ウルトラマンオーブ

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ウルトラマンオーブ - (2019/05/18 (土) 13:26:33) の編集履歴(バックアップ)



「俺の名はオーブ。闇を照らして、悪を討つ!」

2016年に放送された円谷プロの特撮作品『ウルトラマンオーブ』の主役ヒーロー。
ウルトラシリーズ50周年という節目の年にその姿を見せたウルトラ戦士である。

変身者はクレナイ・ガイ。
ウルトラマンといえば、地球人がウルトラ戦士と同化するか、もしくはウルトラ戦士が地球人に擬態するケースが多いが、
ガイはヒューマノイドタイプの宇宙人自身が後天的にウルトラマン化した特異な事例である。
特徴としては後述の口上を見てもらえばわかる通り、先輩ウルトラマンに対してかなり経緯を払っており非常に腰が低い。
ちなみに先輩ウルトラマンで、変身者は年下であるエックスと共演した際には、
エックスにはさん付けで敬語、大地には呼び捨てかつタメ口だった。

+ オーブの力のルーツの詳細
ガイはM78ワールドとは別の宇宙の出身の宇宙人である。
彼の故郷の宇宙には「惑星O-50」という秘境があり、
「戦士の頂」と呼ばれる山の頂上には、資質ある者に超人的能力を授ける「オーブの光(声:櫻井孝宏)」が存在し、
ガイはその光からオーブの力を授けられ、同時に宇宙の秩序を保つために「オーブの光」が与えるミッションを実行する義務を背負う。

なお、「惑星O-50」関連のウルトラマンはオーブ以外にも複数確認されているが、
共通してM78ワールドのウルトラマンの力を借りるアイテムを使用しており、
惑星O-50とM78ワールドのウルトラマンは何らかの関係にある事が示唆されている。

ちなみに「惑星O-50の宇宙」と「オーブ本編の舞台」は別なのであしからず。

歴代ウルトラ戦士のパワーを宿したカード「ウルトラフュージョンカード」2枚を「オーブリング」でリードする事で、
各ウルトラ戦士の力を借りたウルトラマン形態に「フュージョンアップ」即ち、変身できる。
この際変身バンクでは、全身黒タイツのガイの左右でフュージョンアップに用いられるウルトラマン2人が、
ガイと一緒のポーズを取るという中々カオスなものとなっている。
これとは別にガイ自身の本来のウルトラマン形態もあるが、ある事件をきっかけに、
TV版1話時点でガイはその姿で戦う事ができなくなっており、本来の形態になれず亜種形態のみで戦うこれまた特異なウルトラマンと化していた。
『ティガ』以降の平成ウルトラシリーズから恒例となったタイプチェンジの流れを汲んではいるものの、
それまでは変身直後が所謂「基本形態」に固定されていたのに対し、
フュージョンアップは「最初から任意の形態に直接変身できる」という点で大きく異なっている。
使われる2枚のカードのウルトラ戦士については何らかの接点を持つ組合せとなっている…が、中にはハリケーンスラッシュのようにやや分かり辛いケースも。
なお関連作に恵まれている事もあり、映像化されている形態だけでも9つと並の平成ライダー以上の数を持ち、
現状全ウルトラマンで随一の形態数を誇っている。
この「ウルトラ戦士の力を宿した2つのアイテムで変身する」という要素は、次作『ウルトラマンジード』にも引き継がれた。
+ オーブの主要形態について
  • スペシウムゼペリオン

「ウルトラマンさん!ティガさん!光の力、お借りします!!」


序盤の基本形態で、ウルトラマンウルトラマンティガのフュージョンカードで変身。
昭和と平成初のTV作品出身者である他、従来の映像作品中でも何度か実際に共闘している者同士である。
名前の由来はそれぞれの必殺光線である「スペシウム光線」と「ゼペリオン光線」。
体の赤い部分か紫の部分を光らせる事で、瞬間的にパワータイプ、スカイタイプの力を引き出す事ができる。
「スペリオン光線」を筆頭に防御技の「スペリオンシールド」などのバリエーション豊富な光線技を持ち、あらゆる敵に対応できるバランスの取れた形態。
技名には「スペリオン」とつくものが多い。

