破神エンデ・ニル

登録日:2018/03/25 Sun 14:34:19
更新日:2024/04/30 Tue 08:22:02
所要時間:約 24 分で読めます







注意!
この項目はゲーム『星のカービィ スターアライズ』の重大なネタバレしかありません
未クリアの方はただちにブラウザバックを強く推奨します!













































破神エンデ・ニルとは、ゲーム『星のカービィ スターアライズ』の最終ボス。

◆概要



本作の事件の発端となった男、魔神官ハイネスらがと信じ信仰した存在。
あくまでも本物の神ではなく、謎に包まれた超越したナニか。
目覚めさせた者の性質に染まる能力を持ち、慈悲を下すという。


ハイネスは滅びゆく国と国民を案じ「平和な国に導いて欲しい」と器に祈りを捧げていたが、かつて魔力を司る彼の一族を裏切り、封印して銀河の彼方へと追いやった上に、歴史から存在を抹消しようとした、かつては友と呼び共に繁栄していた者達への「復讐心」をジャマハートに増幅されてしまう。

やがて国や国民を蔑ろにするようになり、復讐のみを目的となったハイネスは、己ら一族の復権と、新たな歴史と時代を始めるために破神として蘇らせることを決める。

「神降衛星エンデ」にて儀式を開始し、器を封じている心のヤリを抜いたのは良かったものの、儀式自体が不完全であったために失敗。
本作冒頭で描かれたように、宇宙中に良い心と悪い心「ジャマハート」が撒き散らされる失態を招いてしまう。

それでも三魔官らの働きもあってジャマハートのみを一つに収束し、いよいよ誕生寸前まで近付くが、まだ器を満たすエネルギーが足りなかった。
折しもタイミング悪くカービィが乗り込み、儀式の邪魔をされるものの、ハイネスは最後の足掻きとして強大な魔力を持つ三魔官と自分自身を生贄に捧げることで器を闇で満たした。


こうして濃縮された闇の心のパワーが物質のように具現化し破神エンデ・ニルが誕生した。
そこに明確な意志はなく、ただ破壊の衝動を振りかざすだけの存在。

闇を暴走させ、宇宙へと飛び立つニルを追うため、崩落する神降衛星の中でカービィ達もフレンズスターで飛び立とうとする。
と、そこへ先の儀式で失われた筈の善なる心のヤリが収束し、フレンズスターが伝説の秘宝「ティンクルスターアライズ」に昇華。



荒ぶる神に対抗する力を得たカービィとフレンズ達は、星のカービィ史上最大の危機に立ち向かうこととなる……

戦闘BGMは『組曲:星羅征く旅人』
その名の通り、全体で1曲扱いではあるが形態に合わせてそれぞれの楽曲を順番に流したものとなっている。
また各楽章ごとに副題が付けられている。

何気にカービィシリーズにおいて今までいそうでいなかった魔王や邪神のラスボスでもある。

◆戦闘の流れ


◇第1形態(魔神) 第一楽章:星砕きの戯れ


さぁ ()()がれよ 破壊(はかい)せし(かみ)

星砕(ほしくだ)(あい)(めっ)せよ


さぁ ()(あい)(つつ)め (おの)(のぞ)むまま 蹂躙(じゅうりん)

星々(ほしぼし)(めぐ)り 崩星(ほうせい)(かなで)

彼方楽園(かなた らくえん)終焉(しゅうえん)を… 永遠(とわ)


何処とも知れぬ星の海上に浮かぶ、鏡のような地面を持つ広大な浮島。
そこに降り立ったエンデ・ニルは闇を膨張させ、遂に実体化。
現れたのはハート型の仮面の顔を持ち、2本の角を生やした黒き巨人の姿であった。
エヴァに出てきた第3使徒サキエルに似てなくもない。

