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ドラえもん最新ひみつ道具大事典

登録日:2026/06/17 Wed 09:34:13
更新日:2026/08/22 Sat 12:29:28
所要時間:約 15 分で読めます





『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』とは、小学館から発売されているコロタン文庫(ビッグ・コロタン)の一つ。

原型は1994年に発売された『ドラえもんひみつ道具完全大事典』。
1994年版の改訂版として索引の追加とこぼれ話の変更を加えて2004年に発売された『最新版 ドラえもんひみつ道具大事典』と、その後継版として大幅に内容が加筆された状態で2008年に発売された『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』が存在するが本項目では基本的に2008年版について解説する


概要

前述したように初版は2008年とアニメが水田版になって間もない時期に発売されたドラえである。
それ以前にも『ドラえもん全百科シリーズ』などがコロコロ文庫で発売されていたが、連載中に五月雨式に発売される仕様上、検索が非常にめんどくさく、複数の本を並べてどこに何が載っているかを目次で開いて確かめる必要があった。

それに対し本書では約1600個ひみつ道具が5つの章に分けられる形で紹介されており、各道具毎に解説と実際にキャラがひみつ道具を使用するコマが描かれている。
これらのイラストは上記の『全百科シリーズ』から流用されているものが多いが、一部は三谷幸広やさいとうはるおといった『ドラえもん』派生作品おなじみのスタッフにより書き下ろされている。

なお、「ひみつ道具」の範囲はドラえもんが所持しているものだけに限らず、ドラえもん以外の第三者が所持しているものや「ハツメイカー」でのび太が作った道具なども含まれている。

基本的に初版掲載時とそれ以降とで道具の名称が変更されている場合は変更後の状態で記載されているものが多いが*1名称が並記されてそれぞれ別の道具として記載されているものもある*2
ただし、アニメ化の際に商標権の問題で名称が変更された道具*3に関しては変更前の状態で記載されている。

その他、ひみつ道具の紹介以外には各章の内容に関連した原作漫画やこぼれ話が書かれたコラムが収録されている。



各章解説

基本的に章ごとに該当するひみつ道具が紹介されているが第1章に「身代わり紙人形」が紹介されていたり、「反動マント」が第4章なのに同じ効果の「ヒラリマント」が第5章だったりと*4数合わせ感覚で入れられたひみつ道具もある点には注意。

第1章.時空をさまようときには...

主に時間や空間に干渉したり、異なる世界に行けるタイプのひみつ道具が紹介されている。

この章に収録されている漫画は『音のない世界』。

余談だが「タイムふろしき」の紹介コマにてのび太ドラえもん「これを頭に被れば耳がある頃のドラえもんに戻れるじゃないか!」と言っているが本当に戻れるかは不明。ドラえもんももっと早く気づけよ...

コラム「はじめは、きいろだったドラえもん」

のび太の時代に来る前のドラえもんの生い立ちについて詳しく解説されている。

なお、ドラえもんの生い立ちについては主に「原作設定」「方倉設定」「1995年の設定」「2005年以降にできた設定」の4つが存在するのだが本書では...
  • 不良品だったため、デパートで安売りされる
  • セワシの父に買われる
  • 10歳の夏にネズミロボットに耳をかじられる
  • そのショックで全身が青くなる
となっており、「原作設定」に近い記述となっている。

ザ☆ドラえもんズ スペシャル』の三谷幸広作画でとんでもない顔芸をしながら鼠相手にバズーカをぶっ放すドラえもんの姿は爆笑必至である。
こぼれ話の中では唯一、1994年版の頃から変更されていない話である。


第2章.望みをかなえたいときには...

