アンゴラモン

登録日:2022/02/07 Mon 20:22:16
更新日:2024/09/24 Tue 02:31:21
所要時間:約 9 分で読めます




ぼくを…実体化してくれ。守る。絶対に君を、守るから!


アンゴラモンは、デジタルモンスターに登場するキャラクター。
アニメ『デジモンゴーストゲーム』の主役デジモンの1体としても登場している。


【基本データ】

世代 成長期
タイプ 獣型
属性 ワクチン種
必殺技 ピョンダンプ
上空へ飛びあがり、相手の頭上から全体重をかけてのしかかる。
ダブルラリアット
回転しながら両腕で周囲の敵を薙ぎ払う。
プチトルネード
両耳を回転させて小型竜巻を発生させ、それを相手にぶつける。

【概要】

アンゴラウサギを模した全身モフモフの毛で覆われた二足歩行の獣型デジモン。
成長期には珍しい巨体の持ち主だが、性格はいたって温厚かつおとなしい。
アニメでも周囲の人から「可愛い」と好印象を持たれている。

戦いをあまり好まないため、長い耳で周囲の状況を常に確認し、戦いの気配を察知すると両耳をプロペラのように回転させて遠くへ飛んで行ってしまう。
しかしいざ戦いとなればその大きな体から繰り出されるパワーで相手を圧倒するため油断はできない。
なお大きな体格を維持する為に食欲旺盛な部分もあり、空腹だと察知能力が低くなってしまうのが弱点である。


【メディアでの活躍】

アニメデジモンゴーストゲーム


メインキャラクターの一人、月夜野(つきよの) 瑠璃(るり)のパートナーデジモンとして登場。
図鑑通りのおとなしい性格の持ち主。
彼女の弾くピアノの演奏を好んでおり、完全に実体化するまでは陰ながら彼女を見守っていた。
だが、人間達を苦しめて自身の完全なる実体化を目論むドラクモンの陰謀に瑠璃が巻き込まれた際、以前アンゴラモンを目撃していた(ひろ)達に「彼女を助けて欲しい」と懇願。

ガンマモンがドラクモンの洗脳技「アイオブナイトメア」によって洗脳される中、宙からデジヴァイスVを譲り受け、“自分のパートナーになって欲しい”という頼みを聞いた瑠璃の手で実体化。
ドラクモンを撃退することにも成功する。
以後は彼女のパートナーデジモンとして共に行動しているが、普段は瑠璃とは別行動していることもある。

他のデジモンに対しての知識が深い為、今作におけるデジモン図鑑の解説役を担っている。
また、話の締めにはその回の出来事を踏まえた教訓や諺めいた自作のポエムを語りだすことがあるというロマンチストな一面もあり、ある意味本作の名物ともなっている。

担当声優である中井氏は、かつて『デジモンセイバーズ』において主要キャラであるトーマ・H・ノルシュタインのパートナーデジモンであるガオモンを演じていた経験がある。
かつて過去のデジモンアニメシリーズにてアグモンの後にシャウトモンを演じた坂本千夏氏同様、別のパートナーデジモンを担当することになった。
また、どちらのデジモンも「獣型」・「礼儀正しい」・「パートナーに忠実」といった共通点があるのも特徴。


【進化形態】

◆ジンバーアンゴラモン

世代 成熟期
タイプ 獣人型
属性 ワクチン種
必殺技 ジャイブ
片足立ちの体制から繰り出す連続蹴り。
レントライザー
高速回転しながら硬質化した両耳の先で周囲の敵を薙ぎ払う。
ブレイキンストリーム
両腕から竜巻を放つ。
アンゴラモンが瞬発力とスピードを求めた結果、モフモフの毛がパージされてスリムな姿になったスピード特化形態。
体毛のクッションによる防御力は激減したものの、その分身のこなしが軽くなったことで瞬発力が格段に上がり、肉弾戦を交えた一撃離脱のスピード殺法を主な戦闘スタイルとして扱うようになった。
また、両耳が硬質化し、まるで巨大なを思わせる形状へと変化。この耳で相手を切り裂くことも出来るようになった。

振る舞いや動きに美しさを求めるエレガントな性格になったことからなのか、戦いにおいては優雅な踊りや舞を舞うように敵の攻撃を受け流して自身の攻撃に繋げる。

作中では15話「占イノ館」にて初登場。
友達を守りたいという瑠璃の想いとシンクロしたことでこの姿に進化できるようになった。
この姿の時は一人称が「私」に変化し、礼儀正しい性格になる。

占い師に化けて人間達から恐怖の感情を集めて実体化を目論んでいたフェレスモン率いるブギーモン軍団相手に奮闘。
ブギーモン達を一方的に叩きのめしていたが、流石に完全体であるフェレスモン相手には苦戦を強いられていた。


◆ラモールモン

世代 完全体
タイプ 獣型
属性 ワクチン種
必殺技 禍災爪(かさいそう)
両腕の鋭い爪で敵の腹を切り裂く。「臓物をぶちまけろ!!!」
叩破伐倒(こうはばっとう)
得物である獣嵐丸を力任せに振るい続け敵を粉砕する。
風牙烈巻迅(ふうがれっかんじん)
獣嵐丸に纏わせた真空の刃を敵めがけて放つ。
豪怨毀永斬(ごうおんきえいざん)
自らの理性のすべてと引き換えに、獣嵐丸で野生の本能を解放させた必殺の一撃で敵を両断する。
アンゴラモンの完全体である巨大な獣型デジモン。
成長期同様のモフモフボディへと戻ってしまったが、完全体とだけあってそのパワーとスピードは桁違いである。
しかしそれと引き換えに野生の本能が覚醒してしまい、ワクチン種でも珍しい凶暴な性格へと変わってしまった。
見た目もウサギからウサギコウモリになったため、一目で凶悪な性格だとわかるほどである。
腰に付けた2本の太刀「獣嵐丸(じゅうらんまる)」は、ラモールモンの理性と引き換えに巨大な真空の刃を生み出し、絶大な力をもたらすとされている。

