登録日:2009/06/30(火) 16:23:49
更新日:2025/03/09 Sun 07:33:58
所要時間:約 98 分で読めます
_________
▽▽▽▽▽▽▽▽▽
大空の王者
△△△△△△△△△
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『
モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
シリーズを代表する看板的存在で、今までのメインシリーズ全てに皆勤している。
◆もくじ
◆概要
種族:
飛竜種
分類:竜盤目 竜脚亜目 甲殻竜下目 飛竜上科 リオス科
別名:
火竜(雄火竜とも)
危険度:☆5、☆4(MH3G)、☆6(MHRise)
「リオス科」に分類される飛竜種の内、赤い甲殻に身を包んだ雄の個体。
雌個体は
雌火竜リオレイアと呼ばれる。
翼を有する飛竜種の中でもとりわけ飛行に特化した進化を遂げており、他に類を見ない卓越した飛行能力の高さから『大空の王者』と称される飛竜種。
生態系の頂点にも立ちうるその実力と危険度の高さから総合して『飛竜の王』とも謳われるという。
「陸の女王」と呼ばれるリオレイアとは対をなし、協力して子育てを行う生態をもつ。
リオレイアが地上で狩りをし、食糧の確保を担当するのに対し、リオレウスは持ち前の
飛行能力で空から縄張りの監視を行い、侵入者の排除を担当する。
それ故に縄張り意識は非常に強く、性格はいたって狂暴。
相対する者は全て縄張りを侵す侵入者と見做し、自身を見て逃げ出そうとするモンスターにすら敵意を向け、執拗に襲いかかる。
また、外敵が自身より強力である場合はつがいのリオレイアと共闘することもあり、互いが危機に陥ればすぐに駆けつけ、力を合わせて排除しようとする。ハンターと交戦の際はまるで連携をとるような行動を見せたという。
「空の王者」と銘打つだけあって飛行能力は非常に優れており、その気になれば丸3日間休むことなく飛び続ける持久力をもつ。
この持久力の高さ故に広大な縄張りをもち、普段は巣を中心に飛び回り、獲物を探しながら生活している。
森と丘のような温暖な地域で主に活動しているが、火山のような極限環境下でも縄張りを作る事ができる等、環境適応力も相当に高い。
また空中での機動力、制動力は相当なもので、
急に飛びのいたかと思った次の瞬間に飛びかかる、
滑空から身を翻して再び襲いかかる、
一気に真上へ高度を上げ、そのまま急降下する、
小型の外敵なら後脚で掴み、そのまま空中で宙返りを行い、投げ飛ばす…
と言った具合に、他の飛竜種とは一線を画した技術力で以って対象に襲いかかる。更に、空中からの攻撃には飛び回る小鳥を捕えられるほどの精度も備えるという。
加えて、仕留めた獲物を巣へ運ぶため足で掴んで長距離を飛行したり、縄張りから追い払うため十数メートルもあろう外敵を持ち上げて投げ落とすことも可能であることから、この巨体を浮かせる翼の筋力にはまだかなりの余裕がある様子。
これだけの飛行能力の高さから、数多く存在する飛竜種の中でも「飛行能力の最高水準」として扱われており、彼と空中で互角に張り合えるモンスターが現れた場合、それだけでハンターやギルドにとっても一目置かれる存在となる。
地上に適応した進化を遂げたリオレイアのようにがっしりとした体型と比べると、飛行中の空気抵抗を減らすためシャープなフォルムに進化しており、背中や尻尾にも毒棘はない。
が、代わりに後脚の爪に出血性の毒を分泌する毒腺を有している。
リオレウスは獲物を狩る際、この爪を用いて上空から急襲し蹴りつけて肉体に強烈なダメージを与え、さらに傷口へ毒を注入し一撃で仕留める狩猟方法を得意としている。
爪は岩盤に穴を開けるほど鋭く、硬い甲殻をもつ相手であろうと致命傷は避けられない。
狩りの際は上空からの奇襲を主としているため、非常に優れた視力を有しており、テリトリー内に入り込んだ侵入者を遥か高空から発見することも可能。
しかし、視力の良さ故に強烈な閃光などの目くらましを受けると平衡感覚を失い、簡単に墜落してしまう弱点も存在する。
別称の『火竜』が示す通り、体内には「火炎袋」と呼ばれる可燃性の粉塵が大量に詰まった内臓器官をもっており、ここから作り出した火炎の塊(ブレス)を吐き出して攻撃する。
このブレスは着弾すると同時に爆発する性質をもち、爆風であらゆるものを破壊し、炎熱で対象の内部まで一瞬の内に焼き焦がす。
火炎を用いた戦法はもちろん得意とするところであり、基本となる塊型のブレスのほか、広範囲に粉塵を広げながら着火することで
火炎放射のように周囲を吹き飛ばす攻撃や、粉塵を口に燻らせ、そのまま相手に噛み付くことで
喰らい付いたと同時にその部位を爆発させる攻撃など、多様に応用を効かせ、相手を
消し炭にする。
ブレスはそのあまりの熱量故に、発射のたびにリオレウス自身の喉をも一瞬焼き焦がしてしまうそうだが、リオレウスはこれを自身の驚異的な新陳代謝で瞬く間に回復させているという。
ハンターとの戦闘にはこの火炎ブレスと、飛行に特化した能力を生かした戦法を用いる。
火炎の最大出力はリオレイアの方が上回るものの、こちらは射程と精度に優れ、飛び回りながらでも正確に相手を狙うことができる。
飛竜種の中でも特に優れた飛行能力に、つがいと共同で子育てを行うが故の繁殖力の高さ、過酷な環境下においても生活できる適応力、そしてそれら全てを兼ね備えておきながら、一度その地域に立てば生態系を塗り替えてしまいかねないほどの高い実力を持つことから、生物としての完成度が極めて高く、さまざまな地域で発見されることが多い。
このため、世界においてはリオレイアと並び「最も有名な飛竜種」として扱われている。
全てのモンスターを代表し「自然の象徴」としてモチーフに使用している地域もあり、有名どころである大都市「ドンドルマ」においては、
高い位置にある建造物にはリオレウスを表現した赤色の装飾を、低い建造物にはリオレイアを表現した緑色の装飾を施すことで、自然に対する敬意と感謝を示す風習があるという。
リオレウス亜種
別名:
蒼火竜
危険度:☆5、☆4(MH3Gのみ)
夜空のように蒼い甲殻に身を包んだリオレウスの亜種。
ハンターからの通称は『リオソウル』。
広い生息域をもつ通常種だが、亜種に関しては目撃例が非常に少なく、希少な存在として扱われる。
古くから見たものの運命を激変させるという言い伝えがあるほど。
対となる相手は同じく亜種の桜火竜リオレイア亜種。劇中では2頭のつがいを「蒼桜」と呼ぶこともある。
一方で通常種の雌個体は同族として協力することはなく、目に入れば外敵と同様に排除しようとする模様。
性格は通常種よりも更に狂暴。
通常種と同様に高い飛行能力をもち、火炎攻撃、毒爪による蹴りを主な武器とし、相見えた相手をどこまでも執拗に追跡し、追い詰める。
特に、飛行能力に関しては通常種を遥かに凌駕するとされており、高空を飛んでいた通常種の更に上空から襲いかかる姿が確認されている。
飛行の速度や柔軟性は飛竜種の中でも飛び抜けて高く、戦闘時は攻撃と回避を自在に織り混ぜ、多彩な連続攻撃でハンターを苦しめる。
特に毒爪蹴りなどの急襲に特化した戦闘スタイルを好み、逃げ場のないほどの精度の高さから、一度狙われれば振り切ることすら困難。
また飛行能力にばかり目が行きがちだが、炎の扱い方についても通常種以上であり、空中からは爆炎を纏った噛みつきを器用に繰り出してくるほか、大気を揺るがすほどの爆発威力をもった強力なブレス攻撃すら有する。
激しい空中戦を可能とするため、翼の強度も相当なもの。通常種には見られない緑色の翼膜は特に頑強にできている模様。
一方でスタミナは通常種ほどではないらしく、一度陸上に降りると通常種よりも攻撃の速度が緩くなる傾向がある。
余談だが、初登場したMHGでは今のおなじみの鳴き声とは全く別物の声色をしていたことで有名。
甲高いような、掠れたような不気味な鳴き声をしていたが、次のシリーズでは普通の鳴き声に変更されている。
リオレウス希少種
別名:
銀火竜
危険度:☆8(MHP3rd)、☆5(MH3G、MH4)、☆6(MHX、MHXX)、☆9(MHR:S)
静かに艶めく白銀の甲殻に身を包んだリオレウスの希少種。
その姿から『白銀の太陽』などの異名をもつ。
ハンターからの通常は『シルバーソル』。
黒炎王リオレウス
危険度:☆6
MHX/MHXXより登場したリオレウスの
二つ名個体。
名前の黒炎王が示す通り、黒みがかった赤色(深めの紅色)の甲殻に身を包む。
ヌシ・リオレウス
別名:
主火竜
危険度:☆9
MHRiseより登場したリオレウスのヌシ個体。
体躯は通常のリオレウスと比べて大柄で、体色も全体的に黒ずんでいる。
そして何より、嵐に巻き込まれたかのようなひどい傷が全身に刻まれているのが特徴。
◆テーマ曲
初代モンスターハンターから登場するフィールド「森丘」(初期は「森と丘」)の汎用曲。
同じフレーズを何度も使うなど曲構成自体はかなりシンプルだが、飛竜の王を思わせる威圧感たっぷりな曲である。
テーマ曲ではあるが、ゲーム内ではあくまで森丘の大型モンスターの曲として使われている。つまりドスランポスやイャンクックもこれということである。
フィールドの「森と丘」が登場しないシリーズもあり、聴く機会が少なかったりするが、リオレウスの登場ムービーでは毎回このアレンジ曲が流れている。
仮にもシリーズの象徴的存在なんだしもうそろそろ専用曲として流してほしい
MHWorldでの登場ムービーでは新モンスター
アンジャナフのテーマ曲であり新フィールド「古代樹の森」の汎用曲である
『森を牛耳る蛮顎の竜』とのコラボともいえるアレンジ曲が流れた。これが聴けるのはムービー中のみである。
MHRiseでは、モンスターの登場ムービーが琵琶法師の怪談のような演出になったため、この曲も流れなかったが、
火竜素材で作られる狩猟笛「フレイムフラップ」を演奏すると、この曲のフレーズが一部流れるようになっている。
もうそこまでするんなら尚更流してくれてもいいのでは…
モンスター代表のテーマ曲である故か他のモンスターにもこの曲をベースにしたテーマ曲が作られる事もある。
イャンガルルガ専用曲の『唸る一匹狼』、
セルレギオス専用曲の『煌めく千の刃』はこの曲をアレンジしたものである。
また、明言はされていないが
ライゼクス専用曲の『電の反逆者』にも入り出し部分や構成など、この曲と似た部分がいくつか見られる。
ラギアクルスのテーマ曲でもある
孤島の汎用曲『海と陸の共震』もこの曲を意識して作ったとの事。
ミラボレアス専用曲の『舞い降りる伝説』はこの曲のピッチを下げ、コーラスをつけたものである。
ちなみに、MHW:Iでは
「実写映画版モンスターハンター」コラボクエストにおいて、巨大リオレウスとの戦闘になるクエストがあるのだが、
その時では
戦闘曲として、この曲が使用されている。
リオレウスにとってはやっと自分のテーマ曲が流れてくれた状況になっているのだが…
今まであまりにも使われなかったため、MHWorldから初めてモンスターハンターを触ったというプレイヤーからは「何でミラボレアスのテーマ曲がリオレウス戦で流れてるんだ?」と素で疑問に思われてしまったんだそう。
不憫な…
『咆哮/リオレウス(Wilds version)』
苦節20年、モンハンの大看板でありながら専用曲を流してもらえなかったリオレウスだったが、最新作MHWildsにて
名実共に「リオレウスのテーマ曲」として帰ってくることになった。
実際に聴くことができるタイミングはかなり後、しかもストーリーの本筋に関わらない「探索」で現れたリオレウスと戦う際にしれっと流れる形になるため、対峙したハンターの驚愕はいかばかりかと言うところだっただろう。
『Wilds version』ということでアレンジもなされており、記念すべき初代MHのパッケージモンスターのテーマ曲であるためか、初代MHの要素がふんだんに盛り込まれた豪華な代物へと大変身を遂げている。
ベースとなっている部分は、元が単調な曲なだけにあまり変化はないものの、全体的なキーが以前よりだいぶ低くなっており、もともと威圧感の強い印象だったのが少しホラー味を帯びた曲調になっている。
このためリオレウスの勇ましさというよりは恐怖を感じる人もいる模様。
お馴染みの「デンデデデン!デンデデデン!」というフレーズは1ループで3回登場するが、段階毎に盛り上がっていくような作りとなっており、1ループ終了直前の3回目に至っては満を辞してと言わんばかりに大迫力のものが流れる。
ちなみに3回目のものは演出こそ多いがほぼ原曲のままだったりする。原曲の時点でどれだけ威圧感があったか分かろうというモンである。
極め付けは随所に盛り込まれた初代MHのフレーズ。
開始からいきなりモンハンのテーマ曲『英雄の証』の一部が流れたかと思いきや、『咆哮』の一部に初代MHの発覚時BGM『眼光』が混ぜ込まれたフレーズ、そして締めくくりに初代MHの拠点、ココット村のBGM『目覚め』の一部が流れ、1ループを終える。
「専用曲持ちのモンスターのアレンジ曲に、そのモンスターが初めて登場した作品にゆかりのあるフレーズを盛り込む」という流れはMHWorldから始まったものであり、差し詰め「作品の代表者」を表現するために演出される。
別に今までリオレウスが特別でなかったワケではないのだが、今までこんな演出をされなかっただけにここにきてようやく特別扱いしてくれたことに対して感動した古参ハンターは多い。
言わずもがな、ミラボレアスのテーマ曲『舞い降りる伝説』の原曲は、「森と丘」の汎用曲にコーラスを加えたものであり、『咆哮』と似ている…というかほぼ一緒であるため、両者のアレンジ曲は似通っている部分もある。
特に『目覚め』のフレーズが使用されているのは両者共通である。
しかし、あちらはミラボレアスの神々しさや対峙する絶望感をイメージしている一方で、こちらはリオレウスの強大さや激しさを表したようなものとなっているため、よく聞かずとも全く別の曲のように感じられることだろう。
というわけで、こんなに豪華な曲を専用曲として与えられ、特に古参からのハンターは感極まる者まで続出しているが、
MHWorldから入った新規ハンターは、もともと「森と丘」の汎用曲がリオレウスのテーマ曲だったという背景を知らないため、例の如く「なんでミラボレアスのテーマ曲がリオレウス戦で流れてるんだ?」と思った人も多い模様。
厳密に言うと『舞い降りる伝説』の方が『咆哮』のアレンジ曲なのだが、時系列的に『舞い降りる伝説』が『咆哮』より先にリマスターされたこと、そして『舞い降りる伝説』の方は『咆哮』と違ってしっかり専用曲として扱われていることから、勘違いする人が出るのも仕方ないだろう。
ちょっと不憫
フィールドの汎用曲が専用曲として扱われるようになった例は、MHR:Sの
エスピナスが挙げられる。
あちらもリオレウスと同じく専用曲を持っていなかったが、Sunbreakへの復活に際し、「樹海」の汎用曲『終わりなき迷宮』を専用曲として引っ提げている。
ただし、あちらはもともと誰のテーマ曲でもなく、強いて言うなら「樹海」、あるいは
ヒプノック「MHFのテーマ」として扱われている側面が強い。
今回のリオレウスの場合は、フィールドのテーマ曲を私物化した、と言うよりは
「自分のテーマ曲を取り戻した」と言う認識が正しいだろう。
今作登場のリオレウスの狩猟笛「火竜笛アンビシオン」は、演奏すると『咆哮』の一部が流れる。
原曲との聴き比べもしてみると良いかもしれない。
また今作のマイキャンプはBGMを自由に変えることができるが、『咆哮』はリオレウスのフリークエストをクリアすれば流すことができる。
リオレウスが好きな人は是非選曲しよう。迫力が凄すぎて一切のんびりできる雰囲気ではなくなるが
◆劇中での活躍
初代MH、MHG、MHPではストーリーの主軸に関わって登場。
主人公が名実ともに「一人前」のハンターに成長するための登竜門のような存在として立ちはだかる。
ココット村にて、ハンター業を始めたプレイヤー。
初めて降り立つフィールド「森と丘」にて、村長からレクチャーを受けつつ、採取クエストの仕組みや、
アプトノスからの肉の調達と調理方法、ランポスなどの小型モンスターとの戦い方など、ハンターの基礎を学んでいく。
すると、普通の採取クエストとは一風変わった「運搬クエスト」とやらが目に止まる。
村長 |
クエストLV:★★ |
採取クエスト |
潜入!飛竜の巣! |
|
指定地 |
成功条件 |
森と丘 |
飛竜の卵1つを納品 |
契約金 |
報酬金 |
100z |
350z |
制限時間 |
特殊条件 |
50分 |
なし |
|
依頼主 |
隣村のお医者さん |
うちの村の者が、珍しい病気にかかってしまったのだ。 それを治すには、新鮮な飛竜の卵が必要だ。 飛竜の巣に忍び込み、卵を1つ拝借してきてほしい。 |
そしていざ出陣。
しかし、普段の採取クエストと同じような気分でさっそく向かおうとするハンターに、なにやら村長から不穏なアドバイスが。
「ある情報筋によれば、飛竜の卵は
フィールド(5)の巣の中にあるようじゃ。
しかしじゃ、困ったことに、その周辺は
≪リオレウス≫という飛竜の縄張りなのじゃ。
言っておくが、まだまだ、おぬしの力で
太刀打ちできる相手ではない!
