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ゾ・シア

登録日:2026/07/12 Sun 22:43:36
更新日:2026/08/07 Fri 18:08:54
所要時間:約 95 分で読めます

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__________
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
天人達のエルピス
△△△△△△△△△△
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


*1





 
モンスターハンターワイルズ』にて登場した人造モンスター。

◆概要



*2
種族:造竜種
別名:白熾龍(はくしりゅう)

 
『禁足地』と呼ばれる未到の地には、かつて栄華を極めたとされる古代文明が存在していたことが判明した。
その文明は1,000年前に滅びを迎えており、現在は最盛期の主要都市の成れの果てである『竜都の跡形』が名残として残るのみとなっている。

かつて、竜都の民は「無限のエネルギー」を研究しており、遂にそのエネルギー源となる「竜乳」を発明。更に、竜乳を産み出す無限機関として、『龍灯(りゅうとう)』と呼ばれる構造物を開発した。

更に彼等は、自らの繁栄の礎となった『龍灯』および主要都市である『竜都』を警備するため、モンスターをも利用した。
それが人に従う人造モンスター、竜都の民の科学力の極致、『護竜』(ガーディアン)である。

全てを手に入れたかのように見えた彼等であったが、やがて「途轍もない災いを呼び寄せた」ことによって滅亡。
しかし、文明自体は滅びたものの龍灯は辛うじて破滅を免れており、禁足地の生態系や護竜は、生み出されるエネルギーによって現在まで保たれることとなった。

 
竜都の民は過去に様々な護竜を産み出してきたが、そのうち「切り札」としての護竜も創造していたという。
また更なる調査により、なんとその護竜は現代まで生存していたことが判明する。

 
その護竜の名は、『ゾ・シア』
 
 
竜都文明が滅んだことで、人間に管理されていた護竜は培養槽となる「繭」の中で活動を停止していたのだが、その中でもゾ・シアは竜乳の大元である龍灯に寄生し、直接エネルギーを吸収することで生き永らえてきた。
 
 
「竜都の切り札」として造られた本種は、他の護竜をはるかに凌駕するほどの力を与えられている。
体躯は一般の大型モンスターと比べ巨大。歩行に用いる四足の脚部のほか、肩口からは「翼腕」と称される発達した第二の腕を持ち、単純な叩きつけでも大地を容易く抉ることが可能。

護竜に共通する「竜乳の爆発反応」を利用したエネルギー放出攻撃も用いてくるが、ゾ・シアの場合は内在する竜乳エネルギーが桁違いに高く、爆発威力も他の護竜とは比較にならないほどの規模となる。
爆発跡には他護竜と同様に竜乳結晶が生じるものの、圧倒的なエネルギー量の差によるものか、聳え立つ大岩のような結晶が瞬時に発現する。
なお、翼腕掌部はこのエネルギーの放出器官も兼ね備えており、叩きつけると同時に周囲を瞬く間に結晶化させてゆく。

攻撃面も相当に高いが、もう一つの特徴として、ゾ・シアは幾層にも積み重なった竜乳結晶を全身に纏い、堅牢な鎧を生じさせている。
この結晶は『白纏晶』と呼ばれており、強度自体は然程高くはないものの、無数の層を為しているため、多少破損したとしても内部の本体にはほとんど影響が及ばない構造となっている。
更に、「竜乳エネルギーによって破損を自己再生する」という護竜の性質も相まって、破壊した端から次々と結晶を新しく纏い直すため、生半可な攻撃ではダメージを与えることすらままならない。


しかし、これらの能力はゾ・シアの実力のほんの一端にしか過ぎず、『龍灯』の膨大なエネルギーを長年吸い出していたことも踏まえ、少なくとも『禁忌級モンスター』に比肩する影響力を有していると推察されている。
 
竜乳による攻防一体の特徴を持つ、正に護竜の極致とも言える実力と、神々しさすら感じる純白の鎧を身に纏ったその姿から、さながら大いなる力で人類を救済に導く天使になぞらえ、『白熾龍』の名で呼称される。

 
最近になって存在が明らかとなったこともあり、その実態には謎が多い。
特に、護竜にはモデルとなったモンスターが存在しているはずだが、ゾ・シアに関しては少なくとも現存しているどのモンスターにも一致しない特徴を有している。
 
また、これほどの強さを持ったゾ・シアを以てさえ、竜都は滅びの運命を避けられなかったようだが……
 
 





 
追記・修正は救いの意志がある方にお願いします。





 
 





 






































 
「竜都の切り札」として創造された造竜種ゾ・シア。
かつて竜都を救済するため、民に希望を託され生み出されたはずの護竜だったが、その実態は
 


 
竜都文明に滅びを齎した一因そのものであった。
 






◆もくじ

 

◆真の概要


種族:造竜種
別名:白熾龍
 
 
「切り札」として全ての脅威から竜都を護る、という護竜の究極形を目指すため、圧倒的な力を持った何らかのモンスターをモデルに創造。
結果、生み出された護竜がゾ・シアである。
 
しかし、モデルとなったモンスターの性質に由来するものか、ゾ・シアは護衛するどころか極めて強い破壊衝動に支配された性質を有してしまっていた。
かつての竜都の民はこの性質を抑えるため、竜乳結晶を用いて破壊衝動の発露を制御していた。つまり、ゾ・シアの全身を覆う『白纏晶』は、鎧であると同時に拘束具としての機能を有していたものだったのである。
 
 
『白纏晶』の下にある本来の体色は、全てを照らすような純白の結晶とは対照的に全ての光を飲み込むような漆黒。
拘束具から解放されたその黒い肉体は、内側からの膨張と増殖によって常に脈動し続けており、歪に膨れ上がった肉塊と形容できるほど不気味な風貌に成り果てている。
 
また、特筆すべきは「角」のような器官を大量に有している点。
本来生えているであろう頭部においても、一対どころか無数に、それも頭部全体を埋め尽くさんばかりに生えており、眼球も存在は確認できるものの大量の角に埋もれている形になってしまっている。
また、頭部どころか全身にも夥しい数の捻じれた角が生えており、もはや通常の生物の範疇からですら大きく外れている。
 
 
制御下から外れたこの黒い形態では戦闘方法も一変。
これまでの竜乳エネルギーを用いた攻撃に加え、辺り一面を焦土に変える規模の業火を操るようになる。
火炎は所謂「ブレス」のように、基本的には口から弾型や放射型にして発射するが、もともと竜乳エネルギーの放出器官であった翼腕掌部から噴出させることも可能。
 
火炎の威力は凄まじいものであり、いずれも通常のモンスターはおろか護竜にも追随を許さないほどの破壊力を誇るが、更に厄介なことに、ゾ・シアが発生させる竜乳結晶はこの業火の威力を更に増幅させる性質も有している。
ゾ・シアが発生させる結晶は他の護竜に比べて量も規模も大きく、属性の増幅効果も桁違いに高い。ただでさえ強力無比な火炎放射がこの結晶に接触した場合、破滅的な規模の業炎にまで増幅され、周囲の地形ごとありとあらゆるものを焼き尽くしてしまう。
 

もはや敵を殲滅するには過剰すぎるほどの火炎を操る本種だが、これほどの破壊を以てしても敵の排除が叶わず追い詰められた場合、更なる能力を解放。
地形を覆いつくすほどの竜乳結晶を周囲に発生させ、雄叫びを上げると同時に、隕石落雷を天より召喚。
 
 
天変地異にも等しい大災害を引き起こす。
 
 
こうなると火炎放射に加え、強力な雷撃まで操るようになる。
また、この雷は何に由来するものなのかは定かではないが、禍々しい紅いスパークを伴うという通常の雷とは異なる特徴を有している。
ここまで能力を解放したゾ・シアは尋常でない力を振るう一方で、完全に暴走と言ってもいい状態にまで陥っており、目に映るもの全てを破壊するまで止まらない。
 
これまで美しい純白の鎧に身を包んでいた神々しい見た目から一転。全てに破滅を齎さんばかりの暴走に陥ったこの形態は、便宜的に『救いの暴蝕化』と呼称される。
 
この状態となったゾ・シアは「竜都を護る」という護竜としての本分をも見失ってしまうが、通常であれば『白纏晶』を用いて暴走を抑えようとしており、仮に一部が暴蝕化したとしても自力で抑え込むこともある。
しかし、何かの拍子に全ての制御が外れてしまう危険性を常に孕んでおり、仮に完全に暴蝕化してしまった状態を放置した場合、禁足地に再び滅びを齎すことは十分に可能であると目されている。
ゾ・シアの出現が確認された際は、現場にいるハンターによって直ちに討伐の命を下されることになる。

 
しかし信じがたいことに、ゾ・シアは無性生殖に似た自己増殖を行うことが可能であり、竜乳エネルギーと細胞の一片でも残っていれば、そこから肉体を再構築し、完全に蘇ることすら可能としている。
このため、ゾ・シアという脅威を永遠に排除するには、竜乳の源流である『龍灯』を破壊する他に術は無い。

しかし、現状の禁足地全域の生態系は龍灯が産み出すエネルギーにより成り立っているため、龍灯の損失は即ち禁足地の生態系を永遠に破壊してしまうことに他ならない。
現状の禁足地は、半永久的に再生と復活を繰り返すゾ・シアにギルドが対処し続けることにより、なんとか体裁を保っている状態にある。



◆テーマ曲


 

『無垢なる禍』
 
 
 
ゾ・シア戦の専用BGM。
モンハンのラスボス格の戦闘曲に相応しくかなり荘厳な雰囲気を漂わせており、明らかにただものではない相手と戦っている感覚にさせてくれる。

「救世主」としての側面があるため、いわゆる強大な巨悪との戦い、というよりは、むしろ善なるものと相対しているような雰囲気が感じられる。
曲調はゾ・シアと対面するハンターか、あるいは護竜としての役割を果たそうとしているゾ・シアを表現しているのか、基本的に明るくどこか勇ましい。
 
「天使」もモチーフとなっているためか、力強い金管楽器が中心であるものの、静かな鐘の音も含んだ神聖なフレーズが多い。
また基本的にワルツのような3拍子であり、規則的で変調もほとんどない。秩序を象徴する護竜としてらしい特徴である。

ただ、あくまで人に造られたモンスターであることを強調するためか、電子楽器の主張も非常に強いのが特徴。シンセベース(ドゥーン...↓みたいな音)など、他シリーズでは絶対に聴けない音が鳴るのも本作ならではである。



 


『正義は綻びて』



第三形態以降の戦闘BGM。
突如女性コーラスが鳴り響き、ゾ・シアの大技と共にこの曲へと変化する。

先程までの神々しく、守護者としての威容を感じさせるような曲調から一転。とにかくカオス染みた暴力的な雰囲気へと変容する。
『無垢なる禍』が規則的な曲調だったのに対し、こちらは変則的で急に激しくなったり落ち着いたりするのも特徴。

まず、今作では数少ないコーラスが入る曲である。
MHRise系列を除き、モンハンの戦闘曲にコーラスが入るのは、決まって古龍種か、それに準ずる非常に強力なモンスターとの戦闘と相場が決まっており、次の段階に移行したゾ・シアが如何に恐ろしい存在なのかを表現している。
特にサビやラストの畳み掛けの部分の迫力は圧巻である。

もともとシンセサイザーが目立つ曲だったが、この曲になるともうこれでもかというぐらい盛り込まれているのが特徴。素人目で聴いても分かるぐらい露骨に使われている。

実は要所要所で第二形態までのテーマ『無垢なる禍』のフレーズが使われている。
面白いのがその使われ方で、一瞬だけそのフレーズが使われたかと思いきや「グリッチ(バグったかのような演出)」が挟まり、『正義は綻びて』に戻ってしまう、という演出が何度も挟まる。イントロが顕著。
アウトロの部分では、『無垢なる禍』のイントロが始まった……と思いきや、逆再生のような音が流れ、『正義は綻びて』がまたループするという構成となっている。

これは戦闘中、『暴蝕化』を必死に抑え込もうとしているが、結局全てが解き放たれ、暴走してしまう…というゾ・シアの状態を表現しているものと思われる。


また最大の特徴として、曲の一部に明らかに『舞い降りる伝説』と思しきフレーズが使用されている部分がある。
序盤のコーラスなど特に顕著で、終盤に至ってはよく聴くとベースにそのまま使用されていたり、大きく音程を外して使用されている。

かなり露骨であるため、意図的に盛り込まれている可能性が高い。ゾ・シアが何を目的に産み出されたのか、そして一体何をモデルに創造されたのか……
この背景を踏まえて改めて聴くと、背筋が凍るような感覚に襲われるだろう。


◆劇中での活躍


 


────名を『ゾ・シア』と言う。

竜都の切り札として造られた護竜だ。



『禁足地』へ乗り出した調査団のうち、ギルドから命じられた要請である「禁足地の少年ナタの保護」、「謎のモンスター『白の孤影』の調査」を見事成し遂げた「鳥の隊」一行。
 
その過程で明らかとなった『竜都文明』の更なる調査のため、禁足地全体のエネルギー基盤を支える構造物、『龍灯(りゅうとう)』が静置される『龍灯の社』へと赴く。
かくして、龍灯は確認されたのだが...
 
