METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER

登録日:2011/11/16 Wed 09:50:31
更新日:2021/06/08 Tue 01:53:38
所要時間:約 7 分で読めます






第二次世界大戦終結後
世界は東西に二分された


冷戦と呼ばれる時代の幕開けである



METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER』とは、2004年12月16日に発売されたPS2用ゲームソフト。
メタルギアソリッドシリーズの3作目。


概要

これまでは2000年代以降の近未来を描いて来たメタルギアシリーズだが、今回の舞台は冷戦ただ中の1964年。
METAL GEAR』での「アウターヘブン蜂起」よりも遥か以前、メタルギアシリーズの時系列では最も古く「全ての始まり」を描いている作品である。
主人公はこれまで主役を務めてきたソリッド・スネークではなく、彼と瓜二つの顔とコードネームを持つネイキッド・スネーク

テーマは「SCENE」。つまり時代。
冷戦、核、キューバ危機等を題材として描いている。

シナリオ、ゲームシステム、キャラクターともに非常に完成度が高く、一周あたりのプレイ時間も程々で気が向いた時に「久しぶりに最後までやってみよう」というプレイにも向く。
また、難易度による救済措置やメイン画面とサバイバルビュアーが切り替える形で操作性が煩雑ではない事や、
これまでよりも尤も過去の話で、大元のストーリーはシンプルな事からシリーズを始める人にも話の内容がわかりやすいという長所もある。
その為か数あるメタルギアシリーズの中でも最高傑作の呼び声も高い、というかパッケージの裏にでかでかと「シリーズ最高傑作!」って書いてある。

後に、同ハードで完全版である『サブシスタンス』、PS3PSVitaで『リマスター版』、3DSでリメイクがそれぞれ発売されているので、今からプレイしたいのならそのどれかを購入するとよいだろう。
ただし、後述する「猿蛇合戦」はPS2版の『無印』『サブシスタンス』でしかプレイできないので注意。


ゲームシステム

前作の基本的なMGSシステム以外に、スタミナや治療、カムフラージュなどの概念、そしてMGSの代名詞の一つでもあるCQCを導入している。


  • 新アクション
基本アクションは前作でほとんど完成されているので、それらを発展させたアクションが多い。

○CQC
Close Quarters Combat、近接戦闘術。
これまでのシリーズでも敵兵の背後に近寄ってから投げや首絞めができたが、
今作ではより自由度が増し、直投げ以外にも拘束状態から投げたり、相手を尋問する、敵兵を盾にしながら片手で銃を使えるなどの幅広いアクションが行える。

○ストーキング
忍び足。某伝説の英雄は出来ないそうな。
本作では通常の移動でも足音がするようになっており、通常の走り・歩きで敵に接近すると気づかれてしまう。
だが、このストーキングなら足音で気づかれることはない。地面に設置されたトラップに近づいても発見できる。
ただし、移動速度は遅く、これで移動している間はスタミナの消費が通常よりも大きい点に注意。

○エルード片手撃ち
エルードした状態でハンドガン等の片手持ちの銃を使用する。
しかし、有効な状況がほぼ無いに等しいため、新アクションであるにも関らず死にアクション扱いされることが多い…気がする。


  • サバイバルビュアー
いわゆるポーズメニュー。
マップの確認やオプション設定もここで行える。

○スタミナ
スタミナが減ると視界がぼやけたり、銃を構えると震えたりする。
また、残量がグリップゲージとO2ゲージになる。
回復する手段は↓

○食事
所持している食糧を食べてスタミナを回復する。
ビュアー内メニューのフードで行う。
→食糧についての詳細はこちら

○治療
高いところから飛び降りると骨折、炎に接触すると火傷、毒物を食べると毒といった具合にダメージだけでなく負傷したり病気になったりする。
重傷を負っている状態だとライフの最大値が減少してしまうので早めに治療することが重要。
ビュアー内メニューのキュアーで治療用アイテムを使うことで治せる。

カムフラージュ
顔のペイントと、迷彩服を替えることができ、地形に合わせたコーディネートをすることで敵から見つかりにくくなる。
また一部には敵から警戒されずに行動できるものもある。
中には紳士服とかネタとしか思えないのもあるけど。


  • その他追加・仕様変更された要素
○ローリング
前作では階段で使うと上り下り共に転倒してしまうという情けない性能だったローリングだが…
本作では階段でも転倒しなくなった。それどころか△ボタンで登れる段差も飛び越えることが可能。