星のカービィシリーズ史上、最も人に近い形態を有するラスボス。
他のラスボス達の多くが2頭身で、脚の無いデザインも珍しくなかっただけに、その異質すぎる姿がカービィの世界観でも特に際立つ。
正直ゼルダの伝説とゲーム間違えてるんじゃないか?と言いたくなる外見である。
筋骨隆々な見た目通り剛腕を使った攻撃を得意とし、カービィ要素が欠片もないその様子から驚愕を受けた人も多いはず。
身長は推定カービィの40倍~50倍ほどで、星の夢程ではないがかなりの巨体。おそらく戦艦ハルバードに匹敵するサイズである。

戦闘曲は三魔官のテーマでもあった『Prayer song to God』のアレンジ。
独特なメロディーラインはそのままに、ラストバトルらしい壮大なオーケストラ調に変わっている。


エンデ・ニルとティンクルスターアライズの戦闘はゲーム中唯一の3Dアクションに切り替わる。
いきなり自由に前後左右を動けるので、初見時は戸惑いがち。
こちらのメインウェポンは通常弾の「ティンクルコメット」と、溜めて発射する「ティンクルスター」の2種類。
なお、上記の技には距離減衰があるようで遠くから撃つより近くで撃っていた方が素早く倒すことが出来る。タイムアタックに挑むなら頭に叩き込んでおこう。
L/Rボタンでは緊急回避の「ティンクルン」が使える。慣れないうちは積極的に使って回避しよう。ZL/ZRボタンではダメ。(ZLがジャンプ、ZRがコメットになる。ZR中心で戦えばRスティックの照準合わせが楽になるがRスティック自体使わなくても自動ロックオンしてくれるのであまり需要はない。)

また、何故かポーズ画面には載っていないがジャンプは二段ジャンプまで可能。
フレンズスターと違って飛行は出来ず、二段ジャンプを知っていないとティンクルン無しでは回避不能な攻撃が存在するため、必ず頭に入れておくこと。(一応、ラストバトルでミスするとTipsに二段ジャンプの事が表示される。)


エンデ・ニルのHPは他のボスと違って段階式であり、体表に現れる弱点の目玉を一つ破壊するたびに減らせる仕組みとなる。
弱点は胸部→右肩→左肩→背中→額の順に出現し、それ以外の部位を狙っても全く効果がない。
目玉があの暗黒の支配者に酷似している。

一つ壊すたびにエンデ・ニルは行動パターンを変化させ、徐々に攻撃が激しくなる。

  • 破殴拳
初期状態からの技。開幕の挨拶代わりにも行う。
左右の拳を地面に叩きつけ、3方向に走る衝撃波を撃ち出す。
衝撃波は全てカービィをホーミングしてくる。
少し距離を取って左右どちらかに移動し続けていれば当たらない。

  • 破踏襲
1つ目の弱点破壊後に解禁。
その場でジャンプし、着地時に輪っか状に広がる衝撃波を出す。
通常は2回だが、2つ目の弱点破壊後は3回まで行う。


上記の攻撃は弱点を3つ破壊すると行わなくなり、以下のものに切り替わる。


  • 破双斬
  • 孤独のメラーガ/ブリザ/バリッカ
3つ目の弱点破壊後に解禁。
両腕を巨大な剣に変化させ、更に何らかの属性を纏う。鍔の形がマスタークラウンに似ている。
剣を叩きつけたり、切り払ったりする度に属性エネルギーの衝撃波(ブリザの場合は巨大氷柱)が前方に広がる他、両腕の剣を交差して斬り下ろすと×型の斬撃が飛来してくる(ホーミング有り)。
斬撃以外の攻撃はメラーガなら氷・水・風、ブリザなら火、バリッカなら水で、それぞれ相殺可能。
最初は各動作をそれぞれ単発で繰り出し、隙も大きいため、その間に弱点のある背中に楽々回り込める。
4つ目の弱点破壊後は1度に3連続で繰り出すようになり、この場合はコンボの3発目が必ず交差斬りで終了する。
これを2セット続けて行ってくるため、額に弱点が出る=正面に回る必要があるのもあって狙いづらい。



