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ザナドゥ・ネクスト

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最終更新 : 2025-03-07

「ザナドゥ・ネクスト」のBGM別作曲者推測

目次

データ


外部リンク


更新情報

  • 2021-12-09 : 推測コメントを全面的に刷新・推測に変化はなし
  • 2020-12-19 : 曲名にSpotifyリンク追加

概要

今作を最後に石橋渡氏、村山貴英氏が退社され新たに現在も第一線で活躍している宇仁菅孝宏氏がサウンドチームに加わる。よって参加コンポーザーは外注の神藤氏と合わせると計5人と1枚組OSTにしては結構多いほう。なので精査する手間は多くなる。またマスタリングは前年発売のぐるみんと比べると鮮度が低く聴き取りづらさを感じさせられるのもネック。

石橋氏と村山氏に関しては前年発売のぐるみんページの概要欄で書いた通り。同時期に発売されたそれぞれの同人アルバムは作風の理解のためにもある程度履修しておいたほうがいい。そしてオーケストレーションが別格の神藤氏を除くとこの二人が他より抜きん出て技量・センスともに卓越していることも常に頭の片隅に置いておいたほうがいい。同じく宇仁菅氏も上手い人だが如何せん今作が氏のデビューということもあり後年の洗練されたサウンドにはまだまだ遠い(それでも二人に近いレベルに早くも達していて聴き劣りはしないのは流石といえる)。石橋氏や村山氏と比べると基本的に宇仁菅氏の作風はシリアス。基本的に様式に則っている。二人と比べると突飛過ぎる曲を作ったりすることはまずない。

ちなみに26曲目「Introduce (2004年おひろめムービー使用曲)」は服部麻衣子氏がメインとなって作曲されたPCゲーム「RINNE」の曲「b11」から再利用されている(Spotifyなどの配信では省かれている)。