○サプレッサー
特定の武器のみ装着可能で装着中は発砲音を抑えられるサプレッサーだが、本作では消耗品になった。
これにより、前作までは装着後の取り外しは出来なかったが本作では着脱が自由になっている。
予備のサプレッサーも入手可能だが、一部の敵しか持っていない。しかも大抵はホールドアップさせて限界まで強奪しないと出さないことが多い。

○倉庫破壊
一部のエリアには食糧庫・武器庫といった倉庫がある。
これらは設置武器のTNTを使用することで倉庫を破壊可能。
武器庫を破壊すれば、発見され攻撃を受けても敵の携行火器(主にAK-47)がすぐ弾切れを起こし、貧弱なハンドガンに持ち替えるようになる。
食糧庫を破壊すれば、敵兵が空腹で弱り、ローリングを一発ブチ当てるだけで気絶するようになる。
また、この状態だと落ちている食糧を発見すると拾い食いするようにもなる。これを利用した毒殺も可能。
敵兵も随分…食ってないな…とかひもじい…といった弱気なセリフを呟きながら巡回を続けるので一見の価値あり。

○バッテリー
電子機器が全てバッテリー消費式になった。
このバッテリーが空になると全ての電子機器が使用不能になってしまう。
消費したバッテリーは電子機器を装備から外した状態で動き回ると回復していく。
これは発電に生体電流を使用しているため。スタミナが多いほど、動きが激しいほど回復が早まる。
一部の敵が予備バッテリーを持っており、それを入手するとバッテリーの寿命が延びる。

○ソリトンレーダーの廃止
冷戦時代なのでソリトンレーダーはなく、レーダーはソナーや動体探知機などになった。
しかし常時使用ではなく使用した瞬間しか表示されず、音が鳴るので敵を引き寄せてしまい、さらに動物にも反応してしまう困りもの。
あくまで保険程度と考え目視に努めた方がいい。
プレイスタイルと難易度によっては、むしろ完全にいらない子になる。



ストーリー


いいか 君の任務はソ連国内の山中
ツェリノヤルスクに単独潜入

ソコロフの安全を確保
西側へ奪還する事だ

残された時間はわずかだ

バーチャスミッション

キューバ危機の全面核戦争の危機を、アメリカとソ連は必死の交渉の末に回避した。
しかしその際、ソ連からアメリカへ亡命していたソコロフという科学者を、ソ連へ返送するという密約があった。
ソコロフはロケット開発の第一人者であり、ロケット技術は軍事兵器開発に応用できるものである。
ソコロフはソ連の最新兵器開発に従事していた。
CIAはソコロフの奪還を計画。新設された特殊隠密部隊FOXを送った。


今から…バーチャスミッションを開始する。


登場人物


主人公、後のBIGBOSSである。FOX設立を賭け、任務に挑む。
無線などではけっこうユーモラスで、食欲旺盛。
足が折れてるにも関わらず、何事もなく走るタフガイ。

  • トム少佐

FOXの司令官。スネークを無線でサポートする。周波数は140.85
アフタヌーンティーや007など英国についてうるさい。ライコフマスクを装備して無線すると……

  • パラメディック

FOXのサポートメンバー。セーブと、医療関係や動植物についてサポートする。周波数は145.73
B級映画が大好き。『やかましい、やぶ医者』


スネークの師匠。長い間姿を消していたが、スネークを無線でサポートする。周波数は141.80
スネークと共にCQCを編み出し、大戦中にも大いに活躍した特殊部隊の母。

  • ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフ

ロケット開発技師、ソ連の秘密設計局OKB-754の局長。亡命を申し出ている。





追記・修正はHALO降下を無事に成功させた方がお願いします。













デッ、デッ、デッ、デッデーン


Snake Eater…






スネークイーター作戦

ザ・ボスが小型核砲弾を持ってソ連へ亡命、ソコロフは奪還できずバーチャスミッションは失敗に終わる。
さらにソ連の兵器開発局に核が撃ちこまれ、再び米ソ間の全面核戦争の危機が迫っていた。
アメリカ政府は潔白の証明を求められ、スネークは再びソ連へと送られた。

