「天下無双!」
㈱金子製作所(現在は㈱カネコ)発売の
トンチキな格闘ゲーム『
富士山バスター』のキャラクター。
源義経(
牛若丸)に付き従った剛勇無双の僧兵、武蔵坊弁慶を元ネタにしていると思しき造形の人物。
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史実の武蔵坊弁慶 |
武蔵坊弁慶(むさしぼう べんけい 生年不詳 - 1868年7月19日)。
平安時代末期に源義経に仕えた僧衆。出身地は諸説あるが不明。
『吾妻鏡』には、義経の従者の一人として「弁慶法師」もしくは「武藏房弁慶」と名前だけ記載されている。
実際の出自や業績は全くもって不明であり、実在の人物なのかは怪しい所なのだが、説話や伝説は日本各地に存在している。
- 母親の胎内に18ヶ月もいて、生まれた頃には既に三歳児程の体格だった。
髪は長く、歯は生え揃っており、鬼子と疎まれるも叔母に引き取られて京都の三条京極で育った。
- 途轍もない乱暴者であり、比叡山や播磨国の書写山に預けられるも狼藉を働いて追放される。
その後に自らを弁慶と名乗り、千本の太刀を奪うという祈願を立て、道行く人や武士を襲っては999本もの太刀を強奪した。 そしてあと一本という所で五条大橋で義経に出会い、襲い掛かるも返り討ちに遭ってしまい降参。主従の契りを結んだ。
- 怪力や智謀に優れており、幾度となく義経一行を危機から助ける。
義経が頼朝の怒りを買ってしまい、追われるようになった際も忠臣として最後まで付き従った。
- 最期は衣川の合戦にて義経を守るため、藤原の兵を相手に薙刀を振るって奮闘する。
自らの体を盾とし、敵から放たれた大量の矢を身体に受けるものの決して倒れる事なく、立ったまま絶命した。
等の有名な弁慶伝説は『義経記』や『弁慶物語』等の草子が基となっているとされる。
現代の創作に登場させる際も、容姿端麗な義経の相棒として活躍する屈強な大男としてキャラ付けされる事が多い。
漫画作品では、手塚治虫の『火の鳥 乱世編』(マンガ少年版)の主人公・弁太が弁慶をモデルとしている。
また永井豪も豪談シリーズの一つとして弁慶を主役とした『豪談 武蔵坊弁慶』を描いている。
漫画及びアニメ作品『 ゲッターロボ』に登場する 巴武蔵や車弁慶、OVA『新ゲッターロボ』に登場する武蔵坊弁慶のモチーフとしても有名だろう。
豪傑の代名詞であり、「弁慶の泣き所」や「内弁慶」という言葉や、「ネット弁慶」というネットスラングの由来にもなった。
また「ぎなた読み」という言葉遊びの名称の由来でもある(「弁慶がなぎなたを持って」→「弁慶がな、ぎなたを持って」)。
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MUGENにおける弁慶
Joey Faust氏によるものが存在。
弁慶単体ではなく、氏が製作しているコンプゲーのキャラとして公開されている。
その為、入手するにはキャラパックごとDLする必要がある。
レトロゲームらしく単発の火力が高く、連続技は少ない。
「全ての
必殺技が
中段技」という原作の妙なシステムは無く、普通になっている。
原作には
ゲージ消費技は存在しないが、連続で攻撃を繰り出す
乱舞技が作られている。
薙刀を用いた攻撃はやられ
判定が一切前に出ないうえに攻撃判定が広く、
前進する6+aとその場で攻撃する立ちaを適度な距離で繰り出すだけで酷い勝負になってしまう場合がある。
投げ技を持っていないのだが、6+b/cや2+b/cで出せる薙刀を振り回す
必殺技2つが
発生0フレームのためMUGENでは事実上のガード不能。
攻撃判定は出っぱなしで、立って出す方は終わり際にわずかな隙があるが、
しゃがんで出す方は技の終わりまで攻撃判定が持続するため完全に隙が無い。
この「発生0Fなのでガー不」というのはジャンプ攻撃でも同様で、
遠くからジャンプしてきたら
巨大な攻撃判定の壁を押し付けてくるような飛び込みになり、
近くでジャンプしてきたらジャンプ攻撃がガード不能という極悪仕様。
レトロゲームらしくジャンプは遅めなのが救いだろうか。
AIはデフォルトで搭載済み。
動きは簡易的なもので、上記の恐ろしい仕様を押し付けてきたりはしない。
「まだまだお若いわぁ!」
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