#image(ikemen.png,title=起動ファイルのアイコン。何と書かれているんだ…) *概要 I.K.E.M.E.Nとは、SUEHIRO氏が制作したネット対戦をする事ができるMUGEN互換のクローンエンジンである。 いわゆるハック版などではなく製作者が一から作成したオープンソースのフリーソフト。決して&bold(){[[男前>七枷社]]}の方ではない。 I.K.E.M.E.Nの名前の由来は&bold(){「I(いつまでも)K(完成しない)E(永遠に)M(未完成)EN(エンジン)」}である。(ネタではなく本当にこの略称) 2008年8月12日に初公開され、現在も更新が続いている。 まだまだ開発中であるためMUGENとは異なる点が多く、MUGENとは別の物と考えてもいいと思われる。 本体機能としてはWINMUGENをベースに新MUGENの機能をいくつか取り入れた感じ。ズームが搭載されていたり新MUGEN専用キャラクターをある程度使用したりできる。 驚くことにリプレイ機能が搭載されておりネット対戦をもう一度見返すことができるという要素も。 ただし、前述したとおりMUGENとは異なる点が多いのでMUGENでは正常に動作するキャラクターがI.K.E.M.E.Nでは正常に動作しないという事も多々ある。 代表的な例として&bold(){「コンボ火力・超必殺技の演出に差異がある」「当身が正常に動作しない」「暗転中に攻撃判定が重なっていると中断される場合がある}&s(){(ゲージ消費カットイン)}&bold(){」}などがあげられる。 中には必殺技を出すことができないという例もあるので、使いたいキャラがいる場合I.K.E.M.E.Nで操作して確認した方がいいと思われる。 これら以外にも異なる点は多数あり、確認されているものは&bold(){[[「I.K.E.M.E.N非公式wiki」>>http://www64.atwiki.jp/ikemen_wiki/pages/1.html]]}に記載されているので一度目を通すといいだろう。 **本体 MUGEN本体にいくつか種類があるように、IKEMENもいくつか派生版が存在する。 -&b(){IKEMEN} 一番最初に公開されたIKEMEN。 IKEMENといえばまずこれであり、各種サイトなどの解説もこの本体についてのものがほとんど。 ネット対戦などに使われるのも専らこの本体であるため、それ目当ての場合は現状だとこれ一択。 -&b(){IKEMEN Plus} K4thos氏が中心となって製作していたIKEMENの拡張版。 MUGEN用のアドオンが使えるようになり、アーケードやサバイバル、トレーニングといったIKEMENには無かったモードが追加されている他、 対CPUモード、100人組み手、CPU専用キャラ、ボスラッシュ、[[4人制タッグ>4人制タッグ]]といったMUGENでも正式対応していない機能が実装されている。 特に4人制タッグは別々の人数で行える他、設定をいじることで''10人制タッグ''まで拡張することができる。当然キャラによっては常時処理落ちするので注意。 製作者が下記のIKEMEN GOを拡張した&bold(){IKEMEN GO Plus}の開発に移行したため、このIKEMEN Plusは開発終了。そのIKEMEN GO Plusも更新が停止してしまったが、機能が本家IKEMEN GOに統合されることになった。 -&b(){IKEMEN GO} Go言語で作り直されたIKEMEN。製作者はIKEMENと同じSUEHIRO氏だが、その他複数の製作者も開発に参加している模様。 MUGENとの互換性はさらに向上しており、MUGEN1.1の機能が一通り搭載されたのでWinから1.1のキャラまでちゃんと扱えるようになった。 IKEMENで確認されたバグもいくつか修正されており、動作も少し軽くなっている。 さらに上記のIKEMEN Plusと統合されたことで様々なモードが楽しめるようになった他、 MUGENのアドオン、ライフバー、ストーリーボードの導入も可能に。もちろんネット対戦も可能。 機能的には既にMUGENと同等かそれ以上と言えるかもしれないエンジンになっている。 残念ながら現在はまだソースコードしか正式公開されていないものの、 MugenGuildの専用スレのリンクから開発中のバイナリが入手可能なので、興味のある方はそちらで試してみるといいだろう。 IKEMENはオープンソースで公開されており改変自由なため、ここに載っていない様々なバリエーションの可能性がある。 例えばコンプゲーの本体にIKEMENが使われる場合、ソースコードの一部が改変されている場合があったりする。 ---- **対戦環境について 対戦する場合は公式サーバーが設立されていないので、ポート開放やhamachiなどのネットワークソフトを使用して対戦することになる。 直接接続となってしまうのでラグの発生はお互いの通信環境に大きく左右されてしまう。 ここで注意して頂きたいのが&bold(){ラグを一方的に相手のせいにしない}ということ。 一般的な商業ゲームでも言える事だが、ラグというものはオンラインゲームには付き物なので誰のせいでもないという考えを持つことが大事である。 &font(red,b){対戦相手はAIではなく人}ということをよく理解し、対戦中の発言やマナーには十分に注意しよう。 キャラクターランクに関しては並~凶までのキャラクターが使われていることが多く見られる。 そもそもAI戦が前提となるMUGENキャラのランク自体バランスがとても曖昧なので、人操作間でもバランス調整が難しい。 例えば喰らい判定が伸びるキャラと殆ど伸びないキャラとでは牽制の駆け引きが成立しないし、片方のみがバーストを使える場合は試合運びに大きな差が出る。 さらに上り中段や高性能な下段技、コマンドの入力し易さといったAI戦では目立たない武器も対人戦では大きく化ける。 実際に対戦を重ねて使用キャラの強さをおおよそ把握しつつ、対戦相手の様子を見ながらキャラクターを使い分けるのがベストであると思われる。 ちなみに神キャラなどはMUGEN専用のバグを使用していることが多く、ほぼ使用出来ない。&s(){対人で使う訳はがないと思うが。} 肝心の対戦相手探しは、現在Twitterに&bold(){[[「I.K.E.M.E.N対戦募集くん」>>https://twitter.com/ikemen_RT]]}という物が作られており、そちらを利用する事で多少は相手に困ることはなくなると思われる。 他にも前述したI.K.E.M.E.N非公式wikiに対戦募集場が設けられている他、DiscordにもIKEMEN部屋があるので、そちらを利用してみるのもいいだろう。 認知度の低さやMUGENのプレイヤー操作人口がさほど多くないという問題のため、一般的な商業ゲームと比べると人口はとても少ない。 ただ、まったく人がいないという事はないので、対戦したい場合はそれらを一度利用してみる事をお勧めする。 導入手順が少々特殊だが、下記のI.K.E.M.E.Nの導入動画に従って操作すれば問題無く準備出来るので、参考に。 &nicovideo(sm28784090) ---- **動画について 普段の対戦をリプレイ機能を使い録画した動画などが一般的にあげられており、大会なども開催されている。 他にも対人対戦を想定しているキャラクターの調整として使われていたり、&bold(){「チーム戦10vs10」}といった専用外部ツールを使用した動画などもあり幅広く投稿されている。 ニコニコでは専用のコミュニティも作成されており生放送も頻繁に放送されているのでどのような対戦をしているかなどを簡単に見ることができる。 動画投稿数はMUGENと比べると少ないが、オフ会を除けば唯一の対人戦の動画という点で、AI戦に無い魅力を持った1ジャンルを築いている。 |大会動画&br()&nicovideo(sm24253548)|対戦動画&br()&nicovideo(sm27748974)| ---- **関連項目 [[ゆっくりとリュウ、拳極めたい]] [[真のIKEMENは誰だ!真夏のオンライン大戦]] [[無限熱帯]] ----