黒騎士ブルブラック/黒騎士ヒュウガ

登録日:2016/04/26 (火) 21:37:18
更新日:2019/01/05 Sat 23:41:41
所要時間:約 20 分で読めます






私は、黒騎士ブルブラック
ギンガの光は私がもらう。
ギンガマン、邪魔をするなら容赦はしない!



スーパー戦隊シリーズ第22作『星獣戦隊ギンガマン』のキャラクター。
第十七章「本当の勇気」ラストにてシルエットで登場、本格的な登場は第十八章「謎の黒騎士」から。

声:落合弘治
スーツアクター:大藤直樹
ちなみに、大藤氏は黒騎士を演じる前は銃頭サンバッシュのアクターを務めていた。
声の落合氏は今作以前にテレビ朝日で放送されていた『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』第1シーズンのグリーンレンジャー/トミー・オリバーの声を吹き替えており、奇しくも本家スーパー戦隊において追加メンバー/番外戦士の声を務めることになる。


【概要】

宇宙海賊バルバンに滅ぼされた火山の星タウラス星唯一の生き残りであり、地球に大いなる力たる『ギンガの光』を持ち込んだ張本人。
黒いマントを翻し、漆黒のシルエットに金と白銀のアクセント、そして両肩とベルトに施された牙の意匠をした鎧と、
両側面に金色の角を生やした兜を身に纏い、額と鎧の中央部に六角形状の結晶体が施されている。

怪力自慢のゴウキを上回る腕力、キングストーンのSEと共にひと飛びで山から山へと飛び越えるジャンプ力を持つ。
愛用武器はショットガンにも変形する長剣・ブルライアット。また、短剣を投擲し敵の攻撃を封じることもある。
必殺技は跳躍してブルライアットの剣先に黒い稲妻を放ち縦一文字に斬りつける『黒の一撃』、袈裟に斬りつける『黒の衝撃』


三千年前、ギンガの光を地球に持ち込んだのはこの私だ。貴様らを倒すために!

【謎の黒騎士】

さかのぼること三千年前、銃頭サンバッシュに撃たれ死亡したと思われたが、
第十七章ラストにてブドー魔人衆が一人・傀儡大夫の作り出した人間爆弾に巻き込まれたリョウマを救い出す形で登場。

知恵の木・モークですらも知らない彼に対し、
リョウマはなぜか実兄・ヒュウガの面影を感じるが、『鬼の石』を運搬する宇宙科学研究所の車両を襲う彼の姿に困惑。
いったい何者なのかと頭を抱えるハヤテ、リョウマを助けた彼を信じる勇太。
それに対し、ヒカルは俺たちを騙すためだと頑として言い張る。

ゴウキも最初は彼を信じてはいたが『鬼の石』を狙った彼の態度に簡単に意見を変えてしまうほどだった。
ヒュウガに憧れるサヤは、ひとり悩むリョウマに想いを打ち明ける。

私も、黒騎士がヒュウガだったらいいなって思ったんだ。
だって、本当はまだ信じられないから……あのヒュウガが死んじゃったなんて……
私、ヒュウガと一緒に戦士になりたかった。
ヒュウガが褒めてくれるから頑張れた……
ヒュウガは、いつも私達のそばにいてくれた。
リョウマ、隠さないで言ってよ! 黒騎士はヒュウガだったんでしょう?

サヤの問いにリョウマはサンバッシュ魔人団最後の戦いでヒュウガの声を聞き、声も姿も違う黒騎士にヒュウガを感じたと答える。
もしヒュウガだったならなぜギンガの光を狙うのか? 何か理由があるのでは?
苦悩するリョウマにサヤは一人で抱え込まないで一緒に探そうと諭すのだった。

そして、怪力坊との戦いで愛剣・ブルライアットを逆手に持ちヤートットを斬り倒す様を見て、二人は彼がヒュウガではないと確信するのだった。
戦いを終えて、ギンガマンの強さを評価するブルブラックに対し、リョウマが問う。

さっきの話は本当なのか? 本当にあなたは、三千年前……。

……そうだ。
三千年前、長い旅と戦いに傷ついていた私はギンガの光を手放し、
偽の隠し場所をサンバッシュに教えるのが精一杯だった……
私は地の底で三千年を過ごし、ようやく蘇ることができた。

じゃあ、あなたはやっぱり……

今こうして蘇った以上、私がギンガの光を手に入れて、バルバンを倒す!