 
龍灯に謎の巨影が取り付いていた。
 
 
一先ずその場を離れ、竜都の民の末裔である「守人」のタシン、禁足地の歴史に詳しい竜人族の『耳の方』を交え、龍灯に巣食っていた謎のモンスターについての知見を得る。


名は『ゾ・シア』
かのモンスターこそ、「竜都の切り札」として創造された護竜の一種であり、竜都に災いを招いた存在だったのである。
 
護竜は竜都文明の滅亡に伴い、竜都に存在する「繭」の中で活動を停止していたが、まさか龍灯に直接寄生して生き永らえていたとはタシンも想像だにしていなかった模様。
禁足地において、季節の周期が変動し、人々やモンスターの生活に影響を及ぼしていたのも、ゾ・シアが龍灯からエネルギーを吸い出していたことで正しくエネルギーが循環していなかったため。

更に、ゾ・シアは他の護竜と同様に目覚めを迎える直前にあった。
 
まだどのような特性があるか全くの謎であったものの、「かつての文明滅亡の一端」という情報を踏まえ、今目覚めようとしているのが『禁忌級モンスター』と同等の存在であるという最悪の事態を想定。
被害の発生を未然に抑えるべく、ゾ・シアの早急な対応を求められる。
 

ゾ・シアを止める最も確実な方法は、龍灯を止めること。
いかに竜都の切り札とは言えど、あくまで護竜であるため、エネルギーの供給源を絶たれれば例外なく死を迎える。
が、龍灯は禁足地全域にエネルギーを行き渡らせる心臓部としての役割を果たしているため、龍灯の停止は即ち禁足地の生態系が永遠に失われることを意味していた。
 
しかしそれでも、禁足地の人々が為すすべなく死を迎える最悪の未来は退けなければならない。
もはやほぼ形骸となった肩書きではあるが立派な「守人」の一員であり、龍灯を停止させる唯一の手段を受け継いでいたナタは、祖の責を担うべく覚悟を固める。
 
 
やがて龍灯の社へと到着した一行。
ナタは龍灯に対し、自らの意志を決行しようとするが、これまで目にしてきた禁足地で懸命に生きる者達──人々、モンスター達、そして護竜──その生命の営みを自らの手で完全に破壊してしまう、という途方もない重責にその手が止まる。
龍灯に巣食う存在を前に立ち竦むナタだったが…
 

 
────龍灯は止めない。
道は、もう一つある。



考えてみれば至極単純なこと。
人々の安全を脅かす可能性のあるモンスターが出現したのであれば、ハンターの為すべきことは、危険なモンスターへの対処である。
禁足地の生態系も、人々の生命も守る。これらを両立するため、ギルドからの要請も関係ない、他でもない「ハンターの意志」として下した判断は、「ゾ・シアの討伐」であった。
 
龍灯へと刺激を加えた瞬間、ついにゾ・シアは覚醒。
ハンターは退くことのできない決戦へと身を投じることとなる。
 


────ハンターの意志により、

ゾ・シアの討伐を遂行する。



討伐 任務クエスト ★3
護竜ゾ・シア
ゾ・シアの討伐
龍灯の社
深夜
報酬金 10800z 制限時間 50分
受注・参加条件 失敗条件
HR7以上
4人まで
制限時間終了
3回力尽きる
依頼者 鳥の隊 ハンター
龍灯にとりつき、千年の眠りにつく護竜。
もうまもなく目覚めるだろう。
ハンターの意志により、これよりゾ・シアを討伐する。



……激戦の末、ついにハンターはゾ・シアの討伐を成し遂げる。
禁足地を脅かす脅威は去り、龍灯のエネルギーも正常な循環を開始。再び全域が豊かな実りの時期を迎えることになった。



下位、およびMHWildsの大筋となるストーリーはこれにて幕を閉じる。

これまでハンターは編纂者のアルマを通じ、あくまで「ギルドからの要請として」義務的にモンスターの排除などを請け負ってきたが、
禁足地での営みやナタの想いに触れ、ゾ・シアの討伐を他の誰でもない「自分自身の意志として」実行するという宣言は、本作随一の名シーンとしてよく語られる。
この点は下位ゾ・シアの討伐クエスト「護竜ゾ・シア」の詳細にも反映されており、いつもは依頼者のコメント欄が書かれている部分に「鳥の隊 ハンター」としっかりと記載されている。

あくまで非公式の討伐ということなのか、ゾ・シアの死体からは護竜の汎用素材しか入手できない。(護竜の血など)
ハンターはギルドの承認下でなければ、勝手に素材を採取してはならない*3という規則があるが、如何にハンターにとってギルドが絶対なのかが分かる描写である。
メタ的に言えば後に控える上位装備のためと思われるが

 
モンハンシリーズの恒例である、いわゆる「メインモンスターの裏にいた真のラスボス」ポジションなのだが、確かに一連の災害の元凶ではあったものの、護竜アルシュベルドと同様に「人間の都合で生み出された存在」という意味では、どちらかと言えばこちらもある意味被害者である。
ゾ・シアからしてみれば再び目覚めて人間に与えられた使命を全うしようとしていただけ(潜在的な危険度はともかく)と考えると何とも言えないものがある。
 
寿命の概念が無い護竜には捕食者の存在があったため、まだ救いのようなものがあったのだが、ゾ・シアに対してはいくら何でも役不足だろう。
ここでハンターに討伐されたのは寧ろ幸運だったのかもしれない。
 


しかし…...



 

────まさに竜都の切り札、大したモンだ。



禁足地の滞在も長くなってきた調査団であったが、ゾ・シアの一件以来、『龍灯の社』付近は封印状態としていた。

が、ある時、「耳の方」から龍灯の付近で、何か新しい生命が芽吹こうとしているとの報告を受ける。
耳の方によると、あの一件から「ささやき」がかすかに聴こえていたようであるが、今になってはっきりとその実態が掴めるまでになったとのこと。
鳥の隊のハンターはその生命の正体が、状況証拠的にゾ・シアのことで間違いないと確信。

先んじて、オリヴィア率いる星の隊が社へ向かったところ、なんと無数の蕾状の繭が広場一面に広がっていた。
繭は数個排除した程度ではほとんど影響は無いらしく、ゾ・シアは問題なく生まれ出でようとしていた。

再び禁忌級モンスターが現れようとしている事態となったが、オリヴィアは『龍灯』を破壊する……と主張することはなかった。
禁足地の生態系の重要性を改めて踏まえた上で、ゾ・シアを討伐した実績のあるハンターを信頼。社の調査を依頼する。


場面は変わり、『龍灯の社』。
オリヴィアの報告通り、広場には一面に敷き詰められるような数の蕾状の繭が。その中でも遥かに巨大な繭が龍灯を覆い隠すように存在しており──内部で、暴蝕化したゾ・シアが眠りについていた。

十分な時が経ったのか、それともハンターの気配を察したのか、やがてゾ・シアは繭を破り、広場へと産まれ落ちる。
すると、広場の繭たちはその目覚めに呼応するように一斉に砕け始め、中からドス黒い液体が溢れ出る。液体は引き寄せられるように流れ、ゾ・シアの肉体へ吸収されていく。

全ての液体が吸収されると、ゾ・シアは全身を『白纏晶』で覆い、完全に元の姿へと「再誕」を果たすのであった。


復活したゾ・シアの実力は初邂逅の時と比較して明らかに強力になっていたが、何とかこれを再び退けることに成功するハンター。
しかし、あの時確実に仕留めたはずのゾ・シアが何故復活したのか……


星の隊の生物学者であるエリックはハンター達の調査結果を元に、「ゾ・シアは無性生殖に似た自己増殖が可能であり、竜乳エネルギーと特定の細胞が一片でも残っていれば、そこから完全に再生することが可能である」という仮説を立てた。

竜都を守るために戦い、致命的な損傷を負おうとも、エネルギーが供給され続ける限り無限に蘇り戦いを続行する……
まさに「竜都の切り札」と呼ぶに相応しい決戦兵器である。

ハンター達は禁足地の生態系を保持するため、龍灯は破壊しない選択を取った。しかし、それは半永久的に増殖するゾ・シアの脅威を退け続けなければならないということを意味する。
正直に言えば、龍灯を放置することには懐疑的なオリヴィアだが、「そういった困難も含めて、この土地は成り立っているのだろう」とハンターは考える。また、ゾ・シアの自己再生の仕組みにはまだ謎が多く、今すぐ決断を下すというのも早計であると主張。

これも一つの生態系と捉え、当面の間はその基礎を崩さずに見守り、危険があれば処置を行う。そのために自分達はいるのだ、と締め括るのであった。



ヴェルナー「────ほら、俺もたまには「らしい」ことを言うだろう?」




……以上が、上位でのゾ・シアの活躍になる。

もともと、モンスターとしては異質な点が多かったゾ・シアだが、まさか死亡から完全復活が可能であるとは誰が想像できただろうか。

復活の描写を見るに、広場一面に存在していた蕾状の繭は、それぞれが自己再生を行える主要細胞であり、そのうち巨大な繭へと成長した一つを本体とし、本体が目覚めると同時に周囲の細胞を補填、完全復活を遂げる……といった工程になるのだろうか。
真の姿である暴蝕化状態で蘇ってしまっているが、即座に拘束具である『白纏晶』で全身を覆っているあたり、復活直後でも人間が制御できるような造りにはなっている様子。でないと困る

劇中でも語られたように流石に龍灯ありきの能力なのだろうが、これだけ巨大な生物が短期間で再生する姿にはもはや「生命」と呼ぶのも悍ましい。
ヴェルナーは感心していたが、とことん冒涜的な技術である。


劇中にもあったが、今後の禁足地調査団は蘇り続けるゾ・シアを討伐し続けなければならないという責務を負うことになっている。
長い年月を経て築かれてきた生態系や固有の生命を破壊したくないと考えるのは分からなくもない話ではあるが、ゾ・シアもかなり強大なモンスターである以上これを永遠に、となるといずれ無理が出るのは確実である。
それまでにゾ・シアの再生メカニズムの解明が待たれるところ。


また、考察の域は出ないが、ゾ・シアは復活するたびに自分を死に追いやった存在を学習しているのではないか?という説が囁かれている。
ハンターも零していたが、初戦闘時と比較して明らかに強力になっている点から、可能性としては無くはない説である。
メタ的に言えば強化個体だが、後に最大難易度★10相当の個体が現れたのも、何度も倒されたことでより強大になった……ということなのかもしれない。

ハンター達は現状維持を選択したが、今後ゾ・シアや禁足地はどうなっていってしまうのだろうか……
マスターランクも控えてるし……


【MHWilds】



本作における真のラスボスとして登場。「野生」をテーマにした作品の大トリを務める存在が「人工物」というのは中々皮肉が効いている。

物語開始時点から登場する人物たちは皆ゾ・シアの実態を完全に把握しているわけでは無いが、シリーズで初めて劇中で『禁忌級』と明言されたモンスターである。
今までそのワード自体が秘匿されていたため、長く作品を追っていたファン程このカミングアウトに驚愕したことだろう。

別名に白熾「龍」と付いている通り、古龍種なのではと誤解されることもあるが、あくまで護竜の一種であるため、分類は「造竜種」である。
身体に流れる体液も他の護竜と同様に真っ青傷口も青く、口内を見ても血の気の引いたような青色をしている。

後述するが、「龍」と呼称されている理由は恐らく、護竜の中でもゾ・シアは古龍種をモデルに創造された護竜であるためと考えられる。


護竜という存在自体がもう今までのシリーズから考えると異質そのものなのだが、その極致たるゾ・シアに関しては全く未知の姿形をしていることもあり、様々な要素が目に留まる。

ゴア・マガラのように基本的な4脚の他に、肩口から翼の機能を兼ねた大きな「翼腕」が生えているのが特徴。
しかし、骨格はアン・イシュワルダムフェト・ジーヴァといった、いわゆる「ジーヴァ系骨格」がベースとなっている模様。

翼腕はシャガルマガラゴグマジオスのように常に地に付けた状態ではなく、ゴア・マガラと同様に普段は肩口に折り畳んでおり、技の一環で使用する。
また、攻撃によく利用するためか翼腕の掌部にはエネルギーを放出するための血管が集まっているらしく、常に護竜特有の青い光が明滅している。


外見は物々しい前情報とは裏腹に、むしろ神々しさすら感じる神秘的な姿。
全身は『白纏晶』と呼称される竜乳結晶でできた外殻を纏っており、穢れが一つも無いと思えるほどに真っ白。
結晶は層を為して形成されており、特に翼腕の結晶の形はそれこそ「天使の羽根」を想起させるような構造に積み重なっている。
しかし羽根の様に見えるだけで、あくまで硬い結晶なので風を受けられるような材質ではない……ハズなのだが、それでも普通に飛翔できている。もしかしたら別の方法で飛行能力を得ているのかもしれない。

ちなみに、ゾ・シアはムービー中などでよく「翼腕を頭の上まで掲げ、掌部を広げて威嚇する」という動作を取ることがあるのだが、翼腕が白い翼のように美しい見た目をしている事もあって、さながら聖なる威光を放つ天使である。


しかし、よく見ると生物としては違和感を覚える部位もある。
特に頭部は口部以外が結晶に完全に覆われてしまっており、仮面を付けられたようなのっぺりとした格好になっている。しかし、見たところ問題なくこちらを認識しているようであり、どういった機能を用いて感知しているのか謎。
口の中は牙が数本程度とかなり少なく、舌に当たる器官すら見当たらない。
また尻尾は不自然なほど極端に長い。体格的には超大型モンスターとまではいかない程度なのだが、自身の体長以上の長さと言えばどれほどアンバランスなのかが分かるだろうか。


実際に動いている姿を見ても、異様な動作が多いのも特徴。
外敵(ハンター)を発見した時の動作が顕著だが、身体は全く動かさず、顔の向きも変えないで首だけを動かす、という所謂「アイソレーション」的な動作で様子を窺うことがある。
また、こちらへ近づいたかと思いきや直前で止まったり、攻撃する直前に位置を調整したり...…と、一つ一つの動作を行うたびに一瞬ピタッと固まることが多い。

これら一連の行動を見ていると、さながら行動ごとに読み込みを挟んでいる機械か何かのようなギクシャクとした印象を受ける。移動しながら間合いを探ったり、振り向きながら攻撃したりといった生物的な動きとは対照的である。

通常の生物は「戦闘」を行う以前に、厳しい自然環境を生き抜くことが必要になってくるため、体の部位も動きもそれに適した形になっているのだが、ゾ・シアに関しては逆に戦闘以外の要素が考えられていないような形状となっている。
急所となりうる頭部は摂食機能を排除し、単なるブレスの発射器官としてガチガチに固め、身体のバランスを保つための尻尾は武器として長大にし、それ以外の構造も生き物としてではなくあくまで「兵器」としてデザインしたといったところだろうか。
他の護竜はまだモデルとなったモンスターの形状を残していた分、より無機質な印象が強い。


鳴き声に至ってもかなり特徴的で、形容するなら金属パイプや平板を滅茶苦茶に打ち鳴らした音のような金属音に近い金切り声を上げる。また、攻撃を繰り出す際に「ウィーン」というようなマシーンの駆動音さながらの鳴き声を発する事もある。
一部界隈ではデンヂムシの鳴き声みたいだとか言われていたり



ゲーム内においては下位からお目見えとなるが、護竜アルシュベルドと同様、(自身のデータでは)ストーリーの一回きりしか戦えない。
上述もしたが、下位個体から得られる素材も汎用のものであり、しばらく武具も作製できなかった。
が、その圧倒的な存在感からか影が薄くなるという事はなかった様子。

その後、MHWildsが発売されてから迎えた春の大型アップデートにおいて、ようやく上位個体が実装。いつでも何度でも戦えるようになったほか、武具も作製できるようになった。
なお、難易度は★8相当であり、報酬には今回の発掘武器に当たるアーティア素材の最高級のものが立ち並ぶ。

しかし当時の反応はと言うと、下位個体が比較的容易に倒せたこともあり、上位個体になったとてたかだか体力や攻撃力が上がった程度だろう、と正直高を括るような声が多かった。

そして実装初日、龍灯の社に広がっていたのは



正しく阿鼻叫喚の地獄絵図であった。



というのも、下位個体はかなり行動が遅く、特定の攻撃からの派生技も意図的にカットされており、かなり簡単に倒せるように調整されていたのである。
このため、同じ感覚で突っ込んでいったハンターたちは、次から次へと飛んでくる大火力かつ広範囲の攻撃に巻き込まれ、ものの見事にハリ倒されていく羽目に......

