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ファイターズヒストリー - (2009/05/21 (木) 01:42:55) の1つ前との変更点
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**&color(red){&italic(){&bold(){-グレートグラップル開催のお知らせ-}}}
*概要
『ファイターズヒストリー』は、1993年に今は亡きデータイースト(通称デコ、&bold(){&color(red){D}}ata &bold(){&color(red){E}}ast &bold(){&color(red){CO}}rporationの略)が製作したアーケード用対戦型格闘ゲームである。
翌年の1994年には続編『ファイターズヒストリーダイナマイト』も発売、家庭用ゲーム機への移植も行われた。
略称は&bold(){ファイヒー}、&bold(){FIH}等。続編のダイナマイトは&bold(){FHD}と略される。
本作は&bold(){普通じゃないもの}を作ることにかけては天下一品のデータイーストの代表作のひとつであり、&bold(){「デコゲー」}と称される同社独特の世界観が構築されている。例えば
-プレイヤーキャラクターが全員異常に濃い造形&強烈なボイスを持ち([[美形担当>ジャン・ピエール]]ですら相当濃い)
-ラスボス、ボーナスステージボスが自社の別作品の[[主役>カルノフ]][[キャラ>チェルノブ]]、果ては[[ただの牛>オックス]]である
-[[通常キャラ>溝口誠]]が[[主人公>レイ・マクドガル]]に取って代わった
などなど。
またシステムにも本作ならではの独自のものが存在する(後述)。
『ダイナマイト』がNEOGEOソフト全盛期の時代に発売されたこともあり、知名度は比較的高い。
----
#contents(fromhere=true)
*作品解説
**ファイターズヒストリー
#image(FIH1.png,title=ファイヒー1)
#region(close,ストーリー)
一年に一度だけ開催される世界異種格闘技選手権大会「グレートグラップル」。
常勝無敗の帝王、Kが主催するイベントである。
かつては、世界最強を自負する格闘家たちが集うにふさわしいイベントであった。しかし、優勝者はつねにKであった。
決して表の世界には姿を現さない彼のことを、 人々は「伝説の神の使い」と呼び恐れていた。
もはや開催の是非さえも問われていた「グレートグラップル」。
しかし、今年も命知らずの9人の格闘家が、名乗りを上げてきた。
あるものは破格のファイトマネーに魅せられて、またある者は、格闘家の名誉のために……。
#endregion
シリーズ第一作。1993年稼動。
本作のコントロールパネルはそれ以降のシリーズとは違い「[[ストリートファイターII]]」と同じ6ボタン式(1レバー、スタートボタン、パンチとキックのボタンがそれぞれ弱・中・強の3つ)であった。
最終ボスであるKとは、同社のアクションゲーム「[[カルノフ]]」の主人公、[[カルノフ]]である。
またこのシステムが発端となり、&bold(){CAPCOMと一戦交えた}ことでも有名である。
(ただこれも数ある一説に過ぎず、CAPCOMとの争いは、
「このゲームが全体的にストⅡを意識しており、著作権を侵害している」
という話もあったりする。これに対してデータイースト側は、
「対戦格闘ゲームの始祖はデータイーストの『[[対戦空手道>>http://www.nicovideo.jp/watch/sm3611885]]』であり、&bold(){むしろ『ストリートファイター』シリーズが類似}」
と反論し、両社は和解したという)
家庭用向けには、1994年5月27日にスーパーファミコン(以下SFC)版が発売されており、
隠しコマンドでボスのカルノフとクラウンが使用できる。