オリジナルサウンドトラック

No. 曲名 (Spotify) 推測 コメント
01 Two love 園田 園田氏によるイース・オリジン「THE GUIDANCE OF A WHITE TOWER」や空の軌跡SC「灯火が消えた街」と似た曲調。ヴァイオリンは空の軌跡FC「闇を彷徨う」、そして今作だと「LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT FIELD」と同じ。ちなみに主題歌「White Lie in Black」はこの曲を元にしている。
02 LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT OPENING 神藤 イントロからワンランク以上のサウンド感。主部に入ると卓越したコーラス&オーケストラの打ち込みでより明快になる。近い時期だと神藤氏による空SC「解き放たれた至宝」「女神の御許へ」のオーケストラと同じ。やはり同じようにコーラスが入っていて他にもストリングス、ブラスは同じ位置と音で鳴っている。
03 Harlech 村山 メロディもアレンジも村山氏と推測している空の軌跡未使用曲「山小屋のストローク 2」とかなり似ている。氏の確定曲の空FC「賑やかに行こう」と同様にアコギ、笛、アコーディオンというアレンジも同じ。また「Two love」のヴァイオリンとは音、位置ともに異なる。1:48からは村山氏が確定的なぐるみん「悲しき蒼穹を翔ける」イントロのストリングスと同じ。
04 LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT FIELD 園田 「Two Love」と同じヴァイオリンの響き。左右に分離する定位感のストリングスは「Harlech」とは明確に異なる。ハープやホルンは後述する「Xanadu Labyrinth」と同じ。このように園田氏のサウンドの特徴は素朴な音作りにある。石橋氏や村山氏はあの手この手で音を盛る傾向があるが園田氏のアレンジはあくまでもシンプル。
05 The Eternal Maze 村山 奥行きのある繊細な響きと背景で鳴ってるパーカッションやシンセパッドなどが特徴的で園田氏はもちろん神藤氏も外れて石橋氏か村山氏か宇仁菅氏になる。まず村山氏による空の軌跡未使用曲「a tempo」のような広大な音場に似ている。同曲0:10~0:18あたりにうっすらシンバルロールらしき音が入っていてこの曲の0:10~や0:29~辺りで左側で聴こえるシンバルロールと似ている。また水滴が落ちるようなSEは0:25,0:48,1:43,1:47,2:00,2:18などに入っているが後述する理由で村山氏と推測する「The Castle of Strange Rock」1:03,1:15辺りにも入っている。ストリングスは「Harlech」2:28~、「The One」0:57~と位置と音ともに同じ(「The Castle of Strange Rock」」は位置を変えている)。石橋氏の可能性もあったが全体のアンビエントな傾向、特に2:06以降のサウンドは氏としては違和感が大きい。宇仁菅氏としてもやはりアンビエントに傾きすぎている。
06 Clover Ruins 宇仁菅 メロディは宇仁菅氏による空SC「夢幻」と似ている。同じメロディを反復して後半につれて盛り上げていく構成も氏のスタイルを彷彿。ビブラフォンはこの時期に「夢幻」、空の軌跡the3rd「始まりの地」などで多用しており音自体も似ている。後半のシタールは空SC「潜入」、「絆の在り処」と似た音。断続的に打ち込まれるフロアタム?とは別のバスドラムは「絆の在り処」を彷彿させられ「Beginning of the end」でも使っておりこの時期の氏の流行りだろう。Aメロは空3rd「煉獄への階段」1:49~と似ている。1:17~のメロディは「Beginning of the end」1:06~のメロディと似ている。
07 LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT BATTLE 園田 明快に氏のオケスタイル。木管、ホルン、ストリングスなどは「LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT FIELD」と同じ位置と音。神藤氏を除くと基本的に「LA VALSE POUR XANADU - XANADU」テーマのアレンジは園田氏が受け持っている。
08 Egret Mountains 園田 園田氏による空SC「迫りくる脅威」を聴けば明快。構成も似ていて続けて聴いても何も違和感はない。0:45から0:58あたりのブラスのフレーズは空FC「奪還」0:12から0:22と似ておりトランペットの響きも同じ。後述する「Bump in the road」を聴いたあとに聴くと分かりやすいが園田氏と石橋氏、同じオケ曲でも響きの違いは明らか。園田氏のほうが直線的に響く。
09 The Treacherous Woods 石橋 サビのメロディは石橋氏と推測出来るぐるみん「無敵の鎧は絶対破れマセ~ン!」0:49~1:00、「秘密の密林サバイバル」1:30~1:56と似ている。さらに同人アルバムの未来のエネルギー「本日のランチ」のメロディとも類似する。また1:28のクラリネットは「Bump in the road」0:17、空FC「俺達カプア一家!」0:13の位置と同じ。「Clover Ruins」でリズムを刻むタムがこの曲にも入っていて同じようなリズムだが全体のサウンド感は異なり確実にこの2曲は別の作曲者。こちらは同じ音のドラムだけでなく音の違うドラムを使ったり展開が進むと位置をずらしたりなど手法を凝らしている。恐らくゲーム内で意味をもたせるためか統一感を出すためか敢えて共有しているのかもしれない。
10 LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT INTERMISSION 神藤 「LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT OPENING」「LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT OPENING」と同様のことが言える。神藤氏の曲は社内スタッフと比べて明らかに音量が大きい。外注曲は社内曲よりも音量が大きいというのはこのOSTに限らず昔から今も続いている。
11 Xanadu Labyrinth 園田 ホルンが入ると分かりやすいがオーケストラの響きは石橋氏とは異なる。クラリネット含めた響きも違う。ストリングスも同様。「LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT BATTLE と同じサウンド。園田氏のオーケストラはクラシカルで基本的にその作法から逸脱することはない。