万一、リオレウスに遭遇した場合は、
決して戦おうなどと思わず、逃げることじゃ!」
「リオレウス」などという聞いたこともない名前に不安を抱きつつ、地図を頼りに巣へ向かう。
フィールド5は崖エリアのフィールド6、ひらけた台地エリアのフィールド4のどちらからでも行けるが、
フィールド6から行こうとすると、何故か巨大な岩で巣の入り口が塞がれている。
仕方なく迂回し、フィールド4から行こうとエリアに入ると…
上空から響いてくる風切り音と、遠巻きに見える赤い影。
そして大地にゆっくり降り立ち、大きな咆哮をあげる巨大なモンスター…
何を隠そう、このクエストが火竜リオレウスとの初邂逅となるクエストだったのである。
村長がアドバイスする通り、ランポス程度に苦戦してるようなこの時点のハンターには、とてもじゃないが戦えるような相手ではない。
ハンターは初めて見るこの化け物と涙目で地獄の鬼ごっこを開始するハメになる。
今でこそリオレウスには卵を盗んだハンターを追いかけ回す、というルーチンが用意されているが、この頃の彼にはそういった仕様は無い。
しかし、いざ卵を抱えればゆっくりと走ることしか出来ず、ちょっとでも攻撃を受ければ卵を落としてしまう状態。
そんな状態でもしフィールドを巡回するリオレウスに見つかれば…
初めて見る本格的な「モンスター」の圧倒的な威圧感と、逃げるしか手段がないという恐ろしさから、古参のハンターの中には未だにトラウマとして記憶に残ってるものも少なくない。
好奇心から手を出してみて、喰らったことのない程の大ダメージを受け血の気が引いた新米ハンターは多いことだろう。
昨今ではもはや定番となりつつある『
トラウマクエスト』の先駆けとなるようなクエストであり、経験の浅いハンターには初めて遭遇するモンスターのインパクトが強烈に残る。
こういった演出は、
ティガレックスなどの後輩看板モンスターたちに受け継がれていくことになる。
死闘の末、ようやくリオレウスを討ち取ったハンターは、村長から一流として認められ、自宅の裏の岩に刺さる「ヒーローブレイド」を抜くに相応しい実力者に成長していくのである。
◆シリーズ毎の変遷
前述したとおり火炎を用いた攻撃と、なんといっても飛行を交えた戦闘を得意としている。
【MHP2G以前】
基本的にハンターの攻撃が届かないほどの高空まで飛び上がり、上空から火球、蹴りなどで攻撃してくる。
ガンナーならともかく剣士はどうしようもできないほど高い位置まで上がるが、強烈な光を発する
閃光玉を浴びせてやれば墜落し、さらには一定時間無防備な姿を晒す。
剣士にとって
閃光玉は必至だろう。
どの技も非常に攻撃力が高いのが特徴で、一時期の怒り状態は攻撃力1.6倍という凄まじさを誇った。
とはいえ、冷静に戦闘を見てみるとその場で一気に高空まで飛び上がり、攻撃を行った後はその場に着陸する、という行動を繰り返すモンスターであり、
相応の装備を整えて、よく観察して動きに慣れれば、全く太刀打ちできない相手ではない。
昨今のモンスターに比べればむしろヌルいぐらいだろう。
こういった挙動の理由は、メタ的に言えばこの頃のモンスターの行動AIは全体的にまだ未熟で、単純な動きしかできなかったため。
飛び上がったら真下の影へ潜り込み、着陸するタイミングを見計らって大剣やハンマーの溜め攻撃を叩き込む、というのがほぼ主流かつ一番早い狩猟方法だともされていた。
他には真下から打ち上げタル爆弾を何発も使用し叩き落とすのも一つの手。
MHGからは
亜種、並びに
希少種が登場した。
今でこそ
亜種は「強化版」、希少種は「超強化版」として扱われているが、この頃は低確率で現れる
色違いのレアモンスター、というような扱いだった。
名前も公式書籍などには、それぞれ
蒼リオレウス、
銀リオレウスと表記されていた。
今のように亜種、希少種と呼ばれ始めたのはMHP2からであるが、言葉のニュアンスを表現しにくいのか、海外ではこの頃の名称が今も引き継がれている。
会うには完全に運が絡んでくるが、その中でも蒼桜の火竜や、
白一角竜は優遇(?)されており、確定で出現するクエストが用意されている。
ただ色が違うだけの存在かと思いきや、肉質が通常種よりも硬くタフだったり、通常種よりも素早く、空を飛ぶ攻撃の頻度が多かったりと、一応それなりに違いのようなものは用意していた模様。
【MH3〜MHXX】
(AIの問題もあるが)慣れればさほどでも無かったリオレウス。
しかし、MH3から登場したリオレウスはほんとに同じ種類かと疑いたくなる程大幅な変更がなされた。
まず、ハンターの攻撃が届かないほど高い位置まで飛び上がることはなくなったが、代わりにMH2の
クシャルダオラが行なっていたような
ホバリング状態で戦闘を行うようになった。
そして攻撃が届くほどの位置まで下がったためか滞空時間は非常に長くなり、
低空飛行の状態がデフォルトともいえる戦闘スタイルとなった。
空中ではハンターの側面へ張り付く「回り込み」による移動を中心に行動しており、機動力は猛烈に高い。こちらが攻撃しようとすると絶妙な飛行テクニックで躱すという動きをみせる。
回り込みは非常に追尾性能が高く、相当遠くに離れていようと攻撃するその瞬間までぴったり側面に張り付いてくる。このため逃げようとして走っても回り込みを連発し、どこまでもどこまでもついてくる。
空中からのブレスの扱いは前以上に長けており、後退しながら狙いを調整し、正確に当ててくる。
毒爪による蹴りは喰らっても確定で気絶することは無くなったものの、代わりにホーミング性能が凄まじく強化され、真下が安置ではなくなった。
さらにあれだけの重量を浮かせる程力強く羽ばたくのだから当然足元には風圧【大】が発生し、スーパーアーマーでも利用しない限り反撃することもままならない事態になることも多くなった。
このように飛行状態での行動は「空の王者」を冠するだけあってどれも厄介なものへと昇華された。
高い攻撃力も健在で、いざ空へ飛ばれれば迂闊に手を出せなくなるだろう。
しかし「閃光に弱い」という特徴は継続されている。飛行状態へ移行したら閃光玉で墜落させてこちらのペースへもっていこう。
ちなみに、今まで通常種との違いと言えば肉質や弱点、体力量と色ぐらいしかなかった亜種に、MH3Gあたりから個性がつき始め、差別化が図られるようになった。
亜種は通常種と比べて毒爪蹴りの頻度が高く、強襲による近接攻撃を主とした攻撃を得意としている。
「通常種以上に機動力が高い」という設定通り、空中での行動は非常に機敏。
固有技を与えられているわけではないが、通常種の行動にいくつもの派生技が追加されており、執拗な連続攻撃を行うのが特徴。
これによって初心者ほど「この攻撃の後は隙がある」と通常種と同じ感覚で攻めていき、返り討ちに遭ってしまうことが多い。
派生技は特に毒爪蹴りに繋げてくるものが多いため、慣れてないうちはしょっちゅうどつかれて毒に侵されるハメに。
上空からあらゆる動作でハンターに襲いかかり、追い詰めていく姿はまさしく空中戦のプロ。
特に怒り状態になると、ただでさえ早い動作が更に早くなるため、武器種によっては何もさせてくれないほど激しく動き回る。
が、蹴りによって積極的に距離を詰めてくる性質のため、人によっては通常種よりも戦いやすい、という声も。
また肉質は通常種よりも硬く、特に背中部位は斬れ味が白でも尚弾かれるほど頑強。
ホバリング状態でも攻撃しやすい位置にある尻尾を攻撃したつもりが背中判定になってしまい、
弾かれて見事にカウンターを喰らうという惨事がよく起こる。
実はMH4以降からの行動はそれ以前と比べて飛行の頻度、行動がより増大、多様化している。恐らくジャンプ攻撃を使用してきたハンターに対応するためだろう。
特にエリアルスタイルがあるMHX/MHXXでは、ほぼ浮きっぱなしとなっている。
しかし、攻撃は足や尻尾にしっかり届く位置まで下がっている。
MH3からは生態描写が重視されるようになったため、リオレウスについてもゲーム内にいくつか特殊な行動が盛り込まれるようになった。
特筆すべきはリオレイアとの夫婦仲。今までは単に一緒のエリアに放り込まれてたまにフレンドリーファイアされたりしただけで、特になにか変わったことをしてくるわけではなかったのだが、MH3からはこの辺が強調されている。
同クエストにリオレイアがいると、別エリアにいても合流して一緒に共闘しようとしてくるし、どちらか一方が罠にかかったり怯んだりするとハッとしたようなモーションをした後急いで駆けつけ、怒り状態に移行し、どちらか一方が怒ると自分も一緒に怒るなど凄まじいラブラブっぷりを見せつけてくれやがる。リオ充め…
またリオレイア同様、巣の卵を盗むとどう感づいたか別エリアからすっ飛んでくる。エリア移動の距離が他モンスターよりも長いリオレウスをおびき寄せる大変罰当たりな方法としてハンターからは評判。
【MHWorld】
MHWorldにも勿論参戦。
デザインは鱗や翼膜の描写など、グラフィックの進化に合わせてかなりリアルになった。
表情はやや尖ったものになっており、モチーフとなった鷹に近い顔つきに。
咆哮も全く違うものに一新され、今までのものよりも甲高い鳴き声になった。
今までの馴染みある鳴き声が変更され、残念に思うプレイヤーも少なく無いが。
「空中から攻撃を仕掛ける」戦闘スタイルは継続されているが、今作ではあらゆる動作に大きな予備動作と後隙が追加されているほか、行動が遅めに変化しており、これまでのように空中に居座られても攻撃や回避、防御のチャンスは比較的多くなっている。
今作からは明確に「飛行モード」「地上モード」に切り替えて戦う様にルーチンが仕組まれている。
MHXXまではこのルーチンがなかったため「降りたけどまたすぐ飛び上がる」という事例が多かったが、今作では「一旦地上に降りたらモードを切り替えて、一定時間地上で行動する」ようになった。
さらに低空飛行状態の高さはものすごく低くなっており、リーチの短い武器種であっても十分届く。あまりに低くなりすぎて尻尾を引きずっているように見える事もあるが
地上でのモーションはもはや露骨なほど弱体化しており、墜落による恩恵がこれまで以上に多くなっている。特に空を飛ばなくなり動きも鈍くなる疲労状態は隙だらけ。
また、今作では今まで異常に利用できなかった乗り攻撃が非常にしやすくなっている。
地上に落としたら一気に畳み掛けてダメージを稼ごう。
また、翼の部位破壊に成功すると離陸しようとしてジャンプするも失敗し、着地の際に大きくよろめくというモーションが追加されている。
今まであまり意味のなかった翼の部位破壊だが、積極的に狙っていく価値のあるものとなった。
というか今まで穴が空いても苦もなく飛び続けてたのがおかしかった気が
とはいえ強大な火力は健在。
空中からは高威力の技を矢継ぎ早に繰り出す上に、新モーションも追加されているため、甘くみていれば返り討ちである。
しかも、行動が易しくなった代償なのか、空中で怯ませても墜落しなくなっている。
ただその代わり、前述したが一旦地面へ墜落させるとしばらく地上で行動する仕様になっている。
墜落させるにはスリンガー閃光弾、乗りなどが有効。
閃光には光蟲、ヒカリゴケをエリアから採取しておくと良いだろう。特に乗りはどのエリアでも比較的利用しやすいため、段差があれば使用したいところ。
また、地上で怯ませても地上でしばらく行動してくれる。
攻撃の一環として地面に足をつけた一瞬の間でも怯ませれば良いので、はじけクルミ、ハジケ結晶が非常に有効。
特にはじけクルミは闘技場でも採取可能。アイテム持ち込み不可のクエストでは重宝するだろう。
一方で、亜種は撃墜されない限り滅多に降りてこないスタイルとなってしまっている。
飛行、地上モードの概念はあるようだが、一旦地上に降りると有ろう事かすぐさまバッグジャンプブレスを繰り出し、無理矢理飛行モードに移行してしまう。
空中蹴りを主体とした戦闘スタイルと空中での派生技は非常に厄介で、飛行状態は比較的易しくなった今作でも(無策で挑めば)ほぼ一方的な戦闘になる事もあり、猛威を振るっている。
特に閃光弾など、墜落させる資源が豊富なフリークエストならまだしも、持ち込めるアイテムが制限される闘技場での戦闘は正に地獄(主に近接武器)と言った有様であり、多くのハンターが悲鳴を上げている。
前述した対策は万全の状態で挑まなければ触れる事すら難しいだろう。
MHW:Iでは従来のG級に相当するマスターランクの個体が登場。
当然、主に飛行状態での戦闘面に強化が施された。
空中からはリオレイアが地上で行うような3wayブレスを放ってくるようになった。かなりの頻度でバカスカ放ってくるため、空中からの脅威度は今まで以上に高いものに。
更に亜種は通常種のように火球ブレスを連発する、という行動は追加されてはいないものの、代わりにチャージブレスを連発しまくるという暴挙に至っている。
一度溜めてから放つ仕様から若干のタイムラグがあるとはいえ、一度怒らせてしまえば辺り一面焼き尽くされることになるだろう。
特徴の一つである派生技も新しく追加されており、当然ながら簡単に倒されてくれるような相手ではない。
肉質も今までのG級クラス宜しく全体的に硬化しているが、今回はなんと閃光に対してある程度の耐性を持つようになった。
正確には閃光自体は有効なのだが、一度目を眩ませた後、もう一度閃光を炸裂させても空中で踏みとどまってしまう。
恐らくはハンター側に新たな要素である「クラッチクロー」が追加されたための仕様だろう。
回数制限があるわけではなく、一度喰らわせてしばらく経てば再度有効になる。
しかしちょっと待てば良いという時間でもないため、閃光は攻撃が激しくなる怒り時まで温存しておきたい。
縄張りとしているフィールドは「古代樹の森」。
生態が非常にリアルに描写されるようになった今作では、巣を中心に縄張りを常に飛び回って巡回し、巣の近くの木や壁に爪で跡をつけマーキングする様を観察できる。
逆に巣の中ではリラックスしているのか地上に降りてボーッとしており、たまにあくびをしたり、翼や爪の手入れをしている。
かわいい…
この時ハンターを見つけると、威嚇はしてもいきなり襲いかかったりはしてこない。
どうやらこちらを小動物ぐらいに見ているらしく、攻撃を受けたり、縄張りで暴れられたりしない限りは特に興味は示さなくなった。
警戒心が薄れているというよりは、逆に今までが過剰だったのかもしれない。
リオレウスはこの森の主として生態系の頂点に立っている模様。
その証左として、古代樹の森に生息している大型のモンスター達の大抵は彼を見た途端争いを仕掛ける事もなく逃げ出してしまう。
蛮顎竜アンジャナフは争いを仕掛けてくるが、リオレウスは見事に返り討ちにしてしまう。
アンジャナフに火炎を吐き出して薙ぎ倒すだけでなく、一目見ただけでも十数メートルはあるであろう巨体を掴み、あろうことか
持ち上げて崖から突き落とす様は圧巻の一言。まさに
「空の王者」といった貫禄を見せつける。
ハンターとの交戦の際に大型モンスターも乱入してくると、ハンターよりもモンスターの方を優先し、相手が逃げていこうが執拗に攻め立てる様子が見れる。
MHW:Iではなんと同じく新大陸に上陸してきた
迅竜ナルガクルガとも一戦を交える事が確認されている。
空中からナルガクルガに急襲し足でがっちりと掴み、地面に叩きつけたのちにそのまま舞い上がり、
高空から投擲同然の勢いで投げ飛ばすという激しい攻撃を加えている。
しかし
ナルガクルガも負けてはおらず、再度追撃を行おうとしたリオレウスの急降下攻撃を持ち前の瞬発力で躱し、そのままタックルして馬乗りになり、首元に勢いよく喰らいつく。
リオレウスもたまらず足で蹴り飛ばして距離を離し、両者睨み合って戦闘は終了する。
結果は引き分け。リオレウスの飛行能力の高さ、ナルガクルガの瞬発力の高さを表した秀逸な縄張り争いとなっている。
今までありそうでなかった看板モンスター同士の対戦カードは中々に熱い。
また、ナルガクルガだけに留まらず、「瘴気の谷」の主級モンスターの
オドガロン、
ティガレックス、
ジンオウガ、
ブラキディオス、
ディノバルドといった
歴代看板モンスター達とも渡り合う事が確認されている。
どのモンスターも強大な相手ばかりだが、一切臆する事なく
正々堂々と正面からぶつかっていく姿は、正に「王」の名に恥じない振る舞いと言える。