使用者の願いを叶えたり、幸運をもたらしたりするタイプのひみつ道具が紹介されている。
2004年版までは紹介されていた「うつつまくら」が削除されて、後述の「道具が出てこないエピソード」で紹介されている。

この章に収録されている漫画は『きこりの泉』。

コラム「もしドラえもんがいなかったら……」

ドラえもんが来なかった世界線ののび太の生涯について解説されている。

なお、のび太は初期はのび助の会社を継いだ事になっていたが、途中で就職に失敗して自分で起業したという設定に変更されており、本書でもこちらの設定が採用されている。
簡易的にだが、のび太に伴ってジャイ子も未来が変わったことについての記述もある。

1994年版では「ドラえもんが宇宙に届いた」の題で、『ドラえもん』の今まで売れた単行本を積み重ねると宇宙空間に到達するという話が記載されていた。



第3章.いたずらしたいときには...

いたずらに使えたり、他人に不利益をもたらすタイプのひみつ道具が紹介されている。使い方次第ではほとんどのひみつ道具がいたずらに使えそうなのは内緒。
1994年版では紹介されていなかった「おねしょじゃ口」が2004年版から追加されたり、2004年版までは紹介されていた「つけかえ手ぶくろ」が削除されて後述のコラムで紹介されていたりと、やや奇妙な改変がみられる。

この章に収録されている漫画は『時限バカ弾』。

コラム「苦しさの中で生まれた『ドラえもん』」

『ドラえもん誕生』のシーンや「出た!」しか書いていない連載予告を引用し、藤子・F・不二雄先生がギリギリまでアイデアに困っていて新連載のタイトルやキャラクターすら浮かんでいなかった件を解説している。

1994年版では「ドラえもん映画の歴史」として、今までの映画の記録が書いてある。


第4章.変身するなら...

他者に成り済ませたり、変身できたり、姿を消せたり、身体能力を強化できたりといった肉体変化タイプのひみつ道具が紹介されている。
2004年版までは紹介されていた「シャラガム」が削除されて、後述の「道具が出てこないエピソード」で紹介されている。

この章に収録されている漫画は『からだの部品とりかえっこ』。

お馴染みの「タケコプター」はこの章にて紹介されている。

コラム「最初のひみつ道具は?」

ドラえもんの連載第1話が6本ある事と*5各第1話にて登場したひみつ道具について解説されている。
「タケコプター」が初期は「ヘリトンボ」という名前だった件にも触れられている。

2004年版では「未来への夢は限りなく広がる」が収録されていた。


コラム「ひみつ道具・あれこれ」

『最新』で新しく追加された章。
目次ではコラム扱いされているが他のコラムのように1ページでこぼれ話を記載する形式のものではなく、様々な事情から事典の本編で取り上げられなかった道具が数ページに渡って紹介されている。

紹介されている道具は
  • 1コマしか登場しないひみつ道具
  • 名前しか登場しないなど実際には使われていないひみつ道具
  • 作中では名前が明かされなかったひみつ道具*6
  • そもそもひみつ道具か怪しいアイテム
に大別できる。

収録されている漫画は『四次元くずかご』。
ちなみにこの漫画の収録は2004年版からであり、この章が無かった2004年版では第4章の後、索引の前に収録されている。


第5章.もっともっと遊びたいなら...

『最新』で新しく追加された章。
2004年版までは紹介されていなかったひみつ道具が新規で紹介されている。
他の章の扉は三谷幸広先生が描いているが、この章のみ田中道明先生が担当している。

この章に収録されている漫画は『夢中機を探せ』。

特筆すべきなのがのび太の代名詞とも言える「0点の答案」がひみつ道具の一つとして紹介されている点である。

コラム「道具が出てこないエピソード」

『最新』で新しく追加されたコラム。
「シャラガム」や「ウルトラよろい」といったタイトルに名前があるにも拘わらず、肝心のひみつ道具が登場していないエピソードについて解説されている。それっぽい「道具」は渡されているが。

また、ちょっと変わったものとして「うつつまくら」も紹介されており、これを根拠に「うつつまくら」というひみつ道具が実在するのかしないかについて一部で意見が割れている。


