名古屋市営地下鉄鶴舞線

登録日:2012/12/12(日) 12:12:12
更新日:2025/05/24 Sat 18:32:47
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名古屋市営地下鉄鶴舞線とは、名古屋市西区の上小田井から日進市の赤池までを結ぶ地下鉄路線で、正式名称は『名古屋市高速鉄道第3号線』。
ラインカラーは青(水色)で、路線記号はT


概要

東山線名城線に次ぐ名古屋で3番目の地下鉄路線で、後述する相互乗り入れの為、4ドア20m車体という大型規格が採用された。

1977年3月18日に伏見~八事間が開業し、1993年8月12日に全線開業。
上小田井からは名鉄犬山線、赤池からは名鉄豊田線に乗り入れている。
両端の終着駅で同一の鉄道事業者に乗り入れる例はここと東京メトロ東西線のみ。
名鉄は基本3ドアなので岩倉や豊田市をはじめとした乗り入れ駅には鶴舞線専用の乗車位置がある。

沿線に学校が多く、利用者は学生で混雑する。
特にいりなか駅・八事駅・塩釜口駅には、
  • 南山中学校
  • 南山短期大学
  • 南山大付属小学校
  • 中京大中京高校
  • 中京大学名古屋キャンパス
  • 名城大学八事キャンパス薬学部
  • 名城大学天白キャンパス
  • 南山大学名古屋キャンパス
  • 八事看護専門学校
と、かなり密集しており、1日を通して若者が多く、1日の乗車人数は平均27.9万人。
おかげで女子高生のけしからんふとももに目を奪われる事請け合いである。

特に朝の八事→上前津、夜の上前津→八事間は非常に混雑している。
ダイヤは平日は朝4分、昼7.5分、夜5分で組まれており、混雑の解消には繋がっていない。
休日は朝6~8分、昼以降は10分間隔となる。
こうなった原因は2003年のダイヤ改正にあり、それまで昼は日を問わず6分間隔だったが、採算が取れない為、上記のようなダイヤになった。
増発が望まれるが、現在の交通局の財政を考えると、まず実現はしないだろう。

路線の経営は比較的順調で、2007年には29億円の黒字である。
名古屋市営地下鉄で黒字路線なのは東山線と鶴舞線のみである。

車両

  • 3000形
開業時に導入された名古屋市営地下鉄初の20m車かつステンレス車かつ冷房車両。
側面はのちに登場した東武10000系などにも似ており、後に発売されたGMの東武10000系キットにはおまけの前面が付いていた。
内装は同時期にデビューした都営新宿線の10‐000形に近い。
1993年の6両編成化の際に余ってしまった2両の3000系を、勿体ないからと3050系でサンドイッチした3050系3159編成なる変な編成が誕生しており、新車の間に旧車を挟んだその様子は中々シュールだった。
後輩の東山線5000形が全廃となる中しぶとく生き残ってきたが、廃車の進行に伴い2023年2月に全廃された。

  • 3050形
上小田井開業時に導入された車両。
スカートのついた角ばったスタイルはなかなかのイケメンぶりを誇る。
名古屋市交では少なくなってきたGTO-VVVFインバータ制御の編成が残っているが、じわじわと更新中。
前述の3159FはN3000系導入に合わせて廃車となってしまった。

  • N3000形
3000形置き換え用に2012年3月から導入が開始された。
第1編成のみ日立製のアルミ車両、以降は日本車輛製のステンレス車両。
形状は可能な限り合わせているがところどころ異なる。
運用は共通なので第1編成は見れたらラッキー。

  • 名鉄100系・200系
名鉄が直通用に導入した初の20m車。
基本設計は6000系に準じているが、自動車に負けない豪華な内装というコンセプトの元、ロングシートながら通勤形では異例となる横引式カーテンを採用した。
また、前面窓下にはクマのような名鉄社紋つきのステンレスの飾り板が設置されている。
6両化に際しては抵抗制御車の中間に新造したVVVFの中間車を組み込むという異例の組成が行われた。
200系はオールVVVF車の1編成のみだが、100系200番台なる増備車もある為、非常にややこしい。
登場から40年以上たつ現在も全車が健在だが流石にガタが来たのか2026年度には100系の後継として500系の導入が決定しておりいずれ姿を消すことになるだろう。
1980年鉄道友の会ローレル賞受賞。