惨爪竜オドガロンとの縄張り争いでは、まずリオレウスが強襲によりオドガロンを抑え込むが、拘束をすり抜けられ脱出を許す。
その後、再度蹴りで襲いかかるも、オドガロンは凄まじい跳躍力で空中にいるリオレウスの背中に飛び移り回避、そのまま墜落させてしまう。
しかし落とされたリオレウスも咄嗟に側転しながら飛翔する事で地面へ勢いよく叩きつけ、背中から引き剥がす。
叩きつけられたオドガロンも態勢を立て直し、両者睨み合って勝負を終える。
轟竜ティガレックスとの縄張り争いはナルガクルガと同じモーションが流用されている。
ナルガクルガと同じく、結果は引き分け。
ティガレックスといえばリオレウスにとって最も近い(飛竜種の)看板モンスターの後輩であり、彼らの争いは長年待ち望まれてきたものであった。
(一応MH4のPVにて対峙するようなシーンが見られたが、あれはリオレウスがティガレックスの足場を破壊してティガレックスを追い払うという勝負ともいえないものだった。)
その折角の戦闘が流用モーションとは正直やや物足りないものである。
砕竜ブラキディオスとの縄張り争いでは、ブラキディオスの必殺の粘菌による先制パンチをその優れた空中機動で華麗に躱し、後ろに回り込み
背中に飛び乗って首筋に喰らいつくという容赦ない攻撃を加えるが、
ブラキディオスも負けじと逆にリオレウスの首根っこを引っ張り、そのまま背負い投げのように地面へ叩きつける。
しかし叩きつけられたリオレウスもその反撃にダウンする事なく即座に態勢を立て直し、再び睨みあって争いは終わる。
雷狼竜ジンオウガとの縄張り争いでは、ジンオウガの飛びかかりを飛翔して回避、そのままジンオウガの頭にがっしりと掴みかかり、そのまま勢いをつけて
思いっきり顔面を地面に叩きつけてしまう。
しかし、
ジンオウガは頭を振ってリオレウスを引き剥がし、地面に降ろして体勢が崩れた所へ、尻尾による痛烈な振り抜きを与えて吹っ飛ばし、争いを終える。
斬竜ディノバルドとも勿論戦いを繰り広げるが…
こちらの縄張り争いはほかのモンスター相手と違い、特殊な仕様となっている。
具体的にいうと、どうやら
どちらかにとって有利な環境下で勝敗が決まるという扱いになっている様である。
例えば、
ディノバルドが存分に尾剣を振るえる開けた地では、ディノバルドが尾剣をリオレウスに振り下ろすもリオレウスは回避、そのまま背中に飛び移り首に噛みつき…
といったブラキディオスとの縄張り争いと同じ様な戦闘が展開する。ただし、この時
ディノバルドには一切ダメージが入っておらず、その後のディノバルドの背負い投げされたリオレウスに多大なダメージが入り、
ディノバルドの圧勝という形で勝負が終わる。
逆に、激しい高低差のある森のような地では、リオレウスがディノバルドを蹴倒し、転倒したディノバルドに
火炎放射を浴びせ、あろうことか持ち上げて崖から墜落させる…
というアンジャナフと同様の争いが展開し、今度は
リオレウスの圧勝という形で勝負が決まる。
今までにない変わった仕様だが、両者の実力は互角ということには間違いない。
お互いが少しでも優位に立てばそれだけで勝敗が決まる程拮抗した実力差、ということか。
またディノバルドは「地上版リオレウス」というコンセプトをもっているため、少し特別扱いにしたのかもしれない。
というかティガレックスの時といい、流用モーションとはいえあのディノバルドの巨体を持ち上げてしまう筋力とは発達している通り越して最早末恐ろしい気が…
争いを見てみると、得意とする空中での機動力で相手から先制をとるか、相手の先制攻撃を巧みに回避して噛みつきや爪による直接攻撃で奇襲をかける…という動きをセオリーとしている様子。
しかし相手も決して負けてはおらず、それぞれ特有の持ち味を生かして空中から下ろし、地上戦へ持ち込む事で上手く反撃を与えている。
どの争いも引き分けに終わり、看板モンスター達との実力差は互角である様子。
因みに、縄張り争いの結果はリオレウス、あるいは対戦相手が亜種であっても変わらない。
そんなリオレウスであるが、
特級危険生物たる
恐暴竜イビルジョー、
金獅子ラージャン相手では歯が立たず、
力でねじ伏せられてしまう姿が確認できる。
前者ではその優れた飛行能力で
イビルジョーの龍属性ブレスを避け、背後に回り込み首元に食らいついたまではいいが、その後逆にイビルジョーに首根っこを咥えられ、そのまま投げ飛ばされてしまう。
後者は毒爪蹴りで
ラージャンを怯ませ、そのまま背後に回り込もうとしたが、すれ違いざまに尻尾を掴まれ、前へ背後へとぶんぶん振り回され叩きつけられてしまう。
いくら生態系の頂点とはいえ、
生態系の破壊者にはさすがに分が悪いと言ったところだろう。
因みにメタ的なことを言うと、イビルジョーとの縄張り争いのモーションはブラキディオス、ディノバルドといった
獣竜種モンスターとの縄張り争いに流用されている。
イビルジョーとの結果も相まって、どうにもリオレウスが圧倒されてしまっているように見えなくもないが、
ブラキディオスとは最後に叩きつけられても即座に起き上がるという点で異なる。
イビルジョーの膂力は態勢を立て直せないレベルで強力、という事だろうか。
とはいえ、イビルジョーに叩きのめされてもそのまま
逃げるという事はなく、負けじと積極的に攻撃を加えようとする。
しかし敗北するのはイビルジョーのみであったとはいえ、今まで妻ともに比較的平和に古代樹の森で暮らしてきたというのに、
突然自分に歯向かってくる強大なモンスターが激増してきたというのは何とも言えないものがある。
同クエストにリオレイアがいると共闘しようとする厄介な性質も継続。
かなり積極的に合流しようとするため現在では片方を相手にするならもう片方とも戦闘する事になるのはもはや必至という有様となっており、多くのハンターを悩ませている。
また夫婦揃った状態で他モンスターが乱入した場合、夫婦で1頭のモンスター(主にアンジャナフ)をリンチにするという構図も起こりやすい。怖すぎる…
これは相手がイビルジョーやラージャンであっても同じ。
個々の強さは敵わずとも夫婦で力を合わせて古龍級生物に対峙する様には胸が熱くなる。
3頭全員がハンターをリンチにするという悪夢に見舞われる事もあるが
しかし今作も従来と同様、モンスター同士の攻撃もそれなりに効くような設定になっている。
お互いに敵対関係にはないが2頭で同じ標的を狙うため、フレンドリーファイアも多いのか夫の蹴りで嫁が仰け反ったり、嫁のブレスで夫が怯んだり、とハタから見れば夫婦喧嘩にしか見えない状況になることも。
しかし、MHW:Iではその辺がちゃんと修正され、合流頻度が減らされた代わりに、攻撃はお互いに通らない仕様に変更されている。
そんな彼等だが、戦闘中リオレイアが瀕死に陥り、巣へ戻って休眠に入ると、
リオレウスも巣へついて行き眠ったリオレイアを見守るという行動が追加されている。
この時リオレウスは、例え警戒を解いていたとしても強制的に警戒状態に入り、リオレイアが回復するまで警戒を解くことはない。
ホバリングで空を飛びながらあちこちを見たり匂いを嗅いだりしながら辺りを警戒し、時折咆哮して周りに警告する。
これは夫婦逆の場合でも同じ行動をとる。
MHW:Iではリオレイアを呼ぶ際に専用の咆哮をあげる。
今作のリオス科の鳴き声はかすれたような声に変更されているが、なぜかこの時の鳴き声だけは非常に低い唸り声のようなものとなっている。
聞きなれない音質だからか当初は誰から発せられたものかも分からなかったぐらいで、今でも一部では不気味がられていたり。
そんなこんなで、一部では夫婦仲があまり良くないだのとよく言われたりする2頭であるが、
何だかんだでこういった光景を見せてくるのは(狩る側としては何だが)かなり微笑ましい。
まぁそれはそれとして狩るけど
【MHRise】
朱の巌洞 火焔ごうごう
そこは領域 近づくなかれ
大地 焼き立つ 天の火は
空 統べる王の 鉄槌なるぞ
シリーズの看板たる彼も妻とともにもちろん参戦。デザインはMHWorld仕様。
ちなみに鳴き声もMHWorld時代のものを踏襲。ジンオウガは元に戻っているだけに、相変わらずの掠れ声のような咆哮に不満がある人も多い模様。
戦闘モーションもMHWorldのものをベースにされているようではあるが、今作でまたまた大幅に刷新された。
リオレウスと言えば、厄介な空中行動。
人によっては激しく忌み嫌われる個性だが、今作の彼は一体どんなものかと戦々恐々としながらクエストを受けたハンターたちが見たものとは…
古参のハンターすら度肝を抜かれる、全く新しくなったリオレウスであった。
MHWorld時代のリオレウスは飛行状態と地上状態を区別化することで、いわゆる「ずっと飛んでいる」状態を調整しようとしたのだが、
いまいち効果は振るわず、相変わらず「面倒くさい敵」のレッテルを貼られ続ける結果に終わった。
そこで、今作ではなんと「飛行状態」を完全撤廃するという調整を取ったのである。
具体的にはMHXシリーズの
ライゼクスのように、基本は地上戦を行い、あくまで攻撃の一環として飛行を絡める、といった戦闘スタイルに変更。
更に「怒り移行時に咆哮→動けなくなったところへバックジャンプブレス」といった、多くのハンターを悩ませてきた確定行動は
完全にオミットされた。
これによって以前から槍玉に挙げられていた問題点は大幅に解消。以前とは比べ物にならないほど戦いやすい敵に生まれ変わる事となった。
「空を飛ばなくなったリオレウスなんてただのザコじゃんw」
…と思うかもしれないが、甘い。
むしろ今作の彼の戦闘能力、火力面は歴代で最も強化されたと言っても過言ではないほど強力なものとなっている。
特にリオレウスの象徴であったブレスが顕著で、吐き出す火炎は「火の弾」を通り越して「火炎放射」のレベルにまで極まっており、そのド派手な見た目通り生半可な火耐性では瞬殺されてしまう。
更に空中からの動作は全体的に速くなっており、ブレスはもとより、尻尾攻撃や毒爪蹴りといった近接攻撃を矢継ぎ早に繰り出してくる。
特に毒爪蹴りは距離が離れていた場合、全力で走らなければ容易く被弾してしまうほど精度が増している。
地上でのモーションについても弱体化どころか強化されており、かの黒炎王が行っていたモーションをも習得している。
それぞれ一撃一撃が非常に重く、うっかり被弾しようモノなら、MHWorld以上に苛烈になった空中攻撃に瞬く間に追い詰められ、キャンプ送りにされかねない。
が、空中から一通り攻撃が済めば必ず着地する、大技を放ったら威嚇などの隙を必ず挟む…
などといったこちら側が反撃できるようなタイミングがしっかり用意されており、今まで以上に「ターン制」のバトルを意識した調整が為されている。
こういった具合に、今作のリオレウスはここへきて
「こちらからも容易に攻めていける戦いやすさ」と「一撃でも貰えばダウンに直結する油断ならない強者感」を両立し、
名実共に『天空の王者』の名に相応しい良モンスターとしての評価を受けるに至ったのである。
実はMHW:Iで問題になっていた空中での閃光耐性についても、廃止どころか続投の形をとっている。
にも関わらず批判の意見は出ていない。
むりやり墜落させずとも、十分に戦いを楽しめるようになったからだろう。
もうヘタレウスなどとは言わせない
それと地味なことだが、あまり飛ばなくなった影響で、以前から狙いやすかった尻尾を攻撃するタイミングが無くなるという思わぬ弊害が現れた。
とはいえ、今作は結構な確率で報酬に尻尾が入っているため、さほど気にしなくてもいいかもしれない。
レア素材狙いならそうも言ってられないかもしれないが…
超大型拡張コンテンツの『
Sunbreak』(MHR:S)ではマスターランク個体が登場。
ストーリーでは今作の看板にして
古龍種、
爵銀龍メル・ゼナのムービーに登場しており、
メル・ゼナに呆気なく敗れ、精気を吸われてしまうという衝撃的な役回りを与えられている。
相手は古龍なので妥当と言えば妥当な結果なのだが、MHXのライゼクスといいRiseのマガイマガドといい、どうも新モンスターにスポットを当てるためか最近かませにされがちである
が、実際に相対してみればかませ的なイメージとは別物。行動は上位個体と大きく変わらないが、一撃の重さは後半のモンスターに恥じない。
他と比べてもかなり強化されている方であるため、油断していると本当にあっけなく蒸発するハメになる。
ちなみに、登場時期はMHRise看板の
マガイマガド狩猟後となっており、珍しく結構遅め。
もちろん新技も用意されており、
低空飛行しながら地上に向けて機銃掃射のように火炎放射をぶっ放してくるようになった。
辺り一面を焼け野原へと変えながら飛行する様は圧巻。さながら大怪獣映画の一幕のような迫力である。
MHRiseの時からも話題になっていたが、今までのリオレウスは火炎放射というよりどちらかと言えば火球のような塊を吐き出すイメージが強かったので、今作の新技からは
「もはや別ゲーのドラゴンだ」とより一層強大な印象を持たれることが多くなったようだ。
縄張り争いについてもいくつか追加。
MHWorldでは彼と遭遇すると、戦う前に逃げていた
クルルヤック、
トビカガチといったWorldのモンスター、
更に再登場枠として参戦した
ドスフロギィ、
今作の新モンスターである
天狗獣ビシュテンゴとの縄張り争いが追加されている。
モーションは全てvs
アンジャナフのものと同様。
今作ではモンスターの属性攻撃が他のモンスターに当たると、モンスターも属性やられになる仕様が追加されている。
リオレウスの場合は火炎を用いるため、彼と戦った相手は火属性やられに陥り、争い後もじわじわと焼かれ続けることになる。
まずマガイマガドが槍状の尻尾で先制。リオレウスは瞬時に飛び上がり身をかわすが、マガイマガドはその凄まじい跳躍力で空中のリオレウスに飛び乗る。
上昇しながら揉み合う両者だが、リオレウスは蹴りを放ちなんとかマガイマガドをふるい落とす…
が、なんとマガイマガドは墜落寸前に鬼火を足元で爆発させ、その爆風で飛翔。再びリオレウスに取り付く。
やがてリオレウスは空中で抑え込まれてしまい、マガイマガドによってジェット噴射の要領で急降下、
そのまま地面に叩きつけられてしまい、戦闘を終える。
リオレウスは叩きつけられた後、態勢をすぐに立て直すものの、操竜待機状態になってしまう。
今作の中では、というより今までの縄張り争いの中でも特にド派手な争いといっても過言ではなく、あまりの激しさに思わず呆けた人も多いだろう。
特にハンターそっちのけでカメラに収まりきらないぐらい高いところで揉み合っている時なんかは
さながらドラゴンボールで置いてかれたヤムチャのような気分になる事間違いなしである。
内容はリオレウスが終始押され気味であり、結果としては劣勢。
追い詰められた彼の方に目が向けられがちだが、むしろ『天空の王者』とも謳われる彼にここまでの空中戦を展開できたマガイマガドが異常と言える。
また一見するとリオレウスが手も足も出せず一方的に攻撃されているように見えるが、
実はよく見ると地面に叩きつけられる寸前に火炎ブレスを放っており、
縄張り争いを終えるとマガイマガドが火属性やられとなっている。
このマガイマガドの縄張り争いモーションは今作初登場のアケノシルム、更に再登場枠の
ベリオロスにも流用されているが、この両者にはこのように反撃する描写がない。
辛うじて『天空の王者』の面目を守った形か。
また、同じく反撃を加えるモンスターとしては
バゼルギウスが存在する。
バゼルギウスと言えば、かの
恐暴竜とも肩を並べる強者であるが、リオレウスは得意の飛行能力で差をつけたといったところだろうか。
ちなみに、古龍種である
クシャルダオラ、
テオ・テスカトルにもモーションを流用されており、リオレウスや
バゼルギウスと同じようにマガイマガドに反撃を加えている。
が、流石に彼らは両者と違って地面に叩きつけられても何事もなかったかのように立ち上がり、逆にマガイマガドを操竜待機状態に追いやっている。
MHR:Sでも多数のモンスターの登場、復活に伴い、新たな縄張り争いの対戦カードが追加。
特に本作では「リオレウスのライバル」
千刃竜セルレギオス、「王者への叛逆者」
電竜ライゼクスと、
リオレウスにも縁深い2体が完全復活しているため、彼らとの縄張り争いはかなり注目されていた。
さて、現在確認されているお相手は