割と行動が優し目になっている今作基準で見ても中々の強者と化しており、それなりの対策を持っておかないと熟練者でも普通に嬲り殺されかねない。
ラスボスとしてもちょっと舐められがちだったゾ・シアだったが、ここにきて再評価の流れとなった。

...と、この時まではまだ強敵と評されていたのだが、これ以降のアップデートにて新難易度★9個体が次々と登場。
当時こそ最大難易度を誇っていたゾ・シアだったが、お手本のようなインフレの波に呑まれてしまい、相対的に弱体化。
しかし、狩猟のメイン層は★9歴戦個体が主流となった中でも、まだアーティア素材の周回先としてゾ・シアは存在感を示していたのだが、極め付けに登場したのが巨戟龍ゴグマジオス
新たな新要素「巨戟アーティア武器」の登場により、いよいよあまり見向きもされなくなってしまい、本当に影が薄い存在に……

初登場時は多大なインパクトを見せたラスボスが、後から追加された要素のせいで影が薄くなっていくのはモンハンあるあるではあるが、ゾ・シアもまた例に漏れず、隅に追いやられていくことになった。
禁忌級モンスターを無視するな



ところが



なんとMHWildsの最終アップデートにて、突如難易度★10ゾ・シアが実装された。
正真正銘の最大難易度であり、歴戦王やゴグマジオスとププロポルにならび唐突に登場。ププロポル共々正直忘れかけていたハンター達に激震が走ることになった。

報酬にも他★10個体同様、最高レートの錬金素材やハイレベルのお守りが並ぶ豪華仕様となっており、十分戦う価値のある相手に。
ゾ・シアの強さなんぞ上位個体で履修済みだぜなんて言いながら勇み突撃して行ったハンター達だったが、



再び龍灯の社に屍の山を築くことになった。



もちろん体力量や攻撃力が大幅に上昇したのはそうなのだが、それ以上にまたモーションが強化された点が大きい。
上位の時点でかなり攻撃が激しい相手だったのに★10にして派生技のパターンが更に急増。なおかつ全く新しいタイミングで平然と大技を繰り出すようになり、一度暴れ始めたら止まらず、気を抜くと為すすべなくキャンプ送りにされかねないほどのバケモノへと変貌した。
単純な強化個体でここまでモーションの方に手が加えられているのはププロポルを除けばかなり珍しい。

結局、最終的には今作のラスボスに相応しい評価に落ち着いたと言える。他の★10個体に比べて全く見劣りしていない。
しかし然程理不尽感はなく、かと言って周回の相手としても決して楽ではない相手であるため、ある程度の緊張感をもって戦えるポジションと言えるだろう。



決戦の場となるフィールドは『龍灯の社』
龍灯が正に目の前に鎮座する広場での戦闘になる。戦いの余波で龍灯が吹っ飛んだりしないよな

上位個体は倒された個体が復活するという設定通り、『竜都の跡形』にて不定期に出現するようになる。
ジン・ダハドと同様、竜都で直接戦うわけではなく、出現イベントを調査クエストにする形で戦闘できる。
ちなみに出現中に竜都に行くとゾ・シアが現れているとかそういう演出はない。
まぁ上層にまで顔を出していたとしたらそれこそ禁足地の終焉である。

なお、出現時期は異常気象に当たる「竜の目覚め」に限定されている。休憩を利用してイベントを発生させたいときは時期に注意。時間帯はいつでも大丈夫。

ちなみに劇中で『禁忌級』と定義されたゾ・シアだが、出現を放置してたら禁足地が焼き尽くされてMHWilds終了みたいな理不尽な展開には流石にならないので、別に無理に倒す必要はない。
放置していると時間経過でゾ・シアは竜都から消えてしまうが、その場合一体どこで何をしてるのだろうか……


上述したように、あくまで護竜であって「古龍」ではないはずなのだが、ゾ・シアにはなんと罠が通用しない。当然、捕獲もできない。
オトモもこれを理解しているのか、連れて行っても罠を設置しようとしない。まさか古龍をベースとしたことで、罠を無効化する能力まで得たというのだろうか......そもそも古龍はどうやって罠を無効化してるんだ
さらっと流したが『龍灯の社』に出現するモンスターはゾ・シアしかいないのにもかかわらず、何故か罠の設置が可能である。
マスターランクにて新たな存在が登場する前振りだろうか。


古龍種や歴戦個体を感知すると青色に輝く導蟲も、ゾ・シアに対してはしっかり緑色に光って案内する
……ちなみに、★10個体であっても緑色である。つまり現段階で登場するゾ・シアは歴戦個体ですらないことになる。
そのためなのか、どれだけ高難度でもゾ・シアには歴戦傷が生じない。
歴戦傷破壊による大ダウンはできないが、ゾ・シアは後述する仕様で割と簡単にダウンを取ることができる。


何気にオメガやゴグマジオスと同様、「隠れ身の装衣」の効果が無い。着て背後に回ろうとしても普通に発覚してしまう。
ピンチに陥った時に咄嗟に身を隠せないというのは厄介。態勢を立て直す際は大人しくセクレトに頼るのが良いだろう。

また、地味な点として「奇襲攻撃」を仕掛けにくい。
開幕で奇襲を仕掛ける場合、そのまま社の広場に降りると見つかってしまうが、降りる直前から壁にぴったり沿うようにすると、ぎりぎり視界から外れるのか、見つからずに真後ろに立つことができる。
スキル「急襲」などの効果を得たいときはお試しを。



戦闘の流れ


第一形態




────行くぞ!


────おう!



ラスボスなだけあって攻撃はどれも重く、生半可な防御力ではすぐにピンチに追いやられる。
しかし、攻撃モーションはいずれも大振りで、攻撃するごとに一瞬固まる、という特徴的な動作が挟まることもあって、攻撃に対処することは然程難しくはない。人によってはかなり動きが簡単で単調に見えるかもしれない。

しかし、護竜特有の「竜乳爆発」を伴った時間差攻撃を得意としており、他の護竜と比べて爆発範囲も格段に広い。いくら動作が遅いとは言っても逃げ切れないケースもままあるため、あまり攻撃を欲張らずに引き際を見極めるのも大事。
ちなみにこの時、爆破跡の地面からボコッと白い岩のようなものが急に生えてくるが、何を隠そうこれがゾ・シアの出す竜乳結晶さすが切り札のものは規模が違うといったところか。

特性は竜乳結晶と全く同じであり、属性スリンガー弾を当ててやれば属性エネルギーを増幅し爆発する。通常の結晶よりデカいこともあってか爆発威力も高く、ゾ・シアに対してもかなり有効なダメージを与えられる。
当てるならスリンガー滅龍弾一択。いくらか爆発に巻き込んでやれば特殊ダウンも取れる。
しかし、同じくフィールドに落ちているスリンガー雷光弾も、属性としての効果は薄いが何発か爆発を当てればスタンを取れる。これを利用しない手はない。
とは言え、あまりにも岩にしか見えないので最初は何かの地形ギミックかと思った人も多いかもしれない。そんな人はのちにその勘違いによって死に至ることになる。


肉質の方は全身に纏っている硬い『白纏晶』の影響で、どこを狙ってもやや渋く、属性の効きすらあまり良くない。また、纏っている部位は「傷口」すら発生しない。
しかし、狙いやすい頭部などを攻撃し続けていくと、やがてそう長くないうちにバキッと結晶が砕け、内部が露になってしまう。こうなると肉質が一気に軟化。属性の効きも良くなり、傷口も生じるようになる。


護竜と言えば、傷口に対するギミック。
傷口を破壊すると彼らの力の源である竜乳が漏れ出し弱体化する仕様があるが、ゾ・シアもそれは例外ではない。
特定部位の傷口破壊によってエネルギーを枯渇させることが可能である。

特に、エネルギー放出器官である翼腕の傷口を破壊すると特殊ダウンを取ることができる。
またこの時、竜乳が漏れ出すエフェクトとともに青白く光っていた翼腕掌部の明滅が消失。竜乳爆破を伴う一部の攻撃が弱体化する。

技にもよるが、爆発範囲がかなり縮小し、結晶も生じなくなるものもある。範囲の広い技が多いゾ・シア戦においてはかなり有用な要素。翼腕は狙いにくい位置にあるため武器種が限られてくるが、可能なら狙いたい。

翼腕だけでなく、頭部に生じた傷口を破壊することでも特殊ダウンを取ることができる。しかしこちらは翼腕とは異なり、3回の傷口破壊が必要。
とは言え常に狙いやすい位置にあるため、翼腕よりはやりやすい。ダウン中は高い位置にある翼腕も狙えるため、連続してエネルギー枯渇を狙えるチャンスにもなる。

特殊ダウンはラスボスにしてはかなり長時間。しかも高難度個体でもナーフされることはない。
やり方によっては、ダウン中に翼腕に攻撃して傷口発現→傷口破壊→また特殊ダウン...…という半ばハメみたいなことも出来てしまう。ただしそれなりの火力がいるため、最終盤の武器ならともかく初見時点での武器では難しい。

なお、他の護竜は完全にエネルギーを枯渇させると竜乳を摂取するまで大幅に弱ってしまうが、ゾ・シアは時間経過で元に戻ってしまう。
それだけエネルギーの貯蓄量が桁違いなのか、それとも龍灯に似た無限機関と化しているのか……
もはやスペックとしては古龍に近しい域に来ていると言える。


また、ゾ・シアには護竜特有の超回復力も当然備わっている。
せっかく結晶を破壊しても、しばらくすると再び纏い直してしまう。なお、この再生能力はダウン時でも関係なく時間経過で発動する。こうなると傷口までも覆い隠してしまうため、傷口が発生したらさっさと破壊してしまおう。

ちなみに、「傷口の再生」と「白纏晶の再生」はそれぞれ別個として扱われているらしく、せっかく傷口を作ったのに結晶でカバーされてしまった……となったとしても、急いでまた結晶を破壊すれば傷口が残っている場合がある。
すぐに纏い直されたとしても諦めないで攻撃を続けよう。


頭部の結晶を破壊した後の内部の様子はまた異様。
さしずめ硬い甲冑が壊されたような格好になるのだが、その顔は頭蓋骨そのもののような生気のない表情で、眼があると思しき部分には空洞のように黒い空間があるだけという非常に不気味なものとなっている。
ここまで剥がしても鼻も見えないあたり、一体何でこちらを認識してるのか分からないのもまた怖い。後述するがこれは素顔ではなく、中間層の顔と思われる。


第二形態



順調にダメージを与えていくと、ゾ・シアは怒り状態移行時の咆哮モーションと異なり、何やら急に直立。
そして次の瞬間、



咆哮と共に頭部の結晶が剥がれ落ち、中からドス黒い液体を撒き散らしながら肉塊のような頭が飛び出す。



驚くのも束の間、ゾ・シアはそのまま口からとんでもない威力の火炎を発射する。
本当にいきなり畳みかけてくるため初見時は情報量の多さに面食らうかもしれないが、過去作、特にMHW:Iを経験したハンターはこう思った事だろう。



「あれ?このブレスのモーションどっかで見た気が...」



『白纏晶』が消失し、真っ黒な本体が露出したこの形態は『暴蝕化』と称されており、以降この状態のゾ・シアは攻撃パターンが激変。竜乳の爆破攻撃に加え途轍もない規模の火炎を操るようになる。
この段階ではまだ頭だけしか暴蝕化していないが、露になった大口から発射される火炎はどれも威力が非常に高く、下手な装備だと瞬殺されかねない。

極めて攻撃性が高くなるが、一方で露出した頭部は非常に柔らかく、属性の通りも格段に良い。基本的に頭の位置も低く狙いやすいので、上手く攻めていけば簡単にダメージを稼ぐことも出来るだろう。
...問題はどうやって頭に近づくんだという話だろうが。


暴蝕化した頭部は、見れば見るほど非常に悍ましい形状をしている。

まずサイズからしてもうおかしい。というのも明らかに先ほどから肥大化しており、かなり頭でっかちな体型になってしまっている。
これは素材説明から分かることなのだが、ゾ・シア本体の肉体は常に増殖を続けているらしく、これに則るなら肉体を押さえつけていた結晶の枷が無くなり、内側から一気に膨れ上がったという事になる。
確かに変化直後によく耳を澄ませてみると、ミチミチと肉が動くような気味の悪い音が鳴り響いている。

その見た目もかなり悍ましい。まずそもそも「頭」と呼んでいいのかも分からないぐらい滅茶苦茶な構造をしている。
一言で表すなら、「歪に捻じれた角の集合体」。角の一本一本は細長かったり太かったり、途中で枝分かれしていたりと不定形であり、黒い触手が乱雑に絡まってできた肉塊とでも表現した方が分かりやすいかもしれない。
また、眼球に関してはその大量にある角なのか肉なのかよく分からないものにすっかり埋没してしまっており、一見しただけではあるのかどうかも分からない。

そんな中でも主張が強い口内は、火炎が燻っているため赤々と光り輝いているが、よく見ると地の色は淡い青色である。ここは他の護竜と同じ。
しかし「舌」がかなり特徴的で、色は真っ青なおかつ異常に細長く二股に分かれている。
二股に分かれていると言っても、一般的に想像できるヘビのようなものではなく、途中から引き裂かれているかのような歪な形状である。

まるで元になったモンスターを無理やり再現しようとした結果、上手くいかず崩壊してしまったかのような有様である。
中でも「角」に関しては殊更に主張が強い。モデルとなったモンスターはそれほど角が象徴的だったのだろうか...…?



この異様な姿形に惑わされるものの、それでもダメージを与えていくと、そう長くかからない内に何やらゾ・シアの様子がおかしくなっていくことに気づく。

ゾ・シアは咆哮を上げ、翼腕を用いて突如飛翔。そのまま龍灯のふもとまで飛び去り、広場に向き直る。
そして着地と同時に翼腕を地面に叩きつけると、龍風圧に似た衝撃が広場全体に迸り、広場全体に今までとは比較にならないほどの超特大結晶が大量に発生。

結晶の発生と同時に翼腕を覆っていた白纏晶もボロボロと崩れ落ち




そして──




第三形態




────奴の様子が変わった!気をつけろ!



