DIGIMON BEATBREAK

登録日:2025/10/20 Mon 05:46:45
更新日:2025/10/28 Tue 23:09:19NEW!
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近未来
思考や感情をエネルギー化した「E-パルス」は
AIデバイス「サポタマ」のエネルギー原として活用され、
人類は新たな変革の時を迎えていた

しかし、その陰で恐るべき怪物が現れる
E-パルスを喰らい進化するモンスター
その名も―


DIGIMON BEATBREAK

未来を、バグらせろ




『DIGIMON BEATBREAK(デジモンビートブレイク)』とは2025年10月5日から放送中のTVアニメである。

概要

デジモンアニメシリーズ通算10作目であり、略称は『ビーブレ』。
デジモンゴーストゲーム』から『逃走中 グレートミッション』と『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』を挟んだ2年半ぶりの新作となる。今回はそんなに待たせなかった

タイトルの正式名称がローマ字表記となるなど、幼年層の新規視聴者の獲得を諦めたのか全体的にそれまでのアニメシリーズとは一線を画したスタイリッシュかつハイターゲットを対象とした深夜アニメのような雰囲気となった他、
近未来を舞台としオーバーテクノロジーが社会に浸透しているが、どこかディストピアめいた雰囲気も持つなど、『デジモンストーリー サイバースルゥース』に近い世界観となっている。*1

シリーズディレクターは『スター☆トゥインクルプリキュア』の宮元宏彰氏が担当、
シリーズ構成は『デジモンセイバーズ』の山口亮太氏が久しぶりにシリーズへの登板となる。

一方で、『ゴーストゲーム』に引き続いて玩具などの商品展開に関しては控えめとなっている。*2


登場人物


グローイングドーン



主人公。新光ヶ浜高等学校に通う高校1年生。15歳。
ルールに縛られる事を嫌う年相応の斜に構えた性格であり、家族以外の他人に心を開こうとしない。
人並外れたe-パルスの持ち主故にサポタマを誤作動させてしまう事が多く、サポタマ(のAIナビ)も懐疑的に見ている。
兄のアスカの影響かドラマー志望らしく、通学路でもドラムスティックを持ち歩いてビートを刻んでいる。
また、食べ物ではブロッコリーが嫌い。たぶんギルモンとは関係ない

何らかの理由で親元を離れてアスカと共に古アパートで暮らしていた。
ある晩、野良ハイエモンの襲撃でアスカがコールドハートに陥った上にゲッコーモンの届出を拒否したことにされてしまい、仕方なくグローイングドーンに身を寄せることになる。

アニメシリーズでは初となる高校生主人公であり、
大門大以来となる男性声優が声を務める二人目の主人公となる。名前や苗字が「た」から始まらない点も同じ(た行ではあるが)。
ただし、主人公伝統のゴーグルは眼鏡に形を変えて受け継がれたと言えなくもない。

トモロウのパートナーとなる爬虫類型のデジモン。成長期デジモンらしい、かなりヤンチャで陽気な性格。語尾に「~ってな!」とつけた言い回しを多用する。
主人公パートナーデジモン伝統の爬虫類型…ではあるのだが、その名の通りモチーフは恐竜でもトカゲでもなくヤモリであり、デザインも大きくて丸い瞳に大きな舌ベロというまさかのキモカワ路線で多くのファンを驚かせた。

トモロウのe-パルスが大好物であるが、その一方でe-パルスをエネルギー源とするはずのデジモンにあって食事をする(腹は膨れない模様)など、変わった個体とみられている。

CVの潘めぐみ氏は『デジモンクロスウォーズ』の洲崎アイルをはじめ、PSP版『デジモンアドベンチャー』及び『デジモンアドベンチャー:』の高石タケル、『デジモンストーリー サイバースルゥース』の白峰ノキアなどを担当しており、近年のデジモンシリーズにおける常連声優として有名。


グローイングドーンの鉄砲玉であり、実際に気が強い性格をしている。16歳。
そのためか、第1話の時点で主人公よりも先に成熟期へと進化できるパートナーを持っている。
ちなみに身長170cmと結構な長身でトモロウよりも5cm大きい。

  • プリスティモン(声:田村睦心)
レーナのパートナーデジモン。似てるけどメイクーモンじゃないぞ
姉御肌な性格でレーナが幼い頃からのパートナー。成熟期に進化するとウルヴァモンとなる。

CVの田村氏は『デジモンアドベンチャー tri.』『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』における泉光子郎や『デジモンゴーストゲーム』の天ノ河宙など、連続出演が続いている。また、ゲームにおいても直近で『デジモンストーリー タイムストレンジャー』のメインキャラであるアイギオモンを担当している。