緋天狗獣ビシュテンゴ亜種、復活を遂げた
激昂したラージャン、そして看板の特殊個体
怨嗟響めくマガイマガド。
いずれも通常個体より屈強な存在だが、モーションはMHRiseのものが流用されており、勝敗も同じく
ビシュテンゴ亜種には圧勝し、ラージャンには完敗、マガイマガドにはやや劣勢という結果となる。
…以上。
追加された争いは既存にモーションがあるモンスターだけであり、まさかまさかの新規縄張り争いは一切追加無しということになった。
Riseからの既存モンスターに縄張り争いが追加されていないのは別にリオレウスに限った話では無いのだが、それにしたってこの飛竜2体との縄張り争いが未実装なのは正直意外中の意外である。
彼らにも復活に際して新規モーションが幾つも追加されているため、縄張り争いまでには手が回らなかったのか…
…その割には
セルレギオスvs
ゴア・マガラ、ライゼクスvs
タマミツネとの争いは実装しているが。
今後のアップデートで追加される可能性に一縷の望みをかけるプレイヤーもいたが、結局最後まで実現することは無かった。
そもそも追加するつもりならそんな回りくどい真似せず最初から出してるだろうし
MHRiseの目玉要素の一つである「操竜」では、なんと彼の背中に乗り、操ることが可能となった。
しかも、普通は飛竜種や鳥竜種であっても操竜では地上戦に限られるのだが、リオレウスだけは低空とはいえ飛行状態で操ることができる。故に移動含めた機動力が他のモンスターと比べてかなり高い。
強力な攻撃を惜しみなく出せる上に、「毒状態」、「火属性やられ」と相手の体力を削る技が豊富。
更には空を飛んでいる都合上、地上からの攻撃を受けづらく、相手によってはほぼ一方的にガンガンダメージを与えられる。
相手から攻撃を受けたり、一部の技を使用すると地上に降りてしまうが、彼の場合地上でのモーションも用意されていたりとかなり優遇されている。
その状態から飛行状態に任意で戻ることも可能である。
総じて、数ある操竜の中ではかなり優秀な部類と評判である。さすがは空の王者。
操られてる本竜からしてみればいい迷惑だろうが
もう一つの目玉である「百竜夜行」では、遠距離から設備やハンターを積極的に狙い撃ちにする「射撃型」に分類されている。
主に空中から火球ブレスを放ち、こちらの動きを妨害してくる。
攻撃の精度は高く、威力も相当なものであるため、数発貰っただけで設備を破壊されることもしばしば。
更に火属性やられにもしてくる上に、常に空中にいる都合上こちらからの攻撃も当てづらく、数いる射撃型の中でもかなり厄介な部類。
リオレウスが登場してきたときは真っ先にバリスタの後退弾を当て、地上に引き摺り下ろしてやろう。
逆に、操竜として使役味方に引き入れればかなり頼りになる存在でもある。
上述の操竜行動の優秀さに加え、属性やられにする攻撃も多彩なため、サブ任務達成のために狙うのもアリ。
【MHWilds】
モンスターハンターシリーズ20周年記念作品となった今作にも、シリーズの看板たるリオレウスは
奥さんと共にもちろん参戦…
と、なってはいたのだが、今作のリオレウスは発表まで
かなり妙な扱いを受けていた。
というのも、リオレウスは今作のティザームービーのラストで、飛び去る後ろ姿をちらっと見せただけで、
この後1〜6弾に分けて告知されるプロモーションムービーにおいては一切音沙汰が無かった。これまで看板として当たり前のように登場してきた彼にしては、かなり異例の扱いである。
一方奥さんはしれっと映り込んでいた
そして発売を間近に控えたプロモーションムービー第7弾にて、ようやくその姿がお披露目…
ムービーに姿を現したリオレウスの姿は、白銀色の身体に青紫色に発光した亀裂が走っているという異様な姿だった。
この姿を見た世間からの反響は凄まじく、特にその体色は今作の看板モンスターである鎖刃竜アルシュベルドを彷彿としたことから、「アルシュベルドの特殊能力の影響を受けたリオレウスなのではないか」などと憶測を生んだ。
そして待ちに待ったMHWilds本編、全ての謎はストーリーを進めていった先で明らかとなる。
奇妙な姿をしたリオレウス。
その正体は、かつて栄華を極め、そして現在は滅んだ文明が「造り出した」護竜と呼ばれる人工生命体であった。
アルシュベルドに似ていた理由も単純明快で、彼もまた護竜として、同じ技術で造られた存在だったからである。
この護竜リオレウスと呼ばれるモンスターを、亜種のようなリオレウスの別種…と勘違いする人もいるが、
当時の古代人達が何かを「護る」ために、モンスターの特徴を再現して生み出した存在であるため、正確に言うとよく似ているだけでリオレウスではない全く別の生き物である。
通常(野生)のリオレウスは下位のストーリーを終え、上位ランクに入った際に探索でランダムに現れるようになる。
出現フィールドは『緋の森』か『油涌き谷』。狩猟することができればフリークエストでいつでも戦えるようになるため、腕に自信があるなら挑戦してみよう。
というわけで、リオレウス抜きにしてもかなり異色のシリーズとなった今作だが、やはりモンハンである以上リオレウスの狩猟は必至。
早速彼に向かって武器を振るい、戦闘を開始したハンターは、何か違和感があることに気づく。
「あれ?このフィールドのBGMってこんなだったっけ?」と。そしてよく聴いてみると、
古参のハンターなら誰でもよく知っているあのお馴染みのフレーズが…
なんと今作のリオレウス、戦闘中はまさかの
彼のテーマ曲、『咆哮』が専用BGMとして流れるようになったのである。
モンハンシリーズが始まり20年間、テーマ曲はあれど
ミラボレアスに没収され続け汎用曲しか流してもらえなかった彼だが、
ここに来てようやく、専用曲を勝ち取ることができたのである。
しかも壮大な世界観の今作に見合った威圧感満載のアレンジ仕様。
この演出は事前情報も何も無い完全なサプライズだったため、多くのハンターが驚愕と歓喜の叫びを上げた。
古参のハンターなら特に嬉しい演出だろう。
さて、威圧感マシマシにアレンジされた『咆哮』を引っ提げて戦うことになるリオレウスだが、その迫力に恥じず今作でも強力な存在として立ちはだかることになる。
基本的なモーションとして、今作は攻撃の前に分かりやすい予備動作を挟むモンスターが多く、比較的難易度が優しめなのが特徴なのだが、
リオレウスはというと前作のMHRiseとあまり変わっていない。前作に慣れているならまだしも、今作から初めて入った新人ハンターは素早い動作に翻弄されるかもしれない。
加えて言うと、飛行頻度に関してはMHRiseより増加しており、尚且つ空中攻撃にも新規モーションが多数加えられたため、空中での行動は前作よりかなり多彩かつ苛烈に。
MHWorld時代のように、空中行動を妨害してやることが攻略の糸口となる。
高い攻撃力も健在。
今作は演出も強化された事も相まって、ブレスの全てが最早「火球」と言うより「特大の火炎塊」とでも言いたくなるぐらいのド派手な代物に変貌している。
その演出に違わず威力は絶大。上位に入ると割と早いタイミングで戦える彼だが、生半可な装備では冗談抜きで軽く炙られた程度で瀕死に陥ることになるため注意。
追加された新モーションはいずれも強力かつダイナミック。
以前から使用してきた「空中噛みつき」や「空中3連ブレス」といった行動がより激しく、攻撃的に強化されたようなモーションに進化。
また中には空中からブレスを放ち、そのままブレスの速度と同等のスピードで突っ込み、ブレスの着弾と同時に蹴りをお見舞いするというかなりスタイリッシュな新技も披露している。
派手な演出通り全体的に攻撃範囲も広がっており、高難易度のMHW:Iを経験したハンターであっても初見でド肝を抜かれること間違いなし。
火力はもちろんのこと、モーションもかなり厄介なものが増えており、決して安易に挑んではいけない難敵と化している。
…しかし、厄介な動作は増えたが、それだけ対処策が増えているのもMHWildsリオレウスの特徴である。
そもそも、基本となるモーションは評判が高かったMHRise仕様がベースとなっているため、空中行動はともかく地上行動はこれまでのように戦いやすい。
確かに飛行頻度はMHRiseより増えているが、滞空時間は据え置きレベルに短い。飛んだかと思いきや意外とすぐに地上行動に切り替えてくれるため、「ずっと俺のターン」な状態には陥り辛くなっている。
空中行動は相変わらずかなり厄介だが、以前は「頭などの特定部位での怯みで墜落」ではなく、「一定ダメージを与えると墜落」という仕様に変更となっている。
どこでもいいのである程度ダメージを与えていくと、カメラが引き、羽ばたきながら体勢を崩してしばらくその場で隙を晒すようになるのが目印。この状態で更に攻撃を加えると墜落する。
体勢を崩している最中は「どうぞ殴ってください」と言わんばかりに頭の位置が下がるため、どの武器種でも簡単に狙うことが可能。
今作の新要素「傷口」との相性も良く、特に傷口部位を破壊できる「弱点集中攻撃」を当てられればダメージ量に関係なく強制的に墜落させることができる。
更に、今作では翼の部位破壊の恩恵がかなりデカくなっており、MHWorld時代ではあまり実感できなかった飛行の失敗がかなり頻繁に発生する。
開発的にもそれを推奨しているのか、今作では翼の肉質が柔らかくなっており、破壊が狙いやすい。
…総評すると、好評だったMHRise仕様に、MHWorld仕様のような厄介な空中行動を追加した一方で、それを簡単に阻止できる手段も用意した、という調整となっており、
「実質地上行動がメインなので戦いやすい」というような以前の方向性から「空中行動をメインとしながら、それでも戦いやすい」というコンセプトを守りながらもゲーム的な楽しさを両立させた調整が取られていると言える。
このため閃光耐性や飛行頻度の高さなど、ネガティブな要素が依然残る一方で、「戦いやすくも『空の王者』らしい強さも感じられる」と今作でもおおむね高評価が得られている様子。
実は鳴き声がまたリファインされており、MHWorldベースの掠れた声に、MHXX以前の力強い声がエッセンスとして含まれている模様。飛び立つ瞬間の鳴き声が顕著である。
生態描写として、新顔との「縄張り争い」も追加されている。
争う対象は
炎尾竜ケマトリスと、
沼噴竜ププロポル。
どちらも獣竜種のモンスターであり、モーションは
アンジャナフの流用。勝敗は言うまでもなくリオレウスの圧勝である。
が、もう一つ新しく追加されている対戦カードは、なんと羽衣竜ウズ・トゥナ。あろうことか『緋の森』の頂点捕食者との争いである。
空中からウズ・トゥナを見据えたリオレウスは、まずは挨拶がわりと言わんばかりに火炎ブレスをめった撃ち。
為す術もなく怯むウズ・トゥナに対し、ダメ押しに毒爪蹴りをお見舞いするリオレウスだが、今度はウズ・トゥナが急接近してきたリオレウスを掴み、そのまま一回転してボディプレスを仕掛けるというプロレスラー顔負けのダイナミックな動きで反撃。
ウズ・トゥナの巨体にのしかかられたリオレウスは堪らず腹を蹴り、何とか抜け出して争いを終える。
それぞれのダメージ総量は大体同程度であり、結果的には引き分けの勝負となっている。ちなみに、最後に蹴りかかられたためか、ウズ・トゥナは確定で毒状態に陥ってしまう模様。
機敏な空中攻撃で翻弄するリオレウスは流石だが、飛行能力という圧倒的なハンデがありながら互角の勝負に持っていけるウズ・トゥナもまた、頂点捕食者の面目躍如といったところか。
今作のリオレウスはMHWorldのように「主」として特定のフィールドの頂点に立っているわけではないが、それでもその地の頂点に平然と挑みかかり、あまつさえ互角に渡り合えるというリオレウスの恐ろしさが表現されていると言える。
看板なのに噛ませ描写が増えてきた近年から考えると何かと嬉しい描写である
奥さんのリオレイアとの共闘関係は残念ながら復活している模様。
今作の新要素である「群れ」システムと同じようなものになっているらしく、お互いのダメージはほとんど通らないし、合流すれば自発的に移動することはまず無い。また、戦闘になっていなくとも一時的に行動を共にしている時がある。
他モンスターの「群れ」と異なるのは、番がピンチに陥るとすぐに片割れが飛来してくる点。
また夫婦の理不尽な波状攻撃に晒されることに…と思うかもしれないが、こやし玉や大こやし玉で追っ払えばしばらく戻ってこなくなる。ここは他モンスターと同じ仕様のようである。
ちなみに、卵を盗まれた際の挙動に変化があり、MHW:I以前ではリオレウス、リオレイア問わず盗まれた時点ですぐさま感知し追いかけてきていたが、今作では何故かリオレウスに感知能力が無くなってしまっている。
リオレウスは哨戒役、リオレイアは子育て役、という役割で差別化したためだろうか…
とは言え、流石に卵を抱えているハンターを目撃すれば黙って見ているわけもなく、猛然と襲いかかってくる。
◆攻撃手段
【MHP2G以前(攻撃)】
【地上】
- 咆哮
- 翼を大きく広げ、身体を前に押し出すように力強い雄叫びをあげる。
- こちらを発見した際、怒り状態移行時に使用する。
- 音圧は【小】。
耳栓が付いてる場合はまるまる頭を狙うチャンス。
- 耳栓がない場合は、タイミングを合わせて緊急回避すれば回避可能。また踏み出す左足にわざと当たり、膝をついて判定をやり過ごす手もある。
- ちなみに怒り状態は口から吐息混じりに炎が吹き出しているのが特徴。
- 噛みつき
- 前方のハンターに噛み付く。
- 勢いよく噛み付くので反動で尻尾が大きく振れるが、この尻尾に当たると何故かリオレウスの目の前までぶっ飛ばされるので注意。
基本的には頭を狙うチャンスである。
- 回転尻尾
- その場で回転し、尻尾で薙ぎ払う。
- 160°ほどの回転を2回1セットで行う。
イャンクックと違い、左右にも振る。予備動作が無く、いきなり振り回してくるため、近くにいた場合は注意。
- 尻尾下から地面まで不思議な判定があり、どう見ても尻尾が空振ってるのに当たったりする。リオレウスに限った話ではないが。
当然尻尾を切断するとリーチが半減する。
- 突進
- こちらへ向かっていきなり突撃してくる。
- 攻撃力の高いリオレウスの中でも死因になりやすい危険な技の一つ。怒り状態だととんでもない速さ。
- こちらも予備動作が無いため咄嗟に繰り出されると反応しづらいが、予兆として必ずこちらと軸合わせをしてくる。
逆に言えば軸合わせの必要がない正面にいればそのままいきなり突っ込んでくることもあるため注意。
- 突進の後は勢い余ってズサーッとすっ転ぶ。結構な距離を離されるが、追いかけて反撃したい。
- 亜種が繰り出すものはホーミング性能がやたらと高い。
更に転ぶ動作をキャンセルし、「尻尾回転」か後述の「バックジャンプブレス」に繋げてくることがある。
- 低空滑空
- 地上から勢いをつけて飛び上がり、低空を滑空しながら突進する。
- イャンクックも使用してくるが、比較的頻度が高く、攻撃力も段違いに高い。スピードが早く、一瞬で距離が開くので追いかけての反撃は難しい。
- リオレウス周辺に風圧【大】が発生しており、回避のタイミングが遅いと着地時などに巻き込まれる場合があるため注意。
- 火炎ブレス
属性:火- 翼を広げ、首を回すようにもたげたあと、一直線に炎の塊を吐き出す。
- 奥さんと違い、1発しか放たないが、飛距離が長い。ブレスは着弾すると爆風を伴いながら爆発する。
- 予備動作が分かりやすいのでまず当たりはしないだろうが、火竜の名に違わないとんでもない攻撃力をもつ。避けた後は頭を狙いたい。
- バックジャンプブレス
属性:火- 翼を用いて後ろに飛び、距離を離すと同時にブレスを放つ。
- 合わせ動作なしで方向を変えるので剣士は危険。攻撃力が凄まじく高く、特に怒り状態時は一撃必殺級。咆哮の後にこれをやる事もある。眼前で竦んでしまった場合は天に祈ろう。
- 基本後ろへ飛んだ後はゆっくり着地するが、上位からG級個体はそのまま垂直に高度を上げ、滞空状態に移行する場合がある。なおこの場合はブレスを放ってこない。
亜種は頻度が高め。
【空中】
- 火炎ブレス
属性:火- 上空から1発、もしくは3発放つ。
- こちらも凄まじい攻撃力をもつが、真下にいれば全く安全。ただし、上位からG級個体はゆっくり後退しながら放ってくるため、その場でじっとしているだけでは喰らってしまう。