最後の弱点を破壊すると、剣を失ったエンデ・ニルが倒れ伏し、仮面の頭部が外れて首に謎の穴が出現。
うんともすんとも言わなくなるので、とりあえず近づいてみると体内へ吸い込まれ……



◇第2形態(体内) 第二楽章:胚子の器


おどろきの ニル本体が あらわれたっ!
何の感情も 持たない、闇のエネルギーで 作られた
物質のような そんざいから 今、何かが目ざめつつある。
その ねむりの中でニルは はじめて、心から思った…


目の前のてきを、めっせねば とっ!



吸い込まれた先、生々しい体内で待ち受けていたのは、複数の管に繋がれた不気味な形の殻。
心臓のように脈打つそれこそがエンデ・ニルの本体であった。
とても不穏なものが待ち受けることを予感させる、緊張の走る異様な戦いが幕を開ける。
(ちなみに登場時の場面では、実際にHD振動でニルの鼓動がリアルに伝わってくる。)

BGMは第1形態と同じくアレンジだが、全体的にやや抑えめの勢いで暗い曲調。
ニル体内の雰囲気となかなか合っており、殻の中に「何か」が潜んでいることを伺わせる静かな緊張感を含んでいる。

ステージはこれまでのカービィシリーズでも滅多に無い、生物の体内という有機的で生々しい空間。
また、ステージの床が64のファイナルスターに似ている。

体内の戦闘では、ティンクルスターアライズから降りて生身で戦う。
ニルの本体はその場から動かない。多少左右はするが。

  • ヒトリゴト
外殻の隙間から気持ち悪い音を立てる文字のような物体を複数射出する。
動きが多少異なったり、大きさの大小はあるが、殆どのパターンでキャラクターを追尾するのが特徴。
飲み込んでもコピー能力は得られず、逆にダメージを受けてしまうので素直に星型弾として吐き出すこと。
壊すことは可能だが、地味に耐久力があるので(特に大サイズ)、アカイナミダも合わさって事故被弾が多い。

  • アカイナミダ
ニルがダメージを受ける度にカウンターとして降らせる赤い液体。
赤色の涙、と言うとどこかで見た気がするが…。


背景には生贄に捧げられた三魔官とハイネスが取り込まれており、ニルへのダメージが蓄積するごとに一人ずつ解放され、同時に回復アイテムの食べ物も落としてくれる(ちなみに食べ物の種類は全員それぞれ固定*1)。
文字攻撃の挙動上、フレンズ達がやたらとダメージを受けやすい場面なのでありがたく頂こう。


体力をゼロにすると攻撃が一旦止み、繋がっていた管が全て切れ、4本のフックらしきものがニルの下に出現する「マユハガレ」が発動。
フレンズ達と一緒にぶら下がると、「ヒメイ」を上げながらニルの外殻が脱げ落ちるが、カービィ達はその全貌を見ることなく体内から放り出されてしまう……


ちなみに最後のギミックの都合か、第2形態に限りフレンズとお別れすることが出来ず、倒れても自然消滅しない。



◇第3形態(天使)  第三楽章:哀と渾天の翼


さぁ ()()つのだ 破壊(はかい)せし(かみ)

星喰(ほし く)らい (あい)(めっ)せよ


さぁ (あま)()ける(あい)よ 宇宙(そら)から()(やみ)審判(しんぱん)

(ほし)子等祈(こ ら いの)り (さけ)びの()(かなで)

(ゆめ)楽園(らくえん)終焉(しゅうえん)を… 永遠(とわ)



