ランディア(星のカービィ)

登録日:2014/02/08(土) 18:08:44
更新日:2024/04/22 Mon 08:49:05
所要時間:約 9 分で読めます









ランディアとは、『星のカービィWii』に登場するボスキャラクターの1体である。





概要

異世界の星ハルカンドラに古くから生き、火山を根城にする4つ首の赤い翼竜。
星のカービィでは貴重なドラゴン系のキャラクターでもある。
首元が白い体毛に覆われ、どの顔も眉間の下辺りにある焦げ茶色の星型マークが特徴。
一番上の頭は金色に輝く王冠を被っている。
ただ、大きな翼や尻尾はともかく、4つもある首と胴体のバランスはちょっと悪いように感じる。
重たくないのだろうか?


マホロア曰く、元々眠っていたのが急に暴れ出したようで、
彼がローアに乗って近づいたところ攻撃を受け、ポップスターに逃げるきっかけとなった。
その後、修復を終えたローアで戻ってきたマホロア、カービィ一行を火炎弾で再び迎撃。
カービィ達はマホロアから「ランディアを倒してほしい」と頼まれ、退治に向かう事となる。


ボスとしてのランディア


ハルカンドラに ねむる、4つくびの
あかきドラゴン「ランディア」。
いにしえのじだいより この星の
しんせいなるまもりがみと
されて きたのだが・・・



ゲーム上では7面「デンジャラスディナー」のボスを務める。
翼竜だけあって空を飛んでいることが多い、というより戦闘中は殆ど飛びっぱなし。
ランディアの高い飛行能力がうかがえる。
ドラゴンらしくオーソドックスに火を吐くほか、後述の特殊能力を発揮してプレイヤーを驚かせる。
初見では他のボスとも違う、威圧感のあるBGMのせいでラスボス臭も漂うが・・・?



攻撃パターン

  • ファイアブレス(1)
それぞれの顔がカービィを狙って火炎弾を吐く。
真下が安全地帯で、火炎弾は吸い込めない上に星も出ない。


  • グライドアタック(1)
後ろに飛び退いた後、地面を掠るように滑空してくる。
掠った所は星が出てくる。


  • テイルアタック
高度を下げ、カービィに近づき尻尾で3回転攻撃する。
回転するたび前に詰めて来るので端は危険。


  • ツインブレスファイア(1)
画面中央で左右の首が炎のブレスを吐き、2方向に攻撃する。
左右端とランディアの真下が安全地帯。これは上下移動が加わる後半も例外ではない。


  • ツインブレスファイア(2)
左右を行き来しながら真下に炎のブレスを吐く。
カービィを狙っているわけではないので隙だらけといえる攻撃。


  • ウィンドカッター
風を起こしながら、翼で刃を放つ。
要するに風の刃だが別にどこぞの王子様は関係ない。
攻撃の性質上ランディアの真下に潜り込むのは難しく、風の刃もある程度ランダム性を含みつつカービィを狙ってくる。



体力を半分近くまで減らすと、緑色の瞳がオレンジ色に輝き王冠も光り始める。
するとここから頭が分かれて4体に分裂し、攻撃パターンが激変するようになる。
この間は王冠を被った個体へのダメージが1.4倍になるが、それ以外の個体へのダメージが0.7倍ほどに抑えられる*1上、一部の技では王冠ランディアだけ画面上のポジションをキープすることが多い。
その為、対空技が乏しい能力ではしばらく苦しい戦いを強いられる。
各自体力を共有しているため、この手のボスにありがちな「分身体を攻撃しても本体へのダメージにならない」「分身体を全滅させないと勝てない」といった条件は無い。



  • ファイアブレス(2)
分裂後は4体それぞれが一斉に火炎弾を投下し、これを約3セット繰り返す。
火炎弾を吐く前はデタラメに移動する場合と、並んでカービィの上空に移動する場合の2パターンがある。


  • 十字電撃(1)
ランディアが2体1組で電流を流し、位置を変えながら3セット繰り返す。
ファイアブレスもそうだが、王冠ランディアが一番高い位置にいるので狙いづらい。


  • グライドアタック(2)
左右から2体1組できりもみ突撃する。
画面外に消えた後は上空から戻ってくる。


  • フォーメーションパス
4体のコンビネーション技。
王冠ランディアが大きな火炎弾を形成し、それを4体の間でパスを回し続ける。
最後は王冠ランディアが画面奥にシュートし、猛スピードで足場中央に着弾する。
パスされる火炎弾を見るのに夢中で、その後のフィニッシュを見逃さないように。


  • 十字電撃(2)
2体1組で電流を流すところまでは同じだが、そこから全体で回転を始める。
コピー能力が無く、ガードしない場合はホバリングが必須。



ある程度攻撃を行うと再度合体し、何らかの攻撃を繰り出してからまた分裂形態に移る。
コピー能力があるならともかく、すっぴん状態では星が来るまでチャンスを耐え忍んで待たねばならない。
分裂形態の被ダメージが小さめということもあり、やや長引きやすいか。



撃破すると地に伏せるが、合体状態で倒した場合は分裂して倒れる。









以下、本作の核心に迫るネタバレがあります!!















