登録日:2011/10/23(日) 11:50:33
更新日:2025/04/02 Wed 11:31:23
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予告
何もかもが炎の中に沈んだ。
微笑みかけた友情も、芽生え欠けた愛も、秘密も。
そして、あらゆる悪徳も同じだ。
すべてが振り出しにもどった。
兵士は死んだ魂を疲れた身体に包んで、泥濘と、硝煙の地に向かった。
次回『アッセンブルEX-10』。
傭兵は誰も愛を見ない。
▽目次
◆概要
アストラギウス銀河全体を巻き込んだ
百年戦争が終結後、惑星
メルキア上に存在する
クメン王国では、政府が進める性急な近代化に反対して農民が中心となりビーラーゲリラを組織し、クメン政府に武力闘争を仕掛けた。更に第三王子ヒロラム・カンジェルマンがビーラーゲリラを始めとする国内保守派を糾合し神聖クメン王国を名乗りゲリラを組織化、内乱は泥沼化していった。
神出鬼没なビーラーゲリラに手を焼いた政府はゲリラに対処するため傭兵を雇う。クメン各地に設立された傭兵達の前線基地、及びそこに所属する傭兵部隊は「アッセンブル」と呼称された。
その中で最も新しく、それでいて最も目覚ましい戦果を挙げたのが10番目のアッセンブル……アッセンブルEX-10である。
しかし常に激戦区に置かれているため人員や物資の消耗も激しく、
毎週5%もの人員が失われている。
本編中では、彼らはビーラーキラーと恐れられたゴン・ヌー将軍指揮の下ビーラーゲリラを掃討していき、やがて敵の本拠地カンジェルマン宮殿を包囲、総攻撃を開始する。
戦況はアッセンブルEX-10優位に進んでいたが突如としてメルキア軍降下騎兵部隊が介入、そのまま武装した者全てに対する無差別攻撃を開始する。
メルキア政府と和解したクメン政府は内戦終結後は平和の障害となる傭兵部隊の抹殺を願っており、メルキア軍はその意を受けてゲリラ共々アッセンブルの傭兵達の始末に乗り出したのだった。
メルキア軍の苛烈な攻撃もありアッセンブルEX-10の構成員は次々と戦死、部隊は壊滅状態となった。
◆構成員
ゴン・ヌー
声:
玄田哲章
アッセンブルEX-10の司令官であるクメン王国の将軍。右目が義眼となっているのが特徴。
ビーラーキラーの異名を持つ有能な指揮官だが一癖も二癖もある人物。メルキア軍情報部の
ジャン・ポール・ロッチナ大尉と接触し、秘密結社に奪取されたパーフェクトソルジャーを捜索・回収に協力する見返りに内戦後はメルキア軍に迎え入れるという密約を結んだ。
だが最終局面でメルキア軍の無差別攻撃を受け、
ロッチナが密約を反古にした事を悟り戦死した。
ポル・ポタリア
声:速水奨
元クメン王国親衛隊員というエリートながら傭兵としてアッセンブルEX-10に身を置く男。強者揃いのアッセンブルEX-10内でも特に凄腕でキデーラやシャッコに並ぶエース格の一人。
傭兵達の中では一見すると穏やかな性格だが、実際は激情家でクメンの将来を真剣に憂い理想に燃え近代化による国の変革を望む。それ故に余計な血を流すことを嫌っておりカン・ユーと対立する場面も。
クメン王家第三王子にして元親衛隊長ヒロラム・カンジェルマンとは「俺」「お前」と呼び合う親友で共に改革を志す同志でもあったが、突如としてカンジェルマンが保守派を纏め上げ神聖クメン王国を建国した事から彼を憎悪し、自らの手でカンジェルマンを討つ事に固執する。
カンジェルマン宮殿に突入した際に
幼なじみで幾度となくすれ違いを繰り返したモニカの最期を見届け、その時遺した言葉にカンジェルマンへの怒りを更に募らせながらも遂にカンジェルマンと対面する。
怒りに燃えるポタリアはカンジェルマンに対しバランシングによる決闘を挑み、見事勝利するが同時にカンジェルマンの真意を知り涙を流す。
メルキア軍による無差別攻撃が開始された後は宮殿内で出会ったバニラ・バードラーにシャトルのキーを託し、キリコとフィアナの脱出を間接的に支援、自身もカンジェルマン宮殿からの脱出に成功する。
30年以上の年月を経た『幻影篇』の時代にはカンジェルマンの遺志を継ぎ近代化を指導し大統領に就任するが、メルキアの支援を得られなかった事もあり難航、カン・ナム将軍率いる保守派のクーデターにより落ち延びる事になる。その途中再開したバー『ファンタム・クラブ』に立ち寄りゴウト達との再会を喜ぶが、
