ドラえもんズのリーダー的存在。
…なのだが、映画では本編との兼ね合いもあってか、登場回数も活躍の場もあまりない不遇な立場だった。
『ビッグコロタン ザ・ドラえもんズ どきどきクイズランド』では 常に素っ裸であることをネタにされている。
SP版では黄色時代も描かれているが、この頃から鼠嫌いだったらしく、超ド級の楽器音痴だったうえに成績はドラリーニョ並みのバカ、 ドジでマヌケで運動もダメとまるで 将来の教育対象みたいなキャラだった。勿論、秘めた根性と優しさも。
その一方で、田中版・三谷版ともに漫画ではピンチの際の判断力に優れ、各メンバーの能力を活かした指示を出したり自ら行動する事でピンチを乗り切ったりする一面を見せている。
性格が逆転する「アベコベチップ」を貼られた時には覇気のないダメロボットになった。
本編や『ドラベース』でも当時の学友と仲のいい関係が続いているのを見て取れるが、ドラえもんズでは特にそういう一面が扱われている。
映画版のドラえもんは全体的に丸みを帯びており、テレビ版や映画本編とはややキャラデザが異なっている。
●ドラ・ザ・キッド
アメリカを中心に活躍するガサツで熱血なガンマン。
通称キッド。片腕に 空気大砲を装着しており、威力はもちろん 射撃の腕ものび太と互角という超凄腕。どちらの腕でも撃っているため利き手は不明。両利きなのかも?
ネット上でよく「のび太の早撃ちは 0.1秒」とあるが、この記載の元ネタはキッドの設定(SP1巻参照)である。
アニメ版やコロコロ版ではタイムパトロール兼開拓星の保安官という設定だが、SP版ではタイムパトロールの隊員として18世紀のテキサスに停留し保安官代理を務めている。
また投げ縄も得意で、ひみつ道具は頭の四次元ハットから出す。これはブーメランとしても使用可能。
コロコロ版では旗を倒して視界を奪い、一瞬の隙にハットに全身を隠す「ハット隠れの術」で敵の手裏剣を躱した。
初期デザインでは赤だったが、現行デザインでは黒に統一されている。
宇宙飛行士を目指しているが、後述の性格のため道のりは程遠い…。
体色は塗装が剥げる前のドラえもんと同じく黄色。SP版でも「服を脱いだらバレやしないって!」とネタにしていた。
ただしヒゲが長いため、よく見るとすぐにわかる。
声も同じときがあったことを考えると同型機という設定だったのかもしれない。
好物はケチャップ&マスタードがけのドラ焼きで、お肉も大好き。
弱点は高所恐怖症であること。コロコロ版では「スイッチを切って貨物扱いで飛行機や宇宙船に乗っている」と明かされていた。ただ、エドに乗って飛ぶ際はビビりながらもちゃんとしている上に、他の事に意識が向いているときは平気そうにしているなど、そこまで重症という訳でもない様子。その為か、他のメンバーと違い弱点のせいでピンチに陥った事はなかったりする。
相棒の馬型ロボ・エド(CV:二又一成)とともに日々保安官代理を勤めている。
SP版でアベコベチップを貼られた時にはマタドーラ共々オカマになった。
作中ではドラミと恋仲になったようだが、『ドキドキ機関車』ではロビンともフラグを…。
更に初登場のゲームだと恋人を亡くした事になっていたり、学年誌掲載の漫画でゲストヒロインの美女とフラグを立てたりと恋多き男。
●王ドラ
CV:西原久美子(友情伝説、'95)/ 林原めぐみ('96以降)
主演作:『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』
中国で活躍する礼儀正しきカンフーの達人。
読みはワンドラ。後にドラミが上をいくが、ロボット学校では1番の秀才と言われていた。
漢方医学を学んでおり、SP版ではひみつ道具でも治せなかった 妖怪の病気を治している。普段は清末期の頃で漢方医の助手をやっているが、カンフーの修行の為にいろんな時代に行く事も多いようだ。
…なんで他6人と同じダメロボット扱いされていたんだ?