***キャラクター
-使用可能キャラクター
>[[レイ・マクドガル]]、[[溝口誠]]、劉飛鈴(リュウ・フェイリン)、[[ジャン・ピエール]]、[[嘉納亮子]]、[[マーストリウス]]
>[[マットロック・ジェイド]]、李典徳(リー・ディエンドー)、[[サムチャイ・トムヤムクン]]
-CPU専用キャラクター
>クラウン(中ボス)、[[カルノフ]](最終ボス)
**ファイターズヒストリーダイナマイト
#image(FIH2.png,title=ファイヒー2)
#region(close,ストーリー)
決して表の世界に姿を現さない謎の格闘家「K」が主催した「グレートグラップル」。
一年前、敗北を喫し、屈辱の炎に身を焦がした「K」が、再び格闘家たちを呼び寄せた…。
一年間の鍛錬により、驚異的な新必殺技を身に付けた前大会参加者の9人を加え、謎の格闘家「K」に挑むため、 新たに2人の格闘家が集結した。
今、熱い闘いの幕が、切って落とされようとしていた……。
#endregion
シリーズ第二作。1994年3月17日稼動。ファイターズヒストリーの続編である。
海外名は「&bold(){KARNOV'S REVENGE(カルノフズリベンジ)}」。
本作からデータイーストはNEOGEOへと移行、SNKのアーケード筐体であるMulti Video System(MVS)向けに製作されており、操作系は6ボタン制から4ボタン制に変更された。
ROM容量は122Mbit。
システム変更に伴いグラフィックも一新、ほぼ別のゲームといってもいいほどバージョンアップした。
近作からシリーズの持ち味である異常な濃さが満載され、非常にデコらしい作品となった。
使用可能キャラクターは、前作から引き続き登場の11人(ボスキャラのクラウン、[[カルノフ]]も含む。この2キャラは引き続きボス役である)に
新キャラクターとして韓国人の女性テコンドー使い柳英美とケニア人の空手家ザジィ・ムハバの2人が加わり13人になった。
継続して登場するキャラの中では[[カルノフ]]のみグラフィックが全面的に変更、デザインも一新され弱点もターバンからネックレスへと変更された。
その他の続投キャラにも新技が追加されるなどしており(ただし全キャラではない)、説明書に無い隠し必殺技を持つキャラもいる。
難易度設定をノーマル以上にして全試合を1ラウンドも落とさず勝ち進むと、「空手道」シリーズのボーナスゲームに登場する牛([[オックス]])がシークレットボスとして出現する(この牛はネオジオ版、サターン版ともにプレイヤーキャラとしては使用不可能である)。
***キャラクター(FHD)
-使用可能キャラクター
>[[レイ・マクドガル]]、[[溝口誠]]、劉飛鈴(フェイリン)、[[ジャン・ピエール]]、[[嘉納亮子]]、[[マーストリウス]]
>[[マットロック・ジェイド]]、李典徳(リー・ディエンドー)、[[サムチャイ・トムヤムクン]]、クラウン(中ボス)、[[カルノフ]](最終ボス)
-ダイナマイトで追加された使用可能キャラクター
>[[ザジィ・ムハバ]]、[[柳英美(リュウ・ヨンミー)>柳英美]]
-CPU専用キャラクター
>[[オックス]](ボーナスステージ)
**ファイターズヒストリー ~溝口危機一髪!!~
#image(FIH3.png,title=ファイヒー3)
#region(close,ストーリー)
&bold(){CPUバトルストーリー}
三度開催される「グレートグラップル」。
「K」を愚弄し、格闘家達全てを嘲る謎の主催者「C」。
彼の正体を暴く為、また、己の実力を問う為、参加の名乗りを挙げた8人の格闘家が最後に目にするものとは……。
今、新たな伝説が生まれる!!
&bold(){溝口モードストーリー}
浪花を愛する溝口の目前で、浪花のシンボル”タコヤキ屋 浪花一番”の看板が奪われた。
犯人は、全身から鈍い光を放つ謎の男。はたして彼の本当の目的とは……。
格闘家からの情報を頼りに、看板を取り戻すため、溝口は旅立つ!!