カービィ達は体外に放り出され、再びティンクルスターアライズでの戦いに戻る(ついでに三魔官とハイネスも一緒に放り出されるのが見える)。
外れた頭を戻したエンデ・ニルは両腕を翼に変化させ、巨大鳥を思わせる神々しい姿に変身、悲鳴ともつかない咆哮を上げて飛翔する。
自在に大空を舞う破神に、カービィ達は再び挑む。

胴体はそのままに足が消えて、一本の尾を生やした容姿に変化する。
翼の外見はゼロツーを思わせるだけでなく、羽がついた歴代ラスボスのパーツから構成された要素が多い。

BGMはオルガンとクワイヤ主体にチェンジ。
勇ましさのあった第1形態時と比較してここからが本番といった趣で、荘厳な雰囲気になっている。


第3形態では空中から攻撃を仕掛けて来るが、第1形態と同じくこちらは体表に現れる目玉の弱点を破壊すればよい。
出現位置も第1形態の時と一緒。
向こうが空を飛んでいるので狙いづらいが、胸部(1つ目)と背中(4つ目)に弱点が現れた時に限り、降下しての突進時にギリギリまで近づくと自機以外の時間がスローになり、ティンクルコメットの連射速度が上がり、ティンクルスターの溜め時間も短くなるので大ダメージを狙える。やっぱりゼルダの伝説じゃないか
空中にいるということでティンクルスターアライズの弾の距離減衰の影響はそこまで響かないと思われがちだが、実際はジャンプすることで距離が縮まるため少しだけ威力が上がる。トータルの威力はかなり変わるため覚えておこう。

今回はダメージを受けるごとに武器を出現させ、それらを駆使して攻撃を仕掛けて来る。
第1形態と違い、オミットされる行動は無い。


  • 堕天
自機狙いの突進攻撃。

  • 虹の弓
弱点を1つ破壊すると解禁。
2本の弓にそれぞれ炎と氷の矢(槍?)をつがえ、射出する。
矢は地面スレスレを飛び、一直線にカービィを狙ってくるだけなので、移動し続ければ簡単に避けられる。
通過した軌道上にはしばらく炎と氷柱が残る。
闇の剣士との戦いで使用した剣を思わせる名前である。

  • 愛の槍
弱点を2つ破壊すると解禁。
エンデ・ニルが空高く移動した後、大量の雷槍を召喚してカービィの上から落下させてくる。
この攻撃中のみ見下ろし視点となり攻撃ができなくなり、影を見ながらの回避に専念することになる。
これも移動し続ければ簡単。
ちなみに足場の淵近くで避けている場合、あまり見られないが足場外の海に槍がポチャることもある。
悪しき一族の長との決戦で使った、愛の杖を思わせる技名。

  • 憤怒の斧
弱点を3つ破壊すると解禁。
自身の頭上に巨大な斧を出現させ、腹に張り付けて飛行。
刃を地面に引っ掛けながら接近し、叩きつけて衝撃波を引き起こす。
とにかく後ろに下がり続ければまず衝撃波以外は届かない。滅多にないだろうが、うっかり足場の縁に追い詰められて回避困難…なんてことにならないように。
高速で接近しながら斧を振り回す姿は、嘗て悪しき女王従者に操られた、とある王の姿を連想させる。

  • 巨悪と執念の冠
弱点を4つ破壊すると解禁。
虚言の魔術師を狂わせた伝説のアイテムを思わせる形状の、ぼんやりと光る王冠を召喚。
複数本ものでかいビームで掃射を行う。
1回目はただのデモンストレーションで、その場から動かなければ一切当たらない。
2回目からはしっかり見て避けないと当たる。
特に、3回目の横から挟み込んでくるものは二段ジャンプかティンクルンでしか避けられない。



最後の弱点を破壊すると、空中でバランスを失ったエンデ・ニルが墜落。
頭部が外れ、カービィ達は再び体内へと突入することになる。




◇最終形態(本体) 第四楽章:生誕の希望


はるかぜとともに あらわれた、一人の
たびする わかものは、たくさんの 友だちと
出会い、わかれ、ついに ここまで たどりつく!
早く あいつを やっつけて、さぁ みんなで…


ゴハンを食べて、お昼ねタイムだっ!