任務は、最愛の人ザ・ボスを殺すこと。


これより…スネークイーター作戦を開始する。

登場人物

スネークと協力者たち

  • ネイキッド・スネーク
突如としてザ・ボスに裏切られ、急な事態に訳も分からぬまま重症を負わされた挙句、
米軍上層部からは勝手に「ザ・ボスの亡命を助けた売国奴」の汚名を着せられる始末。
汚名を返上するため、そして全面核戦争寸前の一触即発の事態を阻止するため、まだ傷も癒えぬ身体に鞭打ちソ連へと向かう。
それが例え、最も敬愛したボスを自らの手で殺さなければならない非情な任務だと分かっていても……

  • トム少佐→ゼロ少佐
スネークと同じく、今度こそ任務の成功を誓う。
ちなみに、名前を元にした映画を勘違いしていて、呼び名をゼロに戻した。
無線の周波数はバーチャスミッションと変わらず。
なるほど、一から仕切り直しというわけだな。
いや、ゼロからのリトライだよ。

  • パラメディック
バーチャスミッションに参加していた彼女もまた責任を問われ、今回の作戦が失敗すれば医師免許剥奪という危機に。
本来ならばまだ病院で寝たきりのスネークの安否を心配しつつもサポートを行う。

  • シギント

FOXのサポートメンバー。武器装備、最新テクノロジーの専門家。
いや、それは間違いだ。
…?
俺は武器装備、最新テクノロジーについて特別にスゴイ専門家だ。
自分のことを棚に上げてFOXを「変人集団」と罵ったりするくらいには少々癖の強い性格だが、
スネークが提示する情報にもスラリと対応して会話を続けるなど、その分任意無線での兵器解説においては有能である。
ただし、基本的にストーリーの本筋に関わってこない上に、無線を飛ばしてアドバイスを貰うか否かはプレイヤー次第なので、やろうと思えばラスボス戦で初めましての無線が聞ける。

CV:渡辺美佐

KGB所属の元NSA暗号解読員。ヴォルギン大佐の元に潜伏しているスパイ。
スネークを手引きし、途中から無線でヒントをくれるようになる。周波数は142.52


ヴォルギン陣営


政権転覆を狙うブレジネフ派のGRUの大佐。電撃を操る。

  • オセロット
CV:山崎たくみ

後のリボルバー・オセロット。GRUのエリート部隊、山猫部隊の隊長。
射撃の才があるが、若さ故の過信が見られる。

  • ザ・ボス
ソ連に亡命したスネークの師。なぜ、彼女はアメリカを捨て、スネークを捨てたのか……
かつての仲間、コブラ部隊と共に立ちはだかる。

コブラ部隊

MGSシリーズお馴染み、超人的な異能を用いて戦うボスたち。
  • 蜂兵士 ザ・ペイン
CV:江川央生

コブラ部隊の隊員。蜂を操る。ペーイーーーン!
コードネームは「至高の痛み」

  • 蟻蜘蛛兵士 ザ・フィアー
CV:田中和実

コブラ部隊の隊員。常人より間接が多く、木々を飛び回りながらボウガンや罠を扱う。フィアーーー!
コードネームは「至純の恐怖」

  • 老齢狙撃兵士 ジ・エンド
CV:阪脩

既に100歳を越える、狙撃技術構築の祖と言われる兵士。ジ・エンド!
コードネームは「真実の終焉」

  • 火焔兵士 ザ・フューリー
CV:平野正人

宇宙服で飛行し、火炎放射器を扱う。フューリー!
コードネームは「無限の憤怒」

  • 霊媒兵士 ザ・ソロー
CV:堀之紀

霊媒能力を持つ兵士。
コードネームは「深淵なる悲哀」。既に死去しているらしいが……


その他の人物

  • イワン・ライデノヴィッチ・ライコフ
CV:堀内賢雄

GRUの少佐でヴォルギンの情夫。
彼の姿で潜入するシーンがあるが、ヴォルギンの寵愛をいいことに好き勝手してるらしく、どんな奇行をしても敵兵に怪しまれない。
雷電にそっくりな顔と声をしている。関係は不明だが、「ライデノヴィッチ」は「ライデンの息子」という意味らしい。

  • アレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニン
CV:青野武

ソコロフと並ぶ兵器開発者で、グラーニン設計局局長だが、実権をヴォルギンに奪われておりお飾り。
ソコロフの設計した「シャゴホッド」に対抗して 二足歩行戦車 の設計をするが、競合に敗れてふてくされ飲んだくれていた。
設計局に侵入し接触してきたスネークに協力をするも、その所為で……