敵か味方か……ギンガの光を巡る争奪戦に波乱を招く新たなる戦士の背中を、リョウマたちはただ見送るのだった。


クランツ……来い、ゴウタウラス。復讐は始まっているぞ!!

【復讐の騎士】

第十九章ではブルブラックの過去を軸に描かれる。
三千年前、バルバンの襲撃により故郷のタウラス星を滅ぼされたブルブラックは、実弟であるクランツを目の前で船長ゼイハブに殺されている。
それ故にバルバンへの復讐の念に取り憑かれ、非情の戦士に変貌している。
クランツを人質に取ったブドー魔人衆四天王・砂爆盗を因縁の相手とし、近代彫刻美術館を襲撃した際、
逃げ遅れた人々にも目をくれずブルライアットを撃ち続け、自身の過去を語った際、バルバンを共通の敵とするギンガマンもヒュウガを失い、
故郷たるギンガの森をも失った境遇を重ね合わせ、あの時は怒りで我を忘れているだけだったのでは、と思わせた。

しかし、砂爆盗がクマのぬいぐるみを拾いに戻って来た幼稚園児を人質を取るのに対し、ギンガマンは星獣剣を手放すが、ブルブラックはなおも剣を突きつける。

……今の私に人質は意味がない。貴様らバルバンを倒すのみ……!
三千年の間、貴様らバルバンを倒すことだけを考えてきた……

ギンガマンの静止も聞かず、歩みを進めるブルブラックに耐え切れず、ギンガレッドは飛び出し、力づくで止めていく。砂爆盗の追い打ちを受けても、立ち上がり、ブルブラックに叫ぶ。

だめだ、黒騎士!! ここであの子を見捨てれば、どう戦おうとそれはバルバンと同じだ!!

一瞬の死角を突いたギンガグリーンのキバショットとジャンプキックの連携で形勢は逆転。幼稚園児は救い出され、ブルライアットの一閃を受け、砂爆盗は倒れるが巨大化。
ギンガイオーをも圧倒する敵に対し、ブルブラックは地球に飛来したゴウタウラスと共に戦い、合身獣士ブルタウラスとなりて撃破した。

バルバンを倒す想いを同じくする仲間として戦えないか、とリョウマが頼むのに対し、ブルブラックは拒否。

私は星を亡くしてから、ずっと一人だった……仲間はいらん、ゴウタウラス以外に。
それにお前達は甘すぎる。あんな戦い方では、絶対にバルバンには勝てん!

でも、復讐のためには手段を選ばないとしたら……それは!

ギンガの光を手に入れ、バルバンを倒す! 今の私にあるものは、それだけだ……

黒騎士!!

なんだよっ!?
俺達だってなぁ、故郷の森を失くした!!
リョウマだって兄さんを殺されたんだ!!
それでも、お前みたいな戦い方するもんかよぉ!! 絶対っ!!

ヒカルの怒号にも耳を貸さず、ブルブラックはゴウタウラスと共に復讐の道を歩み続ける。

第二十章「ひとりの戦い」では氷度笠の術・夢凍(ゆめごおり)を受け、
永遠の眠りについてしまった仲間たちを救い出すため奔走するリョウマに対し、
ギンガの光を手に入れるためには多少の犠牲は仕方ないと行く手を阻み、
「守るものを多く抱えている限りそれが弱点となり、絶対にバルバンを倒せない」と彼の甘さを『弱点』と称し非難する。
それに対し、リョウマは「そのせいで弱くなっても構わない」と言い、「何もかも犠牲にして勝ったとしても、終わった後に何も残らない」とブルブラックの戦い方を否定する。
ギンガの光が樽学者ブクラテスとその姪たる妖帝イリエスの策謀による偽物だったことからブルブラックも氷度笠と戦い、勝利するが、
それでもリョウマとブルブラックは互いを認め合うことはなかった。
しかし、第二十一章「トマトの試練」からブルブラックの体に異変が起き始める。
胸部に激しい激痛が走り、第二十二章「光の出現」でブルタウラスに合身しても、それは収まらず身体の自由を奪っていった。

この痛みは、まさかあの時の……だが、邪魔はさせん!