外殻を捨て、真の姿を現したエンデ・ニルの本体。
まるで絵の具をかき混ぜたかのような紫色の混沌とした球状の姿を取るそれの、表面に浮かぶ顔はあまりにもカービィと似すぎていた。
銀河を守るため、そしてみんなでゴハンを食べて昼寝するため、カービィ最後の戦いが始まる。

BGMはオルガンのイントロから、なんとグリーングリーンズのロックアレンジという熱すぎる展開。
過去作のラスボスも同曲のフレーズを取り入れていたことはあるが、同曲のサビ追加前にあたるバージョンのメロディーを丸々ラスボス曲に組み込んだのは本作が初となる。
グリーングリーンズのパートを経た後は前形態までのサビ部分に移り変わり、その後またグリーングリーンズ部分へ戻る仕組みになっている。


ニルは頻繁に顔を蠢かせ、時折不気味に笑いながら、多彩な攻撃でカービィを翻弄してくる。


  • トモダチノワ
禍々しい色をした、所々途切れている円形の波を3回拡散する。
これ自体はその場回避でも簡単に避けられるのだが、フレンズが当たるとノイズに包まれ敵対化してしまう。
正気に戻すには一度倒して復活させるか、フレンズハートを投げ当てる必要がある。
フレンズの敵対化が長引くと、ニルは一旦画面奥に移動してしまい、敵対化したフレンズが全員ダウンする(または正気に戻る)まで戻ってこない。
AI操作のフレンズは大抵これに当たって敵対化してしまうため、ほぼ必ず対処することになる。
マルクマホロアにぶつけると何とも言えない気分になるぞ。

  • タノシイユメ
顔の中心が穴になり、そこから周囲に弾を連射する。
弾幕状で普通に避け辛い。この手の攻撃がザラな弾幕系シューティングと違いカービィの当たり判定はしっかり全身にあるため全てノーダメージで避ける方が無謀である。
連射ではなく一発ずつ撃ってくるパターンもあり、そちらの方がまだ簡単。しかし戦闘が長引いた時にしか使わない。
最近のカービィシリーズのボスの技としては珍しく、ガードしても体力を削られない。むしろ削られたらつらい

  • マンメンノエガオ
無邪気に笑いながら、ミラクルマターのごとく身体から複数のトゲを一斉に伸ばして突き刺す。通称コジマ電機
戦闘が長引くとトゲの位置を変えて2連続で行う。
突き刺したところにトゲは残らないが色つきの星は残り、これからコピー能力を得られる。

  • カケッコ
ソウル系ラスボス達の標準技とおそらく同系統の技。
画面内を無茶苦茶に跳ねまわり、奥で荒れ狂った末に、足場上で衝撃波をともなう圧し潰しを3回繰り出す。
最後は画面奥からの突進でフィニッシュ。
バウンドの仕方や圧し潰し、突進の位置はほぼ固定なので、見た目の派手さに惑わされないようにしたい。

  • イタダキマス
小さな分身を左右に2体生み出し、ブラックホールを生成させる。
吸引されると捕まり、連続ダメージを受けてしまう。

  • オオキナウタ
ニルの大技。ガード不能。
いつものダークマター族を思わせる目玉とヒレの姿に変身し、怒涛のビームラッシュを行う。
まずは画面左右に現れ、ターゲットに横軸を合わせてからのビームを2セット。
続いて画面右上か左上に現れ、地面を軽く薙ぎ払うような軌道のビームを2セット。
最後は画面中央に陣取り、ビームを360度回転させて薙ぎ払う。これを2回転させてくる。
中央でのビームは回転速度があまり早くなく、反撃のチャンスではあるが、深追いしてビームに追い付かれないように。

ちなみに、斜めから発射してくるのはネクロディアス、回転ビームはダークマターの攻撃に似ている。



また、ニルに直接フレンズハートを投げるとダメージを与えられる。
カービィに授けられたフレンズハートが、闇のエネルギーを封印した善の心であるからこそ、なのだろうか?



