マン(ウルトラ忍法帖)

登録日:2024/12/29 Sun 16:11:41
更新日:2025/07/01 Tue 19:16:07
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マンとは漫画『ウルトラ忍法帖シリーズ』に登場するウルトラバカ忍者である。

概要

鶴亀の国に存在するウルトラの里の忍者組織・ウル忍の実質的なリーダーで、『ウル忍』の主人公。
モチーフは言わずもがな、ウルトラシリーズの代表格、初代ウルトラマン

鶴亀の国征服を企む冥府羅州烈風斎に率いられる「朧党」をはじめとする悪の怪獣忍者組織と日夜戦いを繰り広げているが、普段は相棒のセブンや上司のゾフィーに叱られてばかり。
しかし根は強い正義心を持つ熱血漢であり、シリアス編では打って変わったように真面目な態度を見せることも。……が、ネオ朧党編でマンが首領になった際、タロウの説得にツッコむ形でレオから「虓魔王編(あの時)のマン兄ちゃんがおかしくて、今のマン兄ちゃんが正常なんじゃないの?」というある意味ごもっともな指摘を言われてたり……。

カラータイマーは炊飯器になっている*1が、原典と違って時間切れで戦えなくなったり壊されて死んだり奪われてしぼむなんてことはない。
むしろZ屯(ゼットン)に胸を攻撃されても付け忘れてきたため九死に一生を得たなんていうほぼ原作準拠のギャグネタがあった。

『疾風』第1話から『(フラッシュ)』最終回までほぼ全話出演している。マン未登場回はいずれも『寿』の「忍小が舞台」か「真・荒神流がメイン」といったタロウ、ティガなどの年少組が主役のもの。


プロフィール

  • 所属:ウル忍→朧党/ネオ朧党(首領)→プー忍(プータロー忍者)(無職)→ウル忍
  • 性別:男性
  • 年齢:24歳(「THE KOROSHI(ザ・コロシ)の巻」の新聞記事より)→30歳ぐらい(「風士コスモス登場!!」より)
  • 生年月日:つるかめ7年12月17日
  • 星座:ギョウ座
  • 干支:かものはし年
  • 給料:月給25,000円
  • 出身地:鶴亀の国
  • 好物:カビたor腐った饅頭、消費期限切れの牛乳、天ぷら、ホルモン
  • 特技:拾い食い


人物像

性格

簡単な計算ができないほどの底抜けのバカ
さらに付け加えるならスケベでドジでアホで乱暴で野蛮で怠け者で性悪でドケチでドS、おまけにオナラも臭いウンコたれでゲスの極みなサイテーのクズ野郎(以上、全部作中で他のキャラから言われたマンの印象)と主人公にあるまじき性根の持ち主である。ギャグ漫画の主人公らしいっちゃあらしいが……。

しかし年少への面倒見はよく、目上や位の高い人物が相手でも気兼ね無く対等に接するなど根本は人情味溢れる気さくな兄貴分で、ウル忍年少組のタロウとレオからは「マン兄ちゃん」、ティガからは「マン先生」と呼び慕われている。
朧党に狙われる任務であることを知らずティガへ丸投げした時はティガが一人前と認められるのと引き換えにゾフィーから免許を半分没収され格下げされたが、ティガの危機を知って駆け回ったこともあってかティガ自身はマンに文句をいうことはなかった。
ティガ以外の剛武館の門下生たちからもエースの鼻水を飲ませて逆さ吊りでサンドバッグにされた翌月の「プープープーが止まらないの巻」で「マンさんっておもしれーからオレたち好きなんだ」と親しまれている様子が描かれている。

頭は開閉式となっており、脳みそは油断したら耳から垂れ流れるくらい異常に小さい。
一度脳みそを爆破されてしまったことがあったが、本人に何ら異常は無く、それどころか逆に頭が良くなるという本末転倒な珍事を起こしている。
また、「忍獣パパは今日もお仕事の巻」で記憶喪失になった際は、その回の終盤で脳みそを棒でかき混ぜ、最後に醤油をかけたことで失われた記憶を取り戻している。