- 3発放つパターンの場合、中途半端な位置にいると1発目が着弾した爆風に怯み、そのまま2発目以降の餌食になることも。油断しないように。
- 基本的に1発ないし3発放ったらそのまま降りてくるが、怒り状態時はそのまま空中行動を続ける可能性がある。
- 毒爪蹴り
属性:毒・気絶- 空中で大きく翼と尻尾を振ったのち、急接近して蹴ってくる。
- 喰らうと大ダメージ&毒+100%気絶。
ホーミング性能が高く、飛距離も長い。非常に危険な技だが、ブレス同様に真下にいれば喰らわない。
- なお蹴り直前は風圧【大】を発生させて動きを止めてくる。煽られないよう注意。
- ちなみに繰り出した後、スッと元の位置まで戻る。あんまりにもスムーズに戻るため、一部ではワイヤーアクションと言われていたこともあったり。
- 旋回
属性:龍- 空高く舞い上がり、エリア外周を大きく飛び回る。複数回飛び回った後、終わりにその勢いのまま滑空攻撃を繰り出す。
- 通称ワールドツアー。
飛び回っている間はリオレウスが風を切る音が鳴り響き、滑空の際には咆哮を上げながら突っ込んでくるためかなり怖い。
何気に当時ではかなり珍しい龍属性攻撃だったのも有名。しかし、旋回はこれ以降の作品にも登場するが、属性がついていたのはこの作品までである。
- この動作中は非常に時間が長いので、回復したり武器を研いだりして態勢を立て直すのに利用できる。
滑空の命中精度も動いていればまず当たらないレベル。総じて、見た目の割に特に注意すべき技でもない。
- 早く降りてきて欲しい場合はエリア移動すると、攻撃対象を見失うのかそのまま降りてくる。
- 一部のハンターに『ヘタレウス』と呼ばれることになってしまった要因の一つ。詳細は後述。
【MH3〜MHXX(攻撃)】
【地上】
- 咆哮
- モーションには特に変更無し。
- 音圧は引き続いて【小】。
- 怒り状態移行時の咆哮は、確定で後述の「バックジャンプブレス」につなげてくるようになった。
咆哮で怯もうものなら被弾確定である。自信が無いようなら耳栓を用意しておこう。
- 噛みつき
- 特に変更無し。
- 相変わらずのチャンス行動。尻尾の威力が膝をつく程度になった。
- 回転尻尾
- 尻尾がしっかり地面を薙ぎ払うような位置まで下げられた。
- モーションの違いだけで攻撃判定自体に変更はない。ただ以前より納得できる判定となった。
- 突進
- 突進の終わりに勢いよく噛み付く行動に変更。
- 転びで大きく距離を離されることはなくなったが、代わりに動きにメリハリがついたため隙は少なくなった。
ただし疲労状態時は今まで通りすっ転ぶ。
- 移動目的で使用することも多く、その場合はある程度近づいた後、最後の噛みつきをキャンセルして「尻尾回転」などに繋げる。
- 亜種は最後の噛みつきをキャンセルし、「バックジャンプブレス」に繋げてくる事もある。
- MHXからの通常種も亜種がいなくなった都合か、「バックジャンプブレス」に繋げるようになってしまった。
- 火炎ブレス
属性:火属性やられ【大】- モーションには特に変更なし。
- 直線状にいなくても首を曲げて放つためやや精度が増している。
疲労状態時は動作こそするものの、不発となる。
- 地面に着弾すると、しばらくその場に熾火が発生する。ダメージは微小だが触れてしまうと火属性やられ【小】になってしまうため注意。
- バックジャンプブレス
属性:火属性やられ【大】- 地上にブレスを吐き出し、爆風の反動で後方に飛び、滞空状態に移行する。
- 超強化された必殺技とも言える行動。MH3以降のリオレウスで最も注意すべき攻撃ともされてるぐらいの凶悪な技である。
- まず危険なのは判定の速さ。
一応仰反るような予備動作はあるのだが、ほぼ不意打ちレベルの速さのため、初見では見てから回避はほぼ不可能。
- 次に補足範囲の広さ。
予備動作をしながらこちらと軸合わせしてくる性質をもち、しかも補足範囲は最大90°。直前まで真横にいようが問答無用でぶち当ててくる。
- 極め付けは威力の高さ。
作品によっては「グラビーム」ことグラビモスの熱線と同等ぐらいに高く、判定の速さも相まってなんだかよくわからないうちに即死、という事故が多い。
- こんなただでさえ恐ろしい要素がてんこ盛りな技だが、それに加えて怒り状態移行時は確定で使用してくるという性質が合わさり、咆哮に竦んだら必中という鬼みたいな仕様が出来上がる。耳栓が無ければ絶対に正面には立たないように。
- 技の性質上、この技の後は滞空状態に移行するため、これだけ強力な技の割に反撃できる隙がほとんど無いというのも厄介。多くのハンターがこの行動に悩まされた。
- しかし全く読みようが無いわけではなく、繰り出してくる直前は何かしらの攻撃、ないし行動の後に一瞬止まってから繰り出してくる特徴がある。
なのでリオレウス戦に慣れた人はある程度勘でこの攻撃に対応できる場合が多い。
また、実は怒り状態移行時は軸合わせをしてこない。確定で繰り出すということは裏を返せば必ず飛び上がるということなので、咆哮さえ防げば閃光玉を使う絶好のタイミングとなる。
- 疲労状態時はただのバックジャンプになる。
- 離陸
- 空中へ飛び立つ。
- モーションが複数あり、
1. 単純にその場で飛び上がる
2. やや小走りしてから飛び上がる
3. 前方を噛みつきながら飛び上がる
の3種がある。
- 1は主にエリア移動か、高高度からの攻撃に移行する時に使用してくる。
- 2と3は低空からの攻撃に移行する時に使用。こちらの方が頻度が高め。
- 3の噛みつきは特に威力が高いわけでもなく、威力も尻餅をつく程度。
だが尻餅をつく、と言うのが地味に厄介で、リオレウスの空中からの行動に咄嗟に対応しづらくなる場合がある。
【空中】
- 咆哮
- 空中で翼を広げながら雄叫びを上げる。
- 怒り状態時移行時に使用。
以前まではいったん着地してから咆哮していたが、今回は滞空しながらするようになった。
- 地上からの咆哮は「バックジャンプブレス」につなげてくるので有名だが、この場合は別にいきなりブレスを放ってくることはない。
が、空中のリオレウスはかなり攻撃が激しいため、咆哮に竦んでしまってはどっちみち危険である。
- ちなみに、ホバリング状態で咆哮を上げられるのはMH3時点ではリオレウスしかいなかった。
- 回り込み
- 翼を翻し、ハンターの側面まで一気に移動する。
- 一回の回り込みであらゆる攻撃が届く範囲まで近寄られることになる。空中のリオレウスの基本行動と言える。
慣れれば向こうから近寄ってきてくれるため良い攻撃チャンスだが、初心者はどうしても焦りがち。
- 当然と言うか、亜種は通常種以上に頻度が高い。
- 空中噛みつき
- 空中から前方のハンターへ噛み付く。
- 距離を離す傾向のあるリオレウスには珍しく距離を詰めてくる攻撃なため、むしろ攻撃チャンスになりやすい。
- 空中爆炎噛みつき
属性:火属性やられ【大】- 空中からゆっくり近づき、真下のハンターに爆炎を纏った噛み付きを行う。
- 亜種の行動。
喰らうと火属性やられとともに吹き飛ばされてしまう。「回り込み」から使用してくる可能性が高い。
- 小爆発が複数重なって形成された技であるため、ガードで対処しようとすると多段ヒットしスタミナがごっそり持っていかれる。
胴体側の判定が薄いため、いきなり近寄られたら亜種に向かって回避しよう。
- 空中引っ掻き
- 真下にいるハンターを爪で引っ掻く。
- 一見爪を用いているため毒状態になるのではと思うかもしれないが、別に毒には侵されたりしない。こちらも近づいてくるため攻撃チャンスとなる。
ただし、まともに食らうとぶっ飛ばされるので注意。
- 滑空
- 空中から勢いをつけて突撃してくる。
- 以前は地上からの攻撃だったが、今回は滞空状態から使用。
滑空後はそのまま地面に着陸していたが、今回はハンターを通り過ぎてもホバリングを継続する。
- MH3Gからの亜種はそのまま切り返して低空から「毒爪蹴り」で追撃する派生が追加されている。
MH4からは後述の「地上強襲」に繋げるパターンも新たに追加された。
- 火炎ブレス
属性:火属性やられ【大】- 後退しながら位置を調整し、炎の塊を1発放つ。
- 以前は真下にいればかすりもしない攻撃だったが、この行動の変化でかなり精度が上がったため、一気に危険度が増した。
- 連続で3回まで発射する。放つたびにどんどん後ろに行ってしまうため追いかけるのが大変だが、3回放った場合は確定で着地する。
- MHP2G以前で行っていたように、その場で一旦急上昇し、高高度からブレスを3連発してくることがある。
この行動の後は低空まで下がり、しばらくその位置で動かなくなるため攻撃のチャンス。
- 薙ぎ払いブレス
属性:火属性やられ【大】- 空中から眼下を薙ぎ払うように帯状の火炎放射を吐き出す。
- MH4から登場。
攻撃範囲は下に映る影、左翼辺りまでに渡るほど広い。リオレウス前方にやや判定が強いため、尻尾に向かうように前転すれば当たらない。
- 毒爪蹴り
属性:毒- その場から急上昇し、高高度から蹴りを放つ。
- 食らったら気絶が確定することはなくなったが速度が超強化されており、真下にも届くようになった。
しかし速度が速くなりすぎたためか判定が弱くなっており、リオレウスに向かって前転回避するだけで躱せてしまう。
- こちらが壁に掴まっているときに繰り出してくることがある。
ここでタイミング良く躱すと、勢い余って爪が壁に突き刺さってしまう。その隙にナイフを振り回せば撃ち落とせるチャンス。
- 亜種は低空飛行状態からも繰り出してくる。回り込みから使用してくる場合が多い。
速度に加え、通常種と比べてホーミング性能が優れているため、前転回避を一回した程度では避けられない。
- 更にMH4Gからの亜種は低空から蹴りを放った直後に「火炎ブレス」をぶっ放す鬼畜コンボが追加されている。が、亜種に向かって蹴りをすり抜けるように回避できれば、後のブレスには当たらない。
なお、「滑空」から派生された蹴りの場合はブレスを放ってこない。
- MH4Gから通常種のG級個体も低空から行うようになったが、ホーミング性能は低く、亜種のように
ワイヤーアクションで元の位置まで戻らずしばらくその場に止まるため、攻撃のチャンスになる。
- 地上強襲
属性:毒- 空中で態勢を斜めに傾けた後、勢いよく飛びかかる。
- MH4から登場。
後述の捕食にモーションが非常に似ている。爪を使用しているためまともに食らえば毒に侵されてしまうが、確定で地上に降りる行動である。
- まれに勢い余って地面のツタや壁に爪が突き刺さってしまうこともある。
チャンスと思うかもしれないが割と一瞬で復帰してしまう上、こうなった場合そのまま滞空状態を維持してしまうため、むしろ反撃しづらい。
- 拘束
- ハンターを上空から足で押さえこみ、脱出するまで何度も噛みついてくる。
- ボタンを連打するか、こやし玉で脱出可能。しかし、一定時間内に脱出できなかった場合、「バックジャンプブレス」でトドメを刺してくる。
この技を出した後はこちらが喰らおうが喰らわまいが、必ず着地する。
- 平時でも繰り出してくるが、疲労状態時はかなり頻度が高くなる。バックジャンプで飛び上がった際はまず繰り出してくるため注意。
- 拘束強襲
- いきなり大きく飛びのき、低空を滑るように急接近して襲いかかる。
- 亜種の行動。
通常種が行ってくるものとは違い、一旦こちらから距離を離してくるのが特徴。
- 通常のものより長い距離を正確にホーミングしてくるのが特徴で、非常に躱しづらい。一旦こちらから飛び退くことでほぼ全方位を射程に入れてくるため、後ろにいたとしても油断は禁物である。
- 単発で繰り出すこともあるが、大抵は「高高度からの」行動から派生して繰り出してくる。急上昇してからの亜種には気を抜かないようにしよう。
- 旋回
- 頻度が大幅に下がり、旋回回数は一周に収まった。
- 動作時間が非常に短くなった。
エリアをぐるっと一周した後はこれまで通り勢いよく滑空してくるが、命中精度は強化されているため(というか前までが低すぎたのだが)、しっかり避けないと普通に当たる。
- 亜種は滑空である程度近づいた後に急停止し、「毒爪蹴り」に移行する事もある。
初見は戸惑うかもしれないが、閃光玉の格好の的である。
- MH4からは特定のエリア限定で行うようになった。ちなみに旋回しながら「火炎ブレス」を飛ばしてくるようになったため、今までのように棒立ちしていると焼かれてしまう。
【MHWorld(攻撃)】
- 咆哮
- モーションに変更は無いが、鳴き声が甲高いものに。
- 音圧が【大】になり耳栓では防げない音量になった。
それでいて怒り状態移行時は確定で「バックジャンプブレス」に繋げる行動は健在。下手をすると今まで以上に避けづらい技になってしまった。
- ちなみにモーションに一つ新しいものが追加されている。一つは戦闘移行時や怒り移行時に使用する今まで通りのもので、新しいものはハンターを発見した時やエリア移動の際に軽く吠える。威嚇用だろうか。
- 噛みつき
属性:火属性やられ- モーション自体には変更無し。
- しかし今作ではなんと通常種の時点で爆炎噛みつきを繰り出すようになっている。
ただし厳密には火属性が付与された噛みつき、といった具合で、以前のように吹っ飛ばしてくるわけではない。
- 疲労状態時は普通の噛みつきになる。
- 回転尻尾
- 一瞬力を溜め、尻尾で薙ぎ払うような動作に変更。
- いきなり振り回してきた以前よりずっと読みやすくなった。以前は半周を2回1セットだったが、今作からは半周1回で終わらせる。
- 突進
- 特に変更なし。
- ちなみにリオレウスに限った事ではないが、今回は軸上にハンターがいなかった場合、振り向きながら突っ込んでくるようになっている。
- バックジャンプブレス
属性:火属性やられ- 少し発生が遅くなった。
- 毎度おなじみの名物技。少し遅くなったとはいうが本当に少しだけなので、これまで通り危険な技である。
- マスターランクの亜種はこの技で飛び上がった直後、空中で軸合わせをして後述の「超高出力火炎ブレス」に派生させてくる。
- 踏みつけ
属性:毒- その場で軽くジャンプして近くのハンターを吹き飛ばす。
- 爪を用いた攻撃であるため毒状態にされてしまうのが特徴。
今作からのリオレウスは地上ではかなり攻めやすいが、あまり調子に乗っているとこの攻撃を喰らいやすい。予備動作は見切りやすい部類。
【空中】
- 滑空
- モーションには変更無し。
- ただ頻度が大幅に減少しているほか、外れたらその場で切り返す挙動となったため、一気に距離を離されて反撃できない、という状態には陥りづらくなった。
- 火炎ブレス
属性:火属性やられ- その場で息を吸い込んでから放つ動作に変更。
- その場で放つ、という性質から、後退しながら放っていた以前よりはかなり付け入りやすくなっている。
- 3way火炎ブレス
属性:火属性やられ- リオレイアのように3方向へブレスを連発する。
- MHW:Iのマスターランク個体のみが使用。
発射する順番はリオレウスから見て正面→右→左。見た目以上に誘導性に優れており、足元付近にいようと直撃する恐れもあるため注意。
- 亜種はこの技を使用してこない。
- 高出力火炎ブレス
属性:火属性やられ- 頭を突き出しながら大きく息を吸い込んだのち、地面に向かって通常よりも威力の高いブレスを吐き出し、その反動で後退する。
- いわゆる「チャージブレス」だが、従来の奥さんや希少種が放っていたような「着弾すると連鎖爆発を起こす」タイプのものではなく、「通常ブレス以上の大爆発を起こす」という仕様になっている。
小爆発が起こる性質では無いため、ガードしても後ろから捲られる心配はない。
- 上位の亜種はこの技で後退した後、「毒爪蹴り」を2連発してくる。
1発蹴りを放った後、その場から急に飛びのき2発目を放つ、という行動。2発目の蹴りを放った後は隙ができる。
- 超高出力火炎ブレス
属性:火属性やられ- その場で大きく仰け反りながら息を吸い込み、そのまま勢いよくブレスを発射する。
- マスターランクの亜種の行動。
強化チャージブレスとでも言うべき代物で、ブレスは着弾すると画面を揺るがすほどの衝撃を引き起こす。