謎の激痛をこらえ、ギンガの光を手にせんと奔走するブルブラックだが、
第二十三章「争奪の果て」にて、それは最終的にギンガマンの手に渡る。そして、星を守る大いなる力『獣装光』に変わるのであった。


ギンガマン……お前達などにバルバンは倒せん。
必ず私がこの手で……うぉっ!?
ぬうっ……この体を……自由にできる、間に……ぐっ!!

【黒騎士の決意】

そして迎えた第二十五章。
地球もろともバルバンを吹き飛ばそうとするブルブラックに対し、ゴウタウラスは拒否し首を横に振り、「昔に戻りたい」という意志を示す。

……昔のような戦士に戻って何の意味がある!? 今の私に守るべきものなどない……!

踵を返し、最後の戦いに挑む黒騎士だが、そこへあの激痛が走る。

……わかっているぞ、この痛み……貴様だな!?

―黒騎士……やめるんだ。考え直せ!―

黙れ!!

―やめるんだ!! 黒騎士!!―

体全体に走る痛みだけでなく、響き渡る声を押さえつけるためにブルブラックはクランツの短剣を結晶体に突き立て、ブルタウラスに合身。
金剛山の火口に全エネルギーを叩き付け、地球もろともどこかにいるバルバンを消滅させんと目論む。ギンガイオーでブルタウラスを阻止せんとするギンガマン。
ブルブラックの暴走にとうとう耐え切れず、ゴウタウラスも合身を解き、どこかへと去る。

その隙を突かれ、背後からイリエス魔人族の一番槍・ワンガワンガの槍を受け強すぎる憎しみを吸収されてしまう。
ワンガワンガをギンガグリーン達に任せ、致命傷のブルブラックを見殺しにせず、安全な場所へと向かわせるギンガレッド。
追手のヤートットを退けながら、ブルブラックの発言を耳にし、強い衝撃を受ける。

今……なんて言ったんだ!?

……お前の兄・ヒュウガを利用していると言ったんだ。

兄さんを……!?

……そうだ。
三千年前、地底に落ちた私は死んだも同然だった。
復活するには力が足りず、三千年もの間、復讐だけを支えにしてきた。
そこへ……お前の兄が来た。
私は最後の力を振り絞り、ヒュウガの体を取り込んだ……そのヒュウガのアースの力を使って、復活できた。

まさか!?

本当だ。でなければ、なぜ私がお前の兄の名前を知っている……?

死んだと思った兄が生きている…その希望を前にしたギンガレッド。しかしブルブラックは、彼と同じように復讐を阻むヒュウガの意志を封じ込めたと無情に言い放つ。
もし解放されるとしたら、それはブルブラック自身の死のみだ、ということも。
あくまでも復讐を果たさんとするブルブラックに対し、ギンガレッドは星獣剣を収める。

何かを守るために、戦うことを教えてくれたのは兄さんだ。
あなたを殺して助け出しても、兄さんは喜ばない!!
俺達は、星を守るために戦ってるんだ!!

あくまでも星を守る戦士としての意志を貫き、踵を返しギンガグリーン達の元に向かうギンガレッド。その背中にブルブラックは、クランツの面影を感じていた。

ワンガワンガを撃破したギンガマンだが、戦いの余波で投げ出された魔人の槍が火口に落ち、地球が爆発する危機に陥ってしまう。
アースで中和するため火口に向かうギンガマンだが、すさまじい炎は五人を近寄らせない。

自身の復讐の旅路の終わりを感じるブルブラックだが、変身を解除されても星を守らんと歩み続けるギンガマンの姿、
そして小さな白い花を手にしたクランツの幻影を見て変化が訪れる。

―戦おうよ、兄さん。あの人たちのように……―

……だめだ。
私にはもう、守るべき星も、人もない……ゴウタウラスさえ去ってしまった。
そして何より……お前がいない! クランツ……!

