タブロック

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タブロック - (2015/04/13 (月) 23:15:17) の編集履歴(バックアップ)


横視点STG『R-TYPE』、及び横視点SRPG『R-TYPE TACTICS』シリーズに登場する人型機動兵器。

宇宙を侵略する人工の生ける悪魔「バイド帝国」が運用する兵器であり、『R-TYPE』の時点では一面に登場する雑魚キャラであった。
雑魚にしては耐久力があり、追尾ミサイルを発射してくるなどの特徴を有しているが、直後に登場する一面ボス「ドプケラドプス」等の個性的な敵キャラ達に比べると地味であり、一面の終盤に二体だけしか登場しないこともあって、同シリーズ内でも有名なキャラクターとは言えなかった。

『R-TYPE TACTICS』シリーズでも敵ユニットとして登場するが、プレイヤーがバイド軍を操る「バイド編」では自軍ユニットとして運用出来る。
威力と射程、迎撃能力に優れた「中型ミサイル」を主武装としており、耐久力も高いユニットなのだが、自軍で運用しようとすると、出撃に3HEXを要し(通常のユニットは1HEX)、艦載による修理・補給が不可能、そして移動力が低いという運用上の欠点が目立ち、使い辛い。
接近戦武器「バイド粒子弾」の火力が低く、射程2の武器を持たない為、近接戦~中距離戦に弱いという弱点もあるが、遠距離戦を得意とするタブロックにとって大きな問題ではない。

ゲーム後半には後継機のタブロック2改良型、及びタブロック3高機動型が開発できる。前者は「ミサイルランチャー」の搭載によって中型ミサイルの射程外である射程2への対応が可能になり、後者は弱点であった移動力が強化され、強力な近接攻撃「体当たりH」が追加されるのだが、出撃に3HEXを要するという最大の弱点は解消されず、体当たりには迎撃されると大ダメージを受けるリスクが伴う。

また、バイド軍には、1ターンの間攻撃を受けなければ「波動砲」(よその作品で言えばMAP兵器)を発射できる強ユニット「ゲインズ」が存在する為、尚更タブロックを運用するメリットは少なくなってしまう。タブロックやその後継機より、タブロックに擬態する能力を持った「メルトクラフト」のほうが使いやすいというのが実情である。

ただ、バイド軍のユニットには本当に使い道のないユニットも多く。*1、タブロックはまだ優秀な類のユニットであったりする。
ゲインズの波動砲は前方一直線の範囲にしか攻撃できないため、特に入り組んだ地形や縦方向に進軍するステージではバイド軍随一の射程を誇るタブロックが頼りになる事が多い。


MUGENにおけるタブロック

スミス中尉氏が製作したタブロックが製作動画で公開中。

STG版のドットを使用しているが、TACTICS風のアレンジが施されたキャラクター。
空中ジャンプが2回可能で、空中でのダッシュも可能など、機動力の高いキャラとなっている。
目標を追尾する中型ミサイルや、4発同時に発射される4WAYミサイルなど射撃戦に特化した性能を持つ。
通常技の単発威力が低い事と、ハイパーアーマーを搭載している為に多段HIT技を食らうと大ダメージを受ける事が弱点。
3ゲージ技の「バルムンク」*2は、着弾地点周辺に多段ヒットする爆風を発生させる。
2012年6月13日の更新では簡易AIも導入された。
また、ディスプレイネームがR-TYPE TACITICSⅡに登場した副官「アイリ・ヒューゲル少尉」となっており、
イントロや挑発などでは見た目にそぐわないロリ声(CV.さとなかゆず)を発する。
+ ヒューゲル少尉とは
R-TYPE TACITICSⅡにおいて、グランゼーラ革命軍編を選んだ場合に最初から使用できる副官の一人。
高名な戦術家である祖父に幼い頃から兵法を学び、若くして軍人となった部隊のアイドル的存在である。
元々は主人公の部下として地球連合軍に所属していたが、主人公が軍閥化する連合軍に反発した為に、
処刑命令を下されてしまい、やむなく革命軍に入隊する事になる。

容姿は戦場に似つかわしくない金髪ツインテールの美少女であり、声も甘えたロリボイスである為、
男性提督の需要に応えている……はずなのだが、公式外伝小説の主人公であるヒロコ・F・ガザロフ中尉や、
熱血体育会系キャラでネタ要員として親しまれるジェラルド・マッケラン中尉、
革命軍編において物語の中心となるエマ・クロフォード中尉らに比べると、少し陰が薄い存在ではある。

副官はR-TYPEシリーズとしては珍しく『容姿や性格が設定されたキャラクター』であり、
八人の副官とイラストのタイプ(画風)を選択することが可能。
主人公が物語を綴る航海日誌においては、選択肢次第では恋愛関係になる事も出来る。