#endregion
シリーズ第三作。1995年2月17日にSFC版で発売。シリーズ内唯一の家庭用でのみ発売された作品。
元々本作は『ダイナマイト』のSFC版移植作品として作られていたのだが、いつのまにか様々なアレンジを施され(新必殺技の追加、オリジナルモードの搭載等)、結果的に『ダイナマイト』の続編的作品となった。
追加要素の中には最大5人まで設定できる勝ち抜き方式のチーム戦モードや、
指定されたコンボを成功させていくミッション形式のプラクティスモードといった当時でも珍しいものがある。
ただし容量制限のためキャラクターは削られ、[[お兄ちゃん>サムチャイ]]や[[ジャーマン親父>マーストリウス]]、
果ては[[主人公>レイ・マクドガル]]さえもがリストラの憂き目にあい、&bold(){主人公はレイから溝口に変更}されるというまさかの展開となった。
溝口のストーリーにのみ特別な『溝口モード(サブタイトル「FIGHTER'S HISTORY 浪花快男児篇」)』が作られている。
新キャラクターはラスボスの「C」。
正体は、同社のアクションゲーム「[[チェルノブ]]」の主人公にして前作のラスボスである[[カルノフ]]の&bold(){従弟}、[[チェルノブ]]である。
***キャラクター(危機一髪)
-使用可能キャラクター
>[[溝口誠]]、劉飛鈴(リュウ・フェイリン)、[[嘉納亮子]]、李典徳(リー・ディエンドー)、クラウン、[[カルノフ]]
>[[ザジィ・ムハバ]]、[[柳英美(リュウ・ヨンミー)>柳英美]]
-CPU専用キャラクター(隠しコマンドで使用可能)
>[[チェルノブ]](最終ボス)
&sizex(1){参考:Wikipedia「ファイターズヒストリー」}
**その他の関連ゲーム
***餓狼伝説VS.ファイターズヒストリーダイナマイト
データイースト亡き後、その版権を所有するG-modeが発売した携帯電話コンテンツ。
[[餓狼伝説SPECAL>餓狼伝説]]とファイターズヒストリーのグラフィックを流用した横スクロールアクションゲーム。
しかし携帯コンテンツとはいえその出来、キャラのあまりな扱いに関して相当な物議を醸すものとなっており、餓狼ファン、FHファン双方から存在そのものを疑問視する出来となってしまっている。
[[クロスオーバー]]タイトルのはずなのに…。
※百聞は一見にしかず
&nicovideo(sm2688455)
----
*システム
**弱点システム
本作の代名詞ともいえる最も特徴的なシステム。
各キャラクターには必ずなにかしらのアクセサリーが付いていて、そこに3回攻撃を受けるとアクセサリーが取れて気絶してしまう。
気絶するのは1ラウンド中一回のみだが、弱点が取れた後は防御力が著しく下がり、防御力の低いキャラには致命的、そうでなくてもかなりのハンデを背負わされてしまう。
逆に言えば劣性から一気に逆転を狙えるチャンスがあるともいえ、このシステムにより本作は独自の緊張感を生みだすこととなった。
弱点の部位はキャラによって様々で、弱点が取れやすさ、取れにくさには個体差がある。
また、ジー・モードへのライセンス移動後に溝口が登場する『[[KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION "A">THE KING OF FIGHTERS]]』においても、ハチマキの部分に攻撃を受けると受けるダメージが上がるという形でこのシステムは再現されている。
#region(close,各キャラの弱点の位置)
各キャラの弱点の位置
|CENTER:キャラクター|CENTER:弱点|
|~[[レイ・マクドガル]]|胸の稲妻マークのアップリケ|
|~[[ジャン・ピエール]]|足のサポーター|
|~[[サムチャイ・トムヤムクン>サムチャイ]]|両肩の腕飾り|
|~劉飛鈴|上半身の胸当て|
|~[[嘉納亮子]]|ハチマキ|
|~[[マーストリウス]]|両足首のレッグウォーマー|
|~[[マットロック・ジェイド]]|サングラスとヘッドホン|
|~李典徳|膝(ズボンの膝部分が破れる)|
|~[[溝口誠]]|ハチマキ|
|~[[ザジィ・ムハバ]]|ハチマキ|
|~[[柳英美]]|腰巻き|
|~クラウン|仮面|