戦闘ではカンフー、ヌンチャクといった体術を駆使して敵を倒す。ひみつ道具はカンフー服の四次元袖から。
常に敬語で話すしっかり者だが、友情伝説では「アル」「ヨロシ」とか言ってた。
アベコベチップを貼られた時には物凄くわかりやすいチンピラになっていた。
非常にシャイな性格で女性に弱く、目の前にいるだけでフニャフニャになる。ダメロボット云々はこのあたりだろうか。
しかし相手が女性以外の場合は言葉責めをしたりとSな部分も。
ラー油と醤油と酢をかけたどら焼きが好物。尻尾がメチャクチャ長い。
エル・マタドーラとはライバル関係で、度々喧嘩する。でも親友である。
ちなみに漫画では看護師ロボのガールフレンド持ち。
●ドラニコフ
CV:鈴木みえ(友情伝説、'95)/桜井敏治('96以降)
主演作:『ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!』
冷戦時代のソ連ロシアで人民奉仕をしている、マフラーを巻いた寡黙な男。
たまに喋っても「ガウ」「ワウ」などしか発言しないため、一般人には意味が理解できない。 ケニー・マコーミックのようだ。
常にガウガウ言っているため、狼と会話することが出来る(SP版の設定)。
心は優しいのだが、生まれたばかりの頃にひみつ道具“月光灯”の光を浴びたため、丸いものを見ると凶暴化するオオカミロボットになった。
友情伝説や公式ガイドブックによれば一人称は「ボク」。最終決戦における会話は男らしすぎる。
また辛いものを摂取すると生ける火炎放射器と化す。ひみつ道具は四次元マフラーから。
苦手なものは寒さ。何故寒いロシアにいるのかは不明だが、俳優業もしているためハリウッドにいることも多いらしい。
コロコロ版では中堅俳優という設定で、筆談で会話も出来る。
喋らないため、音に反応するアベコベチップには唯一取り付かれなかった。
彼もどら焼きは好物だが、どら焼きは丸い(見ると狼に変身してしまう)ので、基本的に人前では食べないとのこと。
『ムシムシ』ではJK風ロボのモモとフラグを立て、SP版では歌手のニーナというガールフレンドがいる。
その他SP版初期ではかぐや姫や人魚姫や入院していた美少女などやたら片思い率が高かった。
●エル・マタドーラ
CV:伊倉一恵(友情伝説)/津久井教生('96)/ 中尾隆聖('96TVスペシャル以降)
主演作:『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』
さかのぼる事約300年前はスペインの地で活躍する情熱的闘牛士。
ひらりマントの使い手であり、同時にドラえもんズ一のパワーファイター。
剣術も得意で、細身の闘牛剣(エストック)だけではなく、サーベルやロングソード、日本刀に至るまで大達人。
コロコロ版では巨岩を削り飛ばして球(サッカーボール型オブジェ)を作るという 烈海王もビックリなスゴ技を見せた。
そしてドラえもんズ一のプレイボーイであるが、あまりモテない。
そんなわけで女のふりをする男が大嫌いである。アベコベチップが貼り付いた時にキッド共々オカマ化したのはその反動だろうか。
ちなみにSP版にて「自分そっくりに育つ」というロボットの卵を育てた所、ものすごいワンパクな悪ガキに育っていた。ってことは…?
ネコ型ロボットなのになぜか耳の代わりに2本の角が生えている。
この角は伸縮自在で、敵の攻撃を受け止めることも出来る。
シェスタ(昼寝)が多く、たとえ戦闘中でも眠たくなれば寝る。のび太以上の才能である。ちなみに不眠症になると力が出ないらしい。
お金のような丸い物は好きだが、蛇のような長いものは苦手。
どら焼きは闘牛剣で串刺しにしてから食べる。曰く、「男の美学」なんだとか。オリーブオイルをかけて食べるのが好みらしい。
ドラえもんと同じく 四次元ポケットからひみつ道具を出すが、こづかいが少ないためにレンタル品が多いらしい。
昼は焼肉屋カルミンでバイトをしつつ、闘チュウ(ネズミ退治)で訓練をし、夜は変装して正義の味方「快傑ドラ」として活躍している。
焼肉屋の娘カルミンとは仲が良く、彼女だけが快傑ドラの正体を知っている。
名前の由来はおそらくスペイン語で男性闘牛士を意味するエル マタドール+女性闘牛士を意味するマタドーラから。
●ドラメッド三世
科学と魔術が交差したサウジアラビアの魔法ネコ。
普段は過去…それもロボットのロの字もないころの砂漠の国で、大富豪の子息アラシンのお世話役をしている(ドラえもんとのび太の関係に近いか)。ちなみにアラシン達には「ランプの精」で通している。
