ぐれーどあとらすたーがたせんかん
グラ・バルカス帝国が保有する
自称全世界最大最強の最新鋭戦艦。同型艦は(現時点では)存在せず1隻のみ。書籍版第四巻の表紙に描かれている艦。
現在、判明している同国製の戦艦である
オリオン級と
ヘルクレス級は
ド・デカテオン社が製造しているが、本艦は書籍版第四巻巻末用語集にてグラ·バルカス帝国海軍工廠が製造した事が明かされている。
外見は
大和型戦艦の後期型(ゲームなどで大和対空型として登場するタイプ)に酷似している。
ただしレーダー照準による射撃が可能で、対空砲弾には近接信管も装備しているなど、性能は一枚上手のようである。誤解されがちだが、大和型も電探を使用したレーダー射撃を可能としており、米軍のレーダー射撃と大きな差はなかったと言われている。なのでグレードアトラスター型が明確に上手なのは、各種レーダーの探知距離と近接信管を装備している点だと思われる。
なお高角砲は連装でなく三連装。
前級 |
ヘルクレス級 |
全長 |
263.4m |
全幅 |
38.9m |
満載排水量 |
72,800t |
機関 |
重油専焼蒸気タービン? 出力:200,000馬力以上? |
速力 |
最大30kt以上 (書籍版4巻174頁では“27kt”と表記されている) |
兵装 |
主砲 口径:46㎝(表向きには40㎝) 口径長:45 最大射程:40km レーダー照準射撃可能 |
三連装3基 9門 |
副砲 口径:15㎝ 口径長:60 |
三連装2基 6門 |
三連装高角砲 |
多数 |
ナグアノのセリフによると、
外見が大戦後期の大和型戦艦に似ているばかりか、断面図や重要区画の範囲までほぼ同一のようである。
ただし大和型のような艦首の紋は
存在しない模様。(四巻表紙の端に何か映り込んでいるようにも見えるが、これはあくまでエフェクトの類らしい)
なお、作者様の公式ブログ内にて、最大速力は30ノット以上出せることが判明する。
名前の由来は天文学用語の「グレート・アトラクター(Great Attractor)」から。微妙に変形しているのは「そのまま使うのはどうかと思った」からであり、断じて知らずに間違っているわけではないとのこと。
長いのでファンの間では「GA」などと略されることも。
実戦
対レイフォル戦
近接信管付き主砲対空弾のテストがてら、10分足らずで
ワイバーンロード40騎を粉砕、それに続いてやってきた43隻と3騎も難なく吹き飛ばす。最後の1隻が300mの至近距離から騙し討ちをかけてきたが、無傷で生存し
レイフォル主力艦隊を殲滅した。
翌日、
弾薬が余っていたのでついでにレイフォル首都
レイフォリアを襲撃し、全力砲撃で都を火の海に変え、
レイフォル皇帝を殺害。
一隻で列強を滅ぼしたこの件は後に伝説として広まり、全世界にその名を轟かすこととなる。
対イルネティア王国戦
1641年3月14日、
イルネティア王国を威嚇するため経済都市ドイバに乗り込む。威嚇のためだけにわざわざこいつを駆り出すのは非効率かつ非常識の極みだが、どうやら外交屋に無理を言われて仕方なしに取った行動だったらしい。
両国間の交渉は決裂し、外交団はボートで本艦に逃げ帰ってくる。それに続くようにイルネティア艦隊がぞろぞろと姿を現し、外交官の収容を終えるが否や全力攻撃を仕掛けてきた。しかしその
魔導砲360門の砲撃を受けてなお本艦は健在で、
第二文明圏最速のイルネティア艦隊を一気に引き離し、一隻また一隻と一方的に敵を沈めていく。最後の一隻は意地を見せて再び三発の命中弾を出したが、非情にもそれが最期の抵抗となった。
その後はドイバに艦砲をいやというほど叩き込み、街を完全に破壊した。
その後一旦港から引き揚げる。本来はこのタイミングで航空隊が各国の艦船を撃沈する手はずになっていたが、その前に会議参加各国の艦隊が出てきたため本艦が相手をすることに。
圧倒的な火力で
神聖ミリシアル帝国地方隊をはじめとする連合艦隊を叩きのめし、遂には「
しきしま」さえも葬り去ってしまった。ここに航空攻撃が加わり、各国の被害は甚大なものになる。
戦闘終了後は加勢に来た駆逐艦3隻とともに生存者の救出活動を行う。
1643年2月5日、監査軍としてではなく連合艦隊旗艦として参戦する。
友軍からは順調の報告が続き、いつも通り危なげなく勝利…と思われたが、ここで予想外の事態が発生。
神聖ミリシアル帝国が伝説の秘密兵器、