黒々と『暴蝕化』した頭と翼腕を天に掲げ、ゾ・シアは天に向かって凄まじい勢いの業火を放射。
そのまま火炎を広場に向かってぶちまけると、今度は広場全体の巨大結晶に点火。結晶は火属性エネルギーを受けて威力を増幅。
増幅された火炎は近場の結晶に伝わり、その結晶が更に火炎を増幅。そして増幅された火炎が更に近場の結晶に...…と連鎖的に反応を続け、最終的に



視界を埋め尽くさんばかりの業火へと姿を変え、龍灯の社全体を焼き尽くす。



もう目の前は炎しか見えないぐらいの大規模な大技であり、炎に晒されると物凄い勢いで体力が削られ、ものの数秒で死に至る。
決戦場となる龍灯の社の被害も凄く、天井や龍灯を覆っていた外壁が炎に巻き込まれ、燃え盛りながらガラガラと崩れ去ってしまう。
龍灯は大丈夫なのか


大技の正統派と言える回避方法は、巨大竜乳結晶を処理すること。
あまりにも巨大であるが竜乳結晶なことには変わりないため、属性エネルギーを付与してやれば勝手に爆発する。
従って、大技の発生を確認したら、なんでもいいので属性スリンガー弾を拾い、ゾ・シアが結晶に点火する前に結晶に向けて弾を発射すると良い。
そうすると、結晶が爆発によって消失するため火炎放射の範囲が目に見えて縮小し、安全地帯ができるようになる。
結晶さえ消えれば後のモーションは丸々隙になるので、回復や砥石などで立て直す時間に使える。

とは言え、初見時に咄嗟に思いつきにくいという事もあるのか、エリアの端っこまで目いっぱい移動していれば炎が届かないという意外な救済措置がある。
これは別に初見でなくとも使える手であり、スリンガー弾を拾う手間を省きたいなら最初から離れていると良い。

よくある初見時のミスとして、巨大結晶を大技回避用のギミックと勘違いしてしまう例が挙げられる。
発現する岩のようなものが結晶だと分かっていれば普通近寄らないのだが、前述したように初めて見た人には本当にただの岩にしか見えないため、「この岩に隠れればいいんだな」と判断し、そのまま塵と化すという悲劇が散見された。

「結晶は属性を増幅させて爆発する」というギミックを知ってないといけないし、なにより直近で戦ったジン・ダハドの大技のせいでそのテの回避手段だと思い込みがちというのも非常に良くない。というか狙ってやってるフシがある
またこういった特徴のため、下手にモンハンを経験している人ほど餌食になりやすく、逆にパニックになって炎からひたすら逃げまくる初心者が生き残りやすいという珍現象が起きていた。

かなり凶悪な技ではあるのだが、実は即死技の類ではない。実態は「超強力かつ長時間のスリップダメージ」であるため、めちゃくちゃ頑張れば耐えることもできる。
特に、竜乳結晶に燃え移り、威力を増幅させられる前の火炎は、比較的緩いダメージ量にまで抑えられている。
それでもある程度の耐性やフォローが必要になるが、焼かれながら耐え凌ぐことは可能である。…まぁそんなことをするぐらいなら素直に回避した方が良いが。
例によって焼かれながら焚き火料理を行う変態も現れた


また、大技後にはエリアに変化が起き、なんと「隕石」がランダムに降り始める。
社の外壁が崩れ落ちる描写もあるため、瓦礫が焼けながら落ちてきている可能性もあるが、どう見てもハンターを狙って落ちてきていたり、任意のタイミングで降らせてきているため、ゾ・シア自身の能力である可能性もある。
モンハンの世界観においても、隕石のような天変地異を起こせるモンスターなぞかなり限られるが……
いずれにせよ、人智を越えたかのような力すら再現してしまう古代技術には恐怖を感じざるを得ない。


大技後は、頭と翼腕が暴蝕化したゾ・シアとの戦闘になる。
新たに露となった翼腕の姿は、天使の羽根のように美しかった姿から一変。禍々しい形態になり果てている。
頭部は夥しい数の角のような器官が生えていたのが特徴的だったが、翼腕にも歪な形状の角が無数に存在しており、枯れ果てた大樹のような不気味さを放っている。また、どう考えても生えるべきではないに生えているため、生物的な違和感も凄まじい。

この状態になると、口からの火炎弾や火炎放射のほかに、翼腕掌部からの火炎噴出攻撃も行うようになる。
具体的に言うと、第二形態までの「翼腕を地面に叩きつけ結晶化させる」攻撃の他に、地面にマグマのような延焼地帯を発生させ、火炎を噴き出すという攻撃が加わる。
描写から考えると、地中に火炎を放出している攻撃なのだろうか。

火炎攻撃がメインウェポンとなり、あらゆる攻撃の範囲が広くなるが、厄介なことにその分ゾ・シアが発生させる結晶にも燃え移りやすくなるリスクも高まる。
特に延焼地帯はどれだけ注意しようと避けられないほど広い。半端な火耐性の防具ではいくら回復薬があっても足りないので、まずは耐性面に注視したい。

また、コンボのように技を連続して繋げてくるようになるのが特徴。しかもこちらの距離に応じて繋げる技を巧みに変えてくるため、
例えば足元に向かって火炎放射→吹っ飛んだところ目掛けて火弾ブレスといった具合に、意図的に起き攻めを仕掛けてくる。
火炎攻撃の継ぎ目は非常に短く、それぞれの攻撃に適切に対処しないとほぼ確実に術中にハマる。また、下手に攻撃の後に反撃しようとすると次弾に巻き込まれるので、コンボの終わりをしっかり確認してから反撃しよう。


なお、この形態でも翼腕の傷口破壊によるエネルギー枯渇は問題なく可能だが、翼腕からの火炎噴出攻撃には全く影響はないので注意。
ただし、結晶が少なくなるので引火による危険性はだいぶ低くなる。


ちなみに大技後、エリアには天井の構造が崩れ落ちた影響で「社の破片」という落石ポイントが2ヶ所発生する。
攻撃が激しくなかなか手がつけられなくなる第三形態以降では貴重なダメージソース。確定でダウンも取れて一石二鳥である。



激しい猛攻の中、更に体力を削っていくと、ゾ・シアに白纏晶を頭と翼腕に纏い直したり結晶が剥がれ落ち再び暴蝕化するという変化が目まぐるしく起こるようになる。
見ようによっては暴蝕化に抗い、元の形態へ戻ろうとしているようにも見えるが、何にせよ明らかに異常である。

それでも更に追撃を加えていくと、ゾ・シアは苦しげに呻きながら立ち上がり、翼腕で頭を抱えるような動作を取る。




すると、全身に纏っていた結晶がボロボロと崩れ始め──




最終形態


 


────なにあれ!?黒いよ!?


────あれは…いや、まさか…。


 
ゾ・シアが絶叫とともに翼腕を大きく広げると、全身から紅いスパークのような謎のエネルギーが迸る。
そして両翼腕を地面に叩きつけると、社の広場全域に竜乳結晶が一斉に発生。そのまま天に向かって雄叫びを上げた次の瞬間、
 
 

社全体に隕石に混じり、紅い稲妻が降り注ぎ始める。
 
 
 
この行動中、ゾ・シアの全身を覆っていた白纏晶がついに崩壊。隕石と稲妻が降りしきる中、押さえつけていたドス黒い真の姿を完全に露にする。
これまで白い結晶を纏っていた姿を「天使」と形容するなら、無数の捻じれた角に包まれ、歪に膨れ上がった黒い肉塊のような今の姿は「悪魔」と形容するに相応しい悍ましい姿へと変貌してしまう。
 
その漆黒の姿、そしてそれを見たハンターとオトモの動揺した言動、燃え盛りながら降り注ぐ隕石、モンハン世界においても異質な色の雷、これまで見せてきた既視感のある動作……


多くのプレイヤーは戦慄したことだろう。



今対峙しているこのモンスターは、『ミラボレアス』をモデルに創造された護竜なのでは……

 

それも単に『黒龍』だけではない。『紅龍』『祖龍』の因子すら保有している可能性もある。本種の破滅的な規模の攻撃や、竜都が滅びを迎える一因となった理由にも納得がいくというものである。
同時に、この護竜は絶対に今倒さなければならない存在であることが嫌でも分かるだろう。かつての人類は本当に取り返しのつかないもの……それこそ『禁忌』に手をつけてしまったのである。


とうとう露わとなった真の姿は、シルエットこそ辛うじて「龍」に見えないこともないが、近くで見ると全身が角に似た触手のような器官に覆われており、スライムのように常にボコボコと不気味に脈動している。
また、翼腕掌部の血管を見てみると、これまで護竜エネルギー由来の青い光が走っていたが、この段階になると雷の影響か煌々と紅く光っている様子が確認できる。
全身の白纏晶が剥がれたことで機械的な動作が薄れ、生物らしくはなったものの、ここまで暴力的な脈動に満ち溢れた「モノ」は生物として見ても異質である。


紅い雷はランダムな位置に落ちるほか、ハンターの位置も狙ってくる。着弾位置は事前に光るため、ゾ・シアが雷を召喚している間は足元に注意。
また、雷は竜乳結晶に触れると紅い雷属性エネルギーの爆発を起こし、近くの結晶にも誘爆する。直接打たれても強力だが巻き込まれても重症である。
更に厄介なことに、召喚モーションが済んだ後、暫く雷が降り注ぐのだが、その間のゾ・シアは平然と次の行動に移っており、落雷から逃げ出そうとするハンターを見越してか、確定で火弾ブレスも連発でお見舞いしてくる。

落雷+隕石+結晶爆発+火弾ブレスと、一旦技が発動すると画面内でボカンボカンと大爆発のオンパレードが開催される。
一発一発の威力がバカにならないため、特に高難易度では事故による分からん死が多発する。ゾ・シア本体の動きばかりに注視せず逃げる方向にも気を配るように。
割り切ってセクレトに乗って大きく逃げ回るのも手。その場合は火弾ブレスによる狙撃に注意。


全ての力を解放し、攻撃が更に激しくなるが、逆に言えばゾ・シアももう後がない状態。
ここさえ乗り切れば討伐は目前である。

これまで多彩な火炎攻撃を駆使してきたが、最終形態になると、紅雷召喚を皮切りに雷を用いた攻撃も追加される。
四つん這いの状態で頭を振る予備動作の後、横一文字に紅雷を炸裂させてくるのだが、このモーションも祖龍ミラボレアスと瓜二つである。
もちろんハッタリでもなんでもなく、まさに元ネタさながらの威力。初見は面食らうが予兆はかなり分かりやすいので、落ち着いて対処しよう。

矢継ぎ早に強力かつ広範囲の攻撃が飛んでくるが、この段階では全ての部位の肉質がかなり軟化するほか、属性の効きも良くなる。
また攻撃の間隔こそ短いものの、連撃の最後はこれまでのようにしっかりと後隙があるため、相手の攻撃を待ってから反撃しても遅くはない。
とにかく下手に突っ込むと本当に一瞬でキャンプ送りにされかねないので、行動パターンを覚えることが先決である。

なお、第三形態までと翼腕掌部に明滅する光の色が異なるが、この形態でも傷口破壊による弱体化は可能。しかしこうなると竜乳爆破より火炎攻撃や雷撃がメインになってしまうため、あまり恩恵は感じられないかもしれない。
が、特殊ダウンは相変わらず有効。積極的に狙っていきたい。攻撃が激しくなる最終形態では貴重な攻撃チャンスになる。



凶悪な攻撃の数々を掻い潜り体力を削り切ると、護竜ゾ・シアはついにその場に倒れ伏す。

完全に機能を停止した姿をよく見てみると、戦闘中にあれだけ脈動していた肉体はすっかり静かになっており、黒くはありながら光を放っていた体色は、程なくしてみるみる彩度を失っていき、くすんだ炭のように色褪せてしまう。
他護竜も討伐されると竜乳エネルギーの輝きを失ってしまう描写があるが、ゾ・シアも例外ではない様子。
しかし、上位以降で判明する設定を考えると、この死体はドロドロに溶け、また元の形に再構築されるのだろう。

ちなみに、ゾ・シアがその場に倒れるモーションは、もう何度も記述した話になるがミラボレアスと全く同じである。死亡する瞬間まで全く一緒というのには恐れ入る。剥ぎ取り回数は少ないけど


◆攻撃方法



段階を追うごとに技が追加されていく。白纏晶状態暴蝕化状態で変化する技があるのも特徴的。
コンボ技のバリエーションも極めて多くなり、特に第三形態以降は矢継ぎ早に強力な技を連発してくる。



【第一形態】

  • 咆哮
    • 発見時、怒り状態移行時に吼える。
      • モーションが2種類あり、発見時は地面を踏み締めるようにして前方に向かって吼えるが、怒り時は前脚を行儀良く揃え、犬が遠吠えをするような仕草で天に向かって吼える。
        まるで機械のような金切り音なのが特徴的。
      • ちなみに、前者のモーションはジーヴァ系、後者はイヴェルカーナと同じものである。後述の形態移行時には後者のモーションで行う。

  • 噛みつき
    • 一瞬頭を引いた後、前方へ噛み付く。
      • 威力は低いが、技の継ぎ目に差し込むように繰り出してくるので意外と喰らいやすいのが地味に鬱陶しい。
      • 厄介なのが高難度帯で、こんな噛みつきすらそこそこの威力と化す。

  • 前脚突き刺し
    • 前脚の指を揃えた後、地面へ勢いよく突き刺す。
      • こちらも威力は低い小技のようなもの。かなり当たり判定が狭く、その場でじっとしてない限り当たらない。
      • 続けて後述の「前脚薙ぎ払い」に繋げることが多い。

  • 前脚引っ掻き
    • 前脚で引き込むように引っ掻く。
      • 威力は低いが、予備動作が早く範囲も広い。喰らってしまうとゾ・シア付近まで吹っ飛び、追撃の範囲内に収まってしまう。
      • 後述の「翼腕叩きつけ」、「横列竜乳爆破」に繋げる場合が多い。どれもかなり威力が高いが、予備動作は長いので慌てないように。

  • 前脚薙ぎ払い
    • 前脚で前方を素早く薙ぎ払う。
      • 威力は控えめだが見た目以上に範囲が広く、ゾ・シア身体側に隠れていても当たることが多い。
      • 喰らうと吹き飛ばされてしまうが、ゾ・シアのあらゆる技の間合いに入ってしまうので追撃に注意。
      • 高確率で後述の「翼腕薙ぎ払い」に繋げる。

  • 尻尾攻撃
    • 尻尾を少し浮かせた後、勢いよく叩きつける。
      • ゾ・シアの数少ない後方への攻撃。予備動作は分かりやすい上、ちょっと離れたぐらいですぐ避けられる。
        尻尾の切断や技からの避難の際には一応警戒しておこう。

