登録日:2025/03/13 Thu 22:16:00
更新日:2025/03/21 Fri 18:52:28
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令和二年
かつて 住処の森を焼かれたエルフたちは
神奈川に住んでいた
『
#神奈川に住んでるエルフ
』とはコミックELMOで2020年から連載している漫画。
作者は鎧田。
単行本既刊5巻。
公式の略称は『#かなエル』。
【概要】
神奈川県に移住したエルフが暮らしていく姿を描いた日常系漫画。
エルフたちは神奈川の各地域での暮らしに染まっており、地域
擬人化(擬エルフ化?)としての側面もある。
神奈川あるあるネタはもちろん、エルフあるあるネタも多数描写されている。
【登場人物】
川崎の人間
主人公。
職業はサラリーマン。
横浜のエルフとは親戚同士。
ことあるごとにエルフたちに絡まれ、そのたびにエルフののんびりさに振り回される。
父親からはエルフにかかわらないよう言われているが…
川崎の人間の先祖は酒匂川の徒渡りだった。
だがそこで暴走輦台に轢かれ、エルフの森へ転生。
そこでエルフの妻を娶り、「この先エルフに何かあれば私の子孫が一所懸命に助けます」と伝えて元の世界に帰っていった。
その子孫が川崎の人間なのである。
エルフたちが神奈川へ移住したのもこの恩から川崎の子孫を頼ったためである。
なお、川崎
市
の評価は、
「
(空気が悪くて)エルフは住めない
」(by 横浜のエルフ)
「
大地が汚くてマナの薄いところ
」(by 横須賀のエルフ)
「
オークの住む谷底より穏やかでない
」(by 町田のオーク)
と散々である。
住処の森が火事となり、神奈川へと移住してきた。
非常に長命であるがゆえ、ほとんどが時間にルーズ。
普段は草食(というよりは肉食の機会がなかった)だが神奈川の移住以降肉食を始めた者もいる。
横浜のエルフ
エルフ側の主人公ともいえる存在。
とてつもなく時間にルーズで、年単位でメッセージに返信しなかったりする。
横浜駅の工事が終わらないことを「
完了前にエルフの寿命が来てしまうぞ!!」とボヤいていた。
昭和29年の横浜駅でシウマイ弁当と出会い、みなとみらいのハイエルフとともに肉食デビューした。
横須賀のエルフ
合法ショタジジイエルフ(原文ママ)。
エルフの中では幼い見た目だが、川崎の人間が赤ん坊の頃からこの見た目である。
戦争を経験しているので言葉の重みがおじいちゃん並み。
スカジャンを愛用しており、自作もできる。
相模原のエルフ
相模原で造園業を営んでいるエルフ。
愛車はもちろんいすゞのエルフ。
植物と会話できる能力を持つ。
平塚のエルフ
平塚の高校に通うエルフ。
ただ人間の学習スピードに追い付けず、●●●年留年中。
一方で日本史は得意。遅くとも幕末には神奈川に移住していた模様で、生麦事件や坂本龍馬暗殺事件を目撃したと語っている。
過去には湘南で有名なヤンキーであり、担任の先生が学生だった頃には幅を利かせていた模様。
鎌倉のエルフ
鎌倉でカフェを営んでいるエルフ。
源氏の影響か、武士の心を持ち合わせている。
川崎の人間の父親から絶縁宣言をされ、恩知らずと言わんとばかりに弓矢で襲い掛かる。
だが、彼が襲ったのは川崎の人間本人(つまり息子)であり、わだかまりは解けた。
茅ヶ崎のエルフ
イベントとBBQスキのパーリィエルフ。
「湘南」については並々ならぬこだわりを持っており、川崎の発言が発端で他のエルフと争いを繰り広げた。
だが藤沢には湘南度で頭が上がらない模様。
藤沢のエルフ
サーフィンを愛するエルフ。
いすゞ自動車藤沢工場勤務。
平塚のエルフ、茅ヶ崎のエルフとはサーフィン仲間。
海老名のエルフ
EXPASA海老名でメロンパン売りをしているエルフ。
仕事上がりに相模原のエルフと談笑しているときに、指輪を見つけてしまい…?