―星はいっぱいあるよ。人もたくさんいる。ね? 兄さん。―
―ゴウタウラスも、きっと昔の兄さんが好きだよ。―
―星を守ろうよ。昔みたいに……―

白い花を手にし、それを見つめるブルブラック。
やがて、クランツの幻影に手を伸ばすが、それは届かず幻になる。
意を決したブルブラックは、胸部の結晶からクランツの短剣を取り出し、ヒュウガを解き放つ。

これ以上、私につき合わせる訳にはいかないからな……

ヒュウガを解放したことで力の大半を再び失い、マントも、兜も、鎧すらもボロボロの状態となったブルブラックは、
火口のエネルギーを吸収・体内で爆発させるために歩んでいく。
静止しようとするギンガマンの下へブルライアットを投げつけ、緑色の結晶から生成された結界に封じ込める。

ヒュウガなら大丈夫だ。必ずお前達の下に帰ってくる……

ブルブラック自身の、そして、ヒュウガの身を案じるリョウマたちにこの言葉で答え、駆けつけたゴウタウラスに向かい叫ぶ。

ゴウタウラス! 来るんじゃない!!
この星で仲間を見つけろ……一緒に戦う仲間を!!

迸るエネルギーの本流に傷つき、いつ命が終わりかけてもおかしくない状態にも関わらず、ブルブラックは炎の中で一歩、また一歩と進んでいく。
握りしめた白い花を握りしめていくうちに、タウラス星の戦士の兄弟は、魂をひとつにし火口へと向かう。


星を守るぞ、クランツ……!!


黒騎士―――――――――――っ!!!


白い花を手放し、火口へと身を投げ出すブルブラック。
その姿にリョウマは絶叫、迸るマグマと憎しみのエネルギーを一身に受け、結晶体が砕け散り……閃光が巻き起こる。
幸い、ブルライアットの結界の中にいた為、ギンガマンは無傷だった。
主の死にむせび泣くゴウタウラス。黒騎士の命はまるでほのかに落ちる閃光のように舞い散るが、その心はブルライアットの中で生き続けるであろう。

そして……

ブルライアットを握りしめるリョウマの前に、懐かしい面影が現れる。
傷ついた身を動かし、剣なき鞘を背負い、赤と黒のジャケットを身に纏った戦士……ヒュウガだ。
幻でもバルバンの魔人が化けた偽物でもない、本物のヒュウガだ。

本当に……ヒュウガなの?

……ああ。

ヒュウガ!!

再会を喜ぶサヤ、ハヤテ、ヒカル。感極まり涙を流すゴウキ。
やがて、ヒュウガは弟の前に歩み寄り力強く叫ぶ。

……リョウマ!!

兄さん……!!

バルバンへの復讐の旅路の末、命を散らしたブルブラック。
その終わりは、彼に星を守る戦士の誇りを取り戻し、ヒュウガをリョウマたちと再会させるというものだった。


それは、リョウマたちが夢にまで見た再会であった……









黒騎士……戦おう。一緒に……星を守るために!!



第二十六章「炎の兄弟」にて、リョウマはヒュウガに星獣剣を返還し、ギンガレッドを辞めようかと苦悩する。
しかし、イリエス魔人族・ゲルトゲルトの鏡封じの術で鏡に封じられ、
魔獣ダイタニクス復活の生贄にされる人々と仲間たちを救うため、複雑な想いで共に廃工場へ向かう。*1
ゲルトゲルトの使役する人形の兵士を退けていく中、リョウマは意を決して星獣剣を見せてヒュウガに言う。

星獣剣……返すっていうのか? 俺に……。

そうしようかと思ったよ。今日、久しぶりに兄さんの凄さを見て…
でも兄さん、俺にこのまま星獣剣の戦士として戦わせてくれないか?
前の俺ならこんなこと考えもしなかった……でも、今なら言える。
俺、戦っていけると思うんだ……星獣剣の戦士として! バルバンを倒したいんだ!!

弟の強い決意を聞き、その表情を見据えるヒュウガ、しかし倒れた兵士が大鎌を手にし両者に向かう。
それに気づいたリョウマの声を聞き、ヒュウガは星獣剣の枝で敵の体勢を崩し、そのまま駆け出し炎の剣戟で焼き払った。

……俺が星獣剣を使うのはこれが最後だ。

この間まで黒騎士に封じられたと思えない太刀筋に感嘆するリョウマに対し、ヒュウガは言う。

成長したな、リョウマ。
お前が一言でも「返す」と言えば、俺は取り上げるつもりだった。
お前はもう俺の代わりなんかじゃない。ギンガレッドはお前だよ、ハヤテたちにとってもな。