- 威力も演出に違わず相当に高いが、特定の行動の派生からしか使ってこない。動きをある程度読めるようになれば対処は可能。
- 使用後は確定で頭を下げて威嚇するため、慣れれば頭を狙う絶好のチャンスである。
- 薙ぎ払いブレス
属性:火属性やられ- 息を吸い込む動作が長くなり、真下に向けてではなくハンターへ向けてやや前方へ繰り出すようになった。
- 攻撃範囲が変化しており、使用した後はハンターとリオレウスの間に壁を作るように熾火がしばらく残る。
触れるともちろん自分にも燃え移るため注意。
- 回り込み薙ぎ払いブレス
属性:火属性やられ- 回り込みと同時に火炎放射を放つ。
- 亜種の行動。
喰らっても膝をつく程度で吹き飛ばされることはないが、その後は確定で以下の派生に移る。
- 回り込んだ後に即座に「火炎ブレス」を放ち、「毒爪蹴り」を繰り出してくる。火炎放射は恐らく派生のための足止め用。
激しい連続攻撃だが蹴りで近寄ってきてくれるため、上手くいなせば反撃のチャンス。
- 毒爪蹴り
属性:毒- こちらからいきなり飛びのき、勢いよく急襲する挙動に変更。
- 蹴った後は元の場所へ高速で戻っていたが、今回はその場に残るため、攻撃チャンスとなる。今までよりも自然な動きになったように思える。
ただし亜種の2連続蹴りの時は高速で戻って行っており、正直違和感が凄い。
- マスターランクの亜種は怒り状態時限定で、蹴りを繰り出した後、「高出力火炎ブレス」で後退、更に間髪入れず「超高出力火炎ブレス」を放ってくる。
一見血も涙もないコンボだが、ブレスは大した命中精度ではないため、近くにいれば当たらない。むしろコンボ後は頭を狙えるチャンス。
- 滑空蹴り
属性:毒- こちらへ斜めの体勢で滑空し、通りすがりざまに片足で蹴ってくる。
- 上位の亜種は滑空から切り返した後、即座に「地上強襲」に繋げる。予測できればはじけクルミをぶつけるチャンス。
- 急降下攻撃
属性:毒- 軽く嘶いた後、真下へ急降下。勢いよく踏みつけてくる。
- 相当な威力を持つが、確定で地面に降りてくる技。予備動作は見切りやすい部類であるためうまく躱して反撃したい。
- 地上強襲
属性:毒- モーション自体には変更無し。
- 今までと同様、地上に降りる行動となっている。
- ただし亜種は飛びかかりから地上に降りた後、間髪入れずに「バックジャンプブレス」を放ち再び空中へ移行する。
- 今作の亜種は完全な空中スタイルが特徴であり、疲労でもしない限り自分からは絶対に降りてこない。
が、この技で地上に降りた瞬間にはじけクルミ、またはハジケ結晶をぶつける等して怯ませてやると、しばらく地上で戦ってくれるようになる。闘技大会でも利用できる手法なので、覚えておくと便利。
- マスターランクの亜種は前述の通り「バックジャンプブレス」の後に「超高出力火炎ブレス」へ派生してくるようになっているが、こちらも例外ではない。
やっと着陸したな…と思ってたらいきなり飛び上がり、突然ぐるっとこちらを向いてぶちかましてくるため、閃光を使用するときは注意しよう。
- 掴み投げ
- いきなり飛びかかり、通りすがりざまにハンターの態勢を崩す。その後倒れたハンターを片足でしっかり掴み、リオレイアのサマーソルトよろしくその場で一回転してハンターを投げ飛ばす。締めにハンターへ咆哮。
- MHXXまでの拘束技にあたる技。
飛びかかる部分は「毒爪蹴り」のモーションに似通っているが、蹴りの場合とは違いよく見ると片脚をあげるような姿勢をとっている。
ちなみにガード強化がなければ防ぐことは不可能。盾ごと鷲掴みにしてくるということか。
- 威力は低いが、投げ飛ばされるとしばらく
腰抜かしたように動けなくなってしまう。
さらに追撃を受ける可能性が高い危険な状態だが、スリンガーは使用可能。慌てずにはじけクルミやハジケ結晶、閃光玉などで対処しよう。
- 旋回
- 完全にオミットされた模様。
- まぁシームレスなMHWorldのフィールドを悠々と飛び回る様は「Worldツアー」と言えるか。
【MHRise(攻撃)】
【地上】
- 咆哮
- 特に変更なし。
- 怒り状態移行時に「バックジャンプブレス」に繋げる確定行動がオミットされた。
これが無くなっただけでかなり精神的に楽である。
- リオレウスに限った話ではないが、エリア移動の際の威嚇咆哮は音圧効果がつかなくなった。
- 突進
- 特に変更なし。
- 飛行状態から着地する際、その勢いのまま突進につなげる派生が追加された。
- 操竜時、Xで繰り出すのがこれ。一番オーソドックスな技で、当てやすい。
- 噛みつき
属性:火属性やられ- 普通の噛みつきに戻った。
- ただし、怒り時のものを喰らうと火炎を含んでいるためか火属性やられになる。
- 2連続噛みつき
属性:火属性やられ- 上から右へ左へと連続で噛みつきを繰り出す。
- MHXXの黒炎王、MHWorldの希少種が使用していた技。
突然空中で回り込んで着地し、死角から繰り出してくることもある。
- 普通の噛みつきと同様、怒り状態で喰らうと火属性やられになる。
- 操竜時、Aで繰り出すのがこれ。高威力な割に出が早く、かなり当てやすい。
- バックジャンプブレス
属性:火属性やられ- かなり使用頻度が低くなった。
- ただ全く使用して来なくなったわけではないため、油断してると不意に貰うこともある。
また確率上仕方ないが、怒り状態移行時に放ってくることもある。注意しよう。
- 操竜時、↑+Xで繰り出すのがこれ。地上に落とされた時や飛行状態に戻りたい時は出そう。
相手を火属性やられにもできるのでお得。
【空中】
- 空中尻尾攻撃
- モーションには特に変更なし。
- 地上からいきなり飛び立ち、間髪入れずに繰り出してくることがある。飛び立つ際の風圧に怯むと非常に避けづらい。スキルに余裕があれば風圧無効をつけておくと安心。
風圧自体は【小】なので簡単に対策可能。
- 滑空
- モーションには変更なし。
- 全体的に使用頻度が低くなったが、こちらとの距離が離れていると使用する確率が高くなる。
- 使用後は着地し、その勢いのまま突進に繋げてくる。避けたからといって油断しないように。
- 急降下攻撃
- モーションには特に変更なし。
- 毒が付与されなくなった。
- 今作のリオレウスは地上に降りてくる頻度がかなり高くなったが、それ故にこの技の頻度が激増している。
誘導性もそれなりに高いので、空中にいる時は必ず来ると思って身構えておきたい。
- 火炎ブレス
属性:火属性やられ- モーションはMHWorldの「高出力火炎ブレス」のものに変更となった。
- かなり予備動作がわかりやすくなった上、単発で放つことが少なくなり、大抵は3発放つようになった。
一発放つと、その後こちらから見て左→右とブレスを発射。その後必ず着地する。
- 今作のリオレウスは放射型のブレスの頻度が高くなったため、相対的に球型のブレスの頻度は低い。
何かしらの派生から繰り出してくることの方が多いが、その場合は1発しか出さない。
- 操竜時、↑+Xで繰り出すのがこれ。こちらは単発で威力も比較的低いが、相手を火属性やられにできる。
- 薙ぎ払いブレス
属性:火属性やられ- 息を吸い込む動作が長くなった。
- 今作のリオレウスはこのブレスの頻度が高くなっている。強力だが、予備動作が長いため見切るのは容易。
- 操竜時、Aで繰り出すのがこれ。出は遅いが、高威力、属性やられ、広範囲と百竜夜行では非常に頼りになる技。
- 地走り火炎ブレス
属性:火属性やられ- 新規モーション。
真下に向かって凄まじい威力の火炎放射を吐き出し、そのまま前方のハンターへ向かって縦方向に薙ぎ払う。- 火炎の演出が物凄く、炎王龍や黒龍もかくやと言わんばかりの勢い。
そのド派手な演出に違わず極めて高威力。今作のリオレウスの必殺技とも言える技である。
- かなり危険な技だが、繰り出す前にボイスで警告が入り、繰り出した後も必ず着地する。
命中精度もそれほど高いわけでもなく、飛び立った後も焦らず横に移動すれば十分回避可能。
- 操竜時、↓+Aで繰り出すのがこれ。出は遅いが、それを補って余りある高威力。
広範囲に及ぶため、百竜夜行時には周りのモンスターを一網打尽にできる。使用した後は必ず地面に降りる点には注意。
- 火炎掃射
属性:火属性やられ- 空中へ飛び上がり、低空飛行しながら地上を薙ぎ払うように火炎を放射する。
- MHR:Sのマスターランク個体の行動。
まるで怪獣映画さながらのド迫力の火炎放射をぶっ放してくる。威力は今作から激しく強化されたリオレウスの技の中でもトップクラス。
- 以前の「薙ぎ払いブレス」に演出が似ているが、こちらはリオレウスが移動しながら放ってくるため、イメージとしては以前のような直線ではなく、炎の平面が迫ってくるような形。
リオレウスの真下には判定がないため、予備動作を確認したらすぐさまリオレウス側へ回避しよう。
- 掃射後は即座に派生に移り、「毒爪蹴り」もしくは「火炎ブレス」に繋げる。本当に間を置かずいきなり繋げてくるため、掃射中に画面外まで飛んで行かれて見失わないよう注意。
いずれの派生も繰り出した後は必ず着地する。凌ぎきったら反撃に移りたい。
- 防ぐことも可能だが、厄介なことに地面に燃え移った熾火により多段ヒットする性質があり、ガード性能が低いとスタミナが大量に持ってかれる点には注意。その後の派生をまんまと喰らわないように。
- 旋回
属性:火属性やられ- 新規モーション。
こちらの周囲を旋回しながら、火炎ブレスを一発放ってくる。- 過去作の「ワールドツアー」の超小規模版といったところ。剣士は攻撃が当てづらいが、なにも長時間飛び続けるわけではない。
- どういうわけか火炎ブレスの命中精度が恐ろしく高い。唐突に放ってくるため気がついたら焼かれてた、なんてことも。
- 毒爪蹴り
属性:毒- モーション自体には特に変更無し。
- 距離が近いと余り使用してこないが、こちらとの距離が離れていると使用してくる確率が高くなる。
繰り出した後に爪を地面に食い込ませ、そのまま地上に着地することが多い。
- ただし精度がかなり高くなっているため、抜刀時の動きが比較的早い武器種でも容赦なく蹴られやすい。
ガンナーは特に注意すべし。
- 使用後は着地する場合が多いものの、外れたとみるやすぐさま高度を上げ、別の技に派生させるパターンもある。
場合によっては2連続毒爪蹴りのような前作の亜種を連想させる行動を取ることも。
- 操竜時、Xで繰り出すのがこれ。出が早く誘導性に優れているため、リオレイアと比べて相手を毒状態にしやすい。
使用すると確定で地面に降りる点には注意。
- 滑空蹴り
属性:毒- 特に変更なし。
- こちらとの距離が遠いと繰り出してくることが多い。
- この技ですれ違った後、切り返して「火炎ブレス」を放ち、そのまま間髪入れずに「掴み投げ」へと繋げるWorld時代の希少種が行っていた派生技を繰り出してくるようになった。
- 掴み投げ
- 特に変更なし。
- こちらとの距離が離れていると使用する確率が高くなる。
- 喰らってしまうと、上述の「地走り火炎ブレス」でトドメを刺してくる。翔蟲受け身で早急に脱出したい。
◆破壊可能部位
- 頭
- 頭の甲殻が欠ける。
- 破壊報酬にも逆鱗や紅玉、天鱗といったレア素材が含まれているので忘れずに破壊するようにしたい。
シリーズを通して弱点なので一石二鳥。
- 翼
- 翼爪が欠け、翼膜がボロボロになる。
- 片方破壊で報酬が出る。破壊報酬からは「翼爪」「翼膜」「翼」といった翼系の素材が手に入る。
- 翼膜に穴が開くほどボロボロになるが、本人はさして苦労する様子もなく飛び続けている。
しかし、MHWorldでは破壊すると離陸に失敗し、隙が生まれるようになった。破壊しておけば優位に立ち回れる事も多くなる。
- MHRise以降はWorld時代の仕様がなくなってしまった。
とは言え、MHRiseのリオレウスはかなり飛行頻度が落ちたため殆ど戦いに影響することは無いだろう。
- 尻尾
- 切断可能。
- リオレウスは尻尾を使った攻撃も中々強力なので切り落としておくと後々楽。レア素材が剥ぎ取れる確率も比較的高い。
- 滞空状態時で切断する事はできず、耐久値が0になっても墜落するだけである。
これを利用し、切断可能ギリギリになるまで耐久値を下げておき、飛び上がったときに尻尾を攻撃して一撃で叩き落す、という裏技が存在する。
- MHWorld以降では滞空状態時でも切断できるようになったため、上記のテクニックは使えなくなった。
- 背中
- 背中の甲殻が砕ける。
- MH4から破壊可能に。
狙いづらい位置にあるが、破壊報酬には頭部と同じくレア素材を入手できる場合が猛烈に確率は低いがあるため、少しでも確率を上げたいなら乗りなどを利用して破壊しておきたい。
- MH4/MH4Gでは乗りに成功するだけで破壊できるぐらいの耐久力しかなかったのだが、
MHX/MHXXではエリアルスタイルが登場した都合か、耐久力が高くなってしまった。
◆弱点属性・部位
【MHP2G以前】
- 弱点属性
- 通常種は氷>水=龍>雷。
- 属性の効きはかなり良い部類。雷は微妙だが、火以外なら割と何でも効いてしまう。
- 火竜というだけあって火は全く効かないが、何故か背中だけには少し効くようになっている。
設定ミスとするには何だか意味深である。まぁだからと言ってどの道剣士は届かないし、わざわざ火炎弾を持って背中を狙うガンナーはいないと思うが…
- 亜種は龍>氷>雷=水。
- 通常種よりも氷に対する耐性が微妙に上がっているが、全然有効な範囲。龍属性武器は中々手に入りにくいため、無いなら氷で行くと良い。
- ちなみにこちらも火が背中にだけほんの少し効く。
- 弱点部位
- 通常種は斬撃なら頭>首>腹=脚、打撃なら頭>首=脚、射撃なら頭=腹>脚。
- まずどの武器でも頭は第一弱点。狙いやすい位置にあるため苦労はしないだろう。
背中と翼が概ね硬い部位だが、それ以外ならどこを狙っても大丈夫。
- 亜種は斬撃と打撃ともに通常種と変わらない。ただし、射撃なら脚>頭=腹。
- 何故か脚が射撃に対してだけ頭並みに柔らかくなっており、第一弱点が逆転している。滞空状態の頻度が高い故の配慮だろうか。
【MH3〜MHXX】
- 弱点属性
- 通常種は龍>雷>水=氷。
- 龍属性が第一弱点となった。
水と氷も効くが、雷と比べると微妙。耐性が上昇しており、属性の効きやすさはまずまずと言ったところに落ち着いた。
- 「火が背中にだけは効く」という過去作からあった謎の仕様は未だ健在である。
もしかすると背中に何らかの器官が存在するのかも知れないが…未だ説明は無い。
- 亜種は龍>氷>水=雷。
- 氷が通常種に対する雷並みに効く。あとの傾向は通常種と概ね変わらず。
- やっぱり亜種も火が背中に少し効く。
- 弱点部位
- 通常種は斬撃なら頭>尻尾、打撃なら頭>腹、射撃なら頭>脚。
- 全体的に肉質が硬くなっている。と言うよりは過去作が柔らか過ぎたのだが。頭がどの武器でも第一弱点なのは変わりない。
- 亜種は斬撃と打撃はともに頭>脚、射撃なら腹>頭。
- 頭を除き、通常種よりも全体的に肉質が硬い。
中でも滞空状態でも狙いやすい尻尾が「尻尾+尾先」と判定が分かれており、尾先以外の部分が背中並みに硬いため、特に剣士は弾かれて事故に陥りやすい。
同じく狙いやすい脚が柔らかく、弱点になっているのが救いか。
【MHWorld以降】
- 弱点属性
- 通常種は龍>雷>水=氷。
- 過去作と傾向は変わらず。ただ全体的な属性耐性が若干下がっている。
- 火が背中を含み全く効かなくなった。本当に何だったんだ…
本当に設定ミスだったとすればいくら何でも放置しすぎである。
- 亜種は龍>氷>水=雷。
- こちらも過去作と変わらず。属性に対して少し弱くなってるのも通常種同様。
こちらも火が
- 弱点部位
- 通常種は斬撃なら頭>翼>尻尾。打撃なら頭>翼。射撃なら頭。
- ここに来て翼が弱点に入ってきている。
射撃は弱点特効が入らないが、ギリギリ入ってない程度なため狙っても別に損は無い。今作からのリオレウスは翼破壊が利点となるため一石二鳥である。
- 亜種は斬撃と打撃なら頭>尾先>翼。射撃なら頭>尾先。
- 過去作と同じく尻尾の判定が分かれており、先端をしっかり狙わないと弾かれてしまうぐらい硬い。
