こうかいしませんね?

登録日:2014/04/11 Fri 14:23:17
更新日:2025/03/16 Sun 19:20:52
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あなたのデータファイルを削除しますか?
はい / いいえ



ほんとうにいいですね?
はい / いいえ



こうかいしませんね?
いいえ / はい








こうかいしませんね?とは、星のカービィシリーズで有名なフレーズの事である。


目次


概要

星のカービィシリーズにおいて、ゲームデータを削除しようとした時によく見られるシステムメッセージ。
当Wikiではカービィ系のあの項目その項目で用いられるネタバレ配慮の元ネタでもある。


普通、自分の作ったゲームデータを削除するコマンドはいまどき珍しくもない。
大抵はプレイヤーがうっかり選択して削除されてしまうような悲劇を防ぐため、「データを削除しますか?」→「本当に削除しますか?」などのように確認を挟むことが殆どである。

しかし、星のカービィシリーズではそんな当たり前のシステムにもユーモアが加えられており、「本当に削除しますか?」と単なる事務的な確認をするのではなく、ただ一言


こうかいしませんね?


と、後々になってデータを消した事を本当に後悔しないのかというストレートな言葉で問い質してくる。
後悔しませんね?確かにそんな事を言われると、反射的にいろいろな葛藤が生まれてしまう。






データを消そうとするプレイヤーを思いとどまらせる、何とも秀逸なシステムメッセージである。

ちなみに、ここで本当に消すことを選ぶと、大抵は爆発の演出と共にまっさらな状態へ戻る。


最近のカービィシリーズでは必ずと言っていいほどこの一文が仕込まれており、一種の名物となっている。
「こうかいしませんね?」が存在するか確認したいが為に、新作が出るたびデータ削除を試すプレイヤーもいるとか……
もっとも、本当に大事なデータを消してしまっては元も子も無いので、試す時は別の空きファイルで試した方が良い。


初めてこのテキストが登場したのは『星のカービィ スーパーデラックス』から。
……なのだが、スパデラといえば何もしなくてもセーブデータが消えやすいことで非常に有名。
加えて、データ消去の方法がファイルセレクト画面でSELECTボタン押下と微妙にわかりにくいこともあり(もちろん画面にボタン機能の表示はない)、飽きるほどやり込んだプレイヤーでも、ファイル画面でデータを消せる事をまったく知らなかった人は多い(説明書無しの中古を買ったり、そもそも説明書を読まなかったりする人は特に)。
むしろデータが簡単に吹っ飛ぶ性質上、そんな仕様は有っても無くても変わらなかった。
今では有名な「こうかいしませんね?」も、ネットが普及し始めるまではさして目立たなかった。


なお、作品によっては同じ選択肢を連続で入力してしまう事故を防ぐため、「はい」と「いいえ」の位置が入れ替わることもある。
……が、そのせいで却って反対側の選択肢を選んでしまうという事故も無くはない。多分。


こうかいしませんね?の登場作品

星のカービィシリーズ

  • 星のカービィ スーパーデラックス
全ての始まり。
当時は項目冒頭のように3重の確認が設けられていた。
データはすぐ消えるくせにこういう時だけしつこいと専らの評判である。
印象だけでなく確認画面も超地味。
消すときはミスした時の効果音が鳴る。

この作品から「このファイルをけしますか?」→「こうかいしませんね?」の流れが基本となる。
※作品によってはもう1つぐらい選択肢を挟むこともある。

ゲーム全体のデータを消す場合にだけ登場する。
本作はセーブデータが一つしか作れないので、当然といえば当然か。
モード毎に消す場合は確認なしでいきなり消しやがるので注意。
試す時はメモリーカードを引っこ抜いておけば安心。

夢デラとあまり変わらない。

一度目の「はい」を選ぶと赤いメッセージ付きで警告音が流れる。

オリジナル版と違い、夢デラ基準になった。
あつめて!カービィの方は最後の確認の時に選択肢が反対になるので注意。

まさかの専用BGMが導入された。*1
選択肢はスパデラ同様の3回に戻っている。
最後は「けしたデータはもとにもどりません」と前置きしてからいつものフレーズを出す。

Wiiと同じだが、専用BGMは用意されていない。

Wiiの専用BGMが引き続き登場。
例によって選択肢は3回のまま。
選択画面のポリバケツから顔を覗かせるワドルディが可愛い。

概ねトリプルデラックスと同じだが、専用BGMは無し。そして選択肢が久々に横になっているが、3回目で入れ替わったりはしない。

新たな専用BGMが用意された。
……のだが、今までのと比べてコミカルさが無く、やけに雰囲気が怖い
果たしてこの意味は一体…?

今回は専用BGMは無い。
選択が4回に増えている。
更にとある超高難易度モードの説明文では、このフレーズを更に改変して「(挑戦したら)後悔しますよ」とまで断言する圧の強さを見せてくれる。

今回も専用BGMは無く、3回に戻った。
他には「The アルティメットカップZ」が解禁された際の紹介文に使用されている。


その他

スパデラに関わった桜井政博氏のお気に入りだからか、カービィ外のゲームや彼が独立後に手がけたゲームにも用いられている。

エアライド同様、ゲーム全体のデータを消す時だけかなりしつこく聞いてくる。
しかもXはお決まりの「こうかい~」だけでは終わらず、

ホントに?
(もどせないったら!)

が本当の最終警告になる。


選択するたびに警告音が鳴り響く。
こちらもゲームデータが1つしか無いのでしつこく聞いてくる。

L・R・→・X・Yボタンという難儀なコマンドで削除画面に移る。
スマブラX同様、3回目の警告「後悔しませんね?」では終わらず

「ホントに?」

という4回目の警告が出てくる。
選択肢も「いいえ」「はい」から「どうかな」「消す!」と微妙に変わる。
もちろん「消す!」を選ぶと削除される。赤暗いバックと爆発音がさびしい。


余談

星のカービィ64』ではこの手のシステムメッセージが無い。
その代わり爆弾のカウントダウンによる猶予が設けられており、プレイヤーが考えを変えるチャンスを与えている。
また、『星のカービィ2』『3』では確認なしでいきなり消す。



追記・修正は、本当に消して後悔したことのある方にお願いします。

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最終更新:2025年03月16日 19:20

*1 一応、チャレンジステージの攻略のヒントを見るときにも流れる。また、スターアライズではゲームオーバーになってコンティニューするかどうかの時に使われた。