ウル忍としての正義感は一応あるが、それ以上に強烈な欲望を秘めており、朧党に乗っ取られた寿城を奪還した後セブンと一緒にウル父に代わって城主になるというプチ下克上を行ったり、特に悪事を働かずまともな商売を行っていた朧党の面々にヒマ潰しとして悪事を強要したばかりか彼らの運営店を爆破するなど正義のヒーローらしからぬ悪事を働くこともある他、朧党への寝返りを2回(1回目はお年玉目当て*2、2回目は生死不明になっためひらすの代わりの勧誘*3)やった事があり、寝返った際は悪事を嬉々として行っている。
特に2回目はウル忍を壊滅に追い込んだばかりか朧党やそれ以外の悪の組織ですら成し得なかった日本征服を成就するという快挙暴挙をやらかしており、その結果鶴亀の国の住民全員の怒りを買い、めひらすの復帰に伴ってどこにも行き場を失った「プー忍」と化した末、一般市民からも迫害を受けるという自業自得な目に遭った(とはいえ、「普段から乱暴で悪どいから」という読者も納得な理由で首領代行に招き入れて騒動のきっかけを作った朧党側にも責任があったりする)。

また、エース初登場回で朧党に偽の情報を吹き込まれたエースから「老人子供をいじめ、女の子にエッチな行為をし、慈愛団体である朧党の仲間を次々と倒した」と糾弾された際、前者2つについてセブンとタロウから「心当たりがある」と睨み付けられたことも*4

一方で仲間や恩人に対する情は人一倍厚く、仲間を手ひどく傷つけたり裏切った相手*5には烈火の如き怒りをぶつける。
また、仲間が危機に瀕したならば自身の命に関わる病を患った状態であろうと死ぬことを承知で救出に向かう自己犠牲精神も持ち合わせている。
その仲間想いの面は普段は敵対している朧党にも向けられている他、仲間であっても因縁を持った第三者との戦い*6では自分たちは手出し無用というスタンスを貫き、その行く末を見届けることもある。

拾い食い

マンを語る上で欠かせないマンの特技……いや、悪癖か?

マンは道端に落ちている食べ物(主に饅頭とか)をよく拾い食いする。
特にカビが生えてるまたは腐った饅頭を好んで食べ、それ以外にもいかにも不味そうな料理をペロリと美味そうに食べ、挙げ句の果てには生ゴミはおろか馬糞までもおはぎ感覚で食う始末で、その食性は最早悪食の粋を軽く飛び越している。
文字通り道草を食ったことも

そんなもんを食べても何ら健康状態に問題はないようで、実際毒薬が盛られた料理を食べてもピンピンしているなど、多少の毒にはある程度の耐性が身に付いている。本人曰く「忍者は毒にやられないよーに、こーゆーのを食べて胃を鍛えるんだよ」とのことだが、明らかに限度を超えている。

朧党が猛毒を盛ったチョコレートで毒殺を謀るもののチョコの見た目と臭いが凄まじいものになった際には「普段から腐った物ばかり飲食してるから」としてマンをターゲットに選んだ(その際は逆にマンにが効くかどうかが心配された)り、落ちている腐れ饅頭を罠だと気付かずいつものように拾い食いした結果事件に繋がるという事態を起こしたり、朧党が生み出した体内を機械化させるどんロボウイルスが原因で腹痛を訴えた際ウル忍年少組に「あの腐った食べ物を食べても平気な人がお腹痛い…」と驚かれるなど、大体朧党絡みが多めな悪食関連のエピソードには事欠かない。

朧党が関与していないもので重要なエピソードを挙げると、腐った饅頭を無断でティガに捨てられ思わず手を挙げたことがきっかけで、ティガが護身術を習っていることを知り、ダイナ、そして荒神流との縁が始まっている。
ただし青汁(実際はぺテロ族から搾り取られた体液)を「苦くてマジぃ~…」と吐き出したり、エースが用意したふすましゃぶしゃぶを食べて不味そうな顔をした辺り、悪食には一定の限度はある模様。

それ以外の食べ物ではセブンの店の焼き鳥が好物だが、ツケを12万円も溜めてしまっており、大抵の場合は店に来るとツケを察したセブンに蹴り出されることが多い。「ボランティアじゃねーんだぞ、こっちは!!」byセブン*7
一応エースとは違いちゃんと仕事をして給料を貰っている身であり、他者に食事(エースに焼き肉、沸苦(フック)にフライドチキン等)をおごるシーンがあるところを見るに、貧乏というよりは単純に金遣いがよくないのだろう。
他にもウル父から渡された不死鳥の卵を廻る争奪戦では不老不死に目もくれずただ純粋に食べたいという思いで卵を奪おうと四苦八苦するなど食欲自体も大変旺盛。

また、生まれてからバレンタインデーでバレンタインチョコを貰ったことが一度も無く、毎年バレンタインデーになると「くっそー なにがバレンタインだ…」と憂鬱な気持ちを味わい、肩をぶつけた相手にしこたま八つ当たりするほど心を荒ませている。
これを利用して朧党がマンを倒そうとしたのを知った時には、ナレーター(みどー)をして「とても書けましぇん」と言わしめるほど凄惨な復讐を行った模様……。