やっとの思いで撃破すると、苦しむニルが光線を乱射し……



◇本当の決着



ここまできたら まける きがしない!
ティンクルスターを はっしゃ して
星のカービィ さいごのてきを やっつけよう!!


再び体外へと放り出されるカービィ達。
遅れてニルの本体も飛び出し、外身の巨人体が消える中、ニルが飛び上がって最後の抵抗を仕掛けるのだった。


『トリプルデラックス』から恒例となった、最後の最後に待ち受ける一騎打ちパート。
ニルとティンクルスターアライズのビーム合戦にもつれ込むので、画面に表示される操作に従って敵のビームを押し切ろう。
失敗してもダメージを受けるだけで即死はしない。

1回目はAボタンだけを連打、2回目は左スティックのレバガチャ、3回目はランダムに切り替わるA、B、Y、Xボタンそれぞれを連打して対応する。
4回目は2回目と同じく左スティックだが、ここでニルのビームが極太と化し、どう頑張っても押し返すことができない。
だが、それでも諦めずに抗い続けるカービィが更に力を込め、ニルを上回る超極太ビームで逆転。
最後はA~Xボタンを全力で連打しまくることになる。



度重なるビームの撃ち合いにも完敗し、弱り果てたニル。
カービィの周囲には、これまでの冒険で絆を結んだ全てのフレンズ達のイメージが召喚され、ニルめがけて突撃する*2


正義も悪もない、ただ破壊するためだけに生まれた神。
そんなものは神様でもなんでもない。
手加減を捨てたカービィとフレンズ達の結束の前に、たった一人の破神が始めから敵う道理は無かったのである。


フレンズ達のエネルギーをもろに注ぎ込まれ、ニルの身体は遂に耐えきれなくなり、膨大な光を放出して大爆発。



かくして、宇宙最大の危機は回避されたのであった……


ちなみに最後のムービーはフレンズの有無で演出が少し変わる。
フレンズがいる場合、ニルを倒した時に連れていたキャラが登場するのでを3体連れていると感動シーンが一転して腹筋崩壊シーンに…


◆エンデ・ニルの謎

設定にこだわる熊崎信也がディレクターを務めて以降のカービィ作品において、エンデ・ニルは特に謎の多い存在である。
これまでの熊崎カービィシリーズだと、大抵の主要人物は裏モード(本作だと星の○○○○、The アルティメットチョイス)で一歩踏み込んだ設定が明かされていたのに対し、ニルに関してだけはまるで旧作からの不思議要素・ツッコミどころのようにノータッチなのである。*3
公式設定資料集に『謎と不思議を残した集大成キャラクターを目指しました』とあるあたり、真意はどうあれ*4ニルの正体が意図的にぼかされているのは間違いない。


それでも作中のテキストを照らし合わせれば…

一つは、ハイネスが持つ伝説の書の記述。
かつてエンデ・ニルの始祖は闇を生み出し続けていたが、4人の勇者達が4本の心のヤリで封印した、とされている。
普通に考えれば、その時に封印されたものをハイネスが見つけ、復活させたとみていいのだろうが、当時封印されたのは「始祖」で、現在のニルとイコールに結び付けるには矛盾が生じる。
だが、伝説の書ではニルについてその事しか書かれていないらしく、それ以上の事は一切不明となっている。
心のヤリについては、勇者たちの強い絆という説があるが、その絆=フレンズハートだとすると、勇者たちはニルを友達にしようとしたのだろうか?
なぜジャマハートとともにフレンズハートが落ちてきたかも気になるが、ハイネスが再びニルを目覚めさせようとした際に、万が一暴走したときのためにヤリで封印しようとしたと考えれなくもないが、ならば、どうして回収しようとしないのかという疑問が残る。