  • 突進
    • 若干後退しながら構えた後、両翼腕を交互に地面に叩きつけながら突撃する。
      • 当たり判定が翼腕と本体で分かれている。横へかわす時は翼腕の動きにも注意。威力はかなり高いが、速度と追尾性能は並。
        壁際に追い詰められた時は大人しく轢かれよう
      • 翼腕は地面に当たるたびに爆発と共に竜乳結晶を生じる。爆発も相まって攻撃範囲が広いが、通過後は大量の結晶が生じるため、スリンガーの属性爆破に利用することもできる。
      • 実は本体の当たり判定は尻尾にまでしっかりある。やたら長いこともあり、通過後に背後から反撃しようとすると喰らってしまうことも。モーションが終わるまでは下手に近寄らないようにしよう。
      • 翼腕に生じた傷口を破壊してエネルギーを枯渇させていると、枯渇した翼腕からは爆発と結晶が生じなくなる。横方向への攻撃範囲が大幅に縮小するので、かなり避けやすくなる。
      • 余談だがモーションが特徴的で、こちらを凝視しながら頭を微動だにさせず突撃してくる。
        あまりにも生物らしさがない機械的な動きでかなり不気味。

  • 翼腕連打
    • 片方の翼腕掌部にエネルギーを集中させ、地上のハンターへ殴打。その後、もう片方の翼腕を続けて叩きつける。
      • 片方の翼腕が上がり、白く輝き出すのが目印。かなり追尾性能が高いが、やや前方に攻撃範囲が寄っているため、ゾ・シアの懐へ行くように動けば当たらない。
      • 翼腕が地面と接触した直後、竜乳結晶を生じながら爆発する。翼腕自体と爆発の二段構えの攻撃となるため、カウンターや相殺の際は注意。
      • 連打が終了すると、翼腕の甲の部分に「特殊弱点部位」が生じる。集中弱点攻撃を行うとダウンを取れるが、翼腕の結晶を破壊していないと生じないので注意。
      • こちらもエネルギーを枯渇させていると、枯渇させた翼腕からは爆発と結晶が生じなくなる。当たり判定が翼腕のみになるが範囲が相当狭く、指に掠るぐらい近づいても当たらないことも。

  • 翼腕突き出し
    • 片方の翼腕を構えながらこちらに駆け寄り、滑り込むように翼腕の爪を突き出す。
      • 予備動作がかなり短い上、追尾性能もそこそこ高い危険な技。結構距離が離れていると思っていても簡単に追いついてくる。
        距離が近いと繰り出してこないので、下手に離れ過ぎないこと。
      • 一番厄介なのは別の攻撃を喰らった時で、回復しようと距離を取ったらこの技で追撃を貰って死ということがよくある。セクレトに乗っていても油断しないように。
      • この技で近づいてきた後、「翼腕連打」に繋げる場合が多い。

  • 翼腕薙ぎ払い
    • 半身に構え、片方の翼腕掌部にエネルギーを集中させて接地し、そのまま弧状に薙ぎ払う。
      • 予備動作は分かりやすいが、見た目通り横方向に範囲が広い。逃れる際はゾ・シアから離れるか、懐に飛び込むといい。
      • 翼腕が通過した後、一拍置いて軌跡に爆発と結晶が生じる。かわしたとしても次の爆発に巻き込まれないように。
        ゾ・シア付近に大量の結晶が生じるので、直後にスリンガー弾で反撃するのも有効。
      • こちらもエネルギー枯渇による弱体化の対象だが、爆発と結晶が完全に無くなるわけではない。ただ数が少なくなるので、爆発に巻き込まれる危険を抑えられる。

  • 翼腕叩きつけ
    • 両翼腕を持ち上げながら後脚で大きく立ち上がり、そのまま勢いよく翼腕を叩きつける。
      • 予備動作はこれでもかというぐらい分かりやすいが、その分威力は必殺級。
        ゾ・シアの股下に入れば当たらないが、実は翼腕全体に当たり判定があるため、横から回り込もうとしたり、背後にいるから大丈夫だと思っていると巻き込まれる恐れがある。
      • 翼腕を叩きつけた後、一拍置いて広範囲の大爆発が発生する。
        爆破範囲は事前に白く光るのだが、それを知ってなお避けきれないほど範囲が広い。股下に潜り込むのがベストだが、無理そうなら早い段階で目一杯離れておきたい。
      • こちらも大爆発後、翼腕の結晶を破壊していると、手の甲に「特殊弱点部位」が生じる。危険な技だが後隙はかなり長いため、上手くかわした後は反撃してやろう。
      • なお、この技は翼腕がエネルギー枯渇状態でも爆発範囲や結晶の数に影響がないので注意。

  • 竜乳爆破
    • 半身に構えた後、片方の翼腕を接地し、地面を爆破させる。
      • 翼腕掌部の爪を一本ずつ開いてから接地するのが特徴的。爆破範囲は事前に白く光る。それなりに広範囲なため予備動作が見えたらすぐに離れよう。翼腕自体に当たり判定は無い。
      • ゾ・シアは爆破と同時にバックステップし、こちらに向き直る。その後「翼腕連打」などに派生させることが多い。爆破のエフェクトに惑わされると次の行動が読めないことも。
      • こちらもエネルギー枯渇状態でも変化がない。油断しないように。

  • 地走り竜乳爆破
    • 翼腕を接地し、地中にエネルギーを走らせ、前方中距離を爆破する。
      • 爆破範囲は広いが、爆破地点のみに当たり判定があるため、ゾ・シア付近にいると全く影響がない。むしろ下手に距離をとっている方が危険。
      • モーションが2通りあり、片方の翼腕だけ接地して前方1方向にエネルギーを這わすものと、両翼腕を接地して2方向に這わすものがある。
        後者は単純に範囲が広がるので中距離付近は厄介だが、やはり近距離が安置である。
      • こちらもエネルギー枯渇による変化はなし。

  • 横列竜乳爆破
    • 両翼腕を顔の前に設置し、広げるように薙ぎ払った後、軌跡上を爆破する。
      • 見た通り横方向に範囲が広い。離れるか、股下に潜り込むだけで簡単に回避できる。
      • ゾ・シアの目の前に横一列に結晶が生じるのが特徴。第一形態では特に問題はないのだが、第二形態以降だと……
      • こちらはエネルギー枯渇による弱体化の対象。枯渇させた翼腕からの爆発と結晶がかなり少なくなり、ゾ・シア正面に結晶が1つ残るのみになる。



【第二形態】

  • 頭部暴蝕化
    • 頭を激しく振り乱し、後脚で直立した後、咆哮と炎のようなオーラとともに、頭部の結晶を剥がして素顔を顕にする。
      • 一定ダメージを与えると確定で行う。この後は頭部に結晶纏い直し→再度暴蝕化……と繰り返すことになる。
        なお、このモーションは戦闘中に一回のみで、以降は予備動作中、流れるように暴蝕化する。
      • これ自体にダメージはないが、間髪入れず後述のブレスに繋げてくるので不意を突かれないように。ゾ・シアの近くにいる場合は「火炎放射」、遠くにいる場合は「直立火弾ブレス」。
      • 過去作の経験があるハンターならすぐピンと来たと思われるが、ミラボレアスの咆哮モーションとほぼ同じである。
        それだけでなく鳴き声は、MHW:Iにおけるミラボレアスの最終形態移行時のものと瓜二つ。

  • 火弾ブレス
    属性:
    • 暴蝕化した頭部から球状の火炎弾を発射する。
      • ブレスは着弾と同時に大爆発する。見た目通りかなりの高威力。しかし発射前に溜める動作を挟むほか、ブレスは直線上にしか飛んでいかないので対処は容易。
      • 細かいがブレス自体と爆発で判定が分かれているらしく、ガードすると2回防いだことになる。カウンターの際は本命の爆発をもらうことになるので注意。
        また、近くに竜乳結晶があった場合引火して爆発することになるため、周囲にも警戒。
      • これも実はミラボレアスのブレスモーションと瓜二つである。
        とは言え彼方ほど威力は高くなく、ガード性能を積んでおけば削りダメージもノックバックも極小で済む。

  • 直立火弾ブレス
    属性:
    • 後脚で立ち上がり、溜めた後に火炎弾でこちらを狙い撃ちする。
      • 注意すべき技の一つ。こちらが中〜遠距離にいると繰り出してくることが多い。猛烈な威力を誇る上にかなり補足範囲が広く、例え足元にいても後脚にピッタリくっついていないと余裕で巻き込まれる。
      • 近くにいる場合は急いで股下へ、遠い場合は溜めている間に納刀してダッシュするか、タイミングよく回避するしかない。
        なお、着弾地の爆発範囲がとんでもなく広いため、大袈裟なぐらい逃げた方がいい。
      • なお、溜めモーションは上位個体になるとかなり短縮される。見てから納刀はまず不可能なので中距離で戦う場合は回避性能は必須。
      • ガードする場合、ガード性能のレベルはマックスにしておきたい。ランスですらまともに防ぐとノックバックが生じ、削りダメージも発生してしまう。
      • こちらもミラボレアスの直立ブレスと同じモーション。あちらでも相当猛威を振るっていたため、トラウマが過ったというハンターもいるのではなかろうか。

  • 直下火炎放射
    属性:
    • 後脚で立ち上がり、両手を地面に着きながら溜めた後、真下に向かって火炎を放射する。
      • 注意すべき技の一つ。地面に放たれた炎はゾ・シア周辺を覆うように広がる。こちらが近距離にいると繰り出してくることが多い。
        見た目通りの大火力でありながら、広範囲なため咄嗟に回避するのは困難。
      • 火炎はゾ・シア後方には届かないため、予備動作が見えたら尻尾目指して駆け込むといい。また、こんな見た目だが実は判定が一回しかないので、上手く回避できれば後はやり過ごせる。
      • 防ぐ時はガード強化がないとガードできないので注意。これが凌げるだけでかなり安定感が増すため是非付けたいが、かなり高威力なので反動と削りダメージがとんでもない。レベルはマックスが望ましい。
      • これもミラボレアスの直下火炎放射と同様のモーション。彼方のものは超高火力かつ多段ヒットという凶悪さだったが、それに比べればまだ易しい方だろう。

  • 横列竜乳爆破
    • この技で横一列に結晶を生成した後、直ぐに「直下火炎放射」または「直立火弾ブレス」に派生してくるようになる。
      • ゾ・シア付近にいると前者、離れた位置ににいると後者に繋げやすい。火炎が結晶に引火すると、火属性エネルギーを増幅して爆発する。巻き込まれないよう結晶の場所にも気を配ろう。
      • 特に厄介なのが前者に繋げた時で、火炎放射が当たると爆発はせず、より強力な火炎放射となって範囲が広がる。かなり遠距離まで届くので、結晶の直線上には立たないように。

  • 突進
    • 頭部が暴蝕化しているとモーションが変化し、こちらに喰らいつくように突っ込んでくる。
      • 当たり判定などには変化はない。
      • ちなみにこの状態だと顕著だが、ミラボレアスの突進と酷似している。



【第三形態】

  • 擬似劫火
    属性:
    • 咆哮した後、龍灯の麓へと飛翔。着地と同時に龍風圧に似た衝撃を社全域に走らせ、両翼腕を地面に叩きつける。しばらくすると極大の竜乳結晶が大量に出現。
      結晶の陰から火炎を放射し、結晶へ引火。龍灯の社のほぼ全域を途轍もない業火で焼き尽くす。
      • 大技。ゾ・シア戦においては避けては通れない技である。対処法はしっかり覚えておくように。
      • ジン・ダハドの大技が思い浮かぶかもしれないが、実は即死技ではない。「ヘルフレア」のような長時間のスリップダメージである。対処の仕方によっては直撃した状態でも耐えることは可能。
      • 大まかに、ゾ・シアから放たれた火炎放射竜乳結晶で増幅された火炎の2種類に判定が分かれている。
        何もしてないと後者の火炎を浴びることになるが、かなり強力なスリップダメージであり、「不動の装衣」+「早食いLv3」+「秘薬(調合分持ち込み)」+「火耐性20以上」で何とか耐えられるレベルである。
        あまり実用的とは言えないため、以下の方法での回避を推奨する。
      • 正攻法は、結晶を属性爆発で消費すること。
        何でもいいのでその辺のスリンガー弾を採取し結晶に当ててやれば、結晶は属性を増幅して爆散。ゾ・シアの火炎放射の増幅を抑えることができる。自身とゾ・シアの延長線の結晶を一つ消すだけで十分回避可能。
      • 最も簡単な方法はエリア端に張り付くこと。
        実はこの技、エリア全域に影響する類の大技ではないため、炎のエフェクト外で待機しているだけで普通にやり過ごせてしまう。スリンガーを拾う手間もいらないが、同時に降ってくる隕石に直撃してしまうと炎の範囲内に吹っ飛ばされる危険性があるのでその辺は注意。
      • なお、結晶で増幅されていない火炎は、比較的緩いダメージとなっている。それでも最低限の火耐性やら回復措置は必要になるが、まだ余裕を持って耐えられる。仲間が逃げ遅れていたら、生命の粉塵で十分助けられる範囲。
      • 着地と同時に生じる龍風圧のような衝撃はガード不可。喰らっても特に支障はないが、余裕を持って行動したいならタイミングよくダイブするとやり過ごせる。不動の装衣を着ていると無視できる。
      • 地味な点だが、竜乳結晶が生じてくる衝撃にも当たり判定がある。しかも妙に痛い。喰らってしまうと炎から逃げ遅れてしまう。結晶が生じる位置は事前に白く光るので離れておこう。
      • 恐らく、ミラボレアスの「劫火」を再現した技だろうか。こちらもかなり規模が大きいが、結晶の属性増幅ありきなのが限界な辺り、改めて本家の凄まじさが分かろうと言うものである。

  • 隕石
    属性:
    • 龍灯の社に降り注ぐ、燃え盛る何か。
      • 「疑似劫火」中やその後、一定間間隔または特定の攻撃中に降ってくる。ゾ・シアの行動とは無関係に降ってくるので、動きに注意しながら立ち回っていたら直撃した、という事故がたまに起きる。
      • とは言え、たまにハンターの付近に降ってくるだけで、降ってくる範囲はかなり広く、密度も低い。長時間常に降ってくるわけでもないので、それほど警戒する必要はない。
      • 注意すべきはその場にじっとしてる時で、大技回避中や砥石使用中はぶち当たる可能性が高くなる。特に前者はせっかく大技を回避したのに範囲内に押し返されるという悲しい展開になることも。
      • この落下物がなんなのかは不明だが、仮に本物の隕石だとすれば、恐らくこの現象は紅龍ミラボレアスの能力を再現したものであると考えられる。

