トムキャット・レッド・ビートル

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トムキャット・レッド・ビートル - (2011/11/21 (月) 16:43:41) の編集履歴(バックアップ)



「チャージ3回、フリーエントリー、ノーオプションバトル!!」

2006年に放送されたアニメ『 人造昆虫カブトボーグ VxV 』の主人公、天野河リュウセイロボオタではない)が使用するカブトボーグ。
カブトムシの外見を模した真紅のカラーリングが特徴的なボーグであり、
世界戦本戦用の愛機「トムキャット・レッド・ビートルV」に数話出番を譲るも、その世界戦本戦以外では
第1話から最終話まで彼の愛機として数々との激闘を勝ち抜いてきた。川に捨てられたりした?聞こえんなぁ~
また、カブトボーグの試合のみならず、ボーグ魔法で人を直接吹っ飛ばしたりすることも可能。

+ カブトボーグとは
カブトボーグとは、2004年にタカラトミーより発売された玩具シリーズである。
カブトムシやクワガタムシを機械化したデザインの「昆虫版ゾイド」「虫型のベイブレードやクラッシュギア」と
言ったところの玩具であり、昆虫相撲をモチーフとする。
2005年にはオプションパーツをつけられる『Gシリーズ』が、2006年には『Vシリーズ』と呼ばれるシリーズが発売された。
2007年には『V×Vシリーズ』がユーメイトより発売され、後述の販促アニメが放送された。
トムキャットレッドビートル(ヘラクレスオオカブト)モデルはこのV×Vモデルであり、
エレクトリカルスピードワゴン(ミヤマクワガタ)モデルと並び玩具としてのカブトボーグシリーズの商品展開の最後に位置している。
玩具としてはシリーズで約70万個を売り上げたヒット商品の部類に入る。

遊び方としては、後輪を擦ることでエネルギーをチャージし、バトルフィールドに投入。
相手のカブトボーグと激突させ倒すか押し出せば勝利となる。
尚、アニメ版においてはこの一連の流れを相手に対して
「チャージ3回、フリーエントリー、ノーオプションバトル!」のように宣言し、
受けて立つ方もそれを復唱することでルールに同意したこととしてバトルになる。

+ 天野河リュウセイ
『人造昆虫カブトボーグ V×V』という作品の主人公。10歳。テーマカラーは赤。担当声優は知桐京子氏。
勉強は苦手だがボーグバトルに関する腕前は世界大会級というホビー販促アニメにおけるお約束の設定と、
義理人情に厚く熱血タイプというこれもお約束の性格をしている。
生まれたときから天性のボーグバトラーとしての才覚を持ち、出生後まもなく産婦人科医を相手にボーグバトルをしていたり、
保育室に居るときには既にその手にトムキャットレッドビートルを握っていた。

相手がオプションパーツを装着していても(それが認められるバトルでも)自らは一切オプションパーツを装着せず、
裸一貫のトムキャットレッドビートルで勝ち進んでいく精神の持ち主である。

家族構成は父・母・兄の四人(祖父も居るらしいが本編未登場)。
父は悪の組織ビッグバン・オーガニゼーションの総帥ビッグバン、という
これもある意味でホビー販促アニメお約束の設定となっているが、いきなり一話において直接対決した上に正体が明らかになる。
それ以降は仮面をつけているときは「悪の総帥ビッグバン」として敵対する一方で、
仮面を外しているときは父として接するという非常に奇妙な二重生活をしている。
(そのため、「公私を使い分ける親子」と視聴者に評されることがある)
兄である天野河銀河は4歳のときにドイツへと家出し、ドイツでボーグバトルにより生計を立てており、
世界大会においてドイツ代表としてリュウセイの前に立ちはだかるというこれもある意味お約束的なポジションとして登場する。

普段はよく死んでは特に何の説明も無く生き返る親友の松岡勝治(カツジ)と
中華料理屋『昇竜軒』の息子、龍昇ケンの二人と共に
何故かエセ外国人風の日本語を話すアメリカ人ロイド安藤の経営するボーグショップでたむろしている。

と、ここまで列挙すると普通のホビーアニメの主人公テンプレそのままなのだが、
作中で描かれる天野河リュウセイはとても主人公とは思えない言動や行動を繰り返し「外道主人公」とまで呼ばれている。
そのあまりの外道ぶりに、視聴者からは「リュウセイさん」とさん付けで呼ばれ、
OPにおけるテンプレコメントも「※この御方はリュウセイさん」となっている。

