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空の軌跡 the 1st

最終更新:

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最終更新 : 2026-04-19

「空の軌跡 the 1st」のBGM別編曲者推測

目次


データ


外部リンク


更新情報

  • 2025-09-29 : 新規ページ作成
  • 2025-11-11 : 曲目公開につきトラックリストを修正
  • 2025-12-24 : 曲毎にSpotifyへのリンクを追加
  • 2026-02-10 : 古口氏・神藤氏と推測していた曲の一部を宇仁菅氏へ変更

推測早見表

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推測を終えての雑感

+ ...
ゲーム本編の原作リスペクトの方向性から、BGMのアレンジは社内のサウンドチームが殆どを担当している。

(2026-02-10)
ハイレゾ版サウンドトラックを丁寧に聴き込み、分析を進めた結果、園田氏・古口氏・神藤氏・真我氏のいずれとも異なる、いわば第5のサウンド傾向とも言える特徴が見えてきました。それは、自身の作家性を前面に押し出すことなく、高い職人技によって原曲に極めて忠実なアレンジを施すスタイル。この傾向については、現時点では宇仁菅孝宏氏によるものと考えるのが最も自然ではないかと思われます。

古口氏のアレンジは、多くの楽曲においてジャズピアニストとしての感性が色濃く反映されている点が大きな特徴。一方で、楽曲によってはミキシング面でやや安定感にばらつきを感じる場合もあり、宇仁菅氏のアレンジに見られる堅牢さとは、性質の異なる方向性であるように感じられます。両者を聴き比べると、古口氏のサウンドには、どこか雑然として落ち着ききらない印象を覚えることもあります。

園田氏については、原曲やアレンジ、サウンド全体の特徴から判断して、例外なくご本人がアレンジを担当されていると考えて差し支えないはず。そこで、残る楽曲群から、古口氏の個性が明確に表れている曲、あるいはサウンドバランスに違和感を覚える曲を一つずつ除外していき、その結果「原曲に忠実」であり、なおかつ「サウンドバランスが非常に良好」と感じられる楽曲が浮かび上がり、自然と宇仁菅氏の関与が想定される形となりました。

最初に注目したのは「銀の意志」。本楽曲のヴァイオリンには、宇仁菅氏が『東亰ザナドゥ』以降で使用しているヴァイオリン音源「Friedlander」が用いられているように聴こえます(近年では、黎「君が残してくれたもの」や、界「Dies irae -juncture of the dawn-」などでも確認可能)。一方、古口氏が主に使用しているヴァイオリン音源はイースX「Operation SANDRAS」や黎「Battle Junction -1209-」などでも使われた「Joshua Bell」である可能性が高く、実際古口氏のアレンジと考えられる「Ancient Makes」では、「Joshua Bell」と思われるヴァイオリンの音色が聴き取れます。この点から、「なぜ『銀の意志』のみ異なる音源が用いられているのか」という疑問が、去年の推測当時から生じていました。(音源に関する言及は、あくまで聴感上の推測に基づくもの)

また、「銀の意志」が持つサウンドバランスの良さやマッシヴさは、古口氏の他のアレンジ傾向とはやや異なる印象を受けます。「銀の意志」に続けて「Ancient Makes」を聴くと、ミキシングやヴァイオリンの打ち込み精度に差が感じられ、「銀の意志」を古口氏のアレンジとするには、やや無理があるのではないかと思われました。曲調の近い「Challenger Invited」と比較すると、その違いはより明確に。

さらに、foobar2000のコンポーネント「foo_dynamic_range」を用いたダイナミックレンジ解析も、判断材料のひとつとなりました。神藤氏のアレンジであろう1曲目「空の軌跡 -the 1st Edition-」は、氏の制作環境の影響もあってか、DR5という比較的高圧縮な数値を示しています。一方で、同様にダイナミックな展開を持つ「虚ろなる光の封土」はDR10を示しており、両者の間には明確な差が見られました。これは、神藤氏によるアレンジではなく、社内サウンドクリエイターの関与を示唆している可能性があると考えられます。もちろん、DR値のみで断定できるものではないですが、他の聴感的特徴と併せることで、有効な補助的資料にはなり得るはず。