空中戦艦パル・キマイラを投入してきたのだ。
二機の空中戦艦は桁外れの力をふるい、艦艇も航空機も一方的に撃墜、撃沈していく。本艦に次ぐ防御力を持つベ・テルギスも戦闘力を奪われ、ついに本艦の属する東方艦隊にも『魔』の手が届く時が来る。
決戦を前に空中戦艦二号機艦長の
メテオスから降伏勧告(という名の侮辱)を受けるが、艦隊司令
カイザルは頭からこれを拒否。とうとう生ける伝説どうしが顔を突き合わせることに。
二機別々に行動していた空中戦艦は合流し、艦隊の射程外からじわじわと東方艦隊を葬っていく。またも戦いは一方的だったが、ここで空中戦艦の内一機が突如として方向転換。対空砲火の中を一直線に向かって来た。
これを好機と見た艦長
ラクスタルは、艦を横向きにし
全主砲から徹甲弾を叩き込むよう命令。もちろん空中目標に徹甲弾など通常はあり得ないが、先の降伏勧告で敵が空中「戦艦」と名乗ったため、対空弾が通用しないことを懸念してこう判断した模様。
そして奇跡が起きた。九発のうち一発が(書籍版では四発撃って一発)見事に命中し、無敵と思われた空中戦艦は大爆発して四散。これを見たもう一機の空中戦艦も撤退し、グラ・バルカス帝国は戦いの主導権を取り戻す。
その後数時間にわたって敵主力艦隊と交戦。双方が甚大な被害をこうむったが、本艦は生還した。
日本遠征
との報告を受け、艦隊司令長官
カイザルは『日本本土攻撃は成功の見込み無し』と判断。目標を
ナハナート王国の日本側前線基地へと切り替え、本隊約1000隻を率いて
ニューランド島を迂回し、東へと向かった。
ロデニウス大陸南方海域を航行中の深夜から明け方にかけ、空対艦誘導弾による攻撃を受け空母全艦を含む500隻以上が沈没する。
制空権も失い撤退ムードが蔓延する中で、カイザルは
『朝にかけて攻撃の手は緩くなっている。弾薬切れが近い可能性が高い!!今撤退しては、今までの……万単位の兵の犠牲が無駄になってしまう。』と部下たちを𠮟咤し進撃を続ける。
ナハナート西側海域に到達するも、海上
自衛隊第4護衛隊群からの
90式艦対艦誘導弾で一挙に50隻以上を沈められ、本艦も2発被弾しただけで第1主砲塔が使用不能となり艦側面も損傷する。
装甲が最も厚い主砲塔が1撃で使用不能にされダメージを与えられた衝撃が収まらないところへ、バルチスタ沖で苦戦させられた
空中戦艦が艦隊外周を攻撃しているとの報告を受けた
カイザルは「もはや……これまでか……」と観念し、
本艦のみでの突撃を決意。生き残った三百数十隻に転進(撤退)命令を下す。
再三の命令を無視しついてきた第八八艦隊15隻と共に空中戦艦と第4護衛隊群8隻(艦対艦誘導弾を撃ち尽くしていた)に向け突き進んでいった。
空中戦艦を第八八艦隊に任せ、第4護衛隊群に第2・第3主砲で砲戦に挑むも、「
みょうこう」からの
艦対空ミサイルにより
発射した砲弾を撃ち落とされるという『グラ・バルカスの常識では、絶対に有り得ない』事態が起こる。射程に入った副砲も砲撃に加わるも、主砲同様砲弾を撃ち落とされた。
その後、「みょうこう」「
すずつき」「
しまかぜ」「
さざなみ」からの
127mm速射砲による砲撃も始まり、200発以上被弾するも本艦の装甲は破られなかった。
双方決め手に欠け膠着状態の中、陸上自衛隊第5地対艦ミサイル連隊が発射した
12式地対艦誘導弾6発が命中。その内1発が艦橋を直撃して、
カイザルら司令部・艦橋要員が全員死亡。上部構造物をスクラップにされて大破・大火災となって行動不能となる。
指揮系統を失った混乱により、乗員の一人が呟いた
『退艦した方が良いんじゃないか?』が『総員退艦』に拡大解釈され、生存乗員は本艦より脱出。海上自衛隊の捕虜となった。
ナハナート沖海戦後
8発の対艦誘導弾と235発の127mm砲弾により大破した本艦は自衛隊に鹵獲後、広島県
呉に曳航されて徹底的に調査されることになり、
自衛隊仕様への改装と世界最強の兵器誕生へと繋がっていく事になる。
一方、連合艦隊惨敗のニュースは
ムーの
テレビ放送によって帝国領となったレイフォルにも伝わり、
『敵を見ることも無く一方的に敗北した』という報告と
『帝国の象徴的な「グレードアトラスター」が日本に鹵獲され、見るも無惨な姿を晒している』という事実は、
ダラスたちに大きな衝撃をもたらすのだった。
戦艦マルゼラン
レイフォル艦隊の旗艦だった戦艦だが、同艦隊の