もう一つは、ダークマター族との関連性。
ハイネスの一族は闇の物質を祀っていたといい、エンデ・ニル誕生のために彼が注ぎ込んだのも、負の感情をもとにした闇のエネルギーである。
何より、ニル最終形態が時折見せる表情がゼロツーに似ていて、しかもダークマターと限りなく似た姿を表したことを考えると、ここまで提示されて流石に一切関係が無いとは言いきれない。少なくともダークマターに類似してるから断定してくれてもいい気がするのだが公式よ

名前は「Ende(独:終わり)+Nil(英:無)」からだが、『縁』『似る』とも関係があるのかもしれない。


他にもまだまだあるが、やはり一番の謎は、外殻を捨てたニルの顔がカービィと酷似していたこと。
この点はゲーム内で一切言及されていないため、特に想像の余地が制限されていない。
しかし、ハイネスの言を信じるならば「目覚めさせた者に染まる」性質の通り、外殻から己を解き放ったカービィに呼応し、その影響が現れた可能性はある。
この場合、カービィの顔をしていることや、「何の感情も持たない」筈なのに表情豊かで明らかに感情を見せていたことも納得がいく。
ただそれだと上記のダークマター要素に対する説明が困るところであり、決定的なものではない。

第4形態にて使う技名のほとんどがカタカナ表記であり、容姿も相まってそこはかとない狂気を感じるのだが、カービィの日常を表しているように見える。
もしくは、設定上生まれたばかりの存在であるこのニルの幼さと純粋無垢を表したものなのかもしれない。

あらゆる歴代ラスボスの技を使ってきたのには、メタ的には本作がカービィ25周年記念にして本編・2Dアクションシリーズの総決算として作られたことと関係しているのかもしれない。

そして、ニルを封印した4人の勇者の行方。ニルがマスタークラウンに酷似したシルエットを召喚すること、4人という数字、ここから導き出される行方とは……
また、本作の後に発売されたスーパーカービィハンターズではある存在が心のヤリによく似たものを攻撃として利用していたことから、彼もまた勇者かその関係者という可能性が高い。


とにもかくにも不明な点が多すぎるため、『Wii』以降散りばめられた設定を考察してきたプレイヤー達も今回ばかりは混乱する人が多く見受けられ、正体について様々な説が飛び交っている。









さぁ 立ち上がれよ 追記せし神よ

鍵を押し 文字を打てよ


さぁ 白を文字で埋めよ 己が望むまま 修正を

電子を巡り 萌えを奏

荒らし立て逃げに 終焉を… 永遠に

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最終更新:2024年04月30日 08:22

*1 フラン・キッスはクリームソーダ、フラン・ルージュはホットドッグ、ザン・パルルティザーヌはプリン、ハイネスは哺乳瓶。破神を哺乳瓶ごときで育てるつもりだったのだろうか?

*2 無料アップデートなどで追加され、選択できるようになっているドリームフレンズも突撃に加わるが、リック・カイン・クー、三魔官シスターズは別々に突撃する。よく見るとアドレーヌとリボンは一緒に突撃している

*3 三魔官は「Prayer Song to God」の歌詞、ハイネスはジャマハルダ語解説+ザン・パルルティザーヌへのショートメッセージとなっている為ニル関係の過去話が殆ど明かされない

*4 2017年のコンサートイベントのパンフレットにおいて、シリーズスタッフの一人として桜井政博氏もコメントを寄せていたが、そこでは「ひとつだけ注文をすることが許されるのであれば『不思議を大事にしてほしい』ということですね」と締めくくっていた。 参考:https://automaton-media.com/articles/columnjp/20220322-196288/

*5 ハイネスが語っていた「目覚めし者に染まる」性質であり、ハイネスが会いたがっていた神とはこの前段階のこと