その他

テーマ曲は『Snake Eater』。歌手はCynthia Harrell。名曲と名高く、OPムービーとは違うがPVつきでカラオケでも配信されている。
また予約特典CDには和田アキ子が歌う日本語版が収録されている。英語版と詞の内容はかなり異なるがこちらも好評。
ED曲は『Way To Fall』。歌手はstarsailor。

ゲストとして登場する『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでも『Snake Eater』がスネークのステージのテーマとして採用されている。
スマブラSP』では新アレンジとしてかなりアップテンポに、オマージュ元のひとつでもある007のテーマを意識した曲調となっており、良アレンジと評価されている。


また、いくつかのコラボレーションがある。
  • カロリーメイト:ゲーム中で食べられる。
  • サルゲッチュシリーズ:一部のバージョンでミニゲームがある。後述。
  • ケロタン:コナミのおもちゃキャラクター。ゲーム中に出てくる人形を全て撃つとクリア後の称号が「ケロタン」になり次の周からステルス迷彩が使用できる。
  • 実在アイドルのポスター
etc

ちなみに即席ラーメンは元は日清食品とコラボする予定だったが、結局なしになったらしい。


条件を満たすと「ガイサベージ」という本編とは関係のないアクションゲームがプレイできる。敵を倒すと内臓が飛び散るなど画面がほぼ白黒ながら非常にグロテスクな内容。


ゲーム内と現実との時間が一部リンクしており、長時間プレイすると食料が腐ったり、敵が寿命で死んだりする。
PS2の内部時計を元にしている為、放置しても腐ったり死んだりする。
毎日〜二、三日おきにプレイする分にはさほど気にならないが、週一程度しかプレイできない方はご注意を。











よし、とびっきりの美女…とまではいかないが、救出任務だ。
誰を?
猿だ。
…なんだって?
猿だ。だが、ただの猿ではない!
…サル?

君の任務はジャングル内へ逃げ込んだピポサルを捕まえることだ。
ピポサル?


猿蛇合戦

PS2版(サブシスタンス含む)のみに収録されている短編。前述の通り、HDエディションではプレイできないので注意!
サルゲッチュシリーズとのコラボレーションで、スネークを使ってピポサルをゲッチュ!する。


CV:大塚明夫

『MGS3』の無線画面とネイキッドのCGを流用しているので一見分かりづらいが、
『MG』〜『MGS2』に登場したご存知我らが伝説の傭兵ソリッドその人である。

今回は珍しく長期休暇をとっていたところ夜中の2時に叩き起こされ、サルゲッチュに向かわされるハメに……。
ギャグ作品故か明らかにいつもよりもやる気がなく、

もうメタルギア破壊はゴメンだ
どこかの偉いさんや中年オヤジの救出なんかもゴメンだ
とびっきりの美女の救出なら引き受けてもいい
ステルスミッションなんて今どき珍しくもない、それにこれはむしろサルつかまえアクションなんじゃないか?
サムやゲイブに任せたらどうだ?*1
サルゲッチュは嫌いじゃない、欲を言えばパンツゲッチュ*2のほうがいいんだが…
とメタセリフをまくしたてる。

だが、いざ任務が始まると、
3!2!1!スタートぉ!
ゲッチュ!!ゲッチュ!!ゲッチュゥ!!!
おーわりぃっ!やったぁ!
…と超ノリノリであった。あの大塚ボイスで。

  • ロイ・キャンベル
CV:青野武

ご存知我らが大佐。今回はAIではなくしっかりご本人の様子。
スネークにサルゲッチュを依頼するが、時間軸は不明。スネークの文句を今まで以上にスルーする鬼。
サルゲッチュシリーズのハカセとはハイスクール時代の同期という極めてどうでもいい秘密が明かされた。
加えて、ハカセはオタコンの友人で、これまでに登場したトンデモ装備は全てハカセの協力があって完成した代物であるというある意味で恐ろしい事実も判明した。





追記・修正はビッグボスの称号を授かった人にお願いします。

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最終更新:2021年06月08日 01:53

*1 サムはスプリンターセルシリーズのサム・フィッシャー、ゲイブはサイフォンフィルターのガブリエル”ゲイブ”・ローガンとどちらもメタルギアと同じステルスアクションゲームの主人公である。

*2 パンツゲッチュとは2001年に発売されたPS2ソフト「ピポサル2001」のこと。決して性欲を持て余すとかそう言うのでは無い……筈。