフ怪獣は、『帰ってきたウルトラマン』の吸血星人ドラキュラス

  • 下忍
のっぺりとした仮面を被った怒愚魔党の戦闘員。
セブンを助けるため単身アジトに殴り込んだマンが1人で全滅させた

シンプルな見た目なのでモチーフはいない、と思いきや、実は同じく『帰マン』に登場した原始地底人キング・ボックル……の頭の真ん中の部分
当初はキング・ボックルを怒羅吸羅巣の側近の忍獣として出すつもりだったらしく、電子書籍『設定資料集』にラフが残っている。


動向

鶴亀の国の将軍・ウルトラの父を暗殺して名を上げようと企み、その障害となるウルトラ忍者・ゾフィーを将軍から引き離す作戦を練っていたところ、ゾフィーに内緒で討伐に来たセブンに攻め込まれるが、いとも容易く返り討ちにし、彼を人質としてゾフィーを誘き出し、その隙を突いて将軍暗殺を行う作戦に変更。
それから3日後、怒愚魔党からの投げ文を受けたゾフィーが彼らの目論見を察し、敢えてセブンの救出よりも将軍の護衛を選んだことを知り、最早用無しとなったセブンを始末しようとする。


「小僧!!おまえゾフィーにみすてられたぞ!!」
「ゾフィーがここにくりゃ
そのあいだに将軍を殺すてはずだったんだがな……」

「もうおまえに用はない」


絶体絶命のセブンに怒羅吸羅巣の魔爪が迫るその時、六方とも八方ともつかない刃並びがメチャクチャな不恰好な手裏剣がドラキュラスの手に刺さる。
その手裏剣を放った相手は、護衛を優先したゾフィーに代わってセブンの救出に来たマンであった!!

そして傷だらけになってまで助けに来てくれたマンを見たセブンの怒りが爆発。
怒羅吸羅巣はそのままセブンの猛攻に押され、その野望もろとも滅ぼされた。

最初は互いの性格の不一致からいがみ合っていたマンとセブンはこの戦いを通じて友情を結び、セブンもまた「くさったトマト」と嘲笑っていたマンの不恰好な手裏剣をその証として貰い受け、ウル忍を引退した今になっても大切に保管している。


マン「右腕の調子、だいぶいいみてーだな」
セブン「ああ…お前が店をやってくれるなら、
オレがウル忍に戻ってもいいぜ」
マン「ば、バカいってんじゃねーぞ、おい……」

「「アハハハハ……」」


余談

  • この回は『超』の時期に作られたエピソードだが、単行本の刊行が停止。『輝』2巻に特別編として収録され、後に電子書籍化された際、15巻(『超』編最終巻)に収録された。
    • ちなみにこの回も最終回の1話前の話だったりする。
  • マンとセブンが怒愚魔党と戦った当時は「悪の組織群雄割拠の時代」だったという裏設定があり、これについては『輝』闇の邪法編でより深く掘り下げられる。
  • みどーとしては、マンとセブンの少年時代の話はもう何回か描きたかったらしい。


追記・修正は不恰好な手裏剣を投げつけられた人にお願いします。

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最終更新:2025年02月14日 18:04

*1 特別編として収録