ビットリオ・カタルディ

登録日:2012/06/25 Mon 18:48:18
更新日:2025/02/04 Tue 21:33:56
所要時間:約 5 分で読めます






現代人、ってよぉ──足りないらしい。

色々と足りないッつーんだよ…な。
いや、栄養とか運動とか、そーゆーんじゃなくて、
原始人とかと比べると、とにかくその、セーカツつーの?ニチジョーつーの?
そーいったモンの中に、とにかく足りないらしいんだよな…

そう──生命、生きているって感覚が足りねーって説があるらしい。

いやマジで、ホントに、掛け値無しのマジな話で。



ビットリオ・カタルディは、ジョジョの奇妙な冒険の外伝小説恥知らずのパープルヘイズの登場人物。年齢は16歳。

【概要】

今作の敵である麻薬チームの一員。
痩せこけた頬に大きな目、そして全体に多数の傷痕のある顔をしている。この傷痕は自分でつけている傷で、未だに瘡蓋に覆われた傷が沢山ある。
また、その表情には生気が欠落しており、瞳の焦点も合っていない。

目先の苛立ちのみに固執する、後先というものを全く考えようとしない性格で、その思考には計画性も先見性も何もない。
その性格は、かなりの実力者であるサーレー「こんな奴が、これで本当に麻薬チームの一員なのか」と逆に恐怖を抱くほど。

後述の能力もあってか、はたまたその逆か、自傷行為には一切の躊躇が、それこそ即死しかねない傷であってもない。
一方で根は純真な青年のような性格であり他のメンバー同様仲間想い。己を顧みず仲間を思って全力で行動する。
リーダーのヴラディミール・コカキが死んだ事を知った時は本気で嘆いていた。仲間の死を大きく捉えず前に進んでいった暗殺チームとは対照的である。

カンノーロ・ムーロロの情報によれば、アンジェリカ・アッタナシオ程ではないにしろ麻薬中毒に陥っているらしく、若干影響されている可能性がある。
とはいえ、ムーロロによれば『まだ救いようがある』ようで、
危険人物故に論外のマッシモ・ヴォルペや不治の病故に先がないアンジェリカと違って勧誘する事で助けようとしていた。

【スタンド】

『ドリー・ダガー』
破壊力-A
スピード-A
射程距離-C
持続力-A
精密動作性-B
成長性-C

【能力】

本体が使用する短剣と一体化したスタンド。ナポレオン時代の古い短剣に取り憑き、実体化している。
自分が受けたダメージの七割を、その刀身に映り込んだものに転移させる(三割は自分が食らう)。
ダメージは自傷による物でも第三者による物でも何でもよく、ウィルス感染でも有効である。
映り込んだ物はビットリオが喰らうだけの衝撃が同じ比率で転移する為、
例えば自分に喉笛を掻き切るという大きな傷を付けた場合、ダイヤモンドのような硬質の物でも、ゴムのように柔らかい物でも真っ二つに切れてしまう。
必ず自分も傷つき、スタンド本体にも攻めの能力が薄いという代償に似合った、恐ろしい能力である。

ただし、ムーロロのスタンド『オール・アロング・ウォッチタワー』は能力の影響を53分の1に軽減するため、30%対1.3%というダメージ差になり、完全な天敵である。
ムーロロでないにしても群体型スタンドには反射が分散されてしまう為相性が悪い。

「自分は悪くない、責任転嫁したいという想いが生み出したスタンド」とのこと。

【劇中の活躍】

麻薬チームの討伐の任務を受けたサーレーを、アンジェリカと共に返り討ちにする。
そしてフーゴ達が自分達の討伐に向かったと知ると自信満々に迎撃すればいいと発言するも、
フーゴの能力から自分の方が向いているとしてコカキが向かった為、マッシモ達と共に留守番する事に。
そしてコカキが倒された事を知ると、彼が嘗て言っていた「シチリアにあるナチスが研究していた石仮面」を使い復讐する事を目論む。(仮面の詳細は知らず、「不死を与えるものだ」ということだけ把握していた)

アンジェリカがその能力でフーゴ達が乗っていたヘリコプターを墜落させた間に、自身もマッシモの指示で一人回収に向かう。
そしてドゥオモの最深部のブロック塀に隠された石仮面を発掘するも、ひそかに生き延びていたムーロロに奪われ、破壊されてしまう。

怒りのあまり『ドリー・ダガー』で攻撃するが、『ダメージの内の三割が残る』能力に『能力の影響を五十三分の一に分散する』能力では絶望的に相性が悪く、
追い込まれ、ムーロロに「友達になろう」「自分と同じ様にジョルノの為にこの才能を使ってみる気はないか?」と言われるが、拒絶。
全身を傷付ける事でムーロロに飽和攻撃をしかけ、唇から流れる血──ダメージを与えたことを確認した瞬間絶命した。

……全身を表情筋さえ断ち切れるまで傷まみれにした成果は、海水でズブ濡れのハンカチでも拭き取れる程度の流血だった。
それでも最期まで仲間を想い、仲間の為に文字通り身を削った彼に敬意を表したのか、ムーロロは彼の死体に一礼した。




作中では失敗に終わった石仮面の回収だが、もし成功していれば自傷で相手を負傷させ自分は吸血鬼の力で再生するという小指が赤い糸で結ばれたような相性抜群の強敵が生まれていたであろう。でも太陽で自滅する未来もありありと見える




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最終更新:2025年02月04日 21:33