生い立ち

3才の頃、親によって山に捨てられ、人から食べ物を盗んで食い繋ぐ山賊紛いな生活を送る日々を過ごしていた。
そんな中、たまたま山を訪れたゾフィーが持っていた握り飯を彼が放った手裏剣を受けながらも盗んだことで、かねてからウル忍の創設を考えていたゾフィーにその素質を見込まれ、養子兼教え子として迎えられる。
そして、ゾフィーの下で忍者修行に励み、その過程で弟子入りを申し出てきたセブンとも出会う。
最初は衝突しながらも友情を築いていき、現在に至る。


戦闘能力

頭の中はすっからかんだが、幼少の頃の経緯やゾフィーの下での修行で武芸は洗練されており、投げた手裏剣を全て敵の急所に一発で命中させ、姿を消している敵の気配をすぐさま察知し潜んでいる位置を見破った上で手裏剣を的中させる、すれ違った相手の体に付着した血の匂いで殺人を行ったことを見抜くなど、忍者としての実力は随一。
朧党との忍者技術対決では手裏剣がノーコンという場面もあったが、その際は実戦ではない技比べだったので本気を出していなかったのかもしれない。

スペシウム光線八つ裂き光輪をはじめとした原典のウルトラマンの技の他に、体術や火炎系の忍法、ギャグ漫画らしいバカ忍法が得意。
ちなみにマンのスペシウム光線はガチの必殺技で、普段は敵忍獣を黒焦げにする程度で収まっているが、激怒して本気で放った際は敵の上半身を跡形もなく消し飛ばした

忍者免許を紛失して試験場へ行ったときは、異様に強いカメとの忍法勝負に苦戦したものの冥府羅州含め三人抜きして無事再交付を受けている。
ちなみにウルトラ忍法とは敵にダメージを与える技全てを指すらしく、上手投げを繰り出したこともある。
セブン「スモウの技じゃんかよー」



余談

ボンボンで掲載された記事コーナー「ウル忍かわら版」において、本名は「ハヤタ・マン」とされていたが、作中でその名前が使われたことは一度も無く*8、また初期の回や忍者免許試験回では「ウルトラマン」と呼ばれており、忍者免許試験の際でも忍者免許や試験の呼び出しの手紙などにも「ウルトラマン」と記述されているなど、本名設定は早い段階で死に設定と化してしまっている。

また、「マンの双子の弟」または「マンが任務をサボるための替え玉」という設定でジャックを登場させるという案があったが、残念ながらボツになったそうな。
その代わりなのかネオ朧党編の件でマンがクビにされた際やオナラが止まらず一時的に追放された際はラーメン屋の万蔵さんやゾフィーがマンの代わりを演じたり、ウル忍二軍ににせマンが登場するなど後者の設定に近い展開が用意されている。むしろウル忍二軍の方にジャックを登場させりゃあよかったんじゃねーの?というツッコミは禁句

作者の御童カズヒコ曰く、連載初期は単純に「バカなダメ忍者」として描いていたが、連載が進むに連れてマンの人物像を「自分に正直に生きる天真爛漫な自由人」という風に受け止めるようになったとのことで、さらに感情を抑え込まず、誰とでも同じ目線で接し、本気で戦えば強く、なんだかんだ言われながらもみんなから愛されていることから「マンはオレの理想像」とも述懐している。


追記・修正は道端に落ちている饅頭を拾い食いしながらお願いします。

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最終更新:2025年07月01日 19:16

*1 炊き上がりが近づくと点滅し、さらに時間が経過するとデカくなる

*2 原因はポチ袋に500円玉しか入れなかったウル父の悪ふざけで、ちゃんとしたマン宛てのポチ袋は用意していた。ちなみにめひらすが渡したポチ袋は実際はめひらすのブロマイド写真入りで、真実を知った際には即激怒して叩きのめしている。

*3 最初こそ断っていたが、朧党の面々からのコールを受けて気が変わる形で首領代理となった

*4 タロウやティガにも容赦なく怒鳴り散らすし、お頭やウル父をどつき回すのもしょっちゅうだし、邪鬼姫編で円谷さんからガチに怒られるまでエロネタも割と頻繁に行っていたんで……

*5 エースを山の神への生贄にした恵江洲(エース)村の連中など

*6 エースとエースキラー、ダイナとシャドー、冥府羅州と戀鬼など

*7 その後も外でセブンの焼き鳥を食べている描写が描かれるが、ちゃんと代金を払ってるのかツケで無理やり通してるのかは不明

*8 これは同じく本名が設定されていたセブンとゾフィーも同様