海苔弁当

登録日:2011/12/20 Tue 21:45:57
更新日:2024/05/19 Sun 13:45:12
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海苔弁当とは、米飯に海苔を乗せた弁当である。略して海苔弁と呼ばれる。
現在は、海苔の下におかか(鰹節)か昆布の佃煮が入るのが一般的。

江戸時代の中期に板海苔が開発されるとほぼ同時に発生したとされる。
当時はかつぶし弁当と呼称されていた。
昭和期には、醤油を塗った海苔とご飯を交互に挟んだ「海苔だんだん」と呼ばれる弁当があった。
まだお母さんにお弁当を作って貰ってる人、「海苔だんだん作って」と頼んでみよう。多分知ってる。

惣菜弁当としての普及には、やはり弁当販売チェーンのほっかほっか亭(現在は多くがほっともっとに分裂)の存在を無視出来ない。てか、元祖はほか弁。

ほか弁は創業時からこののり弁当を作っており、
現在まで続く「白身フライ」「磯辺揚げ」の具材は、ほか弁が最初に乗せたものであり、現在に至るまでこの2つは欠かされていない。
特に、磯辺揚げはわざわざちくわに衣をつけて揚げるところも多く、手間暇かけて作られている(白身フライはたいてい冷凍)。


■主な具材

◆白身フライ
定番1。無ければ海苔弁当は名乗れない。
備え付けのソースをかけたら、ご飯にまで染みて美味しい。

◆磯辺揚げ
定番2。これも無ければry。
ちくわを揚げたもの。たまにカレー味だったり。
ビールを使って衣を揚げると油っぽさが無くなるらしい。

タルタルソース
白身フライにも磯辺揚げにも合う最高のソース。付けると少し高くなるが、それでも付けたくなる。
海苔弁にタルタルソースを付ける発明をした人は、ノーベル賞を総舐めしていいと思う。

◆その他揚げ物
唐揚げコロッケなど。やはり海苔弁には揚げ物が合う。
が、上記の二大定番と違い、なくても海苔弁当は名乗れる。

きんぴらごぼう
付け合わせ筆頭。濃く辛く味付けされたごぼうやニンジンが海苔ご飯に最高に合う。

また、こののり弁当は定番である故に、出来上がりも速い。
お腹が空いてたまらないそこのあなた、一刻も早くお腹に何か入れたいあなた、今すぐ弁当屋でのり弁当を注文しよう。
空きっ腹に優しく広がる海苔、ご飯、おかか(昆布)、揚げ物のコラボは、きっとあなたを天国に連れて行ってくれるであろう。


■主なのり弁

◆ほっともっと
多分ここでのり弁を「とりあえず」的に頼んでいる人も多いだろう。
竹輪の天ぷら・白身魚フライ・きんぴらごぼうと基本を押さえた具材、
鰹節にごまも入った海苔の下のおかか…。
ほっともっとに於ける「原点にして頂点」。

◆オリジン弁当
イオングループの弁当店チェーン。
のり弁に関しては恐らくほっともっとと正面から張り合える唯一のチェーンだと、編集者は思っている。
海苔の下のおかかは「鰹節に醤油をかけただけ」だが、その究極のシンプルさが却ってのり弁の魅力を引き立てる。甘くないのがいいのだ。
できれば作り置きを買うのでなく、カウンターで注文をすることを勧めたい。揚げたての竹輪の磯辺揚げと白身フライ、それにタルタルソースをかけた際の破壊力は筆舌に尽くしがたい。

食戟のソーマ における海苔弁当について……

幸平創真が強敵・アリスに対抗するために作り上げた弁当。
ランジチャーという特殊な弁当箱を使っているため、半日は温かさが保てる。

磯部揚げの衣はビールを使って揚げており、衣が見事に軽くふんわりと揚がっている。
きんぴらごぼうもマヨネーズバルサミコ酢を加えコクを深めており、歴戦の審査員から高評価を得た。
タラのフライは『マグロ節』と『利尻昆布』を使って出汁を引いている。

そして極めつけは、『粒状の海苔』(アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムによって海苔の旨味を抽出し、球場形成した)。
ご飯の中にはマグロ節で作った佃煮も隠しており、海苔との触感の変化を楽しめる。
そして最後に、弁当の容器の裏に葛餡を仕込んでいる。マグロ節と利尻昆布を通常の三倍量つっこんでおり、それをホカホカご飯に掛けることで格別の旨味となる。


……ここまで行くと弁当の皮をかぶった一品料理である。




追記・修正は、海苔弁の海苔を剥がして食べる方がお願いします。

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最終更新:2024年05月19日 13:45