+ 全盛期のリュウセイさん伝説
  • 精神攻撃は基本
ボーグバトルの肝とも言えるボーガーの精神力を折りに掛かる精神攻撃をほぼ毎回繰り出す。
具体的に言うと、相手のボーガーの過去を事前に調査しウィークポイントを探したり、
相手が自信満々で繰り出した理論の揚げ足を取ることで精神を挫き弱体化させる。
あまりにも精神攻撃を執拗に繰り出すため、作中に登場する悪の組織からも「悪そのもの」と評されている。
あまりにも毎回のように精神攻撃を繰り返したため、視聴者の意識レベルにまで「精神攻撃は基本」が刷り込まれることとなった。

  • はす向かいシリーズ
親友のケンの父が経営する中華料理屋『昇竜軒』のはす向かいに大手中華レストランのチェーン店が出店した際、
ケンに店が潰れてしまうと相談された結果その店に殴りこみ、
「ボーグバトルに勝ったら立ち退いてもらう」と無茶苦茶な事を言い出した挙句、
実際にボーグバトルを行って勝利、(相手も乗り気だったとはいえ)立ち退かせている。
さらに後にケンが「はす向かいのテナントビルの店を五回ほど潰した」と述べており、
その強引さとあまりの理不尽さから「伝説のクレーマー」と視聴者に評されている。
(ちなみに作中では言及されただけで合計7件の店が潰れたことになる)

  • 上から目線は基本
作中で事あるごとに上から目線で物を言う。
その中で最たるものは、放浪の修行生活を送ってきたジョニーというボーガーにボーグバトルを挑まれた際に発した、
「俺と戦いたければまずはそのウザい髪を切れ!」という一言であろう。
この一言を発したのが世界ランカーになったストーリー中盤以降ならまだしも、
特に目立ったタイトルを持っていない第四話にしてこの物言いである。

  • 宿題のためにクラスメイトを襲撃
夏休み最終盤を向かえ、宿題が終わっていないのを理由にケンと共にカブトボーグを手に小学生を襲撃。
宿題を強奪しようと手近なボーグバトルの練習場に居た小学生を襲撃し、ボーグバトルでボコる。
しかし、この襲われた小学生はすべて学年違い。続いて水泳帰りのクラスメイトを襲撃して宿題を強奪しようとするが、
偶々通り掛かったロイドさんに制止され事なきを得た。

  • 無一物覚醒
世界大会にむけてメンタルの弱さ(主に野菜嫌いや怖い話が苦手であること)を克服するために、
ボーグ仙人と呼ばれる人物の元で山に篭り修行を行う。
修行の結果、「鬼に会っては鬼を斬り仏に会っては仏を斬る信じられるのは自分だけ」という
『無一物』状態に覚醒することになるのだが、その修行の最終段階で自分の姿を真似たボーガーたちを次々と倒し下山。
そのまま麓の町を突き進み、次々とボーグ魔法で建物を破壊して前進を続けた
また、前述の宿題強奪の際にも同じ状態になっている。

……等々、主人公にあるまじき外道そのものの言動行動は枚挙に暇が無い。
本人にも自覚があるようで、死後は地獄に行くと思っているようである。

+ 『人造昆虫カブトボーグ VxV』というアニメについて
カブトボーグ自体に関しては前述の通りであるが、
その販売促進アニメであったはずの『人造昆虫カブトボーグ VxV』が開始された当時、
既に日本国内での玩具発売が終了する寸前だったため、スポンサーのタカラトミーはアニメ版の製作を
「好きにやっていいよ」という旨の発言で任せてしまったため、脚本家勢の凄まじい暴走ぶりもあって
販促どころか反促といっても過言でないほどの珍作品が出来上がってしまった。
そのせいで放送する予定だったテレビ東京から放送拒否を受け、BS-JAPANで放送したという噂もあるとか…。
(一応、アニメとほぼ同時期に玩具展開が開始された韓国向けの販促ではあったらしい。
 また先述の通り『V×Vシリーズ』は放映中に販売されている)

誤解しないで頂きたいのは、『カブトボーグ』自体は極めて綿密に意識して構成された作品であるという点だ。
熱血漢で才能を秘めた主人公、クールで知的だが病弱な親友、お調子者で実家が料理店の友人という三人組や、
彼らを暖かく見守る兄貴分のショップ店員、幾度と無く主人公と対決する孤高のライバル、
仮面の天才美少女選手はクラスメイトの女の子、玩具を使って世界征服を企む悪の秘密結社、
そしてその秘密結社の首領は主人公の実の父親……と、玩具販促アニメのお約束がこれでもかと詰め込まれている。

