心太

登録日:2012/01/15 Sun 17:41:11
更新日:2024/05/10 Fri 21:24:53
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心太(ところてん)とは、テングサやオゴノリ等の海藻類を天日干しした後、茹で煮溶かし、発生した寒天質を冷まして固めた食品のことである。

透明なゼリーが固まったような見た目をしており、全体の約99%が水分で、残りの成分の殆どは多糖類である。
また、見た目こそジェル状のものだが、食感はと言うとゼリー等とは異なり表面はやや堅く感じられ、独特の食感がある。
似たような食感を出すならばナタデココ等が似ているかもしれない。

腸内で消化されない為栄養価は殆どないが、食物繊維として整腸効果がある。
消化されないという点が注目されたのか、ダイエット食品として女性に人気でもある。

そのまま食べると味が全くしないので、黒餡蜜や酢醤油等で味をつけて食べるのがデフォ。
なお、海藻が原料なので若干磯臭い場合があるが、ミネラル分が含まれていることもある。

因みに地方によってかける調味料が異なっている。
  • 関東地方北、全国一般…二杯酢(酢醤油) 青のり からしをつける場合も
  • 中部地域…三杯酢
  • 関西…蜜
  • 四国…ダシ汁

「天突き」とよばれる専用の器具を用いて、押し出しながら細い糸状(麺状)に切った形態が一般的である。

昔は文字通り「こころぶと」と呼ばれていたらしいが、いつの間にか「ところてん」と呼ばれるようになったらしい。

  • 寒天との違い
実は心太を凍らせて水分を飛ばした物が寒天である。
心太と異なり磯臭さは完全にないものの、海のミネラルもなくなっていることがある。

  • 葛切りとの違い
ゼリー状という点は同じだが、あちらは葛粉という、葛の根からとれる澱粉質を用いた物。

関連語

「ところてん式(ところてん方式)」という、定数が決まっているところに後から何かが入る事で前にいたものが押し出されることをいう言葉がある。
これはところてんの塊で前のところてんを押し出す事に由来する。

関連生物・キャラクター・用語等

漫画『ボボボーボ・ボーボボボ』に登場する生物(なまもの)

漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の主人公。
剣心という名は後から師匠につけられたもので、本来の名前が「心太(しんた)」である。

  • 拉麺男(ラーメンマン)懢蝱(ランボー)
漫画『闘将!!拉麺男』のキャラ。必殺技で相手をところてんのように細切れにする。

  • えらぶくん
ゲームことばのパズル もじぴったん』に登場するキャラクター。
ゲーム画面のサイドに配置されており、体の中に文字がずらっと並んでいる。
プレイヤーが最も目にするであろうキャラクターであり、ゲームの公式サイトでは真の主役と記載されている。
本家Wikipediaの「ところてん」ページにはところてんモチーフのキャラクターとして挙げられている*1

  • 心太砲式
遊戯王カード
攻撃宣言時にモンスター一体をデッキに戻す効果を持つ罠カード。

  • 和食城のギミック
がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス・えりあ3の城最上階にある仕掛け。
足場として心太が上から落ちてくる箇所の真下にある天突きに入ったら、プレイヤーキャラクターも心太と同じ目に遭う。
とりわけ何度も乗り継ぐ箇所はサスケでないとジャンプのタイミングがギリギリの難所。

似て非なるもの

詳細はリンク先参照。閲覧注意。


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最終更新:2024年05月10日 21:24

*1 ただし、本ゲームの用語として「ところてん式」というものはあるが、えらぶくんがところてんモチーフと明言されているかは不明