  • バーンマイト

「タロウさん!メビウスさん!熱いやつ、頼みます!!」

「紅に、燃えるぜ!」

ウルトラマンタロウウルトラマンメビウスのフュージョンカードで変身する、パワー重視形態。
『メビウス』本編で師弟関係にあった2人である。
名前の由来はメビウスの形態である「バーニングブレイブ」と「ウルトラ(メビューム)ダイナマイト」。
炎を纏ったパンチやキックを繰り出す他、「ストビュームバースト」「ストビュームダイナマイト」などの必殺技を持つ。
技名には「ストビューム(ストリウム+メビューム)」とつくものが多い。

  • ハリケーンスラッシュ

「ジャックさん!ゼロさん!キレの良いやつ、頼みます!!」

「光を超えて、闇を斬る!」

ウルトラマンジャックウルトラマンゼロのフュージョンカードで変身。スピードに優れた形態。
一見、光の国出身である事以外接点が分かりにくいものの
「(武器に変化させられる)ブレスレットのアイテムを装備」「ウルトラハリケーンを使える」といった共通点が一応存在している。
名前の由来は先述の「ウルトラハリケーン」と「エメリウムスラッシュ」。
二つの「オーブスラッガー(分離はせずマックスのようなエネルギータイプ)」を持ち、またそれを変身させた「オーブスラッガーランス」という武器を所持し、
ランスを用いた「トライデントスラッシュ」などの必殺技を使う。
他の形態と異なり技名には特に共通点がない。

  • サンダーブレスター

「ゾフィーさん!ベリアルさん!光と闇の力、お借りします!!」

「闇を抱いて、光となる!」

ゾフィーとウルトラマンベリアルのフュージョンカードを用いて変身。
名前の由来はゾフィーの肩にある勲章「ウルトラブレスター」とベリアルの技「ベリアルジェノサンダー」と思われる。
他の形態に比べ明らかに接点が薄いが、本作においてはゾフィーが「マガオロチを封印した勇者」として扱われており、
逆にベリアル(のカード)がその封印を破る事になったと属性同様に対極の立場となっている。
本作の中間形態であり、他の3形態を凌駕するパワーを持つが、ガイがとある事情で闇を拒絶していた事もあり、
変身当初はベリアルの強大な闇の力を制御できず、周囲を危険に晒すような戦い方をしていた。
異常に吊り上った目に隆起した筋肉といった外見や戦闘スタイルだけでなく、戦闘時のテーマ曲も禍々しい雰囲気のものだったりと、
様々な点でヒロイックさとは大きくかけ離れた形態である。
主な必殺技は「ゼットシウム光線」と「ゼットシウム光輪」で、由来はZ光線とデスシウム光線。
特に後者は光輪技のくせに投げない代わりに、他形態の刃物を遥かに上回る切れ味に加え、
両手に持ってメリケンサック替わりにしたり、目の前に展開してバリアにしたりと汎用性が高い。

そして本編中盤、ガイはある強大な敵に対して闇に支配される恐れを抱きながらもこの形態に変身し勝利したのだが、
ウルトラシリーズ史上最大とも言える暴挙に出てしまい、再び心に大きな傷を負ってしまう…。

+ 「これが本当の俺だ!」(本編の重大なネタバレあり)
  • オーブオリジン

「覚醒せよ!オーブオリジン」

「俺の名はオーブ…ウルトラマンオーブ!!」

「銀河の光が、我を呼ぶ!!」

他のウルトラ戦士からの借り物ではない、ガイ自身のウルトラマン形態。
本格的な登場は第17話「復活の聖剣」からだが、それ以前にも過去の回想でシルエットで登場している。
また、この形態のみ聖剣「オーブカリバー」を使用でき、剣に宿る火・水・土・風の4つのエレメントを用いた強力な必殺技を放てる。

(テレビにおける)最終形態でありながら本来の基本形態という事もあってか、
個々のスペックは各種フュージョンアップの得意分野に劣っている部分もあり、
どちらかといえばオリジンのみ使用できるオーブカリバーの攻撃力が、オーブの手札の中で最も強い事から最強形態扱いされている印象が強い。
実際、オーブもフュージョンアップ形態で戦った後で、オーブカリバーの必殺技を放つためだけにオリジンになったり、
武器を手元から弾き飛ばされた際にあからさまに狼狽した描写があるのも、その印象に拍車をかけている。
とはいえ、単にガイがカリバーの必殺技発射砲台のようにこの形態を使う事が多いだけで、オーブオリジンがカリバー無しでは弱いというわけではない。
カリバーを用いないオリジン固有の必殺技としては「オリジウム光線」や光輪系の「オリジウムソーサー」などがあるが、
前者は所謂スペシウム光線等の枠でありながら本編では1回しか使われず、
しかも映像をよく見ないと使っているのが分からない
というかなりの異端児である。