実は悪者などではなく、古代より伝説のアイテム「マスタークラウン」を守ってきた神聖な守り神であった。
これに目をつけたのがマホロアで、自身の野望のためにランディアへ近づくも失敗。
逃げた先でポップスターに不時着すると、今度はカービィ達を騙してランディアを倒させようと画策したのである。


ブラボー、ブラボー
さすがは 星のカービィ。

よく ジャマなドラゴン・・・
ランディアを たおしてくれたネェ。


ハルカンドラに戻り、思惑通り成敗してくれたカービィ達の前でマホロアは本性を現した。
そしてランディアが落としたマスタークラウンを拾い、手中に収めることに成功。
これで全宇宙の支配者だと豪語したマホロアは、手始めにポップスター征服を宣言、異空間ロードに逃げてしまう。


驚きを隠せず、呆然とする一行。
追いかけようにもすぐ傍にローアがいない。
万事休すかと思われたその時、カービィの後ろから1体のランディアが近寄り、いきなり背中に乗せた。
マホロアに利用されていた彼らから攻撃されたにも関わらず、自ら共闘を申し出てくれたのだ。
カービィ一行はそれぞれランディアの背中に乗り込み、異空間ロードに突入する事となる。



・・・という訳で、ラスボスと思わせて実はラスボスじゃなかったという王道的展開に加えて
まさかの共闘という熱いシチュエーションの元、真の悪・・・マホロアを追う最後の戦いが始まる。



乗り物としてのランディア


ポップスターの・・・いや、
ぜんうちゅうの大ピンチに
ランディアが たちあがる!
カービィと手をくんで、
いくうかんロードへとぶ!


ラストステージ「アナザーディメンション(一部略)」では常時ランディアに乗った状態となり、
襲い来る敵に弾を撃ちながら進んでいく。
つまり星のカービィお約束のシューティングステージである。


これまでのシューティング用コピー能力・乗り物との最大の相違点は、攻撃技がもっとも豊富であること。
スタンダードな連射に始まり、後方にも弾が飛ぶ溜めショット、一時的に無敵状態となる体当たりなど
多彩かつ高性能な技を扱えるのがランディア最大の魅力。
おかげで死角への攻撃性能は歴代ピカイチである。


技一覧

  • スターブレス
普通の弾。
連射性能が高い。


  • バーストブレス
より大きくて強力な、星型の弾を吐く。いわゆるチャージショット。
溜めている間は動きが遅くなるため、地形や状況によってはスターブレスの方が安全なことも。


  • ランディア砲
バーストブレスを溜めている状態で、Wiiリモコンを振ったり十字キーをレバガチャしたりするとこの技に。
前3方向に大きな弾、後3方向に普通の弾を撃つという破格の性能で、前方への攻撃はダメージが特に大きい。おまけに真ん中の弾は地形を貫通する効果もある。
本来なら死角となる背中側にも攻撃できるのが最大の利点。
ただし、バーストブレス同様に溜めている間は動きが遅いことに注意。


  • スパイラルドラゴン
体当たり技。きりもみ回転しながら前方に突っ込む。
リーチは短いが無敵状態であり、攻撃力も高いので非常に役立つ。
ボス戦はこれだけで乗り切ってみるのもいいかも知れない。



異空間ロードの最後でローアとの戦いを制した後、マホロアの魔力球の雨を喰らってカービィ達と離れ離れになってしまう。
しかしマホロアが倒された後、崩壊する異空間の中でローアと共に再び登場。
帰る手段を失っていたカービィ達のピンチを救い、最後は元のハルカンドラへ帰っていった。



ランディアEX


ハルカンドラに ふるくから すみ
このちを まもってきた ランディア。
こだいの ひとびとが つくりあげた、
でんせつの アイテムを まもる
まもりがみ だったのだが・・・


エクストラモードに登場するランディアの強化版。
ムービーや戦闘前ではメインモードと同じなのだが、咆哮と共に紫色のカラーリングに変化。
より激しくなった攻撃パターンの数々を見せてくれる。
ついでに益々サザンドラっぽくなった