12 The One 村山 村山氏による空FC「ピンチ!!」のテイストを色濃く感じる。エキゾチックなメロディや派手なドラム使いも特徴的で村山氏の作風と一致。イントロのテクニカルなドラムフィルはぐるみん「dance in the forest」や村山氏による同人アルバム東方小曲集「ほおずきみたいに紅い魂 ~情熱style~」、Guardian Heroines Final「Character Celect」などを彷彿。ストリングスは「Harlech」と同じく真ん中寄りで音も同じ。
13 Time Crevice 村山 この曲も「The One」と同様に村山氏しか該当しないエキゾチックなメロディとテクニカルな技術を持つ曲。ジャジーなメロディからも氏しかいない。アグレッシブなヴァイオリンやパーカッションは東方小曲集「ほおずきみたいに紅い魂 ~情熱style~」とかなり似ている(あちらのヴァイオリンはライブパフォーマンスのようだが)。
14 Bump in the road 石橋 園田氏による「Egret Mountains」とは違う響きとオーケストレーション。ホルン、クラリネットやストリングスを伴う響きも違っていてこちらのほうが密に凝縮されてコンパクトに響いている。クラリネットはかなり右側に寄っていて空FC「俺達カプア一家!」「風を共に舞う気持ち」でも同じ位置で聴こえる。園田氏は滅多にやらない右側に位置するストリングスやハープもある。丁度空SC「荒野に潜む影」と「大いなる畏怖」のような園田氏と石橋氏のオケ曲の違いがここでも確認出来る。石橋氏による「荒野に潜む影」と続けて聴いても違和感はない。ブラスの音やスネアやシンバルといったパーカッションも同じ響き。コーダのベートーヴェンの運命をパロったような遊び心はクラシカルなオーソドックスさからは逸脱することがない園田氏ならまずやらない。
15 The Castle of Strange Rock 村山 響きと右側から伸びるストリングスからしてまず園田氏ではない。オーケストラのアレンジ的に「Bump in the road」から差があり石橋氏でもない。石橋氏ならもっと密度が濃い。宇仁菅氏としては曲調的に全く氏の路線からは外れる。特に1:21からの展開は氏としては異例過ぎる。「The Eternal Maze」1:40,2:00辺りのSE的効果は1:04辺りでも聴かれる。村山氏と推測するぐるみん「復讐の賛歌」0:30~同様に右側にストリングスがある。やはり村山氏でしかないフェルガナプレアレンジ版「運命の塔」でも似たマリンバの音がある。同「漆黒の魔獣」と似たサイドで鳴るシンセ0:10,0:45~もある。同「Wanderers from Ys」のストリングスとも似ている。
16 Beginning of the end 宇仁菅 この時期、宇仁菅氏が得意としていた空SC「夢幻」系の後半盛り上げていく曲調と思われる。「夢幻」をさらにテンポを早めてアバンギャルドにしたような曲調。ビブラフォン的な音も両曲とも同じ位置で同じように使われている。この曲の0:38頃のメロディとかも「夢幻」と似ている。2:04など断続的に打ち込まれるバスドラムは空SC「絆の在り処」と同じく断続的に響くバスドラムと同じ。ストリングスは「Clover Ruins」と同じ。
17 Devil advent 宇仁菅 空3rd「最後の選択」に通じる曲調。続けて聴いても違和感はない。イントロのストリングスの伴奏メロディは「最後の選択」イントロのメロディとかなり似ている。スネアの音も同じ。またホルンやストリングスで奏でられるメロディは空3rd「煉獄への階段」1:13~とも似ている。Aメロはイースオリジン「FAIR SKIES」後半のヴァイオリンのメロディとも似ている。ストリングスはこれまでの宇仁菅氏の曲と同じ音と位置。グロッケンや銅鑼も「Beginning of the end」と同じ。
18 Evildoer 村山 典型的な村山氏のシンフォニックロックスタイル。華々しいエレキ、シャープで小気味良いドラム、氏がよく使うティンパニなど氏の特徴全開。乾いた音のスネアはぐるみん「グルグル魔人でポン」と同じ音。似た曲調としてはフェルガナプレアレンジ「Descendant of Genos」、同人アルバムからだとGuardian Heroines Final「BOSS"COMMON" -a Hand of Justice-」が近いか。エレキギターはかなり生々しくリアルに響いている。イントロからもそうだが特に後半のソロプレイ2:34~など打ち込みの範疇を超えているように思えもしかして村山氏自身のライブパフォーマンスによる録音かもしれない。
19 True Intent 石橋 園田氏のスタイルに似ているがアレンジ、響きからして違う。木管の鮮やかさ、立体的な響き、ストリングスの厚みや潤い、ストリングスを左右CHに別けてるのも園田氏っぽくない。1:24からのメロディとかは石橋氏っぽさがある。そして1:23から「The Treacherous Woods」のメロディとも通じる。イントロから聴こえるシンセベルは空SC「隠された真の姿」とほぼ同じ。また空SC「ハーメル」のシンセベル、オーボエとも同じ。
20 Two love - Eternity 神藤 これまでの神藤氏の曲と同じ理由。
21 White Lie in Black 園田 (編曲:しばざきあやこ・ディレクション:神藤由東大)「Two love」のボーカルアレンジ。同じく園田氏作曲の空FC「告白」→「星の在り処」と同じことが起こったといえる。
22 Two love - Requiem 神藤
23 LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT EVENT 園田 一連の「LA VALSE POUR XANADU」アレンジシリーズは神藤氏を除いて園田氏担当。「True Intent」同様シンセベルから始まる曲だが石橋氏とは違う。この響きや木管の響き的に園田氏だろう。「LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT FIELD」の素朴な響きと同じ。ホルンの位置も同じ。空FC「闇を彷徨う」のアコーディオンの音とも同じ。
24 LA VALSE POUR XANADU - XANADU NEXT DEMO 神藤
25 White Lie in Black (Less Vocal) 園田 (編曲:しばざきあやこ・ディレクション:神藤由東大)
26 Introduce (2004年おひろめムービー使用曲) 服部 概要欄でも書いた通りRINNEからの流用曲。RINNEページでの推測から服部氏で間違いない。また一聴して以前までのオケの響きとは明らかに異なる。なのでオケの響き的に園田氏でも石橋氏でも宇仁菅氏でもない。村山氏としてはそもそものメロディラインが違うし氏ならもっとコントラスト強くハードに響く。0:50のあたりはツヴァイ「パーヴェル庭園」1:18のメロディを彷彿させられストリングスの音色も同曲のチェロ1:06~などのストリングスと同じ。またVM JAPAN「幻魔開闢」は服部氏の曲だがオーケストラは全く同じサウンド。

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