今作からは翼が柔らかい代わりに脚がやや硬くなっているため、いざ飛ばれると厄介かもしれない。
◆武器
リオレウスの甲殻の色が反映された赤い武器。
属性はもちろん火属性。
MHシリーズを代表するモンスターの武器だけあって、その性能はどのシリーズにおいてもオーソドックスかつ、高水準にまとまっている。
リオレウスの登場時期は大体ストーリーの中盤からになるが、順当に強化していけば終盤どころかストーリークリア後においても最前線で活躍できるほどの武器になることが多い。
強化初期の頃は通常種の素材を要求されるが、レベルが上がると亜種の素材を使っていくことになり、
武器の見た目も赤色から青色に、やがて最終段階までいくと希少種の素材を使った白銀色の武器に変化していく。
シリーズ初期においては火属性武器の中でも一強と呼べる武器群だったが、シリーズが新しくなるにつれてどんどん火属性の使い手が参戦。競合武器もかなり多くなった。
この中で戦っていくには流石に厳しいものもあるが、それを差し引いても、属性と物理火力、切れ味などのバランスの良さからくる使いやすさで、結局リオレウス武器に戻ってくるハンターも多い。
よりどりみどりすぎる火属性武器の中で選ぶのに困ったら、取り敢えずリオレウス武器を手に取ってもハズレにはならないだろう。
例:大剣) 「雷剣ラギアクルス」、「電剣ライゼクス」
→「炎剣リオレウス」
また名前だけでなく、説明文すら真似たようなものもある。それぞれ「リオレウスと対をなす」というコンセプト故であるからだろうか。
そしてどれもリオレウスだけに対して徹底的にメタを張った性能なのは気のせいだろうか
過去作シリーズでは特にネタになるような要素はなかったが、MHR:Sでは厨二病非常に個性的な説明文が付くようになった。
例:
吼剣リオレウス(大剣)
降り注ぐ王者の咆哮に全ての
命は跪く。彼の者は王道を征き
後には灰すら残らない。
エヴォルイフリート(片手剣)
青天を雄大に駆ける竜の王者は
狼藉を働く賊を見やる。己が
領空を誇示するが如き眼光で。
なお、こちらに釣られたのかライゼクス武器まで思いっきり振り切れた説明文になっている。それでいいのか
◆防具
武器と同じように赤い色を基調とした防具。
初期の頃の見た目は甲殻を使用した甲冑といった装いだったが、最近になると胴用防具に立派な翼が付けられたりと、生物色が強くなったものも出てきた。
そして単純にかっこいい。
設定上では、リオレウスから作られた防具は一人前のハンターの証であり、着用することは多くのハンターの憧れである様子。
特に頭用装備はハンターにとって「王冠」にも等しい価値があるという。
シリーズにもよるが、大抵「攻撃力UP」「弱点特効」といった攻撃的なスキルを備えており、それに加えて「風圧無効」「火属性攻撃強化」などといったリオレウスの特性を象徴するような補助スキルが付いている場合が多い。
総じて汎用性が高い上にクセも少なく、優秀な性能に仕上がっている。
大抵のモンスターに対しても着ていける性能のため、ストーリーの進行度に関わらずお呼びがかかることも多い。
亜種から作られる防具はリオソウルという名を冠する。
見た目は通常種の色違い。所々に翼膜の緑色が入っているのがオシャレ。
性能は通常種と同じく攻撃的な傾向が強いが、こちらは「見切り」、「会心攻撃強化」などといった別ベクトルで攻撃的なスキルであることが多い。
さらに「耳栓」、「体術」、「業物」などかなり優秀かつ汎用性に優れた補助スキルが付いていたりするため、通常種以上に活躍の出番が多くなることも。
総じて攻防一体の防具に仕上がっていると言える。
耐性については通常種、亜種ともに、火に対してかなり強いが、龍にはめっぽう弱い。
シリーズを代表するモンスターの防具であるため、パッケージではモンスターと対峙しているハンターがこの防具を装備していることが多かったり、コラボとして外部に展開する際に登場したこともある。
そういう意味ではモンハンの正装と言えるかもしれない。
しかしながら、デザインが好きで「重ね着」までしてレウス装備の見た目に拘りたいハンターには申し訳ない話ではあるが、オンラインでは一式では嫌われる可能性がある。
◆『MHST』のリオレウス
モンスターとの共存関係を描く派生作品の『ストーリーズ』の2作品では、リオレウスは勿論のこと、シリーズでお馴染みの顔ぶれが多数登場する。
その中でも、リオレウスは通常種の特殊な個体が作品の鍵を握る重要な立場に置かれている。
- 隻眼のリオレウス
MHSTの主人公がハクム村の禁足地で見つけた不思議なタマゴから孵化し、リリアに「レウス」と名付けられる。
しかしハクム村がナルガクルガに襲撃された際に片目に傷を負い「隻眼」となって消息を絶つ。なおこの襲撃シーンは最序盤の話。無茶しやがって…
その後、ギルデカランの街で港にリオレウスが出現する事件の発生に居合わせたことをきっかけに再会を果たし、以降エンディングまではパーティーから外せなくなる。
ストーリーの中で重要なポジションである理由が明らかになっていくが、クライマックスは是非その目で確かめて欲しい。
強制されるということもあり基本的には主戦力になる。
ただし「伝承の儀」で強化しない状態では雷属性や龍属性攻撃の属性耐性が低く刺さり易いので、ラギアクルスに遭遇するあたりからだんだん厳しくなり、終盤にはジンオウガ亜種が壁として立ちはだかってくる。
にくきゅうビーチのラギアクルス相手には帰巣狙いで頑張ってもらうのもありだが、ジンオウガ亜種相手の時は無理をせず休ませてあげよう。
amiiboも同時発売されており、ライダーが男の子/女の子の2つバリエーションがある。
3DS版/Switch版で読み込むと特別なオトモンが入手できるほか、『とびだせ どうぶつの森』のamiibo対応のアップデートでコラボ家具が注文出来る特典付き。
そして、約5年越しの続編となったMHST2でも、Switch版で「ハクム村ライダーの服」、即ちMHSTの主人公の初期装備の重ね着装備を解放出来る特別待遇にもなっている。
ちなみにMHRiseでは読み込んでも固有の特典は特に無い。
- 破滅レウス
MHST2では、主人公の祖父「レド」のオトモンで、主人公が住む「ハコロ島」の守り神とされている「護りレウス」が突如暴れ出し何処かへ行ってしまうというところから物語が始まる。
「護りレウス」は、後に主人公と共に旅することになる竜人族の少女「エナ」に不思議なタマゴを託しており、このタマゴから孵化するリオレウスが小さな翼の特殊な個体となっている。そこ、飛べないレウスとか言わない。
各種プロモーションではこの小さな翼のリオレウスを「破滅レウス」と称しているが、作中では「レウス」で名称は変えられず、上位解放までパーティーから外せないのも同じ。
また、世界中のリオレウスが何処かに姿を消してしまっている異常現象も同時に起こっており、クリア前に登場するリオレウスは実質「護りレウス」と「破滅レウス」だけである。
破滅レウスのストーリー中での扱いは隻眼個体とは打って変わって厳しい物になっており、終盤に伝承の真実が真逆であることが判明するまで、とにかく大勢の人物に異常現象の元凶扱いにされる。……早い話が、MHST2のストーリーがこのあたりの広範囲版で、破滅レウスはコイツと似たような立場である。
ゲームシステム的にも、ルトゥ村周辺でのストーリーの終盤での孵化からその次のクアン村周辺でのストーリーでは、「伝承の儀」も受けることが出来ない上、絆ゲージが半分でキャップされ絆技が使えない。
更に伝承の儀と絆技が開放されてすぐ書士隊に没収という形で強制離脱させられる。
そしてこれが更にややこしいことに、強制離脱直前のこの僅かなタイミングで破滅レウスの絆技を繰り出した場合、「グラウンドフレア」という、空を飛べない破滅レウスなりの必殺技的なものになるのだが、絆技ギャラリーに残らない仕様になっており、下手すると「グラウンドフレア」の存在に気付かないままストーリーが進んでしまうという罠も潜んでいる。
そして復帰してからが本番であるのだが、その後最初に相手にするのがよりによって弱点の雷属性を持つクルペッコ亜種というドS仕様。恨まれすぎにも程がある
破滅レウスもamiiboが発売されており、Switch版で読み込むとレドの重ね着装備が解放されるほか、MHRiseでチャット用スタンプセットが入手出来るおまけ付き。
- 亜種
一応MHGのメインモンスターではあるので登場するのだが、通常種や希少種が目立つ中板挟みにされてイマイチ目立たない。
- 希少種
希少種に関しての詳細は希少種の項目で詳説しているのでそちらに譲るが、『ストーリーズ』でも特別な存在というポジションには変わりは無い。
- 黒炎王
MHST2のタイトルアップデート第4弾でティガレックス希少種と共に追加。
対の紫毒姫は当初から登場しているので時期はずれたものの、火竜夫妻の対の関係は崩されずに済んだ。
◆コラボレーション
モンハンの顔ということもあり、いろんなところへ出張に出ることも多い。
大体「モンハンとコラボ!」ということになれば必ずリオレウスが出てくる程である。
実はMGSPWのコラボ企画でも参戦している。
行動パターンやデザインはMHP2G以前のもの。
この世界のどこかにあるという『
怪物の島』に生息しており、上陸した
スネークに襲いかかる。
さしものリオレウスも重火器相手では空中に飛ぶと的だが、なんと空中で攻撃した後も着地せず、連続で行動するという飛行一辺倒っぷりで対抗する。(その気になったらハンターともそんな戦い方をするんじゃ…)
Sランククリアすると、まるでリオレウスの赤い甲殻を表現したかのようなリオレウス迷彩を入手できる。すっごく目立つ。
この迷彩を着た状態で言霊「キエーーー」(リオレウスの咆哮)を使うと、敵兵を萎縮させて動きを封じることができる。
倒すと
「火竜の剛翼」を入手することがある。
この剛翼は設計図扱いであり、
火縄銃の種子島が開発できる。
だがこちらでも
物欲センサーに悩まされる人は多数。
それでこの火縄銃、武器が発展しているこの時代ではお世辞にも実戦向きと言えないが、試しに敵兵に向かって発砲してみるとなんとその地点から局所的な竜巻が発生し、敵兵が真上に吹っ飛ばされてしまう。
唖然としていると味方から「今こちらのヘリに敵兵がしがみついていた」と無線が入る。
つまりは敵兵回収用武器である。
竜巻が発生するのは確率であり、場合によっては普通に撃ち殺してしまうことも。
火縄銃であるため連発はできず、1発撃ったらリロード1回。しかもリロードがめちゃくちゃ長い。
ネタ武器の域は出ないだろう。
それにしても何故竜巻なのか…リオレウスが剛翼を使って吹き飛ばす様を表現したのだろうか。
???「呼んだ?」
行動パターンやデザインはMHWorldのものであるが、MHWorldよりも色が濃いめ。
参戦条件は
「バトルジョブ レベル70」
「メインクエスト【紅蓮のリベレーター】をクリア」
…FF14をやってない人にはなんのこっちゃ分からないだろうが、要するに実装当時のカンストに相当するレベル&拡張パッケージ第二弾のメインストーリーのクリアだと思えばいいか。
吉田P曰く、「これぐらいの条件じゃないとリオレウスの強さは表現できない」とのこと。魔法飛び交うファンタジー世界でもリオレウスは強大な存在なようだ。
クエストは2種類あり、ノーマルのリオレウス狩猟戦:「王は頂にて眠る」と高難度の極リオレウス狩猟戦:「それは紅き空の王者」となる。
ファイナルファンタジーといえば、戦闘はロール制。
誰か一人がヘイトを取っていれば敵はその一人に集中するため、残りの人で安全に敵を攻撃する、という戦法が可能であるが、アクションゲームであるモンスターハンターはそうはいかない。
何と「ロール無関係、リオレウスの動きをちゃんと見て回避しないといけない、誰を狙うかはリオレウスに聞いてください」というモンハン側のシステムに合わせた戦闘になっているのだ。
しかも途中から魔法をはじめとした回復効果の類が一効かなくなり、回復薬グレートでないと回復不可という設定が追加されている。
その代わり、回復薬グレートは一瞬でHP全回復という強力な効果となっている。そのほか原作再現として所持数は10個、専用の飲用モーションまで用意されている。
ノーマル難易度の場合は参加人数8人、蘇生魔法を使えば全滅しない限りクエストは続行できるなど、クリアしやすいよう配慮されている。
極難易度の場合は参加人数の上限が4人、オチたら自動復活する代わりに3オチしたら失敗、等モンハンと同じような作りになっている。
当初は無かった部位破壊表現も、パッチ6.0「暁月のフィナーレ」で実装されている。
「でもさすがにFF世界にリオレウスが出てきたところでMGSPWの時みたいにただの空飛ぶトカゲになるだけなんじゃ…」
と思うかもしれないが、このリオレウス、めちゃくちゃ強い。
特に極個体の攻撃は一撃一撃が即死級である。
このリオレウスは前半の「陸上形態」と後半の「飛行形態」に分かれている。
最初は咆哮、突進、噛みつき、火炎ブレス、バックジャンプブレスの陸上戦を行うことになる。
また、縄張りを荒らされ怒ったFF世界の野生の魔物が乱入してくる。
別に普通に殴っても倒せるが、リオレウスを上手い事誘導して攻撃に巻き込んでやればあっさり倒せてしまえるのでさして脅威でもない。
しばらく体力を削っていくと突然FF14の魔物、ガルラが登場。今までの野生の魔物と違いリオレウスの横っ腹に激突、転倒させてしまう。
この時リオレウスの背中に乗ることが可能で、モンハンの乗り攻防を彷彿とさせるアクションが始まる。
しばらく乗りを維持しているとリオレウスは背中のプレイヤーを振り落とし、フィールドの端へ移動。
そして
巨大な火炎ブレスを吐き出しフィールド全体を焼き尽くす。
レウス版「エクリプスメテオ」(あるいは「
王の雫」)とも言うべき大技であり、当然当たれば
即死である。
…初見では何が起こったのかさっぱり分からないだろうが、全体的にはこんな感じに進めていく。
ガルラ登場
↓
一人が転倒したリオレウスへ乗る
↓
一人が乗り攻防をしている間にガルラを倒す
倒しているとリオレウスが火炎ブレスを放った際、フィールド全体を焼き尽くす火炎をガルラの死体の陰でやり過ごすことができるというわけである。哀れ死体は用が済んだら灰と化す
逆に言えばここでガルラが倒せなくては問答無用でクエスト失敗となる。
この攻撃後リオレウスは「飛行形態」ヘ移行し、空中からの火炎ブレス、毒爪蹴りを中心とした空中戦スタイルへ切り替えてくる。
飛行状態のリオレウスには攻撃がほぼ通らないという無茶苦茶な状態となっているが、「ダウンゲージ」というものがあり、これを溜めていくと空中から墜落、この状態で初めてまともに攻撃が通る、というシステムとなっている。
ダウン状態のときは尻尾を狙って攻撃でき、破壊すれば本体にも大ダメージを与えられる。殴ったり撃ったり魔法ぶつけたりしても奇麗に切れる
そして激戦を制すると、モンハンではおなじみ「火竜の鱗」がリオレウス狩猟戦で、「火竜の上鱗」が極リオレウス狩猟戦の尻尾破壊報酬として手に入る。
(つまり極個体のリオレウスはマスターランクの個体ですらないという事になる)
この鱗を集めると「エオルゼアの職人がリオレウスの素材で防具を作ったらどうなるか」というコンセプトで作られたFF14独自のデザインのリオレウス防具が手に入る。
更に更に、マウントとしてリオレウスが手に入る。つまり、移動用の乗り物としてリオレウスの背に乗ることができるのだ。
空の王者の背に乗りFFの世界を飛ぶ感覚は最高だろう。MH側はMHSTのオトモンで既に出来ていた事だけども
…ちなみに、マウントに必要なのは「火竜の上鱗」だが、その必要数は50個。
「火竜の上鱗」は極リオレウス狩猟戦で1個尻尾破壊報酬としてドロップするが…
後は言うまでもないだろう。
なお、極個体の討伐報酬として低確率でマウントがドロップする場合もあるので、運が良ければ50個たまる前に手に入るかもしれない。
物欲センサーが仕事して1度も見ないまま集まってしまうかもしれないが
ちなみに時を同じくして、MHWorldのタイトルアップデート第4弾でFF側から魔獣ベヒーモスが新大陸へ出張している。
魔法の存在しないモンハン世界でも容赦なく魔法をぶっ放してくるため古龍種に分類された。
なんとスマブラシリーズにも参戦!