変化・強化した攻撃パターン

  • ファイアブレス(1)
1度に2発ずつ吐くようになった。
更にもう1セット続けて行い、この時はほぼ連射に近くなり追い込まれやすい。


  • グライドアタック(1)
回転しながら飛んでくるようになったが、あまり意味は無い。


  • ツインブレスファイア(1)
炎を吐きながら左右に移動するようになった為、端も真ん中も安全地帯ではなくなった。
後半はこれに上下移動も加わるので地上の攻撃範囲が驚異的。


  • ツインブレスファイア(2)
あまり変わらないが、攻撃スピードが速くなっている。


  • ウィンドカッター
開始直後から使う。
最初に風の刃を5発飛ばし、続けて反対側に回り込んでから風の刃を6発飛ばしてくる。


  • グライドアタック(奥から)
新技。
いきなり奥に回りこみ、猛スピードで突進してくる。
初見では意表を突かれやすい不意打ち攻撃。


  • ファイアブレス(2)
一度に3発吐き出し、左右にちょっと広がるため攻撃範囲もちょっと広い。
更に吐き出す係3体とグライドアタックする係1体に分かれており、避けている最中に横から突っ込んでくる。
しかし、このグライドアタックする係こそが王冠ランディアのため、大ダメージを与えるチャンスでもある。


  • 電撃線
新技。
十字電撃(1)がオミットされた代わりに使う。
2体1組で縦に電流を発生させ、左右から「発生→消滅」を繰り返しながら移動してくる。


  • クアドラプルグライドアタック
やたら技名が長い。グライドアタック(2)の代わりに使う。
要は1体ずつ飛び込んでくるようになっただけなのだが、横の当たり判定が小さい分
攻撃回数が多いという事でもあるので要注意。


  • フォーメーションパス
パス中にじわじわと中央へ近寄り、火炎弾がスピードアップしながら間隔が短くなる。
元の位置に戻った辺りで王冠ランディアが奥に投げ飛ばすが、なんと3つに分裂しており3回分の爆発が発生する。
ランディア達の後ろ側に逃げてしまえばさしたる脅威ではない。


  • 十字電撃(2)
途中で回転方向を変える。
そのためか、メインモードのようにグルリと大きく回転することはない。


リメイク版『Wiiデラックス』では

ストーリーモード及びエクストラモードでの活躍は原作通り。

わいわいマホロアランド』では、通常版撃破後に訪問するとランディアが遊びに来る。また、通常版撃破で「ランディアのおめん」が、EX版撃破で「ランディアEXのおめん」が手に入る。




その他の作品での活躍

星のカービィ トリプルデラックス』にもゲスト出演。
ボス「ペインシア」が描く絵の種類の一つとして登場した。
姿は分裂形態のもので、4つのランディアのうち3つが実体化して炎を吐いてくる。
この炎が地味に危険で、動くランディアの間でガードするとおぞましい勢いで体力が削られてしまう。
中途半端な体力では間違いなく即死コースなので、逃げ切れないと思ったらガードせず素直に喰らおう。
ちなみにペインシアの強化版が描くとランディアもEXカラーになる。
芸が細かい。

星のカービィ ロボボプラネット』ではサブゲーム「みんなで!カービィハンターズ」の敵として通常版とEXが登場。
四人のハンターが戦うゲームのボスとして、ドラゴンのランディアは相応しい選出と言える。

独立タイトルとなった「みんなで!カービィハンターズZ」にも続投し、
プププ王国の守護神だったが、突如暴れだしたとクエスト説明で解説されている。

また、ハンターズZの世界から見ても異次元の存在であるアナザーランディアも登場した。
守護すべきクラウンの力に飲まれたらしくクラウンはマホロアの時のように奇妙に変化し、体色も黒く染まっている。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではスピリットで登場。
スピリッツバトルでは赤い翼竜繋がりでリザードンに乗り移っており、デンジャラスディナーと雰囲気が似ているすれちがい伝説ステージで戦う(BGMも同じ)。
ルールは体力制で最初はジャイアント化したリザードンが登場するが、倒すと原作での分裂のように4体のリザードンが増援で出現する。
相手は炎や爆発の攻撃力が増しているので耐性を強化して挑むべし。
スピリットとしての性能は階級HOPE攻撃型のアタッカーでスロットは3あり、ジャンプ強化のスキルを持っている。



追記・修正は燃える火の玉をパスしながらお願いします。


画像出典:『星のカービィ Wii』 2011年10月27日発売
制作・著作 株式会社ハル研究所/任天堂株式会社
©2011 HAL Laboratoly,inc./Nintendo
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最終更新:2024年04月22日 08:49
添付ファイル

*1 尚、何故1.4倍という数値なのかというと、王冠特殊補正2倍に、通常の防御補正0.7倍が掛かっているからである