ちなみに、桜通線開業直前には桜通線用の6000形が試験を兼ねて営業運転に入っていた。
現在でも桜通線の車両は日進工場で検査を行っている為、運が良ければ丸の内−赤池間で入出場回送や試運転で走っている姿を見る事ができる。

駅一覧

○T01 上小田井
名鉄犬山線乗り換え。
駅の管理は名鉄が行っている為、全路線の駅で唯一ホーム柵が未設置の駅となっている
○T02 庄内緑地公園
その名の通り庄内緑地公園の最寄り駅。
1984〜93年までは起点駅だった為、全線開業後も渡り線が残されており、暴風警報発令時には当駅で折り返し運転を行う。
○T03 庄内通
庄内緑地公園駅とは庄内川を挟んだ南向かいにあり、両駅間のトンネルには防水扉が設置されている。
○T04 浄心
1981〜84年までの起点駅で、西区役所の最寄り駅。
上りの最終電車の終着駅で、上小田井延伸までは下りの一番電車の始発駅だった。
○T05 浅間町
「あさまちょう」ではなく、「せんげんちょう」である。
名城線の名古屋城よりは遠いが、名古屋城にはこちらも近い。
○T06 丸の内
桜通線乗り換え。
桜通線のホームは地上から約24mの深さにある為、乗り換えも遠くやや不便。
○T07 伏見
東山線乗り換え。
名古屋屈指の繁華街で、白川公園(名古屋市科学館、名古屋市美術館)と御園座の最寄り駅。
○T08 大須観音
大須観音の最寄り駅。
○T09 上前津
名城線乗り換え。
○T10 鶴舞
JR中央線乗り換え。
鶴舞公園(名古屋市公会堂、名古屋市鶴舞中央図書館)と名古屋大学医学部附属病院の最寄り駅。
○T11 荒畑
東海地方最大級の円墳である八幡山古墳の最寄り駅。
○T12 御器所
桜通線乗り換え。
昭和区役所の最寄り駅。
市バスの御器所営業所と隣接している(バスターミナルはない)。
○T13 川名
川名公園(名古屋昭和文化小劇場)の最寄り駅。
○T14 いりなか
正式には「杁中」と書く。
喫茶マウンテンの最寄り駅。
○T15 八事
名城線乗り換え。
下りの最終電車の終着駅で、上りの一番電車の始発駅。
○T16 塩釜口
駅案内板の駅名に名城大学前と記されている通り、名城大学天白キャンパスの最寄り駅。
○T17 植田
天白公園と名古屋市天白スポーツセンターの最寄り駅。
○T18 原
名古屋市天白文化小劇場を備えたターミナルビルにバスターミナルが併設されている。
○T19 平針
愛知県運転免許試験場の最寄り駅(市バスで約10分)。
○T20 赤池
名鉄豊田線乗り換え。
日進工場の最寄り駅で、同工場敷地内にあるレトロでんしゃ館(名古屋市電・地下鉄保存館)の最寄り駅。

余談

アニヲタ的には上前津駅周辺の電気街大須で買い物したする時に乗ったりする。
ちなみに大須にはWonderGOO、コムロード、アニブロゲーマーズ、まんだらけ、ペーパームーン、壽屋がある。


更にどーでもいいが、駅のアナウンスの

「上小田井(かみおたい)行きがまいります」

が、

「アニヲタい行きがまいります」

に聞こえ、アニヲタ民なら思わずニヤリとするだろう。


なお、上小田井から徒歩で10分以内の所に大型ショッピングモール「mozo(モゾ)」がある。
更に上小田井から名鉄犬山線に乗り換えると名駅に行ける。
どうでも良いですね。



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最終更新:2025年05月24日 18:32