……のだが。

第一話にして説明ゼロのまま大会後半からスタート、親父越えして大会優勝したのを皮切りに、
病弱な親友が良く死にかける(たまに本当に死ぬ)が次の週には無かったことになる
友人の実家の斜向かいにできたライバル料理店を(何度も)叩き潰す
ゲストヒロインがほぼ毎週登場するが一部は過去に登場したヒロインの色違い
(そしてゲストなのでごく一部を除き大抵が再登場しない、つまり使い捨て)、
危機的状況を次回予告で切り抜ける
ボーグが養殖されたり食用になったり量産されて使い捨てられたり人間国宝のボーグ職人がいたりする
夏休みの宿題が終わらない主人公が、ボーグバトルで他人から宿題を強奪するなどなどなどなど……。

毎週毎週、基本設定を同じにしてもストーリーがまるでぶっ飛んでいる(そして良く見れば販促アニメのお約束のようなストーリー)為、
カブトボーグは全52話ではなく全52期だの、カブトボーグはポストモダニズムだのと言われ、
挙句の果てにアニマックスで『大人のためのカブトボーグSP』
『ワンランク上の大人が選ぶカブトボーグBEST10』が放送された。……されてしまった。

公式がボーグ脳。なんなんだこのアニメ。

ここまで書くとただの「おかしなアニメ」「内容が破綻したアニメ」で片付けられるように見える本作だが、それは違った。
この作品はニコニコで「ボーグ脳」「上級ボーガー」等という用語を生み出してしまう程の人気作となったのだった。
以下は一ボーガーの書き込みの一つである。

27 名無し物書き@推敲中:2008/01/19(土) 17:11:04
すまん、たかが一ファンである俺がどうこう言える立場じゃ無いと分かっているんだが、これだけは言わせてくれ
カブトボーグを見ないのは人生の半分損してると同義だ

何が凄いってな、どんなに世間で凄いって騒がれてるアニメでも何かしら叩く所はあるだろ?
カブトボーグはもう叩くとか叩かないとかそういう次元じゃないんだ
何故だか分からないが、叩く所がそのままカブトボーグの賞賛するべき所になってしまうんだ
無理やりにでも叩いてやろうと思って書き出した物が、気づけば全て褒め言葉になってる

一話も欠かさず見てきたはずなのに何の説明も無くメインキャラが一人増えていた時の俺の気持ち、分かるか・・?
毎回使い捨て&色違いヒロイン、世界滅亡、ウザイエセ外国人、誰も知らない回想シーン、神化、亀田、ミリオン=一万
主人公達は全体的に外道です。バトルは精神攻撃で決まります。根拠は無いが自信はあります。 子供向けじゃねえよ絶対
あと肝心の玩具は国内で生産終了ってなんだよそれ ふざけてんのかスポンサー

もうここまで好き勝手にやられると凡人である俺達にはなす術が無い。気づけば主人公をさん付けで呼んでいる
これこそ後世まで語り継がれるべき伝説。一度嵌れば後にはただボーグに侵食される日々が待つばかり・・・

現在はニコニコ動画でも 公式に無料配信されている ので、興味があれば是非その目で確かめてもらいたい。
(第1話と最新話のみ無料、それ以外は有料。現在は全52話まで配信し終えたので2週目に突入している)
そして君も最高のチャージインを決めようぜ!


MUGENにおけるトムキャット・レッド・ビートル

kenn氏製のものが存在。
サイズはちびキャラだが、実寸の玩具は子供の掌サイズなのでMUGENキャラとして大きめに書かれていたりする。
リュウセイさんの精神状態を表し、キャラ本体の攻防に直接影響する「メンタルバランスゲージ」の他、
ジャンプ・しゃがみ・ガード・自動振り向きが行えず、ダウン(転倒)すると自動的にKO扱いになるなど
非常に独特な仕様のキャラとして製作されている。

なお、原作アニメの映像を使用したイントロ、リュウセイさんのボイス(声:知桐京子)も搭載されているが、
以下の公開動画の状況から理解してもらえるように、運営の削除対象になってしまうのでその点は要注意。
DLリンクはこちらから。動画は削除されているがキャラは新規DL可。

マイナーなとこだとのりもの天国への階段」の開始前のバイトの一体として以前からMUGENにいたり。

出場大会

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