小倉トースト

登録日:2010/01/29 Fri 21:07:55
更新日:2024/09/18 Wed 21:39:50
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概要

小倉トーストとは、トーストしたカリカリの食パンの上にバターorマーガリンを塗り、さらにその上に餡をのせた食べ物。
カリッとしたトーストの食感とバター&餡の深い甘味がベストマッチした軽食にピッタリの菓子パンである。

あんパンとの決定的な違いは何と言ってもバターorマーガリン。
……逆に言うとこれしか違いはないが、これがあるとないとでは大きく違う。

愛知県や東海地域といったいわゆる名古屋圏と言われる地域では非常にポピュラーな食べ物で、同地域のスーパーやコンビニに行けば普通に売られている食べ物。
メニュー入りの境界線はわからないが、名古屋の影響が最も大きい尾張地区では置いていない店はあまり見かけない。
しかし、他地域ではあまり見られず、またぱっと見グロテスクに見えるらしい。

最近は何かと名古屋めしブームなのでもしかしたら見かけることがあるかもしれない。
美味しいので一度騙されたと思って試してみて欲しい。
なかったら自分で作ってみるのも一興かも。
もちろん、コンビニだけではなく名古屋周辺の喫茶でも当然のようにメニューに載っていて、店によってはお持ち帰り可能。
バター+餡+厚切りパンのボリュームはそれ一切れで一食済むほどで、小倉トーストを休日の朝食代わりにする人もいるとか。

また亜種も多くあり、トーストでなく食パンで挟んだサンドイッチタイプのもの(小倉サンド)、上記の小倉サンドを揚げパン状にしたもの、小倉餡とマーガリンを組み合わせたロールパン「小倉&ネオマーガリンパン」など、多種にわたる。


歴史

小倉トーストの歴史の始まりは大正時代に遡り、1921年に生まれた。
当時「満つ葉」という和菓子屋が、店の主力としてぜんざいを売り出していた。
しかし、第一次世界大戦の影響による米価格の上昇で経営に痛手を負ったことや、当時のハイカラブームやパンブームの影響を受けて店主はバタートーストの提供を決意し、店は喫茶店へと切り替わった。
そんなある日、店を訪れた男子学生がバタートーストとぜんざいを組み合わせて食べている様子を見た店主は、小倉あんとトーストを合わせた新メニューを思い付き、かくして小倉トーストは誕生した……とされる。

満つ葉は後に店舗を移転をしながら経営を続けるが、2002年に長い歴史に幕を閉じることになる。
跡地には後継に当たる喫茶アリが経営していて、こちらでも小倉トーストが提供されていたが、現在は閉店している。
ただし、満つ葉で修業を行った後に暖簾分けで独立した「まつば」という喫茶店が名古屋市西区那古野に存在し、元祖小倉トーストのルーツは続いていると言えるだろう。


余談

テレビ番組『水曜どうでしょう』の長期企画「対決列島」では、藤村Dの母の店にて、鈴井と藤村Dが小倉トーストに生クリームを挟んだ特別トーストで対決をした。結果は藤村Dの勝利。
ちなみにこの時、完食後、藤村Dの母に「美味しかったよ」と言う特別ルールが設けられていた。
この件に関して、ミスターは「負けて悔いなし」とコメントを遺した。



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最終更新:2024年09月18日 21:39