サウンドおよびアレンジの傾向を総合的に見ると、園田氏の作風とも一致しませんし、古口氏と仮定するには、これまでの傾向からするとやや飛躍があるように感じられ、そうした点を踏まえると宇仁菅氏の関与を想定するのが最も妥当ではないかと思われます。実際に聴き比べてみると、「空の軌跡 -the 1st Edition-」は強い圧を持つサウンドであるのに対し、「虚ろなる光の封土」は音場に十分な余裕があり、ブラスがフォルティッシモで鳴り響いても過度な威圧感を与えません。ストリングスやブラスの響き、さらには打ち込みのニュアンスにも明確な違いが感じられます。加えて、2:58付近の処理や、4:12以降のヴァイオリンの音色についても、神藤氏の作風としてはやや違和感を覚える要素であり、別のアレンジャーによるものと考える方が自然。

なお、神藤氏による「虚ろなる光の封土」のアレンジは、オリジナル版を除くと、『空の軌跡ざんまい』『空の軌跡FC Evolution』『We Love 空の軌跡』の計3バージョンが存在。これらと聴き比べると、『空の軌跡 the 1st』版は、インパクトやパワフルさ、リアリスティックさといった点で、やや控えめな印象を受けました。この点も、本楽曲を神藤氏のアレンジではないと考えるに至った理由のひとつ。

もっとも、推測を行っていた当初は、今作のアレンジ自体に宇仁菅氏が関与していない可能性も考えていたため、「虚ろなる光の封土」であれば神藤氏以外には考えにくいと判断し、十分な検証を行わないまま、神藤氏の担当であると結論づけてしまっていた、という経緯もあります。

「行く手をはばむ鋼の床」については、0:18および0:34付近で聴かれるトムトムの響きが、宇仁菅氏のものに近いと感じられた点も判断材料のひとつ。古口氏のトムトムは、比較的音が分散し、軽やかな印象を受けることが多いのに対し、本楽曲ではタイトで芯のある響きが確認できます。