ストライクドッグの襲撃で……
ブリ・キデーラ
声:
郷里大輔
歴戦の傭兵でポタリアやシャッコと肩を並べるアッセンブルEX-10のエース格の一人。
豪放で気性が荒く金に汚い反面情に篤く一度認めた戦友にはとことん親切で付き合いも良い。当初はキリコに何かと突っ掛かっていたがビーラーゲリラのテロ攻撃から命を救われた事をきっかけに次第にキリコの腕と人格を認め、時にキリコをサポートする様になる。
カンジェルマン宮殿に突入した際にはキリコの窮地を救うべく単身
イプシロンに挑むが返り討ちに遭い、借りが返せなかったとキリコに言い遺し奈落の底へと消えていった。
ル・シャッコ
声:政宗一成
巨漢のクエント人傭兵でアッセンブルEX-10のエース格の一人。
キリコ以上に寡黙だが実直で信義に篤い性格。契約はきっちり守り上官命令には忠実で、河に叩き落とされたカン・ユーを唯一人捜索・救助した。が、最終局面ではカン・ユーのあまりの身勝手さに遂に堪忍袋の緒が切れカン・ユーを人間の屑と罵倒しながら高所から投げ落とした。
その後はカンジェルマン宮殿から脱出し
クエントでキリコと再会、キリコを可愛くなったと評しつつ自分のルーツを探すキリコをサポートする。キリコが豹変した際にはその野望を阻止せんとキリコと対峙するが重傷を負う。その後はキリコと和解しキリコがコールドスリープに入るまで行動を共にした。
30年以上年月を経た『幻影篇』でも長命のクエント人故に髪型が違う程度で見た目は殆ど変わっていない。何故か自身も理由を分からぬままキリコを探しており、ウドで再会したゴウト達に同行しキリコを取り巻く一連の事件に関わっていく。
バニラ・バートラー
損馬鹿トリオの項目参照
バーを焼かれた後ヘリパイロットとして入隊する。
◆関連人物
ヒロラム・カンジェルマン
声:寺田誠(現:麦人)
クメン王家第三王子にして元王国親衛隊長。元々は近代化を推進する改革派の中心人物であったが、突如として性急な近代化に異を唱え反乱を起こし神聖クメン王国を建国した。
物静かな文武両道の才人で人望にも厚く、保守派からは広い支持を得ている。
その身は鍛えられている上、長槍を用いた伝統武術「バランシング」の達人で、経験の差があるとは言え常人を上回る身体能力を持つイプシロンとフィアナを軽くあしらえる程。ちなみに先述のポタリアは親衛隊の中で一番のバランシングの達人だったが、彼でさえカンジェルマン相手には「三回に一回勝てるかどうか」というレベル。
その真意は『自らを古い体制の象徴として自分もろともクメンの保守勢力を一掃する事で、クメンに真の意味で新しい時代を到来させよう』というものであった。その目論みは見事成功し、自身もかつての子飼いの部下であり無二の親友でもあったポル・ポタリアとの決闘による死を選んだ。
高橋良輔監督はキリコとの対比で「絶対になれない人物」と評している。
モニカ
声:鵜飼るみ子
ビーラーゲリラの一員でポタリアとは幼なじみ。カンジェルマンの熱狂的な信奉者でもある。
農民の出であり政府の性急な近代化政策に不満を持っており、理想に燃えるポタリアとは口論になる一幕も。ただしポタリアを憎んでいる訳ではなく、キリコにポタリアへの伝言を託した。義理堅く命を救ったキリコがビーラー捕まった際には脱走を手助けした(キリコへの言付もこの際に頼んだ)。
クメン編終盤で敬愛するカンジェルマンの真意を知ってしまい絶望、その後カンジェルマン宮殿に潜入したポタリアと再会するが、彼を狙った銃撃を受けてしまい命を落とした。
本編に登場した数少ない名有り女性キャラの一人。
予告
誰かが始めねば内容が充実せぬとするなら、
先鞭をつける無謀な先駆者となろう。
追記の果てにしか修正が来ないものなら、
己の血のたぎりに身を任せよう。
それぞれの知識を担いヲタク達が昂然と顔を上げる。
次回、『編集』。
立てられた項目は秀逸となるか、すぐ消えるか。
- 項目の最後にむせた -- 名無しさん (2013-10-02 08:17:10)
- エイジ「……アッセンブルEX-11」」 -- 名無しさん (2014-04-19 11:32:49)
- ↑スパロボ64の部隊名ネタだな 監督つながりで意外なところで名前が -- 名無しさん (2022-03-08 11:13:19)
最終更新:2025年04月02日 11:31