+ ガイがこの形態になれなかった訳
本編から108年前、ガイは魔王獣マガゼットンと戦っていた際にオーブカリバーの必殺技「オーブスプリームカリバー」の制御を誤り、
結果起こした大爆発に、人間態の時に交流を結び、ガイがウルトラマンである事を知らず追いかけて来た少女・ナターシャを巻き込んでしまった。
これによりナターシャは行方不明になり、ガイは彼女を殺したかもしれないというトラウマからオリジンになれなくなってしまったのである。
テレビでは断片的にこの出来事が描写されているが、超全集によれば直前の超コッヴとの戦いで本調子でなかったのに加え、
マガゼットンがあからさまにナターシャを標的にしようとしたのを見て、怒り任せに必殺技を放ったのが制御失敗の原因のようである。

ところが、実はナターシャは生存しており、その子孫が本編のヒロインである夢野ナオミであった事が発覚する
(超全集によれば、上記の大爆発が原因で内戦が勃発したため日本に亡命していたらしい)。
これを知ったガイは己を信じる心を取り戻し、恐れていたサンダ―ブレスターの制御に成功すると共に、オリジンの形態を取り戻したのである。

なお、ナターシャが爆発から生存していたのは、彼女が爆発に巻き込まれるのを見たジャグラスジャグラーが衝動的に救出していたためである。


+ 主要敵『魔王獣』
『オーブ』における物語を通して登場する敵勢力。
星を喰らう怪獣「マガオロチ」とその卵が地球のエレメントと結びつき誕生した眷属の怪獣で構成されている。
中には過去に登場した怪獣と能力・姿が酷似した個体も存在するが、共通して頭頂部に赤い結晶体のような部位「マガクリスタル」が存在する他、
各自が単独で惑星を滅ぼせる能力を持つ。
太古に舞台となる世界の地球に出現するが、事態を察知して結集したウルトラマン達との壮絶な戦いの末に、全ての魔王獣が倒される。
しかし、地球のエレメントと深く結びついた彼らを消滅させると、まだ生態系の安定していない時代の地球環境を激変させる危険があったため、
ウルトラマン達は地球の自然が安定するまで、魔王獣を殺すのではなく封印するという手段を取った。
これを封印したウルトラマンが、ベリアルを除いたガイがフュージョンアップに用いる7人である。
そして、現代においてオーブを敵視する異星人ジャグラス ジャグラーの手で彼らが復活した事が、
TV版におけるガイの行動に繋がる事になる。

なお本作は監督による「エピソード10構想」と呼ばれる連作の扱いになっており、
TVシリーズはエピソード6「さすらいの太陽」にあたる。
そのため、劇場版では映像化されていないエピソードの敵が再登場という扱いで、
当然のようにガイと顔見知りの会話を繰り広げて視聴者を混乱させた。
キャラが濃すぎて気にしてない人も多かったが

アーケードゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト』では、本編に登場していないオリジナル形態が多数存在し、
ティガパワータイプとダイナストロングタイプでフュージョンアップしたベリアルもびっくりなごんぶと体型の「パワーストロング」など、
正統派からカオスなものまで取り揃えられている。


MUGENにおけるウルトラマンオーブ

主にビリビリ動画で活動している海外製作者のgainer氏(ultra-project氏)によるオーブが公開中。
bakisimu氏製作のウルトラマンジャックを改変したもので、
改変元同様にスピリッツシステム(正確にはmuu氏のジャックのシステムをbakisimu氏が調整したもの)が搭載されている。
デフォルトではスペシウムゼペリオンの形態だが、
コマンドでバーンマイト及びハリケーンスラッシュにモードチェンジできる他、
各モードによってコマンドや性能の異なる技を発揮できる。

モードチェンジにより実質3体分の性能を持つ他、各形態の変身バンクシーン(所謂「 ぐんぐんカット 」)も搭載された原作愛に溢れる仕上がりだが、
その分容量も 120MB (解凍後)と非常に大きい点には注意。

出場大会

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