オリジナルサウンドトラック

No. 曲名(Spotify) オリジナル版作曲者 オリジナル版編曲者 リメイク版編曲者推測 コメント
01 空の軌跡 -the 1st Edition-- 園田, 石橋 神藤 神藤 ピアノの導入のあとの部分は神藤氏によるアレンジアルバム「ZEMURIA GRAND ODYSSEY 19999-XXXXX」の「風を共に舞う気持ち」冒頭と似たアレンジ。オーボエが奏でる主部も同じ。
02 星の在り処 Harmonica short Ver.- 園田 園田 園田氏が作ったこういった小曲を敢えて古口氏に任せる理由はないだろう。また後述したサウンド的にも園田氏が該当する。
03 旅立ちの小径- 石橋 宇仁菅
04 地方都市ロレント- 園田 園田
05 Rock on the Road- 石橋 宇仁菅
06 Sophisticated Fight -Quick Battle-- 石橋 古口 エコー効かせたピアノ、綺羅びやかなシンバル群、ジャジーに鳴らすオルガンやトランペットやベース、ふんだんに盛り込んだパーカッション、軽妙なフレージングや崩したような歌いまわしなどから。「界」以前の古口氏による通常戦闘曲と並べても、違和感ないぐらいに古口氏でしかあり得ないアレンジとなっている。(-Command Battle-も同様。)
07 Sophisticated Fight -Command Battle-- 石橋 古口
08 撃破!!- 園田 園田
09 四輪の塔- 石橋 古口 サウンド、パーカッションなどから。右側からは「黎」や「界」で古口氏がよく使っていたシタールの音も聴こえる(原曲はギター)。
10 月明りの下で- 園田 園田
11 陽だまりにて和む猫- 園田 園田 近めに響くギターや、後半の素朴なアレンジから。
12 Secret Green Passage- 石橋 古口
13 胸の中に- 石橋 宇仁菅
14 リベールの歩き方- 園田 園田
15 商業都市ボース- 園田 園田
16 国境警備も楽じゃない- 園田 園田
17 琥珀の愛 Lute Ver.- 神藤 園田 原曲含めてこれまでの神藤氏のアレンジバージョンと比べるとあくまでも打ち込みの範疇に収まっている。原曲よりリアルさでは後退している。
18 行く手をはばむ鋼の床- 石橋 宇仁菅
19 俺達カプア一家!- 石橋 古口 園田氏とは異なるスネアの音や軽めのオケ、木管の崩したような歌いまわしなどから。
20 To be Suggestive- 園田 園田 「Sophisticated Fight」と比べてアタック音の鋭さが違う。ブラスの響きも異なる。ふたつのロック曲においてもアレンジ、サウンドともにふたりのスタイルの違いが現れている。
21 ピンチ!!- 村山 古口 「Sophisticated Fight」同様に古口氏以外にアレンジを任せる適任者がいない。元がジャズものに関しては古口氏は水を得た魚のように本領発揮なアレンジとなっている。
22 消え行く星- 石橋 宇仁菅 オルゴール曲はオルガンソロ曲と同様に誰しも同じ結果になりやすいので推測の難易度は高い。ただ、少なくとも「胸の中に」と同じ編曲者によるものになるはず。
23 海港都市ルーアン- 石橋 宇仁菅
24 組曲 白き花のマドリガル - 姫の悩み- 園田 園田
25 組曲 白き花のマドリガル - 騎士達の嘆き- 園田 園田
26 組曲 白き花のマドリガル - それぞれの思惑- 園田 園田
27 組曲 白き花のマドリガル - 城- 園田 園田
28 組曲 白き花のマドリガル - コロシアム- 園田 園田
29 組曲 白き花のマドリガル - 決闘- 園田 園田
30 組曲 白き花のマドリガル - 姫の死- 園田 園田
31 組曲 白き花のマドリガル - 大団円- 園田 園田
32 奴を逃がすな!- 園田 園田
33 リベールの誇り- 園田 園田
34 忍び寄る危機- 園田 園田
35 闇を彷徨う- 園田 園田
36 工房都市ツァイス- 石橋 古口
37 黒のオーブメント- 石橋 宇仁菅
38 暗がりがくれた安らぎ- 石橋 宇仁菅 以前は園田氏ではないかと思っていたがその後、古口氏ときて最終的に宇仁菅氏となった。男性コーラスは「工房都市ツァイス」にもあり、似たようになっているがあちらはコーラスが原曲より悪目立ちすぎて違和感があるのに対し、こちらではそうゆう印象を受けない絶妙なバランス加減となっている。
39 レイストン要塞- 石橋 古口
40 暗躍する者たち- 園田 園田
41 王都グランセル- 石橋 宇仁菅 イースX「Our Hometown」を豊富とさせられるギターの音が聴かれる。
42 琥珀の愛 Piano Ver.- 神藤 神藤 「Pain of Memories」と同じくリアルで深みのある音色のピアノであり、古口氏の直近だと「Autumn Knows -Piano Solo Ver.-」はもっと硬質なタッチで響きが違う。園田氏の「告白」のピアノとも異なる。
43 グランアリーナ- 石橋 古口 ミリタリーマーチ風な曲調は園田氏が得意とするところだが、「撃破!!」「リベールの誇り」「至宝を守護せしモノ」と比べると明らかにサウンドの傾向が異なる。こちらのほうが断然軽い。また後半サビ途中にある音の強弱の変化は園田氏なら絶対しないだろう。
44 Challenger Invited- 石橋 古口
45 王城- 園田 園田
46 奪還- 園田 園田
47 銀の意志- 石橋 宇仁菅
48 虚ろなる光の封土- 石橋 神藤 宇仁菅 この曲のアレンジだけは原曲に忠実すぎることなくアレンジしている。とはいえ当時のサウンドを再現しているとも言えるアレンジ。
49 Ancient Makes- 石橋 古口 サウンド、アレンジから古口氏が思い浮かぶ。ヴァイオリンやトムトムは界「Find the 4spg Out! -Command Battle-」など古口氏が今まで使っていた音。スネア、トムトムも「レイストン要塞」や「Challenger Invited」と同じ。
50 至宝を守護せしモノ- 園田 園田
51 賑やかに行こう- 村山 宇仁菅 スネアは「虚ろなる光の封土」と同じではないか。
52 呪縛からの解放、そして・・・- 園田 園田
53 星の在り処 Harmonica long Ver.- 園田 園田
54 告白- 園田 園田 ピアノは界「目の前にいる貴方へ」と同じ響きを持つ。クラシカルさが際立ち均一なピアノのタッチは古口氏ではない。後半、「王城」「白き花のマドリガル」と同じヴァイオリンが聴こえてくるとより園田氏だと確信出来る。
55 去り行く決意- 服部 古口 園田氏と神藤氏以外になる。ピアノを左右でエコーさせた響きは「Sophisticated Fight」と同じ、サウンド的にも空間的広がりがあり、そうなると古口氏の可能性が大。とはいえピアノでこういった芸当は宇仁菅氏もよくやっている。ピアノや背景を埋めるシンセの響きは界「交差する意志」と似ているところだが、でもやはり宇仁菅氏の可能性は低いだろう。
56 星の在り処- 園田 和田 真我
57 風を共に舞う気持ち- 石橋 古口 後半、オーボエに「黎」の頃のようなメランコリックな歌いまわしが聴かれる。

エンディングクレジット

+ ネタバレ注意!


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