イメージされる色は服装の緑だが、体色はピンク。髭を束ねている。
「わがはい」「である」口調が特徴的で、髭を束ねており、メンバーの中でも比較的大人な雰囲気を醸し出している。
コロコロ版だと「ござる」口調になることもあった。
アベコベチップを貼られた際には「ヘイキッド! 話し方がヘンだぜイ!!」とヤケに若々しくなった。
夢は砂漠に住む子供たちのために「ウォーターランド」を作ること…なのだが、当人は水が大の苦手だったりする。理由はずばりカナヅチだから。ただし、友情パワーで自分を奮い立たせれば我慢したり一時的に克服することは可能。
また怒ると超巨大化する能力(?)を持っており、暴れ回って敵を討つ。部分倍化も可能。
SP版だと「水怖いであーる!!」と逆切れして巨大化したことすらあり、地球よりでかくなったことも何度もある。
巨大化時には拳のサイズを巨大化させてパンチの威力を挙げることも可能で、SP版ではエベレスト級の隕石を素手でブチ砕いていた。
ひみつ道具は四次元ランプをこすって出す。
どら焼きは焼くか乾かすかして水分を飛ばしてから食べるのが好き。
タケコプターではなく魔法のじゅうたんを使って飛ぶ。
魔術的な側面ではタロット占いを得意としていて、『怪盗ドラパン』ではその力を遺憾無く発揮している。
炎や雷や風と言った攻撃魔法の他、工具の召喚、物質変換、変身など多彩な魔法を使いこなす。
特技は笛で、蛇を出すことも出来る。
現在わかっているネコ型ロボットの中で唯一尻尾がない。
●ドラリーニョ
ブラジルで活躍するスーパー(忘れん坊)ストライカー。
普段はドラえもんと同じころの当地でサッカー少年・ロビーニョとサッカーしながら暮らしている
よく名前を間違えられたり忘れられたりするが、「目がイッてるやつ」でだいたい通じる。
ドラえもんズの中で最も子供っぽい純粋な思考をした愛すべきバカであるが、運動神経・能力はおそらく1番高い。
本気を出せばドラメッドの範囲魔法から一瞬で離脱できるほどのスピードを有している(SP版より)。
超イタズラ好きなトラブルメーカーで、なおかつ途轍もない忘れん坊。
SP版では「動くたびにネジが耳から落ちる」「常時何も考えとらん」「3歩歩いたら何もかも忘れる」などとボロカスに描かれていた。
反面、SP4巻の恐竜島みたいなガチな活躍も多く、恐らくギャグ時とシリアス時のギャップが最も激しいキャラ。
コロコロ版では、幽霊やお化けに怯えたりするほど怖がりである。SP1巻では、妖怪の呪いを受けてしまい、妖怪になりかけたこともあった。
ドラえもんが鼻の故障中であるのに対し、自分は鼻かぜであるらしい。
アベコベチップを貼られた時にはしっかり者になり、事件を解決に導いた。
その脚から蹴り出されるサッカーボールは岩や鉄壁をも打ち砕く。
コロコロ版では直径3mほどの巨岩を蹴り飛ばし、コエカタマリンで石化した音波を打ち砕いていた。
漫画版では爆弾を仕込んだサッカーボールを放つこともしばしば。 トカゲロンかお前は。
また 水面を走る事も可能。
タバスコをかけたどら焼きが好物。
映画では割と優遇されており(?)、ドジっ子なネタポジから仲間を想う真剣な姿まで幅広く描写されている。
ミニドラ軍団によるサッカーチームも作っており、映画では彼らの活躍も見られる。
ひみつ道具はミニドラ軍団に出してもらうが、それとは別に本人も四次元ポケットを持っている。
ちなみに尊敬する人物はペレ。言わずもがな、伝説の攻撃的MFにして「サッカーの王様」とまで呼ばれた男で、彼らしいチョイスとも言えよう。
ご存知ドラえもんの妹。
正確にはメンバーではないが、映画では主にドラえもんの代わりとして出演しており、(ドラえもんの)親友テレカも使えるあたり事実上8人目の仲間といえる。
『7不思議』でのヒロインでもあり、無茶苦茶かわいい。
SP版では主にキッド主役の短編でよく出てくる。
●ドラパン
フランスで暗躍している大怪盗。
正確にはメンバーではないが、やむを得ない事情でドラえもんズと対決し、和解後はドラえもんズと合体するなど、もう一人の8人目の仲間。
●ジェドーラ
CV: 山寺宏一
主演作:『ザ☆ドラえもんズ おかしなおかしなオカシナナ?』
イタリアのパティシエで、ドラえもんズとはロボット学校からの同級。常に舌を出し、イタリア系らしく陽気な性格で、お菓子作りには随一の熱意を持つが、困り果てると帽子から煙を出しては機関車のように走り出してしまう(通称シュポシュポダンス)。
彼も8人目の仲間と言える。
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