さくいん

紹介されているひみつ道具が五十音順に並んでいるという普通の索引なのだが、特筆点として"その道具の初登場話が収録されている単行本の巻数も併記されている"という点が挙げられる。「このひみつ道具が出てくる話って何だっけ?」となった時には割と使える。

対象となっている単行本は「てんとう虫コミックス」の1~45巻、「ドラえもんプラス」の1~5巻、「大長編ドラえもん」、「ドラえもんカラー作品集」に加え、「ぴっかぴかコミックス」版。2008年初版なので残念ながら「藤子・F・不二雄大全集」や「プラス」6・7巻は反映されていない。

なお、この時点で初登場話が単行本に未収録であったひみつ道具については「小〇△年□月」など初出話の掲載誌が書かれている。どうしろと。
本書の刊行よりちょっと前のタイミングで刊行が止まっていた「ぴっかぴかコミックス」も似たようなものではある。



余談

前述したように本書は2008年時点で『ドラえもん』に出てくるひみつ道具を紹介する書籍だが残念ながら本書でも全てのひみつ道具は紹介されていない。

紹介されていないひみつ道具の具体例としては、
  • 倫理的な問題で存在が抹消されたもの*7
  • 発売当時存在した単行本シリーズ(中央公論社の「F.Fランド」収録分も含む)に未収録で、大山アニメ版での先行映像化対象*8にもならなかったもの*9
  • 学習漫画や『ザ☆ドラえもんズ』シリーズなど派生作品に登場したもの*10
  • 原作漫画には登場していないアニメオリジナルのもの*11
などがある。

なお、わさドラで登場したひみつ道具についてはアニオリの物も含めてテレビ朝日のアニメ『ドラえもん』公式サイト内にある「ひみつ道具カタログ」に網羅されているのでそちらから確認できる。


表紙折り返しののび太とドラえもんやり取りも2004年版から変更されている。
2004年版までは、表表紙折り返しは「ね、たのむよ、ドラえもん♡」「しょうがないなあ…でも、一度使ったら、すぐ返してよ」、
背表紙折り返しは「わ~ん、たいへんなことしちゃった」「あ~あ、だからいったのに!! ぼくは知らないからね」だった。



連載が終了してから20年近く経つ現在でもアニメオリジナルエピソードを中心にひみつ道具の数は更に増えつつあるが、それらの全てを紹介できる書籍は果たして現れるのだろうか?




追記・修正は本書に掲載されているひみつ道具をコンプリートしてからお願いします。


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最終更新:2026年08月22日 12:29

*1 「サウンドバカチョン」→「サウンドカメラ」、「狂時機」→「驚時機」など。但し後者の読み方については「マッドウォッチ」のまま。

*2 「ヒラリマント」と「反動マント」、「どこでもきっぷ」と「電車ごっこ」など。

*3 「味の素の素」(→「モトの味」)、「本の味の素」(→「本の味の友」)

*4 2004年版には「ヒラリマント」が掲載されていなかったためと思われる。

*5 当時の学年誌である「よいこ」、「幼稚園」、「小学一年生」、「小学二年生」、「小学三年生」、「小学四年生」で同時に連載が始まったため。いずれもドラえもんがのび太の机の引き出しから現れるのが共通している。

*6 編集部で仮に名前が付けられている。但し、「瞬間移動潜水艦」など本編に収録されている例も見られる。

*7 後の大全集版では存在こそ残ったが、台詞の変更で名前は消された「自動コジ機」など。

*8 大全集版で初収録された「逆重力ベルト」「こわーい! 「百鬼線香」と「説明絵巻」」など。

*9 藤子・F・不二雄大全集版で初収録された「分かいドライバー」や単行本版とは別機能の「うち手のこづち」など。「クルパー(おかしな)でんぱ」などのガチャ子の道具も該当。

*10 「親友テレカ」など。ただし、ドラえもん本編でも使用されているものは紹介されている。

*11 「タイガーキャップ」、「ヒットラー錠」、「お助けマット」など。