|~[[カルノフ]]|ターバン(初代)、首飾り(ダイナマイト以降)|
|~[[牛>オックス]]|角|
|~[[チェルノブ]]|アイシールド|
#endregion
参考動画
&nicovideo(sm4138623)
&nicovideo(sm4005277)
しかし、ここまで「濃さ」を滲み出しているゲームであるにも関わらず、同じMVS(NEOGEO)で本家SNKが作る一連の格闘ゲームと比較すると、ゲーム全体から見た「地味」さは拭う事は出来ず、NEOGEO全盛期にリリースされた作品としてはそれほど、注目されたゲームではなかった。
しかし、「過剰なまでの超必や演出が無い」「最後はその一手の読み合いで勝負が決する」という、濃さに裏付けられた「ストイック」な仕様が、読み合いを重視する格ゲーユーザーの支持を受け、今なお小規模でありながら大会が開かれるという、根強い人気を誇る格闘ゲームとして語り継がれている。
**&color(red){&italic(){&bold(){-グレートグラップル開催のお知らせ-}}}
*概要
『ファイターズヒストリー』は、1993年に今は亡きデータイースト(通称デコ、&bold(){&color(red){D}}ata &bold(){&color(red){E}}ast &bold(){&color(red){CO}}rporationの略)が製作したアーケード用対戦型格闘ゲームである。
翌年の1994年には続編『ファイターズヒストリーダイナマイト』も発売、家庭用ゲーム機への移植も行われた。
略称は&bold(){ファイヒー}、&bold(){FIH}等。続編のダイナマイトは&bold(){FHD}と略される。
本作は&bold(){普通じゃないもの}を作ることにかけては天下一品のデータイーストの代表作のひとつであり、&bold(){「デコゲー」}と称される同社独特の世界観が構築されている。例えば
-プレイヤーキャラクターが全員異常に濃い造形&強烈なボイスを持ち([[美形担当>ジャン・ピエール]]ですら相当濃い)
-ラスボス、ボーナスステージボスが自社の別作品の[[主役>カルノフ]][[キャラ>チェルノブ]]、果ては[[ただの牛>オックス]]である
-[[通常キャラ>溝口誠]]が[[主人公>レイ・マクドガル]]に取って代わった
などなど。
またシステムにも本作ならではの独自のものが存在する(後述)。
『ダイナマイト』がNEOGEOソフト全盛期の時代に発売されたこともあり、知名度は比較的高い。
----
#contents(fromhere=true)
*作品解説
**ファイターズヒストリー
#image(FIH1.png,title=ファイヒー1)
#region(close,ストーリー)
一年に一度だけ開催される世界異種格闘技選手権大会「グレートグラップル」。
常勝無敗の帝王、Kが主催するイベントである。
かつては、世界最強を自負する格闘家たちが集うにふさわしいイベントであった。しかし、優勝者はつねにKであった。
決して表の世界には姿を現さない彼のことを、 人々は「伝説の神の使い」と呼び恐れていた。
もはや開催の是非さえも問われていた「グレートグラップル」。
しかし、今年も命知らずの9人の格闘家が、名乗りを上げてきた。
あるものは破格のファイトマネーに魅せられて、またある者は、格闘家の名誉のために……。
#endregion
シリーズ第一作。1993年稼動。
本作のコントロールパネルはそれ以降のシリーズとは違い「[[ストリートファイターII]]」と同じ6ボタン式(1レバー、スタートボタン、パンチとキックのボタンがそれぞれ弱・中・強の3つ)であった。
最終ボスであるKとは、同社のアクションゲーム「[[カルノフ]]」の主人公、[[カルノフ]]である。
またこのシステムが発端となり、&bold(){CAPCOMと一戦交えた}ことでも有名である。
(ただこれも数ある一説に過ぎず、CAPCOMとの争いは、
「このゲームが全体的にストⅡを意識しており、著作権を侵害している」
という話もあったりする。これに対してデータイースト側は、
「対戦格闘ゲームの始祖はデータイーストの『[[対戦空手道>>http://www.nicovideo.jp/watch/sm3611885]]』であり、&bold(){むしろ『ストリートファイター』シリーズが類似}」