  • 火炎噴出
    属性:
    • 両翼腕を地面につけた後、地面から4方向に火炎を噴出させる。
      • 「疑似劫火」後に確定で繰り出してくる。翼腕掌部に炎のようなオーラを纏い、接地するのが予備動作。その後一拍置いて噴出した炎は、弧を描いて少し先の地面に着弾する。
      • 火炎はゾ・シア前方扇状に4つ飛んでいくが、4つが着弾したあたりに、もう4発火炎が噴出する。都合8発の火炎が噴出してくることになる。
        かなり範囲が広く、中〜長距離にいると避けにくい。
      • 一方で近距離、真正面には全く攻撃判定が無い。張り付くぐらい近付きすぎると流石に喰らうが、予備動作が見えたらゾ・シアの目の前まで走っていくと大丈夫。
      • これも憶測になるが、この技は紅龍ミラボレアス特殊個体(俗に言う『ミララース』)のプロミネンスを再現した技の可能性がある。
        本家の方は技と言うより、意思に反して勝手に生じる炎であるが……

  • 火弾ブレス
    属性:
    • 3連射してくるようになる。
      • 間隔がかなり短いので間違ってもカウンターはしないように。
      • 3連射した後はそのまま直立し、続けて「直立火弾ブレス」に繋げる可能性が高い。ゾ・シアの正面は避けつつ、背後から近寄るように立ち回ると比較的安全。
      • こう連発されると、ますますミラボレアスのブレスそっくりである。しかしガードしてしまえば最後、圧倒的なガード削りでそのまま圧殺されるあちらのものよりは幾分易しい。

  • 直立火弾ブレス
    属性:
    • 2連射してくるようになる。
      • 一発の威力が相当高いのでガードする際はできるだけジャストアクションで凌ぎたい。溜めモーションが間に挟まるので回避する分にはまだやり易い。
      • 補足範囲はゾ・シアの首が回る真横程までだが、一発放った際は溜めながらぐるっと向きを変えてくるので要注意。確実に避けるにはゾ・シアの足元にべったりひっつくしかない。
      • 後述する「直下火炎放射」と連携してくるようになり、こちらの位置取り次第で柔軟に対応してくるのが特徴。一度対処を間違えるとなし崩し的にキャンプ送りにされる。

  • 直下火炎放射
    属性:
    • 「直立火弾ブレス」と連携するようになる。具体的には、ハンターが近くにいるとこの技、遠くにいると「直立火弾ブレス」と連続で繰り出してくる。
      • この連携がかなり厄介。例えばこの技をうっかり喰らって吹き飛ばされ、ゾ・シアから離れてしまうと間髪入れずに火弾ブレスで狙撃してくる。火弾ブレスは2連射、また爆発範囲が猛烈に広いのも相俟って、リカバリーは絶望的。
      • 行動は最大で3連続と決まっているようで、例えば「直下火炎放射」→「直立火弾ブレス」→「直立火弾ブレス」と繋ぐと一旦区切りが付く様子。また、同じ技を3回連続で繰り出してくることはない様子。
        こちらの位置次第では「直下火炎放射」を2連射してくる場合もある。
      • 繰り出す頻度が高く、上位のゾ・シアにおける主力コンボとでも言える行動なため、これを対処できるかどうかで成功率が大きく変わる。先ずは行動の性質を覚えておきたい。

  • 翼腕突き出し
    属性:
    • 前形態で繰り出してきたものと同じだが、翼腕が暴蝕化していると、翼腕に炎を纏った攻撃へと変化する。
      • 翼腕が地面に炸裂すると延焼地帯が生じる。翼腕に結晶を纏い直すと元の攻撃に戻る。

  • 突進
    • 往復してくることがある。
      • 単純に範囲が広いだけに、帰ってこられた時は回避しづらい。なお、確実に往復してくるわけではない点に注意。
      • 突進終わりにこちらに向き直るのを起点に、様々な技に繋げる性質がある。

  • 翼腕連打
    • 3回連続で繰り出すようになる。
      • 数が増えただけなので立ち回りに特に影響はない。突っ込むタイミングには注意。また、繰り出した後に直立し、各種ブレスに繋げてくることがある。
      • この技の後隙中、第二形態以前は翼腕の結晶を破壊しないと「特殊弱点部位」が生じなかったが、翼腕が暴蝕化している間は弱点部位が剥き出しになるため、反撃しやすい。

  • 翼腕叩きつけ
    • 2回連続で繰り出すようになる。
      • 1回叩きつけた後、間髪入れずに2回目が飛んでくる。かなりの高威力なので、防ぐ際はガード性能のレベルが低いとそのまま削り殺される恐れがある。
      • 2回目に長めの後隙が生じるのは変わらない。また、「翼腕連打」と同様に翼腕が暴蝕化している場合は弱点部位が剥き出しになる。

  • 片腕火炎噴出
    属性:
    • 結晶纏い時の「竜乳爆破」と同様のモーションだが、爆発の代わりに炎の噴出が生じるようになる。
      • 噴出する炎は5つとかなり多く、中距離付近は一気に危険な技に。

  • 横列火炎噴出
    属性:
    • 結晶纏い時の「横列結晶爆破」の変化バージョン。爆発と結晶生成の代わりに炎が噴出する。噴出する火炎の数は6つ。
      • こちらも中距離までは安心できなくなったため注意。一方で元々安全だった近距離は、正面に限り特に問題はない。
      • 上述の「直立火弾ブレス」「直下火炎放射」コンボの中に組み込まれることがある。

  • 小規模擬似劫火
    属性:
    • 咆哮と共に両翼腕を地面に叩きつけ、少しするとゾ・シア前方に円状に巨大な竜乳結晶が生成。火炎を放射し、結晶へ引火。前方広範囲を業火で焼き尽くす。
      • ゾ・シア戦で最も警戒すべき大技。
        先程の「疑似劫火」の廉価版といった扱いなのだろうが、ぶっちゃけ何よりも多くのハンターを屠っている技である。
      • 技の流れとしては「疑似劫火」と同様、巨大結晶を生じさせてから火炎放射をぶっ放す……というものなのだが、問題なのは発動までの早さ。
        彼方はこれ見よがしに対策の時間を与えてくれるのだが、こちらはいきなり風圧で動きを封じてきたかと思ったらすぐさま結晶を発生させて間髪入れずに火炎放射してくる。
      • もう一つ最悪なのは攻撃範囲の広さ。
        ゾ・シア前方を扇状に焼いてくるが、普通に「疑似劫火」と同等の範囲を誇る。何かしてくるのは見えてたのに対応できなかった、という事態になりやすく、初見でなくとも為す術なく焼かれてしまうことも珍しくない。
      • 対策としては、真後ろには判定がないため、技の発動を確認したらすぐに尻尾目指してダッシュすること。上手く範囲外から逃げ切れれば後は丸々隙になる。とは言っても、この時点では硬い尻尾ぐらいしか殴れないが……
      • もちろん引火する前に結晶を属性スリンガーで消費するのも手だが、かなり猶予が無いので正確な操作が求められる。ガンナーのような中〜長距離に陣取るハンターは常に警戒しておきたい。
      • こちらも結晶生成時にかなり痛いダメージがある。そのままゾ・シア前方に吹っ飛ばされた場合はほぼ確実に助からないので、背後に回り込む際などは足元にも十分に注意。
      • 幸い、発動タイミングが限られており、第三形態で体力が一定値以下になると確定で繰り出してくる。また、クエスト1回に一度しかしてこない。流石に何度もやってくることは無い…が……?



【最終形態】

  • 全身暴蝕化
    • 直立し、翼腕で顔を覆うような仕草をした後、咆哮と共に紅い雷のオーラを発しながら完全に暴蝕化する。
      • 暴蝕化したと同時に咆哮判定。雷のオーラに攻撃判定は無い。この後、確定で後述の「結晶大量生成」に移行する。

  • 結晶大量生成
    • 叫ぶような鳴き声を上げながら両翼腕を地面に叩きつけ、龍風圧に似た衝撃と共に、広範囲に竜乳結晶を大量生成する。
      • 発動タイミングと回数が限られており、最終形態移行直後と、最終形態での体力値が半分以下になると確定で繰り出してくる。
      • 予備動作も無くいきなり仕掛けてくるので、よっぽどダメージ管理に自信がない限り龍風圧のような衝撃はまず喰らってしまうが、その後十分に動ける余裕はあるので慌てないように。
      • 生成される結晶の大きさは、ゾ・シアが出す通常のサイズと変わらないが、数と範囲が圧倒的に多い。龍灯の社の半分に至ろうかという範囲に発生する。

  • 紅雷召喚
    属性:
    • 直立した状態で両翼腕を天に掲げながら嘶き、天より紅く光る雷を呼び寄せる。
      • モーションを行うと一定時間、龍灯の社全域に雷が降り注ぐ。落ちる位置はランダムまたはハンターを狙って落ちてくる。落雷頻度も割と高く、「隕石」と違って無視することはできない。
      • 雷を召喚した後、ゾ・シアは普通に次の行動に移っている点には注意。本体の動きに注目しすぎて雷に直撃しないように。落雷位置は事前に赤く光る。足元に注意。
      • 厄介なのが竜乳結晶と合わさった時で、結晶に雷が落ちると、雷属性エネルギーを増幅して爆発。更に近場の結晶とも反応して雷属性の連鎖爆発が巻き起こる。
        それを見越してか、「結晶大量生成」後は確定でこの技を繰り出してくる。雷を落とされる前に結晶をスリンガー弾で消費してやれば被害を少なくできる他、逆に反撃にもなる。ぜひ活用したい。
      • 「結晶大量生成」→「紅雷召喚」の後は、「火弾ブレス」→「直立火弾ブレス」に確定で繋げてくる。
        雷が降り頻る中、炎の塊が飛び交い、属性に引火した結晶が連鎖爆発……と地獄絵図が展開される。素直に大きく離れるか、結晶を消費してからゾ・シアに密着して回避しよう。
      • モンハン世界において、「紅い雷」を操るモンスターは一体しかいない。古参のハンターなら直ぐに気付いたことだろう。恐らくこの技は祖龍ミラボレアスを再現したものである。
        もはや天候操作に近いこの超能力をどうやって可能にしたというのだろうか……

  • 紅雷一閃
    属性:
    • 四つん這いになり頭を横へ振った後、紅い電撃が薙ぎ払うように迸る。
      • こちらとの距離が離れていると繰り出してきやすい。また、「直立火弾ブレス」「直下火炎放射」コンボの締めに繰り出してくることも多い。
      • 頭を振ってから一拍置いて雷が飛んでくる。雷の軌道には事前にぼんやりと紅い光が走る。ゾ・シアの攻撃の中でもかなりの威力を誇るため、初見はジャストアクションを控えた方が無難。
      • 補足範囲が非常に広く、かなり遠方にいても余裕で飛んでくる。頭より内側には飛んでこないので、予備動作が見えたら懐に潜り込むのも手。
      • 言わずもがな、横方向へとんでもなく長い判定があるため、回り込むような動きをすると一発で狩られる。一方で縦方向の判定は薄いので、ゾ・シアから離れる、または飛び込む方向へ回避すれば回避性能無しでも簡単に避けられる。
      • こちらも恐らく祖龍ミラボレアスのを技を再現したもの。モーションまで瓜二つである。

  • 小規模擬似劫火
    属性:
    • ★10個体が使用。体力が瀕死付近になると確定で繰り出してくる。
      • 技の危険度は上述した通り。上位個体に慣れていた人でも面食らったことだろう。ここまで追い詰めておいていっぺんに台無し……となることだけは絶対に回避したい。




◆破壊可能部位



  • 頭(白纏晶)
    • 頭に纏っている結晶が一部砕け、内部の顔が顕になる。
      • 第三形態までで破壊できる箇所。耐久値はかなり低く、適当に攻撃してるだけで簡単に壊れる。
        内部の顔が顕になっている間は肉質が柔らかくなり、属性の効きも良くなる。更に攻撃を加えると「傷口」を生じさせることも可能。
      • しかし、破壊後しばらくすると白い光と共に再生し、結晶を纏い直してしまう。なお、ダウン中、スタン中、睡眠中でも問答無用で再生する。
        再生し始めた時点で生じていた傷口が隠されてしまうため、傷口ができたらすぐに破壊してしまおう。
      • 結晶は一度破壊されるとそれ以降は耐久値が落ちる仕様になっているらしく、再度の破壊はやり易くなる。
      • あくまで攻略上の手段といったポジションなのか、破壊しても何か素材が貰えるわけではない。

  • 翼腕(白纏晶)
    • 翼腕に纏う羽根のような結晶が砕ける。
      • 頭と同様、攻略上のギミックのような部位破壊。近接武器では届きにくい位置にある。攻撃で地面に降りたタイミングが狙い目。
      • こちらも時間経過で再生してしまう。破壊していると一部の技の後に「特殊弱点部位」が生じるようになるので、チャンスを逃さず狙いたい。

  • 前脚
    • 爪状の結晶が砕ける。
      • 後述する部位は最終形態でしか破壊できないが、こちらはどの段階でも破壊可能。
        結晶を纏っていても常に弱点に含まれる部位なため破壊しやすい。ちなみに、破壊しても何故かここだけ再生しない。
      • 破壊すると「柵状爪」が手に入る。報酬は左と右の破壊でそれぞれしっかり貰える。

  • 頭(暴蝕化)
    • 頭から生えた無数の角が砕ける。
      • 暴蝕化した頭は第二形態でも出てくるが、破壊可能になるのは全身が暴蝕化した最終形態のみ。
      • 別途で耐久値が設けられているらしく、第三形態まではストッパーがかかっている模様。最終形態の頭付近はかなり危険だが、弱点部位でもあるのでついでに破壊しておこう。
      • 破壊すると「晶角」が入手できる。

  • 翼腕(暴蝕化)
    • 巨大な爪が欠け、翼腕から生える無数の角が砕ける。
      • こちらも頭(暴蝕化)と同様、最終形態でようやく破壊可能になる。実はゾ・シア最大の弱点部位でもあるのだが、ほぼ常に高い位置にある上、耐久値もそこそこ高く武器種によっては中々狙えない。
      • 破壊すると「黒熾の瘤塊」という素材が手に入る。やや確率が低いが、本体や報酬でも入手できるため無理に狙う必要はない。
        こちらも、ちゃんと左と右でそれぞれ報酬が出る。

  • 尻尾
    • 切断可能。中程から斬り落とされる。
      • こちらも頭や翼腕と同様に、最終形態でのみ切断可能になる。第三形態以前の尻尾は硬いので、無理に狙う必要はない。切断までの耐久値こそ高いが、ゾ・シアは真後ろに対する攻撃に乏しいため比較的狙いやすい。
      • 尻尾は2回剥ぎ取り可能で、「晶尾」に混じり、レア素材の「白耀の造龍玉」も結構な確率で入手できるため、是非とも狙いたいところ。耐久値が高いので斬る前にうっかりゾ・シアを仕留めてしまわないよう注意。
      • 余談だが、切断した後の断面をよく見てみると肉がボコボコと蠢いている様子が確認できる。設定を踏まえて見ると、恐らく切られた端から再生しようとしているのだろうか……