オリオン級と
ヘルクレス級とは別枠として紹介されているため、グレードアトラスターの同型艦の可能性がある。
文中では圧倒的存在感と機能美、そして強さを誇ると書かれており、ヘルクレス級よりも強力かつ新型だと思われる。しかし本編では
91式空対艦誘導弾1発で側面を貫通された上に、弾薬庫に誘爆して一瞬で船体が真っ二つに折れて轟沈するという戦艦にあるまじき撃たれ弱さだったため、グレートアトラスター型の同型艦なのかは怪しい所がある。だが帝国で運用している戦艦はオリオン級とヘルクレス級とグレードアトラスター型の3つだけのため、新型戦艦を配備したという話がない以上は消去法でグレードアトラスター型ということになるが…。あるいはその簡易量産型という可能性も…。
考察
対空砲弾は三式弾ではなく、砲弾が破裂し砲弾の破片で飛行物体を攻撃するという記述から、近接信管を使用した榴弾かと思われる。
大和型の主砲46cm砲の最大射程は約42km、最大仰角45度のとき距離25kmあたりで高度11,900mに到達する。地球だと敵戦艦の艦橋の上の方しか見えなかったり、発射してから着弾までの時間で敵艦が移動するなどの理由で水上艦に対する有効射程は30km前後ぐらい。
主砲の旋回速度は毎秒2~3度、頂角2度の二等辺三角形の高さを5000mとすると底辺は約174m、これを時速に換算すると626km/hぐらい、たいていのプロペラ航空機より速い速度ではあるが短時間で追いついて射撃しないと航空機は攻撃を終えて逃げてしまう。そのため航空機が来る方向に主砲を向けて待ち構えていなければ有効な対空射撃は難しいだろう。
大和前期型は15.5cm砲三連装砲塔4基12門だったが対空火力を重視するため三連装2基6門に減らし、12.7cm連装高角砲6基12門増設され二倍の24門に、機銃も28門から166門に増強されている。
「グレードアトラスター」の高角砲は三連装であるが類似の高角砲は見つけることができなかった。
砲塔の大きさや重量が同じであるなら、三連装は連装より口径が小さくなる。空冷か水冷か、人力装填か半自動装填かでかなり予想性能が変わるが、第二次大戦後に40mm四連装機関砲に変わる形で採用されたMk 33 3インチ砲を参考に予想すると、砲弾一発の威力は12.7cm砲の約35%ぐらい、射程は最大1200mで最大仰角(85°)最大高度約8300mぐらい、発射速度は瞬間45発/分(12.7cm連装砲の三倍強)ぐらいが最も高い性能予想になると思われる。
太平洋戦争における
アメリカ合衆国軍を凌駕する、戦後レベルの高性能高角砲である可能性は十分あるが、この高角砲を採用するなら15.5cm副砲は4基12門を維持して主砲・副砲・小口径高角砲・25mm機銃の全距離対応がバランス良さそうに見える(もしくは史実で没になった15.5cm四連装2基8門)、しかし戦艦が副砲で自衛するより護衛艦で守った方がより確実なので、護衛艦との連携を前提とする設計なのかもしれない。
グラ・バルカス帝国は護衛艦の突撃で敵の戦艦を減らさなくても十分勝てる世界だった可能性はけっこうありそうであるし。
でもそれならなぜ」「グレードアトラスター」は単独で戦ったのだろう?
また速度の有利を生かしてアウトレンジできる状況にもちこまず足を止めて近距離で砲撃戦をした運用は予想される「グレードアトラスター」の設計思想と合っていないように見える。
編集氏「細かいことは気にするな!」
(
5chより抜粋)
まあプロパガンタとナメプなんだろうけどね。エアカバー無いのが不服そうだったし。
みのろう [2017年 03月 24日 03時 18分]
∧_∧ え…
( ・ω・ )
( ∩∩ )
みのろう [2017年 03月 24日 03時 19分]
_,,_
( ゜Д゜) ・・・
_,,_
( ´ Д ⊂ ゴシゴシ
_,,_
( ゜Д゜) ・・・
。 。
。 。 。 。゜ スポポポポポポーン!!!
。 。゜。゜。゜。。
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( Д ) Д)Д))
誰にでも間違いはある。
仕方ないね。
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〔最終更新日:2024年12月31日〕
最終更新:2024年12月31日 13:41