2次方程式の解の配置
2次関数分野の終盤に待ち構える問題で、苦手としている人が多い印象です。
それなりに難易度が高いですが教科書範囲です。
大学入試で頻出です。
例題
xについての2次方程式
が次の条件を満たすようなaの値の範囲を求めよ。
(1)異なる2つの実数解がともに2より大きい。
(2)正と負の解が1つずつある。
(3)2つの実数解がともに
にある。
(1)異なる2つの実数解がともに2より大きい。
(2)正と負の解が1つずつある。
(3)2つの実数解がともに
問題の解き方
グラフを書いて(y軸は書かない)、3つの条件
- 端点条件(端点のy座標を図から判断)
- 軸条件(軸の範囲を図から判断)
- 判別式(
または
か判断。(頂点のy座標で判断してもOK)
をチェック。
これらすべてを満たした共通範囲が答えです。
※端点とは、xの範囲の端にある
上の点です。端点という用語は数学の正式な用語ではなく、解の配置問題を解くための便宜的な名前です。
例題で説明します。
これらすべてを満たした共通範囲が答えです。
※端点とは、xの範囲の端にある
例題で説明します。
解答と解説
この時、
※
(1)

端点のy座標をチェックします。
図から明らかに正ですね。
つまり
- 端点条件:
次に軸条件です。
図から明らかですね。
- 軸条件:
最後に判別式です。
異なる2つの実数解をもつので
- 判別式:
これらの共通範囲より
問題
xについての2次方程式
が次のような条件を満たすaの範囲をそれぞれ求めよ。
| + | ... |
(1)異なる2つの実数解がともに正である。
| + | ... |
(2)正と負の解が一つずつある。
| + | ... |
(3)
それぞれに一つずつ実数解が存在する。
| + | ... |