◆弱点属性・部位



  • 弱点属性
    • 第一弱点は
      次点で、なんと
      • 白纏晶状態では龍も含めあまり効かない。が、結晶を剥がした部位、暴蝕化した部位では2倍ほど効きが良くなる。
      • 龍および火以外の属性は無効化することはないものの、効果は微量。竜乳結晶を利用するなら、属性スリンガー弾は「滅龍石」である。
      • あれだけの規模の炎を操りながら火に弱いというのは意外だが、実はそっくりな特徴をもつモンスターが存在しており……

  • 弱点部位
    • 白纏晶状態では有効な部位が限られており、打撃と射撃なら頭がギリギリ弱点に入るが、他に弱点に当たる部位は前脚しかない。
      • しかし、頭および翼腕は白纏晶が破壊されると軟化し、前脚以上の弱点になる。この時の第一弱点は翼腕、次点で頭である。
      • とはいえ翼腕は狙える武器種が限られてくるので、基本的には無理に狙わずに前脚付近に陣取り、頭の白纏晶を剥がしていく立ち回りをすると良いだろう。
    • 暴蝕化した部位は一層柔らかくなり、翼腕に至っては物理攻撃が6〜8割も通る大弱点になる。かなり攻撃が激しくなるが、恐れず攻めていきたい。
      • 最終形態では全身が暴蝕化し、今まで硬かった後脚なども軟化するが、一部の武器種を除いて弱点特効の範囲には入らないので注意。狙うべきは翼腕と頭である。


◆武器


下位ストーリーのクリア段階では固有素材を入手することができないため、上位⭐︎8ゾ・シアの討伐後にようやく解放されることになる。



白熾龍ゾ・シアが纏う『白纏晶』を織り込んで製作されたような純白の武器群。しかしよく見てみると、真っ黒な刀身を隠すように結晶が覆っているのが分かる。
刀身には護竜特有の青く光る内部機構が覗いており、一部の武器種は抜刀時や溜め時に刀身が展開するギミックがあるものもある。

さながら天使の羽根やハープを模したような神聖さを感じるデザインが特徴的。全体的に真っ白で規則的なシルエットをしているため、それこそ人工物のような無機質な印象も受ける。
特にハンマーはあまりにもシンプルな四角形であるため、巷では「消しゴム」とか「牛乳パック」の愛称で親しまれている

名称は未強化段階では『ゾ・◯◯』
最大強化すると『熾光たる◯◯』という名を冠するようになる。
※◯◯は武器銘。
例)大剣:『ゾ・ヴィヤー』→『熾光たるヴィヤー』

対応している武器は14種。さすがラスボス武器なだけあって全武器種に対応している。


武器スペックとしては、モンハンシリーズのラスボス武器にしては珍しくクセが少なく、平均的な性能。
高くも低くもないレベルの火力や会心率に、これまた平均レベルの龍属性を有している。
ボウガン系統は龍属性がつかない代わりに、豊富な属性弾に対応している。

ここまで見ると、扱いやすくはあるが悪く言えば平凡な武器……と思われるだろうが、この武器群の最大の特徴は、固有の「武器スキル」を有している点にある。

MHWildsではスキルが「武器」と「防具」に分類されており、生産武器にはそれぞれ汎用の「武器スキル」がデフォルトで付くのだが、
白熾龍武器の場合は『白熾の奔流』という固有スキルが一つ与えられている。

気になるその効果は、「攻撃を当てた時、確率で追加のダメージを与える」というもの。
追加ダメージが発生した際は、ゾ・シア含む護竜が発生させるような白光を伴った爆発が生じる。もしかすると竜乳爆破と同様の攻撃なのかもしれない。

追加のダメージ量は全武器種一律50で、固定ダメージであるため肉質の影響を受けない。ダメージの発生確率は50%と高く、クールタイムがあるとは言え戦闘中はそこそこの頻度で発動している。
爆破属性に近い性質だが、あちらは状態異常であるため、発動するたびに相手の耐性も上がってしまい、長期戦では不利になりやすい。
反面、こちらは瞬間火力は劣るが相手の耐性に依存しない。相手の体力量も関係ないため、短期決戦なら爆破、長期戦なら『白熾の奔流』を選択するのも悪くない。

更に面白いのが、リオレウスおよび護竜リオレウス防具の「シリーズスキル」で発動する『灼熱化』と組み合わせると、固定ダメージに火属性が追加され、ダメージ量も上昇する性質を持っている。

上昇量は『灼熱化』のレベルに依存しており、レベルⅡともなると122という、発生頻度から考えると破格のダメージになる。
もちろん相手が火に弱くないと効果は薄いが、単純にダメージが増えるだけでも十分強力。特にボウガン系統で火に弱いモンスター相手に火炎弾を撃ち込むと、とんでもないダメージを叩き出せることも。


欠点としては、ダメージの発生が確率に左右されるという点。
片手剣のような手数重視の武器ではかなり発動してくれるのだが、大剣のような一撃重視の武器では中々発動しない。
また、攻撃によっては対象外になってしまうものもあり、特に狩猟笛の響周波やガンランスの砲撃といった、主力技になりうる攻撃でも発動しないものがある等、一部の武器にとっては没個性気味になってしまっているのが正直なところ。

もう一つは、武器スキルとして『白熾の奔流』しか付いてくれないという点。
武器スロットが特別多くもないというのも痛く、必須級スキルが特にない武器なら困らないのだが、ランスのようなスキルである程度補助してやらないといけない武器にとっては、自由度が低く使いづらい。

総じて、せっかく全武器種揃っているのに、使える武器が実質限られてしまっているという、なんとも惜しい武器群となっている。
一方で、上手く噛み合っている太刀や片手剣、ボウガン系統は強い。龍属性武器の中でも物理火力に特化した部類と言えるだろう。


武器銘は「天使」の名前が由来と考えられる。
その中でも、人間を守るために神が遣わすとされる『守護天使』や、天使の最高位に当たる『熾天使』の名を捩ったものである可能性が高い。
武器の説明文を読んでみると元ネタとなった天使にまつわる記述がなされていたり、武器に関連した概念を司っていたりする。竜都の救世主として生み出されたゾ・シアの武器銘としてはぴったりである。

武器種 名前 天使名 概説
大剣 ヴィヤー "Vehuiah(ヴェフイヤー)" カバラ72守護天使の一番目の天使。始まりを司る。
太刀 ラフィル "Raphael(ラファエル)" 四大天使の一柱。人間に癒しを与え、守護天使を監督する熾天使。
片手剣 ミハーラ "Michael(ミカエル)" 四大天使の一柱。天の軍団を率い、最前線で指揮を執る熾天使。
双剣 イェリア "Jeliel(イェリエル)" カバラ72守護天使の二番目の天使。調和を司る。
ハンマー ウーリア "Uriel(ウリエル)" 四大天使の一柱。地獄の長官にして、人間に裁きを下す熾天使。
狩猟笛 ガヴリア "Gabriel(ガヴリエル)" 四大天使の一柱。人間への預言を担う熾天使。
ランス シタール "Sitael(シタエル)" カバラ72守護天使の三番目の天使。守護を司る。
ガンランス ラエル "Lelahel(レラヘル)" カバラ72守護天使の六番目の天使。光を司る。
スラッシュアックス マハーヤ "Mahasiah(マハシヤー)" カバラ72守護天使の五番目の天使。回復を司る。
チャージアックス エレーム "Elemiah(エレミア)" カバラ72守護天使の四番目の天使。旅路を司る。
操虫棍 カティラ "Cahetel(カヘテル)" カバラ72守護天使の八番目の天使。祝福を司る。
ライトボウガン カイヤー "Achaiah(アカイアー)" カバラ72守護天使の七番目の天使。忍耐を司る。
ヘビィボウガン ミトラン "Metatron(メタトロン)" 「ミトロン」とも。「神の代理人」の異名も取る極めて強大な大天使。
サミーラ "Samael(サマエル)" 「神の悪意」等の異名を取る謎の多い天使。死を司る。



◆防具


こちらも武器と同様、上位素材が解放されてから初めて製作可能になる。



名前は『無垢ナル龍』シリーズ。
装飾品スロットが少ない代わりにスキルのレベルが高いαシリーズと、その逆のβシリーズの2種類存在する。

見た目はまさに二面性を持ったゾ・シアをそのまま表現したかのような独特のデザイン。
まず男性用防具は、頭用から腕用防具にかけた上半身が凶相を剥き出しにした悪魔とでも形容できるような悍ましい見た目なのに対し、腰および脚用防具からなる下半身は天使の羽根を纏った僧衣といった具合。
一方、女性用防具はその全く逆で、上半身はさしずめ女天使や女神を象った神聖な陶器像といった具合だが、下半身は爛れたように溶け崩れた黒い内臓の塊のようなグロテスクな様相となっている。

白纏晶でも衝動を抑えきれず、一部が暴蝕化してしまったゾ・シアさながらのデザインである。
そのままでも秀逸な見た目なのだが、今作は防具で男装も女装もできるようになったため、白纏部・暴蝕部で統一してみても面白いだろう。

なお、暴蝕部を揃えた古参ハンターからは、形状が歪になった『ドラゴン』シリーズのようだと評されることもある。
シルエットこそ似ても似つかないが、大量の角のような触手など、確かに細かな部分に共通点があるような……


一式では、スキル「挑戦者」「逆襲」「災禍転福」「回復速度」「属性吸収」が発動する。
火力スキルとして人気の高い「挑戦者」が当然のように含まれているのに加えて、「逆襲」や「災禍転福」などの攻撃的なスキルも備わっている。
特に「属性吸収」は、属性ダメージを受けた際、自身の属性攻撃値と受けた属性耐性値を上昇させるという強力な効果をもつ。

攻撃面でかなり優秀なものが揃っているように見えるスキル構成だが、これらのバフ系を最大限活かすことを考えると、まず相手の攻撃を受けることが前提の防具と言える。
後述する「シリーズスキル」の内容を踏まえると、中々面白い運用の仕方ができる防具である。


無垢ナル龍シリーズスキル名は『白熾龍の脈動』
防具を2部位または4部位以上揃えると、スキル「超回復力」が発動する。
「超回復力」自体はMHWorldからあったスキルであり、効果もそのまま。「赤ゲージにかかわらず、自動的に体力が最大まで回復していく」効果をもつ。
自己再生により死の概念すら超越しているゾ・シアをよく表現しているスキルである。

またMHWorldと同様に、「体力回復量UP」「お食事医療術」と効果が重複する性質がある。これらとⅡを併用すればより回復力を実感できるようになるだろう。

しかし、いくら自動で回復できるとは言っても、5割ぐらい体力が吹っ飛ぶような攻撃を受けた場合、スキル「早食い」などがあれば、ちまちま回復するのを待つより現状復帰が早い。
あくまでジャストガードや相殺時と言った、「削りダメージ」を随時無かったことにするというような運用の仕方の方が現実的である。また、納刀が遅く、いざ被弾した時に体勢を立て直しにくい武器種には何気に嬉しいスキルである。


「グループスキル」にも対応しており、無垢ナル龍シリーズの場合は当然、護竜(およびアーティア)防具と同じ括りに入っている。
グループスキル名はα防具なら『護竜の脈動』。β防具なら『護竜の守り』

何でもいいので該当防具を3部位以上装備すると、α統一でスキル「竜乳活性」、βでスキル「竜都の護り」が発動する。
スキルの詳細は該当項目に譲るが、それぞれ『竜都の跡形』または『龍灯の社』にいると回復力や耐性に影響が出るスキルである。

特に「竜乳活性」はスキル「回復速度」と重複する性質がある。
「超回復力」は体力に赤ゲージがあると発動しない欠点があるが、これらを組み合わせるともうとんでもない勢いで赤ゲージが回復していくため、被弾しても即座に「超回復力」の発動が可能になる。
そして肝心の「回復速度」だが、無垢ナル龍シリーズには標準装備されている。こと生存に関してはこれ以上ないパフォーマンスが発揮できるだろう。ハンターの人間離れが止まらない


総じて、運用のイメージを考えるとすれば、被弾した後、自動回復で体勢を整えつつ火力アップを狙うと言った感じか。
被弾後、より安定した戦闘を好むなら「体力回復量UP」を採用するとより効果的。「フルチャージ」を利用して更なる火力アップを狙うのも良い。

ただ注意点として、回復速度は4部位装備の「超回復力Ⅱ」で1秒間に1回復となり、やっとMHWorld時代と同等になる。2部位装備では2秒間に1回復と相当緩やかになってしまうので、あまり実用的とは言えない。
このため、「超回復力」をアテにするなら無垢ナル龍シリーズをほぼ固定にするしかなく、自由度が低いのが玉に瑕である。
かつてウルズシリーズで起こっていたことと全く同じ現象になっている

十分優秀なのだが、どちらかと言えば生存に振った防具であるため、火力を重視する玄人ハンターからすれば物足りないかもしれない。
最終盤では巨戟アーティア武器の登場で多少「超回復力Ⅱ」は発動させやすくなっているが、火力重視市場が大人気の今日ではあまり注目されていない様子。
とは言え、被弾が多いハンターには相変わらず頼れる味方である。


ちなみに、腰用防具にはちょっとしたギミックがあり、男性用腰防具(白纏部)を装備しているとスリンガー・剥ぎ取りナイフが光り輝く短剣と化し、女性用腰防具(暴蝕部)だった場合は一転、禍々しい黒鎌となる。重ね着でもしっかり反映されるため、オシャレしてみたいハンターは是非。
ナイフをしっかり見れるタイミングが肉焼きの時ぐらいしかないけど

また、女性用(白纏部)の胴用防具に限られるが、装備した状態で抜刀すると、閉じていた天使の翼がバッと開き、羽根が舞い落ちる。
逆に、暴蝕部の防具では、抜刀と同時にドス黒い瘴気のようなおどろおどろしいオーラが発生する。
抜刀中に変化する武器は多いが、防具が変化する例は中々珍しい。


オトモ用の防具名は『無垢ナル猫』シリーズ。
こちらは目を閉じ、穏やかな面持ちをした猫型の天使といった具合の見た目で、ハンター用とは違って物々しさは感じられない……と言いたいところだが、白衣の裾の中を見てみると、ドス黒い触手のような何かが蠢いている。
脚が無くなりふわふわ浮いてる点には今更ツッコまないが