しかし、一瞬でもこのデジモンに対して嫌悪感を出してしまったら最後、即座に飛び掛かり、その者が息の根が止まるまで叩き潰し続けるという、
まさに「死神(フランス語 “la Mort”)」の名を冠せし獰猛さを発揮してその命を刈り取ってしまう。
極稀におとなしい個体も存在するのだが、このデジモンを大人しくさせるには相当な信頼関係を築いていなければ不可能である。

作中では第35話『人狼』にて初進化を果たす。
成熟期までの理知的な様子から一変し、口調もカタコト気味の粗暴で野蛮な性格に変わる。
…が、そこはやはりアンゴラモン。実際のところはちゃんと瑠璃を守り、大切にするし、連携もできるのでご安心。
どうでもいいが、本作ではシンクロしたパートナーが技名を叫んで必殺技を発動するのだが「叩破伐倒」とか「風牙烈巻迅」とか、よく初見で噛まずに読めたな、瑠璃…。


◆ディルビットモン

レベル 究極体
種族 獣騎士型
タイプ ワクチン
必殺技 トラスゲイン
武器である『モラルタ』と『ベガルタ』で敵に斬り込む。
ボルジャーグ
2本の魔槍を召喚し、自動追尾で敵を攻撃する。
バックストラッシュ
敵を中心に全方位に高速残像を残しながら斬り刻む連続斬り。
バックスラッシュではない。アバンストラッシュでもない。
アンゴラモンの究極体としての姿。完全体のモフモフかつドップリしたボディから一転、成熟期のスリムボディへと回帰したような[[ウサミミ仮面]] 騎士の姿へと変化した。
多くの獣型デジモンが生息する自然豊かな大地を守護する頭脳明晰にして穏やかな性格の持ち主で、普段は周りのデジモンと触れ合いながら静かに過ごすことを好んでいる。

しかし、そんな大地を脅かす敵が現れれば2本の愛剣「モラルタ」と「ベガルタ」を抜き、素早い動きで敵を撃退する。
特に大地を酷く荒らす者には、普段は紳士的なディルビットモンでもぶち切れ、痕跡すら残さぬまで斬り刻み、その仲間も消滅するまで追い続けるという猛獣のごとき獰猛さと狂暴性を露にする。

名前の由来はケルト神話の英雄ディルムッド・オディナ + ラビット(兎)から。
武器であるモラルタとベガルタ、必殺技で召喚する二本の槍(モデルは同じくディルムッドの所有していた魔槍ガジャルグとガ・ボー)からそのイメージが強くうかがえる。
わからない人はFGOのプレイヤーに聞いてみよう。


【幼年期】

バイタルブレスで登場した際に設定された幼年期

◆ピョンモン

世代 幼年期Ⅰ
タイプ スライム
属性 なし
必殺技 イヤンタ
大きな耳でひっぱたく技。
成長期デジモンも吹っ飛ばす侮れない威力がある。
「イヤ(嫌&ear)」+「ビンタ」からの命名と思われる。
大きな1つの耳とフサフサな体毛に覆われている幼年期デジモン。
生まれた時から恥ずかしがり屋で、目を見つめるとすぐに顔を伏せてしまう。
しかし懐っこさも持ち、気になるデジモンには体をすりすりして積極的にスキンシップをとる様子も見られている。
ちょっかいを出してくる相手と、耳に響くような大きな音を出すモノを嫌う。
後者からは、耳を伏せて去っていく。


◆ボサモン

世代 幼年期Ⅱ
タイプ レッサー型
属性 なし
必殺技 ミッコミ
耳ではたく連撃技。
「耳」+「ツッコミ」からの命名と思われる。
ピョンモンが進化したレッサー型デジモン。
前髪が伸び目が隠れたことで他人の視線を気にせず動き回れるようになった。
恥ずかしがり屋な性格は穏やかさへと変化している。
長い耳が2つになり、より聴覚が発達し、音を立体的に感知することが可能となった。
その聴力で、デジモン同士の会話を遠くから聞くことが趣味になった。
そのおかげか経験していないことも情報だけはとても豊富に持っている。
しかし、戦いは好まず、敵の接近をいち早く察知しその場を去り、仮に立ち塞がれても「ミッコミ」で、相手を怯ませその間に身を隠す。


【余談】

  • ガンマモンジェリーモン同様、バイタルブレスでは既に完全体が登場している。
    究極体は既存デジモンが設定されており*1、固有進化が不明なのも同様。

  • メイン三体の中では成熟期の進化が最も遅く、ジンバーアンゴラモンが登場したのはなんと2クール目となった15話
    同作のテスラジェリーモンの登場が10話、ガンマモンの第4の進化形態であるグルスガンマモンが13話で登場したことを踏まえてもかなり出遅れた登場となった。
    他のシリーズの15話時点の状況と比較しても以下の通り、シリーズの中でもダントツの遅さである。
  • 完全体への進化もメイン三体では最も遅く第35話目。
    なお、カノーヴァイスモンは第25話、テティスモンは第29話が初進化である。

  • 逆に、究極体進化は2番目。シリウスモン登場から1話だけ空けての第58話の事であった。


「アンゴラモン、追記・修正よろしくね。」

「そうだね瑠璃。追記・修正に勝る点検はないからね。」

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最終更新:2024年09月24日 02:31

*1 アヌビモン、サーベルレオモン、グリフォモン