三浦のエルフ
双子の兄弟で、兄は大根農家、弟はマグロ漁師。
油壷マリンパークの閉業や
久里浜線が三崎港まで延びていないことから京○グループに怒りを覚えている。
また、三浦市が消滅可能性都市に指定されたことも憂いている。
そのため弟は野毛のダークエルフとの結婚を考えているが兄は野毛の素行不良から反対している。
兄弟そろって女性と目を合わせて話すのが苦手。
厚木のエルフ
厚木の平凡さを気にしているエルフ。
好物はもちろんホルモン。
エルフの中ではモブ顔で、本厚木で再開した際は横浜のエルフはうろ覚えだった。
挙句横浜のエルフに集会に呼ばれなかった過去がある。
厚木の名を冠する施設が厚木市にないことを気にしている(厚木基地とか厚木駅とか)。
足柄上郡のエルフ達
開成町・大井町・松田町・山北町・中井町のエルフ。
動画投稿者であり、足柄上郡のアピールを行っているが、チャンネル登録者数はわずか5人。
その後、新松田に迷い込んだ町田のオークの協力で少しバズった。
南足柄のエルフ
南足柄に住む、筋トレと相撲が趣味のムキムキエルフ。
特に相撲は通りすがりの生き物すべてに勝負を挑むほど。
町田のオークの曾祖父が相撲に敗北し、町田のオークがリベンジを決意している。
エルフの森の大火以前から南足柄に住んでおり、その髪色から「金太郎」というあだ名で呼ばれていた。
昔々の足柄山で、南足柄のエルフは山賊に襲われていた子連れの娘を助けた。
南足柄のエルフは娘と結ばれ、息子は養子となり「金太郎」の名を継いだ。
息子は南足柄のエルフとの相撲で力を付け、いつしか父の実力を超えて京へ鬼退治に向かった。
つまりこの時助けた息子こそが坂田金時であり金太郎でもあるのだ。
町田のオークは「エルフの金太郎と人間の金太郎の話が混じって伝わったのでは」と考えている。
○ハイエルフ
エルフの中でも特に長生きして力を持ったエルフ。
みなとみらいのハイエルフ
横浜のエルフの叔父。
未開発の横浜の土地を手に入れ、高度経済成長期に売って大もうけした過去がある。
そのためかなり裕福であり、みなとみらいにマンションを所有していたり横浜のエルフに仕送りをしている。
出不精で基本的にマンションから出ない。
シウマイ弁当のあんずは最初に食べる派。
葉山のハイエルフ
明治21年に葉山に別荘を建て、のちに移住を決めた。
現在は町長の座を狙っており、妖精たちを使役して選挙活動に勤しんでいる。
清川のハイエルフ
都会と喧騒を嫌い清川村で暮らすハイエルフ。
宮ヶ瀬湖のダムサイトエリアには神奈川とエルフの森をつなぐ扉があり、その管理を行っている。
川崎の人間達が来た際は扉が不安定になっており、横浜のエルフに修理を依頼した。
だが長い神奈川生活で魔力が衰えていたので3日間魔力の回復をする羽目に(川崎の人間も協力した)。
大磯のハイエルフ
大磯に住んでいるが仕事で海外を飛び回っているハイエルフ。
エルフの森の大火の際に平塚・茅ヶ崎・藤沢のエルフを引き取った過去があり、3人からは「お父さん」と呼ばれている。
平塚のエルフの三者面談出席権をめぐって茅ヶ崎・藤沢のエルフとかるたで対決するも、それは自身が作った「大磯かるた」であったため圧勝した。
エルフとは商売相手であり、エルフが移住したことで後を追って神奈川へ。
野毛のダークエルフ
酒とギャンブルをたしなむダークエルフ。
かつてはキャバクラでバイトをしていたがクビになり、現在は伊勢佐木町のド●キでアルバイトをしている。
伊勢佐木町のダークエルフ
野毛のダークエルフの舎弟。
カタギではないような見た目だが刑務作業もクスリも未経験。
サウナ我慢大会では
東横線地下化切り替えを題材にした落語を披露した。
○ハーフエルフ
人間とエルフの混血。
横浜中華街のハーフエルフ
何でも屋を営む天津甘栗大好きハーフエルフ。
生まれたころから病弱であるうえ、エルフより短命であることを気にしている。
妖精の声が聞こえだした川崎の人間を特製の秘薬で治療した。
エルフの森の火事がオークの村へと延焼したため、移住を余儀なくされる。
町田のオーク
町田でITエンジニアとして働くオーク。
「町田は神奈川」というネタは聞き飽きている。
横浜のエルフにこのネタを振られたときは、
横浜線が横浜駅を通らないことをネタにし返すほど。
闇を好む種族なのでブラック企業でもある程度平気。
というか葉山のハイエルフの下で働いたらホワイトすぎてやつれた。
○ケット・シー
猫の妖精。
宮ヶ瀬にあるエルフの扉から神奈川に侵入したと考えられ、横浜のエルフは「生態系に影響を及ぼす!」と懸念していた。
エルフも外来種では?
踊場のケット・シー王
高齢のため王座の譲位を決意し、次期王をダンスバトルで決めていた。
神奈川の猫又が数を減らし、ケット・シー移民を受け入れたため猫又の血も流れている。
本人は「"エルフと違って"血が混じってもうまくやっている」とのこと。
空飛ぶ饅頭のようなビジュアルの妖精。
所々で現れては神奈川に関する豆知識を解説する。
エルフと会話できるがエルフの血を引く川崎の人間や横浜中華街のハーフエルフにも声が聞こえており、妖精が流す神奈川県情報に2人は苦しめられた。
【余談】
1話の舞台として有隣堂が選ばれたが、これは「1話の舞台を有隣堂にすれば単行本をたくさん置いてもらえるのでは」という作者の狙いがあった。
これが功を奏したのか、有隣堂限定の単行本特典にイラストカードが付いたり、作者が有隣堂公式YouTubeに出演していたりと繋がりを深めている。
神奈川新聞にも「#神奈川に住んでるエルフのおさんぽ」というコラムを月1で掲載している。
川崎の人間が健康のために神奈川の各地を散歩する、といった内容。
この項目の追記・修正いつ終わるんだよ! 完了前にエルフの寿命が来てしまうぞ!!
最終更新:2025年03月21日 18:52