武器もまた変わっており、ジェマに製作を依頼すると何か問題でもと言わんばかりにパタパタと羽ばたく白い小鳥が出てくる。恐らくモデルは「平和の象徴」たるハトだろう。
しかしこれもれっきとした武器であり、オトモがいざ抜刀状態になると、羽の部分が束となった槍へと変形する。
まるで使い魔がメタモルフォーゼしたかのようでやたらカッコいい。

防具の方も実は仕掛けがあり、オトモが抜刀状態になった瞬間、全身から黒い触手が飛び出し、閉じられていた瞼が開かれ、両眼から止めどなく黒い涙が滴り落ちる。その姿はさながら殺意に満ちた堕天使のよう。当猫はいつものように楽しそうにしているが
あまりの様相の変化に初見はビビること請け合いである。特に、ムービー中のシーンでもちゃんと反映されているため、ストーリーにていきなり変わり果てた姿に変貌するオトモを見て絶句したハンターも多かったとか。


属性に対してはに多少耐性がある程度で、はゼロ。一方で、およびに弱い。
龍属性に弱いのはなんとなくイメージできるが、あれだけの大火力を操っておきながら火に弱いというのは意外である。

…と、特に新規ハンターなら思うかもしれないが、実はこの属性耐性直、MHW:IにおけるEXドラゴンシリーズとほとんど同じ構成である。
耐性値でこれだけ似通っているとなると、やはり細胞レベルでミラボレアスと一致しているということなのだろうか……


◆ゾ・シアを取り巻く謎


劇中で、発見から明確に討伐された所まで描写されているゾ・シアだが、現時点でも分かっていない点が多い。



護竜としてモデルとなったモンスターは散々匂わされているが、劇中で明言されることはない。
が、よっぽどのことがない限りミラボレアスと考えて間違いないだろう。

加えて、『紅龍』に似た隕石やプロミネンス、『祖龍』に似た落雷や雷撃をも再現している点を見るに、『黒龍ミラボレアス』単体ではなく、『ミラボレアス』という種そのものをモデルに創造されたものと考えられる。

しかし、他の護竜を見てみると、体色以外は最早同種と言っても過言ではないほど正確に再現できているにもかかわらず、ゾ・シアはミラボレアスとは似つかない形態をしている。
ベースとなったサンプルの純度が低かったのか、竜都の民はミラボレアスの見た目を知らなかったのか...…
大穴予想として、実はこういう見た目と戦闘能力をもったモンスターが別にいるという可能性も

しかし、後に明かされた設定にて、ゾ・シアは「原種が存在しない護竜」であると明確に示された。その神々しい見た目は、脅威を退けるという竜都の願いが反映された結果とのこと。
裏を返せば、完全に暴蝕化した姿の方は、竜都の民にとっても想定外の姿だったのかもしれない。


護竜は「細胞をもとに造られた」という説があるが、それに準えて考えると、竜都の民はミラボレアス種全ての細胞をどうにかして採取してきたという事になりそうである。
しかしいくらなんでも無茶が過ぎるので、恐らく細胞の中に特殊個体の情報も入っていたと考える方が現実的だろうか。
問題はどのようにしてあの化け物の細胞を採取したのかという点であるが......

MHP2のポッケ村には、かつて竜人族の旅人が用いていたという「巨大な黒剣」が納められているが、これは剥ぎ取れる素材から、ミラボレアスの一部から製作された武器ではないかという説がある。
この理屈と同じように、かつての竜都の民も遺物として細胞を入手できたのではないか、とも考察できる。
ともすれば、他の護竜と違ってゾ・シアはモデルの再現度が低い点も納得である。

ちなみにポッケ村の黒剣には、剥ぎ取りで損傷しても勝手に再生するという割とトンデモ情報がサラッと描写されているが、これはつまりミラボレアスの細胞は乖離して尚、ある程度の再生能力を有しているという事になる。
ゾ・シアの再生能力はこの点が反映されて生じたものなのかは不明。単に護竜特有の能力という可能性もある。あるいは両方を複合した結果か。


戦闘中、追い詰めていく度に『暴蝕化』という名の本性を露わにし、ハンターに襲いかかる姿から、当時は何やら邪悪な存在であるかのように思われていたゾ・シアだったが、新たに実装された上位個体から、ゾ・シアの内面描写と思われるものが明らかとなった。

防具の説明文から判明したことなのだが、語るところを大雑把にまとめると、ゾ・シアは内から湧き上がる破壊衝動護竜としての意志で必死に抑えていたと言うのである。

つまり、劇中でゾ・シアはハンターを始末するために邪悪な本性を露わにした……と言うわけではなく、
実は破壊衝動を抑え込みながらハンターと対峙していたのだが、度重なるダメージによって遂に限界を迎え、本性を露わにしてしまったというのが実態だった可能性がある。
完全に暴蝕化する際に苦しげにしていたのはこのためかもしれない。

もしこれが真実だったとすれば、殺意を一生懸命抑えようとしているのにハンターが何回も殺意を解放しようとしてくるという、何とも救えない境遇に追い込まれていることになる。
こうして見ると、ゾ・シアは歴代に登場してきたモンスターの中でもトップクラスに不憫な存在と言えるかもしれない。
「俺はそんなことも知らずにあんなに痛めつけてたのか」と自戒するハンターもいたり


ゾ・シアは劇中で「竜都に滅びを招いた存在」と説明され危険視されているが、厳密に言うと「竜都を滅ぼした存在」とは一言も言われていない。
竜都が滅んだ理由についても同様に、とてつもない災いを「呼び寄せた」と表現されているあたり、はっきりとした説明がぼかされている。

竜都文明の歴史を知る「耳の方」は、
竜都の民は迫り来る脅威に直面し、「救い主」となる護竜──ゾ・シアを創造。脅威に立ち向かったと言うが、それが結果的に滅びを迎える原因になった……
と語っている。
こう聞くと、竜都を滅ぼした「何か」は実は別に居て、ゾ・シアはそのきっかけに過ぎなかったとも解釈できる。

また、竜都を含むかつて築かれていた大国が滅ぼされ、『禁足地』となった時期は「1,000年前」と説明されているが、この年数は黒龍ミラボレアスがシュレイド王国を滅亡させた大事変と同時期であることが分かっている。
詰まるところ、竜都に迫った「何か」とは、ミラボレアスだったという説が有力視されている。

もしこれが正しければ、竜都の民はミラボレアスがシュレイド王国を滅ぼしたという情報を知り、自らも滅ぼされるのではという恐怖から、ミラボレアスをモデルにしてゾ・シアを創造した……という経緯も考えられる。

耳の方はゾ・シアを創造したことが「結果的に」滅亡を迎える原因になったと語っているため、
現状、ファンの間では「ゾ・シアの存在がミラボレアスの怒りを買い、ミラボレアスに文明もろとも滅ぼされてしまったのでは」とする説が根強い。

ただ、耳の方の語りでは「ゾ・シアが竜都文明を滅ぼしてしまった」と捉えることもできるほか、この話を聞いたハンターはゾ・シアを「文明を終わらせた護竜」と解釈している。
結局、直接的な要因については微妙に不鮮明である。


ゾ・シアが竜都文明を滅ぼしたとすると、単純に考えれば「ゾ・シアが破壊衝動を抑えきれず、暴走状態に陥ったために自滅してしまった」とするのが妥当だろうか。

また作中での描写を見るに、ゾ・シアの暴走は「生命の危機を迎えること」がトリガーとなっている可能性があるため、先ほどのミラボレアス関与説と合わせると、「ゾ・シアはミラボレアスと戦うも、戦いの末に暴走状態に陥ってしまい、結局自分で竜都文明を滅ぼしてしまった」という顛末になったとしてもおかしくない。

とは言え、ゾ・シアが上記の様に「常に暴蝕化に抗っている」という危うい状態を保っていたのであれば、特に何か起こらなくとも滅亡は時間の問題だった可能性も高い。
ちなみに耳の方は、「竜都の民は自らを滅ぼすことになることを薄々勘づいていたフシがある(意訳)」とも語っていたことから、ある程度覚悟の上だったのかもしれない。
それほどまでに竜都を襲った「何か」とは恐ろしい存在だったのだろう。


しかしよく考えてみると、そんな状態でも最も重要なものである『龍灯』は無傷の状態で残っていることから、ゾ・シアは「龍灯を守る」という護竜としての役目は最期までしっかり果たしていたと見ることも出来る。

もし本当にミラボレアスに立ち向かったのであれば、あの化け物を相手に大健闘した方だと言える。
救いを求めていた竜都の民からしてみれば皮肉な話だろうが……


多くの謎を残しているゾ・シアであるが、いずれにしても「文明滅亡の一端を担った」という話は少なくとも事実であり、このまま放置していれば何であれまた新たな災厄の火種となる可能性が高い。
つくづく、人間とは罪深い生き物である。



◆余談



  • 名前の由来
    • 劇中でも『「救い主」を意味する護竜』と説明されていることから、恐らく「救世主」を意味する"Messiah(メサイア)"が要素として含まれていると考えられる。*4
    • "Azoth(アゾース)"も含まれているのでは、という説もある。中世ヨーロッパで「賢者の石」を意味することもあった単語である。
      「錬金術における至高の物質」を、「竜都の民の叡智の結晶である護竜」と捉えるならば、あながち無くは無い説である。
    • また、アルメニア語で「犠牲」を意味する"զոհ(zoh:ゾー)"も候補として挙げられている。
      先述の「救世主」と合わせるなら、「犠牲を伴う救世主」という意味合いになりそうだ。悪魔みたいな名前である。
    • 英語ロケール版での名称は、日本語の音声をそのまま反映させて"Zoh Shia"と呼ばれている。

  • モチーフについて
    • 武器や通称にも使用されている通り、『熾天使』であると考えられる。
    • 熾天使は人間のためと言うより、神の威光を讃える存在として描かれていることが多い。さしずめゾ・シアを造り出した竜都の民が「神」と言ったところだろうか。中々の業の深さを感じる。
      • 熾天使は3対6枚の羽根を持ち、上の一対で顔を、下の一対で足を隠し、残りの一対で羽ばたく異形の姿で語られる。
        ゾ・シアの初登場時、『龍灯』の中で眠りについているシルエットがその熾天使のイメージそのもののように見えるのは意図的なものかもしれない。
      • ちなみに熾天使の「熾」とは、激しく燃え盛る火を意味する。実際の熾天使は神への情熱で燃え盛っているらしいため意味合いが異なるが、ゾ・シアも激しい猛火の使い手である。
      • 熾天使は神の怒りの代弁者として、人間へ裁きを与える存在としても描かれる。こういった点も竜都に滅びを齎したゾ・シアのイメージに合致していると言える。
    • 一方で、自らの破壊衝動を抑えきれず、「竜都を守る」という大義を見失ってしまった姿から、『堕天使』もコンセプトに含まれているのでは、と考えられてもいる。
      確かに竜都の民を神とするなら、(結果的に)彼等へ反逆したゾ・シアは堕天使と見ることもできるか。
    • 開発者コメントによると、無垢で清浄な印象のために、卵や幣束、菊がイメージに足されているとのこと。
      卵は無垢さ、幣束は浄化、菊は「高潔」を意味するものであり、いずれも護竜としてのゾ・シアの要素にはぴったりである。

  • コンセプトアートについて
    • のちに公開されたコンセプトアートによると、白纏晶を破壊した際に露わになる眼は、他の護竜のように漆黒である様子。
      一時期は眼が無く空洞になっているのでは、と噂されていたが、黒すぎて眼に見えなかっただけのようだ。
    • 食道も他の生物のものとは異なるらしく、もはやブレスの発射口としてしか機能していない模様。牙が極端に少なく、舌も無いのはこのためなのだろう。
      ゲームの都合上、結晶を纏った状態ではブレスを繰り出してくることはないが
    • 最終形態にて本性である黒い肉体を曝け出した姿は、部位破壊時のテキストから『暴蝕化』という形態変化を起こしていることは分かっていたが、後にグッズ展開された際の名称から、正式名称は『救いの暴蝕化』であることが判明した。
      「死は救済」……と言うことなのだろうか。
    • また、最終形態にて暴蝕化状態の頭を破壊すると、角に埋もれていた眼が片方だけ露わになる。頭に対してかなり小さいのだが、明るい黄色をしているため結構目立つ。
      • ……そしてこの眼、拡大してよく見てみると、ミラボレアスの『邪眼』と全く同じ構造をしている。
        ゾ・シアはかなり動き回る上、死亡すると眼の光が消えてしまうのでじっくり見るのは難しいが、初めて確認できた人は戦慄したことだろう。
      • 結晶を纏った状態での眼と異なる点が謎だが、もしかするとゾ・シアは、『暴蝕化』するたびにその部位を再構築しているのかもしれない。

  • 鳴き声について
    • カプコンのサウンドチームより、ゾ・シアの鳴き声の制作過程が紹介された(Part3)。
      発売からそれなりに経ったとは言え、作中の根幹に関わるラスボスが堂々と紹介されているのは中々珍しい。
    • 動画では吊るされた2枚の鉄板とウィンドチャイムが専用楽器として紹介されている。鉄板を叩いて生じた音とウィンドチャイムの音を、お椀を用いて反響させて使う様子。
    • 「ゴーン…」という音になるのだが、これは白纏晶状態のゾ・シアの鳴き声のベースになっている模様。実際はかなり加工されているが、あの機械音のような異質な鳴き声に一役買っている。
      • ちなみに楽器名は「ダークネスゴーン」としている模様。……まさか「ゴーン」て(ry
    • 一方で、暴蝕化状態のゾ・シアの鳴き声は、この楽器を用いたものとは明らかに違っている。
      何をベースにしたのかはもはや語るのも野暮だろう。

  • MHWildsにおける立ち位置
    • 護竜アルシュベルドの顛末を含め、「生命を包括している自然」を描いている本作だが、悲しいことにゾ・シアはハンターという「人間」による自浄作用ありきの生命と言わざるを得ないのが現状である。救いを求めて創り出された存在自身が、自然にすら救ってもらえないというのは何とも皮肉。
    • 見方を変えるなら、ゾ・シアは「自然を破壊する人間の業」を体現しており、「人間の不始末を正すのも、また人間」という昨今の環境問題を表現しているのかもしれない。「不始末」として討伐され続けるゾ・シアがあまりにも哀れだが。
      ゾ・シアが本当の意味で救われる時は来るのだろうか……








追記・修正は内なる破壊衝動を抑え込みながらお願いします。
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最終更新:2026年08月07日 18:08
添付ファイル

*1 画像出典:モンスターハンターワイルズ、CAPCOM Co.,Ltd.、2025年2月28日リリース、monster hunter.com

*2 画像出典:モンスターハンターワイルズ、CAPCOM Co.,Ltd.

*3 探索でもアルマが常に付き従うのはこのため

*4 いわゆる「メシア」は日本語における音訳で、意味するところは同じ。