ヒュウガの言葉を受け、リョウマは再び星獣剣を握る。
兄の代わりなどではない、正式な星獣剣の戦士として……ギンガレッドとして。

儀式の間に辿り着いた炎の兄弟は共に『炎のたてがみ』を放ち、鏡の楯を破壊し仲間たちを救い出すことに成功、リョウマも仲間たちと共にゲルトゲルトを倒す。
巨大戦でギンガイオーがゲルトゲルトの鏡縛りの術で動きを封じられた際、ブルライアットが意志を持ちヒュウガの元に飛んできた。
鍔に施された緑の宝石から黒騎士の声が響いてくる。

―私の力を、星を守る戦いに使ってくれ。ヒュウガ……それが出来るのはお前だけだ!―

同時に戦場に躍り出るゴウタウラスの姿とブルライアットの中に宿る黒騎士の意思を見定めたヒュウガはブルライアットを掲げる。
ブルライアットから緑の閃光が放たれ全身を包み込み……炎と共に黒騎士の姿に変わる。
そしてゴウタウラスと合身、野牛鋭断でゲルトゲルトを葬り去った。
かくして、黒騎士の遺志を受け継いだヒュウガは6人目の戦士として、ギンガマンとゴウタウラスと共にバルバンと戦うことを決心するのだった。

基本的にリョウマらの心の支えで、戦士としての心構えと大らかを合わせ持つヒュウガだが、
黒騎士ヒュウガ初登場の第二十六章では青山晴彦のオヤジギャグにもお腹を抱えて爆笑するほどの笑い上戸であることも判明、
第二十八章「パパの豹変」ラストでは鈴子先生とゴウキのデートに他の四人ともどもちゃっかり乱入、ゴウキの手作り弁当をつまむというコミカルな面も見せている。

なお、当初はリョウマと同じように赤と白を基準としたギンガの森の民族衣装を着ていたが、バルバン襲撃で地割れに落とされた際にボロボロになってしまったため復活後はサヤの作った黒い服装に変わっており髪型も若干落ち着いた感じになっている。


騎士転生!!


黒騎士、ヒュウガ!!

【黒騎士ヒュウガ】


演:小川輝晃
スーツアクター:大藤直樹

テーマソング:「俺は黒騎士ヒュウガ」(歌:明石隼汰)

ヒュウガがブルライアットを天に掲げて変身した姿。
外見こそ黒騎士ブルブラックと変わらないが、ブルライアットを構える際には順手となり、左腕の手甲部に刃を擦りつけるのが特徴。
必殺技はブルブラックと同じく『黒の一撃』だが、ヒュウガがギンガレッド候補だっただけあってか、
リョウマ同様炎のアースも使用でき、「炎のたてがみ」を放ったこともある。
ブルライアットの鍔部に施された六方形状の結晶体にはブルブラックの魂が宿っており、時折ヒュウガの意志を介して助言することもある。

第三十七章「ブクラテスの野望」にて、イリエスの仇討ちと故郷を滅ぼされた復讐に燃えるブクラテスにゴウタウラスを人質に取られ、彼と強制的に手を組まされることになる。

第三十八話「ヒュウガの決断」ではゼイハブを倒すためにアースを封じる「沈み草」を呑まされアースを捨て、
第三十九章「心のマッサージ」ラストにて、ナイトアックスという長斧をブクラテスと共に錬成。
この武器はゼイハブが右胸に宿した無限の力の源『星の命』を打ち砕ける唯一の手段と言われていたが、
既に自身の弱点を熟知していたゼイハブにより左腕の義手に移されていたためその攻撃は無意味に終わった。
最終章「明日の伝説(レジェンド)」において、捨てていたアースが復活。リョウマと共に二人で炎のたてがみを放ちゼイハブの不死身の力を打ち砕く事に成功した。


重星獣ゴウタウラス!!