この航海日誌の選択肢は本作のネタ要素の一つともなっており、
捕らえた捕虜を前に「拷問だ!とにかく拷問せよ!」などと命令を下したり、
敵軍との最終決戦直前に全艦隊へ「愛してるぜ、ベイビー!」などと絶叫したり、
同性の副官と恋愛関係に陥ったり、恋愛関係となった副官へ一方的に別れ話を切り出したりと、
物語のシリアスな雰囲気を破壊することが可能である。
ちなみに別れ話や誤魔化したりせずにプロポーズしたりデートに誘ったりした場合、最終決戦前なのに「この戦いが終わったら…」などという不吉な事を言い出す。

+ 番外編では…(以下ネタバレ)
主人公たちはバイドを生み出す「琥珀色の瞳孔」の破壊に成功するが、宇宙の彼方へ転送されてしまう。
地球への帰還を目指す主人公達だが、彼らは既にバイド化しており、それを自覚していない
プロポーズしてもしなくてもバッドエンド一直線だったよ…
その為、未知の宇宙文明と敵対し、他のバイド体をも攻撃しながら地球帰還を目指すことになる。

番外編では航海日誌における主人公の音声は無くなるものの、副官のイラストや音声に変化はない。
ただ、番外編に入ると同時に、イラストのタイプCが解禁されるのだが・・・何故か可愛らしい猫のイラストである

同作者によるバイド軍の暴走巡航艦「ボルド」も公開されている。
+ ボルドとは
初代R-TYPE七面に登場する雑魚キャラ……というか移動障害物。
耐久力は高いが攻撃能力は一切無く、画面内をゆっくりと横断するだけの存在。
設定資料には「廃棄物の塊」と記されていた。

『R-TYPE TACTICS』では設定を変更し、巡航艦となった事で武装や艦載能力を得た。
副砲のファットミサイル砲は長射程で使いやすく、艦首砲のカラドボルグ砲も威力、射程共に高水準である為、
地球軍の初期巡航艦であるヴァナルガンド級よりも癖が無い、優れた性能を誇る。

しかし、バイド軍にはボルドの上位互換的な性能を持つ「コンバイラ」が存在するうえ、
ボルドには無い特性を持った強力な艦船ユニットが複数存在する為、ボルドは器用貧乏なユニットとして扱われてしまう。
また、ボルドの進化系である「ボルドガング」は、全武器の攻撃力、命中率がボルドと変わらないうえ、
弱点が前方に露出、ミサイルへの補給が不可能になるなど弱体化し、存在意義が疑問視される事態に陥ってしまった。
ボルドガングの進化系「ボルドボルドゲルド」に至っては、12HEX(ボルドの2倍)を要する超巨大ユニットでありながら、
強化点はカラドボルグ砲の射程が伸び、艦載可能数がたった一つ増えただけ。
ファットミサイルの射程は前方1HEXのみ、全武器の攻撃力、命中率がボルドと同じなど、
ありとあらゆる面で弱体化を遂げ、プレイヤーの失笑を買っている。

MUGENにおけるボルドもSTG版のドットを元にTACTICS風のアレンジを施されている。
所謂STGキャラであり、前方から発射するボルドビーム、誘導弾を発射するファットミサイルや、
射出後一定時間で爆発する腐れPOWアーマーなど、全ての技が飛び道具である。
超必殺技はしばらく行動不能になる代わりに高威力の飛び道具を発射する「カラドボルグ砲」と、
R-TYPEⅢに登場した中ボス「ガウパー2」が突進する「ガウパーアタック」の二つ。


出場大会


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*1
具体的には、武器が貧弱で特殊能力もない「キャンサー」や「リボー」。
タブロックと同じ3HEXでありながら攻撃能力で大きく劣る「ガウパー」や「ジータ」。
8HEXを要しながら体当たりしか武器を持たず、移動力も劣悪な「ムーラ」。
前述の「ボルドガング」、「ボルドボルドゲルド」等が該当する

*2
爆撃機R-9Bストライダーやその系列機が装備する水素爆弾を弾頭とした長距離ミサイルの事。
弾数が一発しか無いが、波動砲に順ずる攻撃力と命中率、艦載ミサイル並の長射程を誇り、
通常兵器である為、補給さえ出来れば毎ターン使用可能である。

『R-TYPE TACTICS』においては、下手な波動砲よりもバルムンクの方が汎用性が高かった為、
「バルムンクで敵波動砲のチャージを解除し、波動砲による追撃で複数の敵を撃破」という戦術が極めて有効だった。
その為か、『R-TYPE TACTICSII』の公式サイト(現在は閉鎖)においては、
R-9Bがバルムンクを装備した事で再評価され、グランゼーラ革命軍の主力兵器となった経緯が、小説形式で紹介されていた。

STG最終作である『R-TYPE FINAL』では弱機体扱いされていたR-9B系列機だが、
SRPGになった事でSTGでは半ば死に武器と化していた「バリア波動砲」(TACTICSでは「バリア弾」)
が優秀なミサイル迎撃手段となり、加えてバルムンクを装備した事で評価は大きく変わったと言える。
一部では高機動ミサイル発射装置付き水爆ミサイルとか、R-9Bバルムンクとか、バルムンクが本体とか言われてるけど。