と反論し、両社は和解したという)
家庭用向けには、1994年5月27日にスーパーファミコン(以下SFC)版が発売されており、
隠しコマンドでボスのカルノフとクラウンが使用できる。
***キャラクター
-使用可能キャラクター
>[[レイ・マクドガル]]、[[溝口誠]]、劉飛鈴(リュウ・フェイリン)、[[ジャン・ピエール]]、[[嘉納亮子]]、[[マーストリウス]]
>[[マットロック・ジェイド]]、李典徳(リー・ディエンドー)、[[サムチャイ・トムヤムクン]]
-CPU専用キャラクター
>クラウン(中ボス)、[[カルノフ]](最終ボス)
**ファイターズヒストリーダイナマイト
#image(FIH2.png,title=ファイヒー2)
#region(close,ストーリー)
決して表の世界に姿を現さない謎の格闘家「K」が主催した「グレートグラップル」。
一年前、敗北を喫し、屈辱の炎に身を焦がした「K」が、再び格闘家たちを呼び寄せた…。
一年間の鍛錬により、驚異的な新必殺技を身に付けた前大会参加者の9人を加え、謎の格闘家「K」に挑むため、 新たに2人の格闘家が集結した。
今、熱い闘いの幕が、切って落とされようとしていた……。
#endregion
シリーズ第二作。1994年3月17日稼動。ファイターズヒストリーの続編である。
海外名は「&bold(){KARNOV'S REVENGE(カルノフズリベンジ)}」。
本作からデータイーストはNEOGEOへと移行、SNKのアーケード筐体であるMulti Video System(MVS)向けに製作されており、操作系は6ボタン制から4ボタン制に変更された。
ROM容量は122Mbit。
システム変更に伴いグラフィックも一新、ほぼ別のゲームといってもいいほどバージョンアップした。
近作からシリーズの持ち味である異常な濃さが満載され、非常にデコらしい作品となった。
使用可能キャラクターは、前作から引き続き登場の11人(ボスキャラのクラウン、[[カルノフ]]も含む。この2キャラは引き続きボス役である)に
新キャラクターとして韓国人の女性テコンドー使い柳英美とケニア人の空手家ザジィ・ムハバの2人が加わり13人になった。
継続して登場するキャラの中では[[カルノフ]]のみグラフィックが全面的に変更、デザインも一新され弱点もターバンからネックレスへと変更された。
その他の続投キャラにも新技が追加されるなどしており(ただし全キャラではない)、説明書に無い隠し必殺技を持つキャラもいる。
難易度設定をノーマル以上にして全試合を1ラウンドも落とさず勝ち進むと、「空手道」シリーズのボーナスゲームに登場する牛([[オックス]])がシークレットボスとして出現する(この牛はネオジオ版、サターン版ともにプレイヤーキャラとしては使用不可能である)。
***キャラクター(FHD)
-使用可能キャラクター
>[[レイ・マクドガル]]、[[溝口誠]]、劉飛鈴(フェイリン)、[[ジャン・ピエール]]、[[嘉納亮子]]、[[マーストリウス]]
>[[マットロック・ジェイド]]、李典徳(リー・ディエンドー)、[[サムチャイ・トムヤムクン]]、クラウン(中ボス)、[[カルノフ]](最終ボス)
-ダイナマイトで追加された使用可能キャラクター
>[[ザジィ・ムハバ]]、[[柳英美(リュウ・ヨンミー)>柳英美]]
-CPU専用キャラクター
>[[オックス]](ボーナスステージ)
**ファイターズヒストリー ~溝口危機一髪!!~
#image(FIH3.png,title=ファイヒー3)
#region(close,ストーリー)
&bold(){CPUバトルストーリー}
三度開催される「グレートグラップル」。
「K」を愚弄し、格闘家達全てを嘲る謎の主催者「C」。
彼の正体を暴く為、また、己の実力を問う為、参加の名乗りを挙げた8人の格闘家が最後に目にするものとは……。
今、新たな伝説が生まれる!!
&bold(){溝口モードストーリー}
浪花を愛する溝口の目前で、浪花のシンボル”タコヤキ屋 浪花一番”の看板が奪われた。
犯人は、全身から鈍い光を放つ謎の男。はたして彼の本当の目的とは……。
格闘家からの情報を頼りに、看板を取り戻すため、溝口は旅立つ!!