【重星獣ゴウタウラス】

身長:32m
体重:3500t

第十九章「復讐の騎士」にて初登場。
タウラス星を守護していた野牛型の星獣であり、ブルブラックの相棒的存在。
ブルブラック共々バルバンへの復讐心は強いが、地球もろともバルバンを葬り去る彼の行いに反発したこともある。
ブルブラックの死後、彼の遺志を受け止めヒュウガを相棒として共に戦う。
黒騎士の呼び声と共に地を割りながら出現、
ギンガマンと共に戦う五大星獣が自在剣・機刃の力で大転生した銀星獣にも似た重装甲に加え、頭部から生やした金の角と銀の爪が特徴。
角にパワーを込めることで角が赤くなり突進力が増幅。巨大化したバルバンの魔人を投げ飛ばす『騎重激突』という技が得意。

イリエスとの最終決戦で重傷を負い、第三十七章にて療養している隙を突かれブクラテスに人質として封じられてしまう。
年末戦である第四十二章「戦慄の魔獣」における魔獣ダイタニクスとの決戦で一時的に解放、最終的にブクラテスの絶命と共に完全に開放された。


黒騎士ブルブラックは、重星獣ゴウタウラスの力によって巨大化し、重騎士ブルブラックとなる!

【重騎士】

身長:25m
体重:1500t

ゴウタウラスと同じく第十九章にて初登場。
黒騎士がゴウタウラスの額から放つ光線で巨大変身した姿。
ゴウタウラスを愛馬代わりに乗りこなし、二振りの剣・ブルソードで巨大化したバルバンを迎え撃つ。
この形態における技としてブルソードで×の字に斬りつける『ブルソード・ファイヤー斬り』があるが本編では未使用。


騎重合身!!


合身獣士! ブルタウラス!!

【合身獣士ブルタウラス】

身長:45m
体重:5000t
出力:2300万馬力
テーマソング:「荒ぶる! 合身獣士ブルタウラス」(歌:坂井紀雄)

ゴウタウラス、重騎士と同じく第十九章にて初登場した巨大獣士。
重騎士が後ろ足で立ち上がったゴウタウラスの体内に収納される形で合体することで完成。
ギンガマンの二号ロボに該当する存在でもあるが、ギンガイオーとスーパー合体はしない。
ブルソードが合体したツインブルソードでバルバンの魔人と立ち回り、
黒い稲妻を放ち高速回転しながら横一文字に斬り裂く必殺技『野牛鋭断』で葬り去る。
2代目黒騎士がナイトアックスを得てからは満月を描いて斬り裂く『野牛烈断』という円月殺法を習得する。


救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマンにおいて】

Vシネマ『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』では星獣たちを探すためにギンガマンたちとは別行動を取っており、終盤に合流する事になるが既に変身後の姿での合流であったため変身シーンは無かった。
ブルタウラスになって暗闇獣に挑むものの、ギンガイオーと共に必殺技を跳ね返されてしまって合体解除させられその後は超装光ビクトリーマーズの戦いを見守った。
この時の髪型はロン毛のオールバックになっていた。
なお、2代目黒騎士は追加戦士では初めてVSシリーズの先輩戦隊側で客演した戦士でもある。


海賊戦隊ゴーカイジャーにおいて】


ゴセイジャー! ここは俺達が食い止める!

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』冒頭にてレジェンド戦隊別動隊として活動、
アカレンジャー、ビッグワン、そして天装戦隊ゴセイジャーを合流ポイントに到達させるため
森の中でゴーミン・スゴーミンと渡り合い、199戦士と共に力を結集させてザンギャック艦隊を撃破したが、その代償として変身能力を失ってしまう。

後に、本編第16話ラストにて、バスコ・タ・ジョロキアがお気に入りのレンジャーキーのひとつとして所持していたことが判明。
第20話でナビィの導きでギンガの森に来訪したゴーカイジャーとヒュウガが遭遇。
既に変身できない身である彼は、ゴーカイシルバー/伊狩鎧に変身アイテムであるゴーカイセルラーをもらおうと提案。
戦隊オタクである鎧はヒュウガがゴーカイチェンジし自分の代わりにザンギャックをなぎ倒す様を妄想し手渡そうとするが、
そこにバスコが乱入。愛用のラッパラッターの能力で『大いなる力』の強奪を図る。
間一髪でゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスが割り込んで強奪は防げたものの黒騎士を召喚されて苦戦する。
倒れても倒れても立ち上がるマーベラスを見て、迷いを捨てる鎧。

この星を守るためならヒュウガさんが変身した方がいいかもしれません。
でも俺は、ゴーカイシルバーをやりたいんです!
自分がヒュウガさんの分まで……この星を守ります!!