…といってもファイターではなく、ボス兼
アシストフィギュアとしての参戦である。
行動パターンやデザインはMH3〜MHXXのもの。
アドベンチャーにて戦闘するにはマップ上のリオレウスに遭遇しなければならないのだが、プレイヤーが近づくと何故か距離を離そうとしてくる。
プレイヤーは逃げるリオレウスを追跡し、ルートを工夫して袋小路へ誘導しなくてはならない。
しかしいざ戦闘となると、森丘エリア(実際にはどちらかと言うと遺跡平原の方が似ているが…)で元ネタよろしく卓越した空中での機動力でプレイヤー達を追い詰めてくる。
とはいえハンターと違いスマブラのファイター達はジャンプ力も高く、空中のリオレウスに手も足も出ないということはないが、
リオレウスの行動はモンハンでのモーションに準拠しているが新モーションも追加されており、非常に強力。
一つ目は黒炎王が使用していた様な「ノヴァブレス」。真上へ空高く舞い上がり、スマブラ風に言えばスマートボムの様な大爆発を起こすブレスをエリア奥からあろうことか最大3発発射してくる。ある程度プレイヤーを狙って撃ってくるためこちらの動き次第ではエリア全体焼け野原である。
当然威力は半端ではなく、一撃でKOされる危険性もある。
二つ目は「ダイブ攻撃」。エリア奥へ飛んで行ったかと思いきや、物凄い勢いで突っ込んでくる。通常の滑空と違い凄まじい威力を持ち、まともに喰らえば吹き飛ばされる。
また地上でも振り向きの代わりに尻尾攻撃、火球ブレスを3連発、突進を躱されたと見るやすぐさま切り返して再度突っ込む等、リオレイアを思わせる行動や、
新モーションとして「空中踵落とし」とでも呼べる様な技も使用してくる。普段の蹴りと違い上から引っ掻く様に爪を振り下ろすモーションが特徴で、空中からリオレウスを攻撃しようとするプレイヤーを叩き落としてくる。
こんな具合に地上での行動もかなり攻撃的な感じとなっており油断ならない。
原作の様に爪での攻撃を喰らうと毒状態になるが、咆哮をまともに喰らうと気絶してしまう効果も付いている。
怒り状態もしっかり完備しており、怒ると動きが素早くなり、攻撃力も高くなる。
強力なボスだが、こちら側も利用できるものはデカイ。
戦闘中に登場するアイテムは地面に設置することで罠となるおとしあなのタネ、上手く頭に当てるとリオレウスが頭を回す閃光玉代わりのデクの実などモンハンを思わせるものが出現する。
アシストとして呼び出された際は、何処からともなく飛来しフィールド内を暴れまわる。
ボスの時では厄介な存在だが、味方となれば心強い活躍を見せてくれるだろう。
なお、画面奥からの攻撃は行わなくなるので、ボスの時よりも行動パターンは少し減っている。
ちなみに頭や背中など特定の部位に一定ダメージを与えるとしっかり部位破壊もできる。尻尾も破壊できるが、スマブラのレーティングに引っかかるらしく、切断できたりはしない。
なお破壊に成功するとその部位からアイテムが出現する。部位破壊報酬(?)だろうか。
ボスの場合は尻尾を破壊するとボムへい、スマートボム、タル爆弾のいずれかがドロップし、それ以外の部位を破壊すると大きく怯む。
体力を削りきれば倒せるものの、他のアシストフィギュアと比べてもものすごく体力が多く、対戦人数が増えるとさらに大幅増加。呼び出したファイター以外の全員で集中攻撃でもしなければ、退場される前に倒しきるのは到底無理である。
ボスとアシストフィギュアを両方兼ねるキャラクターは何気にリオレウスが初らしい。
このよしみでかどうかは定かではないが、前述のMHST2発売以降、プレイ記録があると本作の重要キャラである破滅レウスのスピリットを入手できるようになった。
ACE級のアタッカーで、装備すると
ファイアボールなど炎を使った攻撃を強化できる。
◆「ヘタレウス」
リオレウスの最大の特徴はなんといっても飛行を利用した攻撃の数々。
その高い飛行能力を以て眼下のハンター達を蹂躙し焼き払う様はまさに「空の王者」と呼ぶにふさわしい…
と、言いたいところだが、実際の彼の評価はモンハンの代表格とも言える存在の割に芳しくない。
それどころか彼を蛇蝎の如く嫌うハンターも存在するのである。
理由は一つ。
とにかく飛び回って攻撃チャンスを減らすため慣れないうちは非常に鬱陶しく感じることも多いのだろう。その性質から『チキン飛竜』だの『ヘタレウス』だの『空の王者(笑)』だのと、とにかく散々な評価を受ける事がものすごく多いのである。
【MHP2G以前のリオレウス】
- 高高度まで飛び上がるため剣士はほとんど何もさせてくれない。
- 真下が安地であるため棒立ちしてるだけいいので降りてくるまで非常に暇。
- 旋回(通称ワールドツアー)の時間が非常に長い上に命中精度がものすごく悪いためただの時間稼ぎにもとられかねない。
- エリア移動頻度が異常に多い。当時のリオレウスは何かのバグかと言いたくなるほどよく移動するので非常に厄介だった。しかも上記のように何もさせてくれない技も多いともなれば…
このような攻撃、行動が「時間稼ぎ」「逃げ」を連想させるため、ハンターからはヘタレ扱いされることになったのである。
実際、当時のリオレウスとの戦闘で時間切れになることも少なくはなかった。
しかし、それもMH3で行動が一新。
今度はこちらでも攻撃の当たる低空を飛び回るようになり機動力が強化され、圧倒的な存在感を放つ強敵として猛威を奮う形となった。
もうヘタレだなんだとは言わせない、「空の王」の面目躍如である…
今度はあまりの機動力の強化っぷりに戦いづらいという評価を受けやすくなり、「クソモンス」だと評される事が多くなった。
【MH3以降のリオレウス】
- 戦闘のほとんどを低空飛行で行うため、武器にもよるがこちらの攻撃が当たりづらい。
- 機動力が凄まじく高く、俊敏性も高いためなかなか攻めづらい。
- ブレスなど、こちらから距離を離すような攻撃を多用するため攻めづらい。
- 各所で発生する風圧で度々動きを止められやすい。特にランスは地獄。
…おおよそ一致するものとして「ホバリングで行動すること」が問題視されている。
慣れないうちはとにかく攻撃が当てづらい。
特に希少種などの強化版は空中での動きがものすごくすばしっこく、何もさせてもらえずほぼ一方的な戦闘になってしまうことも…
このような戦闘スタイルから一部のプレイヤー達からは「低空の王者」と皮肉交じりに呼称されるようになり、今度は「クソモンス」と有難くない称号を受けることになってしまったのである。
「ヘタレ」という呼び名もMHP2Gまではリオレウス自体がそんなに強くもなかった事もあり、幾分「愛称」のニュアンスもあったのだろうが、MH3からは相当リオレウスも強化されたためにマジで嫌悪感剥き出しなニュアンスになってきた分、以前よりむしろ扱いが悪化すらしているとも思える。
現に今でも「低空のチキン」とか「ヘタレの王者」とか「フライドチキン」とかいずれにしてもえらい言われようである。
…空高くから攻撃したらヘタレ呼ばわりされ、位置を下げて攻撃したら低空の王者呼ばわりされ、中々不憫な扱いを受ける看板モンスターである。
シリーズを通して、酷評のネックとして大体一致しているのは「飛行状態が鬱陶しくて戦いづらい」という事なのだが、閃光玉を上手く使えば簡単にこちらのペースにもっていける。閃光中はあまり動かなくなるため攻撃チャンスにもなりやすい。
咆哮も耳栓をつけるなり避けるなりすればのちのバックジャンプブレスにも対応できる。
風圧はスキルを自分の技量に合わせてつけるか否かの判断をしておけば良いだろう。
シリーズ通して火力は高いが体力は低めに設定されているため、慣れれば結構簡単に倒せてしまう。
また、MHP2G以前のようにただ機械的に飛んで降りてを繰り返していただけの時代のリオレウスよりも「かなり生物らしくなった」、「やっとまともに戦える存在になった」と戦いを楽しめる相手として評価する声もある。
いわゆる「倒すための準備や立ち回りをしっかり分析しておく事が必要なモンスター」の典型であり、ゴリ押しも通用しづらく自分の力量が試される点も多いため、この様に賛否両論な評価が多くなるのかもしれない。
リオレウスの低空飛行モーションはのちの作品のモンスターである
セルレギオスや
ライゼクスといった「飛行能力が高い」設定のモンスターに流用されている。
しかしあちらは飛行一辺倒というより攻撃の一環として飛行を利用している形であり、ベースは陸上戦。
ボロクソに叩かれまくっているこちらよりは概ね評価は良いようである。
またMHXのOPではライゼクスと空中戦を繰り広げる迫力満点なシーンがあるのだが、このシーンでは全体的にライゼクスに一方的に追いかけ回されている姿が目立ち、なおのことヘタレ呼ばわりされている。
ちなみに
- いきなりライゼクスが不意打ちしてきた。
- ライゼクスはリオレウスの弱点である雷を操る。
- ライゼクスは既に本調子である電荷状態へ移行している。
- メタな話をするとライゼクスの凶暴性を表現するために必要なシーンだった。
などなど、リオレウスが撤退を余儀なくする理由はそれなりにあったりする。
しかしリオレウス自身も決してやられっぱなしではなく、ムービーをよく見るとリオレウスも最初は逃げ回っていたが、撤退が難しいと悟ると迎撃に移り、空中で巧みに二回ほどマウントをとり、何回か蹴り返すなど空の王者らしい動きを見せている。
(最終的には組み敷かれてたけども)
ちなみに組み敷かれた最後のシーンでは吐息に炎が混じっており、怒り状態になっていることが分かる。
散々追いかけ回された上にしてやられたためいい加減我慢の限界だったのだろうか。
さらにさらに
- イャンガルルガのモーションがリオレイアと似通ってるからイャンクックとの不倫でできた子だ等という(もちろん荒唐無稽な)説が流れる。
- MH4Gでのストーリー中と「10周年記念」動画中で、セルレギオスがリオレイアに襲いかかるシーンがある。
- 挙げ句の果てにMHXではリオレイアとライゼクスの不倫を思わせるクエスト名のもの(もちろん事実無根な話だが)がよりによってキークエとして用意された。
このような流れから一部からは「ヘタレ過ぎたから嫁に愛想つかされて浮気された」とされ、「寝取らレウス」と呼ばれてしまうことも。
しかしMHWorldでは行動に大幅なテコ入れが加わった。ハンター側にも環境利用など出来ることが増えた事で、今までよりも戦いやすくなった、という評価も比較的増えてきている模様。
しかし、今までのリオレウスの「エリア移動距離が長く、速度も速い」という特徴がマッチしており、広大かつ複雑すぎる「古代樹の森」のマップと悪い意味で非常に相性が良いことが悩みの種の一つとなっている。
導蟲を頼りに必死に追いかけ、やっと辿り着いた時には既にリオレウスのエリア滞在時間がかなり経過しており、またエリア移動し、また必死に追いかけ、またリオレウスが移動し…
を繰り返していたため、また例のごとく「すぐ逃げるヘタレ」呼ばわりされる事もある。
さらに、「古代樹の森」の狭く複雑なエリア内でもリオレウスは縦横無尽に暴れまわるため、β版の時点から「クソモンス」と早々に酷評もされていた。
一部からは「真の敵は森」と言われることもあったり
とはいえエリア移動に関してはこちら側にも「ファストトラベル」という便利な代物があり、リオレウスが移動した先に一番近い場所へ先回りする事で対処は可能。
リオレウス相手に複雑で狭いエリアで戦うと危険なのは文字通り火を見るより明らかなので、「挑発の装衣」を身につけて広いエリアへ誘導すれば、こちらも対処可能である。
また装衣が無くとも、今作のリオレウスは一旦戦闘に入ると自分の意思でエリア移動する時まではハンター(やリオレイア以外のモンスター)を執拗に追い回す習性があるため、誘導はそう難しくもない。
ちなみに亜種は吹っ切れたのか完全に空中で戦闘するスタイルとなっているため、こちらが何の考えなしに「降りてこい!」と叫んだところで相手が次に降りてくるのは疲れた時だけである。
確かにこちらもクソモンス扱いしたくなるほどの強敵ではあるが、地上でのモーションは通常種と変わらない。
アイテムの使用や、アイテム使用のタイミングの観察をしていれば決して勝てない相手ではない。
総じて「相手の分析が重要」という今までのコンセプトは継続されており、ゴリ押しも相変わらず通用しないが、準備、立ち回り、攻撃の工夫など、ハンターの基本をしっかり思い出させてくれるモンスターとなったと思われる。
チキンだヘタレだ散々言われたい放題な彼であるが、よく考えたらせっかく飛行に特化した進化を遂げているのにわざわざ地上にいるハンターに合わせて戦ってくれているのがそもそもおかしいと言える。
その気になればずっと高いところにでもいて、延々とブレスを放っていれば良い…
だが、そんな戦い方をすればそれこそクソモンス甚だしい事になるのは当たり前である。
コンセプトの「高い飛行能力をもつ」事を活かした戦闘をさせたい…という考えと、しかしそうすれば戦いづらいモンスターに仕上がる…というジレンマが非常に起こりやすいのだろう。
悪評はもはや仕方のない事なのかもしれない。
また対策をしっかりしていれば全く理不尽とも言えないモンスターではあるが、
いかんせん対策を否が応にでも強制され、どうしても狩りの自由度が制限されてしまうという点も、彼に批判が寄せられてしまう要因の一つであると言える。
しかし、言うまでもないが、「ヘタレウス」…だのなんだのという呼び名は全て「蔑称」である。
シリーズの看板モンスターとしてリオレウスが好きなプレイヤーは決して少なくない。
安易にこの言葉を使うのはあまりよろしくないだろう。
…そして、長い時を経てついに、MHRiseにて「飛行状態」の撤廃が実現。
詳細は前述した通りだが、ようやく「空の王者」という設定通りの強さと威厳、そしてゲームの敵としての戦いの楽しさを両立した調整を受けるに至った。
恐らくこれから先、メインシリーズで新作が登場するとすれば、リオレウスはMHRiseの仕様を受け継いでいくことになると思われる。
長年「へたれ」のレッテルを貼られ、誹謗中傷を受けてきた彼だが、その渾名も過去のものとなる日も近いかもしれない。
◆余談
- シリーズの象徴
- 前述したが、メインシリーズ全てに登場しており、『モンスターハンター』という作品を代表する象徴的存在である。
- いわゆるポケットモンスターにおけるピカチュウのような存在で、「モンハンはやったことないけど、リオレウスは知っている」という人もいたりする。
- 初代MH、MHG(亜種)、MHPのパッケージを飾ったモンスターであるほか、海外で展開された際の顔としても使用されることが多く、MH3Gの海外版“3 Ultimate”ではブラキディオスに代わり亜種が、MHWorldではネルギガンテに代わり通常種がパッケージを飾っている。
- 「竜」の祖
- 飛竜種の中でも初期にデザインされたモンスターである。
- まずリオレイアと対になる飛竜としてリオレウスを作り、これをベースに初心者の壁となるイャンクックを、火山に適応したグラビモスを…というように他の飛竜がデザインされたようだ。
ある意味リオスの番こそが真の『祖龍』、いや『祖竜』と言えるだろう。
- 名前の由来
- 由来はギリシャ語で「獅子」を意味する‘’λεων(レオン)’‘と、古代ギリシャ語で「王」を意味する‘’βασιλεύς(バシレウス)’‘から。
つまり「ライオンキング」である- 世界観的にリオレウスは最も知名度が高い飛竜種とされており、全ての飛竜を代表して『飛竜の王』とも謳われるが、これは現実世界で『百獣の王』と呼ばれるライオンと瓜二つの扱いである。
作中で村の子供たちが「リオレウスごっこ」なんて言いながら遊んでいるが、現実に当てはめるとライオンのごっこ遊びをしている感覚なのだろう。
- ちなみに、海外圏での名前は’‘Rathalos(ラサロス)’‘である。
こちらについては今のところ確証はないが、海外のハンターからは「憤怒」を意味する‘’Wrath(ラース)’‘からきているのではないか、と考えられているようだ。
ちなみにリオレイアの方は‘’Rathian(ラシアン)’‘となっているが、この違いについては男性名詞に多い「-o」と、女性名詞に多い「-a」で区別されているという説がある。
- モチーフとなった生物
- モチーフは分かりやすくワイバーンと、タカ目の鳥類。
- ワイバーンは伝説上の生物で「一対の翼をもち、炎を吐き、毒をもつ二足の竜」とされている。『飛竜種』という種族自体がワイバーンの特徴をもっているが、その中でもリオス科はモチーフに最も近いと言える。
- タカは水平飛行時で時速80km、急降下時には時速130kmにも達するという極めて高い飛行速度と飛行能力をもった鳥類で、空の王者リオレウスのモチーフにはぴったりと言えるだろう。
MHWorldにおいて新規デザインになった際には、顔つきにも顕著に現れている。
- ライバル
- シリーズの顔役であり、「王者」の名を冠することもあってか、ライバルとなる存在が多い。
・大空と対となる存在である「大海の王者」ラギアクルス
・「リオレウスのライバル」をコンセプトにした「千刃竜」セルレギオス
・「リオス科の対極」をコンセプトにした「電の反逆者」ライゼクス
ざっとこれだけ存在している。
恐らくリオレウスの行動範囲の広さと環境適応力、生態系の頂点にも立てる実力からこれだけの敵を作りやすいのだろう。同じフィールドとかに放たれたらストレスで死んじゃいそうだ
- また、ライバル関係と言えるかは明確になっていないが、本種を意識して発案されたモンスターもいる。
・「空の獅子王」に対抗する「陸の虎王」ティガレックス
・火を操る獣竜種「陸上版リオレウス」ディノバルド
シリーズの代表を張る存在なだけあり、「対となる存在」がこれだけ登場している。今後もどんどん増えてくることになるだろう。頑張れリオレウス
- 食用として
- 肉は食品としても利用できる。
確認できる中でもタン、キモ、カルビが登場している。説明を見る限りかなり美味しそうだ。飛竜の王の肉料理なんて贅沢なもんである。- が、やはり火竜の肉ということもあり調理にはそれなりの大火力が必要なようで、特にタンは燃石炭がわざわざ必要になるらしい。
- 尻尾はMHWorld、MHRiseでそれぞれかまど焼き、よろず焼きに出すことができる。
しかし特に変わったアイテムになるわけではなく、携帯食料しかもらえない。食べられはするが、特段美味しいというわけでもないのかもしれない。
- 食用としては少々ズレるが、なんでもリオレウスのブレスで焦がした樽で熟成させた『レウスウィスキー』なる酒があるらしい。
- 実際に現実ではバーボンウィスキーに使われる樽を火で焦がす「チャー」という技術があり、これを施すと樽の木材臭さを抑え、代わりに樽から様々な成分を抽出し、ウィスキーに甘い香りや透明感のある琥珀色を与えるという。
- 正直どうやってリオレウスに樽を焦がしてもらうのか見当もつかないが、あの火力で焦がすとなると現実では想像もつかない成分とか出てくるのかもしれない。ちなみに飲むと運気が上がるとのこと。
ただ木材にリオレウスのブレスなんか当てようもんなら焦げるどころか消し炭になりそうだが…モンハン世界の木も規格外な耐火性があるのかもしれない。
- 飛行能力
- 実は飛行するというのは見た目以上に大変な事である。
身近な鳥にしても骨の中を空洞にするなどして凄まじい軽量化を図った上で、体の殆どの筋肉を翼を動かす為だけに回してようやく飛翔するのに至っている。
飛ぶこと自体に猛烈な負荷がかかる為飛行する際は大体気流などを利用して滑空しながら移動するのが普通で、ましてやホバリングなんてものはホントに一部の生物しか成し得ないものである。
- モンスターにしてもそれは同様らしく、あれだけの巨体を浮かせるホバリングは長時間することができないことを考えると、リオレウスの飛行能力の高さがうかがえる。
え?物理的にどう考えても不可能?まぁそこはモンスターって事で…
「よし、奴が飛んでいる隙に追記・修s
うわああ!」
最終更新:2025年03月09日 07:33