メダロット三原則(メダロット三ヶ条)
登場:世界観設定の一つ
概要
メダロットが人間に危害を加えることを防ぐために作られた、メダロットの行動を制限する三つのルール。
メダルに取り付けられた
リミッターの機能により強制されているもので、簡単には外すことはできない。
内容
ゲーム版メダロット4より
メダロットは…
だい1じょう『わざと 人間を きずつけては ならない』
だい2じょう『人間に きけんが ふりかかるのを 見すごしては ならない』
だい3じょう『だい1じょうと だい2じょうを やぶらない はんいで
ほかのメダロットに ちめいしょうを あたえないこと』
1.人を傷つけてはいけない
2.人に危険が降り掛かるのを見過ごしてはいけない
3.上記二項に反しない限りで自分の身を守る
また、メダロット三原則はゲーム版のために特別に考案された(当時)ルールとも言及している。
メダロット社公式ホームページより
第一条 わざと人間を傷つけてはならない
第二条 人間に危険が降りかかるのを見過ごしてはならない
第三条 第1条と第2条を破らない範囲で己を守り、
他のメダロットに致命傷を与えてはならない
作品中での扱い
ゲーム版
メダロット2〜メダロット4
メダロット・navi
シデンがメダロット三原則を操作し、侵入者を全て敵とみなすよう操っていた。
メダロットS
本作メインストーリー第5部および第6部では、メダロット三ヶ条を考案した
平野佳菜氏がシナリオに参加している。
そのため過去作品以上に、メダロット三ヶ条についての掘り下げがなされている。
【メダロット三ヶ条が適用されない事例】
人間の存在に気づいていない場合、踏んだり銃弾が当たったりして傷を負わせても、メダロット三ヶ条は適用されない。
コレは部室で
寝袋で寝ていて、アラセ達に気づかれなかったイタクラに対して、
クロスが言及した。
また、
ロゼットネビュラ団員が茂みに隠れていたアラセを誘き出すために、コレを持ち出して脅している。
過去作においては類似の事例として、『4』において野良メダロット達が
ロボロボ団員(金魚鉢ヘルメット)をそもそも人間と認識していないために攻撃を加えることができた場面がある。
【メダロット三ヶ条を故意に破る事例】
メダロットが、人間を守るためにメダロット三ヶ条を破る事例も本作では確認された。
後にロゼットネビュラ幹部
ラナンキュラによって、
この行動が悪辣なゲーム、メダケイドロに悪用されてしまった。
また、メダロット三ヶ条の判断基準は個々のメダルによってある程度変化することが示唆されている。
【メダロット三ヶ条抵触を回避する事例】
イヴィルレックスの項目に詳しいが、レッドゲイルは
イクから他人を傷つけたとしても
避けられなかった相手の自己責任だ、としてメダロット三ヶ条抵触を回避している。
【メダロット三ヶ条に抵触した場合】
自身の行動が回り回って人間にケガをさせたーー間接的に傷つけたと知った時には、
メダルの精神に負荷が発生ーー人間でいう良心の呵責に苛まれる。
また、メインストーリー第5部ラスボスである
オリンディアースはメダロットを操り、メダロット三ヶ条を破ることへの抵抗感を薄れさせる力を持つ。
直接人間を攻撃した場合は暴走を起こし、
最悪の場合は機能停止してしまう。
このメダルが負うダメージは、当然だが
スラフシステムの管轄外のため回復出来ない。
機能停止について明確な言及はされていないが、コレは単なるロボトルによるメダロットの機構としての機能停止ーー可逆的なものではなく、
メダルの人格の崩壊ーーいうなれば死ーー不可逆的なものである危険性がある。
【イベントシナリオの事例】
コラボイベントシナリオにて、メダロット三ヶ条を否定した世界を構築しようと目論む
シルベリアル、世界征服を目論む
ゲハチャビンなどの、
物騒な行動原理を持つメダロットが度々姿を見せる。
明らかに人間に害をもたらす行動原理のハズだが、人間を攻撃で直接的に傷つけない限りは抵触しないとして、パスしている恐れがある。
メダロット三原則を持たないメダル
メダルによっては初めからこのメダロット三原則を持たない場合もある。
メダロット3内で月のマザーであるブラックデビルが生み出した
BカブトメダルやBクワガタメダル、
メダロット5内でイトが作り上げたイト自身のコピーを書き込んだメダル
(
ヒコオのメダルとすりかえられていたもの。後にヒコオから「アルファ」の名前が与えられた)、
また、漫画作品ではあるがメダロッターりんたろう!シリーズの
ブラックメイルと
ブロッソメイルに付けられていた
Xメダル
というのがその典型。
漫画「メダロット再〜リローデッド〜」
ゲーム以外で初めて、メダロット三ヶ条について言及された。
ロータスはそれらがメダロット三ヶ条を無視するメダロットだと推測していたが、見事にそれは的中してしまった。
明言こそされてないが、カガミ達が廃ビルで対決した誘拐犯のメダロット達も、全てメダロット三ヶ条に縛られていないメダロットであった危険性がある。
余談
元ネタはSF作家アイザック・アシモフのロボット工学三原則から。
上掲の平野佳菜氏のHP上でも「ストーリーを作るうえで参考にした」という言及がなされていた。
漫画版メダロット5のシステムメッセージ
メダロット三原則とは明記されていないが、
ティンペット内のシステムメッセージはメダロット三原則に近い内容である。
生物ヲ傷付ケナイヨウニシマショウ
主人トハ仲良クシマショウ
自分ノコトハ自分デシマショウ
ほるまりん先生の漫画版では、
市販されている普通のメダロットでも人間を傷つける描写が数多くある。
このことから、
ほるまりん先生の世界観にはメダロット三原則に当たるものが存在しないか、それがあったとしても強制力は無いと思われる。
最終更新:2024年05月06日 22:00