#endregion
シリーズ第三作。1995年2月17日にSFC版で発売。シリーズ内唯一の家庭用でのみ発売された作品。
元々本作は『ダイナマイト』のSFC版移植作品として作られていたのだが、いつのまにか様々なアレンジを施され(新必殺技の追加、オリジナルモードの搭載等)、結果的に『ダイナマイト』の続編的作品となった。
追加要素の中には最大5人まで設定できる勝ち抜き方式のチーム戦モードや、
指定されたコンボを成功させていくミッション形式のプラクティスモードといった当時でも珍しいものがある。
ただし容量制限のためキャラクターは削られ、[[お兄ちゃん>サムチャイ]]や[[ジャーマン親父>マーストリウス]]、
果ては[[主人公>レイ・マクドガル]]さえもがリストラの憂き目にあい、&bold(){主人公はレイから溝口に変更}されるというまさかの展開となった。
溝口のストーリーにのみ特別な『溝口モード(サブタイトル「FIGHTER'S HISTORY 浪花快男児篇」)』が作られている。
新キャラクターはラスボスの「C」。
正体は、同社のアクションゲーム「[[チェルノブ]]」の主人公にして前作のラスボスである[[カルノフ]]の&bold(){従弟}、[[チェルノブ]]である。
***キャラクター(危機一髪)
-使用可能キャラクター
>[[溝口誠]]、劉飛鈴(リュウ・フェイリン)、[[嘉納亮子]]、李典徳(リー・ディエンドー)、クラウン、[[カルノフ]]
>[[ザジィ・ムハバ]]、[[柳英美(リュウ・ヨンミー)>柳英美]]
-CPU専用キャラクター(隠しコマンドで使用可能)
>[[チェルノブ]](最終ボス)
&sizex(1){参考:Wikipedia「ファイターズヒストリー」}
**その他の関連ゲーム
***餓狼伝説VS.ファイターズヒストリーダイナマイト
データイースト亡き後、その版権を所有するG-modeが発売した携帯電話コンテンツ。
[[餓狼伝説SPECAL>餓狼伝説]]とファイターズヒストリーのグラフィックを流用した横スクロールアクションゲーム。
しかし携帯コンテンツとはいえその出来、キャラのあまりな扱いに関して相当な物議を醸すものとなっている。
特に敵のアルゴリズムが相当いやらしく、超反応で攻撃もしてくるため、難易度は異常なまでに高い。
落としきりダウンロードで、単体コンテンツゲームではあるのだか、それを差し引いてもおつりが
大量にくるほどの出来な為、餓狼ファン、FHファン双方から存在そのものを疑問視する出来となってしまっている。
[[クロスオーバー]]タイトルのはずなのに…。
※百聞は一見にしかず
&nicovideo(sm2688455)
----
*システム
**弱点システム
本作の代名詞ともいえる最も特徴的なシステム。
各キャラクターには必ずなにかしらのアクセサリーが付いていて、そこに3回攻撃を受けるとアクセサリーが取れて気絶してしまう。
気絶するのは1ラウンド中一回のみだが、弱点が取れた後は防御力が著しく下がり、防御力の低いキャラには致命的、そうでなくてもかなりのハンデを背負わされてしまう。
逆に言えば劣性から一気に逆転を狙えるチャンスがあるともいえ、このシステムにより本作は独自の緊張感を生みだすこととなった。
弱点の部位はキャラによって様々で、弱点が取れやすさ、取れにくさには個体差がある。
また、ジー・モードへのライセンス移動後に溝口が登場する『[[KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION "A">THE KING OF FIGHTERS]]』においても、ハチマキの部分に攻撃を受けると受けるダメージが上がるという形でこのシステムは再現されている。
#region(close,各キャラの弱点の位置)
各キャラの弱点の位置
|CENTER:キャラクター|CENTER:弱点|
|~[[レイ・マクドガル]]|胸の稲妻マークのアップリケ|
|~[[ジャン・ピエール]]|足のサポーター|
|~[[サムチャイ・トムヤムクン>サムチャイ]]|両肩の腕飾り|
|~劉飛鈴|上半身の胸当て|
|~[[嘉納亮子]]|ハチマキ|
|~[[マーストリウス]]|両足首のレッグウォーマー|
|~[[マットロック・ジェイド]]|サングラスとヘッドホン|
|~李典徳|膝(ズボンの膝部分が破れる)|
|~[[溝口誠]]|ハチマキ|
|~[[ザジィ・ムハバ]]|ハチマキ|
|~[[柳英美]]|腰巻き|
|~クラウン|仮面|
|~[[カルノフ]]|ターバン(初代)、首飾り(ダイナマイト以降)|
|~[[牛>オックス]]|角|
|~[[チェルノブ]]|アイシールド|
#endregion
参考動画
&nicovideo(sm4138623)
&nicovideo(sm4005277)
しかし、ここまで「濃さ」を滲み出しているゲームであるにも関わらず、同じMVS(NEOGEO)で本家SNKが作る一連の格闘ゲームと比較すると、ゲーム全体から見た「地味」さは拭う事は出来ず、NEOGEO全盛期にリリースされた作品としてはそれほど、注目されたゲームではなかった。
しかし、「過剰なまでの超必や演出が無い」「最後はその一手の読み合いで勝負が決する」という、濃さに裏付けられた「ストイック」な仕様が、読み合いを重視する格ゲーユーザーの支持を受け、今なお小規模でありながら大会が開かれるという、根強い人気を誇る格闘ゲームとして語り継がれている。