その言葉が聞きたかった。『自分がやる』と言えない奴に、この星の平和は任せられないからな。

鎧の決意を認めるヒュウガ。
リョウマに救われたジョーらも駆けつけ、ギンガマンにゴーカイチェンジしバスコの操り人形と化した黒騎士を撃破。
ギンガマンの『大いなる力』と黒騎士キーは最終的にゴーカイジャーらが奪還し、
ヒュウガもリョウマと共に彼らの母船たるゴーカイガレオンを見送るのだった。
なお、この時の髪型はギンガマン本編に近いものに戻っていた。

後に鎧が第37話で黒騎士にゴーカイチェンジ、ドゴーミン二体に黒の一撃を放った。
第40話では豪獣神がギンガマンの大いなる力を発動、ブルタウラスの野牛鋭断を思わせる『豪獣鋭断』を放ちシールドのザンKT0に大打撃を与えた。
最終話における皇帝アクドス・ギルとの最終決戦では、
ゴーカイレッドとゴーカイシルバーがギンガレッドと黒騎士にチェンジし炎のたてがみを放っている。


【余談】


  • 放送当時、黒騎士ブルブラックのアクションフィギュアと、『DX超合金 星獣合体ギンガイオー』をパワーアップさせる超装光パーツがセットで当たる『ギンガマンパワーアップキャンペーン』が行われた。
    物語後半でも黒騎士とブルタウラスに持たせられる2サイズのナイトアックスを加えた『銀河大決戦セット』が発売、惜しくも抽選に外れ涙を呑んだ子も手に入れることができるようになっている。
    抽選に当たった子からこっちの方が得じゃん、と思われなかったか心配だが…

  • ギンガマン6人目の戦士である黒騎士であるが、『海賊戦隊ゴーカイジャー』においては番外戦士として扱われている。
    先代の黒騎士であるブルブラックが地球出身ではないことも関わっているが、当時のスーツが損傷していたこともあって『199ヒーロー大決戦』の予算の一部を用いて修繕したとのこと。
    ゴーカイジャー公式読本『豪快演戯』でも、ニンジャマンともどもレンジャーキーの設定画が収録されており、
    製作上の都合で追加戦士の数名は番外枠に回された可能性もある。

  • のちの第四十章「哀しみの魔人」で登場したデギウスもブルブラックと同じように過去の戦いで家族や故郷を失った戦士であるが、デギウスの場合は身も心も疲れ果てて自発的にバルバンの仲間になる等、ある意味ブルブラックとは正反対の道を選んでいる。

  • 米国版ギンガマンである『パワーレンジャー・ロストギャラクシー』においてはマグナガーディアンという名前で登場。
    元々は独立した存在で後にレッドギャラクシーレンジャー/レオの兄・マイクが変身するという日本版とほぼ同じ設定だが、変身アイテムが『五星戦隊ダイレンジャー』のオーラチェンジャーを流用したマグナモーファーに変更されている。
    そのため変身はダイレンジャーの変身ポーズの構えから剣を取り黒騎士の変身バンクに流れるように移行する非常にカッコいい変身バンクとなっている。
    ただし、本作では終盤にマグナモーファーが破損した事によりマグナガーディアンの魂が消滅してしまい変身能力を失ってしまったが、後に『パワーレンジャースーパーメガフォース』の最終回において、ギャラクシーレンジャーとしてマグナガーディアンも駆け付けているため、マグナモーファーは無事に修復されたと思われる。
    なおマイクの日本語吹き替えは『忍者戦隊カクレンジャー』でニンジャブルー/サイゾウを演じた土田大氏。そしてレッドギャラクシーレンジャー/レオの日本語吹き替えは黒騎士ヒュウガ役の小川輝晃氏が担当しており、奇しくもギンガレッドをリョウマからヒュウガが受け継ぐ形になった。ちなみにギンガレッド/リョウマ役の前原一騎氏はブルーギャラクシーレンジャー/カイの吹き替えをしている。

  • ヒュウガ役の小川氏はギンガマンの四年前に『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャレッド/サスケを演じており、戦隊ヒーローを演じるのはこれが二回目となる。
    なお、小川氏は上述の通りその数年後にパワーレンジャーの吹き替えでレッドギャラクシーレンジャー(=ギンガレッド)を演じており、
    ゴーカイジャーにおける鎧の妄想のゴーカイシルバーへの変身を含めれば一人で四人の戦隊戦士を演じているという快挙となっている。


追記・修正はブルライアットを掲げながらお願いします。


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