Night Springs(アメリカンコミック)

登録日:2025/04/03 (木曜日) 14:43:00
更新日:2025/07/09 Wed 05:13:29
所要時間:約 3 分で読めます




Night Springsとは、『Alan Wake』の脚本を担当したサム・レイクとミッコ・ラウタラハティにより製作されたアメリカンコミック。

レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される世界観「RCU(レメディー・コネクテッド・ユニバース)」に連なる作品。

2011年に発売され、後に電子書籍として配信された(英語圏のみ)。

『Alan Wake』本編では言及されるのみだったフランク・ブレーカーを主人公とした作品で、時系列は『Alan Wake』のエピソード5と同時進行となっている。

ストーリー

2010年9月14日、アメリカ合衆国ワシントン州ブライトフォールズでは、アラン・ウェイクの小説『ディパーチャー』による変貌世界事象が引き起こされてから数日が経とうとしていた。

りんご農家のフランク・ブレーカは、自宅でアランの小説『サドンストップ』を読んでのんびりしていた。

その時、突然電話が鳴った。
嫌な予感を察しながら、フランクは受話器を取る。

「ナイトスプリングス」

娘から伝令を受けたという男が口にしたワード。
それは秘密結社の招集令であった。

フランクは予め決めてあった集合場所へ車を走らせた。
愛する娘──サラを助けるために……。

登場人物

フランク・ブレーカー

ブライトフォールズのリンゴ農家。
その正体はブライトフォールズの保安官サラ・ブレーカーの父親にして超常現象に対抗するための秘密の自警団「トーチベアラー」のリーダー。
また、アメリカ政府の機密機関「FBC(連邦操作局)」の元エージェントでもある。

ブライトフォールズ保安官→ニューヨークの警官→FBCエージェント→リンゴ農家
…という経歴を持つ。

「ナイトスプリングス」の伝令を受けて出動し、娘を助けるために闇と戦う。

+ ...
ブライトフォールズ郊外で「トーチベアラー」のメンバーと合流し、彼らに指示を出したあと自身は娘のいるダムへ向かった。
道中で「支配された者」の大群に襲われ絶体絶命となるが、アランが「クリッカー」を使用したことで現実が改変されて空が快晴になり、助かった。
その後、ダムでサラとバリーを保護した。

サラ・ブレーカー

ブライトフォールズの保安官にしてフランクの娘。
バリーに伝令を頼んで「トーチベアラー」のメンバーに招集をかけさせ、自身はアランと共にシンシア・ウィーバーがいるダムへ向かった。

+ ...
『Alan Wake』本編ではエピソード5にてダムの「照らされた部屋」でアランと別れてフェードアウトしたが、本作ではその後フランクによりしっかり救助されたことが明かされた。

バリー・ウィーラー

アラン・ウェイクの著作権代理人。
サラから「ナイトスプリングス」の伝言をリストに書かれたメンバーに告げることを頼まれていた。
序盤のフランクとの会話シーンは『Alan Wake』本編とリンクしている。

伝言をメンバーに伝えた後、アランとサラを追って合流し、共にダムへ向かった。

+ ...
『Alan Wake』ではエピソード5にて「照らされた部屋」でアランと今生の別れをしたあとフェードアウトしたが、本作でその後サラと共にフランクにより救助されたことが明かされた。

◎ウィリアム・カークランド

FBC捜査部門リーダー。
フランクから応援を頼まれるが現場に到着するまで時間がかかると告げた。
Control』にも名前が登場するが、2019年の10月以前の段階で辞任している。

マリガンとソーントン

保安官代理のコンビ。
バリーの伝令により招集された「トーチベアラー」のメンバー。
フランクに「コールドロンレイク ロッジ」の様子を見に行くよう指示された。
ちなみにソーントンの姿が初めて判明した。

彼らのその後の動向は『Psycho Thriller(アメリカンコミック)』で描かれる。

◎グラント

保安官事務所の受付係をしていた保安官代理。
『Alan Wake』にも登場していた。
バリーの伝令により招集された「トーチベアラー」のメンバー。

◎ジェーンズ

保安官代理の黒人。
『Alan Wake』や『ブライトフォールズ(短編ドラマ)』にも登場していた。
バリーの伝令により招集された「トーチベアラー」のメンバーで、集合場所に来るまでに「支配された者」に襲われて負傷していた。

◎パット・メイン

地元ラジオ局「KBF-FM」のDJ。
バリーの伝令により招集された「トーチベアラー」のメンバー。
フランクからいざという時の市民の誘導を任された。

『AlanWake Ⅱ』でも再登場するが、「トーチベアラー」は引退したようで老人ホーム「ヴァルハラ」で暮らしていた。

アラン・ウェイク

フランクが愛読する小説『アレックス・ケイシー』シリーズの著者。
『Alan Wake』の主人公。
エピソード5にてサラ、バリーと共にシンシア・ウィーバーに会いに行った。

+ ...
事象を起こした張本人。
シンシアが守っていた「照らされた部屋」でパワーオブジェクト「クリッカー」を入手し、スイッチを押すと現実が改変され一時的に空が快晴になった。
アランは意図していなかったが、この時フランクは大量の「支配された者」に襲われていたため命を救うことになった。

超常現象生命体/余剰次元生命体

◎狼人間

真っ黒な人狼。
フランクが保安官時代にブライトフォールズで遭遇した怪物。
日光を浴びると溶けて消えた。

闇に支配された者/影になった個体

闇の存在に支配され眷属となった人間。
闇のシールドを持ち武器を扱う。
最初の一体はフランクがサラに電話をかけたタイミングで襲いかかった。

後に大群で現れてフランクを窮地に追い込むがアランが「クリッカー」を使用したことで姿を消した。

不吉な黒い鳥

フランクが集合場所へ向かう途中で車に体当たりした闇に支配された鳥の群れ。
本作での出番はわずかだが、群れでヘリを一瞬で撃墜するほど強力な闇の存在が有する対空兵器である。


余談

  • 秘密結社の名称「トーチベアラー」は『Alan Wake Ⅱ』にてようやく判明する。

  • フランクは2023年までの間に死亡しているが死因は不明。


追記、修正は「ナイトスプリングス」の伝令を受けてからお願いします。


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最終更新:2025年07月09日 05:13