  • 久遠寺マコト(声:関根有咲)
10歳の小学生でレーナの弟分。グローイングドーンの分析及び「面倒くさい事」担当。真面目で辛辣は発言もよくする。

マコトのパートナーデジモン。ボソボソ喋る癖を持ち気になることをチェックしないと気が済まないオタク気質。


  • 沢城キョウ(声:阿座上洋平)
グローイングドーンのリーダー。最強クラスの実力を持つ天才クリーナーであり良き兄貴分。22歳。
アスカの友人であり、彼に託されてトモロウを迎え入れる。

CVの阿座上氏は『デジモンサヴァイブ』にて富永リョウ役で出演している。

  • クーガモン/ムラサメモン(声:濱野大輝)
キョウのパートナーデジモン。
普段はクーガモンの姿で寝て過ごしているが、戦闘の際はムラサメモンに進化し敵デジモンに立ち向かう。

久しぶりの成熟期が基本となるパートナーデジモンであり、第1話の時点で完全体に進化出来るのも初。

その他の人物


トモロウの実兄。
1話でトモロウを助けるためにハイエモンに立ち向かうも、その流れで廃ビルから落下してしまう。
続く2話目ではe-パルスを吸い尽くされた状態で発見され植物状態となってしまった。
トモロウは彼を強く慕っており、アスカを助ける事が当面のトモロウの目標となる。

声の中井氏は『セイバーズ』のガオモンや『ゴーストゲーム』のアンゴラモン役を担当していたが、本作で人間キャラの役となった。
また、作品冒頭のナレーションも務めている。

突如として現れ、アスカのe-パルスを奪ったハイエモンスカーを一撃でデリート。そのサポタマを持ち去ってしまった。
完全体以上と目され、ムラサメモンとも互角に打ち合うほどの実力の持ち主。
キョウとの問答によれば彼にもサポ主となる人間がいると思しき様子がある。
アスカを助けるため、当面はこのデジモンを探すことが目標となっている。

実は目元が影になって見えないだけで、その姿形と装備からして正体はゴクウモンであると考えられる。
近年「デジモンペンデュラムCOLOR」で展開された新たな世界観「デジタルワールド・シャンバラ」に関連するデジモンである事から、今作でも関連性があるのではないかと疑われている。
特にゴクウモンは新たな進化形態「セイテンゴクウモン」が登場していた。

用語

  • e-パルス
人間が体内に持つエネルギーであり、思考や感情によって生み出される。
本作におけるデジモンの主食。『セイバーズ』でいうデジソウルのようなもの。
パートナーデジモンならパートナーの人間から供給されるが、野良デジモンの場合は人を襲って奪い取る。

  • コールドハート
e-パルスを失った人間が植物状態に陥った際の症状。この症状に陥った人間は身体が凍結したような状態となる(生命維持は保たれる)。

  • サポタマ
作中世界における生活デバイスであり、e-パルスを使用した携帯端末。
タッチパネルを使ってスマホの要領で入力する他、対話型AIも搭載されている。
作中で「サポタマ16」なる新製品の広告が出ていることから、既に度重なるモデルチェンジを経ていることが伺える。
本作のデジモンはこれを介して現実世界に登場する。
今作におけるデジヴァイス枠といえるが、上記の通り過去作のような特殊なアイテムではなく、誰でも持っている大量生産品であり、形状も全面タッチパネルの卵形という玩具化できそうにない異色のデザイン。

  • デジモン
稀にサポタマから出現する生命体。公には一種のバグとして説明されており、出現して呼出がかかったら引き渡すか、共にクリーナーとなるかの2択。
いずれも拒否または無視すると野良デジモンとして懸賞金がかかり、クリーナーによる捕獲・駆除の対象となる。

  • クリーナー
野良デジモンやデジモンを使った犯罪者を食い止めるデジモン使い達の総称。
要するに一種の賞金稼ぎ業であり、時にはチーム同士の抗争も見られている。

主題歌



余談

  • 主人公チームであるグローイングドーンは当初「ゴールデンドーン」という名前だったが、放送直前になって諸事情で変更となった。デジモンエキスポ2025においての先行公開ではこの旧名義が使われていた。

  • 放送時期にはゲームシリーズ最新作である『デジモンストーリータイムストレンジャー』がリリースしており、奇しくも同時期にゲームとアニメの最新作が世に出る形となった。
    これが功を奏してか「動画サイトのタイスト実況配信で興味を持った視聴者がアニメのビーブレを見る」という現象もしばしば見られている。ついでにベルスターモンといった女性デジモンがバズってる




アニ…ヲタ…?

いいぞ、トモロウ!
BEAT(追記・修正)を刻め!



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最終更新:2025年10月28日 23:09

*1 ゲームの方でも『デジモンアドベンチャー』に似ている要素が見受けられる『デジモンサヴァイブ』をリリースしているので、お互いがお互いに影響を与え合っているのかもしれない。

*2 裏番組となった仮面ライダーシリーズは歴代デジモンシリーズと同じバンダイから玩具が発売されており、同社内の商品で競合するのを避けるためではないかという指摘も存在するが真偽は不明。